きららBBSでのSS初投稿の求道者と申します、宜しくお願い致します。pixivに現在進行形で執筆中のものをこちらでも消化してきます。
きんいろモザイクはアニメ＋映画＋10巻まで消化しました、最終回＋続編＋映画化おめでとうございます。

タイトルから内容を察された方もいらっしゃるかもしれませんが、性格の違うきんモザキャラのいる"鏡の世界"にアリスが飛ばされる、という話です、他にも鏡の世界を題材としたきららSがありそれに触発されて書きました。また以前同じコンセプトのSSを別の作品で行いましたが鏡の設定等はそこからいくつか引き継ぎます。

注意
・キャラ崩壊注意!!(特に鏡シノと鏡カレン)
・独自設定注意
・基本ギャグテイストですが、一か所だけシリアス混ぜる予定でいます
・更新は不定期ですがかなりゆっくり進められる思われます。(大まかなシナリオは完成しています。)
・全ての原作キャラが出て来るとは限りません。
・性格改変・パラレルワールド系等原作改変の要素を好まない方はブラウザバックを推奨されます。
・あまりにも評判が悪い場合はsageて逃亡します。

SS初心者で至らない点至らない点もあるとは思われますがよろしくお願いします。
ちなみに筆者の推しキャラはシノです。

勇『アリスちゃん大丈夫?顔色悪いよ?　無理して食べなくてもいいのよ、カロリーメイトで済ませちゃう?　忍ちゃんじゃないけど?』

アリス「...うん...　大丈夫だよ...ちょっとだけ食欲ないだけで...」

忍『本当にか?　まあ拒食は万病の元だ、一口でも口に入れた方が良い。』

忍『..もし口に入れるのが難しいというのなら私から食わせてやる。』ｻｯ

アリス「!!?」

勇『あらー、忍ちゃん大胆ねー』

アリス(ど、どうしよう...!!イサミのギョーザがシノの橋に..たたたた、食べさせ合い...///)

アリス(...でもあれを食べたら物理的に天に召されたり... でも他でもないシノが差し出して...//)

勇『忍ちゃーん、私にもーねぇねぇ』ｱｰﾝ

忍『一人で食えるだろう...　大学生なのに見苦しいぞ... ...せめてアリスが見てない所にしろ』ｸﾞｲｯ

アリス(...ええぃ!!野となれ山となれだよ!! いただきます!!)ﾊﾑｯ

アリス「!?」ﾋﾟｰﾝ

アリス(こ、これは...!!)

アリス(食べた瞬間口全体にに広がる韮と紫蘇の香り...　五臓六腑に染み渡る肉汁...　両面焼きで歯応えも抜群... そしてそれらが調和して一つのハーモニーを奏でてる!!)

アリス「うぅ...何これ...」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

2人「!!」

忍『ちょっ、アリス...何を泣いて...!!熱かったか!?』

勇『あらー、もしかしてお口に合わなかった?　ごめんねー、後は私達で片づけるけｄ』

アリス「ち、ちがうの...」

2人「?」

アリス「こんなに美味しい餃子食べたの初めてで...　何といえばいいかわからないけど、ジュワーって体に染み渡って、ギューンって頭に響いて、こうとにかく凄いんだよ!!」

忍(語彙が死んでるぞ...アリス...)

アリス「うぅ...こっちの世界に来てよかったよ...!!　これからどんな雨のような状況でも餃子って言葉を思い出したら乗り越えられそう!!　あぁ...心が洗われていく....!!　イサミ、疑ってごめんね!!」

勇『あらあらありがとう、別世界の住民から太鼓判を押してもらえるなんて嬉しいわね。どんどん食べて大きくなってね!!』

アリス「うん!!」ﾊﾟｸｯ

忍『...初めて姉上の食事を食べたアリスと同じ反応...　...日頃の振る舞いはともかく、被服と調理の手腕は本当に敬服するよ。 卒業後食べられなくなると思うと誠に残念だ。』

勇『あらありがとう、忍ちゃんが望むなら週1でイギリス行って作ってあげる!! なんならモデルやめて忍ちゃんの料理番になってあげるわよ!!』

アリス「♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

忍『あのな.... だが、一つ気掛かりなのだが...陽子達は時々食べないと体が震えると話していたが...危ないものでも入れてないか...?』

勇『ちょっとー忍ちゃんー、薬でも入れたみたいな言い方やめてくれないー? 私はあの大宮勇よ、そんな事したら私どころか大宮家も破局じゃ済まないしできるわｋ』

アリス「うん!!おいしい!!」ﾋｮｲﾊﾟｸｯﾋｮｲﾊﾟｸｯ

アリス「!?」

アリス「」ｶﾞﾀﾝ

2人「!?」

忍『倒れた.... だと...』

勇『ちょっ!! アリスちゃん大丈夫!!　苦手なものあるんだったら最初から言って欲しかったんだけd』

忍『姉上...　本当に道を誤ったのか...?...大宮家は今日で解体か..アリス...すまない....』

勇『まだその話続いてたの!?何も入れてないわよ!?とりあえず起きてアリスちゃん!!?』

―――――――――

―――――――

アリス(はぁ、まさかこんなことが...)

アリス(...あのエビチリ激辛だったなんて...　辛党の私に合わせて作られたみたい。私なんてカレーすら苦手なのにもう1人の進みすぎだよ...)(1巻アニメ未放送部分参照)

アリス(っていうか前に麻婆豆腐でやらかしたのに同じ手に... 不覚だよ...)(5巻)

アリス(...って!! 10時!?シノが寝る時間だ!?　結局何も聞けないままだ...どうしよう...)

ｺﾝｺﾝ

忍『...アリス、入っていいか?』

アリス「あっ、うん...何かな...」

忍『君が良ければ一戦交えてくれないか? 1日でも休むと感覚が鈍ってしまうんだ。』

アリス「一戦って何?」

忍『その反応だと向こうの私達はやらないのか... チェスだ、こちらの私達はチェスと将棋を共通の趣味として嗜んでいてな...』　

アリス「うん...私は齧った事はあるけどシノはまるで... 特に将棋については将棋倒し以外の遊び方を知らないみたいなんだ...　っていうかシノ?もう10時だけど寝なくて大丈夫なの?」

忍『?　何を言っている? 夜はこれからだろう?』

アリス「!?」

忍『放課後は綾達に振り回されるかレッスンで時間が埋まってしまう、私は5時間睡眠で事足りる体質でな... 学業や趣味など私的な営みの時間は基本的に夜に回している...』

アリス「そうなの!? シノが夜更かし...　私のシノはとにかく寝る早いんだよね..21時くらいにはもう...なのに授業中は意識失って...」

忍『はぁ... 成る程、そこも逆転してるのか...　随分能天気な受験生だな...』

忍『まあ、君も宵寝の習慣が定着してるなら今日は御開きとするがどうする...明日は早いし。』

アリス「...ううん!! 起きてるよ!!　ちょっと眠いけど明日でお別れかもしれないからもっとお話ししたいし!! 遊ぼうよ!!」

忍『!!...そうだな...　たまには学業を忘れ、目一杯夜を楽しむとするか... 宜しく、アリス。』ﾆｺｯ

アリス「うん!!」

ﾊﾞﾀﾝ!!

勇『話は聴かせてもらったわ!!』

アリス「!? いつからいたのイサミ!?」

勇『いわゆるパジャマパーティってやつね!!こんな事もあろうかとコーヒーメーカーを友人から借りて来たの!! それからスコーンも焼いたわ!!じゃんじゃん飲んで食べて!!寝かせないわよ!!』

アリス「そんな短時間でどうやって用意したの!?」

忍『まったくだ...だが話が早くて助かる..　仕事があるというのに済まないな、姉上...』

勇『いいのいいの、若い子二人の間に私なんていたら邪魔よねー　本当はお姉ちゃんも混ざりたいけど大学の課題もあるしお暇させてもらうわー　じゃっお2人さん、お幸せにねー』

アリス「あっ、うん...　ありがとう...」

アリス(こっちのイサミ本当要領良いなぁ..)

アリス(気遣いもできて...やっぱりこういう部分はイサミなんだって感じさせられるね...)

忍『本当にありがとう、姉上、では頂くとしようか、アリｓ』

勇『あっ、そうだ!!　スコーンロシアンにしたの言い忘れてたわ!! 一枚だけ唐辛子入りね!!　もし嫌なら抜いておくけどどうすｒ』

アリス『いい大人が、台無しだよ!?』

忍『...エビチリの件を忘れたか...　暗闇地獄では足りないようだな...!!ちょっと着いてこi』ﾊﾞｷｯﾎﾞｷｯ

勇『お、お邪魔しましたー』ﾋﾟｭｰ

一旦抜けます、シリアスパートに入る前の部分を20時くらいに投下します、ちょっと見直したい部分がありまして。
今回は日常パートでした、話があまり動かず、忍ちゃんも大人し愛で面白くないかもしれませんがお許しください。

そもそものSSの前提として伝え忘れていたことを話の中〜後半に差し掛かった今ながら伝えさせていただきます。

・元の世界の人物は「」、鏡キャラは『』で使い分けさせていただいてます。他の鏡SSや過去に投稿した自分の作品と同じ作法ですね。
・このSSの時系列はアニメ後の3年、原作10巻の58ページ後の話、また学祭前を想定しています。
・>>1でなぜ伝えなかった、と苦情が来そうですが原作のネタバレを多数含んでいます、今回もそうでしたね...申し訳ございません。

少し遅れましたが209からの続き投稿します
と言っても量は多くありませんが

―――――――――

―――――――

アリス「あぁ!!　また負けた!!　シノ強過ぎるよ!!　飛車落ちで狩っちゃうなんて!!　チェスもトランプでも駄目だったの死!!」ﾑｰ

忍『初心者を称する割には中々だったよ、君も。だがトランプの時と言い表情が顔に出すぎだ、考えが手に取るようにわかる。』

アリス「えっ...本当に...」

忍『こちらのアリスとミスの傾向が似ているな... 　ここで金を捨てて居ればもう少し延命できていた筈だぞ。気を付けなさい。』

アリス「本当だ...　そこから駄目だったんだね..」ｶｷｶｷ

忍『...やけに本当に勉強熱心だな...　メモを常備しているのか...』

アリス「うん!! だってシノからのアドバイスだもん、取らないわけにはいかないよ!!」

アリス「後メモはいつも持ち歩いてるよ!! 学校で聞いたわからない日本語や素敵な言葉を書き留めるんだ、忘れたくないもん!」

忍『ほう...素晴らしい向学心だな..　ぜひ綾達に見習わせたいよ..　レッスンと同時に習った単語が全て抜けるのはどうにかならんものか...　...特に担任が久世橋先生になってから特に面倒臭がりになってしまってな...』

アリス「」ﾌﾌｯ

忍『..?　なんだ?』

アリス「いやね、こんな素敵な世界で生活できるなんて私も幸せ者なんだなって!! 」

忍『えっ...?』

アリス「私ね...最初来た時とっても怖かったんだ... 綾と陽子はまるで真逆だし、カレンは腹黒で綾と険悪気味だし、そしてシノはちょっと厳しくなってて...　私これからどうなっちゃうんだろうって想像もできなかった..」

アリス「だけどこうしてみんなと話してると根っこは同じって!!　特にシノはちょっと優しいか怖いかの違いなだけで笑ってるシノを見てると変わらないんだな、って!!」

アリス「シノ、こっちの私に良くしてくれてありがとう!! これからも私の事宜しくね!!」

忍『!?』

忍『...』

アリス「...? シノ?」

忍『..アリス...勘違いしているようだが私はそんな褒められた人間ではない。私は彼女に何もしてあげられてない...』

アリス「えっ...」

忍『ああなるまで気づいてやれず...　慰めもできず... つくづく同居人失格だと感じさせられるんだ...』

忍『折角日本から来てくれたのに　...向こうの私なら早く気付いてやれたのだろうか... 通訳者を志す者が...情けない限りだよ』

アリス「えっと...シノ...」

忍『...君だけでも無事で本当によかったよ...　これからも相方と仲良くしてやってくれ...』

アリス「...えっと、シノ!!! 自分を責めないで!!　どういう事なの!!」

忍『はっ!! アリス...　そ、その...なんでもないぞ...　ただの独り言だ...』ｱｾｱｾ

アリス「あっ、うん...」(独り言...無理があるよ...学校の時より表情が曇ってる...)


忍『....もう0時半か、お開きだ、鏡の事を話し合う為朝は早く家を出る、眠るぞ。』

アリス「あっ、うん...もうこんな時間だったんだ...　はぁ...確かに眠い...　じゃあそういう事で。」

忍『うむ、私は将棋盤を片付け君の布団を敷く。君は歯でも磨いてなさい。』

アリス「あっ... うん...じゃ失礼します...」
ｶﾞﾁｬ



勇『....』
勇『別世界のアリスちゃんなら...話してもいいかしら...もしかしたら...』

今回は以上です、日常編＋シリアスへの繋ぎを載せました(もう少しうまく繋げられなかったものか。)、退屈でしたら申し訳ない。
次の更新は来週か再来週になるかは分かりませんが(ベタではあるものの)やや重い設定を載せますのでご注意を。
拙い文章でしたがありがとうございました。

>>212
普段はしないけど一番最初のアリスの台詞の誤字があまりにも目につくから訂正します。

狩っちゃう→勝っちゃう
死→に

乙です。
ネタばれ注意は難しいですね。
少なくともこの作品内では問題ないレベルかと。
いよいよ佳境。楽しみです。

更新お疲れ様でした！
確かにネタバレ注意は載せた方がよかったかもですが（進路の話とかもあるし）まあこういったスレ開いている時点で原作読んでると思います

アリスのいうように鏡勇も気づかい上手で、ちょっかいのかけ方に意地悪とかいたずら要素があるのもよく似ていますね
ただ鏡シノはガンガン反撃してくるので、それで鍛えられてる分メンタル強そうです

原作シノは英語できない（かった）けど心で読み取るという謎力を有してますよね
鏡シノにとってはほしい力なのかも…。隣の芝生はなんとやらですが

>>220
コメントありがとうございます。
進路の話とか載せてしまったので大丈夫かなぁ、と思ったのですが、そうでしたら安心です。
仰るようにいよいよ佳境です、ややきんモザにしては重めの設定ですが上手く書けるよう勤めさせていただきます。

>>221
ありがとうございます、やっぱり載せた方が良かったですよね...
pixivの方には追記しました。こういう長編SSに手を付けるのは原作読了済みのファンが多いというのはありますが、完全に3年の話でアニメのみの方を参入させにくくしてしまったのは失敗だったかもしれません。

いくらシスコンをオープンにした＋性格逆転とはいえ、一応人気ファッションモデルかつシノの姉ですからね、こういう年相応な部分がないのは勇らしくないですし、性格が違うとはいえあんな可愛い妹居たらちょっかい出したくなるのも分かるのでこういう感じにしました。
ただし悪戯の方法については辛さが問題になったのに唐辛子入りのお菓子を出したり原作の忍みたいな感じを再現したいなぁ、とは思ってました。

鏡忍は反撃云々も勿論ですし毒舌で誰に対しても厳格ですからね、シスコン度が上がっているとはいえ原作とは違った形で紆余曲折はあったでしょうしそれでメンタルが鍛えられ今の関係が出来てると思うと感慨深いです。

確かにそういうご都合主義にも捉えられる力がシノにはありますよね、1話で日本語ごり押しでアリスと仲良くなりましたし。
「言葉が通じなくても心が通じる」というきんモザのコンセプトの一つを端的に表した能力だと思います。
一応コミュ力はそこそこ(に書いた、少なくとも以前書いた別作品の鏡SSの主人公以上には)とはいえ求道者的な志向を持った鏡シノなら間違いなく欲するでしょうね、鏡アリスが居なくなった後こういう面もどこまで成長するか。

投稿します、ここまでは割とギャグテイスト多めでしたが>>1及び>>218の予告通りそこそこ重めのシリアス入れます、ややベタな内容なのは注意。
とりあえず今のストックを消費しますが、ひょっとすると明日また続きを載せる可能性もあります。(載せないかもしれない)

追記、先週の土曜日投稿しないと書きましたが、日曜日それを撤回し、>>191に載せました。
>>189のみをご覧になりまだそこをご覧になってない方、またそれ以前の内容もご覧になってない方はそこからお願いします。

アリス(はぁ... シノと仲良くなれたのは嬉しいけど... 手掛かりは掴めなかったなぁ)

アリス(あの反応...シノも気に病んでるのかな...無理に聞きだすのは良くないかも..でもカレンも悩んでるし...)

アリス(うぅ... みんなが困ってるなら力になりたいのに...情けないよ...)

勇『...』ﾁｮｲﾁｮｲ

アリス「ひゃっ!! シ、シノ...!!な、なｎ」

勇『やっほー、アリスちゃん!!』

アリス「イサミ!?驚かさないでよ っていつからそこに潜んでたｎ　
アリス「えっ」ｶﾞｼｯ

勇『...アリスちゃん、これから緊急しの部ミーティングを始めるわ!!　リビングに集合よ!!』ﾀﾞｯ

アリス「ちょっ!! イサミ!!どうしちゃったの!?　ミーティング!?ちょっ!!引っ張らないで!!」

リビング

勇『ふぅ...　ここなら忍ちゃんには聞こえないよね...　あ、アリスちゃん寝る所だったんでしょ、ごめんね、でも長くならないから楽にしててー』

アリス「あ、うん...　それでミーティング...議題って何かな...」

勇『いやー、ミーティングっていうかーアリスちゃん明日帰っちゃうかもだしー、部員同士お喋りしたいなーって。アリスちゃんに纏わる昔話とかどう?』

アリス「えっ!? 私の話!?　シノ部なのに!?」

アリス(って待って...私の話..)

勇『...アリスちゃん... その顔、思う所あるようね...』

アリス「うん...実は私の性格はある友人から聞いたんだ...シノからはあまり教えて貰えなかったけど。」

アリス「昔はやんちゃだったけど今は大人しくシノの後ろを歩く子に変わったって...」

勇『あちゃー、そこまで判っちゃった感じ?じゃあこれ見てよ。こんな事もあろうかと大宮忍メモリアルのNo2305の写真を複製したの、この頃の初々しい忍ちゃんも本当可愛いわよね〜』

アリス「えっと... 何の写真? ...ホームステイの時の私とシn ...!?」

アリス(な、何これ...無表情の中学生シノ!!とってもかわいい...!!...と...シノと肩組んでドヤ顔でポーズ決めてる私!?)



勇『ホームステイの後予々聞いてたんだけど、アリスちゃんはこの写真の通りの晴れ晴れしい子だったわ。』

勇『...私ね、ステイ期間不安だったの、忍ちゃんって頭良くて私よりお姉ちゃんらしいけどちょっと怖くて勘違いされる事多いのよ。だから関係上手くいかなくて落ち込んで帰ってきたらどうしようって。』

勇『でもそれは杞憂だったわ、外国と通訳への想いを大きくして、そして素敵なお友達を作って帰ってきたわ。忍ちゃんはよく話してたわ、そのお友達はいつも明るく笑顔が素敵で見てるとこっちまで明るくなる、愛らしい金髪少女ってね。』

アリス「そ、そんな... 私なんて..//恥ずかしいよ... い、いや正確には私じゃないけど..//」

勇『照れる事ないじゃない、私本当に感謝してるのよ、あの子を解してくれて、あの子アリスちゃんと会うまではもっと硬くて表情少なかったのよー』

アリス「そ、そんな...//」

勇『...でもその天真爛漫アリスちゃんはある1件で変わるのよね。』

アリス「それって...」

勇『んーでも話しちゃっていいのかなあ...忍ちゃんに口外しないよう念押されてて。そこまで話す予定じゃなかったし。』

アリス「えっ!!? この流れで!?」

勇『だって忍ちゃんのお仕置き怖いもーんー　昨日2回も失点食らっちゃったしー、あんまりアリスちゃん呼び止めたら怒られそうだしー』

アリス「で、でも...」



勇『...それにね、これは明るい話じゃないわ... 』
勇『どうやらそっちでは何も無かったようね。同じアリスちゃんとして知って欲しいと思う反面それだったらいっそ知らないで帰って欲しい、なんて思ったりもしてt』

アリス「...それなら大丈夫だよ...!!」
勇『!』

アリス「だって自分の事だもん、向き合わない訳にはいかないよ!!」

勇『...』

アリス「それにシノとさっき話した友達は...帰る手掛かりがない中の見ず知らずの私に手を尽くしてくれた...」

アリス「その友人は私の性格が変わった事で悩んでて...そしてシノは私を見る度に表情を曇らせてる...」

アリス「だったら今度は私がみんなを助ける番だよ!! 私はヒーローでもなんでもないしシノみたいに頭がいい訳でもないけど...それでも困ってるなら力になりたいの!!」

勇『...成る程...覚悟はできてるわけね。アリスちゃんになら2人を任せていいかも...』

アリス「ほ、本当...!!」

勇『えぇ、でもその代わりちゃんと忍ちゃんとそのお友達の事、お願いするわ、最初口を挟んで貰うつもりは無かったけど、まあ忍ちゃんに封じられてる事を話す訳なんだし』

アリス「...任せてよ...私はシノの大ファンだから!!出来る限りの手立ては尽くすよ!!」

勇『流石シノ部の部長さん、頼りになるわ、ありがとう。』ﾌﾌｯ

勇『じゃあ話すわ、実はね...』

――――　　
――――　　

勇『以上よ。お役に立てたかしら?』

アリス「...そんなの嘘だよ...　私の世界のカレンは...そんな事なかったのに.... なんで...」ｸﾞｽｯ

勇『留学生...特にアリスちゃんみたいな子は目に付きやすいからね...　そっちのカレンちゃんも巡り合わせ次第では危なかったかもね....』

勇『もしかしたら鏡の世界だから成功したカレンちゃんと逆になったのかも... 色々な事が逆転する世界、面白いけど必ずしもいい方向に逆転するとは限らないのね。』

アリス「...じゃあ...」

勇『...?』

アリス「...じゃあシノはどうして気に病んでるの?私を救って四六四十付き添って励ましてくれたわけだよね...　私の事本当に良くしてくれてるって1日過ごして分かったし。」

アリス「なのにさっき自分は私に何もしてやれなかった、って...なんで..?」

勇『..まあ気持ちは分かるよー、近くに居たのに気付けなかったんだから。私でもあの時は姉失格と思ったわよ。妹達を守るのが姉の責務なのに若い子任せになって。』　

勇『忍ちゃんの事よ。自分が鈍感なばかりに国境を越えた友人の人格を変え日本に嫌悪感を植え付ける結果になってしまった..もしかしたらアリスに恨まれてるかも、なんて...』

勇『しかも今日最初程では無いにせよ元気なアリスちゃんを見た訳でしょ? だから尚更罪悪感を募らせt..』

アリス「だからって... 私はシノに会う為に来たんだよ!!それで十分なのに... シノは本当に私がそんな事考えてるなんて思ってるの!?」

勇『そうね... 考えすぎだと私も思うわ。』

勇『忍ちゃんはね、アリスちゃん達より大人だけど..こういう所はまだ未熟よ.. 一人で抱え込むな、っていうのが口癖なのに自分1人の問題に集約するしお姉ちゃん頼ってくれないしー　こうも引きずってたらイギリスで同棲する時本当に気まずいと思うわ...お姉ちゃん心配...』

勇『まあ変な解釈して引きずってるアリスちゃんも大概だけどね、こっちのカレンちゃんがあれだけ堂々としてるの見て何で気付かないのって話。それで2年間も忍ちゃん達を心配させて...』

アリス「...」

勇『あっ、愚痴みたいになってごめんね、御開きにしましょ。アリスちゃん、長話に付き合ってくれてありがとうね、お礼にその写真あげるわ。』

アリス「えっ、いいの...!? こんな貴重品...」

勇『確かに貴重品ではあるけどアリスちゃんだし忍ちゃんの事お任せする訳だし良いわよ!!予備に後30枚は同じ写真複製したんだし。お土産にしてよ。』

アリス「あ、ありがとう....」

勇『それにね... いつも私がしっかりするべき時に妹達に全部押し付けちゃうのが申し訳ないから... せめてこういう形で喜んで貰えたら、なぁんて...」

アリス「...」

勇『じゃあ私はお弁当の準備するわ、本当頼りない姉でごめんなさい...おやすみなs』

アリス「...待って!!イサミ!!」

勇『...!?』

――――　　
――――　　


アリス(さて... イサミとの別れは済ませたよ... 後はシノだけ...)
アリス(鏡のイサミ... シスコン全開だったりノリが軽かったり変わってたけど...　私達の事よく見てて...やっぱり大人の女性なんだなぁ、って感じさせられるよ...)
アリス(それにしても向こうの私... そんな事に... 私が何も遭わなかったのは運が良かったのかも...)
アリス(でもだからってあんなにシノを心配させて!!　しかもシノのプレゼントを蔑ろにするなんてイけない子だね!!もし会ったらビシッと言ってやるんだから!!)

>>236
>>237
一応書いておきますが、勇とアリスの別れシーンは終章の回想シーンに載せるつもりです、省いたわけではありません。

ﾄﾞｱ　ｶﾞﾁｬ

忍『アリス、遅い... 45分もどこで油を売っていた?とっくに就寝準備を済ませてある...』

アリス「...ごめんね...イサミと雑談をしてて...」

忍『あぁ、姉上に捕まっていたのか　...まあ君からすれば今日で姉上と顔を合わせる最後の機会になるかもしれないからな、ならば仕方ないか... それでも何か一言言うのが礼儀だｒ...』

アリス「...」

忍『..？浮かぬ顔してどうした...君に似つかわしくないぞ...?』

アリス「...シノ...私に隠してる事あるよね...　なんで相談してくれないの?」

忍『』ﾋﾞｸｯ

忍『...隠し事...はて.... 何のことか...?』

アリス「...まず私...殆ど聞いてないよ... こっちの私の話... 道端で沢山シノの事教えたのに...』

忍『...おっと、なんだ、その事か... 君から振ってくれれば幾らでも話したと言うのに....』

アリス「...」ﾑｰ



忍『そうだな、こちらのアリスは物静かで人見知りが激しく引っ込み思案な性格だ...手がかかるし英語圏で母国語が稚拙な発音なのは感心しないな。』
忍『...だがなんにでも直向きで柔順で...温和で誰にでも優しく...そこは見習わなければと思う...』
忍『そして小動物のように愛らしく...柄にもないが母性本能を刺激され守ってあげたくなる存在というか...//』
忍『...まあ紆余曲折はあるが上手くやっている、私を追い来日したと聞いた時は本当に嬉しかったさ...彼女は私の大切なハウスメイトだよ。』

アリス「私の事そう考えててくれたんだありがとう...//」
忍『あ、あぁ...?』

アリス「...じゃあシノ、次に観て貰いたい物あるんだけど、いい?」

忍『? なんだそれは? 朝は早いんだから手短n』

忍『...!』

忍『...なっ.. この写真...どこから...?』

アリス「ドヤ顔でポーズ決めて強引に映ってる私、私って引っ込み思案な筈だよね、どういう事?」

忍『な、何を言っている...アリスは元々控えめな少女だ.. それに相違ｈ』ｱｾｱｾ

アリス「..元々って何..? 私は引っ込み思案の私がなんでこういうポーズ取ってるのか聞いてるのであって...」

忍『!?』

アリス「...こっちのシノはクールで賢いみたいだけど... 隠し事は...特に私が絡むとてんでダメなんだね...」

忍『い、いや本当に心当たりが..』

アリス「まだ白切るんだ... じゃあ説明してよ、さっきシノが言った事。同居人失格って、元気な私って何...?」

アリス「そして私に簪が云々って言っておいて私が付けてない理由も説明して貰ってない...散々匂わせておいて気にするなって無理あるよ。」

忍『...』

アリス「...ねぇ、シノ... 私シノやこっちの私が困ってるなら力になりたいの、だかｒ」

忍『...ｺﾎﾝ...だから教えろと...悪いがそれは承服しかねるな... 親しき仲だからとあまり他者を詮索するものでは無いｚ』

アリス「シノ...誤魔化しても無駄だよ... 実はね全部イサミから聞いたんだ... 私の元の性格と、それが変わった一連の流れについて...」

忍『なっ!!アリスが遅れたのはそういう!? 姉上め...!!』ﾊﾞﾝ!

アリス「...うん...試すような感じでごめんね...　私全て知っちゃったんだ...」

アリス「私が変わったのって...向こうの私ってカレンが来る前まで」



アリス「いじめに遭ってたからだよね...」

――――――
――――――

回想

勇『どこから話せばいいのかしら..』

勇『全ては学校での一件がきっかけね..転入当初はアリスちゃんクラスで浮いていたらしいね。外国人って事でどう接すればいいか分からない人が多くて、そっち似たような事なかった?』

アリス「えっと... 私の世界ではそんな事は...　いや待って...」

―――――――――
回想の回想(>>135)


カレン『イギリスのアリスは天真爛漫で人見知りなんてしない子デシタ、いつも泣いて私の後ろを着いてきて、活発で... 暴れて私実家の物をよく壊したり、落書きしたり...どうしようもない腕白野郎デシタ、女だけど... 』
カレン『先程向こうの私の話伺いましたガ...恐らく同じ感じだと思いマス。』

――――――


アリス(そういえばこっちの私とカレンが反対って...　っていう事は...)

アリス「えっと、私の世界のカレンが馴染めなかったみたいで... こっちの私と対称になってるのかな...」

勇『あらあのカレンちゃんがアリスちゃんと対称...意外ね...でその後は?』

アリス「えっと... HRで積極的な自己紹介をして人気者になるんだ..カレンははっきりした性格でね、それで人脈を広げたのは凄いなって思うよ...」


勇『なるほどね...実はこっちもそこまで同じなのよ、クラスに馴染めない事を忍ちゃん達に相談したのよ。』

勇『忍ちゃんはアリスちゃんには持ち前の明るさを前面的に押し出すべきと助言して、それでクラスの"ほとんどの"人から受け入れられたみたいね...』

アリス「ほっ...良かった... ってえっ...?ほとんど?」

勇『その様子だとそっちのカレンちゃんは無事で良かったわ。でもこっちは違うの...アリスちゃんが目立つのを良しとしない人がいたみたいで...あるグループから陰湿ないじめを受けたの..』

アリス「えっ..いじめ...?う、嘘でしょ...私の世界にそんな事する人は...」

勇『えぇ... 変に目立ってる事とか、髪色とか、背が小さいのを理由にカレンちゃんがくる少し前まで事ある毎に傷付けられたの...』

勇『私が聞いた限りだけど... 内容も目を瞑りたくなる物だったわ...最初はシカトや陰口から始まって、それから会うたびに睨んだり、持ち物隠したり...』

勇『...やがてアリスちゃん1人になった時を狙って直接呼び出して胸ぐら掴んだり金品を欲求したり、エスカレートした後半では暴力沙汰に...』

アリス「ほ、本当なの...それ...なんでみんな気づかなかったの....」

勇『そうね、担任の烏丸先生がとても怖いから他の生徒は巻き込まない形で行われたみたい　...相手はアリスちゃんの性格をよく理解していたみたいで...　後々押収した手紙に書かれてたけど口外したら忍ちゃん達にターゲットを変えるって...』

アリス(...シノが痛めつけられる...　そりゃ私でも相談できないよ...)

勇『アリスちゃんは徐々に生命力を失って2週間後には捨てられた子犬のような状態になったわ... 食欲も衰えて帰えるなりすぐ部屋に篭るようになって... 忍ちゃんや私が問い詰めてもはぐらかして... 』

勇『最初はしおらしくなったのは日本に慣れないストレスやホームシックって結論付けてたんだけど...今思うと何であれで気づかなかったんだろうって...自分が恨めしいわ...』

アリス「...」

勇『いじめ自体は1ヶ月程で終わったわ、偶々お風呂上がりのアリスちゃんと忍ちゃんがすれ違った時腕の痣を見かけて... 流石に誤魔化しよう無くて白状したわ...』

勇『...そこからは話が早かったわ、本人の発言だけじゃ証拠が足りないだろうからって普段アリスちゃんが連れて行かれる所に待ち伏せしてグループを徹底的に問い詰めたわ...』

アリス「えっ、そ、そんなこと可能なの...?　大丈夫だったの?」

勇『そりゃそうよ、だってあの忍ちゃんよ?　学校で様子見たでしょ?グループは忍ちゃんに手を出そうとしたみたいだけど無事では済まなかったでしょうね。自主的に泣いて白状したわ。』

アリス「えっ、執拗ないじめっ子をあっさり...　シノ何したの...」ｿﾞｸｯ

勇『その子達は停学処分を受け留年したわ、忍ちゃんと烏丸先生の2人に睨まれたら2度と過ぎた真似は出来ないでしょうね... それで一部で少しの間良くない噂が流布した以外終わったわ。』

勇『そして絶対口外しないように、忍ちゃんに念を押されたわ。知られたらまた火種が生まれかねないし、そうでなくても陽子ちゃん達に気遣って接して欲しくないからって... 酌変したアリスちゃんを見ても陽子ちゃん達は詮索する事なく受け入れたわ...」

アリス(陽子達が知らないのはそう言う背景が... カレンに位は話しても良いと思うけど...?)

勇『これで表面的な出来事は終わりだけどこの一件でアリスちゃんは別人になったわ...』

勇『それ以来アリスちゃんは目立つ事に恐怖を覚え感情を見せないようになったわ。あまり笑わなくなったし、人見知りになって常に忍ちゃんの裾を掴む子に..』

アリス「私が寡黙にってそれで...」

勇『まあそれでも一件の直後に比べれば今は見違える程に回復したわ、最初の一週間は制服を見ただけで恐怖を感じるようで...不登校で通院したし、登校するようになっても陽子ちゃんさえ怯えた目で...』

勇『忍ちゃん達のお陰でカレンちゃんが来る頃には頑張れば話せるようになって、今では普通にに立って愛想笑いや冗談を言えるまで成長して...』

アリス「...そんなの想像も出来ないよ... こっちの私が不登校に...」

アリス「それに回復したとはいえ今も引きずってる訳なんでしょ... そんな恐ろしい目に...」

勇『...アリスちゃん、ここからは私の想像なんだけどいいかしら。』

アリス「何イサミ...?」

勇『確かに回復が遅れたのは一件自体のショックもあるわ。』

勇『だけど2年も引きずっているとなるとそれだけじゃないと思うの、ここからは私と忍ちゃんの勝手な想像なんだけどね...』

アリス「...」ｺﾞｸﾘ

勇『アリスちゃんは恐らく日本人より日本人らしくなった自分に悩んでると思うの。』

アリス「それってどう言う...」

勇『「金髪に簪なんて似合わない、日本好きアピールにも程がある」』
アリス「!?」

勇『あのグループが浴びせた雑言の一つ、そして一件が終わった後も少しの間広がった悪評よ。』

勇『アリスちゃん? あなたはもしそう言われたら、そして忍ちゃん達がそんな事考えてるかも、って思ったらどう...?』

アリス「...嫌だよ...そんなの...」

アリス「...私はシノに会う為に頑張って日本語覚えたのに... 日本の事もっと好きになりたくて留学したのに... シノに近づきたくて付けた簪なのに....」

アリス「それがむしろ逆効果だったなんて思ったら...立ち直れる気がしないよ...」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

勇『そうよね、アリスちゃんもそう思うわよね、恐らくこっちのアリスちゃんが引き摺ってるのはそれよ。』

勇『苦手な勉強を頑張ってまでシノブに会いに来たのになんでこんな目に遭わなきゃいけないのか』

勇『日本が好きで簪が似合う女性になりたいと願ってきたのに、どれだけ中身が日本人に近付いても青い瞳と金髪は変わらない。所詮私は"ガイジン"で、日本人にはなれない...』

勇『だったらせめて外に居る間だけでも外国人に戻らなければ同じ目に遭う、最悪シノブにも嫌われる.. そんな妄想を断ち切れてないのが今のアリスちゃんだと考えるわ...』

アリス(...シノが、自分らしくいて欲しい、って言ったのはそういう...)

勇『根拠として...あの一件以来外で日本人らしさを披露する事は殆ど無くなったの。常備してたこけし等は家に置くようになったし、陽子ちゃん達のような身内以外には外国人らしい振る舞いを心掛けるようになったし... 訛った英語を取り戻そうと忍ちゃんのレッスンにも喰らいつくようになったわ...』

アリス(...となると...)

アリス「...じゃ、じゃあ...!!シノやイサミが簪が云々って言ってたのは..!!』

勇『えぇ、そういう事よ、最初会った時簪付けてあって驚いたわ、こっちのアリスちゃんは登校するようになってから机に封印したわ。』

勇『どれだけ中身を外国人に近づけても見た目が伴わなければまた同じことの繰り返し...シノブには悪いけどこれ以上周りに迷惑をかける訳にはいかない...』

勇『恐らく簪を外したのはそういう想いからじゃないかしら。だからって親友のプレゼントをそんな扱いにするのはどうかと思うけどねー』

アリス「....」

――――――

アリス「目立ってる事や身長を理由にいじめられたこと、ショックで一時期不登校にすらなりかけた事、そして素の自分を出すのが怖くて簪を外した事、全部聞いたよ...」

忍『くっ...　姉上め...　お喋りが過ぎるぞ...』ｷﾞﾘｯ

一旦これで終わります。
割と無理のある設定や長々引きずった割には大した過去じゃない、逆にきんモザにしては重過ぎる、と賛否分かれそうな気はしますがご了承ください。
きんモザのある同人誌と数本のSS、そしてきんモザ4話(カレンがクラスになじめなかった回、穂乃果居なかったら危なかった節はある)からインスピレーションを頂き書きたいと思いました。
しかしこれ見てると当事者の鏡アリスのいる元の世界線も書きたくなってきましたね。

拙い文章で申し訳ございません、ありがとうございました。>>223に書いたようにもしかしたら明日も少しだけ投稿するかもしれませんししないかもしれません。

乙です。
今回の内容は鏡の世界を抜きにしても
「ありえないわけではない」話ですね。

個人的には原作の中でもギャグで流されてるとはいえ、
「結構外道だなあぁ」と思えるシーンありますし。隠れ毒？

通常アリスが元に戻ってしっかりと解決した後でも、
通常世界に行った鏡アリスの話も見てみたいですね。

(簪で物理的な傷とかな話にならなくてよかった・・)

>>259
コメントありがとうございます。
ですよね、優しい世界にされてる都合上原作では起きえませんが、実際なら十分あり得る話だと思います。
カレンちゃんの3話のHRの下りも実際あれ諸刃の剣だったと思います。

ただきんモザではこういう話は禁忌という方もいるでしょうし、私自身以前似たssを拝見したもののあまりにも残虐で心が痛んみました。ですが今回は鏡の世界という切り口でかつ3年で時は過ぎたので、こういう問題に踏み込んでも物語として成り立つのでは?と思いながら執筆しました。
尚もし原作線で似た事が起こったら詰みそうです。気が強く頭の切れる鏡シノ、熱血の鏡烏丸先生、持ち前の性格と処世術、権力で味方を増やしそうな鏡カレン、このような枠は原作世界には居ないので(勇とクッシーちゃんは...?)かなり解決は遅れそうですね、原作綾に関しては周りに流されそうな印象ありますし。

原作きんモザ、普通に毒入る事多いですよね、アニメ以外だと写真のこの回が真っ先に浮かびます。

私も最初は原作の世界線の話は書かない予定と上に書いてましたが進めてるうちに気が変わりましたね、まずは鏡世界を終わらせるのが先決ですが鏡アリス×シノの妄想を捗りますしちょっと考え直してみます。

尚補足として書いておくと、鏡アリスは勇やカレンが言ってたように(カレンが来る前を除き)原作程ではなくても充実した生活を遅れてます、ただ心に残る物(や後に書く忍との関係性)はやはりあり、高校浪人で悩んでる花名ちゃんのような状態になってる、という感じですね。
今回の件でどこまで成長できるか。

https://kirarabbs.com/upl/1589095118-1.jpg

>>223と>>258に書いたように二日連続更新させていただきます、と言っても少量ですが...
土曜の更新をご覧になってない方は>>191からお願いします。
次の更新でシリアスパートは終わらせます。

アリス「... イサミね、シノと私の事心配してたよ...一人でなんでも抱え込むのはシノの悪い癖だって言ってたよ...」
アリス「シノは苦しむ私を見て気付けなかった事、私に日本に嫌悪感を持たせてしまったかもしれないって事を気にしてるんでしょ...?」

忍『...』

アリス「ねぇ、シノ、確かにこっちの私は傷ついちゃったし落ち込んでる私を見て思う事もあるよね。でももう終わった話だしシノがこっちの私を大事にしている事はよく分かってるよ。」

アリス「だから終わった事を引きずるのは良くないと思うんだ、きっとこっちの私は望んでないよ...だかr」

忍『...終わってなどいない...』ﾎﾞｿｯ

アリス「...!!」

忍『アリス、何も終わってなどいないんだ...　確かにアリスは2年を経て大分傷は癒えたし...充実した時間を共有できたとは思っている..』

忍『だが見ろ...　アリスはあれ以来私のプレゼントを一日も使ってくれた日はない...　引っ込み思案の性格も据え置きだ...まだ彼女は自分の在り方について葛藤している...』

アリス「...それは私の中の問題であって...!!　シノは何も悪くは..!!」

忍『それに...私は卒業後留学しアリスの家で世話になるが...一件をどうご両親に説明しろと...』

アリス「...えっと... それって...?」

忍『君も知れば私を軽蔑するだろうな。実は一連の流れを知る者は大宮家の者とアリス、烏丸先生のみだ。私が臆病なばかりに陽子達やカレン、ご両親への説明責任を果たせてないばかりに..』
忍『アリスの御両親は変化に驚いていたようだし、カレンもアリスの変化に疑念を抱いているようだが...腹が据わらないばかりにはぐらかす事しか出来なかった...』

アリス「それも聞いたよ!!　シノは私の為を想って口外しなかったでしょ!?」

忍『..?』


アリス「イサミから聞いたよ、口外しないのは噂が広がったらまた火種が生まれるかもだからって...」
アリス「で陽子達に言わないのは気遣われて接されたら傷口を広げるかもだから、でしょ...　そりゃカレンやマムくらいには言って良かったとは思うけど... シノの事だからそれも考えあっての事ってのは分かってるよ。」
アリス「カレンも私のマムもこのくらいで人を嫌いにはならないよ!! だから心配する事はないy」

忍『...それは違う...!!』

アリス「..?」

忍『...確かに半分はそれで正解だ、変に噂が立つのを、気を遣われるのを避けるため、それも理由のうちだ。』
忍『だがもう一つは他でもない、私欲だ...』

アリス「...それってどういう...?」

忍『...アリスを失いたく無かったから...』ﾎﾞｿｯ
アリス「...!」

忍『...もしアリスの御両親やカレン達に伝われば...アリスを守れなかった私は軽蔑され...アリスは日本は危ないからと帰国を言い渡されるかもしれない...』

忍『...それだけは避けたかった... 私に通訳の夢を抱かせてくれた、来日してまで私を慕ってくれる親友を失いたく無かった...私は私情でアリスや大宮家を巻き込み真相を闇に葬ろうとした...』

アリス「...」

忍『...私はアリスではない、こちらのアリスが幸福と感じているかは判断しかねる。君の言う事も一理あるのかもしれない。』
忍『だが一方でイギリスに帰国し私達を記憶から葬れば昔の自分を取り戻しより良い生を歩めた可能性も完全に否定はできない...』

アリス「...シノ!! 難しく考えすぎだよ!!」

忍『...同情はいらん、幻滅しただろう...アリス..』

忍『...君の愛するもう1人の大宮忍は親友を救えないばかりか...私情で選択の自由を縛り付けた人間だったのだから....』

アリス「シノ... 自分を馬鹿にするのは良い加減に...!!」

忍『...学校で最初簪を着けた君を見た時報われたと思ったんだ、日本に移住して2年目、アリスに働きかけたのが功を成し殻を破ったのかと...』

忍『だが違った、君は真逆の世界から来た別のアリスだった... アリスが過去の柵から抜け出した訳ではなかった。』

忍『勿論君が来た事は本当に嬉しかったさ、別世界は平和でもう1人の私と良好な関係を築いていたとの事だから。私自身君のお陰で刺激的な一日を過ごせて楽しかったよ...本当にありがとう。』

忍『だがそれと同時に希望を失ったんだ... 君は簪を付け日本に馴染んだアリスだ、となるとこちらのアリスは半永久的に過去の柵に囚われる可能性が高いだろうな...』

アリス「...やめてよシノ...」

忍『...私が一日でも早く気付けていれば...実家に伝えていればアリスは違った未来を歩めていたのだろうか... いや、そもそもアリスに相談された時余計な事を口走らなければ... 私はアリスと顔を合わせる資格などはあるのだろうか」

アリス「シノ!!」

忍『言葉で人を繋ぎ笑顔にしたいと願って来たのに...なぜこのような事に... 通訳者に相応しい器になると云いながらこの有り様だ、綾達の事など言えん、無様なものだろu』

「いい加減にしてよ!! シノのバカァ!!!」ﾊﾟｧﾝ!!




忍『....!?...あ、アリス...?』

いかがでしたでしょうか?　今週はシリアスパートを一気に消化しましたが、もし不愉快であれば申し訳ありません。
来週で一気に解決、それ以降は終章に入りたいなと思ってます、終章の内容は鏡について、鏡の先生等の解説と日常、帰還等です。

尚土曜日にも更新しました更新分は>>225からです。それ以前の内容をまだご覧になってない方はそこからお願いします。
お付き合いいただきありがとうございました。

>>258
間違えました、191ではなく>>225からです。

更新お疲れ様でした！
いじめ･･･。あまり見たくない光景ですが、ありえないとは言い切れないですね
原作ほどではなくとも充実した生活を送っているのは救いですが、自分を出せなくなるのは悲しいものです

原作アヤヤは流されやすくはない気がします。照れ要素が入ると弱いですが
というか流されやすかったらカレンちゃんを叱ったりストッパーになることはできないかと
解決しにくそうってのはありますね。証拠をつかんでどうこうってタイプじゃないですし、先生に言って目を光らせてもらうとか自衛する方向にしかならなさそうです
そうなるといじめっ子は野放しになりそう･･･

鏡シノは他人にも自分にも厳しいタイプですね
最後アリスが一撃を見舞いましたが、これからどうなるのか
本編の続きも、鏡アリス×シノの話も楽しみにしています。無理なく続けてください〜

>>270
コメントありがとうございます。励みになります。
辛い過去話が避けられがち、もしくは脚色されがちな傾向にあるきらら日常ですが実際問題十分あり得る話だと思います。
今回は花名ちゃんやチノちゃん見てても過去の傷が足枷になり常に思い悩む・後々の人格に影響する事は多いと思われます、相当辛いはずです。今回は鏡シノ・原作アリスの視点から書きましたが加えて>>253で書いた部分やシノ達を心配させている・プレゼントを蔑ろにした罪悪感が重なるので生活出来ていても感じるところは多いと思います。

綾ちゃんは確かに流され易くはないですね、書き方が問題でした(中学転入当初の初々しい綾ちゃんは知りませんが)、ただこういう大事になった時身を捨てて友を庇える度胸があるかは微妙な気はします、勿論最終的には庇いそうではあるものの、多少時間を有するかと。

解決のしにくさは正にそうですね。鏡シノや烏丸先生みたいな肝っ玉キャラはいないのでは証拠や摘発云々は二の次にし自衛に回るだけになりそうです。
またあの子達は優しいので、いじめっ子の不利益にならないよう取り計らおうとしそうな気がする為そういう意味合いでも解決が遅れそうに気はします。

はい、鏡シノは結構多属性ですがやはり夢に向かう自他に厳しい求道者っぷりを再現できればなあと思いながら書きました。(今回の話とはあまり関係ありませんが)>>109〜111等でもそれを表現しています
ただ精神年齢は低くないとは言えその生真面目っぷりで今回みたいにアリスに喝を入れられるような発言をしてしまう事もありますね、まあ親友が2年もそのままかつ留学後同じ所に行くなら気持ちは分からなくもないですが。

応援ありがとうございます、遅筆ながら完結させていただきます。
鏡アリス×シノの話は勿論書きたくなったのですが蛇足にならないか心配ではある為、来週Twitter上でアンケート取ってみようと考えてます(勿論ここにリンクは貼る)、駄作じゃなければ早速構想練り始めてみます、勿論書くのはこれ終わった後ですが純粋に鏡アリスの話考えるのは帰還直後の話にも繋がるので。

すみません、>>269で今週解決と言いながら満足のいく内容にならなかったため来週投稿させていただきます。
もしかしたら明日一部投稿するかもしれませんが、そうなるとしても現パートの完結は難しいです。
申し訳ありません。

>>272
すみません、書き直したら割とマシになった為やはり今日どうするか分かりません、あげるかもです。
いずれにしても現段階では未確定です。

>>272の予定を変え、>>273の通り投稿します。
ストックすべて消化するかは前後の内容見直しつつ決めます。
今回投稿後アンケートとお伺いしたいことがあるのでお願いします。(twitterのリンク張ります。)

>>268からです


アリス「ﾊｱﾊｱ...!! 寝言も大概にしてよ...!! 私だって怒るんだからね!!」ｶﾞｼｯ

忍『えっ、アリス..ちょっ!!私の枕..どうするつもりなんd』

アリス「こうするつもりだよ!!シノがこんなに馬鹿だなんて思わなかったから!!このにぶちん!!鬼軍曹!! 金髪たらしのスケコケシ!!」ﾊﾞｼｯﾊﾞｼｯ

忍『お、落ち着きなさい... 最後の言葉どこで覚えた...』

アリス「知らないよそんなの!!私シノが何言ってるのかさっぱりわかんないんだよ!!」ﾊﾞｼｯﾊﾞｼｯ

忍『アリス、埃が...私は事実を列挙しただけで...』

アリス「はぁ!それが事実?帰国した方が為になった? シノは私と顔を合わせる資格がない? 馬鹿にしないでよ!?」ﾊﾞｻｯ

忍『今は修学旅行の枕投げ大会ではない、顔に当たったらどうする...』ｻｯ
忍『...そうだろう、アリスは今も闘いの最中だ。性格は据え置きで表情を顔に出さない。時々夢で思い出し魘されるようだし
忍『その一因はSOSに気づけずその後も然るべき措置を取らなかった私にあｒ』

アリス「」ﾊﾞﾝ!!

忍『!?』ﾋﾞｸｯ

アリス「だからそれがおかしいんだよ!!イサミはシノは硬すぎるって言ってたけどホントそれ!一旦私の話聞いて!!」

忍『あ、あぁ...』




アリス「まず私今とっても幸せだよ!!日本に来て世界が広がったし、学校は楽しいし、シノ達と居られて!!なんか勘違いしてない!?私は自分の意志でここにいるんだよ!?」

アリス「それからシノは自虐的過ぎ!!私の事で気揉まないで!! 回り道あったけど、生活出来てるなら良いじゃない!! 性格が戻らないのはあくまで私の問題だよ!!」

アリス「最後にマムやカレンに話したら帰国を命じられるかも、って言ってたけど絶対ないよ!?　そりゃちょっとは怒るかもだけど隠し事なんて誰でもするし2人はそれ位でシノを嫌いになる程心狭くないよ!!」　

アリス「とにかくシノは自分や私達をバカにしすぎ!! 本人が言っても自信持てないの!?」

忍『...本人って...それはそちらでの話だろう...?』

アリス「何?まだいう事あるの?」



忍『私は君やそちらの話をしているのではない..問題はこの私だ』

忍『確かに私はアリスと悪くない時間を共有できたと思ってるが、アリスはそう考えていないかもしれない。それに鏡の世界だから上手くいっている君と反転した可能性m』

ﾊﾟｼﾝ

忍『!?』

アリス「...もう!! なんで分からないの!? このアンポンタン!!」

忍『二回目...流石に心に来るな..アリス?また失言を..?』

アリス「当たり前だよ!! 話にならないよ!!シノはもう喋らないで!!』

忍『アリスにここまで咎められたのはいつ以来か...分かったよ...』

アリス「...私はね自分の世界じゃなくて、両方の話をしてたんだよ。」
忍『...それはどういう...?』
アリス「シノ、自分で言ってたよね... 鏡の世界でも本質的な部分は変わらないって...」
忍『あ、あぁ...?』

アリス「じゃあそうだよ!!こっちの私は私と同じく自分の意思で日本に居て満足してる!!それは変わらないよ!!」
忍『..なぜそう言える? 私達の世界は真逆で、それがアリスの運命を変えた一因とも考えられるが...?』

アリス「分かるよ!! 今日一日ここで過ごした私なら!!」

アリス「まず綾と陽子...　綾は男子みたいに、陽子は控えめになってて...違和感だらけだったけど...綾は陽子の弱気な所、陽子は綾のがさつな所を、お互い短所を埋めあってて...どっちの世界でも素敵なコンビだった。」

アリス「次にカレン... 腹黒か素直かの違いはあるけど内緒でイギリスから去った私を追って、性格の変わった私を気にかけてて、幼馴染として私を大事にしてるのは同じだった...普段口では色々言ってるけど、アヤやシノの事も裏で褒めてて..きっと皆が好きなのは同じ筈...」

アリス「そしてイサミ...　クールさが抜け落ちてて... シノに危ない視線を向けたりもしてるけど年長者としてシノを遠目から見守る、気配り上手の素敵なお姉ちゃんだった...」

忍『...』

アリス「そしてシノ!! シノは厳しいか、優しいかの違いはあるけど私のヒーローでいてくれた!!」

アリス「別世界に飛ばされて、3人から信じてもらえなくて先が見えない中...私の味方になって、抱きしめて、帰る手段を懸命に探してくれたよね...」

アリス「その後も私が安全に過ごせるように仕向けてくれた...チェスや道端でのお話とっても楽しかったよ...それから私を失いたくないって言ってくれた事も嬉しかったよ!!」

アリス「私は元のシノも好きだけど...こっちのシノも同じ位好き!!シノのいい所なら沢山挙げられるよ!例えば..」

忍『あ、アリス...? 一旦やめてくれないか...? 私は褒められる柄ではないし、近所迷惑n』

アリス「ううん!辞めないよ!! だって言わないとまたトンチンカンな事言うでしょ!!」

アリス「シノのいい所!!スパルタだけど皆の事を一生懸命考えてる所!!頭キレッキレで陽子や綾に尊敬されてる所!! クールだけど実は照れ屋な所!!夢に向かって頑張ってる所!! イサミの前でふてくされた態度取ちゃうけど割とお姉ちゃん子な所!!私がいじめられてるって聞いたらすぐ行動に移す所!!」

アリス「元の形は違うけどどっちのシノも私の天使だよ!!」

忍『...』

アリス「だから私も同じ、確かに回り道はしちゃったけど自分の意思で日本にいるしカレンやマムに話しても心配してる事は起こらないよ!!」

忍『アリス....』

アリス「だから...だからわかってシノ...　シノは無様なんかじゃないよ...」ｸﾞｽｯ
アリス「もし、もしこれ以上シノの事悪く言うなら...シノ部部長の私が許さないんだから!!」

忍『...』

忍『...』ｷﾞｭｯ

アリス「!?」

忍『そうだな...ここまで私を慕ってくれる君が私や日本に嫌悪感を持つことはないな...』

アリス「!!」

忍『例え性格や境遇が異なっても行きつく先は同じ...理に適ってるな。』

忍『アリスの内面を勝手に決めつけ...客人の君を心配させ..悪かったよアリス。』

アリス「もうー、だから謝らないで!!　それから客人っていうのも堅苦しいからやめて!!」

忍『あぁ、済まない済まない』ｸｽｯ

アリス「もうー言ってるそばからー、シノの悪い所だよ!!でも笑ってくれて良かった!!」

忍『あぁ、他でもないアリスに認めてくれたお陰だ。』ﾆｺｯ

忍『...私は今までアリスが卒業までに素の自分を取り戻してくれる事、それを意識して過ごしてきた... 』
忍『アリスがやられたと聞いた当初は敵討で心が一杯で怖がらせてしまったし、卒業後アリスがイギリスに帰ると聞いた時は留学を中止しようと考えたりもした。』

アリス「えっ、それって... シノもしかして私に合わせて留学辞めるつもりだったの!? バカじゃない!?」

忍『...直球だな...アリスと離れ離れになるのは勘弁だが、ご両親と顔を合わせるのが恐ろし気でな...姉上に活を入れられ踏みとどまったが...』

アリス「イサミが心配してたのってもしかしてその事も... そんな縁起でもない事冗談でもやめてよ!!私やマムが望むわけないでしょ!?」

忍『あぁ、もう迷わないさ、君の御墨付きで安心したし...もう、分かったのだからな。』

アリス「何が...?」

忍『....話を聞いて思ったんだ、元に戻ってほしいという期待や過去を腫れ物のように扱う態度こそ、アリスにとって重圧だったのかもと...』

忍『元に戻りたいなら本人のペースに任せればいい。ありのままでいて欲しいと言いながら今のアリスを知らず知らずのうちに否定していたのかもな、君にも申し訳ない、済まなかった...』

アリス「...ううん!!いいよ!! 流石に顔を合わせる資格とか言われた時はムカってきちゃったけど...シノには沢山助けて貰ったから!!それに枕投げたり叩いたりしちゃったからお相子だね!!こっちもごめんね!!」

忍『全くだ...本来なら暗闇地獄行きだ...枕を粗末に扱い深夜に大声を上げ...』ｺﾞｺﾞｺﾞ

アリス「ﾋｯ!!」(根に持ってる!! いや、私が悪いんだけど!!)

忍『...今回は完全に私の負けだ、アリスをとやかく言う資格はないこれを機に接し方を変える事にするし... アリスに許可を貰い次第カレンに打ち明ける事にするよ...』

アリス「うん!! その方がいいと思うよ!! 卒業して離れ離れになって然りが残る前にね!!カレン心配してたし!!」

忍『あぁ、ってカレンが心配? なぜ君がそれを?』

アリス「それはね...私が変わった理由が分からなくて辛いって相談さr、ってしまった!!内緒にするように言われてたのに!!」

忍『はぁ、あれだけ詮索するなと釘打っておきながら...まあいい、隠したのは私の落ち度だし結果的に良い方向に舵を切れた為姉上共々不問としよう...」

アリス「ほっ..良かった..カレン...ごめんね...」

忍『しかし普段は子生意気な彼女がな... 腐っても金髪少女、飾らなければ普通に可愛いじゃないか』ﾌﾌｯ

アリス「ねー」ｸｽｯ

忍『おっと、2時15分か、長話に付き合わせて悪かったな、寝るぞ。』

アリス「そうなんだ...ってえぇ!!　嘘でしょ!?　睡眠時間5時間切るの初めてかも!?」

忍『?何を言ってるんだ?　5時間どころか4時間もないぞ。』

アリス「!?」

忍『先程早く家を出ると言っただろう、5時半起きだ、君の帰る手段を協議する為早く教室に集まる、カレンの占いの結果次第では早朝帰還する可能性もあるし。』

アリス「そ、そんなぁ...」

忍『私から夜更かしに誘い申し訳ないが...まあ世に出ればこのような事も起こりうる、起きないなら引きずってでも登校させる... 肝に銘じておけ...』ｺﾎﾝ

アリス「い、イエッサー!!」(三時間睡眠...　やっぱりこのシノスパルタ!!)

忍『...では電気消すぞ、お休み。』

アリス「...」

忍『なんだアリス? まだあるのか?』

アリス「...あのねシノ、こっちの私に関してだけど...良いかな?」

忍『?』

アリス「...考えたんだ、行き着く先は同じとはいえシノの言う通り私は完全に元には戻れないかもしれない、日本に来て最初の頃に暴力振るわれて、それで恐怖覚えちゃったら、ね... さっきああ言ったけどシノが気にするのも分かるよ。」

忍『...』

アリス「でももしかしたらこっちの私も変わって戻って来るかもよ!!」

忍『それはどういう? ...!!そう言えば向こうにも私達が..!!』

アリス「うん!! さっき話したけどケセラセラシノブはとってもポジティブでどんな悩みでも潤してくれそうな安心感があるよ!!あっちのシノと居たらもしかしたら...」

忍『確かにそうだな... 私に足りない物を持っている彼女とであれば..!』

アリス「うん!! シノの心配事がまた一つ解決しそうだね!! 良かったよ!!」

忍『あぁ... 向こうの私、夢への努力を怠る所は頂けないがそれ以外は及第点だな、期待しているよ...』

忍『それにしても今更ながら不思議だな...』

アリス「..?」

忍『こちらの陽子が好きそうな話だがな、私は君に会った事で新鮮な一日を過ごせ、通訳へ近づく事が出来たし、アリスと進路の事で迷いを晴らす事ができた...そしてあちらのアリスも成長し帰って来るのかもしれない...』

忍『とすると今回の入れ替わりは偶然ではなく...何か大きな物が私達を変える為に仕向けた物かもしれない、そう考えてしまうんだ...』

アリス「...運命かぁ...」

忍『..って// すまないな...取るに足らぬ夢想だ、忘れろ!!電気消すぞ!!』

アリス「うん!! おやすみ!! シノらしくて素敵だと思うよ!!」ｸｽｯ

忍『本当意地悪だな君も...おやすみ、良い夢、観られると良いな』ﾌﾌｯ

アリス(...眠れない)
アリス(...ねぇシノ... 向こうで何かあった? もう一人の私は元気にしてる...?)
アリス(実家に帰省した時と違ってシノが居るから寂しくなかったけど... 1日会わないだけで話したい事が一杯あるよ...)
アリス(...でもこっちの世界も恋しいなぁ、なんて思っちゃったりもしてる... 帰ってもまたこっちに戻れるのかなぁ..)
アリス(そういえばさっきシノはこの出会いは運命的な物って言ってたよね...本当に運命的な物だったら役割を果たした私はもう...)
アリス(...ううん!!ネガティブな事考えちゃダメだよね!! シノに扱かれないよう寝よう!! 異世界ライフ2日目、存分に楽しむよ!!)


to be continued...

中編完結は難しいと書きながら終わらせてしまった...
今週の更新は以上です。
普段喧嘩しない2人だけど、シノの発言に本気で怒りにいくアリスちゃんを書きたかったです。
鏡忍の精神年齢の調整難しい...
しかし当事者でないシノですらこれですから向こうの世界はどうなってる事か。

次回の更新からはいよいよ後編です。鏡の事、学校での日常を少し、先生二人の紹介、帰還の様子などを一〜三か月をスパンに書きます。
尚来週は確実に更新できそうにありません、終章なため内容を慎重にしたいというのもありますし実生活もまた忙しくなり始めたので。

拙作ですがご覧いただけたなら幸いです、ありがとうございました、それとアンケートというかご意見募集したいのでご協力いただける方はご協力お願いします。
googleフォームで用意してきます、twitterやpixivにしようかと思いましたけど垢持ってない方の事もございますし、ここでは書きにくい批判等も書き込みやすいように。
勿論こちらに書き込まれても構いませんけども。

中編完結お疲れ様です！
鏡アリスとシノの絡みも見たいですね…
アリスは本当にシノのこと好きですね…！とても愛を感じました…！

>>293

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfRrNRmOLEBWtsIxHOxrOiXfNh-FC8h2PPxlNkYxWC0IhMLQA/viewform?usp=sf_link

わざわざこんな駄文SS一つにこんな事..という批判があるかもしれませんが、一応グーグルフォームにてアンケート作成してみました。
今後の参考と、見ている方の層が気になったもので、もし宜しければご協力ください。
勿論質問内容をこちらに書き込まれても構いません。


後鏡穂乃果ちゃん・香奈ちゃんについては結構重要なので、投稿初期から出すか出さないか、出すならどうするか考えてるけど全然二人のキャラ構想が浮かばない...

乙です。枕か。
いよいよクライマックスですね。楽しみです。

穂乃果香奈、浮かんでいないのであれば、無理して出さなくてもよいかと。

>>295
申し訳ありません、ミスでフォームの質問＋回答をリセットしてしまいました、初心者だったもので...
一度答えてくださった方、申し訳ありません、一応御二方の回答は確認させていただいたため再度の回答は結構です。
(再度答えたければ構いません、またお気に入りのキャラに関する質問を追加しました)

>>294
ありがとうございます、アリスのシノ愛を再現できていたなら何よりです。
鏡アリス×シノ...グーグルフォーム見てもやはりそう思われる方は多いようですね...
今から少し構想練っておきます。

>>296
ありがとうございます、まあクライマックスって言っても前半は最初のようにグダグダしてますがご期待に沿えるよう勤めさせてただきます。
自分自身2人も出したいんですが構想時から、一〜二か月書いてる期間でも納得するものが浮かばなくて...、最悪そうなるかもしれません

更新お疲れ様でした。アンケート送らせていただきました

今週分の感想です
ひとまずこちらの世界は一段落ですね。代償はアリスの睡眠時間･･･
鏡シノと鏡アリスはお互いに距離感を掴み損ねている感じだったのかな？
鏡アリスも何かしら変化して戻ってくるはずですし、鏡シノの迷いが消えたなら解決も近そうです

ところで近所迷惑ってことはそこそこ大声だったようですが、聞いていたのは近所の人だけですかね･･･？

>>298
コメントとアンケご協力誠にありがとうございます、参考になりました、ほのカナについても出す場合参考にさせていただきます。

一段落付きましたね、こっちはこれ以上暗い話は出てこないでしょう。
カレンは原作で三時まで夜更かして保健室に運ばれたことありますがどうなるか、カレンより確早く起床せざるを得ないので。

鏡シノとアリスはなんというか...当事者抜きだと書くの難しいですね。
関係としては悪くないっていうかむしろ良好です。(>>43とかではバカップルって言われてますし)。

ただやはり前の性格を見ている上理を隠している、>>276で夢で魘されていると書いたようにアリスも時偶その事を思い出してるのでシノは確実に罪悪感を募らせてる、そしてそれがアリスへの接し方に影響してるかと
加えて鏡アリスもトラウマ、シノに心配かけてる事、簪付けない罪悪感、シノへの依存(後述)でぎこちないでしょう。
距離感もそうですが、仲良しだが肝心な所でお互い勘違いしてたり気漬かってしまってるって感じです。

更に今の時系列は夏休み明け+進路希望確定した為、シノには⒵長期に加え3年間を経ても元に戻せなかった罪悪感や同棲への不安、カレン等へのカミングアウトという問題がのしかかります。
>>285では鏡シノが留学中止を検討したという発言ありますが、そこにも将来への恐怖が表れてるかと。
受験期を時系列にしたのはそのような背景も一つにあります。
鏡アリスはメインストーリーでも少しだけ出しますが、原作世界線の話でもそうした部分を書いていきたいと考えています。

後コメントにはそこまで関係ありませんが、鏡アリスは窮地から救ってくれた影響で原作以上にシノに依存します、嫌われたくないと心から願います。>>250ではアリスはシノの裾を常に掴んでるとありますが。スロスタで冠ちゃんが栄依子に常にくっついて初期ははなたま相手にも人見知りしてましたが少し重症化してると考えてください。(そこもシノの懸念課題)

大声...間違いなく一勇には聞かれてるでしょうね...弁当作りで起きてるって言ってましたし、シノと同じく遅寝ですし。(それなくてもドアで聞き耳立ててそうな感じはあります)両親いないのが救いか..


脱字訂正
>>291:「私達を変える為に仕向けた運命的な物」

>>293に書きましたが今週は更新できません、申し訳ありません。
来週も少し怪しいですが極力少しでも進められるよう努めていきます
後アンケートご協力ありがとうございます、ここまで票数集まるとは思っておりませんでした、鏡ほのカナ、出すと確定はしておりませんが少し構想が浮かんだ為煮詰めようと思います。