【きらファンSS】ハーツ「ハイプリスという痴れ者を倒す」
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1 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:49:49 ID:1Prk/57n0s
このSSには以下の要素が含まれています。これらを苦手とする方は引き返すことを推奨します。
断ち切られし絆編
勝手な設定
スーパードラゴンボールヒーローズ
時系列の都合上ハーツが善寄り
時系列の略ハーツの心を読む能力超弱体化
ハーツは第1部まで知ってる

時系列としてはゴジータ:UMがハーツを撃破した後くらいです。
ちなみに過去のSSとは繋がりがありません。…多分。





俺はハーツ。人類の繁栄を夢見る男だ。
少し前に孫悟空とベジータに倒され、魔神を名乗る男に叩き起こされ、その後孫悟空とベジータと共闘していたはずなのだが…

気が付いたら 別 世 界 に 飛 ん で い た


https://kirarabbs.com/upl/1640875789-1.png


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2 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:50:08 ID:1Prk/57n0s
参ったな…ここがどこかも分からん…
…ん?人か?

きらら「突然このあたりに謎のパスが…」
ランプ「きららさーん!待ってくださーい!」
ハーツ「…?君達は…」

この女は召喚士きらら…それに女神候補生ランプ…
…そうか、俺はエトワリアに飛ばされてきたのか。だが、一体なぜ…?

きらら「あ、私きららって言います。召喚士でもあって僧侶やナイトをやっています」
ランプ「私はランプです!アルケミスト、魔法使い、戦士となんでもござれです!
…でもこの人も聖典のどの人物にも記されていませんね…」

とりあえず俺も自己紹介するか。…面倒にならないためにも心を読めることは伏せた方がよさそうだな…

ハーツ「俺はハーツ。どういうわけかこの世界に飛ばされた男さ
…ん?その言い方、俺以外にも異世界に飛ばされた人物がいるのか?」
ランプ「はい、それが…」
うつつ「ま、待ってよぉ…!!」
ランプ「あ、この人です。うつつさんです!」
うつつ「ヒィッ!なんか怖そうな男の人…!」
ハーツ「そこまで怯えなくてもいい。俺も君と同じ境遇だ。ちなみに俺の名前はハーツ」
うつつ「す、住良木うつつ…16歳… ただ、なんとなくこの人陽キャの感じがする…」

うつつ…?聞いたことのない名前だ…新しい神話が作られているのか?

3 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:50:28 ID:1Prk/57n0s
きらら「…それで、私たちはうつつを元の世界に戻すために旅をしてて…」
ハーツ「なるほどな…」
???「ぎゃーーーーー!なんだ、こいつらはーーー!」
ハーツ「…悲鳴?」
きらら「女の子の声!?」
ランプ「何かに襲われてるみたいです、行きましょう!」
ハーツ「分かった、向かうとするか」

うつつ「放っておけばいいのに…はぁ…
って、私だけ置いてかないでよぉ…!」

ウツカイ「ウツ…ウツ…」
きらら「またあの魔物…!」
ハーツ「なに、このくらいなら問題ないさ。…はっ!(気弾連射)」
ウツカイ「ウツゥ!?(あっけなく撃沈)」
ハーツ「よし、まずは片付いたな」
ランプ「すごいです!ハーツさん、戦えるんですね!」
ハーツ「まぁ、元の世界で少し嗜んでいたものでね」
???→リリス「はぇ…はぇ…死ぬかと思った。
よくぞ助けてくれた!例を言うぞ。」
ハーツ「軽いものさ」

4 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:50:43 ID:1Prk/57n0s
それからオーダーの話になって

ハーツ「(オーダー…か…アルシーヴが呪われた女神を維持するとかなんとかの影響で無理に使っていたところまでは知っているな)
それで、突然で悪いんだけども俺も今後きらら達の旅に同行していいかな?もしかするとうつつと同じ方法で帰れるかもしれん」
きらら「はい!分かりました」
うつつ「こ、怖いけどあんた頼れそうだし…いいよ…」
ハーツ「恩に着るよ」
リリス「(余の配下にしたいぞこの男)」

…で、とりあえず近くの街で魔物共の聖典回収を阻止しに来たわけだが。

ウツカイの群れ「ウツゥ…」

ウツツ「ほら、やっぱりいたぁ…!」
ハーツ「大丈夫だ、始末すれば問題ない(またしても気弾連射)」
ウツカイの群れ「ウツゥーーー!?(序盤なのでやっぱりすぐやられる)」

ハーツ「さて、探索再開といこうじゃないか。…しかし…」
マッチ「なんだか、やけに雰囲気が暗いね」
きらら「ウツカイの仕業なのかな…」

子供「やめてよー!」
ランプ「!? また誰かが襲われて…!?」

5 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:51:04 ID:1Prk/57n0s
子供「それは僕の聖典だよ!」
ウツカイ「ウツー!ウツツー!」

きらら「大変!あの子、ウツカイに襲われてる!」
ハーツ「人を襲うだけでなく盗みまで働くか…徹底的に懲らしめてやるか」
うつつ「だからお人よし多すぎるって…私は隠れて見てよ…」

ウツカイ「ウツーー!!」
ランプ「そこまでです!」
きらら「その子の聖典を返してあげて!」
ハーツ「ま、返そうが返すまいが君は始末するけどね」
ウツカイ「ウツッ!?ウ、ウツー!!」

うつつ「え、ちょっと、仲間呼んでるし…!って、来すぎぃ…!」

ウツカイの群れ「ウツゥー!!!」
きらら「やるしかないね…!」
ハーツ「サクッと片付けるか」

?「危ない!伏せて!目をつぶって!!」

ランプ「!?」

?「フレッシュピーチハートシャワー!」

ウツカイの群れ「ウツー!?」
ハーツ「なんだ、今のは…?」
ランプ「今の技は…もしかして!」

???「助けに来たわ!もう大丈夫よ!」
ランプ「桃様!ミカン様!」
きらら「ランプ、ハーツ、二人を手伝おう!」
ランプ「はい!」
ハーツ「分かった、やってやろうじゃないか」

6 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:51:19 ID:1Prk/57n0s
まぁ、加勢しに来た二人と俺達の敵ではなかったわけで。

ウツカイの群れ「ウ…ツ…」ガクッ

ランプ「助けてくださってありがとうございました!桃様!ミカン様!」
ミカン「とにかく、みんな助かってよかったわ」
桃「とりあえずここを離れた方がいい。いつ魔王シャドウミストレスが襲ってくるか…」
ランプ「魔王…!?ですがその名前は紛れもなくシャミ子様の名前です…!」
桃「シャミ子…?誰それ…」
リリス「余もその名前を知ってるかどうか聞かれたがさっぱりでな」
ミカン「魔王だってことは分かるんだけど…」
ハーツ「(集団での記憶喪失か…?いや、無理があるか。一体どういう影響で…)」

????「クックックッ…」

うつつ「ヒィッ!!いかにも悪そうな笑い方!」

????→シャミ子「聖典集めの邪魔をする奴らはここか…?」
桃「出た…魔王…!」
ミカン「あなたたちは逃げなさい!」
ランプ「そんな…一体、どうなって…」
ハーツ「おっと、そんな悠長なことを言っていられなさそうだぞ。もうシャミ子はやる気満々のようだ」
シャミ子「邪魔をする輩は…一人残らずなぎ倒す…!」

7 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:51:34 ID:1Prk/57n0s
シャミ子「魔法少女倒すべし…聖典奪うべし…!!」
ハーツ「分かった分かった、まずはそこの雑魚共から始末させてもらうよ(重力の圧で敵全員を押し潰す)」
傍にいたナイトメアウツカイ×2「!!?(あっけなく撃沈)」
シャミ子「なんのこれしき…!!」
ハーツ「シャミ子にはあまりダメージが通っていないか…」
ランプ「ハーツさん!あまりダメージを通しては…!」
ハーツ「分かっているさ…ある程度シャミ子を疲弊させたら撤退するつもりだ」
シャミ子「こんな世界…闇に呑まれてしまえ!」
ハーツ「くっ…!月属性の全体攻撃か…!」
ランプ「い、痛いです…!」
きらら「私は魔法耐久は高い方だからまだ大丈夫…!」
ハーツ「今の戦況となると…ランプは弱点を突けるが厳しいな…
…すまないが…頼む、リリス」
リリス「よし、余の出番だな!
…って、なんで余まで戦わないといかんのだ!!」
ハーツ「一番安全に戦えそうなのが君だったものだからつい」
リリス「まぁよいわ。手始めに余の能力をアップしてから蹴散らしてくれよう!(「余意外にお供えをするな!」で魔法防御とクリティカル率大アップ…と、狙われやすさ大アップ)
…って、なんか急に狙われるようになったのだが!?」
ハーツ「狙われやすさのことを考慮してなかったのか…まぁ、でもその方が好都合だ。
きらら、少しリリスの援護をお願いできるか?俺はその間にシャミ子の行動を封じる」
きらら「うん、分かった!」

8 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:51:55 ID:1Prk/57n0s
シャミ子「何もかも壊したい!」
リリス「なんかこの魔王えげつないんだけど!?」
きらら「リリスさん!回復は私に任せてください!」
リリス「おお!天の助け!」
ハーツ「さて、今のシャミ子を封じるには…」

シャミ子「どっせーーーい!!(炎やら氷の杖やらで炎属性や水属性の攻撃を仕掛ける)」
リリス「熱いし寒い!…ちょっと待て、多種多様な属性を使ってくるとか反則じゃないか!?」
シャミ子「魔王に不可能などないからな…!さぁ、そろそろトドメだ…!
絶望しろ…!」

ハーツ「捕獲。」(重力のキューブでシャミ子を閉じ込める)

シャミ子「なっ!?」
ハーツ「ようやく隙を見せてくれたな、シャミ子。悪いがしばらくそこで大人しくしていてくれ
さぁ、みんなで逃げるぞ」
きらら「分かったよ!」
リリス「た、助かった…」
シャミ子「くそぉ…!これで勝ったと思うなよーーーっ!!」

9 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:52:24 ID:1Prk/57n0s
さて、どうにか逃げ切ることができたな…子供も無事だったみたいだ

子供「ありがとう、お姉ちゃんにお兄ちゃん!」
きらら「当然のことだよ!」
ハーツ「お安い御用さ」
リリス「よく考えると…余はあっちの味方をするべきではなかったのか?」
ハーツ「それはない」
きらら「ただ…戦ってる最中に気づいたんだけど、リリスさん、桃さん、ミカンさんからシャミ子さんへのパスが感じられなかった」
ランプ「そんな!絆がないだなんて…」
うつつ「あのウツカイって魔物のせいってことでしょ?」
マッチ「そうなるだろうね」
ハーツ「で、少年。聖典とやらは無事だったのか?」
子供「うん!ちゃんとあるよ!ほら…
…あれ?うわああああああああああん!!」
ハーツ「どうした!」
子供「聖典が…真っ黒になってるよぉーーー!!」
ハーツ「なんだと…?」
ランプ「ちょ、ちょっと見せてください!」
マッチ「これは…ひどい具合だね…」
ランプ「聖典が汚染されているのかも…それに伴って聖典の世界にも悪影響が…」
リリス「なんだと!?道理でさっきから余の力が失われて…」
桃「私も…少し魔力が失われてる感覚が…」
ミカン「私の魔力も減ってきてるわ…」
ランプ「こ…このままでは…クリエメイトの皆様が消えてしまいます!」
きらら「ええっ!?」
ミカン「消える…?私達が…?」
桃「…」
リリス「余はまだやりたいことがあるぞ!こんなところで消えたくない!」
ハーツ「そこまで厄介なことになっているとはな…
…で、取り込み中悪いが、またしてもウツカイが出てきたみたいだ…ったから倒しておいた」
ウツカイ「ウ…ツ…(出る間もなくやられるってあんまりじゃないか?)」

10 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:52:50 ID:1Prk/57n0s
うつつ「…」ガサゴソ
ランプ「うつつさん、何してるんですか?」
うつつ「うわぁぁぁっ!!驚かさないでよ…!!
…その…また指令書を持ってないかって…」
ハーツ「また…?」
きらら「ウツカイって魔物、時々指令書を持った個体がいるみたいで…」
ハーツ「なるほどな、そこから情報が掴めるかもしれないということか」
うつつ「でもこいつは持ってなかったし…他のを探すとか…」
きらら「それだよ!うつつ、冴えてるね!」
うつつ「えっ!?絶対失敗するんですけど!?」

ランプ「…で、少し探してたら指令書を持ってるウツカイを倒すことができました!」
ハーツ「だが全く読めないぞ…なんの文字だこれは…」
うつつ「仕方ないから私が読む…」
ハーツ「君はその文字を読み取ることができるのか…すごいな」
桃「確かに。私達でも分からなかったのに」
ミカン「それがあなたの特技なのね!すごい!」
うつつ「へ、変に褒められると調子が狂うんですけど…
それで…聖典を持ってこいって場所が書いてあるから…そこじゃないかな…?」
ハーツ「大手柄じゃないか、うつつ」
きらら「そうと決まれば早速行こう!」

11 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:53:35 ID:1Prk/57n0s
ランプ「基地に着きましたね」
ミカン「って、考えてみれば基地なんだからウツカイがいっぱいいて当然よね」
桃「強行突破しよう。それが手っ取り早い」
ハーツ「俺も同意見だ」


ランプ「割とすんなり潜入できましたね」
リリス「(もう桃とハーツだけでいいんじゃないか?)」

ズシッ…ズシッ…

桃「何?この足音…」
ランプ「ライn」
きらら「ランプ!何故だか食堂の方から殺気を感じるからストップ!」
ハーツ「何を言おうとしたんだランプ…」

巨大ウツカイ「ウツー!!!ウツツー!!!」

桃「おしゃべりしてる場合じゃないよ!手強そうなのが出てきた!」
ハーツ「やれやれ…さっさと片付けてしまうか…
と行きたいが、何故だか一筋縄ではいかない予感がするな…」

巨大ウツカイ「ウツゥーーーー!!!」
ミカン「きゃあっ!!」
桃「どうなってるのかな…雄叫びだけでこれほどなんて…」
ハーツ「…なかなかに手強い相手のようだな…」

12 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:54:06 ID:1Prk/57n0s
ヒナゲシ「飛んで火に入る夏の虫とはこのことなの…!」
きらら「だ、誰っ!?」
ヒナゲシ「あなたたちに教える名前なんてないの…どうせここで消えちゃうんだから…」
ハーツ「とは言ってもゲームの方でもちゃんと『ヒナゲシ』って書いてあるのだが」
ヒナゲシ「えっ!?なんでバレてるの!?って、そんなことより話の続きをするの。
そのウツカイはシャミ子ちゃんから絶望のクリエをたくさん搾り取った特別なウツカイ…
シャミ子ちゃんが絶望すればするほどどんどん強くなっていくの…」
ハーツ「つまり今のシャミ子は相当絶望している、ということか…まずいな…
無理に強行突破したとしてもシャミ子を救えなければ意味はないな…」
ヒナゲシ「あとはうつつちゃんだけ捕まえれば完璧なの…!お姉様にも褒めてもらえるの…!」
うつつ「な、なんで私だけ捕まえられないといけないのよぉ…!!」
桃「周辺には大量のウツカイ、正面には巨大なウツカイ…ここはなんとか撤退した方がいい」
リリス「余も桃に賛成だ。無謀に挑んでも負けてしまうだけだぞ…」
ハーツ「背後の雑魚くらいはなんとかなりそうだな。そこを突いて撤退しよう」

13 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:54:50 ID:1Prk/57n0s
ハーツ「…さて…撤退には成功したがこれからどうするべきか…」
うつつ「それなんだけどさ…直接会って話して友達にでもなんでもなっちゃえば…?
あんた達は陽の者なんだからそのくらいできるでしょお…?」
ランプ「その手がありました!」
ハーツ「しかしシャミ子がいるであろう場所に楽に潜入はできそうにないが…」
ランプ「それならリリス様の夢の中に入る能力で問題なしです!」
リリス「えっ!?おぬし何故余の切り札を知っておるのだ!?
まぁ、そうも言っておれぬな。余の力でおぬしらも夢の中に連れていってやろう!」



シャミ子の夢の中…


ハーツ「まるでホラーゲームの病院内であるかのような場所だな」
ミカン「ホラー!?やめてやめて!私怖いのは苦手!」
リリス「夢は心と直結しておる。この夢の持ち主は相当絶望しておるようだな」
ランプ「絶望…大変です!このままではシャミ子様の命が危ないです…!」
桃「それなら早くなんとかしないとね…」
ハーツ「とりあえず、急いで進むとしようか」

リリス「さて、夢の主がおる場所に近づいてきたぞ」
ハーツ「ウツカイは弱かったので割愛」
桃「よし、それじゃあ行こう…!!」

14 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:55:15 ID:1Prk/57n0s
シャミ子「憎い…全てが…何もかもが憎い…!!」
桃「シャミ子!」
シャミ子「はい!
…って、なんだ貴様は!私を馬鹿にしているのか!
何故こんなところまで追ってくる…!そんなに私の邪魔をしたいのか…!?
しかし、夢の中は私の独壇場、貴様らを消し飛ばすなど容易なこと!
私から何もかもを奪う聖典の世界なんていらない!全てを壊し尽くす!
『死ぬほどずるい武器・チート改造負けイベントバージョン』!」

リリス「ぬわーーーーーっ!!なんだあの武器は!とんでもねーのが出てきたぞ!」
ハーツ「やれやれ…あの巨大なウツカイより骨が折れそうだな…」
桃「…違う…!何も覚えてないけど…あの子は絶対にああじゃなかった…!」
シャミ子「貴様ら、まとめて消し炭にしてやる…!!」

15 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:55:38 ID:1Prk/57n0s
ハーツ「くっ…!」
ミカン「きゃあっ!」
リリス「なんとっ!? 余が夢の世界で力負けするだと!?
…というわけで余はあっちの味方になって」
ハーツ「いいわけないだろ」
リリス「ですよねー… となると…
魔法少女!あの武器を消すためになんとか隙を作れぬか!」
桃「とは言ってもどうすれば…」
ランプ「桃様!私に秘策があります!『シャミ子、今日のご飯なに?』って、言ってみてください!」
桃「それでいけるの…?まぁ、やってみる…!
シャミ子、今日のご飯なに!?」
シャミ子「かたやきそばとポテサラですけど!?…あれっ?」
ハーツ「…!隙が出来たぞ!行け、リリス!」
リリス「分かっておるわ!武器キャンセル!シャミ子丸腰ー!」

シャミ子「な、なにぃーーーーー!?」
きらら「よし!今ならどうにかなりそう…!行こう!うつつも手伝って!」
うつつ「わ、分かったわよぉ…」

16 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:56:11 ID:1Prk/57n0s
シャミ子「なかなかやるじゃないか…だが、まだ終わらんぞ…!」
ハーツ「なかなかにタフな相手だな…封じるだけならどうにかできたが…」
桃「お互い明日は筋肉痛だね。…シャミ子、絶対に止める。」
シャミ子「小賢しい…!」
うつつ「ねえ、あんたさぁ…さっき邪魔をしに来たとかなんとか言ってたけどさ…
こいつら、あんたをなんとか助けようと夢の仲間で来ちゃうような奴らだよ?」
シャミ子「え、私を助けるため…?」
きらら「うっすらと…糸が見える…?そうか、これがパス…!これを繋げば…!!
お願い、思い出して!みんなの絆はそんなに弱いものじゃない…!」

シャミ子「桃…桃は…
私の世界でたった1人の、宿敵…」

17 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:56:38 ID:1Prk/57n0s
シャミ子「そう、宿敵だった!思い出しました!…なんで忘れてたんでしょうね?」
桃「私も…なんで忘れてたんだ…?」
ミカン「ええ、私も頭がすっきりしたわ…!」
ランプ「きららさん、もしかして皆様のパスが…!」
きらら「うん、ちゃんと繋がってる…!」
ハーツ「絆を繋げる力か…すごいな、きらら」
リリス「よし、ではそろそろ目覚めるとするか!」



ランプ「…シャミ子様!?シャミ子様はどこに!?」
リリス「目が覚めたようだのう。あれは夢の中だからシャミ子の本体はまだあの基地の中だ
シャミ子とのパスとやらが戻ったからか、魔力も戻ってきた気がするぞ!」
ミカン「これなら戦えるわ!」
桃「絶対にシャミ子を取り返す…!」
ハーツ「今なら強行突破しても問題なさそうだな」
ランプ「では、行きましょう!」

18 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:57:05 ID:1Prk/57n0s
巨大ウツカイ「ウツゥーーー!!!」
うつつ「うぅ…やっぱり勝てないってぇ…!もう逃げない…?」
ハーツ「落ち着け、今流れは完全にこっちに来ている」

シャミ子「皆さん!」
桃「シャミ子!」
シャミ子「おはようございます!目が覚めました!
とりあえずそいつをなんとかしまーす!」

巨大ウツカイ「う、ウツ…!?」

ミカン「ウツカイが弱っていく…?」
マッチ「倒すなら今だ!」
ハーツ「今度は骨が折れることもなく突破できそうだな」

19 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:57:30 ID:1Prk/57n0s
ヒナゲシ「シャミ子ちゃん…どうして元に戻ってるの…?
そんなことありえないの!もっと絶望させてやるの…!…リアライフ!」
シャミ子「これで…勝ったと…
…いや、負けるかぁーーーーーーー!!!」

ヒナゲシ「!? な、なんで絶望しないの…!?」
シャミ子「ここで負けたら、また桃にトレーニングさせられるに決まってます!」

20 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:57:51 ID:1Prk/57n0s
桃「シャミ子、今日のご飯なに!?」
ミカン「開口一番にそれはどうかと思うわ!?」
シャミ子「桃!ご先祖様!ミカンさん!…それに、夢で会った皆さん…?」
ランプ「お待たせしてすみません!」
ヒナゲシ「ど、どうなっているっていうの…?」
ハーツ「君がヒナゲシか… この代償は高くつく。覚悟するんだな」
きらら「今すぐにシャミ子さんを解放して!」
ヒナゲシ「嫌!そんなことをしたらお姉様に見捨てられちゃう…!
いいじゃない!みんな不幸になっちゃえば!だって…私は不幸だったもの…!
なのに、幸せそうなクリエメイトなんて嫌い!みんな、絶望しちゃえばいいの…!」
ハーツ「なるほど、君はよほど痛い目に遭いたいらしいな」
うつつ「…その気持ち、分かるよ。」
ハーツ「おい待てうつつ」
うつつ「だって私も幸せになれる気がしないし、この先もずっとダメダメだと思うから…」
ヒナゲシ「だったら、うつつちゃんは私と一緒に…!」

21 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:58:11 ID:1Prk/57n0s
うつつ「それは嫌。」
ハーツ「…うつつ…!」
ヒナゲシ「ど、どうして!?」
うつつ「ダサいから。自分が不幸だからって、他人まで不幸にするのって、ダサいよね…。
あんたを見てると自分がどれだけダサかったのか分かって…ちょっと死にたくなる…
でも、死にたくないから…だから、他人まで不幸にしようと思うのは、私は…やめるよ」
ハーツ「うつつ…君という人類は素晴らしいな…!」
ヒナゲシ「ダサい…?好き勝手言ってくれるの…!何も知らないくせに!
いいの…!ここであなたたち全員から絶望のクリエを搾り取るの!
そうすればお姉様に見捨てられない…!私にはそうするしかないの…!」
きらら「…そうはいかない!」
ハーツ「桃、ミカン、リリス!シャミ子の護衛を任せた!俺はヒナゲシを倒す!」
桃「分かった。」
ミカン「シャミ子のことは任せて!」
リリス「本調子の余なら問題ないわぁ!」

22 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:58:44 ID:1Prk/57n0s
ヒナゲシ「私たちは世界を壊すの…!!」
ハーツ「悪いがそうはさせない。俺が大好きな人類の未来を壊させはしない」
ヒナゲシ「好き勝手言ってくれるの…!これでも食らうの!(ポピーボルト)」
ハーツ「何っ!?(直撃)」
きらら「ハーツ!」
ハーツ「矢のスピードがかなりのものだった…こいつ、予想以上の強敵かもしれん」
ランプ「ですが、隙ができました!今のうちに斬りかかります!(シューティングスターでヒナゲシを斬る)」
ヒナゲシ「そのくらいじゃあまり効かないの…!そんな子にはおしおきなの…!(オイリーアロー)」
ランプ「ひゃっ!…って、なんだかべとべとします…(クリティカル率中ダウン、炎耐性大幅に低下)」
ヒナゲシ「その隙は見逃さないの!ブレイズアロー!」
ランプ「あ、熱っ…!」
きらら「大丈夫!?とにかく、二人とも回復させないと…!(とっておき、力を貸して!で全員回復)」
ヒナゲシ「厄介な真似をして…!みんな動きを封じちゃうの!(チャージ技、スコールボルトを繰り出す)」
きらら「きゃあっ!」
ランプ「う、動けない…!(かなしばり)」
ハーツ「しかもこっちの耐久を大幅に下げてきたか…」

うつつ「ヒナゲシって、ほんとに最初のボスなの…?」
リリス「シャミ子の護衛を任されてよかった」

23 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:59:17 ID:1Prk/57n0s
ハーツ「しかし、きららのとっておきのおかげで少し保険が加わった。攻めに転じるぞ!」
きらら「ランプ、私が異常を回復させる!(メモリア・トゥインクル)」
ランプ「助かりました、きららさん!」
ヒナゲシ「い、痛いのは嫌なの…!(ポピープロテクション発動 3回攻撃を無効化する)」
ハーツ「そこだッ!(拳で殴る)」
ヒナゲシ「き、効かないの…!(無傷)」
ハーツ「くっ…!ダメージ無効化系か!」
ランプ「このっ!(通常攻撃)」
ヒナゲシ「じ、じわじわと削らないの!(無傷)」
きらら「えいっ!」
ヒナゲシ「あっ…バリアがなくなっちゃったの…(無傷、バリア消滅)」
ハーツ「よし、今だ!(ヒナゲシの両手両足を重力のキューブで拘束してから至近距離で気功波を放つ『グラビティ・ショット』を繰り出す)」
ヒナゲシ「や、厄介な技なの…!」
ハーツ「厄介な攻撃方法に加えて高い耐久力まである、か…」

24 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:59:42 ID:1Prk/57n0s
ヒナゲシ「この人達…結構強いの…!」
ハーツ「ヒナゲシの強さ…かなりのものだな…
…俺も燃えてきたよッ!!」

ランプ「ハ、ハーツさんの姿が…」
きらら「変わった…!?」

ヒナゲシ「な、なんなの…!?」
超ハーツ「どうやらこいつと戦うには俺も本気で挑まないといけないらしい…
さぁ、改めてお相手願おうか」


https://kirarabbs.com/upl/1640876382-1.png


25 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/31 00:00:31 ID:1Prk/57n0s
ヒナゲシ「そんなこと言って…後悔しても知らないの!(ポピーアロー連射)」
超ハーツ「そうはいくか!(小型の重力のキューブでそれぞれ相殺)」
ヒナゲシ「こ、今度は防御に回るの!(ポピープロテクション)」
超ハーツ「その手の攻略法はもう分かった(弱い気弾3連射)」
ヒナゲシ「えっ…!?ま、まずいの…! こうなったらスコールボルト(チャージ技)で動きを封じてやるの!」
超ハーツ「ぐっ…!!(重力のキューブで全員を守る)」
きらら「ハーツ!」
ランプ「ハーツさん!」
ヒナゲシ「みんな…みんな消えちゃえなの…!!」
超ハーツ「…ははは…これほどの強さの相手、ブロリーを思い出すな…
…だとしたら、尚更負けられないな!」(出力アップ)
ヒナゲシ「…!?お、押し切られ…ッ!!」
きらら「…!ヒナゲシに隙ができた…!この間にハーツを強化して…!」
超ハーツ「感謝するよ、きらら。
トドメだ!グラビティ・バースト!(ヒナゲシをキューブに閉じ込め爆発させる)」
ヒナゲシ「み、見捨てないで…お姉様…」

26 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/31 00:00:50 ID:1Prk/57n0s
きらら「か…勝った…!!」
ハーツ「…なんとか…勝てたみたいだな」
ランプ「すごいですハーツさん!あれほどの強敵を倒すなんて!」
きらら「でもあれほどの力を持つあの子…かなり恐ろしかった…」
ハーツ「ああ、流石に手こずったよ」
うつつ「…あれほどの敵がこれからもわんさか襲ってくるっていうの…?流石に嫌なんですけど…」
きらら「大丈夫だようつつ、そうなっても私たちで守るから」
ランプ「そうですよ!私だって、出来ることをやりますから!」
ハーツ「そうだ…だから君も、君らしく進むといい」
うつつ「まぁ、みんながそう言うなら私も頑張るけどぉ…でも私なんて全く頼りにならないよ…」
ハーツ「俺はそうは思わないけどな。さっき君がヒナゲシに反抗した姿は賞賛に値する」
うつつ「ほ、褒めても変な汁しか出ないっての…」
マッチ「変な汁ってなんだよ」

27 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/31 00:01:15 ID:1Prk/57n0s
ヒナゲシ「ご…ごめんなさいなのお姉様…」
ハーツ「…生き残っていたか」
ヒナゲシ「お姉様…お仕置きは受けるの…だから…私を見捨てないで…!(撤退)」
ハーツ「待てッ!…くそっ、もう逃げてしまったか…」

ランプ「それにしても…リアライフって言葉はどこかで聞いたような…
シャミ子様、申し訳ございませんが、何があったか教えていただけませんか?」
シャミ子「様付け!?えっと、あまりよく覚えてませんが、覚えている限りでしたら…」

シャミ子は俺達に話してくれた。突然異世界に飛ばされたこと、サンストーンとやらに斬られてそれぞれが記憶を失ったこと…
…親玉の名がハイプリスだということを。

シャミ子「それで、世界を滅ぼすことだけが頭に残ってしまったんです」
桃「それで、ああいうことになって私たちも記憶がなくなってたんだ…」
ランプ「やっぱり大変な思いをされていたんですね…
えっと、とりあえずアルシーヴ先生と通信してみます」

28 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/31 00:01:31 ID:1Prk/57n0s
アルシーヴ「リアライフ…だと…?真実の手と名乗る刺客はその魔法を使ってきたのか」
ランプ「やはりご存じでしたか、先生」
アルシーヴ「リアライフは負の感情を絶望のクリエに変える魔法だ。
絶望のクリエはクリエメイトの命を削り、聖典そのものを汚染してしまう…
最終的には聖典の世界が破壊されてしまうんだ」
ランプ「そ、そんな恐ろしいことが…」
ハーツ「なるほど…要するに、その魔法は人類の繁栄の妨げになるということだな」
アルシーヴ「ああ、その通りだ…
…すまないが、お前は一体誰だ?」
ハーツ「ああ、自己紹介を忘れてすまなかった。俺はハーツ。うつつと同じく異世界に飛ばされて元の世界に戻る術を探している男さ」
アルシーヴ「そうか…
うつつ、ハーツ、この世界は大変だろうから無茶だけはしないでくれ」
うつつ「無茶なんてこっちから願い下げよぉ…」
ハーツ「分かった(悪いね、人類の繁栄を妨げる敵はどうしても排除しなくてはいけないんだ)」

29 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/31 00:01:53 ID:1Prk/57n0s
ランプ「…ということだそうです」
きらら「今度の敵は随分と恐ろしいことをしようとしているんだね…
…そうだ、シャミ子さんたちを元の世界に戻さないと!」
ランプ「えっと、シャミ子様の首元にあるクリエロックを外せば戻れるはずです」
桃「クリエロックって、今私が握り潰したこれのこと?」
ハーツ「仕事が早いな、君は」

シャミ子「…何も起きませんね」
ランプ「おかしいですね…他に何かあるのでしょうか…?」
うつつ「ねえ、あのクリエタンクって書いてあるやつ一体何…?」
ランプ「クリエタンク!?ちょっと見せてください!」

そのタンクには、ドス黒い何かが大量に入っていた。

ハーツ「見るからに禍々しいものだと異世界から来た俺でもよく分かるな」
ランプ「これ、全部絶望のクリエ…?」
うつつ「…。  …あっ。」
ハーツ「どうした、うつつ」
うつつ「ご、ごめん…触ったら勝手に開いた…」
ランプ「待ってください、うつつさんが触った瞬間にクリエが元の明るいものに…!」

30 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/31 00:02:18 ID:1Prk/57n0s
桃「魔力が…どんどん戻っていく…」
ランプ「絶望のクリエが解放されて、元のクリエに戻っていきます…!」
きらら「すごいようつつ!そんな力があるなんて!」
ハーツ「絶望を掻き消す力…か。人類の繁栄の力になりそうだな」
うつつ「きゅ、急に褒めないでよぉ…!」
マッチ「なんでうつつは素直に褒められることを嫌うんだよ…」
うつつ「うるさい…変な生き物には私の気持ちなんて分からないわよぉ…」
マッチ「だからひどくない!?」
ランプ「それに、この光は…」

リリス「どうやらお別れのようだな…」
ランプ「クリエメイトの皆様が元の世界に戻れるみたいです!」
ミカン「短い時間だったけど、あなた達と会えてよかったわ」
リリス「ハーツよ、もし今度こっちの世界に来たら余と共に呑み明かs」
ハーツ「遠慮しておく」
リリス「言い切ってないのにひどくないか!?」
桃「色々ありがとう。…シャミ子、帰ろう。」
シャミ子「皆さん、ありがとうございます!きっとこの恩は返しますから…!」

31 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/31 00:02:43 ID:1Prk/57n0s
うつつ「…行っちゃった」
ハーツ「あの様子なら、元の世界でも希望を持ち続けてくれそうだな」
ランプ「皆様が無事に帰れて本当に良かったです」
きらら「でも謎は増えたね…サンストーンにハイプリスって一体…」
マッチ「それに真実の手、もね…」
ランプ「謎を解くためにも旅を続けましょう!
うつつさんやハーツさんを元の世界に戻すためにも!」
ハーツ「すまないな、ランプ。
…ただ、俺の旅の目的はこれでハッキリとしたよ。」
マッチ「目的…?元の世界に戻ることじゃないのかい?」
ハーツ「もちろんそれもあるが…。最大の目的ができたのさ」
マッチ「最大の?」
ハーツ「ああ…」

32 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/31 00:02:55 ID:1Prk/57n0s
「ハイプリスという痴れ者を倒す」

33 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/31 00:04:18 ID:1Prk/57n0s
とりあえずハーツをエトワリア入りさせた話を書いてみました。
それで、第2部1章ができたのでとりあえず上げてみました。

今後は時間はかかるでしょうができるだけやっていきたいなーなんて考えていたりします。

34 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/11 22:26:04 ID:sBePJICoMY
この章には以下の要素が含まれています。これらを苦手とする方は引き返すことを推奨します。

断ち切られし絆編
勝手な設定
スーパードラゴンボールヒーローズ
時系列の都合上ハーツが善寄り
時系列の略ハーツの心を読む能力超弱体化
ハーツは第1部まで知ってる
敵の強さは割とゲーム基準なのでヒナゲシが結構強い
メディうつ要素
ザマハゲの扱いが雑
ブロリーです…





ハイプリス「絶望のクリエは集まりつつある…
だが、計画を遂行するには住良木うつつとハーツが障害となるな…」
サンストーン「住良木うつつとハーツの行き先は?」
ハイプリス「写本の街さ。丁度ヒナゲシが新しい計画を行っている」
サンストーン「汚染された聖典を写本によって広めるあの計画ですか?」
ハイプリス「汚染した聖典を広める手段は色々模索するべきだ。聖典の汚染、破壊…全て並行に進めていく。
…さて、ヒナゲシにはもう一度住良木うつつ達の相手をしてもらおう。前回の失敗を償ってもらうにはいい機会だろう」
サンストーン「…私も出ます。」
ハイプリス「それは助かるね」
???「我も出よう…」
ハイプリス「君は…えっと…たしか…なぜかこの世界に来たザマ…なんとか」
???→ザマス:合体「ザマスだ!」

35 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/11 22:26:24 ID:sBePJICoMY
ザマス:合体「…ハーツには元の世界で出し抜かれた経験があってだな…
丁度お前達と利害も一致しているから今回だけは手を貸してやろう」
ハイプリス「サンストーン、君がヒナゲシに助力してくれるなら私としても頼もしい」
ザマス:合体「ウワアアアアアアア!!!」
ハイプリス「そして、念には念を入れて…。スイセン!」
スイセン「はいはーい!ハイプリス様、ウチを呼んだー?」
ハイプリス「サンストーンと一緒にヒナゲシのところに絶望のクリエを溜め込んだ結晶を届けに行ってくれるかい?
後でご褒美にたくさんお菓子をあげるから、手伝いをしてきてくれるね?」
スイセン「もっちろん!ご褒美にお菓子もらえるんなら ウチ、なんでもやっちゃうんよ!」
ハイプリス「では、頼んだよ。サンストーン、スイセン。」
サンストーン「はっ…全てはハイプリス様の御心のままに…」
スイセン「行ってきまーす!」
ザマス:合体「ウワアアアアアアア!!!」
ハイプリス「あと期待してないけどザなんとか。」
ザマス:合体「我の扱いが雑すぎる…」


ハイプリス「それと…写本の街を壊すためにオーダーしておいたのが役に立ちそうだ…。
さぁ、己の欲望のままに暴れるといい。…ブロリー。」

36 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/11 22:27:00 ID:sBePJICoMY
ランプ「それにしても…真実の手って一体なんでしょう?
クリエロックにクリエタンクなんてものまで持ち出して…」
ハーツ「まぁ、真実の手とやらがロクでもないことをしようとしているのは分かる」
うつつ「異世界用語やめてよぉ…」
マッチ「クリエロックは…タンクに絶望のクリエを送信する装置だと推測出来る。
クリエタンクは…改良クリエケージかな。これを破壊しないとクリエメイトは元の世界に戻れないみたい
奪われたクリエは、タンクを破壊することでオーダーされたクリエメイトに返却される。」
ランプ「クリエロックとクリエタンクは繋がっている…」
ハーツ「でも、前のうつつがしたかのようにクリエを正しきものに戻してもいいということだろう?」
マッチ「まぁ、僕のも憶測が入っているからハッキリとしたことは分からないかな…
ただ、ハーツの意見も一例なのかもしれない」

きらら「…と、分かれ道だね。どっちに行こうか?」
ハーツ「ここにはちょうど5人いるな…多数決でいくか?」
うつつ「わ、私みたいなのはどうせカウントしても意味ないから…」
マッチ「それだと多数決にならないだろ!?」


「ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」


ランプ「ものすごい雄叫び!?」
マッチ「写本の街から聞こえてきたよ!?」
ランプ「もしかしたら写本の街にウツカイ達が侵略しているのかもしれません!
ウツカイ達の手に落ちたら、どれほど大変か…!」
うつつ「じゃあ反対の方に逃げて…」
きらら「それは見過ごせない…私も写本の街へ向かうべきだと思う」
うつつ「はいはい、分かったわよぉ…」
ランプ「そうと決まれば急ぎましょう!」

ハーツ「今の雄叫びは…ブロリー…!?」

37 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/11 22:27:19 ID:sBePJICoMY
一方こちらはヒナゲシの潜むアジト…

ヒナゲシ「お姉様、早く来て…やっぱり私一人じゃダメダメなの…無理なの…」

ギィィィィ…

ヒナゲシ「お姉様!?」
スイセン「やっほー!ウチが来てあげたんよ!」
ヒナゲシ「スイセンちゃん!?なんでスイセンちゃんなの!?」
サンストーン「リコリスは別の作戦の遂行中だ」
ヒナゲシ「そ、そうなの…。
…で、そこの気色悪いおじさんは誰なの?」
ザマス:合体「おじさんだと!?我はザマスだ!」
スイセン「確かザなんとかって名前なんよ」
ザマス:合体「ウワアアアアアアアアア!!!」
ヒナゲシ「(やっぱり気色悪いおじさんなの…)」
スイセン「あ、それで、ウチらが予備の結晶持ってきてあげたんよ!」
ヒナゲシ「っ!これだけあれば…!」
ザマス:合体「では我はハーツの討伐に向かうぞ」
サンストーン「勝手にすればいい」

38 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/11 22:27:35 ID:sBePJICoMY
きらら「写本の街に着いたね…」
マッチ「あの雄叫びの主を早く見つけた方がよさそうだね…」
ハーツ「気を付けろ…あの雄叫びはウツカイではないが更に危険な奴だ」
うつつ「うえぇ!?ウツカイじゃないのに余計危険だって言うの…?」

「カカロットォーーーーーーーーー!!!」
「ウツゥーーーーー!?」

ハーツ「向こうだ!恐らく奴はウツカイを憂さ晴らしでボコボコにしている!」
うつつ「それなら放っておいてもいいんじゃないの…?」
ハーツ「いや、奴はウツカイだけで済ませるような男じゃない。放っておけば住民に危害が及ぶだろう」
きらら「そんなに危険だなんて…」
ランプ「とにかく行きましょう!」
マッチ「これは早く止めるに限るよ!」

39 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/11 22:28:03 ID:sBePJICoMY
マッチ「ここは…広いけど、人気がないところなのかな…?」
ハーツ「いや、この一帯は避難を終えているみたいだ。とりあえず、ここで奴を迎え撃とう」
きらら「しっかり準備しておかないとね」
ランプ「剣と羽根ペンの手入れもバッチリです!」
超ハーツ「俺も本気で挑む」
うつつ「じゃあ私隠れてるね…」

「オーロット…ベジータァァァーーーーーーーーーーーー!!!」

超ハーツ「…来る!」
ザマス:合体「見つけたぞハーツゥゥゥ!!!ここで恨みを晴らsウワアアアアアアアアア!!!」


https://kirarabbs.com/upl/1641907683-1.png


40 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/11 22:29:11 ID:sBePJICoMY
ハイプリス「ザなんとかが消滅したか…。…結局何しに出てきたのだろうか…?」





ブロリー「カカロット…ベジータ…!」
超ハーツ「来たぞ…!ブロリーだ…!!」
きらら「ブロリー…!」
ランプ「ものすごい大男です…!」
マッチ「なんか今変な奴がブロリーに踏みつけられてなかった?」
超ハーツ「気のせいだろう」

うつつ「(何よあの化け物…!)」


https://kirarabbs.com/upl/1641907751-1.png


41 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/11 22:29:35 ID:sBePJICoMY
超ハーツ「見たところブロリーは月属性…きらら、ランプ、お前達はおそらく一度でもブロリーに殴られればアウトだ…
後方から俺の支援を頼めるか?」
きらら「分かったよ!」
ランプ「分かりました!」
超ハーツ「さぁ、楽しもうじゃないか…!ブロリー…!」
ブロリー「ウオオオオオオオオオオ!!!(ひたすらにハーツと殴り合う)」
超ハーツ「流石に消耗が激しいな…」
きらら「傷は私が癒す…!」
超ハーツ「だが、きららのおかげで以前よりは持ちこたえられそうだな…」
ランプ「ここは…敵の動きを封じます!(パラライズ)」
ブロリー「ぐおぉ!?(かなしばり)」
超ハーツ「よくやったぞランプ!この隙に…重力の檻(グラビティケージ)!」
ブロリー「何ィ!?(キューブに閉じ込められる。なんでも衝撃が何倍にもなって伝わるとか)」
超ハーツ「フリーズアタックは柄でもないんだがね…まぁ、一度はやってみたかったのは事実だが」

フリーズアタック:ドラゴンボールヒーローズのアクションの一つ。
2ラウンド目以降の敵チームの攻撃時にランダムに敵一人の行動をキャンセルし、時を止めてひたすら殴りまくる。完全にザ・ワールド。

超ハーツ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

42 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/11 22:30:08 ID:sBePJICoMY
超ハーツ「さて、これでどのくらいダメージが通ったか…」
ブロリー「カカロットォーーーーーーーーーーーー!!!」
超ハーツ「…全然効いてないな…。まさか、あのわずかな間で更に強くなったというのか…?」
きらら「そ、そんな…!」
ランプ「恐ろしい相手です…!」
ブロリー「ハハハハハハハッ!!そろそろトドメを刺してやろう!!」
超ハーツ「くっ…!」
?????「そこまでよ!」
ブロリー「へぁっ!?」
ランプ「フェンネル!?なんでここに!?」
?????→フェンネル「細かい話は後ですわ!とにかくこの化け物を倒しますわよ!」
超ハーツ「(七賢者、フェンネルか…。だが、こいつはまずい…!)
そこの女、こいつは危険だ!逃げろ!」
ブロリー「ぬぅ…!!ウオオオオオオオオオオオオ!!!」
マッチ「まずい!ブロリーがフェンネルに向かってる!」
フェンネル「やるしかありませんわね…!!」



きらら「…!!」
ランプ「…フェ、フェンネル…」
超ハーツ「…どういうことだ…?」

ブロリー「しずくカワイイカワイイカワイイカワイイこの俺が撫で尽くしてやる…!」
フェンネル「と、突然なんですの!?」

マッチ「どういうわけかは分からないけどブロリーがフェンネルに懐いているみたいだね…」

43 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/11 22:30:27 ID:sBePJICoMY
きらら「…あの、助けてくださってありがとうございました!」
ハーツ「すごいな君は…あのブロリーを手なずけてしまうとは」
フェンネル「礼には及びませんわ。私はただ周辺のパトロールをしていただけですもの。
あとブロリーという男を手なずけたつもりはないのですけど…」
ブロリー「しずくカワイイ!」
フェンネル「とりあえず、スクライブギルドまでいらっしゃい。ギルド長に紹介しますわ。」
きらら「ありがとうございます!」

―スクライブギルド―
メディア「スクライブギルドへようこそ!私がギルド長のメディアです!」
ブロリー「ロリーです…」
ランプ「はっ、初めまして!ランプです!女神候補生です。」
メディア「女神候補生…!」
きらら「きららです。よろしくお願いします。」
メディア「お噂はかねがね…!伝説の召喚士様…ですよね!」
きらら「伝説の…なんて言われちゃうと…。そんな大層なものでは…
…で、このお二人が…」
うつつ「…住良木うつつ。…また陽キャだし…この世界には陽キャしかいないわけぇ…?」
ハーツ「俺はハーツ。うつつ同様この世界に飛ばされてきた」
メディア「この世界?もしかして、うつつさんとハーツさんは違う世界から来られた方なのですか!?
ということは、まさかクリエメイ」
ブロリー「トォーーーーーーーー!!!」
ハーツ「悪いが、どうやらそうではないみたいでな…」
うつつ「…違うわよ。悪かったわね、クリエメイトじゃなくて」
ハーツ「ちなみにブロリーも俺と同じ世界の住民だそうだ」
ブロリー「ブロリーです…」
メディア「ごめんなさい…違う世界から来られた方だと思ったらついはしゃいでしまって…」

44 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:30:52 ID:sBePJICoMY
ランプ「そういえば、ブロリーが暴れていたところにもウツカイがいたのですが…この街に何が起きているのですか?」
メディア「実は…今、この街ではあの黒いウツカイ…?によるスクライブの誘拐事件が相次いでいるんです…」
ハーツ「なんだと!?」
フェンネル「私はその報告を受けてアルシーヴ様直々の命令でメディア様の護衛についているのですわ」
ランプ「なるほど、だからフェンネルがアルシーヴ先生から離れて…」
マッチ「でないとアルシーヴにべったりだもんね」

アルシーヴ「フェンネルがめんどくさいから命令した。後悔はしていない」

メディア「あ、そうだ!伝説の召喚士様なら…この事件を解決できるかも!」
きらら「えっ!?」
ランプ「確かに、乗りかかった船ではありますが…」
ハーツ「俺は手伝っても構わない」
フェンネル「人手が増えるのはありがたいわ。でもその前に…
ウツカイについて知っていることを全て話してもらえるかしら?」

ランプ「分かりました。実は――」


ランプ「…というわけで私たちはウツカイ調査とうつつさんとハーツさんの故郷探しのために旅に出たんです」
ブロリー「分かるわけねえじゃねえかコノヤロー!」
ハーツ「(回想も読めなくなってしまった…やはり俺の能力も弱まっているのか…?)」

45 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:31:09 ID:sBePJICoMY
フェンネル「ウツカイの発生と同時に現れて彼らの文字が読める…それって怪し過ぎないかしら…?」
ハーツ「それだけを聞けば疑うのも無理はないだろうな」
うつつ「ちょっ…!?ハーツ…!?」
ハーツ「だが、うつつは邪悪な敵にも立ち向かい、邪悪なものを神聖なものに戻したりと活躍してきている」
フェンネル「それでも…少し信用できませんわね…」
ハーツ「…やれやれ、弱ったな…」
きらら「…!待って!ウツカイの気配が…!」

ナイトメアウツカイ「ウツツ…ウツウツウt」
ブロリー「うるさい!」(ポーヒー)
ナイトメアウツカイ「ウツウt」\デデーン/
メディア「襲撃…だったけど助かったのかな…」
マッチ「ハーツとブロリーの元の世界ってどうなっているんだ…」

46 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:31:26 ID:sBePJICoMY
ランプ「見たでしょう!うつつさんがウツカイに襲われていたのを!」
きらら「うつつはウツカイの味方なんかじゃありません。何か関わりはあるかもしれませんが…」
マッチ「正確に言うとウツカイがうつつを襲おうとしたらブロリーにデデーンされたんだけどね…」
ブロリー「気色悪リー化け物を見て不機嫌なブロリーです…」
ハーツ「だから言っただろう。うつつはうつつなりに邪悪な敵と戦っているんだ」
フェンネル「…分かりましたわ。いきなり疑ったことは謝ります。少なくとも、今のところは…ね
でも、無条件に信じることはできませんわ。私はアルシーヴ様の盾なのだから」
ハーツ「うーむ…これは根競べが必要か?」
メディア「私は、うつつさんはいい人だと思いますよ」
うつつ「ふ、ふぇっ?何を根拠にそんなこと言えるわけぇ…?」
メディア「勘です!でも、私の勘は当たりますから!」
ハーツ「メディアは…人を見る目があるみたいだな」
メディア「やっぱり、改めてお願いしてもよろしいでしょうか?
特に、ウツカイの文字が読めるうつつさんに!」
うつつ「えっ、いや、まぁ…」
メディア「どうか、さらわれたスクライブ達を助けてください!」
フェンネル「私からもお願いしますわ。アルシーヴ様のためにも手を貸してくださらない?」
きらら「分かりました!きっと助けてみせます!」
ランプ「もちろんです!聖典を増やすスクライブの方々を脅かす者は許せません!」
ハーツ「俺も、人類の繁栄の邪魔をする奴らが許せないからな」
ブロリー「???」
マッチ「(ブロリーは全然理解してないな…)」

ハーツ「(すっかり忘れていたがなぜブロリーが急に大人しくなったのか…少し読めるといいが…
…よかった、ブロリーくらいは読めるみたいだ。…なになに…
なるほど、どうやらブロリーは神話で聞いた伝説の風戦士とフェンネルの区別がついていないようだ
となると、ブロリーをこっちに引き込むことができるかもしれん…一か八かだがな…)」

47 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:31:40 ID:sBePJICoMY
ハーツ「まぁ、色々あってややこしいだろうが…ブロリー、俺と手を組め!」
ブロリー「何ィ!?」

ブロリー「ふざけるな!なんでこの俺がお前なんかトォーーーーー!!!手を組む必要があるんだぁ…?」
ハーツ「今の話の内容をざっくり説明するとだな…ここの世界の住民や作品の中の人物の消滅の危機にあるということだ」
ブロリー「それがどうした…俺は強い敵と戦えればいい」
ハーツ「…君の一番のお気に入りのアイドルが、消滅してしまう危険があるということでもある。それでも、君に無関係だと言うのかい?」
ブロリー「俺は、俺の意志でこの世界を守る!」
ハーツ「話が早くて助かるよ(チョロいな…)」

48 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:32:30 ID:sBePJICoMY
うつつ「でも、事件解決のために何をすればいいわけぇ…?」
マッチ「前みたいにウツカイの指令書を探すとか?」
ブロリー「俺はウツカイが来たら血祭りにあげるYO☆」
マッチ「うん、適任だね」
ハーツ「指令書は破壊しないでくれよ?」
きらら「ウツカイはスクライブの人達を狙っているみたいだし、スクライブのふりをするのがいいかも」
うつつ「うぇぇ…囮とか、絶対メチャクチャ危険な奴じゃん…」
きらら「うつつ…絶対に私たちで守るから…手伝ってほしいな」
ランプ「お願いします。うつつさん」

うつつ「うううう…そんなキラキラした目で見ないでよぉ…分かったから…」



それから丸一日、ウツカイを狩ってはいたが…

きらら「ただいま…」
ランプ「ごめんなさい…手がかりになるようなものは何も見つけられませんでした…」
うつつ「指令書を持ってる奴はいるにはいたけど『スクライブを捕まえろ』だけしか書かれてなかったしぃ…
どうせ私なんてただの役立たずで…」
メディア「あのっ…みなさん、とりあえずごはんにしましょう!」
ブロリー「カカロットの息子ォ!?」
ハーツ「違う」
メディア「お腹が空いてると、悲しいことばかり考えちゃいますから!
まずは腹ごしらえするのが大事です!頑張ってくださった皆さんのためにごちそうを用意してますから!」
ハーツ「それはありがたいな」
うつつ「でも…私、何もしてな―――」
メディア「今日1日、街をパトロールしてくださいましたよ。あなたたちのおかげで守られたスクライブもいます。
だから、胸を張ってください!」
ランプ「メディア様…」
ハーツ「ブロリー、そういうことじゃない」


https://kirarabbs.com/upl/1641907950-1.png


49 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:32:54 ID:sBePJICoMY
メディア「では、みなさん!こちらへどうぞ!うつつさんも、ほら!」ギュッ
うつつ「だっ、だから、気軽に手とかっ…!」
ブロリー「いいなぁ…フヒヒヒヒヒwww」
ハーツ「メディア×うつつか…。これはありだな」
マッチ「何を言っているんだ君達は…」

で、夕食を食っている最中…
フェンネル「捜査、ご苦労様ですわ」
うつつ「なんの成果も得られませ…得られなかったけどね…」
フェンネル「初日から上手くいくとは思っていません。明日からも励むことですわ。
あなたが本当にウツカイの手下じゃないならね」
ランプ「フェンネル!そんな言い方はないでしょう!」
ハーツ「君さえよければ、ここで戦ってもいいが…」
うつつ「別にいいし…疑われても当然っていうか…」
きらら「うつつは、私たちの友達なんだから、悪く言われていい気持ちはしないよ。」
うつつ「ま、またそういうこと言う…」
メディア「それより!私、うつつさんに聞きたいことがあるんです!」
うつつ「ふぇっ!?私に!?な、何!?」
ハーツ「メディア…底抜けの明るさの持ち主だな…」
マッチ「しんみりしたムードも軽く壊すなんてすごいね…」
ハーツ「それもまた、人類の強さなのかもしれないな」

それからメディアは一晩中うつつに質問しまくっていた。
うつつ「ハーツも見てないで助けてよぉ…」
ハーツ「君達の時間の邪魔をしちゃ悪いと思ってな」

50 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:33:16 ID:sBePJICoMY
その夜…

うつつ「私の…私の家…私の居場所…」

うつつの影「ねえ…ほんとに自分に帰る場所があるって思ってるわけぇ…?
ねぇ、分かってるんでしょ、あんたの帰る世界なんてない…」
うつつ「!? や、やめてよ…そんなこと言わないでよぉ…!
ちょっとだけ…ちょっとだけ…期待しても…信じてもいいかなって、思えたのに…!」
うつつの影「ほら、あんたの周り、見てみなよ…」
うつつ「…ッ!?」
うつつの影「あんたの周りには何もない、味方もいない…」
うつつ「嘘、やだ…!
きらら…?ランプ…?変な生き物…?ハーツ…?ブロリー…?
どこ…?置いてかないでよぉ…!」
うつつの影「あんたの行き着く先は…」

「無、だけよ…」


うつつ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

きらら「うつつ!?どうしたの!?」
ハーツ「何事だ!?うつつの悲鳴が聞こえたが…」
ナイトメアウツカイ「ウツ…ウツウツ…」
マッチ「あの時のウツカイ!?」
ランプ「ウツカイ、うつつさんから離れなさい!」
ブロリー「気色悪リー化け物…どうやら死にたいようだな!」

51 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:33:30 ID:sBePJICoMY
うつつ「やだぁっ…!もうやだぁ…!
みんな、みんな私を置いてっちゃう!私の帰るところなんて、どこにもないんだッ…!」
ランプ「うつつさん、落ち着いてください!」
きらら「うつつ、私たちはここにいるから!」
ハーツ「まぁ、ブロリーは今ウツカイをボコボコにしている最中だが」
マッチ「それ今言うことかい!?」

うつつ「う…ぐすっ…ひっく…ら、ランプ…?きらら…?ハーツ…?」
ランプ「良かった、やっと目が覚めたんですね」
うつつ「怖かった…すごく怖い夢だった…!ウツカイがいっぱい出てきて…
ブロリーがウツカイを八つ裂きにしてて…!」
マッチ「いや、それは夢じゃないから!」
ブロリー「その程度か、雑魚め!」
ナイトメアウツカイだったもの「」
ハーツ「ご苦労だったな、ブロリー」
うつつ「えっ、あっ、そ、そう…なんというか…あの…その…えっと…あ、あり…ありが…」

52 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:33:44 ID:sBePJICoMY
フェンネル「またギルド内にウツカイが出たですって!?
…住良木うつつ…あなたやっぱりウツカイの仲間なんじゃありませんの?」
ランプ「フェンネル!だからうつつさんはウツカイの仲間じゃないって、何度言えば―――」
うつつ「ううん…そうかも…私…何も覚えてないんだもん…
私、きっとウツカイみたいで暗くて、ジメジメしてて、何もない存在で…」

メディア「何もないなんてこと、ないですよ。」

フェンネル「メディア様?」
メディア「何も覚えてないなら仲間じゃない可能性だってあるじゃないですか。
それに、仮に昔ウツカイの仲間だったとしても…今のうつつさんはウツカイの仲間じゃないんでしょう?
だったら、それでいいじゃないですか。」
うつつ「ちょっ…そ、そんな単純でいいわけぇ…?」
メディア「はい。きららさんも、ランプさんも、マッチさんも、ハーツさんも、ブロリーさんも、そうでしょう?」
きらら「もちろんだよ!私はうつつを信じてる!」
ランプ「はい。私たちはうつつさんを置いてったりしませんよ。」
マッチ「放っておけないしね。」
ハーツ「うつつは人類の希望だ。それだけは確信しているよ。」
ブロリー「(会ったばかりだから思い出がない…)は、はい…。」

うつつ「あ、あんたたち揃いも揃って眩しすぎ…まぁ、その…あと…さっき言い損ねたんだけど…その…」

「助けてくれて、ありがとう…」



フェンネル「…………。」

53 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:34:17 ID:sBePJICoMY
翌日…

メディア「今日はわざわざ私のお買い物に付き合わせてしまってすみません」
きらら「いえ、ウツカイ達がスクライブを狙っているのにギルド長のメディアさんを一人でお出かけさせられません!」
ハーツ「苦労してきたんだな…メディア」
マッチ「というかなんでわざわざギルド長が買い物に?お使い頼んじゃダメなの?」
メディア「聖典を描き写すためのペンやインクはスクライブ本人との相性もあるので…」
ハーツ「ギルド長も色々と大変だな」
うつつ「っていうか、なんであんたまでついてくるわけぇ…?」
フェンネル「決まっていますわ。アルシーヴ様からメディア様の護衛を命じられているからに決まっているでしょう
昨日はメディア様たちに免じて見逃したけどまだ信用していなくってよ」
ランプ「フェンネル、いい加減にしないと怒りますよ?」
ハーツ「フェンネル、君は本当に堅物だな」
フェンネル「んだとゴルァ!」
ブロリー「アァイ!?しずくがキレたぞ!?」
ランプ「ブロリーさん、今更ですけどフェンネルはしずく様じゃないです」
マッチ「そのアルシーヴも、うつつのことを信用しているんだけどなぁ…」
フェンネル「アルシーヴ様が…!?」
ハーツ「(そしてチョロいな)」
うつつ「別にいいよ…もう分かってもらうとか信じてもらうとかめんどくさいし…」
マッチ「うつつも自分のことなんだからもっと真剣になろうよ!?」
うつつ「それよりも…周り、警戒した方がいいんじゃない?」

ウツカイ「ウツ…ウツウツ…」

ハーツ「本当に出てきたな」
きらら「ナイスだよ!うつつ!」
ブロリー「暇潰し(物理)の時が来たようだな!」
うつつ「ほ、本当に出てこないでよぉ…!」

54 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:35:14 ID:sBePJICoMY
ランプ「難なく無事に着きましたね」
ブロリー「暇潰しにもならなかった…」
マッチ「帰りも襲ってくるだろうけどね…」
ハーツ「そうなったら木端微塵にすればいいだけだ」
マッチ「ハーツもブロリーも物騒だよ…」
ランプ「それにしても…綺麗なペンやインクばかりですね!」

うつつ「…あ、このペン…」
メディア「綺麗なすみれ色のペンですね。それ、気に入られたんですか?」
うつつ「あ、いや、その、き、気に入ったっていうより…気になって…」
メディア「それじゃあ、少し待っててくださいね」
うつつ「ふえ…?」


メディア「お待たせしました!どうぞ!」
うつつ「えっ…このペン…」
メディア「私を守ってくださってるお礼です。どうぞ、受け取ってください。」
うつつ「えええええええ!?う、受け取れないって…!わ、私、何もしてないし…私なんかに合わないし…」
メディア「私はうつつさんにとってもお似合いだと思いますよ」
うつつ「そ、そんな褒められると変な汁が…」

そこからメディアの(質問)攻めがしばらくあって…

うつつ「まあ…買っちゃったもの、無駄にするのも悪いし、くれるって言うならもらう…」
メディア「喜んでくれてよかったです!」
マッチ「買い物終わったー?そろそろ帰らないと昼ごはんに間に合わないよー。」
ブロリー「カカロットの」
ハーツ「それはもういい」
メディア「ふふっ、行きましょうか!私お腹ぺこぺこになっちゃいました!」


ウツカイ「ウツゥーーー!!!」
マッチ「って、やっぱりいる…いや、ハーツとブロリーがウツカイを消し炭にしてる…」
ハーツ「ウツカイ達の実力はこんなものだったのか?
…あ、こいつ指令書持ってたみたいだな」

55 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:36:20 ID:sBePJICoMY
うつつ「はいはい、分かってるわよぉ…どうせ私はこういう時しか…。 …!?」
ハーツ「どうした?」
うつつ「『メディアをさらえ』…って…!」
ハーツ「敵も本格的に動いてきたか…」
フェンネル「仕方ありませんわね、今すぐにスクライブギルドに戻りますわよ!」


マッチ「なんとか戻れたね…」
きらら「これだけウツカイがいるってことは…あの人達が関わっているんだよね…?」
フェンネル「その『真実の手』と名乗る奴らですわね?」
ランプ「はい。ヒナゲシは聖典を汚染すると言っていました。きっとそのためにスクライブやメディア様を狙っているんだと思います」
メディア「聖典を汚染する…なんて恐ろしいんでしょう…」
ハーツ「ああ…許せないことだ」

フェンネル「とにかく、これまで以上にメディア様の護衛を強化する必要がありますわね…」
ハーツ「言われなくてもそのつもりだ」

56 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:36:44 ID:sBePJICoMY
そして再び夜…



うつつ「ふひえぇぇぇぇぇぇぇっっ!?」

ハーツ「!!? うつつの悲鳴…!…ということはあの厄介な特殊能力を持つ雑魚の襲来か!?」


メディア「わわっ! ごめんなさい、驚かせてしまいましたね」
うつつ「いいいいいいきなり光当てないでぇ…ビックリするから…」
メディア「あ、そうだったんですか!?ご、ごめんなさい!」
うつつ「ま、まぁ別にいいけどぉ…」

ハーツ「うつt…(いや、メディアと二人…?ここは物陰から見守るとするか)」

57 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:37:06 ID:sBePJICoMY
メディア「うつつさん、大丈夫ですか?もしかして、また悪い夢でも見ました?」
うつつ「そういうわけじゃない…って、あんたこそこんな時間に何してるわけぇ…?」
メディア「聖典を写していたんです。そろそろ切り上げるつもりですけどね」
うつつ「…そう…」
メディア「うつつさん、昼間は守ってくださってありがとうございます。おかげで助かりました。」
うつつ「いや、戦う前にハーツとブロリーが全部倒してたし…私、何もしてないし…」
メディア「そんなことないですよ。私の前に立って一生懸命守ってくれたじゃないですか!」
うつつ「っていうか、なんで私なんかに優しくするわけぇ…?私に優しくしても得なんて何もないわよ…」
メディア「うつつさんがなんと言っても、違う世界から来たあなたは、私にとって一番の憧れなんです。」
うつつ「違う世界…?だったら私なんかよりずっと強いハーツかブロリーでいいじゃん…」
メディア「確かに、ハーツさんやブロリーさんにも憧れてますけど…
私、うつつさんの内面の優しいところや一生懸命なところに惹かれたんです!」
うつつ「な、なんでそんな恥ずかしいこと堂々と言えるのよぉ…!それに、優しくないし、一生懸命でもないし…
でも、まぁ…あんたが勝手に思うのはあんたの勝手だし…まぁ、いざとなったら捨て駒くらいにはなれるからさ…」
メディア「うつつさんのこと、なんとなく分かってきました。…明日も、一緒にいてくださるんですね?」
うつつ「あっ…いや…その…あんたがそう思うならそれでいい… …も、もう寝る!」
メディア「ふふっ、おやすみなさい。」

「うつつさん…大好きですっ」

うつつ「な、何か言った…?」
メディア「なんでもないですっ」

58 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:37:21 ID:sBePJICoMY
ハーツ「(YURYYYYY!!!なんて叫んだら迷惑になるだろうなこれ…)」

フェンネル「……。」

59 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:37:42 ID:sBePJICoMY
翌日…
メディアは広場で講演をするそうなので俺達で護衛することになった。

うつつ「こんな時に、広場で講演とか、何考えてるわけぇ…?」
フェンネル「こんな時だからこそ、士気を奮い立たせるというのもあるのですわ。」

ランプ「そう!そうなんです!聖典には、愛と、夢と、希望が!」
マッチ「ランプはすごく楽しそうだけどね」
ハーツ「(噂で聞いた通りの女だな、ランプ…)」

きらら「でも、なんだか今日は変だね、ウツカイが全然いないみたい」
ハーツ「確かに妙だな…」
マッチ「僕に恐れをなして逃げ出したとか!?」
うつつ「変な生き物、馬鹿…」
マッチ「馬鹿とは失礼な!」
フェンネル「警戒するに越したことはありませんわ。」
うつつ「とにかく、気を引き締め…!?
…今、何か聞こえたような…」

ウツカイ「ウツゥ…ウツゥ…」

ランプ「ウツカイ…!しかも、こんなにたくさん…!」

60 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:38:08 ID:sBePJICoMY
ヒナゲシ「邪魔が入ったと思ったら…やっぱりきららちゃん達の仕業だったの」
ハーツ「気を付けろ…ヒナゲシもいるぞ…」
ブロリー「ただのロリじゃねえかコノヤロー!」
ハーツ「甘く見るのは危険だ。ヒナゲシとかいう女、少し前の君くらい強かったぞ」
ブロリー「何ィ!?」
ヒナゲシ「!!? あそこにいるのは…ブロリー!?ハイプリス様が写本の街を破壊するためにオーダーしたのに…
どうしてハーツの手下になってるの…!?」
ブロリー「誰も俺に命令することなどできない。俺は、俺の意志でエトワリアを守る!」
ハーツ「(ブロリーの場合は『伝説の風戦士を守る』だけどな)」
ヒナゲシ「ま、まぁいいの…ハイプリス様に報告すれば多分なんとかなるの…」

61 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:38:37 ID:sBePJICoMY
メディア「あ、あなたは…?」
ヒナゲシ「初めましてメディアちゃん…私は『リアリスト』の幹部…
『真実の手』が一人、ヒナゲシ。」

メディア「リアリスト…?」
ブロリー「ブロリスト…?」
ハーツ「いや、ブロリーのは違う」
メディア「それが組織の名前…?」

ヒナゲシ「最も力の強いスクライブのメディアちゃんを…聖典の汚染のために利用してやるの…!
ウツカイ、メディアちゃんを捕えるの!」
ウツカイ「ウツッ!」
きらら「…そうはさせない!」
ランプ「そうです!私たちが、聖典も、メディア様も守り抜きます!」

62 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:38:59 ID:sBePJICoMY
ハーツ「今度は雑魚の量が多いな…」
ブロリー「ムシケラ共が…鬱陶しい…!」
フェンネル「せめて、メディア様だけでも逃がして差し上げなければ…!」

うつつ「…! メディア…わ、私と、逃げよう…!あなたが捕まっちゃ、ダメ…!!」
メディア「うつつさん!」
フェンネル「…仕方ありませんわ!住良木うつつ!あなたはそのままメディア様を連れて逃げなさい!
あなたのこと、信じますから!」
うつつ「…!?」
フェンネル「…実は昨晩…あなたとメディア様の会話をたまたま聞いてしまっていたんです…
…あなたもそうでしょう?ハーツ。」
うつつ「え…?」
ハーツ「…見抜かれていたか。」
フェンネル「さあ、メディア様を守るんでしょう?」
うつつ「い、言われなくてもそうする…!さぁ、行こう、メディア…!…ハーツ…!」
メディア「はいっ…!みなさん、ごめんなさい…!!」
ハーツ「悪いな…。きらら、ランプ、フェンネル、ブロリー…どうにか生き延びてくれ」


きらら「なんとかここは抑えきらないと…!」
ランプ「メディア様に手出しはさせません!」
フェンネル「さあ、気合いを入れますわよ!」
ブロリー「ウオオオオオオオオオ!!!!!」

63 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:39:22 ID:sBePJICoMY
うつつ「はぁっ…はぁっ…はぁっ… な、なんとか逃げ出せた…」
ハーツ「だが、いつここに追手が来るか分からん…気を付けて行くぞ」
メディア「みなさん、大丈夫でしょうか…?」
うつつ「わかんない…ってか、また、どこからウツカイが出てくるかわかんないし…」
メディア「うつつさん、手が震えて…
…あのっ、うつつさんとハーツさんだけでも逃げてください。
私と一緒だと、お二人までウツカイに狙われ―――」
ハーツ「!? お、おい、そういうわけには…」
うつつ「うううううううううるさーーーい!!そ、そんなこと言わないで…!!」
ハーツ「うぉっ!?」
メディア「でも、怖いんでしょう…?」
うつつ「怖いよ!すっごく怖いよ!今とんでもなく怖いし…!
…でも、あんたの手をここで離してしまう方がずっと怖いんだからッ…!!」
ハーツ「…うつつ…君の成長には本当に驚かされるばかりだな」
うつつ「行こう!どこでもいいから、安全なところに!」
メディア「は、はいっ!」


ウツカイ「ウツゥ…ウツゥ…」
ランプ「うつつさん、大丈夫でしょうか…?」
きらら「大丈夫。うつつはいざとなったら出来る子…そんな気がするもん」
フェンネル「さっさとウツカイを片付けてメディア様の元へ急ぎましょう!」
ブロリー「はい…」

64 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:39:37 ID:sBePJICoMY
うつつ「スクライブギルドまでは結構あるよね…ううう…どこに行こう…?」
メディア「聖典図書館はどうでしょう?あそこなら、神官の方もいらっしゃいます!」
うつつ「分かった、じゃあそこで!…えっと…どっち…?」
メディア「こちらが近道です!」
ハーツ「よし、じゃあそっちに向かうとするか」


うつつ「ぜぇ…ぜぇ…」
メディア「もう少しです!もう少しで図書館に着きます!」
うつつ「わ、分かった…そこまで頑張る…
…ハーツは…大丈―――」

ハーツ「ぐあっ…!!」

うつつ「ハーツ…!?」
メディア「ハーツさん!?」


ヒナゲシ「ふふふふ…上手くスコールボルトをハーツに当てられたの!」

うつつ「ヒナゲシ…!!」
ハーツ「うつつ…メディア…俺のことは無視して…逃げろ…!!(かなしばり)」
ヒナゲシ「大量のウツカイはただの囮…厄介なハーツの動きも封じたし、うつつちゃんだけならメディアちゃんをさらうのは簡単なの!
…ううん、うつつちゃんごとお持ち帰り大成功なの…!!」
ハーツ「き、貴様…ぐはっ…!」
ヒナゲシ「動けないハーツは黙ってるの…」

65 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:39:57 ID:sBePJICoMY
マッチ「!? やばいよ!いつの間にかヒナゲシがいなくなってる!」
ランプ「ま、まさか!?」
フェンネル「やられましたわ!早くメディア様達を追いかけましょう!」

ウツカイ「ウツゥーーー…」

きらら「もう、邪魔しないで!」
ブロリー「邪魔を…するな…」







うつつ「やめてー!来ないでよぉ…!!」
ヒナゲシ「ふふふっ…大人しくするの…」

きらら「うつつ!ハーツ!」
ブロリー「雑魚は全部血祭りにあげたYO☆」

ヒナゲシ「チッ…もう邪魔が来たの…。
仕方ないからメディアちゃんだけで我慢するの…。
うつつちゃんは…次にお姉様と一緒に迎えに行ってあげるの…!」

66 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:40:45 ID:sBePJICoMY
ランプ「うつつさん、ハーツさん、大丈夫ですか!?」
きらら「ハーツ…!?ひどい傷…!」
ハーツ「すまなかった…俺がヒナゲシの奇襲を見抜けなかったばかりに…!」
きらら「とにかく、私の力で回復させるよ!」
ブロリー「ハーツがボロボロとは…なんて奴だ…」
うつつ「うううっ…!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…!!
私がゴミ虫だから…守れなかったっ…!!」
フェンネル「さらわれた、か…」
うつつ「ほんと、どれだけ謝っても許してもらえないことは分かってるけど、私、私…」
フェンネル「いえ、あなたのせいではありませんわ。メディア様のそばを離れた私の責任…」
ランプ「フェンネル、悪いものでも食べたんですか?」
フェンネル「失礼ね、あの時住良木うつつにメディア様を任せたのは私の判断ですもの
アルシーヴ様にどのようにお詫びすれば…!…切腹…?」
うつつ「二人で…一緒にやる…?」
マッチ「変なところで意気投合しない!」
ランプ「そんなことよりメディア様を助ける方法を考えないと!」
フェンネル「そ、そうですわね…ごめんなさい、なんだか悪い方向に考えが行ってしまって…」
ハーツ「…よし…動けるようになった。きらら、また感謝することになったな…」
きらら「よかった、回復しきれるかどうか少し不安だったから…
…悪い方向に行きそうになるはウツカイのせいじゃないかな…あの魔物と戦ってるとなんだか暗い気分になっちゃって…」
ブロリー「雑魚ばかりだから手ごたえがないです…」
マッチ「そういう意味じゃないよ…」

きらら「きっと、以前の時みたいにこの街のどこかにヒナゲシのアジトがあるはずだよ!」
マッチ「何か手がかりを探さないとね」
ランプ「メディア様が絶望してしまう前に助けに行きましょう!」

67 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:41:09 ID:sBePJICoMY
―ヒナゲシのアジト―
メディア「…こ…ここは…?」
ヒナゲシ「おはよう、メディアちゃん。…そのまま寝ててくれれば…
目覚めたころには汚染された聖典を写本する闇の巫女になれていたのにね…」
メディア「私は、そんなものにはなりません…!」
ヒナゲシ「ふふふっ、そんなことを言っていられるのも今のうちなの。
…これを食らうといいの。」

メディア「…こ、これが絶望のクリエ…!恐ろしい闇の力を感じる…!」

ヒナゲシ「流石はギルド長なの。普通のスクライブだったらとっくに絶望してるの…
でも、いつまで耐えられるか…」
メディア「私は…屈しません!聖典が与えた希望、そして、私にはうつつさんがいますから…!!」

68 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:41:25 ID:sBePJICoMY
きらら「メディアさん、どこにさらわれちゃったんだろう…」
フェンネル「見回りの際に色々と探索はしておきましたがそれらしい場所も見当たりませんでしたわ…」
きらら「パスも絶望のクリエの影響か全く掴めない…」
ハーツ「(俺の能力でもダメか…絶望のクリエの影響か…?いや、まさかな…)」
うつつ「指令書を持つウツカイも見当たらない…どうしよう…このままだと間に合わない…!
…なんで、なんで私には何もないわけぇ…!?目覚めて!目覚めてよ!でないと、メディアが…!!」

「っ!?」

――――――――――――――――――――
ハイプリス「メディアを捕えたようだね。」
――――――――――――――――――――

うつつ「今、なんか、声が… 誰か、何か言った?」
ランプ「いえ、何も…」

――――――――――――――――――――
ヒナゲシ「はいっ!今、いただいた絶望のクリエで汚染している真っ最中なの。
…ただ、ブロリーがハーツの手下になっちゃったの…」
ハイプリス「あのブロリーが…。それは予想外だね…それに関してはこっちで策を練り直すよ」
――――――――――――――――――――

69 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:41:56 ID:sBePJICoMY
うつつ「ヒナゲシの声!あっちから聞こえる!そして方角も分かる!」
ハーツ「本当か!?(俺の能力と似たものか…?…いや、もしかしたら違うのかもしれないが…)」
きらら「うつつ、すごい!新しい力に目覚めたんじゃない?」
うつつ「とにかく、ヒナゲシと、多分ハイプリスって奴の声が聞こえる」
フェンネル「…本当ですの?都合がよすぎますわ
あなたやっぱり敵で罠を仕掛けようとしてるんじゃあ…」
ハーツ「フェンネル、君の狼藉をこれ以上許しては…」
うつつ「罠でも…敵でもない…!私はただ…メディアを助けたいだけ…!!
罠だったら、私を吊るしてもいいから…!!」
フェンネル「…あなたのその目…

「守りたいものがある目…嫌いじゃないわ。…分かりましたわ。あっちですわね。」


うつつ「信じて…くれるの…?」
フェンネル「信じろと言ったのはあなたよ、住良木うつつ。さっさと案内しなさい!」
うつつ「うっ、うん!」
ハーツ「やれやれ、あの堅物がやっと信じてくれたか…」
ブロリー「今度こそヒナゲシを血祭りにあげてやる…あいつ強いって話だからなぁ…面白そうだYO☆」
マッチ「ブロリーはブレないなぁ…」

70 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:42:11 ID:sBePJICoMY
うつつ「着いた…ここが入口みたい…」
フェンネル「地下に入るのね。潜入任務になるのなら…」(おきがえ中…)
きらら「わっ、フェンネルさん、その格好は?」
ハーツ「作風変わった?」
フェンネル「傭兵時代の装備だ。潜入任務もお手のもんよ。…って、ハーツ、今なんつった?」
ブロリー「性格も変わってる…」
ハーツ「(実はフェンネルはあれが本性らしいがな…)」
うつつ「ただ…扉が開かないんだけど…」
フェンネル「下がれ、うつつ。こういう時のやり方はなぁ…
ぶっ壊すんだよッ!!」


きらら「わっ、扉が粉々…」
ハーツ「(きららにもできそう)」
フェンネル「戦士の血が騒ぐぜ…まぁ、こういうのも悪くはないかもな」
ハーツ「ブロリーがフェンネルを伝説の風戦士と間違える理由に納得がいったよ」
フェンネル「伝説の風戦士…ああ、しずくのことか。あいつメチャクチャ強えんだよな…。
まぁ、細かい話は後にしてさっさと侵入するぞ」

71 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:42:28 ID:sBePJICoMY
うつつ「メディア…待ってて…!今助けに行く…!」
マッチ「なんか、さっきからやる気だね。うつつにしては珍しい」
うつつ「うるさい、私にだって成し遂げたいことがあるんだから…!」
フェンネル「気を付けろテメェら、敵が…」
ハーツ「はっはっはっはっはっはっ…(重力のキューブで閉じ込めて爆破するグラビティ・バーストでウツカイを粉砕)」
ブロリー「スローイングブラスター!(強力な気弾でウツカイを粉微塵に)」
ウツカイの群れ「ウツーーーーーーーー!!?」
フェンネル「ハーツとブロリーに粉々にされてたわ…」


ハーツ「雑魚だけならなんとかなるものだな」
ブロリー「暇です…」
フェンネル「ブロリー、お前もそろそろ暇潰しできるぞ。基地の構造上、そろそろ親玉の場所に着くぜ」
きらら「すごいです、そんなことまで分かるんですか?」
フェンネル「一応戦士だからな。あと大物の気配がするから構えておけよ」
マッチ「お、大物というと…」

巨大ウツカイ「ウツゥーーー!!!!!」

マッチ「やっぱりこいつかーーー!!!」
フェンネル「落ち着け、大福!アタシがルナティック・ムーンライトファントムで弱らせるからそこを突け!」
マッチ「ひどい!」
フェンネル「食らえ!ルナティック・ムーンライトファントム!(とっておき)」

巨大ウツカイ「ウ、ウツ…」

きらら「すごい効いてる!」
ハーツ「効いてるというか…今ので倒したみたいだぞ」
フェンネル「なんだ、手ごたえないんだな」

72 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:43:25 ID:sBePJICoMY
ヒナゲシ「あと少し…あと少しで…!」


うつつ「そっ、そこまでっ、なんだから…!!」
ヒナゲシ「うつつちゃん!?もうウツカイ達を倒したっていうの…!?」
メディア「うぅ…来て…くれたんですね…うつつさん…みなさん…」
ヒナゲシ「あと少しでメディアちゃんが闇の巫女になっていたのに…!もう許さないの…!」
ブロリー「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!」
ヒナゲシ「な、なんなの!?」
マッチ「ブロリーがヒナゲシに突っ込んでいった!?」
ハーツ「よし、俺達も加勢―――」

サンストーン「ヒナゲシ、スクライブ達の転送は完了した。あとはあなたを連れて撤退するだけ。」
スイセン「うんうんっ、メディアちゃんのことは諦めるんよ。」




ハーツ「新たな刺客…だと…?」
ヒナゲシ「…これはチャンスなの…。ウツカイ、ブロリーの足止めをするの!」
ウツカイ「ウツッ!(いや、無茶言うなよ!)」
ブロリー「また1匹ムシケラが死にに来たか!」
ウツカイ「ウツゥーーーーー!(無理無理無理無理、どうやっても無理にござる!)」
ヒナゲシ「今なの…!(ポピーボルト連射)」
ブロリー「小賢しい…!(全部殴って相殺)」
ヒナゲシ「だ、打撃はダメなの…!?だとしたらこれで…!(魔法攻撃依存のスピリットアローで攻撃)」
ブロリー「へぁっ!?(直撃) …そう来なくちゃ面白くない…!」

73 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:47:32 ID:sBePJICoMY
きらら「…待って…!あ、あなたは…?」
サンストーン「…」
きらら「あなたは…。…うぅ…どこかで会って…。…ううん、思い出せない…どうして…」
うつつ「え、ちょ、きらら、泣いてるの…?」
きらら「分からない…分からないの…」
サンストーン「チッ…スイセン、きらら達の足止めを!ブロリーの足止めは私が…!」
スイセン「はいはーい!いっぺんに倒してやんよー!」
ハーツ「ぎゃあああああ!!!」
ランプ「ハーツさん!?」
フェンネル「どうしたハーツ!?」
スイセン「これはまたとないチャンス!ハーツを倒せばハイプリス様からおやつたくさんもらえるし!」
ハーツ「と見せかけてドーン!(スイセンを弾く)」
スイセン「こんなん認めないしー!!」
ランプ「えーーー!?一撃で倒したーーー!?」
フェンネル「思った以上にあっけなかったな…アタシの出番なしか…」

74 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:47:56 ID:sBePJICoMY
ヒナゲシ「痛いのは嫌なの…!(ポピープロテクションで3回攻撃を無効化)」
ブロリー「ウオオオオオオオオオオオ!!!(とにかく殴りまくる)」
ヒナゲシ「さ、三回じゃ足りないの…!」
サンストーン「そこまでだ(ブロリーに斬りかかる)」
ブロリー「アァイ!?(ギリギリかわす)」
サンストーン「その隙を待っていた(ヒナゲシ、スイセンと共に撤退)」
ブロリー「チッ…!せっかく面白くなってきたのになぁ…」

75 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:48:16 ID:sBePJICoMY
フェンネル「どいつもこいつも逃げ足の速い奴ら…!!」
ランプ「すみません…スクライブの皆さんを助けられなくて…」
フェンネル「過ぎたことは仕方ねえ。メディア様を守れただけでもよしとするか…
…ここに長居しても仕方ねえ、スクライブギルドに戻るぞ」
きらら「…」
うつつ「ど、どうしたのきらら…」
きらら「あ、うん、サンストーンって子が気になって…」
ハーツ「初対面のはずの君と奴がどうしてそんな反応をしたのか…俺も少し気になっていたところだ」
うつつ「あー…。…でも、今考えても仕方ないでしょ…とりあえず、メディア心配だし、戻ろ?」
きらら「うん…そうだね…」

76 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:49:53 ID:sBePJICoMY
― そして、アジトを出た外で… ―
メディア「この度はありがとうございました。あなたたちのおかげで助かりました。」
うつつ「別に感謝されることはしてないし…」
ランプ「それに、さらわれてしまったスクライブの皆さんが…」
フェンネル「真実の手とか名乗ってやがったな…あいつらは一体何者なんだ…?」
ブロリー「ヒナゲシは面白い奴だったなぁ…流石と褒めてやりたいところだ!」
メディア「私が捕まっていた時に聞いたのですが…ヒナゲシは自らの組織のことをブロリストと呼んで」
ハーツ「メディア!ブロリーにのせられてる!」
メディア「はっ!?し、失礼しました!えっと、リアリストと名乗っていました…
真実の手はその幹部のようです。先ほどの二人もそうなのでしょうか…?」
ハーツ「幹部にしてはスイセンとかいう奴は割とあっさり倒せたが…」
マッチ「まだ本気出してないだけじゃないかな…」
ハーツ「…それともヒナゲシが強すぎたのか…?」
フェンネル「まぁ分からんことだらけだな…とりあえずアルシーヴ様に報告はしておく。
お前らは引き続きウツカイを追ってスクライブ達がさらわれた先を突き止めろ」
ハーツ「任せておけ」
ランプ「はいっ!」

メディア「うつつさん、良かったらまた来てくださいね。
その時は、挙式の準備をして待ってますから!」
うつつ「挙式!?な、何をするつもりなの!?」
メディア「もう、分かってるくせにっ!」
うつつ「ま、まぁ…その話は早いと思うけど…また来たらペンのお礼くらいは…するから…」
メディア「はい!楽しみにしてますね!」

ブロリー「この二人ーの関係を話したら親父が喜んで食いつきそう」
ハーツ「そういう君もこの二人の関係が好きなんだろう?…まぁ、これから見守っていこうじゃないか」
ブロリー「はい…」

77 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:50:13 ID:sBePJICoMY
―リアリスト本拠地―
ハイプリス「メディア誘拐は失敗した、か…でもよく頑張ったねヒナゲシ」
ヒナゲシ「ごめんなさいなのハイプリス様…」
ハイプリス「さて、ヒナゲシから聞いた話だけど…」
サンストーン「ブロリーがハーツの仲間になった、ということですね?」
ハイプリス「そう、その通りだよ。」
サンストーン「あの男は私でも足止めをするだけで手いっぱいでした…」
ハイプリス「ブロリーのことについては私の方で模索するから、君達にはこれまで通りに動いてほしい。
ただ、それだけを伝えたかったんだ」
サンストーン「はっ、それがハイプリス様の望みであるならば…」
スイセン「いたたた…ハーツメッチャ強かったしー…」
ハイプリス「大変だったね、スイセン。約束のお菓子をあげるからゆっくり休んでおいで」
スイセン「やったー!ハイプリス様優しいしー!」

78 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:51:23 ID:sBePJICoMY
ハイプリス「…ブロリーがこうなるのを想定して作ったアレに絶望のクリエを注ぐ必要があるみたいだね…」

79 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/11 22:56:52 ID:sBePJICoMY
以上が第2部第2章でした。今回はヒーローズでかなり強くなったブロリーが加入するお話でした。
ハイプリスが用意したアレはもう少し先で判明する…とかなんとか…。

↓あ、こいつは多分二度と出てこないと思います。


https://kirarabbs.com/upl/1641909412-1.jpg


80 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/15 07:44:38 ID:ALeU9pznBg
【おまけ】
ランプ「ランプと」
ハーツ「ハーツの」
ランプ「リアリスト対策会議ーーー!!」ドンドンパフパフ
ハーツ「(この挨拶いるのか…?)」
ランプ「さあ突然始まりましたこの企画!ここでは私たちが出会った敵について私とハーツさんで分かることを話していきます!」
ハーツ「何か役に立つことがあればいいが、どこか情報が抜けてしまっていたら申し訳ない。
それと、今作のSSに登場する敵も紹介することがあるからそこも理解してもらえると助かる。」
ランプ「それでは早速行ってみましょう!」

81 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/15 07:45:33 ID:ALeU9pznBg
【ウツカイ】
ランプ「お馴染みリアリスト側の魔物ですね」
ハーツ「弱気を付与させてからネチネチ殴る、リアリストらしい陰湿な行動を取ってくるぞ。
まぁ、こいつ単体では問題ないが問題は強敵のお供として出てきた時だ。」
ランプ「弱気を付与された状態でボスに殴られると危険ですからね…」
ハーツ「今後もこのケースが出てくる可能性も考えられるから早めに倒すのがよさそうだな。」


【ナイトメアウツカイ】
ハーツ「戦闘能力は大したことないが、うつつに悪夢を見せるなどの厄介な行動を取ってくるタイプだ。
…その割には攻撃と同時に弱気を付与させてくるぞ。…眠りじゃないんだな…」
ランプ「操られていたシャミ子様のお供としても登場していましたね」
ハーツ「触手が気持ち悪いせいか、ブロリーからは相当嫌われているらしい」


【魔王シャドウミストレス】
ハーツ「洗脳されたシャミ子だな。攻撃と同時に眠りを与えたり、炎属性や水属性の攻撃を仕掛けたり、
全体を眠らせようとしたり突然スタンゲージを大幅に上げてきたりと厄介な技を多数所持しているみたいだ。
初戦のシャミ子は防御性能も上げてくるぞ。あと体力が半減するとバリアで守りを固めてくる。」
ランプ「とっておきゲージを下げてきたりもしてくるので要注意ですよ!
また、眠り状態の人を狙って攻撃する技やはらぺこにする技もあるみたいです。
それにしてもシャミ子様をここまで凶暴化させるなんて…やっぱりリアリストは許せません!」
ハーツ「状態異常を無効にできるキャラがいれば楽に戦えるだろう。かおす先生が適任かな?」
ランプ「状態異常は効かないものもありますが、かけるとすぐに回復してくるのでこちらは真っ向勝負で挑んだ方がいいかもしれません。
…シャミ子様、ごめんなさい…」

82 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/15 07:46:01 ID:ALeU9pznBg
【巨大ウツカイ】
ハーツ「対象の絶望が大きければ大きいほど強化されるという巨大なウツカイだ」
ランプ「他のウツカイ同様弱気を付与させるのが主体ですので不利な属性で挑むと危険かもしれません」
ハーツ「まぁ実のところは余程強化されていない限りは落ち着いて戦えば大した敵ではなかったりする。
ちなみにシャミ子を正気に戻した場合はシャミ子がこいつを弱体化させてくれるから楽に倒すことができるぞ」


【ヒナゲシ】
ランプ「真実の手と名乗る悪い人の中の一人です!弓矢を駆使して襲い掛かってきますよ!
可愛らしい見た目とはいえ油断はできません!ちなみに風属性です!」
ハーツ「チャージカウントがすぐ溜まるうえに3回バリアとクイックドロウと見事に噛み合っているのもなお厄介だな。
チャージ技は全体攻撃に加え、いずれかの能力を大幅に下げてきて厄介な状態異常を付与することもある恐ろしいものだ。
俺も奴のチャージ技にはかなり苦しめられた。あと状態異常に強いかおす先生に属性相性で有利を取ってくるのも彼女の強みだから気を付けろ。」
ランプ「それに油を塗った矢で炎耐性とクリティカル率を下げてくる技もあるので攻めようとした時に受けると辛いです。
もちろん、その後の炎属性攻撃にも要注意です。」
ハーツ「クリティカルを確実に狙ってダメージを上げてくる戦法も取ってくるみたいだな。あと魔法攻撃も時々繰り出してくる。
それに体力が何気に高いからいきなり第2部を始めてシュガー感覚で挑むと確実に痛い目を見るぞ。」
ランプ「あのー…ハーツさん…一つ思ったんですけど…」
ハーツ「本当に最初のボスなのかと言いたいんだろう?」
ランプ「それですそれです!」
ハーツ「(これはランプの心を読まなくても分かった)全く、どこの紅蓮の炎ベルフェルなのか…風属性だけど」
ランプ「でも炎属性の攻撃は使ってきますよね」

83 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/01/15 07:46:58 ID:ALeU9pznBg
【ザマス:合体】
ハーツ「…いたのか…?」
ランプ「こんな敵いましたっけ?」
ハーツ「いや…見かけた覚えがないぞ…」
マッチ「(多分ブロリーが踏みつけて倒した奴だ…)」


【ブロリー】
ハーツ「俺の元の世界にもいた写本の街で暴れていた化け物だ。この世界ではどうやら俺と同じ月属性らしい。」
ランプ「凄まじい打撃を連続して繰り出してきていましたね。ハーツさんが言っていたように陽属性の私たちが殴られていたら一撃だったかも…」
ハーツ「途中でフェンネルが来てくれたおかげで事なきを得たけどな…。あいつが伝説の風戦士の大ファンでよかった」
ランプ「実際は違いますけどね」


【スイセン】
ランプ「真実の手の一人です!水属性みたいですよ!銃を使って戦うみたいです!」
ハーツ「(まずい、あっさり倒せたから何を語ればいいか分からん)」
ランプ「開幕ではスイセンルーレットを使ってランダムでなんらかの効果を発動してきます。
ルーレットなので場合によってはこちらが有利になることもあるみたいです。
単体攻撃や全体攻撃、攻撃をしつつこちらの素早さを下げてきたりしてきますね。
素早さが高いみたいでチャージカウントは多いものの割とすぐにチャージ技を使ってきます。
ただ、体力をある程度減らすと自分からはらぺこ状態になって更にそこからどんどん行動していって勝手に体力が減っていきますのでそこまで来たら勝利は目前です!」
ハーツ「ヒナゲシとは真逆で技構成と見事に噛み合っていないんだな…」
ランプ「それにしてもお菓子がどうこう言っていましたが…まさか、彼女が悪事に加担した理由ってそれだけのことなのでしょうか…?」
ハーツ「だとしたら随分安上がりな理由だな…リアリストに金銭問題でもあるのか?
…まぁ、実際は分からないだろうし、中にはがめつい奴もいるかもしれんが。」

スズラン「ぶえっくしょーーーい!!」←がめつい奴
ロベリア「ちょっ! きったないわね…!」
スズラン「悪りぃ、なんか噂された気がしてよぉ…」

84 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/01/15 07:47:32 ID:ALeU9pznBg
ハーツ「さて…第2章までの敵としてはこのくらいだな」
ランプ「これからも随時更新する時がもしかするとあるかもしれません」
ハーツ「ではまた次の冒険で会おう(次の冒険では強敵が出てくる予感がするな…)」

85 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/02/18 20:36:32 ID:kkMaC9oqj4
この外伝には以下の要素が含まれています。これらを苦手とする方は引き返すことを推奨します。

勝手な設定
スーパードラゴンボールヒーローズ
時系列の都合上ハーツが善寄り
時系列の略ハーツの心を読む能力超弱体化
復讐のホワイトデーコロシアム編
ブロリー、ハーツにのせられて共闘
タマゴカケドラゴンの耐久力が超アップ(サンドバッグ)



きらら「あっ、そうだ!私ホワイトデーコロシアムに出場するんだった!」
ハーツ「妙だな…俺の元の世界のホワイトデーは危険なものではなかったのだが…」
うつつ「ヤバそうだから里で待ってるね…」
ランプ「あっ、はい」
ブロリー「で、誰が参加するんだぁ?」
ランプ「ちらしに出場者が書かれていますのでどうぞ」
ブロリー「どれどれ…」

ホワイトデーコロシアム参加者

きらら
ソルト
牛久花和
南しずく

ブロリー「よし、早く行こットォーーーーー!!!」
ハーツ「しずくの名前見て急にテンション上がったぞコイツ…」

(南しずく…元の世界では伝説の風戦士と呼ばれていたな…)

ランプ「ハーツさんはどうしますか?」
ハーツ「…まぁ、俺も伝説の風戦士の戦いには興味があるし丁度いいか。」
ランプ「わたしはあお様とリン様の方に向かいますのでお先に失礼します」
ハーツ「そうか、君も大変なんだな」

86 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/02/18 20:37:30 ID:kkMaC9oqj4
そしてコロシアム内…
セサミ「試合開始までもう少しですね。…おや、あなたは…」
ジンジャー「えっと、確か…」
ハーツ「やぁ、その反応を見るにアルシーヴから話を聞いているみたいだね。
念のため自己紹介しておくが俺はハーツだ。で、こっちが」
ブロリー「ブロリーです…」
セサミ「わたしは七賢者のセサミ。以後よろしくお願いしますね。」
ジンジャー「わたしは七賢者のジンジャーだ。よろしくな」
ライネ「わたしはライネよ〜。元々は勇者をしていたの」
ハーツ「ああ。よろしく頼む。」
アルシーヴ「む、ハーツも来ていたのか。それと隣の男は…?」
ハーツ「ああ、こいつはブロリーで俺と同じ境遇でエトワリアに飛ばされた男だ」
アルシーヴ「そうか。色々と大変なのだな…」
ハーツ「…しかし妙だな…」
アルシーヴ「? どうかしたのか?」
ハーツ「ああ…。…しずくは伝説の風戦士だ聞いたがとても本調子には見えない」

しずく「ど、どうしよう…(急に連れて来られたから剣と水着用意できなかった…)」

アルシーヴ「確かに…どういうことだろうか…」
ハーツ「(剣と水着を封じられた、か…。少しまずいな…)…そ、それで…他の出場者は…」

きらら「暴れる準備は万端です!」
花和「こうなってしまったからにはやるしかないわね…」
ソルト「ソルトは魔法も一流なのです」

ハーツ「残りのメンバーはベストな状態か…」
ブロリー「怯えるしずくもカワイイなぁ…」
ハーツ「言ってる場合か?」

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