もし、えんどろ〜!の勇者パーティが中の人が同じきららキャラだったらSSです。セイラちゃんは一致してる子がいなかったのでそのままです。
かおす「あば?ここはどこでしょうか?」
目が覚めたら見られない部屋にいました。
かおす「寮じゃないですし…まさか、久し振りに脱出するのでしょうか!?そしてまたあのネズミと…!もう嫌です!!」
セイラ「何騒いでるの?」
かおす「あばばばば!ここはいったいどこですか!?」
セイラ「何言ってるのよ。寮よ。冒険者学校の。今日で3人目だわ、こんなこと言う人」
かおす「冒険者学校?3人目?」
セイラ「とにかく、学校へ行くわよ!」
かおす「わ、わかりました。えっと、あなたは?」
セイラ「私はエレノワール・セイラン。セイラと呼んでね。」
???「待ってください!!」
かおす「あばばばば!今度はだれですか!?」
セイラ「まって、この部屋は1人部屋よ!どこから声が…」
???「2人とも、声がする方へ近づいてください。」
かおす「は、はい」
セイラ「は、はい」
???「ここですよ〜、声が聞こえるでしょ声が!もっと声に近づいて下さい」
かおす「近づきました」
セイラ「どこにいるの?」
???「だいぶ近づいて来ましたね。はい、
見下〜げてごら〜ん♪」
かおす「あば!」
セイラ「わぁ!」
目の前には小さなこけしが
こけし?「私です。大宮忍です。目が覚めたらこけしになってしまいました…。日頃から似てると言われてるからって酷すぎです!」
かおす「わかりました。セイラさん、この子を持って行っていいですか?」
セイラ「多分大丈夫だと思うわ。さ、行きましょう!2人も待ってるわ」
チノ「あ、香風智乃です。よろしくお願いします」
若葉「小橋若葉です。以後お見知り置きを」
かおす「あばばばば、もえ…萌田薫子です。かおすと呼んでください。」
かおす(どうやら、私達は異世界転生したみたいです。だとしたら、ひょっとしたら転生者特有の特殊能力とかが私に!そして願わくばハーレムへ!!)
〜教室〜
マオ「えーっと!」ぴょん
マオ「今日から」ぴょん
マオ「お前たちの」ぴょん
マオ「教官の」ぴょん
マオ「マオだ。これ邪魔だ!」
かおす「人のこと言えませんが、小さい教師ですね。」
チノ「ココアさんなら間違いなくもふもふしてるでしょう」
若葉「こんなに小さいのに教師なんて偉いね。」
マオ「さて、今からダンジョンに行ってもらう」
生徒一同「ええええ!?」
マオ「安心しろ、近所の初心者向けのやつじゃ。トラップも致死性のないものだけじゃ。」
〜移動中〜
セイラ「私の職業は『聖者』だけど、3人は?」
チノ「生徒証に書いてたやつですね。私は『魔法少女』とカ『フェドマンサー』だそうです」
若葉「私は『僧侶』と『ギャル嬢』ですわ」
忍「こけしです。あと飛べます。」
セイラ「ちょっと待って。なんで2人とも職業が2つなの?」
若葉「あら?普通は1つですか?」
セイラ「そ、そうでしょ?…まさか貴女達、転生者なの!?」
かおす「多分そうです。私は昨日までこの世界には居ませんでした。」
チノ「同じく」
若葉「私もよ」
セイラ「なるほど…」
チノ「あの、転生者ってなんですか?」
セイラ「別の次元の世界からなんらかの原因でこっちにきた人って言われてて、職業が2つあって片方はその人しかない固有のものの言われてるわ。」
チノ「なるほど、私のカフェドマンサーが、それに当たるのですね。」
若葉「ギャル嬢…なんだか良い響きです。」
かおす「あばばばば!」
セイラ「どうしたの?」
かおす「私は漫画家だけですぅ…」
セイラ「漫画家!?」
かおす「あばばばば、どうせ私なんて役立たずですぅ…」
若葉「そんなことありませんよ。それにしても、みんなギャルっぽい格好で良いすね。」
かおす「中身はギャルとは程遠いですぅ」
チノ「若葉さんもそれ系統の服装ですよ」
若葉「そんな、ありがとうございます」
マオ「お前ら、到着じゃ」
マオ「それではこれより冒険実習を始めるのじゃ。案ずるな。遺跡の奥に前もって設置しておいたアイテムを持ち帰るだけの簡単なものじゃ」
マオ「ちなみにこの実習で不合格だった者は退学処分とする!」
生徒「ええー!」
マオ「教室で言った通り、この遺跡に出現するモンスターは最弱クラスで致死性のトラップもなし。クリアできない者は正直冒険者に向いとらんわ」
マオ「では、行ってくるのじゃ」
マオ「ところでどうしてお主ら4人はパーティーを組んだのじゃ?」
セイラ「寄宿舎の部屋が隣だったから?」
かおす「あばばばば、これは魔王が開発したという超非人道的魔法、『はい、4人組作って〜』に正面から打ち勝って結成されたパーティーです」
マオ「そんなもの開発した覚えはない」
マオ「それじゃあ、行ってくるのじゃ」
マオ「おのれ転生者め、合体魔法で大失敗して時間を巻き戻しやがって。命は奪わぬ、ここで退学になるが良いのじゃ」
ダンジョン潜入!
チノ「中は意外と暗いですね。」
セイラ「トラップとかに気をつけて!」
若葉「おや?分かれ道、それに看板は右をさしてます」
かおす「あばばばば、何かのトラップでしょうか?」
セイラ「間違いないね、こんな馬鹿正直に教えてくれるわけないよ」
チノ「いいえ、そう見せかけてのやつだと思います。」
若葉「私はあんまりこう言うのよくわかりませんから、お任せします。」
チノ「私に任せてください。私のカフェドマンシーで占います。」
結果
若葉「左ですね。」
しばらくして
若葉「おや?」
かおす「あばばばば、緑色のもふもふしたモンスターがいます!」
忍「カビてるのでしょうか?」
チノ「いいえ、元からこんな色かも知れません。ここにココアさんがいれば囮になってくれたのでしょうが…」
セイラ「あれは最弱モンスターのぽむるんよ。積極的に攻撃するけど、その力はほとんどないよ。でもこのままだと先に進めないからたおすわy」
若葉「可愛いからほっておきましょう」
チノ「むやみに攻撃するのも可哀想です」
かおす「あばばばば、私にはこんなことを…」
「「「やっぱり右に行こう」」」
セイラ「ちょっと!」
セイラが3人を連れ戻そうとしたその時
バタン(穴が開く音)
セイラ「うわぁぁ!」
若葉「きゃあ!」
かおす「あばばばば!落とし穴ですぅぅ!」
チノ「どどどどどどうしましょう!」
ドスン
セイラ「痛た…大丈夫?」
チノ「死ぬかと思いました。」
若葉「大丈夫ですよ」
かおす「あばばばば…ここはどこですか?」
セイラ「あ、あそこ!」
若葉「剣…が刺さってますね。」
チノ「せっかくですし、抜いみますか?」
セイラ「ダメよ。ひょっとしたら罠かもしれないわ」
かおす「えいっ」スポン
かおす「なんともありませんでしたよ。」
チノ「あ、剣が刺さってたところに何か書いてます…えっと…『勇者の剣を抜いた者に試練を与える」だそうです」
ゴゴゴゴゴゴ
若葉「試練さんのご登場ですね」
セイラ「ゴーレム!みんな距離をとって!」
かおす「あばばばば!私がこれを抜いたばかりに!」
チノ「ここは仕方ありません。カフェラテ・カフェモカ・カプチーノ!」
ニャンゴーレム「にゃごっ」
チノ「効果はあるけど、倒すのはキツイです」
かおす「あばばば、ここは私が責任とってこの剣で…ってこの剣から圧倒的なパワーが!」
かおす「えいっ!!」
ニャンゴーレム「にゃぁぁ…!!」
一方そのころ外では
マオ「帰ってこない…こりゃ退学じゃな。」
マオ(これで勇者は生まれない…我が野望は成就せり!)
マオ「な!この光は!」
かおす「あばばばば、私達クリアアイテムは見つけられませんでしたけど、見てください!代わりに勇者の剣を見つけました!」
マオ「そ…そんな…」
かおす職業 漫画家 勇者
かおす「まさか私が勇者だなんて!」
若葉「よかったですね。」
第1話 転生〜!
2話も一応書く予定です。
ドラゴンより非常識なのがいますよw
胡桃@戦士じゃなくて若葉様@僧侶なのが意外でしたね。漫画家というとヘブンズ・ドアーを使いそう(偏見)。
そういえば、ユーシャのポジションって、本人が望めばハーレムいけそうでしたね。
>>12
ありがとうございます。
そう言われると、かおす先生ならハーレム狙いそうですね。
運命には逆らえないえんどろ〜世界!
そしてエトワリアからの転生ではなく各世界からの転生ですね!
ローナちゃん楽しみです
>>15
ありがとうございます!
ローナちゃんならあばあばしてておっさん思考の勇者でも受け入れそうですね。
>>14
狙いそうというより、>>2でかおす先生の心の声が漏れてますが。
別のSSで(て)ちゃんとかおす先生との間で転生者の特殊能力でハーレムどうこうの会話がありましたね。(主人公のツッコミまで百合ハーレムという概念に全く疑問を持たなかった重症者)
>>17
ほんまや!自分のSSの中身を忘れてしまうなんて…以後気をつけます。
あの2人にとっては百合ハーレムは当たり前だったでしょうね。
2話 魔王夕日に散る〜!
みなさんこんにちは。かおすです。
昨日ナラル島とかいう場所に転生しまして、冒険者学校に通うことになって…
勇者になりました。ハーレム目指します!
マオ「では…委員長」
スピー…
セイラ「えっと私ですか」
マオ「そうじゃ。」
スピー…
セイラ「なんで委員長ですか?」
マオ「いやなんか顔が委員長ぽくて…」
かおす(委員長セイラ…)グフっ
スピー…
マオ「それに確かエルフは『下賤な劣等種共よ!美しく高貴な我らに従え!』とかいうスタンスだったじゃろ?」
かおす「わかります!」
スピー…
セイラ「種族単位で誤解を招く発言やめてくれません!?あとかおすちゃん偏見持たないで!!」
かおす「委員長…見下し…アリですね。」
セイラ「かおすちゃん!」
かおす「あばばば、友達をそんな目でみるなんて、やはり私は…」
スピー…
チノ「落ち着いてください」
若葉「かおすちゃんは悪い子じゃないよ。」
スピー…
マオ「ところで誰じゃ?授業中に寝てるやつは」
チノ「寝てる人はいないようですが…」
若葉「あっ…」
忍「スピー…スピー…」
マオ「お前かよ!」
忍「はっ!すみません!」
マオ「中断した授業の続きじゃ。ほれ委員長。魔王と勇者について説明してみい」
セイラ「はぁ…わかりました。何千年もの昔突如ナラル島に出現した生ける災厄。これこそが歴史上初めて観測された魔王とされています。同時に魔王に対抗する存在、初代勇者も生まれ…
激しい戦いの末魔王は勇者に敗れました。しかし長い時が流れ再び魔王が現れます。ですが新たな勇者もまたどこかから現れ魔王に戦いを挑みました。そしてまたも魔王が敗れ…そんなことが繰り返されていくうちいつの間にやら勇者も999代目にまでなった…でいいですか?」
若葉「魔王多いですね!」
チノ「もはや台風や雹の類ですね。」
かおす「デスタムーア→デスピサロ→ミルドラース みたいな感じですね」
マオ「うむ。そんな感じじゃ…ん?」
〜実習〜
マオ「座学も大事じゃがやはり冒険者には強さが必要じゃ。このドラプトルというモンスターに攻撃を当てるのじゃ」
モブ子「すばしっこい!」
かおす「なんだか、懐かれました。」
マオ「逆にすごい…」
カルタード練習
マオ「カルタードは使用者の魔力や技量によって威力が変わる。低ランクのカードであっても使いようによっては高ランクのカードに匹敵する。」
若葉「おや、なんだか私のカード、すごい威力だわ」
マオ「なんと!お主、相当な魔力を秘めてるかもしれんぞ。カルタードの道に進んでみるのも良いじゃろう」
〜宝箱運強化実習〜
マオ「宝箱は冒険者の一番のご褒美じゃ。しかしその分トラップもいっぱいで油断すると命取りじゃぞ」
チノ「では、私のカフェドマンシーで…」
チノ「よし。これも。結構当たりますね。」
マオ「コーヒー飲んだだけでトラップ回避率1パーセントの壁を越えるだと!?」
〜放課後〜
女戦士「マオ先生。どうです?帰りに一杯」
マオ「行こうか」
〜BAR〜
女戦士「もうすっかり生徒の心を掴んでいますねマオ先生は」
マオ「いやいや…我などまだまだ若輩者じゃよ」
女戦士「ご謙遜を。」
女戦士(ところで今回有望な新人はいましたか?)
女戦士「かわいすぎるので抱きしめてもいいですか?」
マオ「建前と本音が逆になってるぞ。酔っ払い」
マオ「ふむ…有望な生徒か。首席入学のエレノワール・セイランは高い見識を持っておる。なぜかモンスターに懐かれるかおすに、膨大な魔力を秘めてるであろう若葉、そしてチノのカフェドマンシーの当たる確率。いずれもひとかどの冒険者になるじゃろうな」
女戦士「それはすごい。もしかしたら魔王も倒せるかもしれませんね」
マオ「確かに。あやつらならやれるかもな」
女戦士「ふふふふふ」
マオ「ははははは…って!なんでじゃー!!」
マオ「なんで我大真面目に授業しとるの!つか魔王は我だろうがー!……クックック…我を謀るとはさすが勇者のパーティー…こうなれば本気でお主らを潰してくれるわ!」
女戦士「ふふ。未成年のマオ先生にはこの銘酒『魔王』はまだ早いですってば。ほらオレンジジュースのおかわりですよ」
〜翌日〜
マオ「授業の一環としてお主らにもクエストを受けてもらう!それでだ、どんなクエストもクリアするためにはパーティーが力を合わせねばならぬ。その力をまとめあげるにはリーダーという存在が必要不可欠。故に正式にパーティーのリーダーを決めるのじゃ!」
かおす「あばばばば!私は無理ですね。」
チノ「同じく」
若葉「そんな責任重大なことなんて…」
忍「私には無理です。」
セイラ「私が責任をもってこの子達をまとめてみせます!…と思ってたけど、転生者まとめるのもちょっと…。」
マオ「クックックック…」
〜その夜〜
セイラ「やっぱり勇者がリーダーをするものじゃない?」
かおす「あばばば!そんなこと言わないでください!私はセイラさんのオカン力もある意味リーダーに相応しいと思います。」
セイラ「だから誰がオカンか…」
若葉「大丈夫ですよ。自信を持って下さい。セイちゃんは私達の立派なお母さんですよ。」
セイラ「いやだから私はお母さんじゃ…」
チノ「ジーっ…」
忍「ん?どうしました?」
チノ「いっそのこと忍さんにするのはどうでしょう」
セイラ「いや何言ってるの」
忍「わ、私ですか!?」
かおす「あばばばば、アリかもしれません。」
若葉「これ以上グダグダしても仕方ありません。」
セイラ「ちょっと待って、何みんな普通に受け入れてるの?シノも何か言いなさい」
忍「仕方ありません」
セイラ「ちょっと!?いやいやいや、喋るコケシがリーダーってのも…」
チノ「え…だめですか?」
かおす「え…だめですか?」
若葉「え…だめですか?」
忍「え…だめですか?」
セイラ「えぇ…」
セイラ(そういえば、転生者達は強い協調性を持ち、それを乱すものは陰湿な嫌がらせを受けると本に書いてたわ。)
セイラ「仕方ないわね。とりあえずそれで行ってみるか。」
翌日
マオ「いや。駄目じゃろ」
一同「がーん!」
マオ「そんな予想外の事言われた的な顔されても我困る…」
マオ「お主ら、リーダーがコケシでいいのか?」
忍「喋れますし、飛べますよ」
マオ「いやあのその…」
マオ(我は以前の経験からよく知っておる。お主ら転生者[1人除く]が基本自由過ぎるけど、謎の協調性があると。あの時…勇者共のしょうもないミスで我らの時間は巻き戻ってしまった…奴等がまたあの調子で魔王となった我の前に現れたなら歴史は再び繰り返されるのか?我はまたあやつらに振り回されるのか?そうなるぐらいなら…ふむ!我もう魔王やーめた!)
マオ「そうじゃな。喋れるし、コケシでいいか。」
忍「大宮忍です。」
マオ「んじゃそれで頑張るが良いのじゃ。」
一同「あ、ありがとうございます!」
マオ「うむ。」
放課後
忍「では、改めまして。皆さんのリーダーとなりました大宮忍です。みなさん、よろしくお願いします」
第2話 完
まさかのコケシリーダー!?
そしてさすが転生者たち…強いです!
本筋を踏まえつつ細かいところがキャラに合わせて改変されてて面白かったです。しかしこのパーティ、セイラさんが一番物理っぽいレベルでバランスが偏っている。(勇者の剣があるとはいえ、かおす先生本体が物理は弱そう)
>>28
お節介かもですが感想はageで書くと作者さんに気付かれやすくて良いと思います。
>>28
ありがとうございます!はたして、コケシリーダーは務まるのでしょうか!?
>>29
ありがとうございます!
言われてみればそうですね。
まぁでも本編には何をしてるのかわからないちっさい妖精も冒険者やってるし、本編だと、魔法系はメイちゃんだけだから大丈夫でしょう。
みなさんこんにちは、かおすです。
みなさんは、3話の闇って知ってますか?アニメとかでは3話で急な展開が起こり、キャラクターが死亡するやつです。
例えば、まどかマギカのマミさんやファントムブラッドのジョージジョースターさん、艦隊これくしょんの如月さんなどです。
あと、ピンク髪は鬱の法則もあります。
ハピシュガやがっこうぐらし、ゆゆゆなどがあげられますね。
さて、今回は3話。私かおすはピンク髪です。
シリアス展開がないか不安ですが、なんとか頑張ります。
目指すは異世界ハーレム
えんどろ〜!中の人!
第3話クエスト実習〜!
スタートです。
チノ「いよいよ明日からクエスト実習ですね。」
若葉「どんなクエストか楽しみです。」
忍「リーダーとして頑張ります!」
かおす「あばばばば、皆さんの足を引っ張らないか心配ですぅ…」
セイラ「大丈夫。あくまで授業の一環だからやるのは初歩的なクエストだと思うよ」
若葉「みなさんは、どんなクエストをしてみたいですか?」
チノ「もふもふしたモンスターを捕まえたいです。」
若葉「ギャルになってイケイケなクエストがいいですね。」
忍「金髪少女を救い、ゲットしたいです!あぁ…でもやっぱりアリスが一番ですけど。」
かおす「アリスさんって元の世界のお友達ですか?」
忍「はい。私が中学の頃、イギリスにホームステイしに行ったのです。アリスはそこで知り合いました。そして高校生になったある日、アリスはなんと向こうから日本にやってきたのです!そして私の家に住んでます。はぁ…アリスは元気にしてるのでしょうか…」
若葉「なんだか、いい話ですね。」
チノ「いつかは元の世界に帰りたいです。ココアさんが心配です。」
若葉「うちも家族が…」
かおす「最初は転生してテンション上がりましたけど、やっぱり寮のみんなと会いたいですね。」
セイラ「…会えるわよ。」
チノ「え?」
若葉「あら?」
かおす「あば?」
セイラ「お父さんが言ってたの。『心から願う気持ちは、必ず届く』って。」
チノ「セイラさん…」
若葉「セイラさん…」
かおす「あばばば…」
セイラ「な、なんかごめんね!無責任なこと言っちゃって…」
かおす「あばばばば、そんなことありませんよ」
忍「私がアリスのことを思い出すばかりに…」
若葉「忍さんは悪くないよ。ほら、今は楽しい話をしましょう。」
かおす「あばばばば、そうですね。なんの話ししてましたっけ?」
チノ「元の世界に…」
かおす「その前です。」
若葉「明日のクエストの話ですよ。」
かおす「あばばばば、そうでした。私はこの勇者の剣と職業『漫画家』を活かして、ハーレムを築きたいです。」
セイラ「私は…暴れるツノゴリラを止めて欲しいっていうクエストとか!」
かおす「ツノゴリラってあの鹿みたいなツノと模様のゴリラのことですか?」
セイラ「そう。ツノゴリラを説得してなだめるというクエストよ。それでツノゴリラの巣に行って説得には成功するんだけど私が説得したツノゴリラは実は王様候補のツノゴリラでツノゴリラの勢力争いに巻き込まれてしまうの!」
チノ「?」
若葉「素敵ですね。」
かおす「あば?」
セイラ「私達はその王様候補のツノゴリラと共にツノゴリラ界の腐敗を正す戦いを始めるの!」
セイラ「でもそこに生き別れの前ツノゴリラ王の隠し子が現れ正当な跡継ぎは自分だと国を乗っ取ってしまうの!」
若葉「それは大変ね」
セイラ「でしょ!国を追われた私達はツノゴリラの秘境・ツノゴングリアに眠る伝説の宝剣・エクスゴリラを探しに行くんだけど!その道中竜巻に巻き込まれて馬車ごと異世界ゴズの国へと飛ばされてしまって西の魔女ツノゴリラに…」
以下略
〜クエスト受付場所〜
かおす「あばばばば!本物のギルドでクエストを受けられるなんてすごいです。」
セイラ「とはいっても実習用のクエストだから近くの街へ行って道具を買ってくるとか伝言を伝えに隣の村に行くとかだと思うけど…」
受付「そういうわけで君達のクエストはホシサンゴの浜でトビマンボウの髭を手に入れてくることだ」
受付「君達のクエストはお菓子の魔女の結界からチーズを強奪することだ。」
チノ「なんか結構本格的ですね。」
セイラ「ちょっと期待できるかも」
若葉「ツノゴリラのクエストはありませんよ」
セイラ「わかってる!」
受付「君達のクエストは…」
受付「猫探しだ!」
〜1時間後〜
受付「ほう。見つけてきたか」
受付「報酬だ。実習はまだまだ続くぞ。明日も頑張れよ」
かおす(あれ?意外と報酬多くない?)
〜その夜〜
チノ「なぜ猫探しというクエストがあるのですか?」
かおす「あばばばば、この世界は猫の管理が甘いのですか?」カキカキ
セイラ「そんなこと私に聞かれても知らないわ。」
若葉「でもよかったじゃない。皆さんの職業がよく分かりましたね。」
かおす「確かにそうですね。」カキカキ
忍「若葉さんの『ギャル嬢』は他の職業の人とよりもかなり多くの魔力を秘めてましたね。てもそのせいでカルタード単体に使うとオーバーヒートして壊れちゃうのでしたっけ?」
かおす「…」カキカキ
若葉「そう、だから自分のは複数枚を同時に使わないといけません。」
かおす「…」カキカキ
セイラ「チノのカフェドマンサーはコーヒーで占うのだったっけ?」
かおす「…」カキカキ
チノ「はい。これは転生前から出来ました。それで、確か帰りの道中寄った図書館によるとかおすさんの『漫画家』が…えっと…」
かおす「『自分が一区切りつけさせた漫画の登場人物を召喚する』です。ですが、召喚する人物の体力や能力次第で召喚する際の体力の消耗が違いますので、あまりチートみたいなキャラクターを描かないようにしてます。あと、ストーリー書くためにみなさんに色々聞いて見たりもしますので。あ、そうそう。ここに来てからはストーリーの出来は相変わらずゴミですが、何故か描くスピードが早くなりました。」
セイラ「で、どう?漫画の進行具合は」
かおす「まだまだです。暫くは勇者の剣だけで戦います。」
忍「漫画の完成、楽しみにしてます」
かおす「あばばばば、ありがとうございます」
若葉「かおすちゃんの絵、可愛いから私好きよ。」
かおす「あばばばば!こんな私の漫画を…!」
〜翌日〜
受付「君達か。よーし。面白いクエストがいくといいなー。どれどれー君達のクエストは…猫探しだ」
『えー!!』
セイラ「あの…それって別のにしてもらえないんですか?」
「できんな。実習用のクエストは選べない。ランダムに渡すことになっているからね。嫌なら落第になるだけだ」
忍「こうなったら、もう1個クエスト受けてみましょう!猫探しは昨日もやりましたし、すぐに終わらせられるよ!」
結果
若葉「4枚連続猫探しってむしろすごいですね」
セイラ「3回目あたりでなんでやめられなかったんだろ…」
かおす「あばばばば、でも最後の一枚がまさかの採集クエストなんて、やはり諦めることはダメですね。」
受付「おぉ、4匹全部連れて来たのか。残りのクエストも頑張って!」
「「「「「はーい!」」」」」
拾われた猫「時は来た!」
『座礁した軍艦の最深部にあるグンカンムシの抜け殻を採取せよ!』
難易度★★☆☆☆
忍「これが座礁した軍艦ですね。」
セイラ「今の技術でも建造が不可能だって。」
若葉「じゃあどうしてあるのかな?」
かおす「オーパーツ…ってやつですね。ひょっとしたらですが、この船は多くの転生者たちを連れて来たかも知れません。」
チノ「なるほど…ところで、グンカンムシってなんですか?」
セイラ「受付の紙によると、『虫型モンスターの一種。強力なアゴと鋭い前足で人が作った道具や武器を加工し、口から出る糸でそれを鎧にして全身に見に纏う。成長とともに、ヤドカリのようにその身に纏った鎧を脱ぎ捨てて、また新しい防具を作る。脱ぎ捨てた鎧を素材にすると、軽くて丈夫な防具や家具が出来る。』だって。」
若葉「虫ですか…苦手ですね」
忍「わかります。チノちゃん、カフェドマンシーで場所を占ってくれませんか?」
チノ「わかりました。」
忍「ありがとうございます」
かおす「助かります!」
チノ「お、『もうすぐ欲しい物が目の前におかれる』と読めます。間違いありません。」
忍「親切なおじさん的な人が出てくるのでしょうか」
セイラ「みんな、アレ!」
目の前に物々しい巨大な虫が
セイラ「アレがグンカンムシみたいね。」
チノ「ティッピーよりでかい…」
若葉「これは持って帰るの大変ですね。」
かおす「ナウシカ」
グンカンムシがプルプル震えます
かおす「あばばばば、何だか死にかけのGみたいですぅ…」
若葉「気持ち悪いですね…」
チノ「……」
セイラ「…」
ピキッ…ニューっ
セイラ「中身が出て来たよ。」
若葉「早く向こうに行って欲しいです。」
チノ「撃っていいですか?」
かおす「あばばばば!体液が飛び散ったらどうするのですか!ある種の虫って体液にフェロモンが含まれてて、潰されると、仲間を呼び寄せるそうですよ。」
セイラ「脱皮をしたら多分向こうに行くから。」
セイラの思いは外れてしまった。
身軽になったグンカンムシはかおすたちを威嚇した。
かおす「あばばばば!何故かこっちに敵意むき出してます!」
セイラ「こうなったらやるしかないね!」
チノ「仕方ないですね。」
忍「わ、私は何もできないので、頑張って応援します!ふれー!ふれー!」
セイラ「いや、リーダーだから指揮して!」
忍「じゃあ…セイラさんはあの虫の注意を引いてください!その間にかおすさんが勇者の剣で叩き斬ってください!」
セイラ「わかったわ!」
かおす「任されました!」
チノ「えっと、私は遠距離から魔法弾を撃ちます」
若葉「私もカルタードの5枚重ね掛けで叩き込みます!」
かおす「あばーっ!(掛け声)」
チノ「カフェラテ・カフェモカ・カプチーノ!」
若葉「それー!」
グンカンムシ 討伐 抜け殻回収完了
グンカンムシ討伐により「冬虫夏草」を手に入れた
受付「お、冬虫夏草持ってることは、討伐も出来たのか。報酬だ。討伐の分も入ってるから、三割増しだぞ」
一同「おぉ!!」
〜夜〜
忍「いや〜最後のクエストは大変でしたね。」
チノ「あの後図書館で調べたら、まさかグンカンムシは猫の匂いが嫌いだったなんて…」
かおす「そりゃ敵意むき出しますね。」
セイラ「先生も驚いてたわ。さすが転生者ね。」
若葉「セイラちゃんもすごいよ。私たちはこの世界のこと何も知らないのよ。」
かおす「そうですよ、正にセイラさんは私たちのお母さんです!」
忍「お母さーん!」
セイラ「2話を引きずらないで!」
第3話 完
「猫探しだ!」
運命は相変わらず…
あ、セイラちゃんのツノゴリラ談義は聞いてもらえてよかったですね!
ありがとうございます!
>>45
コケシパーティが当たらなくて良かった…かな?
〜もし、かおす先生達がお菓子の魔女クエストを引いたら〜
かおす「いやです!絶対に行きたくありません!」
セイラ「どうしてそんなに拒否するのよ!」
かおす「私は『お菓子の魔女』というワードに軽いトラウマがあるのです!」
忍「大丈夫ですよ。私たちが一緒なら、『何も怖くありません』よ」
かおす「あっ…」
クエスト開始
忍「あーれー」
セイラ「シノォォォ!!」
若葉「どうしよう、リーダーが食べられちゃった!」
かおす「あばばばば!やっぱりあのクエストは!」
チノ「待ってください、そもそもアレは生き物かどうか怪しいです。それに、カフェドマンシーでもそこまで悪い結果は出ませんでした」
お菓子の魔女(あかん、喉詰まった…タスケテ…)チーン
お菓子の魔女 討伐成功!
忍「何とか脱出できました」
>>46
猫探しからは逃れられない
若葉ちゃんは他の子より純粋だから、この手の話はわりと付いていける。
第4話 水着と邪神
マオ「えー。明日から待ちに待った夏休みが始まるわけだが」
生徒「わーい!」
マオ「わかりやすいのう。当然宿題は出るぞ」
生徒「えー!」
マオ「夏休みの課題じゃがいくつかのクエストから最低一つをクリアしてレポートを提出してもらうぞ」
セイラ「後でみんなで見て決めましょう。」
〜部屋〜
セイラ「薬草の採取、鉱物の採掘、モンスターの卵の運搬…いろいろあるけどどれにする?」
若葉「そうだわ!海へ行きましょう、夏のギャルっていえばやっぱり海ですよ!」
かおす「海といえば水着の綺麗なお姉さん…」
忍「海といえば、水着の金髪少女…!」
チノ「みなさんクエストの話をしましょう。あと私達はギャルじゃないです。セイラさんも何か一言言ってください」
セイラ「遊びに行くんだったら反対。でも…このクエストで行くなら賛成。」
チノ「孤島に生息するモンスターの調査…」
忍「孤島に生息する金髪少女の調査…」
かおす「孤島に生息するお姉さんの調査…」
若葉「孤島に生息するギャルの調査…」
セイラ「こら3人、願望を混ぜないで。」
かおす(孤島…クルペッコ…声真似でイビルジョー…)
若葉「遠出するなら野営道具のカルタードは必須ですね。」
セイラ「若葉はこの世界でカルタードに精通しようとしてるね。」
若葉「私の職業、『ギャル嬢』は膨大な魔力を秘めてますので、たくさんのカルタードを所持した方がいいですって。」
チノ「いいですね。私は魔法少女でもありますので、羨ましいです。」
忍「あ、そうだ!」
若葉「どうしました?」
忍「若葉ちゃんの魔法をチノちゃんに注入したらどうでしょう」
チノ「成る程ですね。今度やってみましょう」
孤島
セイラ「いい?私達はクエストに来たんだよ。この島に生息するモンスターを調査報告することで冒険者全体の…」
セイラ「って…ん?いつの間に…」
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チノ「せっかくですから。」
かおす「あ^〜皆さんの水着姿、眼福です!」
忍「セイラちゃんは着替えないのですか?」
チノ「そもそも水着持ってきてるのですか?」
セイラ「そりゃ一応あるけど…」
〜セイラ着替え〜
若葉「セイラさんも似合ってますよ」
セイラ「……(この子意外とある)」
かおす(普段着の方がエ□い…)
セイラ「とにかく!私達はクエストに来たんだってば!それぞれモンスターの調査開始!」
「「「「はーい!」」」」
セイラ「綺麗な貝…お土産にしようかな…あれ?抜けない」
かおす「中に本体が埋まってるのでしょうか?」
若葉「じゃあこの、『潮干狩り一式カルタード』を使ってみましょう」
チノ「なぜそんなものを…」
若葉「そして、わたしの職業の都合のため、『塩カルタード』と『作業高速化カルタード』を重ね掛けします」
忘れてる方のために説明しよう!
若葉の第2の職業(転生者は職業が2つある)である『ギャル嬢』は他の職業より大量の魔力を有しており、単体でカルタードを使うと、オーバーヒート的なアレで破損してしまう。
作業開始!
かおす「あばばばば、これは尻尾でしょうか?」
チノ「本体はかなり大きいようです」
本体発掘完了!
セイラ「なななななな何!?」
チノ「こんな時こそ図鑑です。砂浜に生息するモンスター、『ヒョウザンノイッカクガイ』だそうです。えっと…『小さな貝だと思って蹴るととても痛い』だそうです。」
セイラ(お土産にするのはやめておこう…)
昼食
セイラ「さて、お昼にしようか…あれ?ない…ご飯がないよ!」
かおす「あばばばば、私が注意しなかったばかりに…」
若葉「いえ、私がカルタードの準備に夢中になったせいで…」
チノ「そもそもご飯担当を決めなくて出発したのですから…」
忍「私がてっきり『玄関に置いてるお弁当カードは関係ない』と思ったばかりに…」
一同「……えっ…?」
セイラ「なんとか食料を調達しないとね」
若葉「そうですね。使えるカルタードで何か役に立ちそうなものは…あ!これだ!』
釣り!
セイラ「釣れた!」
チノ「釣れました!」
かおす「あばばばば!なんとか釣れました!」
若葉「さて、私は重ね掛けで出したこれを…!」
セイラ「まさかの投網!?」
チノ「本格的ですね…」
若葉「でも引き上げるのは大変ですので、協力お願いします。」
セイラ「わかったわ!」
チノ「非力な私ですが」
かおす「頑張ります!」
若葉「みんな、ありがとうございます。それでは、いきますよ。」
「「「「せーのっ!」」」」
忍「ふれー!ふれー!」
かおす「あと少しです!」
若葉「大漁かもしれません!」
チノ「海鮮パーティーですね」
セイラ「あと一息よ!」
セイラ「あ、あれは!?」
サバ「助けてくださーい!!
「「「「「サバだー!しゃべったー!」」」」
サバ「僕達は海を旅して暮らしてるサバ…」
忍「サバだから回遊してるのですね。」
サバ「毎年この近くへ来ると必ず立ち寄る休憩ポイントがあるサバ。でもそこで事件が起きたサバ…」
〜回想〜
サバ「俺の女になっちまえサバ」
サバ美「え〜。でもサバ〜////」
サバ「逃がさないサバ」
サバ「ドキッサバ」
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〜回想終了〜
サバ「まさか休憩ポイントに邪神が封印されていたなんてサバ…」
かおす「あばばばば、ナンパで封印解いちゃったのですね。」
サバ「仲間達はみんな邪神に捕まってしまったサバ…きっとひどい目に遭ってるサバ…どうか助けて欲しいサバ!」
セイラ「といっても、私たちが邪神を倒せるなんて…」
忍「わかりました!行きましょう!」
セイラ「えっ!?」
忍「困ってる人を放っておくわけにはいきません!それに私たち、転生者ですよ!」
セイラ「…そうね。それに私たちは『勇者パーティ』だし。」
かおす「あばばばば、でも水中に行くことなんて…」
若葉「こんなこともあろうかと…この『水中呼吸カルタード』を」
セイラ「網と釣竿を出した時に一緒に出したやつかな?」
若葉「そうよ。カルタードを壊さないために、最低三枚のカルタードを重ね掛けしないといけないの。じゃあ、出発しましょう」
緊急クエスト!『復活した邪神を討伐せよ!』
〜邪神がいるところ〜
邪神の部下「貴様等は邪神様の神殿を建てる名誉を与えられた。ありがたく働くのだ」
若葉「チノさん、昨日忍さんが言ってたアレを試してみましょう」
チノ「そうですね。この杖が私の武器です。これに魔力を補充してください」
かおす「あばばばば、合体技ですね!」
忍(私そんなこと言ってましたっけ?)
若葉「じゃあ補充しますよ。」
チノ「ありがとうございます。では、『カフェラテ・カフェモカ・カプチーノ!』」
チュドーン!!
邪神の部下「な、なんだ!?」
セイラ「そこまでよ!」
サバ「サバ美ちゃん!怪我はないサバ?」
サバ美「あ…助けに来てくれたサバ!」
かおす「さばばばば、無事で良かったですぅ…」
セイラ「かおすちゃん、うつってますよ。」
忍「邪神はどこですか?」
サバ「あの神殿サバ。邪神はあそこで完全に復活するための儀式をしているサバ」
〜神殿〜
セイラ「あなたが邪神だね!サバ魚人さん達を無理矢理働かせるなんて許せない!」
かおす「この萌田薫子には、いわゆる『ゴミ漫画家』というレッテルがはられている。今まで網沢さんにネームを出した時、未だ通ったやつはない。(ネットとかで)叩くだけの能無しなので、気合いを入れてくれた読者も、もう2度と私の漫画を読むことはない。料金以下のつまらない作品なので、定期的に発表されるランキングで最下位なんてしょっちゅうだ…だが、こんな私にも吐き気を催す悪はわかる!『悪』とは!働きたくない人を無理やり働かせ、踏み躙ることだ!ましてや女を!貴様がやったのはそれだ!あぁん!?」
チノ「急にどうしました!?」
かおす「せっかくですから、言ってみたかった台詞を言ったのです。」
邪神「天地開闢の時より森羅万象は我が手中にあり。故に全ては我が意のまま。矮小なる者達よ。不遜であるぞ」
若葉「え?今何て言ったのですか?」
セイラ「え!え〜っと…ずーっと昔から全ては自分のものだから何でも思い通りで…皆の者頭が高ーい、かな?」
チノ「なるほど…セイラさんはすごいですね。」
セイラ「え?えへへ…」
忍「でもさ。わざわざ難しく言わなくていいはずですのにね」
若葉「そうですね」
チノ「封印されてた割に偉そうです」
邪神「うるさいぞ!これでも喰らえ!」
かおす「あばばばば!不意打ちなんて卑怯です!」
邪神「黙れ!私の神殿に土足で入り込むとはよほど命を捨てたいようだな!いいだろう!世界を破滅させる前に貴様等をまず滅ぼしてくれるわ…おや、貴様らの中に何人かとてつもないエネルギーを感じるぞ…」
セイラ「どうやら、若葉ちゃんの『ギャル嬢』に反応したみたいね。気をつけて!」
チノ「『何人か』と言ってるあたり、かおすさんの勇者の剣にも反応してるかもしれません」
邪神「まあいい、所詮私の敵じゃない。喰らえ!『エクスプローション』!」
チノ『乳白色異次元(day dream cafe)!』
若葉『全札総重魔砲(持ってるカルタード全部重ね掛けですわ)!!』
邪神「痛た…思ってたより魔力が強い…少しばかり驚いたぞ。だが、世界を支配する私を倒すことなんて不可能!」
かおす「あばばばば!私たちで倒せるのでしょうか…」
セイラ「転生者2人の呪文すら耐えたなんて…待って、かおす貴女勇者でしょ?」
かおす「あばば、確かに職業は勇者ですけど……いや、チノさんや若葉さんもやってくれましたら。今度は私が行きます!」
セイラ「私も行くわ!」
かおす先生とセイラは邪神に向かって走る
邪神「気でも狂ったか?それとも勇者の真似事か…なんと!?」
その瞬間、かおす先生の勇者の剣が光った
邪神「うそだろ…お前が勇者なのか!?」
かおす「あばばばば、こんな私が勇者ですみません!」
かおす「そいやーっ!」
セイラ「えいっ!」
邪神「こ、このパワー…こんなちんちくりんにこの私がやられるなんて!」
邪神 消滅
かおす「凄いです…これが勇者の剣の力…」
忍「すごいです!かおすちゃん!」
若葉「邪神を1発で倒すなんて」
チノ「流石勇者さんです」
かおす「あばばばば、これは私ではありません。確かにこの剣はなんかすごいですけど、みなさんが一緒に戦ってくれたからです。」
忍「かおすちゃん…私今回(ていうかいつも)何もしてませんが」
〜浜辺〜
セイラ「もう夕方だったんだ」
サバ「みなさんどうもありがとうサバ」
かおす「また彼女さんと回遊するのですね」
サバ「そのはずだったのサバが…」
サバ世「共に行こうサバ」
サバ美「うんサバ、ずっと一緒サバ」
セイラ「助け呼んでる間に取られちゃったのか」
若葉「捕まってる間に仲良くなったのね。」
チノ「なんだか酷いです。私たちを呼ばなかったら、2人も解放されてなかったはずです」
かおす「さばばばば、可哀想です。」
サバ「大丈夫、まだまだ可愛い子は幾らでもいるサバ。次を狙えばいいサバそれじゃあみんな、ありがとうサバー!」
忍「さようならー」
セイラ「…私達も帰ろうか」
若葉「まさか邪神と戦うなんて」
チノ「驚きです」
忍「でもなんとか倒せてよかったですね。」
かおす「あばばばば、私達はすごいです」
忍「そうだ、帰りの船が来るまでまだ時間があります。釣った魚でパーティしましょう!」
セイラ「ちょっと待って、私達さっきまで魚と話ししてたよね…」
かおす「あばばばば、魚と魚人は違います」
チノ「お昼は何も食べてません」
若葉「私ももう限界かもしれません」
セイラ「…そうね、食べましょう」
忍(そういえば、私こけしだからお腹空くこともありませんし、何か食べるわけではなかったですね)
第4話 完
こけしが邪神を飲み込むというシュールな展開は回避されましたね。
たいだい原作通りなのにこけしが会話に参加してると印象が変わって面白いです。
>>65
最初は(邪神飲み)検討してましたけど、同行してるから出来ませんでした。こけしが会話に参加してるって今思うと相当面白い光景ですね
>>66
さばばばば、あの回のサバ魚人のインパクトは大きかったですぅ…
王「ローナよ。ラパネスタ王国王女としてそなたが成すべきことゆめ忘れる出ないぞ」
ローナ「承知しております。委細このローナにお任せくださいまし」
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「開門!ローナ・ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ・ラパネスタ王女ご出立!」
ローナ「この行く先にあのお方が…今ローナがお傍に参ります!私の勇者様!」
マオ「なるほどのう。孤島でモンスター調査してたら、助けたサバに頼まれて封印が解けた邪神を倒したと…再提出じゃ」
かおす「あばっ!?」
チノ「えっ!?」
若葉「うそでしょ!?」
忍「え…」
セイラ「えっ!?」
マオ「あと、かおす。お主絵上手いな。それに紙一枚に複数の枠を設け、それに絵と台詞を描き、まるで1つの物語の様に描く。芸術学校行けば?」
かおす「あばばばば!私の漫画を褒めていただくなんて…」
セイラ「かおすちゃん!今は否定して!」
若葉(そういえば、この世界漫画ありませんでしたね)
チノ(そういえば、この世界漫画ありませんでしたね)
モブ子「さっきの話面白かったよ」
モブ妖精「うんうん。小さい頃読んだ本物の勇者の絵本みたいだったよ。また聞かせてね」
チノ「なんか自分達の自主製作絵本扱いされてますね」
セイラ「かおす、あんたやっぱり誰からも勇者と思われてないんじゃ…」
かおす「あばばばば、やはり私は勇者にはふさわしくないのでしょうか…慎ましく漫画を描いてた方が…」
忍「そ、そんなことありませんよ。勇者の剣だってあるじゃないですか」
かおす「そうですね…あれ?」
若葉「伝説の勇者の剣が錆びてますね」
チノ「そりゃ海辺で振り回してたら錆びの一つや二つ…あ。フジツボもついてますね」
忍「ところで…フジツボにまつわるちょっとした伝説をご存じですか?」
セイラ「ひ〜!!」
忍「たしかですね、岩場で転んだ金髪少女が胸をぶつけました。その時は何ともなかったんですけど、次にまた水着を着けたら胸からジャリジャリという音がして…ビキニの胸パッドにびっしりとフジツボが寄生してたって話です」
チノ「私が聞いたのと違いますね」
若葉「そんな話があったんですね」
若葉「なんか外が騒がしいですね」
忍「おぉ、立派な馬車ですね
セイラ「そりゃ立派に決まってるわよ。あれってラパネスタ王国の紋章じゃない」
マオ「まったく授業でもやったじゃろうが。ラパネスタ王国はナラル島に現存する唯一にして最古の王国。古くは勇者とも…」
忍「ひゃー!金髪!金髪のお姫様です!ふわっふわの金髪に、ドレスもふわっふわです!かわいい〜ふわっふわぁぁああ…ヒャー!!!」
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かおす「あばばばば、落ち着いて下さい!」
ローナ「ごきげんよう皆さん。ラパネスタ王国王女ローナ・ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ・ラパネスタと申します」ペコッ
かおす「あのちーへいせーんー」
若葉「本日は遠いところからはるばるとお越しいただき感謝します。小橋若葉です。お会いできて光栄です。いご、お見知り置きを」ペコッ
チノ(この人…)
かおす(転生前は…)
セイラ(お嬢様だったの?)
忍(久しぶりの金髪に理性を失いかけました)
マオ「え〜ごほん!姫君には遠い所御足労いただき恐悦至極に存じます。我は…」
ローナ「まぁ!しっかり挨拶ができる良い子ですね。ご褒美に飴を上げましょう」
(ちっちゃい子扱いされてる…)
マオ「えっと…我は…」以下略
ローナ「も…申し訳ありません!まさか先生様だったとは!」
マオ「いいんじゃ。もう慣れとるしの〜」
マオ「それより王女が冒険者学校にどのような用向きでありましょうか?」
ローナ「勇者様にお会いしに来ました…」
マオ「にゃ!?勇者!?」
ローナ「はい。今代の勇者様が誕生されたと聞きいてもたってもいられず…いえ、国王の名代として参りました」
マオ「そ…そうか…勇者か…いるといえばいるような…いないといえばいないような…いるけどいない、いないけどいる、というかそもそもいないのであれば勇者はどこから来てどこへ行ったというのだろうか…」
かおす「シュレディンガーでしたっけ?」
セイラ「なんのことか知らないけど、貴女勇者でしょ?今こそチャンスよ。勇者と認められる」
かおす「あばばばば…わ、私が勇者です」
ローナ「お会いしとうございました!私の勇者様!」
忍(私も勇者やりたいです…)
会場
ローナ「遥か遥かの大昔、ナラル島に現れた魔王を倒した初代勇者様。その初代勇者によって建国された国、それこそがラパネスタ王国です」
忍「へぇー、そうなのですね」
セイラ「習ったでしょ!」
ローナ「代々勇者様を助け支える事。それこそが初代勇者の血を引くラパネスタ王国の使命なのです。そしていま再び私達の目の前に勇者様が現れたのです!これは初代勇者様が残し王家に伝わる秘法、紫黒のフェイトゥルース。その力はあらゆる真実を見抜くといいます」
かおす(あばばばば、これで素質がなくてただのゴミ漫画家だと判定が出たら…)
紫黒のフェイトゥルース『ピンポーン!』
ローナ「はい!勇者決定です!」
(軽!)
ローナ「萌田薫子、ラパネスタ王国の名の下にあなたを真の勇者とここに認めます!やはり本物の勇者様だったのですね。ローナは嬉しゅうございます! 」
チノ「おめでとうございます」
忍「よかったですね、かおすちゃん(私だったらハズレ出てたでしょうね。仕方ありません。私にはアリスもいます。帰れたら触りまくります)」
若葉「すごいです。ついに王公認の勇者パーティですね」
セイラ「こ…これで私達胸を張って勇者パーティーって言えるんだ!もう生暖かい笑顔を向けられないんだ〜…」
チノ(完全にマジ泣きですね)
かおす「あばばばば、こんな私ですが、頑張ります。姫君」
ローナ「ローナとお呼びください勇者様」
ローナ「あばばばば、そんな姫君をそんな呼び方で…」
ローナ「ローナとお呼びください」
かおす「……はい」
マオ「うむ、頑張るのじゃ(まぁ魔王やめた我には最早関係ない事じゃがのー) 」
ローナ「さて、勇者様が現れたから、魔王もそのうち出て来ますね。案外、近くにいたりして.」
マオ「ギクッ」
モブ「おはよう勇者様!」
Mob「あ、勇者様おはよう」
藻武士「お。今日は遅刻ギリギリじゃないんだ勇者様〜」
モブリン「この前はうちのランスロットを見つけてくれてありがとう勇者様!」
モブリンスレイヤー「猫探しクエストはやっぱり勇者様にお任せだね!」
かおす「あばばばば、みんな私のことを『勇者』って言ってます!」
セイラ「ちょっとだけ不安に思ったけどちゃんと正式な勇者パーティーとして認められてるよね!よね!よね!」
ローナ「いいえ!全然駄目です!」
かおす「あばばばば!?」
ローナ「話は大体昨夜皆様が勇者様の部屋で明日のランチの予定を立ててる辺りから聞かせてもらいました」
忍「なるほど、話が早いですね」
セイラ「え!まって!今のはさらりと聞き流しちゃいけない発言じゃ…」
ローナ「この程度で満足してはなりません勇者様!だって!生徒の皆様の勇者様への愛が全然足りないんですもの!学校の誰もが同じ時代、同じ場所に勇者様がおられる幸福をまるでわかっておりません!これはやはりまずは足元を固めるべきでしょうか…そうですわ!ご安心ください!この私がきっと勇者様の素晴らしさを知らしめてご覧にいれます!」
マオ「なんじゃお主ら。ワイバーンがファイアーボールくらったような顔しおって」
かおす「あ。マオ先生、おはようございます」
チノ「これは何のお祭りですか?」
マオ「これは…」
ローナ「私が作ったお祭り、その名も勇者祭ですわ!人々の愛するお祭りに勇者様を重ねその素晴らしさを学校中に、そしてゆくゆくはナラル島全てに広められると思ったんです!」
マオ「そんなわけじゃ。我ら教職員と姫の騎士団総出で一晩かけて準備したわ〜」
若葉「全部勇者の為だなんてすごい行動力ですね…」
ローナ「ええ!勇者様の為だったらどんなことだっていたしますわ」
かおす「あばばばば、まだ何も功績残せてませんが、ありがとうございます!」
ローナ「勇者様にそう言っていただけるだけでローナは幸せです!」
忍「しかしお姫様のお願いとはいえマオ先生も無茶したものですね」
マオ「ふっ。かわいい生徒達のためじゃ」
セイラ「……本音は?」
マオ「冒険者学校な。実は王立なんじゃ」
(………。)
チノ「自由を愛する冒険者も結局は為政者の便利な手足に過ぎないのですね」
ローナ「さぁそれでは参りましょう勇者様!エレノワール様、若葉様、チノ様も。さぁ!」
若葉「私達も忘れかけていたセイラさんの名前を知ってるなんてすごいね」
セイラ「え!?感心するとこそこ!?あーもう私達も行きましょう!」
マオ「やれやれ…祭り程度でまるで子供じゃな。あれで勇者とは片腹痛い」
女戦士「マオ先生。先程羨ましそうに見ていたポムルンのわたあめを買ってきました。さ、どうぞ口の周りをベタベタにする勢いで召し上がって下さいあ…なんでしたら私も一緒に食べましょう。こう…マオ先生のぷに〜な頬と私の頬が密着するほど寄せて…おや?いずこへ?」
ローナ「こちらは、『勇者まん』です」
かおす「私の顔が描かれてますね」
セイラ「美味しい」
チノ「美味しいですね。元の世界に帰ったら参考にします」
若葉「あ、あちらは?」
マオ「あちらは射的ですね。あの勇者フィギュア肌はもちろん、髪、布も勇者様のものを完全再現してます。」
かおす「…まさか…あばばばば、若葉さん、風を起こすカルタードありませんか?」
若葉「どうしました?」
かおす「私の人形のスカートに風を当てて色を確かめます。」
セイラ「早まらないで!かおすちゃん!」
チノ「…はっ、そうです。自分で自分をゲットして1人で確かめてください」
若葉「?」
忍「?」
かおす「いえ、私はこういうの苦手ですので。いきます!」
ピラッ
かおす「……昨日のと同じ色…若葉さん、今度は爆裂魔法のカルタード貸してください。私とその人形を共に葬ります」
セイラ「マジで早まらないで!」
チノ「まだここで死んだらダメです」
忍「そうです、縞々でもいいじゃないですか!」
ローナ「勇者様、申し訳ございません」
若葉「ほら、ローナさんもやめてとおっしゃってます。」
かおす「あばばばば、すみません…」
セイラ「あの行列は何かな?」
ローナ「やはり私の予想通りですわ。これは『かお寿司』です。」
転生者一同(なんでこの世界に寿司があるの?)
お皿はお持ち帰りできますよ!
マオ「いかがでしたか?勇者様をアピールするために趣向を凝らした出し物は?」
セイラ「う…うん。すごくアピールできた…かも?」
チノ「かお寿司おいしかったです」
かおす「あばばばば、こんなに私のグッズが出てきたなんて、感動です!」
ローナ「あ、お祭りのメインはこれからです!さぁ皆様も!」
劇
騎士A「あばばばば、あれが魔王城ですね!」
騎士B「魔王なんて私のハンマーで木端微塵にしてあげる!」
騎士C「回復と魔法の補充は任せてください」
騎士D「おじいちゃん…見守ってください」
騎士E「城の中には魔王側近金髪少女はいるのでしょうか?」
騎士C「でしたら、中には魔王側近ギャルもいないでしょうか?」
かおす「このお面、どうやって作ったのでしょうか?」
若葉「なかなか面白い劇ですね」
チノ「なんでおじいちゃんのこと知ってるのですか?なんか私の存在で変にシリアスになりそうです」
セイラ「私のイメージって肉弾系聖者…」
忍「私が登場してるだけで感動です。」
ローナ「勇者様達のありのままの姿をお伝えしようと思って頑張りました!」
かおす「す、すごいです!」
劇終了後
ローナ「勇者様、ちょっとお話ししたいことがあります」
〜ベランダ〜
ローナ「私幼い頃からずっと勇者様に憧れていたんです。勇者様の冒険に胸を弾ませもし本物の勇者様が現れたら、なんていつも考えていました。そして…勇者様のお嫁さんになるのが夢でした。その勇者様とこうして本当に出会うことができるだなんて…お願いします!私を…ローナをどうか勇者様のお傍に」
かおす「あばばばば、ローナさんは女の子同士でもよろしいのですか!私はそういうの大歓迎ですよ!」
忍「私もです!」
かおす「忍さん、いつのまにですか!?」
忍「金髪少女に呼び出しされるなんて、絶対何かあると思いました。話は全部聞きました。金髪少女と一緒に暮らせるなんて、素晴らしいです!しかし、私にはアリスがいます。」
かおす「あばばばば、私も元の世界に小夢さんが…」
ローナ「元の世界?まさか、転生者ですか!?」
かおす「さすがお姫様、転生者のこともご存知ですね。」
ローナ「はい、何も初代勇者様は転生者ですから。彼の名前は…」
かおす「ま、まさか…」
ローナ「『ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ』です。」
かおす(あの人むしろ魔王のポジションですが…改心したのかな?)
マオ「うう…口の周りがてらてらのべたべたじゃ…なんであやつマジ逃げした魔王に追いつけるのかのう…おお!これはちょうどいい…な…なんじゃ!?ってこやつは!」
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マオ「本物のモンスターまで使おうとはどんだけなんじゃあの姫は…まぁレッドブルドーザーは尻尾を引っ張られん限りは大人しいモンスター…じゃ…か…ら…」
ドーン!
マオ「あーれー」
かおす「あばばばば!?」
ローナ「あれは!私がお芝居用に用意したモンスターです!」
忍「芝居にモンスターを使うなんて凄いですね。とりあえず行きましょう」
かおす「あばばばば、先に行ってください。自分階段使いますから」
ローナ「お待ちください!ここには私の騎士団もいれば先生方もいます!勇者様のお手を煩わせる必要はありません!」
忍「じゃあやっぱり…いえ、やっぱり行きます」
かおす「ならゆっくり…でもやっぱり行きます」
ローナ「それは勇者だから…ですか?」
かおす「あばばばば、それとはちょっと違うと思います。私が行かなきゃと思うからです」
忍「私もです!」
ローナ「勇者だからじゃなくて…自分が行かなきゃと思うから…」トゥンク
ローナ「あら?あら?あらら?あら…?」トゥンク
かおす「あばばばば、思ってたより大きいモンスターです。そういえば私剣錆びてました」
若葉「ここは任せてください、『束縛地雷(トラップバインド』!!地面にばらまいた『網カルタード』をこの『広範囲分散カルタード』で伝わらせました」
広範囲分散カルタードによって地面を伝った魔力がばら撒かれたカルタードに伝達、孤島で使った網がレッドブルドーザーにまとわりつく
若葉「そして、『広範囲分散カルタード』には、『質量増加カルタード』を重ね掛けしてます。」
網が急に重くなってレッドブルドーザーにのしかかった
レッドブルドーザー「ウォォォン!!」
セイラ「地面を伝わった若葉の魔法は」
チノ「私達の方にも響きました。『紗路紅茶(まー、ま、ま、ま、ま、ま、ま、まずは、こ、こ、こ、こ、こ、これでも飲んでおと、おと、おと、おと、お落ち着きなさいココロガシズマルハーブティーヨー>(°Д°;〻)』!!」
セイラ『雷撃(サンダー)!』
レッドブルドーザー「時は来た」ブチッ
かおす「あばばばば、みんなの束縛をいとも簡単に引きちぎるなんて…今度は私がいきます。『錆びた勇者の剣』!!」
レッドブルドーザー「ウォォォン…ウォ?」
チノ「モンスターが大人しくなりました。フジツボの匂いを嗅いでます」
レッドブルドーザー「うんまぁ〜い!」モッモッ…
忍「フジツボを食べて、大人しくなりました」
かおす「あば…ありがとうございます」
翌日
マオ「まぁ…つまりアレじゃ。転校生というやつじゃの」
忍「ローナちゃん!」
ローナ「はい!勇者様のローナでございます。皆様よろしくお願いいたします。マオ様もよろしくお願いいたします。」
ローナ「これもまた世界が定めし一つの因果」
マオ(この娘!まさか!)
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