【きらファンSS】ハーツ「ハイプリスという痴れ者を倒す」
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1 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2021/12/30 23:49:49 ID:1Prk/57n0s
このSSには以下の要素が含まれています。これらを苦手とする方は引き返すことを推奨します。
断ち切られし絆編
勝手な設定
スーパードラゴンボールヒーローズ
時系列の都合上ハーツが善寄り
時系列の略ハーツの心を読む能力超弱体化
ハーツは第1部まで知ってる

時系列としてはゴジータ:UMがハーツを撃破した後くらいです。
ちなみに過去のSSとは繋がりがありません。…多分。





俺はハーツ。人類の繁栄を夢見る男だ。
少し前に孫悟空とベジータに倒され、魔神を名乗る男に叩き起こされ、その後孫悟空とベジータと共闘していたはずなのだが…

気が付いたら 別 世 界 に 飛 ん で い た


https://kirarabbs.com/upl/1640875789-1.png


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187 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/03/16 21:25:41 ID:CULM8ExJin
なでしこ「おーーーー…って、お姉ちゃん!?」
アイオス「えっ」
なでしこ「やっぱりお姉ちゃんだ!お姉ちゃんもエトワリアに来たんだね!」
アイオス「いや、あの、その…」
リン「いや、見た目が違うだろ」
アイオス「(なぜだろうか…この2人を見ていると調子が狂うね…)」
リン「すみません、ご迷惑をおかけして」
アイオス「…いや…別にいいんだ…。…っと、僕は用事があるからこれで失礼するよ…」
リン「あ、はい。お気を付けて。」
なでしこ「でもお姉ちゃんそっくりだったなー。また会えないかなー」
リン「似てるの声と雰囲気だけだっただろ…」


アイオス「(エトワリアという不思議な場所の時空は…消すのは保留にしておこうかな…なでしことリン…なぜかは分からないけどあの娘達に危害を加えたくない…。)…まぁいい、帰るとしようk」
破壊王パラガス「ウッハッハッハッハァ〜www(第3章で投げ飛ばされてから未だに飛ばされたまま)」
アイオス「(…あの男はいずれ消すべきか…?まぁいい、戻ろう。…おや?あの黒衣は…?)」

黒衣の風戦士「…」
アイオス「(あの黒衣…あれほど凄まじい戦闘能力を持つ者は僕の陣営にはいなかったはずだけど…。…それに、あの目は何か獲物を求めている狂戦士のような…)」
黒衣の風戦士「…土属性の敵…どこ…?(アイオスには気づかずに立ち去る)」
アイオス「(僕には気づかなかったか…。…とりあえず、今度こそ戻ろう…。)」

※ちなみにアイオスも黒衣の風戦士の正体もゲームでは壊れ性能です

188 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/03/16 21:26:00 ID:CULM8ExJin
アイオス「やぁ、君達。今戻ったよ…」
黒衣の戦士「戻ったか…エトワリアの時空は削除できたのか?」
アイオス「いや…あそこの時空は残すことにしたよ…」
黒衣の戦士「そうか…まぁ、お前の勝手にすればいい」
アイオス「でもパラガスというギャグ漫画の存在は消すべきなのだろうか」
黒衣の戦士「奴はいくら消してもギャグの力ですぐ復活する。全王の力でも無駄だろうな」
アイオス「どんな生命体なんだ… ところで、一つ聞くけど君達はエトワリアに来たのかい?」
黒衣の戦士「俺は知らんな。こっちでやるべきこともあるし」
黒衣のナメック戦士「10円!(知らん)」
他の黒衣×2「「…。」」
アイオス「…やっぱり人違いだったか…。…ではあの強大な力を持つ黒衣は一体…?」

189 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/03/16 21:26:59 ID:CULM8ExJin
※ここから先はしばらくハーツと他きららキャラの勝手なクロスシナリオになります


解放条件:ハーツとはるみの仲良し度を4以上にする

はるみ「もしかして、ハーツも宇宙人?」
ハーツ「厳密に言えばそうだろうけどね。すまないが素性とかはあまり聞かないでもらえるかな」
はるみ「わかった。でもせっかくだからウチの住んでる場所は教えるね。
ウチは惑星ジモトノってところに住んでる」
ハーツ「(惑星ジモトノ…第7宇宙か。孫悟空といい第7宇宙には面白い人間が多いな)」
はるみ「にしてもハーツってお正月っぽい名前してるよね」
ハーツ「? 言われたことがないのだが…」
はるみ「ほら、新年ハーツ売りって言うし」
ハーツ「おいおい、それは初売りだろ」
はるみ「ちなみにウチは炎戦士でいることが多い」
ハーツ「それは雰囲気で分かったよ。それも、君は相当強力な力を持っていると見た」
はるみ「なんかウチ褒められた」\てれる/





解放条件:ハーツとトオルの仲良し度を4以上にする

トオル「(今日もとりあえず訓練しようかな。…あの人は確か最近エトワリアに来たハーツさん…)」
ハーツ「おっと、君もトレーニングか。君は…水戦士トップクラスの実力者トオル、だったな」
トオル「そこまですごいものじゃないですけど…でも、もっと強くなってるんちゃんを守れるくらいになるつもりです」
ハーツ「そのるんという人が君の想い人、ということか」
トオル「ちょっ、いや、そういうことじゃなくて…!」
ハーツ「(これは『読む』までもなかったか)それで、君は圧倒的な火力で敵を葬り去るタイプのようだな」
トオル「はい、有利属性ダメージや攻撃力を上げて一気に倒すのが得意で…。あと、最近とっておきの威力が上がりました」
ハーツ「(…なるほど、トオルとしずくは似通った技構成のようだ こちらの方は手数がない分スタンゲージで怯ませるのが得意、か…)」
トオル「あっ、せっかくなので一緒にトレーニングしませんか?実は別世界から来た戦士のハーツさんに少し興味があって…」
ハーツ「それは構わないが…」

超ハーツ「強者である君とのトレーニングだ。本気で挑ませてもらうけど、いいかな?」
トオル「はい…!」

190 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/03/16 21:27:23 ID:CULM8ExJin
解放条件:ハーツと花名の仲良し度を4以上にする

ハーツ「君の僧侶の力…かなりすごいものだな」
花名「えっ!?い、いきなり褒められちゃった!?」
ハーツ「ああ、突然困惑させてすまなかったな。ついそういう印象を受けて
…ん?何故かこのタイミングでカンバーを呼べそうになっているな。とりあえず呼んでみるか。…カンバー!」
カンバー「よく呼んでくれたな!久しぶりにどうしても花名と会いたくてなぁ!」
花名「えっ!?お父さん!?」
ハーツ「お父さん!?カンバー、花名は君の娘だったのか!?」
カンバー「ああ、花名は俺の娘だ」
ハーツ「いや…え…?冗談だよな…?」
花名「お父さんもエトワリアに来てくれたんだ!」
カンバー「わずかの間召喚されるだけ、といった具合だがな…でも父さんは戦う時は精一杯頑張ってるからな!」
花名「そっか…それにしてもお父さんがハーツさんの知り合いだなんて知らなかった!」
カンバー「はっはっはっ!少し前からの付き合いでな!」
ハーツ「あ、ああ…(ダメだ、どういうことかさっぱり分からん…)」





解放条件:ハーツと花和の仲良し度を4以上にする

花和「さて、買い物もこのくらいで…。(…あれ?あの人は確かホワイトデーの時に会った…)」
ハーツ「やぁ、久しぶりだね。君と出会うのはホワイトデー以来だったかな?」
花和「ええ、あの時は色々とややこしくて大変だったわね…あたしもしずくもさっぱりで…」
ハーツ「俺の元の世界でもあそこまで物騒なホワイトデーではなかったからな…」
花和「ハーツの住んでた世界って物騒だと思ってたから意外ね」
ハーツ「ははは、そう言われると困るな(実際割と物騒だがな…)
…ところで、君も風戦士なんだな」
花和「ええ、あたしは自身の強化に加えて魔法アタッカーも強化する両刀タイプ、といったところかしらね」
ハーツ「なるほど、風戦士も多彩といったところか」
花和「ところで、風戦士といえば…最近土属性の敵をいともたやすく滅ぼして回る黒衣を纏った謎の戦士がいるって噂が流れてるんだけど、ハーツは何か知ってたりする?」
ハーツ「さ、さぁな…(隠しきれてないな…あの風戦士…。)」

黒衣の風戦士「くしゅん…!(誰か私の噂してたのかな…?)」

191 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/03/16 21:27:46 ID:CULM8ExJin
解放条件:ハーツとしずくの仲良し度を4以上にする

しずく「やぁ、君の噂は色々と聞いているよ。なんでも可愛い女の子達を助けているそうじゃないか。私も同行したいが仕事がかさばってね…」
ハーツ「(ああ、葉月の方か)」
しずく「今君葉月の方かって思っただろう?」
ハーツ「ははは、見抜かれたか」
しずく「まぁ、それはいいんだ。ただ、私と同じ名前のとても可愛い女の子とは会ったことがなくてね…」
ハーツ「南の方か。そのうち君も会えるんじゃないのか?」
しずく「だから会ったことのあるハーツ君に少し話を聞きたいと思ってね」
ハーツ「ああ、俺達の元の世界では伝説の風戦士と呼ばれていることは知っているよ。」
しずく「それは興味深いね…それで、撫で心地はどうかな?」
ハーツ「え?撫で心地?」
しずく「なんでもその女の子は撫で心地のよさがエトワリア一だと聞いていてね。会った君は撫でることができたのかなと思ってさ」
ハーツ「いや、撫でてないが…(流石に見ず知らずの男が意味もなく女を撫でるわけにはいかないだろう)」
しずく「そうかい、それはもったいなかったね。…私もいずれは撫で回してみたいものだ…」
ハーツ「(同じ名前でも性格が大違いというのもあるものなのか…)」

192 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/03/16 21:28:19 ID:CULM8ExJin
もう夜か…まぁ、せっかくだから少し出かけてみるか。

ハーツ「それで、出かけてみたら…きらら、ランプ、君達とここでも会うとはね」
きらら「今夜渡り鳥が海へ羽ばたいてくからそれを見に来てたんだよ」
ランプ「一斉にカラフルな鳥たちが飛んでいく姿が幻想的だってきららさんから聞いたんです!ただ、本物の流星群はレアで見られないとのことで残念だったのですが…」
ハーツ「へぇ、それは面白そうだな。じゃあ俺も見るとするかな」

…………

きらら「見たのは二度目だけど、やっぱり綺麗…」
ランプ「あぁーーー、綺麗ですけどやっぱりきららさんと一緒に流星群も見てみたかったです!」
きらら「最初は私も知らずに見に来てたんだけど…アルシーヴさんが教えてくれたんだ。群れを作って暖かい南の国に飛んでいくんだって。」
ハーツ「自由を求めて…かな?俺も、人類の解放のために頑張らないとな…」


色鮮やかに飛び立つ渡り鳥…それは俺達の記憶に残るような綺麗な姿で飛び立t
破壊王パラガス「あ〜〜〜〜〜〜〜〜う^p^(渡り鳥と一緒に飛んでいく)」


きらら・ランプ・ハーツ「………………。」
ハーツ「あの珍獣、まだ飛ばされたままだったのか…」
ランプ「もう!せっかく神秘的な光景だったのに!」
きらら「ギャグ漫画のキャラクターの生命力、恐るべしだね…」
ハーツ「潰されている状態の相手に生命力はあるのだろうか…?」
ランプ「元気そうですし、あるんじゃないですか?」

193 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/03/16 21:28:48 ID:CULM8ExJin
翌日

アルシーヴ「孫悟空はまだ目を覚ましていないが…容体は安定しているようだ」
ハーツ「それはよかったよ。それじゃあ俺達はまた旅を続けることにする」
アルシーヴ「分かった、道中は気を付けてくれ。」
きらら「はい!それでは行ってきます!」
ランプ「私も頑張りますよ!」
アルシーヴ「ランプ、あまり暴走しすぎないようにな」
ランプ「えー!ひどいですよ先生ー!」
きらら「あれ?そういえばうつつは…?」
マッチ「まだ来てないのかな」
ハーツ「いや、今来たみたいだぞ」
うつつ「お、おはよう…ぜぇ…ぜぇ…」
きらら「うつつ、やけに疲れてるけど大丈夫」
うつつ「だ、大丈夫!ちょっと慌ててただけだから!」
ハーツ「(今回も読めたが…メディアはどうやってうつつの部屋に忍び込んだんだ…?)」
きらら「それならよかった。じゃあ…」

「行ってきます!」



外伝の視聴を完了しました。

194 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/03/16 21:31:52 ID:CULM8ExJin
SDBHのアイオスたんが可愛すぎたので急遽外伝の制作に取り掛かり、ついでに間の話も書いてみました。
ちなみにアイオスたん、姉しこと声が一緒とのことです…。桜さん参戦まだかなぁ…?

195 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/03/16 21:49:03 ID:Im/uGU3T02
まさかの文章入れ忘れミスが発生してしまいました…お詫びいたします。
>>187のくだりの前に以下の文章が本来ありました…


アイオス「…エトワリア…ここの時空も消しておこう…。」

なでしこ「あれ?向こうに誰かいる…」
リン「エトワリアでも私達以外にこんな場所でキャンプする人もいるもんだな ここ魔物多いのに」
なでしこ「きっとあの人強いんだよ!おーーーい!」
リン「まぁ、エトワリアだから戦闘慣れした人がいても不思議じゃな…って、なでしこ!?」
アイオス「!?(勘付かれた…!?あれは別世界の人物、各務原なでしこと志摩リンか…)」

196 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:17:31 ID:K77G56d.9n
この章には以下の要素が含まれています。これらを苦手とする方は引き返すことを推奨します。

断ち切られし絆編
勝手な設定
スーパードラゴンボールヒーローズ
時系列の都合上ハーツが善寄り
時系列の略ハーツの心を読む能力弱体化
敵の強さは割とゲーム基準
チノのスピードは割とゲーム基準
今回ちょいちょい中の人ネタあり
ガーディアンウツカイがしゃべる




ココア「(ここに来て、もうどれくらい経ったんだろう…?
チノちゃんやリゼちゃんはどうしてるのかな…会いたいよ…チノちゃん…リゼちゃん…)」

破壊王サンストーン「…ココア、お前の絆を奪いに来た。」
ココア「ひッ…!も、もう嫌だよ…!あなた達が来るたびに私から何か大切なものが無くなっていっちゃうの…!
やめて!私からもう何も取らないで…!」
破壊王サンストーン「生憎だが、その願いは聞き届けられない。
それに、お前達の仲間はもうじき私がこの手で始末する…この破壊王の力でなッ!」
ココア「そ、そんなひどいことをするのはやめて…!!」




ハイプリス「ココアを堕とすのも順調のようだね、サンストーン。」
破壊王サンストーン「はっ…パスも順調に断ち切っています。」
ハイプリス「流石だね…。それじゃあ、そっちは任せたよ。」
破壊王サンストーン「お任せください…。」


ココア「…帰りたいよ…ラビットハウスに…
ねえ、チノちゃん…」


破壊王サンストーン「…小賢しい…」

197 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:17:51 ID:K77G56d.9n
ランプ「次は美食の交易都市に行きますよ!もう楽しみで仕方ないです!」
ハーツ「…………。
…孫悟空が目覚めていたら食べてばかりだっただろうな」
きらら「美味しいものがたくさん食べられそうだね!」
ランプ「一緒に色々食べ歩きしましょうね、うつつさん!」
うつつ「そ、そんなこと言われても、そういう場所とかカフェとかってキラキラ女子御用達って言うかぁ…」
ハーツ「俺は男だが」
うつつ「う、うるさい…!と、とにかく私には合わないの!」
ハーツ「そうは思わないけどな…」
ランプ「ほんとですよ!うつつさんにも合いますって!」
マッチ「というか、4人とも妙にはしゃいでるけど」
ハーツ「俺も入っているのか…」
マッチ「これから先のこととか…」
ウツカイ「ウツゥーーー!!!」
うつつ「あぁぁぁぁぁーーー!!!変な生き物の言うとおりだったぁーーー!!!」
マッチ「あ、でもハーツがあっさり倒した…」
ハーツ「相変わらず手ごたえのない奴らだな」

198 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:18:15 ID:K77G56d.9n
ランプ「…私、本当は進みたくなかったんです。ブロリーさんや七賢者のカルダモンまであんなことになってリアリストになるなんて…
それが怖くて無理にはしゃいでました。…本当はうつつさんと同じなんです…」
きらら「わ、私も…あのサンストーンって子、きっと私のなくなった記憶と関係してるはずなんだ…」
うつつ「きらら…怖いの…?」
きらら「うん…真実を知るのが怖い…。だから、進みたくないって気持ちが分かる。
…でも、そんなこと言えなくて…ランプと一緒に無理にはしゃいでたんだ…」
ハーツ「…(まぁ、読めていたよ)」
うつつ「バ、バカッ!そんなの早く言いなさいよ!二人とも、無理ばっかりしないでよ…!
泣き言くらい、辛い時は言ったっていいんだからぁ…!!」
きらら「うつつ…」
ハーツ「うつつ、君は…本当に優しいんだな」
うつつ「は…!?わ、私みたいなのが優しいなんてあああああありえないし…」
ランプ「そんなことないですようつつさん、おかげで気持ちが楽になりました」
マッチ「すごい、うつつが大成長してる…」
ハーツ「いや、うつつは元々こういう奴だ」
きらら「ありがとう、うつつ。これからはもっと色々話すね。
…そうだよね、一人で抱え込むよりみんなで考える方が絶対いいはずだもん!」
うつつ「そ、そうっ、分かったなら勝手にすればっ!とりあえず―――」

ぐぅ〜〜〜

うつつ「はっ!!?」

うつつ「うわぁぁぁん!なんで肝心なところでぇ〜!?かっこつかないにも程があるぅぅぅ!!!」
ハーツ「ははは、それも君らしくていいじゃないか」
ランプ「お腹が空いているならとりあえず行きましょう!美味しいものを食べなくちゃ!」
きらら「そうだね!」
マッチ「でも、あそこに見張りのウツカイが」
ハーツ「爆破。」(グラビティ・バーストでウツカイを粉砕)
ウツカイ「ウツゥーーーーー!?」
マッチ「…いたね(過去形)」
ハーツ「よし、さっさと入るとするか。」
きらら・ランプ「おーーー!」

199 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:18:48 ID:K77G56d.9n
うつつ「…って、なんかどこのカフェもレストランも閉店中って看板かかってない…?」
ハーツ「確かに妙だな。たまたまにしてはあまりにも多すぎる」
きらら「リアリスト達が何かしたのかも…入口に見張りがいたくらいだし」
マッチ「まぁ、その見張りもハーツの手によって粉微塵になったけどね」
ランプ「とにかく調べてみましょう!」
きらら「あっ、あっちに行列ができてるね。とりあえず行ってみよう!」


ランプ「あの…これはどんなお店の行列なんですか?」
街の人「店?違う違う、これは食料配給の行列だよ。」
ハーツ「…何…?」
街の人「聖典と引き換えに食料がもらえるんだ。…この街の食べ物屋はみんな営業停止になったからね」
ランプ「ええっ!?そ、そんな…!」
街の人「食料が全く街に入って来なくなってさ。カフェやスイーツなんかは完全に贅沢品だよ。
逆らった奴らはみんなウツカイって奴にどこかに連れ去られてしまったし…
聖典がおかしくなった今のこの街にとっちゃ逆に救い主かもしれないよ、リアリスト達は。」
ハーツ「ははは…リアリスト共は相変わらず人類を侮辱するのが好きなようだな…」
マッチ「わわっ!ハーツがまたキレてる!」
きらら「聖典がおかしく…!?」
ランプ「ちょ、ちょっとその聖典見せてもらえますか!?」
街の人「いいよ、もうほとんど黒くて読めないけどね。」
ランプ「…!」
うつつ「ランプ…どうかしたの…?」
ランプ「この聖典はラビットハウスというカフェを舞台にした美食の交易都市で一番人気の聖典でした…
それが、真っ黒に汚染されています…!」

200 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:19:12 ID:K77G56d.9n
リアリスト構成員A「こらぁっ!何を騒いでいる!きちんと列を作らんかっ!」
きらら「リアリストの構成員!?」
ハーツ「驚いたな、真実の手以外にもリアリスト共に加担してしまう人間がいたとは」
リアリスト構成員B「ん?あいつら、指名手配中のハーツと住良木うつつとその仲間だ!!」
リアリスト構成員A「ウツカイさん達、やっちゃってください!」
ウツカイ「…………」
リアリスト構成員A「…ウツカイさん…?」
ハーツ「悪いね、あまりにも弱いものだから倒させてもらったよ」
リアリスト構成員A・B「く、くそっ!覚えてろよーーー!!!」
マッチ「典型的な小物の逃げ方だよ…」
ハーツ「逃げてしまったか…というか構成員に戦闘能力はないのか」
街の人A「おいおい、どうすんだよ…リアリストがいなけりゃ誰が食料をくれるんだ…?」
きらら「それじゃあみなさんで順番に持って帰ったらいいんじゃないですか?」
街の人A「あ、それは一理あるな」
街の人B・C「ヒャッハー!新鮮な野菜と肉だー!」
マッチ「こ、これじゃあまるで世紀末だよ…」
うつつ「せ…聖典まで地面に放り出されてる…」
ランプ「と、とにかく聖典を拾わないと!」
うつつ「わ、私も手伝うよ…」
ハーツ「ああ、分かった。住民たちはああなってしまうと手が付けられない。回収が終わり次第引き上げるのが得策だと俺は思う」


リアリスト構成員A「こらぁぁぁ!!!お前ら何をやってる!」
ハーツ「ああ、君達戻ってきたのか。無駄だというのに」
リアリスト構成員B「うるせえ! ウツカイさん、今度こそやっちまってください!」
ウツカイ「ウ…ツ…(だからハーツ相手じゃ無理だっての…)」
リアリスト構成員B「あぁっ!またウツカイさんが!」
ハーツ「だから言っただろう。無駄だって。
よし、この間に回収を済ませて逃げてしまうか」

201 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:19:56 ID:K77G56d.9n
きらら「な、なんとか逃げ切れたね…」
ランプ「聖典も出来るだけ回収しました…」
きらら「それにしてもお腹すいちゃったね…」
ランプ「私もです…」
マッチ「僕もだよ…」
うつつ「わ、私も…」
ハーツ「(俺は死んでるから割と平気だったりする)」
うつつ「どうしよぉ…この街食べ物屋やってないんでしょ…?このままお揃いでお陀仏なんじゃない…?」
マッチ「そんなお揃いは嫌だよ!」

うさぎ「……」

うつつ「うさぎが路地裏から手招きしてる…?もしかして、天国からのお迎え…?」
ハーツ「(俺は現世に呼び戻されるまでは地獄でずっと眠ってたけどね)」
ランプ「そうかもしれません!」
うつつ「ふぇっ!?じゃ、じゃあもうここで…」
ランプ「違います!この聖典ではうさぎは神の使いみたいなものです!きっと神の導きです!行ってみましょう!」
ハーツ「(神の使い、か…。気に食わないが今は人類を侮辱するリアリストの殲滅が先だ)」
きらら「ランプが言うならきっとそうだよね。ついて行ってみよう!」
うつつ「まぁ、他に行くあてもないし…」



うつつ「な、なんか地下に来たんだけど大丈夫…?」
ランプ「大丈夫ですよ。だってこの扉は―――」

チノ「もしかして…お客様ですか?」

202 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:20:20 ID:K77G56d.9n
ランプ「やっぱりここはラビットハウスだったんですね!チノ様がお迎えしてくださるなんて!」
ハーツ「君は…素早い身のこなしが得意と見た」
チノ「えっ?あ、あの…」
きらら「ねえマッチ。このチノさん、私たちのことを覚えてないみたいなんだけど…」
マッチ「オーダーで召喚されたんだろうね」
チノ「…???」
ランプ「詳しいことは私たちが説明します!…ところで、ココア様達は一緒じゃないんですか?」
チノ「…!ココアさん…!」
うつつ「う、うぇぇ!?な、なんでいきなり泣くわけ…?」
チノ「あなたたちは、ココアさんのことを覚えていらっしゃるんですね…!」
ハーツ「…?(この言い方から察するにココアがサンストーンに絆を断ち切られたようだが…チノに記憶が残っている…?このケースは初めてだな…)」


チノ「…お客様にみっともないところをお見せしてすみませんでした。ココアさんを知っている方が来て下さったのが嬉しくてつい…」
マッチ「とりあえず、チノの話を聞いた方がよさそうだね」
チノ「話と言ってもどこから話せばいいのか…」
きらら「ゆっくりでいいですよ。全部聞きますから。」
チノ「ありがとうございます。…長くなりますからコーヒー淹れてきますね」


ランプ「はわわわ、チノ様直々のラテアート…家宝にしたい…」
チノ「家宝にしたら蒸発するか腐るかのどっちかですよ…」
きらら「それで、何があったの?」
チノ「それは…」

203 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:20:37 ID:K77G56d.9n
チノ「この世界に召喚?された時、私はリゼさんと千夜さんとシャロさんと一緒でした。…でも、ココアさんだけがいなくて…
ココアさんを探しながらあの黒い化け物から逃げるうちにこの地下にたどり着きました。
ラビットハウスだけじゃなくて甘兎庵とフルール・ド・ラパンもありました」
ハーツ「(シャロ…?何故かは分からんが、会ったことがある気がする名前だな…一体どこで…?)」
きらら「お店も一緒に召喚されるなんて…」
ハーツ「今回は異質なことが多いな」
ランプ「繋がりが強かったからでしょうか?」
チノ「不思議だとは思いながらも3つのお店を拠点にしてココアさんを探していたんです…でも…」
ハーツ「…君以外がココアのことを忘れてしまった、ということか…」
チノ「そうです…!…最初に忘れてしまったのはシャロさんでした…次に千夜さんが忘れてしまって…
最後まで覚えていてくれたリゼさんも先日、ついにココアさんのことを…!」
ランプ「あの、今他の皆様は…?」
チノ「千夜さんは甘兎庵に、リゼさんとシャロさんはフルール・ド・ラパンにいます。
…その…ココアさんを忘れてしまった皆さんと一緒にいるのは…辛くて…。リゼさんにそれを気づかれてしまって…気を遣わせてしまって…
もうこの世界でココアさんを覚えているのは私だけで…本当はココアさんなんていなかったんじゃないかって…!」
ハーツ「いや、君はココアを信じるべきだ。」
ランプ「そうです!ココア様はちゃんといます!私達はハッキリと覚えています!」
きらら「ココアさんとチノさんが仲良くしているところ、私も見てきたから!」
チノ「よかった…ココアさんと私が過ごした思い出は夢なんかじゃなかったんですね…」
ランプ「夢なんかじゃありません!全てリアリストって奴らが悪いんです!」
ハーツ「俺達はそのリアリストを殲滅するために旅をしている。君達も、助けてみせるさ」
チノ「皆さん…!ありがとうございます…!」

ウツカイ「ウツゥー!…ウ、ウツッ!?(ぶち壊しに来たぜぇーーー!!!って、ハーツ!?)」
マッチ「わわっ!ウツカイが襲ってきたよ!」
ハーツ「よし、任せろ」

204 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:21:29 ID:K77G56d.9n
ハーツ「案の定手ごたえがなかったな」
チノ「リアリストに時々襲われるんですけど、私だけじゃお店を守りきれるかどうか…
でも、私、このお店を守りたいんです…」
うつつ「怖く、ないの…?」
チノ「怖いです…でも、この世界にココアさんがいたら帰ってくるのはきっとここだから…
ココアさんはここを第2の家だって言ってくれたんです。だから、きっと…!」
ランプ「それなら、絶対守らなきゃいけませんね!」
マッチ「っていうかさ、きらら。チノがココアを覚えているってことはパスで場所を探れるんじゃないの?」
きらら「その手があった!」
チノ「えっ!ココアさんの居場所が分かるんですか!?」
きらら「ちょっと待ってて… …本当だ!強いパスを感じる…!」
チノ「待ってください、地図を持ってきます!」

チノ「…それで、場所はどこですか?」
きらら「このあたりだよ!」
チノ「ここは…街で一番大きな配給所になっているカフェです。要塞のようになっててウツカイも大勢います。」
うつつ「うぇぇ…その状態でココアの居場所だけ分かるとか絶対罠じゃん…」
チノ「分かっています。考えなしに突っ込んでもきっと返り討ちです。でも―――」
きらら「一人じゃダメならみんなの力を合わせよう!」
ランプ「はい!リゼ様達とお話して協力してもらいましょう!」
ハーツ「危険な場所には慣れているからね。俺は問題ないさ」
チノ「でも、リゼさんたちはココアさんのことを忘れて…」
きらら「でも、チノさんのことを忘れたわけじゃないんでしょう?きっと力になってくれるよ!」
ランプ「私達がお話してきます!」
チノ「…分かりました。皆さんにお任せします。私はここに残ってお店を守ります。
…それに…ごめんなさい、やっぱりココアさん達のことを忘れているリゼさん達に会うのは少し…」
うつつ「こ、怖いなら怖いで…ここで出来ることをすればいいし…一人で守るって言えるだけ、チノは偉いよ…」
チノ「そう、でしょうか…?」
ハーツ「ああ、うつつが言っているから間違いない。それじゃあ、全員連れてくる。」

205 名前:巨悪の潜む要塞[age] 投稿日:2022/04/11 20:22:04 ID:K77G56d.9n
スイセン「あむっ、あむあむっ…ごくんっ!あーっ!ココアちゃんのパンって美味しいっ!
ねーねー、もっと焼いてよ!ウチがお腹いっぱいになるまで!」
ココア「…本当にパンを焼いたらチノちゃんに会わせてくれるの…?」
スイセン「うんうん、会わせてあげるんよ!ウチ、ロベリアと違って嘘はつかないし!」
謎の男「全て嘘です!リアリストは、ココアさんを苦しめようとしt」
スイセン「チノちゃんだってきっとココアちゃんに会いたがってるんよー。」
謎の男「おーーーい!!!」
ココア「チノちゃんも会いたいって…きっと思ってくれてるよね…?」
スイセン「うんうん!だからもっと頑張ってウチのため、そして街に配給する分のパンを焼くんよー!」
ココア「わ、分かった…。…私、頑張る…。でないと、チノちゃんのお姉ちゃん失格になっちゃうもん…!」

リコリス「いい感じに壊れてきてるじゃない」
スイセン「うんうん!チノちゃんだけが心のよりどころって感じー!
それにしても二人が来てくれて助かったんよ。ウチ、この聖典のこと全然知らなかった!
聖典ってただでさえ美味しそうなものばっかりでむかつくのに、カフェの話でしょ?」
ヒナゲシ「ココアちゃん達のお話は…カフェを中心にした友情のお話なの…」

リコリス「…えっと、つまりアタシ達と同じで姉妹ごっこしてるんだ…」
ヒナゲシ「うん…『私達と同じ』なの、お姉様。」
リコリス「なのに、綺麗事で固めて仲良しの姉妹ごっこ。笑わせるわ。」
ヒナゲシ「だから、今回はサンストーンにも来てもらってじわじわ苦しめることにしたの。
…一番大切なものは最後に奪われる方が辛いもの…!」
リコリス「…というわけで、あとはあんたに任せてもいいわよね?アタシ達、そろそろ休暇も欲しいし」
スイセン「えっ!?ちょっと早すぎるし!」
リコリス「ヒナゲシ、久しぶりに着せ替えごっこしましょうか」
ヒナゲシ「嬉しいの!お姉様、私でいっぱい遊んでね!」
リコリス「じゃ、一足先に戻ってるわ」
ヒナゲシ「行きましょう、お姉様」
スイセン「ま、まずいし…ウチじゃハーツに勝てないんよ…」

206 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:22:50 ID:K77G56d.9n
ハーツ「3人を連れてきたぞ。道中にいたウツカイは始末したが、構わないな?」
シャロ「(ハーツ…私もどこかで見た気がするのよね…)」
チノ「皆さん、ありがとうございます。
…お帰りなさいませ。」
リゼ「あ、ああ…
…ごめん、チノ!今までココアのことを忘れてしまって…!」
千夜「私も…ごめんなさい…」
シャロ「ごめんね、夢だったんじゃないの、なんて言ったりして…」
チノ「そ、そんな!みなさん、頭を上げてください!」
リゼ「とはいっても…完全に思い出せてないんだ…」
千夜「でもね、思い出したこともあるの。」
シャロ「このラビットハウスに『もう一人』がいたことを…」
リゼ「それが、チノにとって…そして、私たちにとって大切な人だったと言うなら、助けたい。」
千夜「改めて、力にならせてくれる?チノちゃん。」
シャロ「で、できることはするから!頼ってもいいんだから!」
チノ「皆さん…!ありがとうございます…!」
ランプ「よかった…あとはココア様を助ければきっと聖典も元通りです!」
きらら「だね!」
ハーツ「まぁ、罠があるだろうから容易に、とはいかないだろうが…」

207 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:23:08 ID:K77G56d.9n
うつつ「…あれ?なんかチラシが落ちてる…あと、近くに倒れてる郵便ウツカイも…」
ハーツ「ああ、いつも通り倒しておいたぞ」
マッチ「あれ?僕たちにも読めるよ。『ココアのパン祭り開催』だって」
チノ「ココアさんの!?」
きらら「ココアさんのパンと聖典を交換する食料配給会みたいだね。」
うつつ「このタイミングでそれって絶対怪しい…」
リゼ「だが、要塞カフェより屋外の方が警備も手薄になるだろう。これは大きなチャンスでもある」
千夜「チノちゃんはどうしたい?」
ハーツ「俺は君達の意見に従う。助けるのは君達の仲間だからな」
チノ「私は…ココアさんを助けたいです。たとえ危なくても、ココアさんに会いたいです…!!」
リゼ「よし、決まりだな!」
ハーツ「了解だ」
シャロ「じゃあ、明日に備えて今日は早寝しましょ。夜更かしは美容の大敵でもあるし」
千夜「って言いながら、シャロちゃんが一番緊張して眠れなかったりするんじゃない?」
シャロ「そういうことは言わなくていいの!」

うつつ「ほんと、クリエメイトって、みんな強いなぁ…私とは大違いすぎぃ…」
ハーツ「何を言ってるんだ、うつつ。君も強いだろう?俺達は君の強さを何度も見てきた」
うつつ「ふぇっ!?わ、私なんて ぜ、全然強くないし…」
きらら「でも、うつつも助けに行ってくれるんでしょ?」
うつつ「ま、まぁ、そりゃあ…」
ランプ「皆様で一緒に行きましょう!ココア様を助けに!」
チノ・リゼ・千夜・シャロ・きらら・マッチ「おー!」
うつつ「お、おー…」

208 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:23:29 ID:K77G56d.9n
その夜…
うつつ「うぅ…なんか目が覚めちゃった…夢見は悪くなかったけどぉ…
こういう時って、いつもあの怖すぎるウツカイが出るから嫌なんだよね…」

ガタッ

うつつ「ヒィッ!?ウウウウウウウツカイ!?」

チノ「おおおおおお化けですかっ!?食べないでください…!」
うつつ「って、あれ…?チノ…?」
チノ「あなたは…うつつさん…?こんな夜中にどうしたんですか?」
うつつ「あ、えっと、その…なんか目が覚めちゃって…」
チノ「…私も眠れなくてコーヒーを淹れてました。飲みますか?」
うつつ「あ、う…じゃあ、も、もらう…」

うつつ「あっ…銘柄とかは全然わかんないけど…すごくおいしい…」
チノ「ありがとうございます。
…ココアさんもよくそこでコーヒーを飲んでました。喫茶店の店員なのにいつまで経ってもコーヒーの種類が分からない人で…」
うつつ「そ、そうなんだ…」
チノ「思いつきですぐ人のこと振り回すし、今だって勝手に攫われちゃうし…本当に、ダメなお姉ちゃんです…っ…」
うつつ「でも、チノは…ココアに帰ってきて欲しいんだよね…?」
チノ「はい…。…ココアさんが来るまで…私、ずっと人と上手く話せませんでした…周りにたくさん人がいてくれているのにどこか1人みたいな気がして…」
うつつ「分かる、よ… 私も多分、同じだったから…それに、私にも、いたから…チノにとってのココアみたいな人…」
チノ「きららさんと、ランプさん、それと、マッチさんとハーツさんですか?」
うつつ「うん…それと、今はここにいないけど、メディアって子とブロリーって言う大男。
…チノたちを紹介したら、わ、私なんかどうでもよくなるかもだけど…」
チノ「…そんなこと、ないですよ。」

209 名前:自重しないメディア[age] 投稿日:2022/04/11 20:24:16 ID:K77G56d.9n
チノ「ココアさんが『お姉ちゃん』になってくれてから…リゼさんや千夜さん、シャロさん…。他の人達とも仲良くなってたくさんの『お姉ちゃん』ができたみたいになりました。
…けど…」
うつつ「けど?」
チノ「やっぱり、ココアさんは特別な『お姉ちゃん』ですから。」
うつつ「そ、そっか。…なんかいいな、そういうの。
…私も…きらら達の特別に…なりたい…な…」



メディア「(うつつさん!そういうことでしたら私と結kモゴモゴモゴ)」
ハーツ「(黙っていろメディア!というかなんで君もここに来ているんだ)」
メディア「(うつつさんのことを想うとつい…)」
ハーツ「(いや、そっちでの仕事を優先してくれよ…)」



チノ「なれますよ。…ううん、きっともう、なってます。うつつさん…優しいですから。」
うつつ「ううぇぇぇっ!?そそそそんなこと…私を褒めても変な汁しか出ないから!」
チノ「なんですか、変な汁って…」
うつつ「め、目から出たりするやつ?」
チノ「それは涙です。
…ふふっ、なんだか元気出てきました。こうして私とお話してくれたうつつさんは、温かい人です。」
うつつ「あ、ありがと…チノも…十分温かい人だよ。」



メディア「(うつつさん、やっぱり優しい人ですね!私の勘はしっかりと当たりました!)」
ハーツ「(これがうつつの強さ、だからな)」
メディア「(あ、そんなわけで私はここで失礼しますね!)」
ハーツ「(いや、本当に一人でどうやって来たんだ…?なぜかその部分は読めないし…)」

210 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:28:55 ID:K77G56d.9n
翌日

チノ「ここが、ココアさんのパン祭り会場…」
千夜「なかなか盛況ね。うちも負けてられないわ。」
シャロ「そんなこと言ってる場合?うまくこの人混みを抜けないとココアに近づくことができないわ。」
ハーツ「今ブロリーがいなくてよかったよ。ブロリーがいたら…」

ブロリー「お前達邪魔だぁーーー!!!」ポーヒー
客「ワァァァァァァァァァァァ!!!」
ブロリー「ハハハハハハハッ!お前達が邪魔する意思を見せれば、俺はこの星を破壊し尽くすだけだぁ!」

ハーツ「…ということになりかねなかった」
チノ「どんな人なんですか…」
ランプ「ここはシャロ様のお力でなんとか!」
シャロ「どうして私なのよ!?」
ランプ「日ごろのセールで鍛えたお力を発揮する時です!」
シャロ「セールとか言うなー!わ、私にはそんな野蛮なことなんて―」
千夜「大丈夫。こんなこともあろうかと…シャロちゃーん、あーんして?」
シャロ「あ、あーん… …ぱくっ     …!!」

シャロ「あはは〜っ!私、リゼ先輩のために突貫しまーす!」
リゼ「あ、ああ…頼もしいな」
ハーツ「なんだ!?急に人が変わったぞ!?」
シャロ「うりゃうりゃうりゃ〜っ!道を開けなさーい!!」
うつつ「な、何を食べさせたの…!?なんかヤバいやつなんじゃ…!?」
ハーツ「ターレスが食べていたものと同じなのか…?」
千夜「ふふふ、ただのコーヒーキャンディよ」



一方、数多の時空のうちの一つ…
ベジット「…何故か分からんが悪寒が…」
悟飯吸収ブウ「どうした、怖気づいたのか?」
ベジット「安心しろ、お前みたいなしょーもないのに怖気づくわけないからな」
悟飯吸収ブウ「なんだと!?」

211 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:30:17 ID:K77G56d.9n
ランプ「シャロ様はカフェインで酔うとハイになりますから!」
ハーツ「つまり今のシャロは最高にハイってやつだ!」
リゼ「よし、シャロが開いた道に続くぞ、みんな!」



街の人達「おぉーーーーー!!!ついに来たぞーーー!!!」


リゼ「今の歓声は…食料配給に喜んでいるのか?」
チノ「…!あれは…!」

ココア「…………。」

チノ「ココアさん!」
ランプ「チノ様!一人で行っちゃ…!」
きらら「行くよ!みんなでココアさんを助けなきゃ!」

ウツカイ「ウツッ!」
ウツカイ「ウツゥーー!」
チノ「邪魔しないでください!私は…ココアさんを助けるんです!」
ウツカイ「ウツーーーーー!?」
ハーツ「やれやれ、ウツカイが相手では話にならないな」

212 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:30:44 ID:K77G56d.9n
チノ「ココアさん!」

ココア「…チノ…ちゃん…?」

スイセン「おおっと、勝手なことはさせないんよ!」
きらら「あなたは…真実の手のスイセン!」
スイセン「にゃははっ、覚えてもらってて光栄なんよ」
ハーツ「あまりにも弱すぎたから俺もよく覚えている」
スイセン「なっ…!?と、とにかくココアちゃんは渡さないんy」
ハーツ「バレリーナ・アターーーック!(ラリアットでスイセンを攻撃)」
スイセン「まだしゃべってる途中だしー!!!」(一撃でK.O.)

男のバレリーナ 近日公開
きらら「どんなテロップなの!?」

ランプ「ハーツさん、またスイセンを一撃で…」
ハーツ「雑魚の相手で時間を無駄にしてしまった…。早くチノを援護するぞ」
きらら「って、チノさん速ッ!」
ハーツ「俺が元の世界で見てきたスピード自慢の…ディスポとかいう奴よりもかなり素早い」
ランプ「チノ様のスピードはエトワリアで一二を争いますからね」
うつつ「ちょっと…言ってる場合なの…?」
ランプ「あっ!そ、そうでした!」
ハーツ「しかし追いつけそうにないな…」


ブロリーダーク「呼ばれた気がするなぁ…(ディスポと声一緒)」
スズラン「つべこべ言ってねーでさっさと来いよ…」
ブロリーダーク「うるさい!俺に命令するな!」
ウツカイ「ウツゥーーー!?(なんで俺が巻き添えにーーー!?)」
スズラン「もうやだこいつ洗脳されてるのに全然命令聞いてくれない」

213 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:31:34 ID:K77G56d.9n
チノ「もう少しで…!ココアさ―――」

ハーツ「…!! 下がれ、チノ!」

チノ「えっ!?」
破壊王サンストーン「仕留め損ねたか…ハーツめ、小賢しい真似を…」

きらら「…サンストーン…!!…また、涙が…勝手に…」
ハーツ「指示が間に合ったが…このままではチノが危ない!」
破壊王サンストーン「まぁいい。次当てればいいだけのことだ。…消えろ、チノ。」
ココア「やめてぇぇぇぇぇぇ!!!」
チノ「!!?」
ハーツ「くっ…!!」

214 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:32:05 ID:K77G56d.9n
チノ「うぅ…。…って、あれ…?」
破壊王サンストーン「なっ…!?なんだこのトカゲは…!?」
タマゴカケドラゴン「ま、また盾にされた…」
ハーツ「…どうやら、時空転送が間に合ったようだな。サンストーン、君には悪いが少し盾を投入させてもらったよ」
きらら「…やったね、ハーツ…!」
ランプ「流石ですハーツさん!」
タマゴカケドラゴン「もうちょっと私をねぎらって…」
ランプ「ふざけたこと言わないでください」
タマゴカケドラゴン「ひどい!」
破壊王サンストーン「チッ…興が冷めたわ…」
ココア「チノ…ちゃ…」
ハーツ「待てッ!…逃げられたか…!」

215 名前:スイセン、満身創痍[age] 投稿日:2022/04/11 20:32:53 ID:K77G56d.9n
ココア「…私…なんのために木組みの街へ行ったんだろう…?」
スイセン「コ…ココアちゃんは…逃げただけ…なん…よ…」
破壊王サンストーン「スイセン、なぜボロボロなんだ…」
スイセン「ハーツにやられたんよ…」
破壊王サンストーン「しっかりしろ…傷を癒してやる」
スイセン「た、助かったんよ…
飢えたこともない満たされた家族だったのに…ただ、お姉さんに勝てないから逃げただけ。」
ココア「お姉ちゃん…うぅ…私の憧れ…そうだよ、お姉ちゃんには敵わなくて…
…だから、私は…逃げたの…?」
スイセン「でも、逃げた先にココアちゃんの居場所なんてなかったんよ…リアライフ!」

ココア「ああああああああああああああああっ!!!」

スイセン「姿が変わった!」

ココア「うっ…私は…私、は…?」
スイセン「ふふふ。ウチのお腹をいっぱいにしてね。そうしたらずっと可愛がってあげるんよ、ココアちゃん…♪」

216 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:33:46 ID:K77G56d.9n
きらら「作戦は失敗だったね…」
ハーツ「サンストーン…出てくるまでまるで気配が読めなかった…」
リゼ「…あの広場から戻って以来、どうも調子が悪くて…」
きらら「あんなやり方、ないよ。私…サンストーン達を許せそうにない。」
ランプ「私もです!こうなったら、私達だけでもココア様を…!」
うつつ「…でも、みんな空腹で動けないのよね…このままここで…」
マッチ「縁起でもないことを言わないでよ!」
きらら「とりあえず、何か食べるものを探して―――」

シャロ「た、食べるものはここにあるわ!」

千夜「シャロちゃん!?そのパンは…?」
シャロ「あ、あの時、結局配給されなかったパン…もらってきたの…
あっ、勿体無いって思っただけだから!泥棒とかじゃないから!」
ランプ「シャロ様…お手柄です!」
リゼ「住民達がたくさんいる中でよく取ってこれたな、流石はシャロだ」
シャロ「リゼ先輩に褒められた…!」
ランプ「とにかく、皆様で食べましょう!」
リゼ「ああ。しかし、うさぎ型のかわいいパンだな。」
千夜「ふふふ、持っただけでももちもちだって分かるわね」
うつつ「…チノも食べなよ…。」
チノ「…ありがとうございます。」
うつつ「…ハーツも、ほら…」
ハーツ「いいのか…?」
うつつ「あんた、ロクに食べてないでしょ…?私みたいになっちゃうよ…?」
ハーツ「君のような強い人間になれるなら大歓迎だが」
うつつ「そ、そんな、私が強いわけないって言ってるでしょ…!とにかくうだうだ言ってないで食べて…!」
ハーツ「…ありがとう。頂くよ。」


みんな「いただきます!」

217 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:34:57 ID:gmDXMsDrBO
リゼ「…これは…この味は…!」
千夜「なんだか、懐かしい味がするわ。胸の奥がぽかぽかするような…」
シャロ「まるで春みたいなぬくもりを感じるわ…不思議ね、初めて食べるパンなのに…」
ハーツ「あの一瞬でしか見られなかったが…まるで本人の本当の性格を表しているかのようだな…」

チノ「…ココアさん…!…今度こそ、私がココアさんを助け出さないと…!!」

シャロ「…!!チノちゃん!?その姿は…!」
ハーツ「チノの気が膨れ上がった…!?」
チノ「この先どんなに苦しいことがあってもいいです。私は、ココアさんを助けたいです…!」
シャロ「まさかの新コスチューム!」
ランプ「奇跡です!きっとココア様を想うチノ様の気持ちが形になったんですよ!」
マッチ「そうかもしれないね。」
チノ「…行きましょう、皆さん。改めて、お願いします。
…ココアさんを助けに…!」
みんな「おー!」
うつつ「お、おー!」
ハーツ「ああ、分かった!」

218 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:35:58 ID:gmDXMsDrBO
ハーツ「ここが問題のカフェ…いや、本当に要塞だな…(俺の場合は強行突破すれば問題ないレベルだが)」
マッチ「圧巻だね…もうこれカフェじゃないよね」
リゼ「周囲には堀、跳ね上げ式の橋、高い壁…難攻不落だな。要塞を作った奴はよほどの臆病者か慎重かだ。」
千夜「でもお客様を拒否するカフェなんてないはずよ」
シャロ「とはいっても正面はウツカイだらけで厳しそうだし…」
ランプ「そうだ!シャロ様が怪盗ラパンになるんです!」
シャロ「えっ、えぇっ!!?」
ランプ「里にいるシャロ様はそういう力を使うことができるんです!
チノ様が覚悟を決めた時みたいにシャロ様もその能力が使えるかもしれません!」
シャロ「し、失敗しても恨まないでよ…む、むむむむむ〜っ!!」
シャロ「怪盗ラパン!華麗に参上!」

リゼ「本当に変身した!?」
ハーツ「チノだけでなくシャロまで…!やはり人類は面白い…!」
きらら「シャロさん、侵入経路とか見つけられそうですか?」
シャロ「怪盗ラパンにお任せあれ!狙った獲物は逃がさない!」

シャロ「見つけたわ!ここから侵入できそうね!」
ハーツ「では君達はそこから侵入してくれ。」
きらら「ハーツは…?」
ハーツ「俺は正面突破して派手に暴れてウツカイ達を引きつける。単細胞のウツカイくらいなら騙せるだろうからな。」
うつつ「ハーツぅ…無茶ばっかりしてぇ…。…絶対に生きて帰りなさいよぉ…」
ハーツ「分かっているさ。ここで命を落とすつもりはない(スズランの時といい、既に一度命を落とした状態だけどね)
では後ほど合流しよう」(一人正面突破を試みる)

きらら「それじゃあ…行こう!」
チノ、シャロ、リゼ、千夜、ランプ、マッチ「おーーー!」
うつつ「お、おー…」

219 名前:リアリストの恐るべき切り札[age] 投稿日:2022/04/11 20:36:55 ID:gmDXMsDrBO
ハイプリス「聖典の汚染は順調なようだね。ヒナゲシとリコリスがさっき報告してくれたよ。」
破壊王サンストーン「はい、ココアから絶望のクリエを絞り切るのも時間の問題かと。」
ハイプリス「ただ、念には念を入れよう。…切り札を君達に送る。上手く使ってハーツ達を始末するんだ。」
スイセン「ハーツ…!?」
ハイプリス「ど、どうかしたのかな」
破壊王サンストーン「すみません、スイセンはハーツがトラウマのようで…」
ハイプリス「そ、それは悪いことをしたね…とにかく、これを使うといい。」

ガーディアンウツカイ「スイセン サマ 命令ヲ オ願イシマス…」

破壊王サンストーン「これは…開発中だったガーディアンウツカイ…ついに完成したのですね?」
ハイプリス「ああ、君達のおかげでね。動力にはココアの絶望のクリエを使用するといい。」
スイセン「分かったんよ!この子がいればハーツも一捻りなんよー!」
ガーディアンウツカイ「絆ノ消失 と ハーツ ノ ハイジョ …カシコマリマシタ。」
破壊王サンストーン「さっきハーツの名を聞いて怯えていたのに…
…私は、いざという時のためにスイセンの撤退準備を整え次第帰還します。」
ハイプリス「それは助かるよ。君に手伝ってほしいことがたくさんあるものでね…」

220 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:37:49 ID:gmDXMsDrBO
正面の扉
ウツカイ「ウツウツ…(いくらきらら達でもこの要塞を突破するのは無理だろうな)」
ウツカイ「ウツッ!(俺達の数も圧倒的だ!奴らが絶望するのも時間の問題だな!)」
ウツカイ「ウツ…。…ウツ?(いやぁ、楽でいいやね。…ん?)」

ハーツ「やぁ君達。早速だけどその扉ごと消えてもらうよ。」

ウツカイ「ウ、ウツッ…!(ハ、ハーツ!貴様、いつの間―――)」




スイセン「頼りにしてるんよ、ガーディアンウツカイ!」
ガーディアンウツカイ「オ任セクダサイ スイセン サマ」
スイセン「これでもう余裕だs」

ウツカイ「ウツーーー!(ギャアアアアアアアアアアアア!!!)」

スイセン「な、何事だし!」
ウツカイ「ウツウツッ!(申し上げます!トトカマ星…じゃなくてこの要塞にハーツが現れましたぁ!)」
スイセン「ダニィ!?…じゃなくて、ハーツ!?まずいし…ハーツは苦手だし…
ウツカイ達!今行ける限りでハーツを止めるし!ウチはここでココアちゃんを見張ってるんよー!」
ウツカイ「ウツッ!(はぁ!?無茶言うなし!)」
ウツカイ「ウツウツ…(ちくしょう…自分がいいからって…)」


ハーツ「(上手くこじ開けられたな。ここからウツカイをできるだけ多く倒してきららと合流するか…)」
ウツカイ「ウツー!(いたぞ!ハーツだ!)」
ウツカイ「ウツゥー!(正直逃げたいんですけど)」
ハーツ「そっちから来てくれたか。手間が省けて助かるよ。」

221 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:38:37 ID:gmDXMsDrBO
リゼ「無事に突入できたのはいいが…中はトラップだらけだな…」
チノ「リゼさんがいてくれて助かりました」
リゼ「ああ、親父から手ほどきを色々と受けているからな。このくらいはなんてことない」
うつつ「そうだ!ハーツにも教えないと…!」
マッチ「うつつが積極的に動いてる!」

うつつ「(ハーツ…この要塞には罠も多く仕掛けられてるみたい…気を付けて…!)」



ハーツ「(…了解した。恩に着るよ、うつつ。)
…ん?強敵はいないが今カンバーを呼べそうだな…。せっかくだから一気に罠を壊してもらうか。
…カンバー、来い!(時空転送)」
カンバー?「うぉっ!?どこなんだここは!?小生はたしか穴倉にいたはず…」
ハーツ「カンバーじゃなくてカンベーが出てきた…」
カンバー?→黒田官兵衛(戦国BASARA)「おい!なんか嫌そうな顔をするな!」


https://kirarabbs.com/upl/1649677117-1.png


222 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:39:22 ID:gmDXMsDrBO
ハーツ「えっと、突然呼び出してすまない。その…この先に」
官兵衛「小生の枷を外す鍵があるんだな!行くぞ!」
ハーツ「待て!この先には罠が」
官兵衛「何故じゃあーーー!!!(引っかかりまくる)」
ハーツ「あ、遅かった」
官兵衛「と、とんだ災難だ…まぁ、小生の不運は慣れっこではあるがね…」


ハーツ「…で、この罠をどう突破すればいいのか悩んでいるわけでな」
官兵衛「よし、こうなったら小生専用の穴道車で突破するぞ!」
ハーツ「トロッコ…って、なぜガトリングガンが…」
官兵衛「これも小生の自慢の兵器だ!…小生は使いこなしたことないが」
ハーツ「それでいいのか…?…というか、動かせるのか?」
官兵衛「心配するな!小生の技術で目的地までレールを敷けたからな。ほら、お前さんも乗った乗った!」
ハーツ「(色々とんでもないな…)で、これで罠をどうする?」
官兵衛「こいつ(付属のガトリングガン)でぶっ壊す!」
ハーツ「(こいつ、軍師だよな…?)」

223 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:39:53 ID:gmDXMsDrBO
ウツカイ「ウツー!ウツー!(た、大変です!ハーツとむさくるしいカンバーがトロッコに乗って爆走してます!)」
スイセン「な、なにそれー!?」

官兵衛「小生も勝ちたいんじゃーーー!!!(ガトリングガン乱射)」
ハーツ「これは楽でいいな(気弾連射で応戦)」
ウツカイ「ウツーーーーー!!(あんなの止められるかーーー!!)」
ウツカイ「ウツー!(もう帰りてえよー!)」
ウツカイ「ウツ、ウツッ!(両手を封じられて尚厄介な男!)」


きらら「罠は多いけど、ウツカイはほとんどいなくて助かったね…」
ランプ「ハーツさんのおかげです!」
うつつ「でもハーツって無茶ばっかりするから…あいつは強いって分かってるけど、心配…」
チノ「うつつさん、やっぱり優しい人です」



官兵衛「っと、ここで終着だな」
ハーツ「すごいな…ほとんどの罠とウツカイを突破してしまった…」
官兵衛「まぁ、小生にかかればこんなもんだ!この調子で天下を…。…ん?」
ウツカイ「ウツッ!(むさくるしいカンバーがいたぞ!)」
ウツカイ「ウツー!(やっちまえー!)」
官兵衛「ま、まずい!逃げろっ!」

官兵衛「何故じゃあー!何故こうなるんだぁーーー!!!(時間切れで元の世界に避難完了)」

機略重鈍 黒田官兵衛   勝利


ハーツ「勝ったように見えないのだが…でも助かったよ、官兵衛。」

224 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:40:48 ID:gmDXMsDrBO
きらら「ここが…一番奥みたい。」
千夜「建物の構造上、この扉の向こうがカフェの中心部よ。」
ハーツ「やぁ、待たせてしまったね」
ランプ「ハーツさん!無事でしたか!」
ハーツ「この通り無事だよ」
リゼ「よかった…それじゃあ、突入するぞ。みんな、最後の力を振り絞れ!」
みんな「おーーー!!」


スイセン「んっふっふ〜、よくぞここまでたどり着いたんよ!」
ランプ「スイセン!ココア様を返しなさい!」
チノ「そうです!ココアさんはどこにいるんですか!?」
スイセン「ココアちゃん?ああ、ココアちゃんなら―――」

ガーディアンウツカイ「ハイジョ対象…ハーツ 確認。」

ハーツ「…なんだ…?この禍々しい機械のようなウツカイは…?」
きらら「ひどい…!あのウツカイと鎖で繋がれてる…!」
スイセン「んふー、このガーディアンウツカイはココアちゃんの絶望のクリエを動力源にしてるんよ!
ココアちゃんが絶望すればするほどこの子も強くなるんよ。最高の兵器なんよー!」
ランプ「なんてことをするんですか!そんなことをしたら、ココア様がっ…!!」
スイセン「ココアちゃんがなーに?ココアちゃんが消えようとウチにはどうでもいいし。聖典は、世界の真実を誤魔化してるだけなんよ。」
チノ「ごちゃごちゃうるさいです…!さっさとココアさんを返してください!」
ハーツ「随分と卑劣な手を使うんだな。つまりそうまでしないと真実の手としての威厳を保てないようだね。
…君のような雑魚には。」
スイセン「うるさいうるさーーーい!!!そんなことも言えないくらいに破壊してやるんよ!
やっちゃえ!ガーディアンウツカイ!」
ガーディアンウツカイ「戦闘プログラム、始動…」
超ハーツ「スイセンは雑魚だが…こっちは本気で挑まないと無理な相手のようだな…。」

225 名前:VS ガーディアンウツカイ[age] 投稿日:2022/04/11 20:42:01 ID:gmDXMsDrBO
未知ノ絶望にヨリ、絶対的なパワーがアンロック。
ハーツをハイジョデキるカクリツは、99.99%トナル。
タダ ココアとイウ生命体に残サレタ「キズナ」と
いうモノが不要なソンザイとナル モヨウ。
コレヨリ、ココアのキズナの消去ヲ カイシスル。

226 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:42:50 ID:gmDXMsDrBO
ガーディアンウツカイ「オマエら ハ 私ガ ハイジョ スル(いくらなんでも凶悪すぎる全体攻撃の絶望の奔流で攻撃)」

リゼ「うああぁっ!!」
千夜・シャロ「きゃあーーっ!!」
超ハーツ「ぐおぉっ!?」



うつつ「うそぉ…!?リゼとシャロと千夜とハーツがたった一撃で…!?」
ランプ「いえ、ハーツさんはどうにか耐えたみたいです!」
きらら「でもあのウツカイ、強すぎるよ…!」
リゼ「すまん、私はここまでみたいだ…」
千夜「私も、もうダメ…」
シャロ「怪盗ラパンの活躍も、ここまでね…」
超ハーツ「なんて火力だ…!あの強敵のリコリスを軽く上回っている…!!」
チノ「リゼさん!千夜さん!シャロさん!ハーツさん!」
マッチ「ダメだ、あの忌々しい鎖をどうにかしないと勝てそうにもないよ!」

ガーディアンウツカイ「次は オマエダ チノ (狂気じみた火力でチノに殴りかかる)」
チノ「…!!」

227 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:43:28 ID:gmDXMsDrBO
チノ「…………」













チノ「…あれ?どうして私は怪我をしてないんでしょうか…?それに私、いつあのウツカイから離れて…」

「よかった、間に合ったみてえだな」

チノ「…あなたは…?」
超ハーツ「もう回復したのか、早かったな…」



超ハーツ「孫悟空。」

228 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:45:24 ID:gmDXMsDrBO
チノ「孫、悟空…さん…?」
カカロット「ああ、事情は夢の中でだいたい聞いた。あの悪りぃ奴らをぶっ飛ばせばいいっちゅーことだな」
超ハーツ「(ある程度心を読める俺が言うのもなんだが孫悟空の方がずっと超能力者なのではないか…?)
まぁその通りだ。だが、あの巨大な機械のようなウツカイは相当強い。奴の弱体化のためになんとか時間稼ぎをしたいが、手伝ってくれるかな?」
カカロット「ああ、分かった!…でもハーツ、おめぇ大丈夫なんか?」
超ハーツ「このくらいならまだ動けるさ…!」

うつつ「ハーツともう一人の男の人が時間稼ぎしてる間になんとか考えないと…!!
…!!ランプ!あんた聖典オタクなんでしょ!?なんか絶望を消せる手段とか思いつかない!?」
ランプ「その手がありました!」


カカロット「で、作戦なんだけんども、ここはオラが前に出る。…ハーツ!おめぇは…」
超ハーツ「…分かった。だが、無茶はしすぎるなよ?」
カカロット「でえじょうぶだ、オラは強え奴が相手だとワクワクすっからな」
超ハーツ「ははは、サイヤ人というのはどうも不思議だね」

カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「そんじゃ、行くか!」
ガーディアンウツカイ「孫悟空が フエた トコロで ムダ ダ… 我々リアリスト ノ 勝利ニ 変ワリは ナイ」

超ハーツ「じゃあ俺も作戦開始といくか…!」


https://kirarabbs.com/upl/1649677524-1.png

https://kirarabbs.com/upl/1649677524-2.png


229 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:45:55 ID:gmDXMsDrBO
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「だぁーーーーだだだだだだだ…!!(ひたすら連撃を繰り出す)」
ガーディアンウツカイ「ムダ ダ ト言ッテイル のガ ワカラナイ ノカ」
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「そんなの、やってみなきゃわかんねぇ!!」
ガーディアンウツカイ「ナラバ 分カラセテ ヤロウ(粉砕パンチ)」
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「ぐあっ! …普通のパンチなんにすげぇパワーだ…」

超ハーツ「(全員生き延びてくれよ…!こいつを打ち破るには君達の力が必要だ…!)」



ランプ「私に秘策があります!チノ様!お耳をお貸しください!」
チノ「…」

チノ「えっ!?そんな言葉でなんとかなるんですか!?」
ランプ「なります!ココア様には絶対に効くはずです!」
チノ「わ、分かりました…少し恥ずかしいですけど、やってみます!」

230 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:46:17 ID:gmDXMsDrBO
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「うぁーーーっ!!(渾身の力を込めた一撃)」
ガーディアンウツカイ「弱イ 話にナラナイナ ソレデ私に勝ツ ツモリ ナノカ?」
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「ちっくしょう…全然効いてねえな…でも、なんかワクワクしてきたぜ…!」
ガーディアンウツカイ「ダガ ソノ感情モ モウジキ 消エる オマエ達は 私ノ手にヨッテ 消サレル の ダカラ ナ」
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「…!
…へへっ、そいつはどうかな…?」
ガーディアンウツカイ「ナニ…?」

超ハーツ「出来たぞ、孫悟空!」



チノ「こ……こーこあさん、あーそーぼー…♪」

ココア「………………」

231 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:47:20 ID:gmDXMsDrBO
超ハーツ「『超重力の超気弾』完成だ…これで押し切るッ!」
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「(瞬間移動でハーツの元へ)ハーツ!思ったより完成が早かったな!」
超ハーツ「2ラウンド目発動だからね。孫悟空の時間稼ぎのおかげで楽に準備ができたよ。それに、俺自身の強化もバッチリだ(アビリティ『蘇る記憶』発動)
…ガーディアンウツカイ!覚悟するんだな!」(元気玉に近い気弾『超重力の超気弾』をガーディアンウツカイにぶつける)
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「じゃあオラも加勢すっぞ!波ぁーーー!!!(かめはめ波で超気弾を押し込む)」
ガーディアンウツカイ「小賢シイ ヤツらメ…」



【蘇る記憶】
バトル開始時、永続で気絶しなくなる。また、敵の攻撃終了時、自分が攻撃を受けなかった時、
仲間が受けたダメージの半分の値分、自分のパワーとガードが永続でアップし、自分チームの戦闘力を永続で+2000。[毎回]

【超重力の超気弾】
2ラウンド目以降アタッカーにすると、自分チームの攻撃終了時、スパーキングモードに突入。
スパーキングモードに勝利すると、敵に超ダメージを与える。
さらに、超スパーキングすると、敵チームのヒーローエナジーを−2し、ダメージが2.5倍になる。[1回限り]


https://kirarabbs.com/upl/1649677640-1.jpg


232 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:48:22 ID:gmDXMsDrBO
ガーディアンウツカイ「無駄ダ!小細工ナド 私にハ 効カヌ!アキラメロ!」
超ハーツ「悪いね、俺達は諦めの悪い人間なんだ」
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「負けてたまるかぁーーーーー!!!」


ランプ「だ…ダメだったでしょうか」
チノ「いえ…それならこっちで…!
すぅぅぅぅ…はぁぁぁぁ…」

233 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:48:57 ID:gmDXMsDrBO
チノ「…ココアさんのパンが食べたーい!…私達をモフモフしてくださーい!」

ココア「…………!!」




ガーディアンウツカイ「ツマラン 遊ビ にハ 付き合イキレヌ! 消エテシマエ!」
超ハーツ「くっ…!!」
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「まだ…まだまだぁーーーーー!!」

234 名前:保登心愛[age] 投稿日:2022/04/11 20:49:48 ID:gmDXMsDrBO
…いいよっ!みんなまとめて相手してあげるーー!!

235 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:50:13 ID:gmDXMsDrBO
ランプ「やりました!ココア様が正気に!」
きらら「今なら繋げる!
…思い出して!あなたたちの大切な絆を…!!」

チノ「…ココアさん!」
ココア「チノちゃーーーん!!!
…疲れて眠くなっちゃったぁ…zzz」
チノ「緊張感!!」



ガーディアンウツカイ「グガッ!?」
超ハーツ「!! どうやら、チノ達がやってくれたようだな」
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「今だぁーーーーー!!!」

スイセン「うっそぉー!?ガーディアンウツカイがメッチャ弱くなってるしー!」

ガーディアンウツカイ「私の絶望の力 ヲ 打チ破ル エネルギーヲ カクニン。
チノ たち ガ 持ツ、キズナのパワーは キョウイニ アタイ。
…ワタシが コノ…キョウイヲ…ハイジョ…デ…キル…カクリツ…は……?」

236 名前:VS ガーディアンウツカイ[age] 投稿日:2022/04/11 20:51:04 ID:gmDXMsDrBO
このウツカイからも絶望は、消えた。
ココアを縛るあの鎖も、消えた。その瞬間より ガーディアンウツカイは
完全な存在からただの壊れたマシンとなる。
夢も見ない、パンも食べない、そんな相手は
もはや、神滅のハーツ達の敵ではなかった!

237 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:51:41 ID:gmDXMsDrBO
超ハーツ「うおおおおおおおおおっ!!!」(超重力の超気弾最大出力)
カカロット(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)「これで最後だぁーーーーー!!!」(かめはめ波最大出力)
ガーディアンウツカイ「バ…バか…ナ… …コの ワたシ ガ…!?」



ランプ「この調子でスイセンも倒してしまいましょう!」
チノ「スイセンさん…!私は…あなたを絶対に許しません…!!」
スイセン「うるさいうるさーい!あんた達はウチに黙って従ってればいいんよ!」
チノ「お断りします!
あなたは…この一撃で絶対に倒します!(とっておき技 特別な『お姉ちゃん』 でスイセンを攻撃)」
スイセン「こ、こんなの…絶対に認めないしーーー!!!」
うつつ「チノ…やっぱりすごい…!」



スイセン「ウチが負ける…なんて…悔しいけど…撤退するしかないんよ…!」
ランプ「ま、待ちなさいっ!」
スイセン「撤退準備をしてくれたサンストーンには感謝するんよ!」
マッチ「また逃げられたね…でも、ココアを助けられたからよかったよ」

238 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:52:39 ID:gmDXMsDrBO
うつつ「あ、そうだ…ココアのクリエロックも外したし、クリエタンクも破壊出来たよ…!」
カカロット「ガーディアンなんとかっちゅーのも倒したぞ〜!」
ハーツ「皆がいなければ勝てない相手だった。感謝するよ。」
マッチ「よかった、これで本当にこの聖典は大丈夫だね。」
ココア「むにゃむにゃ…パンが焼けたらラッパで知らせてね…」

チノ「ココアさん…人の苦労も知らないで寝ぼけて…
…お姉ちゃんのねぼすけ。」
ココア「チノちゃん!?」

ゴチンッ!

チノ・ココア「あいたぁっ!?」

ハーツ「だいぶ鈍い音がしたが…大丈夫か?」
リゼ「ほんとにすごい音だったよな…」
チノ「大丈夫です…というより、相変わらずココアさんは『お姉ちゃん』って言葉にすぐ反応するんですね」
ココア「だって、私はチノちゃんのお姉ちゃんだからね!
…あのスイセンって子にひどいこと言われたけど…私、もっと頑張って立派なお姉ちゃんになるんだ!」
チノ「異世界まで来て誘拐されて、妹に助けられるようなダメなお姉ちゃんですけどね。」
ココア「うわぁぁん!それは言わないで〜!」

みんな「あはははははっ!」
ランプ「よかった…よかったです…!」
きらら「うん…!」

ハーツ「…彼女らも、もう大丈夫だな。」
カカロット「にしてもハーツ、おめぇが人助けしてるなんてオラおでれぇたぞ〜」
ハーツ「俺は…人類の力になりたいだけなんだ」
カカロット「そっか。なんにせよ、おめぇとはまた一緒に戦うことになりそうだな!」
ハーツ「ああ、よろしく頼むよ」

239 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:53:21 ID:gmDXMsDrBO
そして、ココア達が帰還するまでのわずかな時間…

ココア「わっ、すごい…カフェがいっぱい…!」
リゼ「本当だ。こんなにも活気溢れる街だったんだな。」
千夜「あっ、あっちに甘味処もあるわ!」
シャロ「あの店のティーカップ素敵…!」
カカロット「そーいやオラ腹減っちまったぁ〜!オラも食いもん食ってくる!」
ハーツ「孫悟空、君はコインを持っているのか?」
カカロット「でえじょうぶだ、オラ黄金平原周回してやたら儲けてっから」
ハーツ「あの一瞬でいつの間に…?」
チノ「本当に素敵な街です…この街をココアさんやみなさんと一緒に歩いてみたかったな…」
ココア「なら、また来ればいいよ!」
チノ「そんな簡単に…」
ココア「1度は来られたんだもん!2度目もあるよ!だよね!?」
ランプ「そうですよ!また来られますよ!」
きらら「その時は、案内しますね!」



全員が再び集い、そして…

リゼ「ん?この光は―――」
ランプ「名残惜しいですけど、お別れの時間みたいです。」
リゼ「そっか、色々と世話になったな。また会った時はよろしく頼む。」
千夜「ラビットハウスだけじゃなくて、甘兎庵もよろしくね。」
シャロ「今度はとっておきのハーブティーを淹れてあげるわ。」
きらら「皆さん…!」
ココア「よく分かんないけど…助けてくれてありがとう!絶対、絶対、また会おうね!」
チノ「うつつさん…私、次に会うまでにはもっともっと成長します。だから、あなたも―――」
うつつ「う、うん…また…また、会おうね!」
ココア「それじゃあ…」

チノ・リゼ・千夜・シャロ・ココア「またね!」

240 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:53:51 ID:gmDXMsDrBO
ハーツ「本当に、よかったな」
カカロット「ああ、オラはあまり力になれなかったけんども、みんな幸せなんが一番だぁ」
ハーツ「いや、あの時に孫悟空が来なければ俺達は更に窮地に立たされていた」
カカロット「そうなんかぁ?」
ハーツ「ああ。それと、悪いけど俺の特殊能力は話さないでくれるかな?知られると面倒なことになりそうだからな…」
カカロット「分かった!オラは口が堅い方だから安心しろ!」
ハーツ「それなら安心だな(孫悟空相手だと読むまでもないからな。それもまた面白いところだが)」
カカロット「あ、でもピッコロには言わない方がいいと思うぞ〜、あいつベラベラしゃべっから」
ハーツ「おそらく参考にはならないだろうけどね…でも、忠告感謝するよ。
それと、君のことだからこれから何をするべきかは分かるだろう?」
カカロット「まぁな。」
ハーツ「ハイプリスを倒し、エトワリアを救う。それが俺達の『ミッション』だ!」
カカロット「よし!いっちょやってみっか!」



第5章の視聴を完了しました。

241 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 20:54:40 ID:gmDXMsDrBO
声の出演

ハーツ    子安 武人
きらら    楠木ともり
ランプ    高野麻里佳
マッチ    三森すずこ
住良木うつつ 前田佳織里
黒田官兵衛  小山 力也
孫悟空    野沢 雅子

メディア   逢来 りん

チノ     水瀬いのり
リゼ     種田 梨沙
千夜     佐藤 聡美
シャロ    内田 真礼
ココア    佐倉 綾音



スイセン   小泉 萌香
ヒナゲシ   河野ひより
リコリス   幸村 恵理
サンストーン 大橋 彩香
ハイプリス  能登麻美子
スズラン   加藤英美里



ブロリー   島田  敏
謎の男    草尾  毅

ベジット   野沢 雅子
       堀川りょう
魔人ブウ   塩屋 浩三

242 名前:次回予告[age] 投稿日:2022/04/11 20:55:08 ID:gmDXMsDrBO
なんかよく分かんねぇ世界に着いちまったオラだけんどもハーツまたと共闘することになったぞ〜!
来た当時のことは覚えてねえけど今度はちゃんとこの世界を守るために頑張んねえとな!

次回、スーパードラゴンボールヒーローズ


暗躍する歌手
恐怖のエニシダリサイタル!


ぜってぇ見てくれよな!

ハーツ「ちょっと待て、なんだその嫌な予感がするタイトルは」

243 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 21:00:53 ID:gmDXMsDrBO
【おまけ】
ランプ「ランプと」
ハーツ「ハーツの」
ランプ「リアリスト対策会議ーーー!!」ドンドンパフパフ
ハーツ「今回は手強かったな。ガーディアンウツカイだけ」
ランプ「スイセンは今回大した強化されてませんでしたからね…」





【リアリスト構成員】
ハーツ「リアリストに加担する人間のようだな。ただ戦闘能力は全くない」
ランプ「それにしてもあの山賊のようなグラフィックの男性って敵の確率高いですよね」
ハーツ「それは分からないが…とにかく、ウツカイを呼び寄せてくるのが特徴だ。…ウツカイ程度では俺の相手にはなれないが。」


【スイセン】
ハーツ「水属性、真実の手の一人で射手を名乗っていた。…ランプ、あとは頼む」
ランプ「ハーツさん!?もう説明放棄ですか!?」
ハーツ「弱すぎて調べる前に倒せてしまうからな…」
ランプ「…仕方ないですね。まぁ以前とあまり変わらず手数で押し切ろうとするタイプですね。ただ、はらぺこを勝手に付与して勝手にやられていくところも変わっていないようです。
また、ガーディアンウツカイと一緒にいる場合はそちらの強化を行うこともあるみたいです」
ハーツ「はらぺこがリカバリーに変わったらそこそこの耐久になるのだろうか」
ランプ「そうなったら道場になりそうな予感がします…」

244 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/04/11 21:01:06 ID:gmDXMsDrBO
【ガーディアンウツカイ】
ハーツ「ココアから得た絶望の力はあまりにも強大だった。孫悟空や皆の加勢がなければ勝てなかっただろう。」
カカロット「ああ。本当に強え奴だったぞ」
ランプ「ココア様をあれほど酷い目に遭わせるなんて…許せません!!」
ハーツ「初回での戦闘時は負けイベントなのか、圧倒的な火力でこちらを葬り去ろうとしてくるぞ。かといって実はゲーム内では絶対に勝てないというわけでもなかったりするらしい。
ただ、ココアを解放した時は火力が大幅に落ちてただの雑魚に成り下がるようだ」
ランプ「ただ、その際のネガティブガードという技には要注意です!弱気を付与させる代わりに対象の防御性能を大幅に上げてくるトリッキーな技ですよ!」
ハーツ「これがスイセンに当たればそこそこの耐久になるみたいだが…高い耐久力を活かせずにはらぺこでどのみち自滅するのがオチか」



スイセン「なんかウチの扱いが酷い気がするんよ!」
ハーツ「君がココアを苦しめたのと比べればまだ軽いものだろう。というかなんで君もここに来ているんだ…」
スイセン「お、覚えてるし!絶対にエトワリアの住民に絶望を与えてやるんよ!」
ハーツ「真実の手は全員逃げ足が速いな…」

245 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:43:00 ID:Dewz5J6bkk
この章には以下の要素が含まれています。これらを苦手とする方は引き返すことを推奨します。

断ち切られし絆編
勝手な設定
スーパードラゴンボールヒーローズ
時系列の都合上ハーツが善寄り
時系列の略ハーツの心を読む能力弱体化
悟空とハーツの共闘再び
敵の強さはゲーム基準
エニシダの歌の呪いの意味が違うせいでネタキャラ化








   暗躍する歌手
恐怖のエニシダリサイタル!


破壊王サンストーン「放課後ティータイム全員の絆は断ち切ってきました。」
ハイプリス「流石だ。ハーツ達に捕捉される前にクリエメイト達を押さえられたのは大きいよ。」
破壊王サンストーン「あとは住良木うつつとハーツさえ始末してしまえば…」
ハイプリス「でもサンストーンもさすがに負担が大きいだろう?ここはエニシダのお手並み拝見といこうか。
…彼女の『歌』は特別だからね…」

246 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:43:23 ID:Dewz5J6bkk
ハーツ「孫悟空達と共にエトワリアを救う…とは言ったものの、次はどこに向かうべきか…」
カカロット「オラにもわかんねぇ」
マッチ「こういう時に郵便ウツカイが来ればいいのに」
うつつ「ちょっ…物騒なこと言わないでよぉ…!」

ウツカイ「ウツゥ…」
少女「きゃ〜っっ!!」
女性「…また、敵…?でも、私を満たすほどの敵じゃない…」

きらら「この声は…!」
ハーツ「これは…加勢に向かう前に決着がつくだろうな」



少女→メディア「助かりました…!戦士さん、ありがとうございます!」
女性→黒衣の風戦士「無事でよかった…。」
ハーツ「やっぱり片付いていたか」
きらら「メディアさん!それと…!」
マッチ「あの時の謎の剣士!」
黒衣の風戦士「…」
メディア「そういえばうつつさんとブロリーさんは…?」
ハーツ「うつつは離れてじっとしているぞ。ブロリーは暴走してどこかに行ってしまった」
メディア「分かりました!ブロリーさんとはまた会えると信じます!
それと…うつつさーーーん!(走ってうつつの方に向かう)」
うつつ「ふぇぇっ!?メ、メディア!?眩しすぎるって…!」
カカロット「メディアっちゅー奴は初めて見るんだけどもあいつらって特に仲良しなんだな〜」
ハーツ「メディアの押しが激しいがな」
カカロット「?」

ランプ「それで…どうしてメディア様としzゲフンゲフン風戦士さんはこんなところに?」
ハーツ「(危なっかしいなランプ…)」
黒衣の風戦士「フェンネルさんに頼まれて…この先の音楽の都に向かうまでの援護を…」
メディア「平沢唯様達の聖典が汚染されているんです。」
ランプ「というとあの放課後ティータイムの活躍を描いた…」
メディア「はい。写本の最中にその聖典の汚染が始まっていることに気づきました…。
そこで、一番唯様達の聖典が崇められている音楽の都へ向かっていたんです。」

ザザザザザザザ…

ランプ「? なんの音でしょう?」
アルシーヴ「よかった!やっと繋がったか!」
ランプ「わわっ!アルシーヴ先生!?」

247 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:43:50 ID:Dewz5J6bkk
アルシーヴ「昨日、フェンネルから連絡を受けて何度か通信を試みていたんだが…これが繋がらなくてな。
どうやら辺境へ近づくほど通信が繋がりにくくなっているようだ。
だが、無事で何よりだ。メディア達とも合流できたようだな。それに…」
カカロット「お、アルシーヴじゃねえか〜!あの時はあんがとな!そっちは元気か〜?」
アルシーヴ「孫悟空も無事でよかった…。それで、ランプ達にはメディアと共に音楽の都に向かってほしい。
彼女の護衛と聖典の汚染の阻止…お前達に頼みたい。」
ランプ「は、はい!」
きらら「任せてください!」
ハーツ「了解した」
カカロット「ああ、分かった!」
うつつ「まぁ、行くあてがないよりマシだし…」
メディア「うつつさん達とまた旅ができるなんて嬉しいです!」
うつつ「じょ、浄化される…」
アルシーヴ「頼もしいな。では私は―――」

ランプ「切れてしまいました…ところで、風戦士さんも一緒に来るんですか?」
黒衣の風戦士「私は…他にやることがあって…。それに…この先の刺客は炎属性の予感がするから苦手で…」
ランプ「敵の情報が分かるんですか!?」
ハーツ「それはすごいな…なぜ分かったんだ?」
黒衣の風戦士「戦士の勘…」
カカロット「戦士の勘すげぇなぁ」


それから俺達は黒衣の風戦士と別れて音楽の都に向かった。
何故かは分からんが…悪寒がする…。

248 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:44:10 ID:Dewz5J6bkk
―音楽の都―
街の人A「お、おい…そろそろ広場でリサイタルが始まるぞ…」
街の人B「行かなきゃダメか…?」
街の人C「行かないとギタギタにされちまうぜ…」
街の人B「やっぱりダメか…はぁ…」


マッチ「なんか騒がしいね。広場で何かあるのかな?」
きらら「リサイタルがどうとか言ってたけど…」
マッチ「まさか、唯達のライブとか?そんなわけないか。」
きらら「何か情報があるかもしれないし、行ってみる?」
ランプ「そうですね。とりあえず行ってみましょう!」
ハーツ「(住民達から物騒な単語を読み取った…警戒するに越したことはないな)」



エニシダ「おーっほっほっほっほっ!よくいらっしゃいましたわね!」
カカロット「おめぇフリーザか?」
エニシダ「違いますわ!!てかフリーザってなんですの!?それはそうと…
全国1500万人のエニシダファンの皆様、助けt…じゃなかった、チケット代わりの聖典は持ってきましたわね?」
街の人達「お、おー…」
エニシダ「では、本日も真実の手が一人、『歌手』エニシダが本物の音楽を聴かせて差し上げますわ!」

きらら「真実の手!?」
ハーツ「今回は随分早く見つけられたな」
メディア「あっ!あのチケット代わりの聖典は唯様達の出ている聖典です!」
ランプ「やっぱり、あのエニシダって人が今回の黒幕…!すぐに止めないと!」

249 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:44:44 ID:Dewz5J6bkk
エニシダ「さあ、いきますわよ!1曲目!『おれはジャ○アンさまだ』!」
ハーツ「おいちょっと待てその選曲は」

エニシダ「〜〜〜〜♪」ボエ〜

カカロット「いぃーーー!?」
ハーツ「予想通り酷い歌だッ…!!」
ランプ「あ、あの歌をなんとかしないと…!」
きらら「で、でもどうやって…!?」
うつつ「無理そうだし…と、とりあえず逃げた方がいいんじゃないの…!?」
ハーツ「ああ…さ、賛成だ…」
ランプ「まぁ…仕方ないですよね…」
澪「リサイタル…か…すごいな、私じゃとても…」
ランプ・メディア「澪様!?」
澪「うわっ!?な、何!?誰!?」

カカロット「よし…じゃあみんなオラに掴まれ…!」
ランプ「すみません、澪様も一緒に来てください!」
澪「えっ!?」
ハーツ「せっかくだからこいつは置いてくか」
タマゴカケドラゴン「えっ、なんかまた呼ばれたんだけど今度は何ギャアアアアアアアアアアア!!!なんだこの歌声はぁぁぁ!?」

エニシダ「逃げられた…!?あの一瞬で…!?
…チッ、無能にしてはやってくれますわね…!」

250 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:45:11 ID:Dewz5J6bkk
カカロット「あぶねぇところだったなぁ〜」
ハーツ「ああ…まさか歌で全滅しかけるとは…」
カカロット「にしてもハーツ、さっきおめぇが置いてった奴はなんだったんだ?」
ハーツ「全ての人類の敵だ」
カカロット「そんならいっか」
きらら「でもどうしよう…このままだと勝ち目が…」
カカロット「いや、そうとも限らねえぞ」
きらら「えっ?」
ハーツ「孫悟空も気づいたか」
カカロット「ああ、あいつは歌に頼りすぎてて自分自身を全く鍛えてねえ」
ハーツ「歌さえ封じてしまえば簡単に勝てる相手ということだ」
うつつ「でも、どうやって封じるのよぉ…」
ハーツ「問題はそこだな…」
澪「で、なんで私まで…?」
ランプ「すみません!そのことは私が説明しますから!」

251 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:45:36 ID:Dewz5J6bkk
ランプ「―――で、澪様はオーダーという魔法で強制的にこの世界に連れてこられて…」
澪「オーダー…?も何も、私は元々ここの街で暮らしていて…」
ランプ「えっ!?そんな、ありえません!」
きらら「あの、澪さん…唯さんや律さん、紬さん、あずにゃんって名前に覚えはないですか?」
澪「ごめん…全然知らない名前ばっかりだ…」
ハーツ「記憶を消すのは以前の奴らの手口だが…これは、記憶の書き換えか…?」
メディア「その手のことを可能にする呪いかもしれません」
うつつ「呪い…?もしかして、澪の首に巻きついてるやつのこと…?」
カカロット「首に?」
うつつ「なんか、黒いモヤモヤしてるものが…」
ハーツ「うつつの成長が毎回すごい件」
メディア「きっとそれが呪いの元です!流石私のうつつさん!」
きらら「うつつ、それって外せる?」
うつつ「期待するだけ無駄だろうけど…やってみる…
うぅ…ぬめぬめして気持ち悪い…でも、取れそう…!」

ウツカイ「ウツー!」

マッチ「うわっ!首輪がウツカイに変身した!?」
カカロット「くたばり損ないがぁーーー!!!(ウツカイをボコボコにする)」
ウツカイ「ウ…ツ…(こいつ…多分ハーツくらい強い…)」
カカロット「おーさっぱりしたぁwww」
ハーツ「ご苦労だったな、うつつ、孫悟空。」


きらら「それで、澪さん、何か思い出しましたか?」
澪「そうだ!私はこの街出身じゃない。桜が丘高校の生徒だったはずだ…!
それと…知らない女の人に斬りかかられた気がする…」
ハーツ「サンストーンのことだな」
カカロット「オラも同じようなことになって気づいたらなんか神殿っちゅーところで目が覚めたんだ」
ハーツ「あの時は本当に助かったよ。(超能力でだいたい理解していても洗脳された記憶はないようだな…)」
ランプ「他の方々のことは思い出せましたか?」
澪「ごめん、誰も思い出せない…」
ハーツ「まぁ、とりあえず仲間を探してみよう。直接会えば何か進展があるかもしれない。」
マッチ「よし、そうと決まれば出発しよう!」

252 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:46:14 ID:Dewz5J6bkk
きらら「この建物から…ドラムの音が聞こえる…」
ランプ「はい!この力強くもどこか適当な感じのドラムは確かに律様の音です!」
メディア「ええ、間違いありません!上手くないのに不思議と聴き入ってしまう聖典通りの音です!」
カカロット「言い方がひでぇ」
ハーツ「(この二人って実は腹黒なのでは…?)」
うつつ「わ、分かるんだ…」
ランプ・メディア「当然です!!」
うつつ「そ、そう…」
ランプ「でも、どこか少し元気のない音のような気がしますね…」
メディア「何かが足りないような…少し寂しい音です。」
ハーツ「ダメだ、全然分からん」
きらら「とりあえず入って話をしてみよう」

ガラッ

律「うわっ!!あ、あんた達何者だ!?」
きらら「えっと…初めまして、私はきららって言います」
ハーツ「俺はハーツだ、よろしく。」
カカロット「オッス、オラ悟空!」
ランプ「ランプです!その反応…やっぱり、オーダーされた律様なんですね!」
律「オーダー…?」
メディア「初めまして、律様。そのことに関しては私、メディアからご説明させていただきますね。」

253 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:46:41 ID:Dewz5J6bkk
律「―――異世界…?急にそんなこと言われても… 私はずっとここの生徒だし…ドラムは…あれ?なんでやってたんだっけ…?」
ハーツ「澪と同じ現象が起きているようだな」
うつつ「はぁ…やりたくないけどやるしかないわよね…はぁ…」
ハーツ「すまないな、うつつ」
うつつ「今、楽にしてあげる…!ええいっ!」
カカロット「なぁ、うつつってブロリーの血引いてるんか?」
ハーツ「それはないだろう」

ウツカイ「ウツー!!」

うつつ「ひゃあっ!やっぱりぃーーー!!」
律「うわっ!なんだこのおばけみたいなの!?」
澪「おばけじゃないけど…やっぱり怖いぃ…!」
きらら「説明は後でします!下がっててくd」
マッチ「話してるところ悪いけど…もうハーツと悟空が倒しちゃったよ」
カカロット「おーさっぱりしたぁwww」
ハーツ「普通のウツカイでは相手にならないな」

254 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:47:03 ID:Dewz5J6bkk
律「…!って、異世界に来たってのは本当だったのか!」
ランプ「よかったです!記憶を取り戻したんですね!」
律「まぁ、桜が丘高校の生徒だったってことくらいは…」
澪「お、同じ高校だったのか…」
メディア「律様は部長で、澪様とは幼馴染だったんですよ!」
律「ごめん、全然記憶にない!」
澪「私も…なんか、ごめん…」
ハーツ「君達に非はないから謝らなくてもいい。」
きらら「何か、きっかけがあればパスをつなぎ直せそうなんだけど…」
澪「そういえば…さっきのドラムの音はちょっとだけ懐かしかったような…?」
うつつ「じゃ、じゃあ、演奏してみれば…?バンドやってたなら…音楽で分かり合えばいいんじゃないのぉ…?」
ランプ「それです!」
マッチ「うつつ、いいこと言うじゃん!」
ハーツ「流石、俺が見込んだ人間だ」
カカロット「オラも強え敵と戦って分かり合ったりとかもしてきたからなぁ〜」
うつつ「う、うるさい、褒めないで…!恥ずかしくて発火するから…!」
律「演奏かぁ…いいかもな。私はやってみたいけど澪の方はどうだ?」
澪「私も…やってみたい。ちょうどベースも持ってることだし。」
律「よし!じゃあやるか!」

255 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:47:43 ID:Dewz5J6bkk
律「ワン、ツー、スリー、フォー!」

♪〜〜〜

律「…なんでだろ。初めて合わせるはずなのに…」

律澪「すごく馴染む…!」

きらら「あ、パスの糸が…!見える!これなら繋ぎ直せるよ…!」
律「楽しい!楽しいな、澪!」
澪「うん。…うん!」

きらら「思い出して!あなたたちの大切な絆を!」


律「澪…?」
澪「律…!」
ランプ「お二人とも…お互いを思い出して…!」
メディア「キマシタワー!!」

空気の読めないウツカイ共「ウツーーー!」

メディア「せっかくの再会になんて無粋な…懲らしめてやりましょう!」
マッチ「ほんと空気読めない奴らだよ!って…わわわっ!!」
超ハーツ「さて君達…どんな言い訳をしても許さないからそのつもりで頼むよ」
カカロット(身勝手の極意)「おめぇ達は絶対に許さねえ…」
空気の読めないウツカイ共「ウツッ?(えっ?)」
メディア「これで葬り去ってあげます!(とっておき『聖典の教え』で空気の読めないウツカイ共を攻撃)」
超ハーツ「君達がここに来た。君達が苦しむ理由はそれで十分だッ!(空気の読めないウツカイ共をグラビティ・バーストで爆破)」
カカロット(身勝手の極意)「かぁー…めぇー…はぁー…めぇー…
波ぁーーーーーーーーーーーー!!!!!(究極極意のかめはめ波で空気の読めないウツカイ共を粉砕)」
ウツカイ共「ウ、ウツー!!!(ギャアアアアアアア!!!かつてないほどに痛えーーー!!!)」
マッチ「ハーツも悟空も通常形態で勝てる相手だよね…これ…」
ランプ「百合を遮るウツカイはこうなって当然です!」

256 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:48:12 ID:Dewz5J6bkk
澪「律〜!…本当に律なんだな…!」
律「おいおい、このキュートな姿を捕まえて律ちゃん以外のなんだっていうんだい?」
澪「ああ、律だ…!まごうことなく律だ…!」(グスッ)
律「って、泣くなよぉ〜…。本当に澪は泣き虫だなぁ…」(グスッ)
澪「そういう律だって…!」
律「わ、私は泣いてない!これは…目にゴミが入っただけだから!」

ランプ「お二人とも、お互いのことを思い出せたみたいで本当によかったです!」
きらら「うん!パスもちゃんと見えるよ!」

澪「でも…まだ思い出せてない仲間が3人もいるんだよな。」
律「なーに、これから思い出せばいいんだって!だって、そいつらとも澪と私みたいにたくさんの思い出があったんだろ?
だったら大丈夫だって!」
澪「あははっ、そうだな。」
律「というわけで次のメンバー探しに」
カカロット(身勝手の極意)「この星のど真ん中に、お前の墓を建ててやる!(必殺技の方の『身勝手の極意』でウツカイをぶん殴る)」
超ハーツ「悪く思わないでくれ…!(必殺技『グラビティ・スマッシュ』でウツカイをボコボコにする)」
ウツカイ共「(既にやられてる)」
律「お、おーい…」
マッチ「終わったら次の仲間を探すよー。」

257 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:48:35 ID:Dewz5J6bkk
ランプ「この部屋から人の気配が…」

ランプ「失礼します…。」
生徒(妹?)「ああ、お姉様…」
生徒(姉?)「妹よ…」
生徒(妹?)「私、ずっと前からお姉様のこと…」
紬「ああ…ビューティフル…」
ハーツ「これは…来るタイミングを間違えてしまったか…?なんというか、申し訳ない気がするな…」
ランプ「紬様!?」
律「なぁーにをやっとんのだ!?」
紬「何って…見目麗しい娘さんに尊い雰囲気をやってもらっています。」

紬「女の子同士…美しいですよね」
ランプ「激しく同意です!!」
メディア「分かります!すごく分かります!!」
ハーツ「君の言っていることは正しいよ」
カカロット「ああ、オラもそう思う」
マッチ「みんな、少しは落ち着こうよ…」
紬「それより…見ず知らずのあなた方が私のことを知ってるんですか?」
ランプ「当然です!紬様はここにいる律様と澪様とバンドを組んでいらしたんですから!」
紬「バンド…?でも、私は合唱部だし…習い事が多くてそんな暇は…」
生徒(妹?)「そうです!紬様はそれ以外にも私たちに尊い関係のご指導もしてくださってるんです!」
生徒(姉?)「私達…紬様のおかげで新しい自分に目覚めることができました。」
ハーツ「それはよかったな」
律「でも紬さんの様子はなんか変だよな」
ランプ「うつつさん、お願いします!」
うつつ「そんなに急かさないでよぉ…っていうかこんな状態で無理矢理取るってのもなんだか…」
メディア「確かに、このまま無理矢理というのはよくないですよね…」
紬「今日はお引き取りいただけますか?お二人を陰から見守っていたいというならともかく…」
ランプ「それなら…!」

258 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:49:27 ID:Dewz5J6bkk
ランプ「律様、澪様、お二人で尊い雰囲気を作ってそれで紬様を見とれさせるんです!それで紬様を元に戻せるかも!」
澪「はぁぁぁぁ!?」
律「あーもう、しょうがないなー。ほら、ちゅっ、ちゅー。」
澪「だあああ!やめろって!!」
律「いってええええ!澪が殴ったあああああああ!」
澪「うるさい!もうちょっといい雰囲気作れよ!」
ランプ「はぁ…はぁ…律澪尊いです…!」
メディア「私もうつつさんとこんな関係になりたいです!」
うつつ「ふぇぇっ!?」
カカロット「ハーツ、おめぇカメラとか持ってねえか?」
ハーツ「悪いな、持ってない…」
紬「これは…なんでしょう…喧嘩しつつも仲が良いこの独特の尊い感じ…」
うつつ「って、よく分からないけど…ぼんやりしてて隙だらけ!…えいっ!(首輪を外す)」

ウツカイ「ウツー!」
律「うわっ!また出たけどハーツがすぐ倒した!」
カカロット「オラも倒したかったなぁ〜」
ハーツ「君はさっき倒しただろう」


紬「はっ…! えっ、ここは…?」
ランプ「記憶の方は戻ったみたいですね。」
マッチ「音楽室がエニシダ専用になってることといい、学校自体がリアリストの基地だったのかもね…」
うつつ「わ、私達知らない間にそんなところに…怖ぁ…」
きらら「でも、いつかは行かなきゃダメだよね。囚われているクリエメイトがきっといる…」
メディア「でも、今はまず出来ることをしましょう。とりあえずあずにゃんのいそうな場所は…」
ランプ「あっ!あそこにあずにゃんがいます!」
メディア「あそこは…楽器店ですね。見ているのは…ギターみたいです。」
ランプ「流石はあずにゃんです!やっぱり異世界に来てもむったん様のことを忘れてないんですよ!」

259 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:49:46 ID:Dewz5J6bkk
ランプ「あーずにゃーん!」
梓「にゃ、にゃー…?」
マッチ「もー、ランプ、この梓はコールされた梓じゃないんだから。いきなり声かけたら驚くに決まってるだろ」
ランプ「あっ、そうでした…」
梓「コール?何を言ってるのかよく分からないにゃあ…」
律「これって…猫キャラ?」
ランプ「あずにゃんこと梓様が本当に猫になってしまった…?」
澪「いや、語尾がにゃあになってるだけだろ…」


黒衣の風戦士「くしゅんっ!…あれ?また呼ばれたような…(まぁ、いいや…それよりも土属性の強敵を探さないと…)」


メディア「とりあえず、事情を話させてもらえませんか?怪しい者ではありませんから。」
ハーツ「(大人数で今の梓が知らない人しかいないうえに俺と孫悟空は宇宙人だからメチャクチャ怪しいと言われても仕方ない気がするが…)」

260 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:50:34 ID:Dewz5J6bkk
澪「…ってわけで、梓さんも私達と同じようにこのエトワリアに召喚されたらしいんだ。」
ハーツ「ちゃ、ちゃんと聞いてくれたのか…」
カカロット「あいついい奴だなぁ〜」
律「で、元の世界じゃ同じ学校の先輩後輩でバンドを組んでたってわけ!」
梓「何言ってるか全然分からないにゃあ…。あずにゃんは音楽好きだけど、バンドとかはちょっとにゃあ。」
律「こいつ…!自分のことをあずにゃんとか!なんかだんだん腹立ってきたぞ。」
ハーツ「落ち着け、律」
ランプ「また首輪のせいで変なことになってる!」
紬「私はまだ、みなさんとバンドしていた記憶がないからよく分からないことも多いけど…
みんな集まればすごく楽しいって思えるの。」
梓「にゃ…演奏…」
うつつ「どうせまた私の出番でしょお…?はいはい、分かったわよぉ…(首輪を外す)」

ウツカイ「ウツー!」
梓「いやぁぁぁっ!なんですか、これ〜っ!?」
カカロット「波ぁーーー!!(ウツカイにかめはめ波)」
ウツカイ「ウツーーーーー!?」
律「あ、猫耳とウツカイ消えた。」
カカロット「へへへへへへへっwww」
ハーツ「今度は君に役目を取られたか」

261 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:50:53 ID:Dewz5J6bkk
梓「あ…私、今まで何してたんでしょう?」
律「可愛かったぞ〜、なー、あずにゃん!」
紬「はい!実にかわいい猫さんでした!」
梓「なにがなんだか…」
メディア「それが、呪いの魔法の効果なんです…」
梓「呪いの魔法…私、本当に異世界に来ちゃったんだ…」
律「大丈夫大丈夫!仲間を見つければ帰れるらしいから!」
澪「それで、あの…梓さんと紬さんも仲間らしいんだ…。
私と律は一緒に演奏することでお互いを思い出すことができた。だから、二人も一緒に演奏してくれないかな…?」
紬「もちろんよ!」
梓「帰るためですから、協力します。」
澪「ありがとう。」

澪「それじゃあ律、やろう!」
律「おう!ワン、ツー、スリー、フォー!」


♪〜〜〜〜〜

262 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:51:40 ID:Dewz5J6bkk
紬「わっ…なんだか、すごく楽しい…!私、この音知ってるわ…!」
梓「私もです!決して上手いわけじゃないのに楽しいんです…!」

ハーツ「この記憶を消されていなくてよかったな…ここまで消されていたら完全に行き詰っていただろうな」
ランプ「そう考えると本当に恐ろしいです…。…既に恐ろしいことになっていますけど…」

律「なあ、澪!さっきよりずっと楽しいな!」
澪「ああ、どんどん合ってくる!」

律澪「私達は――」
紬・梓「この音を知ってる…!」

きらら「見える!パスの糸が見えたよ!これでつなぎ直せる!
思い出して!あなたたちの大切な絆を!」

紬・梓「えっ…!」
澪「ムギ!梓!」
梓「澪先輩…それに、律先輩にムギ先輩も!私、どうしてみなさんのことを…」
きらら「パスっていう絆を切られたせいです。絆がなくなったから忘れてしまっていたんです。」
紬「そういえば、ここに来たばかりの時に…女の子に斬りかかられたわ。」
梓「私もです!あの時は死んだかと思いました…」
きらら「サンストーン…」
ハーツ「(ちなみに俺は今死んでる)」
紬「でも、平気だったのよね。それで気が付いたら音楽室にいて…」
梓「エニシダに歌を聴かされて、ずっと自分はあの音楽学校の生徒だと思っていたんです」
ハーツ「あの歌を聴かされて無事だったのか!?君達はすごいな…」
梓「まぁ、その後はなぜか自分が猫だと思い込んでいて…みなさんにも変なしゃべり方を…」
ハーツ「やはり支障が出ていたか!」
カカロット「そりゃあ、あんな歌だしなぁ〜」
ランプ「猫になったあずにゃん、とってもかわいかったですよ!もう最高!」
梓「あああああああっ!思い出させないで〜!」
紬「あらら、頭を抱えちゃったわね」

263 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:52:00 ID:Dewz5J6bkk
澪「なるほど…呪いの効果はともかく、学校に来てからの流れは私達と同じだな。」
ハーツ「(…ということは律や澪、それに唯もあの歌に耐えたということか…)」
きらら「エニシダは、放課後ティータイム全員を捕まえたってことだよね…」
メディア「危なかったです。うつつさん達と一緒にここに来てなかったら…」
ランプ「はい、とんでもないことになってました!」
うつつ「これで、残すは唯だけ…か。」
澪「よし、頑張ってその子も助けよう。そうしたらうちへ帰れるんだろう?」
ハーツ「おそらくな」
律「よし、それじゃあ唯を助けに行こう!」
きらら・ランプ・マッチ・メディア・澪・梓・紬・カカロット「おー!」
うつつ「お、おー…」

264 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:52:49 ID:Dewz5J6bkk
澪「うーん…」
律「どうした澪、腹でも痛いのかー?」
澪「違う!その唯って子を助けに行くのはいいとして、何かしっくりこないんだ。
…私達、軽音部なんてやってなかったよな?」
ランプ「えっ!?」
ハーツ「その記憶の書き換えまでは直っていなかったか…。」
紬「残り一人がどうしても来なくって廃部になっちゃったのよね。それで、合唱部に…」
梓「はい。私も軽音部が廃部だったので、学校では何も…」
きらら「どういうこと?元の世界での記憶までおかしくなってるなんて…」
メディア「でも…もう4人から呪いは消え去っています。」
ハーツ「これまで通り聖典を元通りにすれば戻るかもしれないが…」
マッチ「とりあえず、この街の神殿に行ってみるのはどう?あそこなら聖典もまだ残ってるかも。」
メディア「それは本当にいい考えですね。ひとまず神殿に向かいましょう。」


ランプ「着きましたー!」
ウツカイ「ウツゥーーー!!(げへへへ…!神官共は俺達のもんだぜぇー!)」
マッチ「って、神官がウツカイに襲われてるよ!」
ハーツ「よし、任せろ(小型の重力のキューブ複数をウツカイ達にぶつけて爆発させる)」
ウツカイ「ウツッ!?ウツゥーーー!!!(げっ!?ハーtギャアアアアアアアア!!!)」
カカロット「おめぇら、悪りぃけどバイバーイwww(ウツカイ達にかめはめ波)」
ウツカイ「ウツゥーーーーーー!!(ぐあああああああ!!!)」

265 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:53:22 ID:Dewz5J6bkk
街の神官「ありがとうございます、助かりました。時々ああして襲ってくるんです。」
ハーツ「きちんと持ちこたえているとは…流石だ。」
神官「恐らく神殿にある聖典が目的だと思うのですが…」
ランプ「その聖典、見せていただけませんか?」
神官「はい…ただ、私達の知っている聖典とは変わってきてしまっていますが…」
メディア「とにかく見せてください!」


ランプ「…本当に書き換わっています。軽音部がなかったことになってる…
その先は真っ黒に…」
ハーツ「このパターンは初めてか…。今までは全てかほとんどが書き換わるというより真っ黒だったからな…」
メディア「っ…!いえ、見てください!染まったページから書き換えが発生しています!」
きらら「えっ!?」
メディア「もしかして、彼女達の言う汚染とは本来、この書き換えのことだったのでは…?」
ハーツ「真っ黒で読み取れなかったが…そういうことだったのか…。」
きらら「今までの聖典も放っておいたらこんな風に書き換わっていたってこと…?」
メディア「きっとさらわれたスクライブ達はこの書き換えられた聖典の写本を…」
ランプ「そんな!それじゃあますます間違った物語が広がって…」
メディア「はい、このままじゃ聖典の世界は壊れてしまいます…!」
カカロット「書き換えとかはよく分かんねえけど、世界の破壊は止めねえとな…」
ハーツ「(それにしても神殿に時々ウツカイ共が襲ってくると聞いたが…。…念のために…)」

266 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:54:00 ID:Dewz5J6bkk
澪「な、なぁ…世界が壊れるとかえらく大きい話になってるけど…それってどういうことなんだ?」
ランプ「それはですね…」

澪「唯って子を忘れたから私達が住んでた世界がなくなる…?」
紬「世界がなくなっちゃったら私達は一体どうなっちゃうの?」
ランプ「消えてしまいます…皆様も、唯様も…」
律「それってヤバいじゃん!」
梓「ど、どうしたらいいんですか!?」
うつつ「簡単に言えば唯を助けられなかったらゲームオーバーってわけぇ…」
きらら「きっと、唯さんが皆さんの要だったんですね。」
澪「そっか、道理でさっき懐かしいのに足りない音があるって思ったんだ」
梓「私、リズムギターでしたよね?なのにリードギターなしのバンドなんて!」
紬「3人で始められなかった軽音部、でも4人で演奏した思い出はあって…」
澪「そこに足りない『誰か』がいるその『誰か』が唯ってことか…。」
律「なら、やることは変わらないな!唯を助けに行こうぜ!」
澪「そうだな、律の言う通りだ。…みんな、協力してくれるか?」
ランプ「もちろんです!私達はそのためにここにいるんですから!」
ハーツ「俺達も同じ目的だ」
カカロット「ああ、おめぇらの大切な人は助けねえとな」
メディア「敬愛するクリエメイトの皆様のためです!」
きらら「精一杯頑張ります!」
うつつ「私は巻き込まれただけだけどぉ…あんた達が苦しむってのは嫌だから手は貸してあげる…」
マッチ「またうつつは素直じゃない言い方を…」

267 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:54:34 ID:Dewz5J6bkk
律「じゃ、調子が戻ってきたところで改めて―――」
神官「すっ、すみません!助けてください!またウツカイが襲ってきました!」
ハーツ「だと思ったよ…だが安心しろ。今頃ウツカイ共は―――」


ウツカイ「ウツーーーーー!(ぎゃーーーー!キューブが襲ってきたーーー!!)」
偵察のウツカイ「ウツッ…ウツッ…!?(先鋒が…全滅だと…!?)」


ハーツ「少し、俺の方から罠を仕掛けておいた。侵入者を見つけ次第複数のキューブが襲い掛かるように細工したのさ」
カカロット「ハーツ、おめぇいつの間に…」
神官「そ、そんなことが…って、連絡が来ました!今襲ってきたウツカイは全滅したようです!」
ハーツ「ざっとこんなものだな。エニシダくらいならなんとか倒せるだろう」
神官「ありがとうございます!」
ハーツ「キューブの予備は…………まだまだ多いからしばらくは持つかな」
うつつ「ハーツ…そんな罠も仕掛けられたんだ…」

律「じゃ、今度こそ改めて…って、あれ?力が入らないぞ…」
ランプ「聖典が汚染されている影響です。皆様の力を奪ってしまうんです…」
メディア「今日は一旦、ここで休ませてもらいましょう。きららさん達も、疲れているでしょう?」
きらら「そうですね…ランプ達もそれでいい?」
ランプ「分かりました。皆様に無理をさせるわけにはいきませんからね…」
うつつ「私は賛成…グロッキー状態で勝てる相手じゃないでしょ、アレ…」
ハーツ「分かった。神殿側がよければひとまず休むとするか。」
神官「まぁまぁ、メディア様達やクリエメイトの方々が泊まってくださるなんて…!すぐに用意してきますね!」
カカロット「おっ、サンキュー!」

268 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:56:25 ID:Dewz5J6bkk
―夕食―

神官「皆様お疲れ様です。どうぞお召し上がりください!」
きらら「ありがとうございます!」
カカロット「もがもがもがもが(美味え美味え〜!ハーツ、おめぇも遠慮せずに食えよ!)」
ハーツ「孫悟空、君はもう少し遠慮した方がいいんじゃないのか…?というか食べながらしゃべるな」
ランプ「悟空さん、双葉様みたいな食べっぷりですね」
カカロット「双葉?そいつもオラみたいに食うんか?」
ランプ「はい!」
ハーツ「大食い多数なのにエトワリアの食糧は本当に尽きないのか?」
神官「クリエメイトの方々のことは想定済みですので問題ありません!」
ハーツ「そうか…(…ん?だとしたらスイセンは…?…まぁ、深く考えるのはよそう…)」





―その夜―

ハーツ「…地獄にいた頃と違って眠れないな…少し散策でもしてみるか…」
カカロット「ぐぉぉぉぉ〜〜〜っ…」
ハーツ「孫悟空はぐっすりか… …というか眠れないのは孫悟空のいびきのせいか?」


適当に散策していたら図書室らしき場所に着いた。
…あそこにいるのは…うつつとメディア…それに…ランプと紬?

うつつ「なっ、何!?ウツカイ!?メディア、下がって!」
ランプ「ち、違います!ウツカイじゃありません!」
紬「ごめんなさい、夜中に目が覚めたら2人が楽しそうにお話してたから…邪魔したくなくて、つい、じーっと見ちゃってたの〜」
ランプ「あまりに紬様らしい理由でしたので私もついお付き合いしてしまって…」
ハーツ「俺はたまたまここに来ただけだが」
紬「これ以上は本当にお邪魔になりそうだから私はそろそろ寝るわね。」
うつつ「うぅ…なんか、マイペースな奴ぅ…」

269 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:56:42 ID:Dewz5J6bkk
うつつ「じゃあ、さっきの話、聞いてたならさ…ランプは、どう思うの…?」
ランプ「そ、それは…」
ハーツ「(エトワリア内での紛争、か…。俺もこういう問題に突き当たってきたな…。)」
メディア「私は、聖典を希望だと信じています。でも…信じない人が不幸に感じていることをどう救えばいいのか…それは難しい問題ですよね…。」
ランプ「はい…難しいです…。」

メディア「だからハイプリスはあんな道を選んだのかもしれません…。」

ランプ「…」
うつつ「…」
ハーツ「…」

うつつ「ふぇぇっ!?」
ランプ「えっ!?メディア様ってハイプリスと知り合いだったんですか!?」
ハーツ「ここ一番の衝撃の事実だ…!」
メディア「ええ。つい最近思い出したんです。
…私と彼女が…同じ女神候補生として学んでいたことを…」

270 名前:メディアとハイプリスの過去[age] 投稿日:2022/05/04 20:57:23 ID:Dewz5J6bkk


ハイプリス「さっきの授業も素晴らしかったな!」
メディア「はい!聖典の百合カップリングから学べることは多いです!」
ハイプリス「私もコウ様のように皆を引っ張っていける存在になりたいものだ。」
メディア「私はりん様のようにハイプリスを支えたいですね。」
ハイプリス「そういえば…この時点で結婚している聖典の夫婦はどのくらいだったかな…?」
メディア「先ほど言ったコウ様×りん様、それにコトネ様×しずく様は既に結婚してます!」
ハイプリス「いずれはこの夫婦を祝ってみたいものだ…!」

アルシーヴ「2人ともいつまでそこにいる!そろそろ休み時間は終わりだぞ!」
ハイプリス・メディア「はーい!」
アルシーヴ「優等生の2人が時計を見ないとは珍しい。よほど楽しい話でもしていたのか?」
ハイプリス「すみません、聖典の話でつい…」
アルシーヴ「はは、女神候補生にはよくあることだな。だが、遅刻には気を付けなさい。私は先に行くが、2人
も急ぐように。」
ハイプリス・メディア「はいっ!」

271 名前:メディアとハイプリスの過去[age] 投稿日:2022/05/04 20:58:12 ID:Dewz5J6bkk
ハイプリス「…はぁ…」
メディア「どうしたんですか、ハイプリス」
ハイプリス「すまない、人は何かを知ればそれだけ悩みが増えるものかもしれないな…。」
メディア「何か、あったんですか…?」
ハイプリス「聖典を信じる人の少ない辺境にはたくさんの問題があることを…
私は、将来女神になったらそういう人達を救う聖典を描きたい。だが、そのためにどうすればいいのか、考え始めるときりがなくてな…」
メディア「ハイプリス、聖典を読みましょう。きっと、その答えも聖典にあります。
聖典は、全ての人を救ってくれるはずですから…。」
ハイプリス「ああ、そうだな。その通りだ…」




ハイプリス「結局、お互い女神にはなれなかったな…」
メディア「そうですね。残念ですが…仕方ありません。」
ハイプリス「私は、辺境で聖典の布教をする神官になる。…女神になれずとも…辺境の地を救う夢は諦められないからな。」
メディア「私は、スクライブとして、たくさん写本を作ります!ハイプリスがいる辺境までも、聖典がちゃんと行き届くように…!」
ハイプリス「ああ、よろしく頼む。たとえ道が分かれても…私達は共に同じ夢を目指した友だ。」
メディア「はいっ…!」

272 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:58:55 ID:Dewz5J6bkk
メディア「どうして忘れていたんでしょう…あんなに素敵な思い出だったのに…」
ハーツ「(ハイプリス…以前の俺と少し似ているような…。…というか普段あんな授業していたのか?)」
うつつ「サンストーンにパスを切られてたんじゃないのぉ…?」
ランプ「きららさんにパスをつなぎ直してもらったわけでもないのに、どうして…?」
うつつ「別にいいじゃん。よくわかんないけど思い出したんだったら…」
メディア「うつつさん、嫉妬しなくても大丈夫ですよ?うつつさんは私の大切な妻ですからね!」
ハーツ「ハッキリ妻と言い切ったな」
ランプ「言い切りましたね」
うつつ「うにゃっ!? つ、妻…!?」


黒衣の風戦士「うにゃっ!?…ま、また噂された…?」


ランプ「では私達はこれで〜♪」
ハーツ「これ以上邪魔するわけにはいかないからな」

メディア「ほら、ランプさんとハーツさんも気を利かせてくれましたから朝までイチャイチャしましょう!」
うつつ「い、いや、ちょっと待って、え、にゃああああああああああっ!!」

273 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 20:59:36 ID:Dewz5J6bkk
うつつ「お、おはよぉ…」ボロッ
メディア「おはようございます!!」ツヤツヤ
ランプ「おはようございます、メディア様、うつつさん!」ニヤニヤ
ハーツ「ああ…この様子だとうつつとメディアは…」
カカロット「?」
律「りっちゃん、ふっかーつ!」
澪「私もだいぶマシになった。とはいえ…疲れが少し残ってるな…」
ランプ「聖典が汚染されている限り、完全な回復は無理だと思います。」
澪「なら、尚更早く唯を助けないとな。」
神官「あの…そのことなのですが、唯様らしき方をエニシダのライブ会場で見たことがあります。
…ウツカイに囲まれて楽屋に入っていったので何もできなかったのですが…」
律「なら、その楽屋に忍び込もう!」
ハーツ「仮に襲撃に遭ってもエニシダくらいならなんとかなりそうだしな」
澪「なんとかなるのか…」
メディア「私は、ここに残って聖典を正しく書き直して時間を稼ぎます!」
うつつ「メディア…一緒じゃないのは不安だけど…が、頑張って…!」
メディア「はいっ!」
カカロット「じゃあ、いっちょ行ってみっか!」

274 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 21:00:03 ID:Dewz5J6bkk
きらら「あそこがエニシダの楽屋…」
律「楽屋の前の見張りはハーツと悟空が倒したからさっさと入ろうぜー」


ランプ「唯様…!」
きらら「誰もいない…?」
ハーツ「…してやられたか。」

エニシダ「あらあら、わざわざ自分から来ていただけるなんて、手間が省けましたわ。」
ランプ「エニシダ!唯様をどこへやったんですか!」
エニシダ「さあ、街のどこかではないかしら?多少、自由にさせていてもクリエロックがある限り、あの子はワタクシの手の内ですもの。」
ハーツ「君のような雑魚が管理をまともにしていないとは…心配だな…」
エニシダ「なんですの!?無能共に苦戦したハーツのくせに偉そうに…!」
ハーツ「君が無能呼ばわりしているヒナゲシやリコリスの方が君よりずっと強かったけどね」
エニシダ「いちいち図に乗って…!
…まぁいいですわ。あの子の大切なものはワタクシが頂きましたもの。」(あるギターを取り出す)
ランプ「ギー太様!?」
エニシダ「驚きましたわ。物にもパスはあるんですのね。
…まぁ、くだらないおしゃべりはここまでに致しましょう。ハイプリス様の手土産に―――」
カカロット「今だぁーーー!!!(咄嗟にエニシダ目掛けてかめはめ波)」
ハーツ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!(エニシダを殴りまくる)」
エニシダ「ありえませんわ…!」
カカロット「威張ってた割にはてぇしたことねえな」
ハーツ「本気を出すまでもなかったか…」
エニシダ「ムキーーーッ!覚えてらっしゃい!(すぐに逃走)」

275 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 21:00:52 ID:Dewz5J6bkk
きらら「一瞬で逃げられたね…」
ハーツ「逃げ足だけは大した奴だったな。強敵のリコリスを倒した俺達の敵ではなかったがな。」
カカロット「でも唯っちゅー奴を助けねえと意味がねえよなぁ」
律「それじゃあ楽器屋巡りしようぜー!唯も音楽は忘れずにギターを見てるかもしれないじゃん!」
梓「なるほど、律先輩にしてはまともな意見ですね」
律「律先輩にしては、は余計だ!」
ランプ「それじゃあ早速行ってみましょう!」


律「おっ、ここギターいっぱい扱ってるじゃん!あっ、ドラムもある!」
ハーツ「さて、唯を探さなければな…」
唯「あの〜…」
ランプ「唯様!?」
ハーツ「早速見つけた!?」
唯「ご、ごめんなさい、ごめんなさい!やっぱり私なんかが入っちゃいけなかったよね…すぐ出て行くから…」
カカロット「ちょっとちょっとwwwおめぇ落ち着けって」
律「待ちなよ。私らも別に店の人間じゃないし、見たいものがあるなら好きに見ていけばいいじゃん」
澪「そうだぞ。どの楽器に興味があるんだ?ベースか?」
唯「あ…その、ウィンドウに飾ってあるギターがなんか、かわいいなって…」
ランプ「やっぱり、唯様もギータ様や皆様とのことを完全に失ったわけじゃなかったんです!」
澪「なあ、気になるなら一度弾いてみたらどうだ?この店、試しに弾いてもOKみたいだし。」
唯「…無理だよ…」
カカロット「…ん?」

276 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/04 21:01:15 ID:Dewz5J6bkk
唯「私なんて…何もできないダメダメな子だもん。そんな、ギターを弾くなんて…無理だよ。」
きらら「そんなこと言わないでください。私達、唯さんの演奏を知っているから…お願いです。一度だけでも――」
唯「無理!できないよぉ…!」
ランプ「うつつさん、唯様の首輪を外すことはできないんですか!?」
うつつ「無理だと思う…あれは、澪達の首輪とは違う…。リアライフを解かないと、きっと…」
ランプ「そんな…」
うつつ「まぁ、一応やってみるけどさ…期待するだけ無駄だと思う…」

エニシダ「あら、この子に余計なことをしないでくださる?」
ハーツ「なんだ、もう戻ってきたのか」
カカロット「おめぇじゃオラ達に勝てねえ。悪りぃことは言わねえから唯を解放して自分たちの住むところへけぇれ!」
エニシダ「ハーツに孫悟空…いちいち癪に障る奴ですわね…!こうなったら…来なさい!ウツカイ達…!」
ハーツ「まぁ、数いる分エニシダよりは厄介かな」
ランプ「早く倒しましょう!」


マッチ「しまった!あの一瞬でエニシダに逃げられた!」
きらら「仕方ないよ。一度神殿に戻ろう。クリエメイトの皆さんも疲れちゃったみたいだし。」
ハーツ「そうだな。彼女達を疲弊させるのは危険だろうからな…」

277 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/05 05:33:54 ID:oMU3DiTjLt
メディア「皆さん!お帰りなさい!」
うつつ「ただいま…ごめん、唯を助けられなかった…」
ハーツ「エニシダには勝てたんだがな…逃げ足が速くて厄介だったよ。」
メディア「仕方ないですよ。次のチャンスはきっとあります。諦めずにまた挑戦しましょう。」
澪「それにしても…あの子が気になるな…」
梓「あの子って…さっきの唯さんですか?」
澪「ああ、あんな顔してギター見てたくらいだから、弾きたいと思っているはずなんだ」
律「そうだな。無理だなんて言わないで、一度弾いてみてほしいよな」
紬「一緒に演奏できたらいいのにね」
梓「そのためにはどうしたらいいんでしょう…?」
メディア「今日はお疲れですし、お食事でもしながら作戦を考えてみましょう。」

278 名前:リアリストの陰謀[age] 投稿日:2022/05/05 05:34:29 ID:oMU3DiTjLt
ハイプリス「やぁ、調子はどうかな?エニシダ。少し、送られてくる絶望のクリエの量が減ったように思うのだが…」
エニシダ「順調ですわ。」
破壊王サンストーン「ハーツ達にやられたんだろう?」
エニシダ「それが何だって言いますの?元はといえばあなたがあの時に仕留めなかったからでしょう?孫悟空も正気に戻されてますし」
破壊王サンストーン「っ…!ならば、再び…」
エニシダ「余計な手助けは無用ですわ。唯からだけでも十分な絶望のクリエが吸い上げられているはずです。
ワタクシは、ヒナゲシやリコリスと違って1人でやれますもの。」
ハーツ「いや、強いヒナゲシやリコリスと違って弱い君では無理だろう」
エニシダ「ハーツはお黙りなさい!というかなんでこの通信に出てますの!?」
ハーツ「すまないな、少し事実を言いたかっただけだ」
ハイプリス「あ、ハーツとの通信が切れた」
エニシダ「あの色白のキザ男…!!」
ハイプリス「まぁそれはともかくとして、住良木うつつを確実に捕えるために念には念を入れたい。ガーディアンウツカイだけは送らせてくれ。」
エニシダ「仕方ないですわね…分かりましたわ。次のバックバンドにでも使わせていただきます」
ガーディアンウツカイ「エー!? エニシダ サマ ノ リサイタル デスカー!?」
エニシダ「なんかえらい不満そうですわね…」
破壊王サンストーン「いざとなった時は転移陣を使え。決して奴らを侮るな。」
エニシダ「余計なお世話ですわ。ワタクシは次のリサイタルの準備で忙しいので失礼致しますわ!」


カカロット「ハーツ、おめぇ何やってたんだ〜?」
ハーツ「雑魚との戯れ」
カカロット「?」

279 名前:リアリストの陰謀[age] 投稿日:2022/05/05 05:34:54 ID:oMU3DiTjLt
破壊王サンストーン「エニシダは…大丈夫でしょうか…?」
ハイプリス「う、上手くやってくれるように祈ろう…。
それはともかくとして、七賢者襲撃の準備はどうなってる?」
破壊王サンストーン「ブロリーがどこかに行ってしまいましたがだいたいは順調です」
ハイプリス「えっ、ブロリーはまた脱走したのかい?」
破壊王サンストーン「ま、まぁ大丈夫でしょう。まずはこちらの手に落ちたカルダモンから聖典の繋がりを断ち切っていきます。
その後は隠しの真実の手及びリアリスト構成員と協力し、七賢者全ての聖典との絆を断ち切りましょう。」
ハイプリス「ああ、素晴らしい…。そうすれば、どれほどまでに世界の断絶が進むだろう。」

カルダモン「(これはまずいね…ここにいるのもそろそろ潮時か…。…ブロリーも助けられなかった…ハーツには悪いことをしてしまったよ…
今できることといったら…このことをソラ様やアルシーヴ様に知らせること…。それじゃあ、失礼して…)」

破壊王サンストーン「そこにいるのは誰だ!」
カルダモン「やばっ、見つかった!!」
破壊王サンストーン「カルダモン…お前、堕ちたフリをしていたのか…!」
カルダモン「やだなぁ〜、そんなわけ…」
破壊王サンストーン「上手く誤魔化していたようだが、それもここまでだ。大人しく私の餌食となれ!」
カルダモン「くっ!そうはさせない!…悪いね、やっぱり貴方達の仲間にはあたしはなれないよ!」
破壊王サンストーン「待てッ…!逃がすものか…!」

280 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/05 05:36:13 ID:oMU3DiTjLt
澪「考えてみたんだが…ライブをやるのはどうだろう?」
梓「ライブって…私達4人で、ですか?」
澪「ああ。ライブを見ればあの子だって音楽をやりたくなるかもしれない。」
律「そうだな!私と澪だって子供の頃に見たライブがきっかけだったわけだし。」
紬「何より、4人で演奏できるなんてとっても楽しそう!」
梓「でも…そんなので本当に大丈夫なんですか?」
ランプ「私はいい考えだと思います!」
きらら「そうだね。あんなに切なそうな顔でギターを見ていたくらいだもん。きっと、心が動かされるはずだよ!」
メディア「皆さんのライブでその思い出が呼び起されるかもしれません」
澪「じゃあ、ライブをやるのはいいとして…いつやるか、だな…」
律「エニシダのリサイタルとぶつけるのがいいんじゃないか?」
ハーツ「なるほど、そうすればエニシダの唯一厄介な歌を封じられるということか」
律「で、次のエニシダのリサイタルはいつなんだ?」
神官「すみません、街の情報が出回らなくて…」
ハーツ「その情報は既に得ている。次の日曜日だそうだ。」
マッチ「よく調べたね、ハーツ」
ハーツ「まぁ、少しな(先ほどのエニシダの通信に乱入した時に読ませてもらったからな)」
律「決戦は日曜日ってわけか。腕が鳴るな!」
澪「ああ、最高の演奏をしないとな」

それから俺達は放課後ティータイムを守るためにウツカイの襲撃を凌いだりして…
…それで、ライブ前日の夜になったわけだが…

281 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/05 05:36:48 ID:oMU3DiTjLt
うつつ「うぅ…やっぱり眠れない…明日はライブだっていうのにぃ…」
メディア「うつつさん、心配しないでください。昼間はうつつさんの激励のおかげで放課後ティータイムの皆様が勇気づけられたんですから。
だから、自信を持ってください。ね?」

そう、うつつはこの日の昼、絶望しかけていた放課後ティータイムのメンバーを激励し、希望を取り戻させていたのだ。

うつつ「あ、ありがとう、メディア…。…あの、さ…一つ聞きたいんだけど…
パスが無くなっただけであんなにも弱くなっちゃうものなの…?」
メディア「パスは…絆は全ての根源ですから。人と人とが出会って、絆が生まれて。そこから物語は始まるんです。」
うつつ「そっか…だったら私には物語なんてなかったんじゃないかな…」
メディア「大丈夫。うつつさんの物語はちゃんと始まっているじゃないですか。
きららさん、ランプさん、マッチさん、ハーツさん、ブロリーさん、悟空さんとの出会いから…
あなたの物語は始まってますよ。その前のことはちょっと忘れちゃってるだけです。」
うつつ「そ、そう…?」
メディア「そうですよ!あっ、そうだ!うつつさんの絵、また見せてもらってもいいですか?」
うつつ「えっ、あっ、う、うん…」

メディア「ほら、大丈夫です。こんなに素敵な物語になってるじゃないですか。」
うつつ「あ、ありが…と…。あ、あんたとの出会いも…私の物語の一部…だといいな…」
メディア「そ、その言葉は…!!つまり今夜もヤっちゃっていいってことですね!?」
うつつ「ふぇぇっ!?だから、そういうことzyにゃあああああああああああっ!!」




紬「あらあら〜、あの二人またイチャイチャしてるわ〜」
ハーツ「日常茶飯事だ」
ランプ「メディうつの聖典ってないんですかね?」
ハーツ「それを君が聞くのか…」

282 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/05 05:37:31 ID:oMU3DiTjLt
―――決戦当日―――
律「よし、じゃあまずは設営だな!」
カカロット「オラ、力仕事は得意だかんな。任しとけ!」
神官「微力ながら、私達もお手伝いさせていただきます!」
紬「ありがとう、助かるわ」
ランプ「それじゃあ、設営を開始しましょう!」
ハーツ「襲ってくるウツカイは俺に任せろ。君達は設営の方を。」
マッチ「ハーツももう慣れてるね…しゃべりながらウツカイを倒してるよ」


律「よし、こっちは準備OKだ!」
澪「またあいつらの邪魔が入る前にライブを始めるぞ!」
ハーツ「邪魔が入っても俺が始末するけどな」
律「広場のみなさーん!今から放課後ティータイムのライブを始めまーす!」
梓「ど、どうか聴いていってくださーい!」

街の人A「なんだなんだ?エニシダリサイタルじゃないのか?」
街の人B「あれは…澪様に律様、紬様に梓様まで!まさか、放課後ティータイム!?」

唯「…………。」

きらら「あっ!唯さんを見つけました!」
澪「唯!聞こえるか!?今からやるのはお前のためのライブだぞ!
聴いてくれないと…誰かが泣くからな!」
唯「……!」

283 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/05 05:38:20 ID:oMU3DiTjLt
唯「すみません、通してください…!私、あのライブを聴かなきゃ…!」
ハーツ「よし、少し心を開いてくれたぞ…!」

エニシダ「あら、唯、どこへ行こうというんですの?あなたをあちらには行かせませんわ!」
カカロット「あ、あいつまた邪魔しに来たんか!」
唯「でも、私…!」
エニシダ「コードもろくに知らない!音楽用語も分からない!そんなあなたに『なんとなく』で音楽なんてさせるものですか!」
唯「っ!?な、何を言って―――」
カカロット「さっきから聞いてりゃおめぇ!いい加減にしろ!」
エニシダ「なんですの?単細胞の孫悟空がワタクシに口答えするつもりで?」
カカロット「オラにも音楽っちゅーのはよく分かんねえけど…人の好きなもんを邪魔していい理由なんかにはなんねえぞ!」
エニシダ「うるさいですわね!あなたはワタクシの気持ちを知らないからそんなことを言えるのですわ!
…もう余興はここまで。来なさい!ガーディアンウツカイ!」
ガーディアンウツカイ「ショウジキ 乗リ気 ジャナイ」

ランプ「あっ、あのガーディアンウツカイが持っているギターは…ギー太様です!」
ハーツ「力ずくでガーディアンウツカイをねじ伏せることはできそうだが…ギー太を壊してしまえば元も子もないな…」
ランプ「でもなんとかして取り戻せば唯様の記憶を取り戻すきっかけになるかも!」
ハーツ「まぁ、そうなるだろうな。」
うつつ「わ、私もできることをしないと…!」
きらら「うん、みんなでギー太を取り返そう!」
エニシダ「鬱陶しいですわね…!ガーディアンウツカイ!あいつらを始末しなさい!」
ガーディアンウツカイ「ヨカッタ 歌ハ 聞カサレナイ デ 済ム」

284 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/05 05:39:06 ID:oMU3DiTjLt
ガーディアンウツカイ「貴様ラ が コノ私ニ 勝テル と 思ッタのカ!」
カカロット「以前戦ったあいつほどではねぇけど…こいつ、なかなか厄介だな〜」
ハーツ「ギターを持っているから攻撃し辛いな…」
メディア「聞いた話だとあの鎖をなんとかしないといけないみたいで…」
ランプ「このままだと…勝ち目は…!」

うつつ「あいつ…きらら達に気を取られて私のことなんか気にしてない…
…私、影薄いもんね…。…でも、今ならいける…?怖いけど…でも…!」

285 名前:住良木うつつ[age] 投稿日:2022/05/05 05:39:43 ID:oMU3DiTjLt
私にできること、するって…決めたんだからあああああああ!!!

286 名前:パラガスト下級戦士[age] 投稿日:2022/05/05 05:40:16 ID:oMU3DiTjLt
きらら「うつつ!?」
ガーディアンウツカイ「チョッ!?オマッ!?」
マッチ「うつつがギー太を取り返した!!」
ハーツ「流石だ、うつつ!」
カカロット「やっぱりあいつやるなぁ〜!」
メディア「うつつさん、すごいです!」
うつつ「やった…!ギー太、取り返したよ…!あとは、これを唯に…!」
ガーディアンウツカイ「キサマァーーー!ソレヲヨコセェーーー!」
うつつ「ひぃぃぃぃぃっ!」
ハーツ「よし、こうなれば遠慮はいらないな」
カカロット「ああ、思い切り攻撃できっぞ」
ガーディアンウツカイ「エッ ナンカ 相手 ヤル気 ナンデスケド」
エニシダ「何をやっていますの!?絶対にギー太を渡すんじゃありませんわ!」
ガーディアンウツカイ「マァ、イイ コウナリャ ヤケ ダ!」
きらら「そうはさせない!」
メディア「私の妻には指一本触れさせません!」
ハーツ「(また妻って言ったな)」
ランプ「お願いします、うつつさん!ギー太様を唯様の元へ…!」
うつつ「分かってるぅーーーーーー!!!」

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名前 age
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