お久しぶりです。そうでない人は初めまして。
以前このBBSで、以下のSSを投稿させてもらった者です。
【SS】ハッピーシュガーライフ×きららファンタジア
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=775&ukey=0&log=past
【SS】小鳥と不死鳥と(機動戦士ガンダムNT×アニマエール)
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=1471&ukey=0&log=past
最初に投稿したSSを基に、ハピシュガの人というコテハンを使いたいと思います。
今回は、昨年アニメが放送され、現在アプリゲームが配信中のアサルトリリィときらファンのクロスSSを書きました。
今回は10万3千字ほどの文章を、何回かに分けて投稿したいと思います。
全15章分、お付き合いのほどよろしくお願いします。
今回はさっそく、第1章と2章を投稿します。
なでしこ「受け取ったよ、千矢ちゃん!」
リン「そうだ、キャンプをしたり・・・」
みら「星空を見上げる・・・」
クロ「そんな風景が、私たちには必要なんだ」
キサラギ「それを滅茶苦茶にだなんて・・・」
ココア「絶対にさせない!」
トオル「みんなの願い受け取って、やすな!!」
直線上にいたやすなへ向かい、トオルがマギスフィアを打ち出す。
敵の猛攻からそれを死守し、力を分け与えていくクリエメイトたち。
いつしか球体は、太陽のごとき光と熱を持つようになった。
やすな「うっわおっも!あっつ!!」
ソーニャ「落としたらぶち殺すからな!!」
ユキ「何というか・・・」
香樹「いつもどおりだね・・・」
はるみ「でもさ、そんな日常がうちらには必要なんだよ。そう、カレーとおんなじぐらい大切」
ソーニャ「良く分からん・・・」
はるみ「というわけで、学園生活部のとこにいってこーい」
由紀「キャーッチ!!ありがとうはるみちゃん!!」
胡桃「ヒナゲシ、お前は知らないのかもな」
リョウ「みんなで食卓を囲んで・・・」
つみき「他愛のない話して・・・」
珠輝「時には挫折して・・・」
まゆ「でも、友達が元気をくれるような」
こはる「そんな何気ない日々が・・・」
シャミ子「一番の宝物だと言うことを!」
きらら「それを守り、繋いでいくのが私たちの願いです!翼さん、お願いします!!」
翼「託された!!」
美姫「うう・・・」
怖浦「この光・・・、本当に成仏しちゃうかも!?」
小夢「頑張って!もう一踏ん張りだよ!!」
琉姫「リリィのみんな!後は頼んだわ!!」
楓「ええ!」
神琳「しっかりと受け止めましたよ、琉姫さん!」
雨嘉「最後は・・・、二人ともお願い!!」
雨嘉が正確な狙撃で、マギスフィアを打ち出す。
その先にいたのは梨璃とかおすだ。
梨璃「受け取ったよ、雨嘉さん!」
かおす「く、うううう・・・!!」
互いを労り、慈しみ、励まし合う。
そうやって繋いだマギスフィア。
だがそれは多くの力を吸ったことで、非常に大きく、そして不安定なものになっていた。
梨璃「体が、燃えるみたいに熱い・・・!」
夢結「梨璃!」
小夢「かおすちゃん!」
楓「いけません、あれでは!!」
ヒナゲシ「ふふ、結局無駄なあがき。そこで灰になればいいの」
うつつ「あんたは黙って!!」
ミリアム「せめてあと二人、いや、一人分のマギがあれば安定するんじゃが・・・!」
-まかせて!-
かおす「・・・え」
梨璃「この声・・・」
二水「そ、そんなまさか!」
ミリアム「嘘じゃろ、そんなことがあり得るのか!?」
かおすの杖から桜色が抜け、一つの形を成していく。
それは、一柳隊とまんが家たちには忘れることの出来ない少女だった。
夢結「結梨・・・なの?」
翼「かおすの杖に宿ったマギって・・・」
小夢「やっぱりそうだったんだ・・・!」
少女は、皆に微笑むと、梨璃とかおすの手元を支える。
-ほら、泣いたら可愛い顔が台無しだぞ?-
梨璃「だって、だって・・・!」
かおす「うう、ううう・・・!!」
梨璃「私たちがやるべきことは・・・!」
かおす「みんなと一緒に、未来へ歩き出すことです!」
梨璃「そのために、力を貸して!結梨ちゃん!!」
-もちろん。だからこの手を-
結梨「繋いだこの手を、話さないで!!」
梨璃「感じるよ、かおすちゃんの、結梨ちゃんの、みんなのイノチを!!」
かおす「行きましょう!絆を信じて・・・!!」
三人が杖とチャームを重ね、前へと向ける。
コールに使うのと酷似した魔方陣が幾重に浮かび、その周囲を十種類のルーン文字が取り巻く。
それはまるで、咲き誇る花のようにも見えた。
結梨・夢璃・かおす「「「いっけえええええ!!!!!」」」
光の奔流となって、マギスフィアが、イノチを燻らせた一撃が弾ける。
その余波を受け、戦場にいた全てのヒュージとウツカイが塵芥と化す。
龍は咄嗟に雷をだし、ヒナゲシは弓矢を出鱈目に撃って相殺を図る。
だがどちらに勢いがあるかは、一目瞭然だ。
ヒナゲシ「嘘・・・」
正の奔流に飲み込まれる少女と邪龍。
為す術もなく、龍はその身を削られていく。
最後に上げた弱々しい声が、怪物の断末魔だった。
ちなみに、これまで各章タイトルは花言葉縛りだったのですが、第13章タイトルにもなった「エーデルリリィ」という花は存在しません。
ただし、これをドイツ語から日本語訳すると「高貴な百合の花々」という意味になります。
何よりこれは、アニメのEDかつ、アサルトリリィ全体のテーマ曲でもある「Edel Lilie」の曲名そのものなのです。
https://www.youtube.com/watch?v=C2R9otmYyiE
投稿を再開します。
残りは14章と15章ですが、スレが残り100ほどに対し、あと11000字ほどあるので、2スレッド目に突入する可能性も皆無ではないです。
何とかこのスレッド内で完結できるよう、様子を見つつ投稿してみます。
第14章 シオン(君の手を離さない)
梨璃「やった・・・」
かおす「やりましたよ梨璃さん!それに皆さん!!」
夢結「良くやったわ、二人とも!!」
翼「何だか泣けてくるなあ、こういうの」
琉姫「やめてよ翼、グッとこらえてたのに・・・」
小夢「いいじゃん、今ぐらい泣いちゃおうよ!」
歓喜に沸き立つ戦場。
見れば、荒れた土地には草花が生い茂り、分断された地形も元に戻っている。上空には虫や鳥が舞い戻っていた。
平原は、かつての平穏を取り戻したのだ。
ソラ「これは・・・」
アルシーヴ「クリエとマギの余波・・・なのか?」
そんな中、空を見上げ、その姿が朧気になっていく少女がいた。
一柳結梨その人だ。
梨璃「結梨ちゃん・・・」
かおす「また、会えますよね?」
結梨「私は夢の中の存在。だから二人が覚えている限り、いつだって一緒だ」
かおす「忘れるわけないじゃないですか!」
梨璃「体が滅んだって、魂はいつまでも一緒だよ!!」
それを聞いた結梨はニカっと笑う。
結梨「またな、二人とも!!」
かおす「はい!!」
梨璃「またいつか、広大な夢の海で・・・」
やがて、少女の姿は見えなくなった。
かおすの杖も、すっかり元通りの色だ。
その様子を見送った二人は、互いの手をしっかりと結ぶ。
梨璃「かおすちゃん・・・」
かおす「・・・全部終わったんです。感情を吐き出したって、誰も責めません」
その言葉を聞いた少女が、その言葉を紡いだ少女が、その場に泣き崩れる。
梨璃「ありがとう、ありがとう結梨ちゃん・・・」
かおす「今回のことが、淡い夢の魔法だったんだとしても・・・」
梨璃「私たちはずっと覚えてるよ、絶対に・・・!」
その様子を見て、事情を察し、もらい泣きをする者も多くいた。
由紀「・・・良かったね、二人とも」
千矢「遠くにいたって、大切な人は大切な人だもん」
シャミ子「体は滅んでも、魂は一緒か・・・」
そんな中、ミリアムが泣きじゃくりながら疑問を口にする。
ミリアム「しかし、どういうことなんじゃ?亡くなった人間が姿を現すとは・・・」
鶴紗「あれは間違いなく、本物の結梨だった」
二水「それが何故、遠く離れたエトワリアに・・・?」
そこに、ハッカとアルシーヴが歩み寄る。
ハッカ「・・・エトワリアもまた、夢の世界」
ミリアム「と、言うと?」
アルシーヴ「このエトワリアは、クリエメイトにとっては夢と同じなのだ。夜見る夢に、こちらが手招きすることで来てもらうような・・・」
ハッカ「故に、ここは夢や願望が具現化しやすい」
二水「じゃあ、梨璃さんの守護霊として、夢に潜んでいた結梨さんが・・・」
鶴紗「梨璃と深く結びついたかおすの夢に介入して、そこから姿を現したってこと?」
アルシーヴ「・・・全て想像でしかないがな。だが」
ハッカ「エトワリアにはエトワリアの理がある。故に、その範疇であれば何が起ころうと不可思議に非ず」
顔を見合わせる三人。だが、どこか嬉しそうでもある。
ミリアム「・・・当たり前じゃが、世界には分からんことがまだ沢山あるのう」
鶴紗「今はただ、この奇跡を噛みしめれば良いんじゃないかな」
二水「そうですね。再会の時まで、私たちも歩み続けましょう」
心機一転する者がいる一方で、過去に囚われ、それにすがり続ける者もいる。
ヒナゲシ「いたい、いたいよぉ・・・」
あのノインヴェルトを受けてなお、ヒナゲシは五体満足で生きていた。
いや、死ねなかったという方が正しいだろう。
正のマギとクリエを束ねた攻撃で死ねないということは、彼女が完全に邪悪な存在ではないことの証左なのだが、それを伝えたところで何の救いにもならないだろう。
五体満足とはいえ、ズタボロになった体で地面を這い、彼女は一点を目指していく。
そこにあったのは、龍の鱗一枚。あの中で辛うじて焼け残ったものだ。
それを強く抱きしめ、彼女は慟哭する。
ヒナゲシ「お願い、私を置いていかないで!また立ち上がってよ!!私の絶望を全部あげるから、だから、だから・・・!!」
彼女が弱々しい声で叫ぶ。
ヒナゲシ「・・・一人は嫌だよう、寂しいよう」
そんな彼女の願いも届かず、鱗は崩れ去った。
呆然とする彼女に、追い打ちがかかる。
自分が姉と慕う、リコリスからの通信が入ったのだ。上空にその顔が映し出される。
リコリス「はん!やっぱりグズはグズね!!」
ヒナゲシ「そんな、良いところまで行ったんですお姉様、だからどうか私を・・・」
リコリス「途中まで面白くなってたのにさ、それをお釈迦にしたのはあんたが余計なこと考えたせいでしょ。全てあんたの責任、分かる!?」
ヒナゲシ「ああ、ああ・・・」
リコリス「ハイプリス様はどうお考えか知らないけど、当分アタシの前に顔出すんじゃないわよ。本当にがっかりしたんだから・・・!!」
一方的に通信を切るリコリス。
リコリスとしては、ヒナゲシに大きな期待を寄せていたのかもしれない。やはり彼女だけでなく、自分も一緒について行けば良かったと考えている可能性もある。顔を出すなと言ったのも“二度と”ではなく“当分の間”だ。
だが、今のヒナゲシにそこまで考える余裕など無かった。
ヒナゲシ「嫌あああああ!!!!お姉様、置いていかないでぇ!!!!」
錯乱し、地面をかきむしるヒナゲシ。
それを呆然と見つめる者たちがいた。
楓「それがあなたの“シュッツエンゲル”ですか」
梅「・・・」
気がつけば、ヒナゲシはリリィやクリエメイトに囲まれていた。
勿論、これまでの一部始終も見られている。
ヒナゲシ「・・・何よ。やるならひと思いにやるの!」
そう吠える彼女を、皆が哀れむような目で見る。
特にリリィ達の視線は、ヒナゲシを刺すように襲った。
ヒナゲシ「やだ、やめてよ、そんな目をしないで・・・」
神琳「・・・」
雨嘉「・・・」
ヒナゲシ「やめてって言ってるでしょ!」
夢結「・・・」
リコリスが本当は何を思っていたのかは分からない。
だが、一柳隊はその姿を一方的に見ただけである。
リリィとしてはかなりショッキングな場面だったのだ。例え血が繋がっていなくとも、姉妹の契りを結んだ者は互いを慈しむのが当然である。実際、彼女らの周囲にいるシュッツエンゲルは皆そうだ。時にはぶつかったとしても、それは互いをあまりにも思う故のことである。
だからこそ、いくら敵とはいえ、任務に失敗した妹を一方的に責め立てる姉という構図が、あまりにも手酷く思えたのだ。
梅「そりゃ、ここは百合ヶ丘じゃないけどさ・・・」
夢結「投げかけるにも、他の言葉があるんじゃないの。あなたの“お姉様”とやらは?」
ヒナゲシ「黙って!あなた達にお姉様の何が分かるって言うの!?」
楓「ええ分かりますとも。何を考えているのかは存じあげませんが、いちいち不器用で、人を傷つける態度しかとれないスットコドッコイだというのは、イヤというほど伝わりました!」
ヒナゲシ「あああああ!!!」
喉を潰すような声を上げて、彼女は自前の弓矢を放つ。
だが、一瞬にして弾かれてしまった。
雨嘉「あなたがやるべきことは一つ!」
神琳「全てを話し、償いを受けてもらいます!!」
ヒナゲシ「うわああああ!!」
進退窮まったヒナゲシを、謎の光が包む。
光が収まると、彼女の姿はそこになかった。
うつつ「逃げられた!」
マッチ「きっと仲間が呼び戻したんだ」
夢結「追跡は不可能なようね・・・」
楓「ああもう凄くモヤモヤしますわ!」
梅「まあさ、全てが解決したわけじゃないけど・・・」
雨嘉「考えても仕方のないことって、確かにあるよ」
ランプ「ですね。だからこそ今は・・・」
神琳「これからのことを考えましょう、皆さん?」
これからのこと。
まずは身仕度を整え、皆に礼を伝え、それから女神に頼み帰還する。
一柳隊の面々は、全員帰還の手順を思い浮かべていた。
だが、クリエメイトの考える“これから”は、彼女らとは異なっていた。
ポルカ「うっひょー!こりゃすげえ、あの龍からエトワリウムだけ残骸として残ったんだ!!」
ジンジャー「宝の山だなこりゃ」
セサミ「邪な力も感じません・・・。全て浄化されたのでしょうね」
ポルカ「こんだけありゃあ、みんなの武器を直してもお釣りが来るぜ!そうだ!ついでにチャームも見てやるよ。なあミリアム!」
ミリアム「え、いやわしらはその」
一方カンナは、広い平原を見渡している。
カンナ「うんうん、なるほどな」
きらら「どうです?」
カンナ「決まってるだろ、余裕だよ余裕」
ソラ「やったー!」
アルシーヴ「ふふ、ここは私も素直に喜んでおきます」
夢結「あの、先ほどからどういったお話を・・・?」
ソラに話をつけようとやって来た夢結が、疑問を口にする。
きらら「ああ夢結さん、ここでまた音楽祭が出来るって話をしていたんですよ!」
律「そうなのか!?」
ロコ「うう、良かったなあみんな!!」
ひづめ「なら、また練習に励まないと!」
多美「そうだね。本当に嬉しい・・・!」
夢結「待ってください、施設は全て破壊されたのでは!?」
カンナ「いや敵もいなくなったし建て直せば良いだけだろ?」
夢結「そんな簡単に・・・」
きらら「うん?何かおかしかったですか?」
カンナ「アタシなら一日で全て建て直せるぞ?」
夢結「・・・今、何と?」
カンナ「いやだから、アタシなら一日で全部建て直せるって、そう言ったんだよ」
夢結「・・・異世界とはいえ、常識が壊れそう」
きらら「ああ夢結さん大丈夫ですか!?」
カンナ「でも、人手がいた方が効率はいいな。そうだおまえ達も手伝え!礼は弾むぞ!?」
きらら「何なら、音楽祭も見ていってください。私たちからのお礼です!」
夢結「しかし、私たちはここに留まるわけには・・・」
困惑する夢結に、神官と女神が話しかける。
アルシーヴ「その使命の重さは分かる。我々もそれに救われたのだから」
ソラ「でもここは一つ、誘いを受けてくれないかしら」
アルシーヴ「ソラ様の力があれば、望む地点と日時にいつでも帰ることが出来る。それこそ、エトワリアにどれだけいたとしてもだ」
ソラ「だから、みんなの元の世界・・・それも、ここに飛ばされた直後の時間軸に帰ることが出来るの。ウラシマタロウだっけ?そんなことにはならないから安心して」
アルシーヴ「もちろん無理にとは言わん。ただ、皆礼がしたいのだ」
夢結「・・・」
夢結は悩んでいた。
帰還時に元の世界とのズレがないと聞かされれば、かなり安心できる。
加えて、共に戦った仲間の好意を無下にしたくはなかった。
一方で、自分たちはすぐにでも帰還して、新たな戦いに備えるべきではないかという思いも残っている。
この世界からヒュージの脅威は消えたが、自分たちの世界はそうではない。
あまりこちらに留まると、その感覚が薄れてしまうのではないか・・・。
そんな懸念を彼女は抱いていた。
梨璃「そこまで難しく考えなくても良いと思いますよ、お姉様」
振り向けば、そこには一柳隊の仲間たちがいた。
梅「訓練して戦って帰るだけ、なんて味気ないと思わないか?」
ミリアム「あそこまで輝いた目をされたら、断るなんてとても出来んわい」
雨嘉「私、もう少しこの世界を見てみたい・・・」
神琳「たまには羽を伸ばしても、罰は当たらないと思いますよ」
楓「音楽祭が終わり次第、帰還する流れでよろしいのではなくて?」
鶴紗「それに、こっちでもあの訓練なら出来ると思いますよ?」
二水「ああ、“あれ”の訓練ですね!音楽祭ならぴったりです!」
夢結「みんな・・・」
夢結の下に、梨璃が歩み寄る。
梨璃「お姉様、帰ったらまた一生懸命に訓練して、そして戦います。だから今だけは、我儘を聞いてくれますか・・・?」
そう言って優しく抱きついた彼女の頭を、夢結はそっと撫でる。
夢結「・・・全く、私のシルトはいつから甘えん坊になったのかしら」
梨璃「最初からですよ、お姉様」
夢結「そうね。あなたはいつも頑張り屋で、でも甘えるときは思い切り甘える・・・、そんな娘だったわ」
彼女が言葉を紡ぐ。
夢結「よくってよ」
梨璃「ありがとうございます、お姉様!」
夢結「ただし、決してたるんだりしないこと。良いわね?」
梨璃「はい!」
夢結「みんなも“あれ”の訓練をするというのであれば、気を抜いては駄目よ?」
楓「当然ですわ!」
梅「梅たちの晴れ姿、見せつけてやろうじゃないか!」
全員が力強く頷く。
その様子を、クリエメイトたちもまた見ていた。
かおす「良かったあ・・・」
きらら「もう少しだけ、皆さんといられるんですね」
カンナ「そうと決まれば、張り切って直さないとな」
ソラ「よーし、私もみんなの練習に付き合うわよ〜!!」
アルシーヴ「・・・いいえ、ソラ様には今回の事後処理その他諸々をして頂きます。それにお説教もまだ残っていますよ?」
ソラ「そんな!そのおかげで勝てたんだから見逃して〜!」
アルシーヴ「それとこれとは別問題です!危険を冒したことには違いありません!飛び出すにしてもせめて護衛はつけてください、ソラ様にはもう少し女神としての自覚を持っていただかないと!!」
ソラ「いや〜助けて〜!!」
きらら「・・・ソラ様には悪いけれど、何だかホッとする光景だなあ」
それからの日々は、あっという間に過ぎていった。
つまりは、それだけ充実した日々が過ぎていった、ということでもある。
その中で、様々な思い出が流れていく。
ミリアム「ふい〜、やっと終わったぞい」
ポルカ「あはは、みんなの武器を治して、それでチャームも修理して・・・」
ミリアム「全く疲れたわい」
ポルカ「でも、楽しかったろ?」
ミリアム「勿論じゃ」
コルク「二人とも、お疲れ様」
ライネ「飲み物とタオルの差し入れよ〜」
ポルカ「サンキュな!」
ミリアム「しかし、カンナ殿の建築技術を見たが、あれは凄いもんじゃのう」
ライネ「私たちとしては、あれが当たり前みたいになってたけど・・・」
コルク「考えてみれば、一日で建築をするのは凄いこと」
ミリアム「あの技術、もっと見てみたいもんじゃ」
冠「ん、なごみちゃんにすごみちゃん」
かおす「こっちはにゃおす先生です!」
シュガー「シュガーもいるよ〜!」
鶴紗「幸せだにゃあ〜、ここは天国かにゃあ〜?」
梅「あはは、凄くいい笑顔してる」
鶴紗「・・・恥ずかしいです先輩」
宮子「でも分かるよ。猫可愛いもんね〜」
葉山 照「お猫様はこの世の至宝よ〜」
シュガー「まあシュガーはキツネ耳なんだけどね」
ランプ「二水様の編集技術、とても素晴らしいです!まさかこんなすぐに新聞が出来上がるなんて!」
二水「ありがとうございます。でもランプさんの記憶力と熱意も相当のものですよ。おかげでいつもより早く紙面が出来上がりましたもん!」
ランプ「それじゃあさっそく・・・」
二水「配りに行きましょう。この“号外リリィ&クリエメイト新聞”を!」
マッチ「・・・何か凄いゴシップめいてるけど、あとで怒られないのかなこれ」
うつつ「プライバシーの侵害で訴えられたら、まず勝てないわねこれ・・・」
楓「未知の魔物が出たと聞いて・・・」
夢結「ヒュージかと思い来てみれば・・・」
梨璃「なんでしょうかこれ」
闇をもたらす魔物「グルルル・・・!」
闇をもたらす魔物「ケケー!!」
夢結「しかも地味に攻撃が効かないわ、こいつら!」
楓「なんでしょう、とても面倒に思えてきました・・・」
ニナ「まあこれって!」
椎名「大変、あの魔物だ!」
ふみ「と言うことは・・・」
ミッチ「やあ!」
ムッチ「みんな!」
メッチ「また力を!」
モッチ「貸してくれ!」
梨璃「ええ!?マッチがいっぱい!?」
ニナ「大丈夫よ、だからここは任せてもらえないかしら」
ふみ「まー何とかなるでしょ、多分」
椎名「断言するけど、みんなが思うほど深刻なことにはならないよ」
夢結「何がとは言わないけど、緩いわね・・・」
梨璃「あはは・・・」
ノダミキ「うーん、ちょっち表情が硬いかな?」
雨嘉「デッサンモデルだなんて、やっぱり緊張する・・・」
トモカネ「ほら、もうちょっと気持ち楽にして良いんだぜ?俺なんてまず緊張したことないし!」
ナミコ「あんたは頭からっぽなだけでしょうが!」
キサラギ「あはは、騒がしくてごめんなさい」
ゆの「でも雨嘉ちゃん綺麗だから、やっぱり画になるよ」
神琳「そうですよ。いつも言っているじゃないですか。あなたはもっと自分に自信を持って良いんです」
雨嘉「神琳・・・」
キョージュ「お、良い表情だ」
ノダミキ「二人が寄り添うと、もっと画になる〜」
トモカネ「うぉまぶし!」
ナミコ「綺麗と綺麗の二乗だなこりゃ」
雨嘉「いつもありがとう、神琳」
神琳「雨嘉さんの魅力を引き出すためなら、私は何も惜しみませんよ」
雨嘉「・・・うん」
そして、音楽祭の当日。
皆が華々しく歌や踊りを繰り広げる中、一柳隊は舞台裏で待機していた。
鶴紗「いよいよ私たちの出番か」
雨嘉「聖白百合祭でのお披露目・・・」
神琳「今回は、いわばその前哨戦ですね」
二水「ああ緊張してきましたあ!!」
小夢「大丈夫だよ!だってみんなあんなに特訓してたもん!」
翼「血反吐吐きそうな勢いだったな・・・」
夢結「当然よ。人様に見せるのだから妥協は許されないわ」
梅「もう夢結は固いなあ」
楓「こういうものは、楽しむことが肝心ですわ!」
ミリアム「そうじゃそうじゃ、見せつけるぐらいの気持ちでいれば良い」
琉姫「そうね。緊張していたら良いパフォーマンスも出来ないわ」
梨璃「それじゃあかおすちゃん・・・」
かおす「はい!皆さまの活躍を見守っていますね!!」
梨璃「うん!行ってくるね!」
百合ヶ丘女学院の文化祭こと“聖白百合祭”。
そこで見せる歌と踊りを、音楽祭の場を借りて披露することが今回の目的である。
単なる前哨戦の枠を越え、この世界に対する礼も多く含まれていた。
舞台に立つリリィたち。
クリエメイトはともかく、その姿を初めて見る者、初めてではないが、テレビで見ただけの者も多い。
男性「あれは・・・」
女性「あの時、水晶のテレビに映っていた娘?」
少女「もしかして、この世界を守ってくれたリリィってお姉ちゃんたち?」
母親「クリエメイトならともかく、あんな若い娘たちが・・・」
梨璃の合図に合わせ、皆が耳元のマイクをオンにする。
梨璃「皆さま、ごきげんよう」
夢結「私たちは・・・」
梨瑠「一柳隊のリリィです!あ、リリィっていうのは私たちの世界で戦う女の子たちのことで、私自身は一柳梨璃って言います。リリィの梨璃って覚えてくださいね」
場を少し和ませたところで、皆が言葉を繋げていく。
雨嘉「エトワリアに来たときは、右も左も分からなくて・・・」
二水「ちょっとしたすれ違いもありました」
楓「ですが、この世界の方々は、我々を暖かく受け入れてくださいました」
鶴紗「だから、今回はこの場を借りて・・・」
ミリアム「ちょっとした催しをしたくての」
神琳「これで恩を返しきれるとは思いませんが・・・」
梅「でも、見てほしいんだ。梅たちの舞台を!」
梨璃「だから、聞いてください・・・」
すぅと息を吸い、少女が曲の名を伝える。
梨璃「一柳隊で『繋がり』」
『繋がり』『GROWING*』『君の手を離さない』『Edel Lilie』『大切を数えよう』・・・
計五曲を披露し、息の上がる一同。
静まりかえる会場から、一つ、また一つ拍手が重なる。
それはやがて、大きなうねりとなってステージにも伝わった。
梨璃「みんな、やったよ!」
夢結「ええ、良くやったわ」
かおす「うう、良かったですう〜」
小夢「も〜、かおすちゃんまた泣いてる〜」
かおす「だって、一柳隊の生舞台をこの目で見られたんですよ!もう一生この目を洗いません!」
翼「いやゴミが入ったら流石に洗おう。危ないから」
琉姫「プールに入った後もね」
会場もまた、熱気に沸き立っていた。
兎和「まさに可憐な花ですね」
梓「凄く透き通った声でした」
ハナ「踊りもばっちりデス!」
衣乃「うぅ・・・ぐす・・・」
なる「わ、どうしたんですか!?」
衣乃「だってえ・・・」
はゆ「強くてカッコよくて・・・」
仁菜「可愛くて、凜々しくて・・・」
ロコ「気品に溢れてて、しかも踊りも歌も上手いだなんて・・・」
衣乃「私たちみたいなヨゴレに存在価値はあるのかと・・・」
ヤヤ「ええと・・・」
多美「無理に比べなくても良いんじゃないかな・・・」
衣乃「・・・そうですよね。私たちには私たちの意地と誇りがあります!」
ロコ「そうだ!こっちだって借金という敵と戦っているんだ!」
はゆ「完済目指して頑張るぞー!!」
仁菜「おー!!」
こはね「おー燃えてるね!」
虎徹「いやそれで良いの?」
楽しい時ほど早く過ぎる、というのは一種の真理だ。
後片付け、打ち上げ、他愛もないが、一つ一つが煌めく会話・・・。
そして遂に、別れの時が訪れる。
皆が見守る中、ソラが光の通り道を作っていく。
誰もが光陰を惜しみ、しんみりとはしているが、悲しいのとはまた違う空気が流れる。
ミリアム「しかしのう、帰ったら何と報告すれば良いのやら」
二水「こっちでのこと、信じてもらえますかね」
ソラ「それなら心配ないわ」
アルシーヴ「世界には、辻褄を合わせようとする力が働いている。皆が帰った先では“それらしい”事実が出来上がっているはずだ」
梅「ふーん、そういうもんなのか」
雨嘉「それはそれで寂しいな・・・」
そこに、クリエメイトが言葉を挟む。
かおす「大丈夫です!そうならないように・・・」
きらら「皆さんに、とっておきのお土産を持たせたんですから!」
神琳「ふふ、そうでしたね」
夢結「向こうで開けるのを楽しみにするわ」
楓「皆さーん!」
鶴紗「そろそろ良いってさ」
梨璃「それじゃあ・・・」
そう言って、梨璃はかおすの手を取る。
梨璃「見ててねかおすちゃん。私たちはきっと、平和な世界を取り戻してみせるから!」
かおす「はい、私も皆さんの活躍を見届けます!コツコツと漫画も描き続けます!」
梨璃「じゃあ、約束の指切り」
かおす「ゆーびーきーりげんまーん」
梨璃「うそついたら・・・」
そこまで言いかけて、二人がクスクスと笑い出す。
梨璃「ここまでしておいてなんだけど・・・」
かおす「互いに嘘をつくとは思えませんからね」
梨璃「どんなに挫けて、つまずいても・・・」
かおす「前に進むことを、誓います」
梨璃「例え遠く離れたって」
かおす「繋いだ手は・・・心の手は離しません」
梨璃が仲間の下に駆け寄る。
いよいよ、その時が来た。
かおす「私、いいえ、私たちは絶対に忘れません!!」
アルシーヴ「気高く咲き誇る、百合の花の乙女達よ・・・」
きらら「皆さんと過ごした、美しい日々のことを!」
一柳隊の皆が微笑む。
その口は、ごきげんよう。の形を作った。
第14章はここまでです。
次は最終章こと第15章ですが、おそらくこのスレッド内で完結できるとは思います。
最後までお付き合いお願いします。
第15章 エーデルワイス(大切を数えよう)
梨璃「ううん・・・」
夢結「ここは・・・」
潮の音と香りで、リリィ達は目覚めた。
先ほどまでの光景と打って変わり、どこまでも静寂が広がっている。
二水「私たち・・・」
楓「戻ってきたんですのよね?」
ミリアム「確認できた。最初にギガント級と戦った場所から、ここはそう離れておらん。間違いなくわしらの世界じゃ」
雨嘉「じゃあ・・・」
神琳「無事帰還できた、ということですかね」
一同は、あの戦場からそう離れてはいない海岸に飛ばされていた。
通信機で日付を確認すると、あの時から一時間しか経っていなかった。
鶴紗「私たち、優に三週間はあっちにいたよね?」
梅「さながら、逆浦島太郎だな」
そこに、けたたましい音声が鳴り響く。
ミリアム「なんじゃあ!?わしの通信機か!?」
ミリアムが応答すると、そこから馴染みのある声が響く。
ミリアムのシュッツエンゲルこと、真島百由(ましま もゆ)からのものだ。
百由『やっと繋がった!ちょっとぐろっぴ!それにみんな、無事なの!?』
ミリアム「だああ、やかましいわい!わしらは無事じゃ!ピンピンしとる」
百由『はぁ〜良かったわあ〜。連絡がないわ、そもそも繋がらないわで生きた心地しなかったのよ?』
そこに駆け寄る二つの影。
ヘルヴォルのリーダー、相澤一葉(あいざわ かずは)と、グラン・エプレのリーダー、今叶星(こん かなほ)。
同盟を結ぶレギオンが、皆を捜し回っていたのだ。
一葉「皆さん無事ですか!?お怪我などはありませんか!?」
梨璃「一葉さん!それに叶星様!」
叶星「良かった。それだけ大きな声を出せるなら問題ないわね」
夢結「心配をかけたわね」
百由『心配なんてもんじゃないわよ』
一葉「皆さんがノインヴェルトでギガント級を撃破した際、特大のケイヴが発生したんです」
叶星「敵の残骸と共に、一柳隊全員が吸い込まれて・・・」
百由『反応がロスト、ってわけよ』
一葉「避難所周辺の敵を一掃した後、私たちは百由様と協力して捜索に当たりました」
百由『けれど、どこを探しても梨のつぶてで・・・』
叶星「それがふと、近くの海岸で見つかるんですもの。不思議なこともあるものね」
楓「・・・」
梅「・・・」
百由『どうしたのみんな?』
叶星「やっぱり怪我をして・・・?」
二水「いえ、違うんです」
鶴紗「ただ、不思議なこともあるものだなと」
一葉「それはどういう・・・?」
どうやら、一柳隊はあの時点でギガント級を撃破したことになっているらしい。
勿論、その後異世界などには飛ばされず、ケイブを経由して海岸へ。というのが道筋のようだ。
百由『あっ、みんなの無事を理事長代行に報告しないと!いったん通信切るわね』
一葉「そうでした、私たちも行かなければ!」
叶星「みんなまだ必死に捜索してるだろうから」
夢結「ご迷惑をおかけします」
叶星「迷惑でも何でもないよ」
一葉「皆さんはここで待っていてください」
場には再び、一柳隊の面々だけが残った。
ぼそりと梅が呟く。
梅「・・・まさか、みんな夢だったなんてことはないよな」
梨璃「当然です!あそこで皆さんと過ごした日々は、夢でも何でもありません」
雨嘉「でも、ここまで辻褄が合わせられると、ちょっと不安」
押し黙る一同。
すると梨璃が、何かを発見する。
梨璃「・・・あの袋、もしかして!」
少し離れた所に、大きめの袋が落ちていた。
駆け寄って、中身を確認する少女たち。
その顔が、段々とほころんでいった。
鶴紗「猫じゃらしに鈴・・・、それにこれ、あの娘が食べてた缶クッキーじゃないか」
二水「あ!あの時作った号外新聞です!」
梅「これは・・・、ワサビ味とカレー味のラムネか?誰が入れたか分かりやすいな」
夢結「この香り・・・、向こうで飲んだ茶葉のセットね」
神琳「これは、あの肖像画ですね」
雨嘉「こんなに綺麗に描いてもらえて、嬉しいな」
ミリアム「工具セットか!ありがたいのう」
楓「アンティーク雑貨もありますわ」
思い出深いもの。個々人の好むもの。
袋に入っていたのは、あの世界で過ごした日々の象徴だ。
世界は辻褄の合うように改変されたかもしれない。
だが、記憶までは欺けないのだ。
梨璃「あ、これ!」
彼女が見つけたのは、漫画本のセットだった。
自分たちの世界では発行されていない、とっておきの作品。
その中に一枚の紙が挟まれている。
それを開く少女たち。
そこには、何とも丸っこく可愛らしい絵柄で、リリィとクリエメイトたちが描かれていた。
センターにいるのは、梨璃とネコ耳フードの少女だ。
梨璃「ふふ、かおすちゃんったら」
楓「ちゃっかりしてますわね」
夢結「良いんじゃないかしら。素直なのはあの娘の長所よ」
和気藹々とする一同の下に、一葉と叶星の声が聞こえる。
仲間を連れて戻ってきたのだ。
一柳隊の皆は、宝物をそっと袋に入れ、皆がいる方向へ向かう。
叶星「あれ、その袋は・・・?」
梨璃「・・・これは、大切な宝物なんです」
一葉「宝物・・・?」
夢結「話したとして、どこまで信じてもらえるかは分からないけれど・・・」
梨璃「皆さんには聞いてもらいたいんです。私たちの夢の話を」
そう言って、彼女は微笑んだ。
ところ変わってエトワリア。
ここでは今、まんが家たちがランプから苦言を呈されていた。
ランプ「皆さまの気持ちはよーく分かります。しかしですね・・・」
かおす「・・・」
小夢「・・・」
翼「・・・」
琉姫「・・・」
美姫「・・・」
怖浦「・・・」
ランプ「ここまであからさまにモチーフが被っているのは、編集者としては見逃せないわけでして・・・」
かおす「いやあ」
小夢「だって、ねえ?」
お嬢様学校を舞台にした萌え四コマ作品。
どこかで見たような造形のキャラクターがいる、少女漫画やTL漫画。
見たことのある武器を振り回す女戦士や魔法少女の活躍する漫画。
怖がらせようと近づいたら、逆に自分が祟られてしまった少女の話。
どれも強く既視感のあるものばかりだ。
美姫「あんなもの見せられたら・・・」
翼「筆が進んでしまうのがまんが家のサガなわけで・・・」
琉姫「というか怖浦先輩のこれ、どう見ても怨霊のモチーフが梅さんじゃないですか!」
怖浦「だってえ、本当に怖かったのよお?」
ランプ「と・も・か・く!モチーフにするなとは言いませんが、全体として被らないようにプロットを練り直してください!」
小夢「そんなあ〜」
かおす「ヒュージより締め切りの方が怖いですう」
まんが家もリリィも、前途は多難だ。
だが、大切を数えながら、今日も前へ進んでいく。
Fin.
無事完結いたしました。
ここまで読んでくださった皆さま。そしてこの場を貸してくださったBBS管理人さんに感謝を述べたいと思います。
本当にありがとうございました。
少しスレが余ったので、リリィの解説を挟みたいなと思います。
今回は結梨、百由、一葉、叶星の4人です。
一柳結梨(声:伊藤美来さん)
梨璃、一柳隊、そしてアニメ視聴者にとって忘れることの出来ない少女。
アニメ(ゲーム)オリジナルキャラクターであり、舞台や小説には登場しません。
真島百由(声:水瀬いのりさん)
ミリアムのシュッツエンゲルであり、工廠科に属する少女。
百合ヶ丘女学院の頭脳とも呼べる存在であり、面倒見も良く、研究者とは思えないほどにアクティブに動く人物でもあります。
一方で、とにかく研究と実験が大好きなため、度々トラブルの種となることも。
相澤一葉(声・演:藤井彩加さん)
一年生ながらも、エレンスゲ女学園序列1位かつ、当学園のトップレギオンである「ヘルヴォル」のリーダーも務める優秀なりリィ。
生真面目で努力を怠らない委員長気質の少女ですが、うっかりミスが多いのも特徴。
リリィの命も省みないような、学園の体制を打破するのが目的です。
今叶星(声・演:前田佳織里さん)
神庭女子藝術高校に所属し、当高校トップレギオンの「グラン・エプレ」のリーダーを務める少女。
心優しく、身体能力、決断力に優れた人物ではありますが、本来は臆病で心配性なところがあります。
しかし彼女は姉妹同然の幼馴染や、賑やかな後輩達に恵まれており、そんな彼女らと支え合って戦ってきました。
中の人こと前田さんは、球詠の詠深や、きらファンのうつつ役でもあります。
歴史に残る超大作を本当にありがとうございました。見てて飽きない上、きららのキャラも一柳隊も幅広く活躍していて素晴らしかったです。
>>978
作者です。
そこまで言ってもらえるのは恐縮ですが、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。楽しんでもらえたならそれが一番です
元々このSSですが
・こみがもアサリリも赤尾さんが主役
・かおす先生はアサリリ好きそう
・それ以前に、このSS書いた自分がアサリリのアニメを見て、いたく感銘を受けてしまった(2020年の個人的なベストアニメかつ、円盤購入も即決した)
という背景があり、それらが合わさった結果、出来上がったものでもあります
素晴らしいSSを有難う御座います。
欲を言えば日常パートがもっと欲しかったです。
自分もウイルス騒動が終息したらサイコロの旅のSSを書いてみようと思います。
>>981
>>982
作者です。感想ありがとうございます
日常パートもっと詳細に書きたかったんですが、そうするともう一つぐらいは軽くSS出来てしまいそうで…
自分が日常ではなく、一つの事件の発生と解決を軸に物語を書くタイプなのでアドバイスもらえて良かったです
それにしてもまた表の記事で取り上げてもらえたんですね。嬉しいです
元きらファンのライターがラスバレ書いてる状況でファンがコラボさせてるのは面白いね
>>984
作者です
最後に投稿してから日にちが経つにも関わらず、こうして感想を頂けるのは嬉しいです
いつかそうした縁できらファンとラスバレがコラボしたら良いなあと、そんなことも考えました
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