もし、えんどろ〜!の勇者パーティが中の人が同じきららキャラだったらSSです。セイラちゃんは一致してる子がいなかったのでそのままです。
かおす「あば?ここはどこでしょうか?」
目が覚めたら見られない部屋にいました。
かおす「寮じゃないですし…まさか、久し振りに脱出するのでしょうか!?そしてまたあのネズミと…!もう嫌です!!」
セイラ「何騒いでるの?」
かおす「あばばばば!ここはいったいどこですか!?」
セイラ「何言ってるのよ。寮よ。冒険者学校の。今日で3人目だわ、こんなこと言う人」
かおす「冒険者学校?3人目?」
セイラ「とにかく、学校へ行くわよ!」
かおす「わ、わかりました。えっと、あなたは?」
セイラ「私はエレノワール・セイラン。セイラと呼んでね。」
???「待ってください!!」
かおす「あばばばば!今度はだれですか!?」
セイラ「まって、この部屋は1人部屋よ!どこから声が…」
???「2人とも、声がする方へ近づいてください。」
かおす「は、はい」
セイラ「は、はい」
???「ここですよ〜、声が聞こえるでしょ声が!もっと声に近づいて下さい」
かおす「近づきました」
セイラ「どこにいるの?」
???「だいぶ近づいて来ましたね。はい、
見下〜げてごら〜ん♪」
かおす「あば!」
セイラ「わぁ!」
ひゃぁあああああ!ローナ姫ぇえええ!かわいいですよぉおおお!
ナチュラルにかお寿司ぶっこんできましたね!?
そしてこけしになったシノは神出鬼没!若葉ちゃんの忘れかけていたお嬢様力!かおすは真っ先に下着の色確認…大筋が同じなのに細かなところで全く違うのがやはりすごいです…!
>>96
ありがとうございます!
細かいところまでお褒め頂きありがとうございます。
忍居る所に金髪在り、金髪在り所に忍が居ます。
こけしというコンパクトな身体はただでさえ気配を消すのが得意な彼女をさらなるステルス性能へと導きます。
転生して多少財力減っても、お嬢様はお嬢様です。
マオ「つまりじゃ。道端に自生する薬草は不潔じゃから…緊急時以外は…うっ…緊急時…以外…は…」バタン
生徒達「先生!?」
かおす「あばばばば、すごい熱です!」
忍「今こそ緊急時ですね、あそこに生えてる薬草を…」
チノ「それはただの雑草です」
ローナ「ここは私にお任せください勇者様!こういう時こそ落ち着きが大事です!慌てず騒がず。そう!今すぐここに最高の病院を建てましょう!」
セイラ「それは1周回って慌ててるから!」
若葉「とりあえず、保健室へ連れて行きましょう」
〜保健室〜
医者「診断の結果が出ました」
マオ「その顔…そうか…やはりな…いつかこうなる気はしておった」
医者「大変申し上げにくいのですが…」
マオ「自分の体の事は自分が一番よくわかっておる…全てを受け入れるが故真実を全て話すがよい…お主は責めはせぬ…」
医者「マオ先生…あなたの病は…魔王熱と呼ばれるものです!」
マオ「なんだそれ?」
マオ宅
マオ「魔王ですら逃れられぬ故魔王熱とは…人間もよく言ったものよ。しかし魔王を捨てた我ですら患うとはな…いや。これこそが使命を捨て去った咎への報いか…」
〜日頃の行いを思い出してみる〜
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マオ「うむ…やはり何の心当たりもない以上仕方ない。我に与えられた罰として甘んじて受けようではないか」
マオ「む…億劫じゃが仕方ないのう。古より特効薬など存在せず体を温め十分な栄養と睡眠をとることしか治療にならぬとは…魔王熱恐るべしじゃのう!」
マオ「まずは、食事をせねば…」
食料庫『すっからかーん』
マオ「はぁ…ないわー、いろんな意味でないわー……やはり自炊ぐらいするべきじゃろうか…これは…!先日の屋外実習でモンスターのハニーブーがドロップした栄養価満点のハチミツではないか!」
マオ「あまーい!ハチミツは完全栄養食とも言われとるしのう!これなら魔王熱など退散じゃ!」
……
マオ「侘しい。我魔王もやらずこんな所でたった一人何しとるんじゃろう……あ〜勇者との戦いで過去になど飛ばされさえしなければ!まぁよう考えたら今も昔もさほど変わらんかったか…」
〜魔王時代 回想〜
???「お目覚めですか。新たなる魔王様」
マオ「貴様は?」
ゴーレム「魔王様の手足となるよう製造されたゴーレムでございます。魔王様。記憶の継承がお済になられましたか?」
マオ「うむ。完全に…と言いたいがさすがに3千年分の記憶となると細かい所が曖昧になっておる」
ゴーレム「無理もありません、貴女は1000代目ですから」
マオ「ならば、999回やられたのか。フン!さながら滅ぼされるために蘇ってるようではないか」
ゴーレム「今代の魔王様であれば勝利していただけると確信しております」
マオ「よかろう。ならば我を真の魔王へと導いてみるがよい」
ゴーレム「無論。そのための私です」
マオ「それは何だ?」
ゴーレム「眼鏡です。教師役ですので」
マオ「左様か」
ゴーレム「左様で」
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〜モンスター生態〜
ゴーレム「ファイブテールドラゴンの二本目の尻尾の弱点は何でしょう?」
マオ「知れたこと。炎よ」
ゴーレム「それは4本目の弱点です。正解は尻尾の根元をくすぐるとなっています」
マオ「弱点の系統違いすぎじゃろ…」
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〜数学〜
ゴーレム「トム君の畑の収穫量は300です。税率が3割の場合納税額はいくらですか?」
マオ「馬鹿馬鹿しい。90じゃろうが」
ゴーレム「不正解です。魔王様に畑を焼き払われたトム君は税を払えず夜逃げしました」
マオ「暴君か我は!」
ゴーレム「魔王様です」
〜戦闘訓練〜
ゴーレム「戦闘訓練の相手は魔王軍四天王が務めさせていただきます」
四天王最強「『未来逆行(バックトゥザ・フューチャー)』!!」
四天王2番目「『電子錬金(ピクセル)』!!」
四天王3番目「『天空大怪獣(ラドン)』!!」
四天王最弱「『恐竜楽園(ジュラシックパーク)』!!」
マオ「全員とも弱いのじゃ!」
〜食事〜
マオ「…許す。貴様も食事を共にせよ」
ゴーレム「従者には許されぬことでございます。」
マオ「そうか…」
〜出撃!〜
マオ「行け!我が配下よ!今こそこのナラル島を我ら魔王軍の手に!」
手下達「おー!」
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マオ個室
マオ「私は鳥籠の中のガーゴイル。でもいつかは羽ばたくの。この瘴気に満ちたどす黒い闇夜に…」
〜数日後〜
マオ「勇者が現れたじゃと!?」
ゴーレム「冒険者学校の生徒が聖剣を抜いて仲間と旅立ったそうです」
マオ「そうか…ついに」ニヤッ
ゴーレム「おや、笑いました?」
マオ「ん?そう見えたか?」
四天王達「うわぁぁぁぁ!!!」
マオ「来たか…勇者よ」
ゴーレム「はい。迎撃に出た四天王を撃破。真っ直ぐ魔王様を目指しております。私も迎撃に参ります」
マオ「待て」
ゴーレム「何でしょうか?」
マオ「いや…何でもない」
ゴーレム「では失礼します。我が王」
マオ「呼び留めようにもそういえばあやつの名を知らなんだ…」
ゴーレム「貴女達が勇者ですね。ここで終わらせます。『Murder on the Orient express(死への超特急)』!!」
〜数分から数十分後〜
マオ「結局最後は我一人か…」
マオ「『16年前から君は、透き通るように純粋だった。 その水晶の輝きが、私の才能を刺激してくれたァ…! 君は最高のモルモットだァ! 君の人生はすべて、私の、この手の上でっ…転がされているんだよォ! だぁ―――ははははははっはーはははは! ブゥン!デ・デンジャラスゾン・ビ!デ・デンジャラスゾン・ビ!』この呪文長いな…」
魔王「よくぞ我が前に姿を現したな。勇者共よ」
〜回想終了〜
マオ「後少しでナラル島を征服し侘しい魔王城生活に終止符を打てるはずだったんじゃが…」
コンコン…
かおす「あばばばば、マオ先生大丈夫ですか!?」
若葉「心配ですから、駆けつけたわ」
マオ「だ…大丈夫だ…入ってくれ…」
チノ「どうやら、魔王熱は私がいた世界でいう『風邪』のようですね。」
忍「若葉ちゃんって職業がギャル嬢だけでなく、僧侶でもありましたよね?風邪は直せますか?」
若葉「ごめんなさい、私が治せるのは怪我だけです。病気や状態異常はまだ出来ません。」
かおす「あばばばば、先生は帰ったあとご飯食べました?」
マオ「すまない…まだじゃ」
チノ「じゃあまずはそこから行きましょう。お台所を借ります」
かおす「あばばばば、チノさんは料理できるのですか!?」
チノ「簡単なものなら、出来ます。」
食料庫『すっからかーん』
マオ「…えっと…」
チノ「大丈夫です。カフェドマンシーで食材がないことを当ててますから、買って来てます。」
マオ「お主の職業怖いわ!」
チノ「若葉さんはネギを、かおすさんは、このよくわからないのをお願いします。」
かおす「あばばばば、これ動いてますよ!?」
セイラ「…じゃあ私は部屋の掃除でも…」
チノ「セイラさんはじっとして下さい」
セイラ「チノ!?」
忍「喧嘩したのですか?」
チノ「いいえ、数日前のことですが…」
〜チノの回想〜
チノ「セイラさん、昨日言ってた参考書を借りたいのですが…うわっ…」
セイラ「待ってね!すぐに見つかるから!えっと…確か…」ガサゴソガサゴソ…ガシャーン
〜回想終了〜
チノ「部屋がすごく汚くて…」
セイラ「えっと…その…ずっと本ばっかり読んでてね…」
チノ「あと丸眼鏡かけてました。すごく分厚くて虫眼鏡、いえハヅキルーペでした。」
かおす「本当に世の中の文字は小さすぎて読めないっ!」
かおす「えっと、今は裸眼ですか?」
セイラ「そう」
若葉「普段かけてないと不便じゃないですか?」
セイラ「ガリ勉に…見えるから…」
かおす「あばばばば、眼鏡っ子でもいいじゃないですか。これも一種の萌え属性ですよ?」
チノ「もえぞくせい?」
若葉「もえぞくせい?」
忍「もえぞくせい?」
セイラ「もえぞくせい?」
かおす「あばばばば、やっぱりなんでもないです。さ、マオ先生のためご飯作ってあげましょう!」
〜調理中〜
セイラ「忍…私達仲間ね…」
忍「セイラちゃんは別の世界から来た私達がわからないことを教えてくれますし、勉強も出来るじゃないですか。私なんて、空を飛ぶことしかできないこけしですよ。」
セイラ「忍…」
チノ「忍さん、すみませんが、このレシピ用紙を押さえてくれませんか?」
忍「はい」
セイラ「しのぶー…」
〜数分後〜
若葉「セイラさん。マオ先生一人で食べるのは大変そうなんであーんしてあげてほしいですけどいいですか?」
セイラ「うん!やる!」
マオ「ん…本当に…我の家…?」
セイラ「目が覚めましたね。ほらマオ先生。ご飯ご飯。あーん」
マオ「あーん…」
かおす「あばばばば!お姉さんっぽい生徒がロリ体型の先生にあーんなんて…これは新しいです!」
チノ「落ち着いて下さい」
マオ「zzzz」…
若葉「寝てしまいました」
マオ「ここはどこじゃ?我はさっきまで勇者と戦って…」
mob「おっとごめんよお嬢ちゃん。怪我はしてないかい?」
マオ「おのれ!魔王の力味わうがよい!…あれ?魔力が無い?これはどういうことじゃ…?」
mob「なんだそういうことか。そうかーお嬢ちゃんが魔王かーどうしよーまだ勇者様が現れてないってのにな」
マオ貴様我を愚ろ…なんじゃと?勇者がいない!?」
マオ「成程…おおよそは把握した。現在このナラル島には勇者どころか魔王すら存在していない。それはなぜか。どうやら我は過去の世界に飛ばされたようじゃ。原因は…あれじゃな。しかし時間移動など創造神クラスでないと無理だというのにどんな失敗をやらかせばこんなことになるんじゃあのポンコツ勇者は。だが悪い事ばかりではない。幸い我は未来の記憶を保持しておる。これを利用すれば勇者が誕生することを防げるかもしれぬ!しかし勇者の魔法の失敗が原因か…それとも時間移動してしまったためか力が大幅に弱体化しておる。力の回復には休息が必要。そのためにも!」
マオ「拠点と職を手に入れるのじゃ!」
クエスト受付
マオ「ふははははー!我は魔お…マオじゃ!冒険者ギルドとやらの愚かな人間よ!大人しく我に相応しい職と住居を斡旋するがよい!」
受付「今はいいクエストがなくてな、ほれ。これ舐めて外で遊んできな」
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マオ「ほう…我に貢物とは良い心がけじゃ。また来るのじゃ!」
マオ「おのれ…こうなったら手あたり次第なのじゃ!」
男「こめんな、とりあえず飴ちゃんでも舐めて遊んでおいで」
女「仕事はないよ。ほれ、飴や」
爺「飴じゃ。」
婆「ほれ飴」
マオ「なぜ職も拠点も見つからぬ…つーか、なぜ誰も彼も我に飴玉を渡すのじゃ。正直飴玉で腹は膨れぬのじゃ…くっ…魔王ともあろう者が空腹に敗れるというの…か…」
それから、どれくらい寝たのじゃろうか…
マオ「ん…?」
女戦士「おや。起きましたか」
マオ「いや…起きましたか、ではなくてのう…なんでお主我を小脇に抱えとんの?」
女戦士「かわいい幼女が生き倒れていたら拾うものでは!?」ギラッ
マオ「こやつ…なんと澄み切った揺るぎない瞳を!」
女戦士「まぁクエストの途中で見かけたので放置もできず」
マオ「気のせいか放置されとった方が安全だったような気もするんじゃが…ええーい降ろさんかー!」
女戦士「ええ。さすがにこのままでは戦えませんので」
マオ「ファイブテールドラゴン!?お主クエストとはもしや…」
女戦士「小さいのによくご存じですね。飴を上げましょう」
マオ「お主もかーい!」
ファイブテールドラゴン「キェェェェ!!」
マオ「『Absolute Terror Field(絶対不可侵領域)!!』おお。なんか結構回復しとる。飴玉以外にすげーのじゃ!」
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女戦士「あなたは…」
マオ「ほれ。さっさと倒さんか。これ以上は我も飴玉…じゃなくて魔力が足りぬ!」
女戦士「ですがあれは手強い相手です」
マオ「そんなもの弱点を突けばよかろうが。二本目の尻尾の根元をくすぐれい。そうすれば一気に大人しゅうなるわ」
女戦士「わかりました。では行きましょう」ヒョイっ
マオ「ってなんで我を抱えるのじゃー!」
クエスト成功!
女戦士「今日は助かりました。その幼さで知識と実力を兼ね備えているとは」
マオ「ふっふっふー!まぁ当然じゃ!」
女戦士「それでなのですが。教師をしてみる気はありませんか?私は冒険者学校で教師を務めてるのですがよければあなたも」
マオ「(なぜ魔王たる我が将来勇者を輩出する冒険者を育てねばならんのじゃ!)すまないがこの話…」
女戦士「なお冒険者学校は王立です」
マオ「王立!?それは…つまり安定の公務員…」
女戦士「はい」
マオ「すまないがこの話…是非お受けさせてください」
〜回想終了〜
マオ「ん…お主…なぜ我と添い寝しておる」
女戦士「そこに幼女が寝ていたからですわ」
マオ(こやつ…相変わらずなんという澄み切った揺るぎない瞳!)
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マオ「体から軽くなったぞ」
女戦士「それはよかったですね。あの子達と入れ替わりできました」
〜数分前〜
セイラ「あとはよろしくお願いします」
女戦士「はい、任されました。皆さんはマオ先生のことが好きですね」
「「「「「はい!」」」」」
マオ「そうか…」
目線の先にはチノ達が作った雑炊(?)が…
女戦士「冷めてますよ。温めますか?」
マオ「いや…ポカポカじゃ」
その夜
かおすの部屋
かおす(あの先生、私を見る目が、私が美少女見る時と同じ目をしてた…)
かおす「私のもう一つの職業『漫画家』私が描いた漫画のキャラを実体化させ召喚するモノです。半分くらい済みました…。みんなのイメージ通りだと良いのですが…」
ローナ宅
ローナ「歴代勇者様のご活躍が素晴らしいのは勿論ですがそのお仲間の皆様も皆個性的でそれがまた勇者様の魅力をさらに高めるのです。そういえば!私現999代目勇者様のお仲間のことちゃんと知りませんでした!いけないいけない!勇者様を愛する者としてお仲間とも交流をしておかなければ!」
〜寮(かおす部屋)〜
セイラ「はくしょん!」
チノ「クチュン」
若葉「クチュン」
セイラ(私だけくしゃみが汚い…)
かおす「あばばばば、3人同時でしたよ!」
セイラ「誰かに噂されてるのかな…」
チノ「3人まとめてですか?」
〜翌日、学校〜
ローナ「というわけで、今後は勇者様のお仲間と交流を深めていきたいと思っておりまして。まずはエレノワール様。よろしくお願いいたします」
チノ「交流って、いつもと変わらないのでは?」
若葉「セイラさん、次の授業って何でしたっけ?」
セイラ「次は基礎魔法学だよ。チノ違うよ。それは魔法史の教科書じゃない」
かおす「あばばばば、教科書忘れました…」
セイラ「はいはい。予備の持ってるから貸してあげる」
かおす「ありがとうございますぅ…」
ローナ「さすがです!さすが勇者様パーティーのエレノワール様!第18代目勇者パーティーの聖者様も準備を怠らぬ方だったといいます。まさにそれと同じですね!素晴らしいです!」
セイラ「ありがとうございます」
〜セイラ部屋〜
セイラ「今日はなんか疲れたな…うわっ!?」
セイラ「ひ…姫様!こんな所までどうしたんですか!?」
ローナ「物がいろんなところに置いてあります」
セイラ「え…あ…これはちょっと忙しくて!自習とか宿題とか!ほら勇者祭りとかあったし!片付ける暇なくて…」
ローナ「さすがエレノワール様!第511代目勇者パーティーの聖者様も個性的で独特の美的感覚の持ち主だったといいます。素晴らしいです!」
セイラ「う〜…」
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〜次の日〜
ローナ「休日の今日は若葉様と交流を深めさせていただきます!」
若葉「よろしくお願いします」
ローナ「今日はどちらへ行かれるのですか?」
若葉「カルタードのお店ですわ。私は職業の都合上、たくさんの種類のカルタードが必要ですから」
〜カルタード店〜
店員「いらっしゃいませ。お、若葉ちゃんじゃないですか」
若葉「ご機嫌様」
店員「昨日凄いのが入ってね、若葉ちゃんにぴったりなカードだから、来るのを楽しみにしてたんだ」
若葉「あら、どんなものか楽しみですわ。」
ローナ「流石ですわ!第36代目勇者パーティーのギャル嬢様もカルタードの収集のために、人との繋がりを大事にした方だったといいます。素晴らしいです!」
若葉「お褒めいただき、光栄ですわ。さて、その昨日入荷したカルタードはどちらですか?」
店員「これさ。これは重ね掛けを前提としたカードで、その名も『法皇結界』だ。このカルタードからは、魔法を伝える導線を周囲に張り巡らせることで結界を張り、その導線に触れる、或いは呪文を唱えると重ね掛けしたカルタードの効果が現れるんだ。」
若葉「…?」
店員「実際に見たらわかりやすいよね?ちょっと、試し撃ち場に出ようか。」
試し撃ち場はその名の通り、選んだカルタードを試しに使う部屋である。壁や天井は防音効果の高い素材を使ってるので、『メラゾーマ』や『エクスプロージョン』の様な強力な呪文を使っても問題ない
店員「例えば、この『火炎弾(メラ)』と重ね掛けしてみます。」
店員「『法皇結界』!!」
試し撃ち場の床や壁、天井によく見たら見えるくらいの細い糸が張り巡らされる
店員「この石をあの糸に当たる様に投げてみて」
若葉「わかりました。えいっ」
ドシャァァァン!!
ローナ「おっ!?」
糸に当たった石は張り巡らされた結界のあらゆる方向から放たれた火炎弾(メラ)によって焼き払われた。
若葉「これはこれは…」
店員「どうですか?」
若葉「買います!」
店員「ご購入、ありがとうございます。」
ローナ「良かったですね、良いカード買えまして」
若葉「では、これから本命のところへ行きましょう。」
〜マニア向けカルタードショップ〜
ローナ「先ほどとは雰囲気が違いますね。」
若葉「その道のマニアが集うらしいです。私も初めてですわ。」
ローナ「な…なにかいかがわ…いえ、独特の雰囲気ですね」
青髪の少女「バトルっす」
おじさん「よかろう」
ローナ「バトルって…駄目ですよこんな所で。
若葉「しかもこんなご老人と…」
青髪の少女「新参者っすか?大丈夫っすよ。レアなカルタードを見せ合うだけっすから」
青髪の少女「せーの!レアカルタード『マヒャデドス』っす!しかもクラスは☆5っすよ!」
おじさん「ワシのカルタードをよく見るがいい!」
青髪の少女「お!それは伝説レアの『アイネクライネナハトムジーク』じゃないっすか!」
おじさん「フフフ。前回はお主に満漢全席を出されて参っんでな。非情の1枚じゃ。今回はワシの勝ちじゃな」
青髪の少女「くっ…!」
ローナ「それでしたら私も持ってますよ」
マニア達「え!?」
若葉「そういえばローナさんは神話レアのカルタードを持ってたっすね…」
ローナ「はいらあれはお父様から預かったものですがこれらは護身用にと貰ったものです。持ちきれなくて部屋に置きっぱなしのものもたくさんあるんですよ」
若葉「流石王女様ですね。」
マニア達「え、あの人皇室のお方なんですか?」
ローナ「この店にあるレアカルタードをすべて売ってくださいな」
マニア達「流石皇室の人、爆買いの規模が違う」
ローナ「はいどうぞ。若葉様受け取って下さい」
おじさん(そんな…全てのカルタードコレクターが涙と涎を流して欲しがるじゃろうものが…皇室の財力によってこんなにも呆気なく…)
若葉「有難く、いくらか頂戴いたしますわ」
おじさん「やめろ!全てのカルタードコレクターの努力を全て否定するつもりか!?」
若葉「承知の上です。ですから、私は言いました。『いくらか』と」
若葉「このカルタードは私たちと分けます。私は、コレクターがなんなのかはよくわかりませんが、ただ地道に集めるだけでは無いと思います。貰える時は貰うべきかもしれません。」
おじさん「し、しかし…」
若葉「それでも納得がいかないようでしたら、こう思って下さい。『このカルタードは、今までの努力のちょっとしたご褒美』ですと」
ローナ「流石若葉様!第888代目勇者パーティーのギャル嬢様も、上手いこと言いながら旅で手に入れた物を民に分け与えたといいます。素晴らしいです!」
若葉「なんだかよくわかりませんが、光栄ですわ」
「「「「ぎゃ、ギャル嬢だと!?」」」」
若葉「え?」
ローナ「え?」
青髪の少女「ギャル嬢といえば、転生者の一種で、圧倒的な魔力でカルタードを意のままに操るというすごい人っす」
おじさん「特に、所持している全てのカルタードを全て重ね掛けする、『全札総重魔砲』の威力はタイミングが合えば、その場にいる小・中型モンスターの群れを一撃で焼き払うことも…」
若葉「私そこまで強くありませんよ」
ローナ「彼女は最近転生したお方です。」
〜帰り道、その1〜
若葉「今日はありがとうございます。」
ローナ「いえ、私も若葉様の交流ができて嬉しい限りですわ」
若葉「それはそれは…そうですわ、姫様、お時間はありますか?」
ローナ「ありますよ。」
若葉「なら、あと一つ付いてきてくれませんか?」
〜歩くこと5分〜
ローナ「こ、これは…!?」
若葉「最近見つけたクレープ屋さんですわ。私は転生前、裕福な家庭に育ちました。そして高校生の時、初めてギャルっぽい、普通のお店でお友達とお食事をし、お話をしたのです。それは、今まで行ったどのレストランよりも楽しいものでした。ローナさん、貴女は今までこんなことありました?」
ローナ「そんな…私のために…。そうです、私が外食する時は大体は諸外国や貴族との交流で、友達とこういう場所に行ったことはありませんでした。」
若葉「喜んでもらえて嬉しいわ。さ、行きましょう、私のオススメのメニューは…」
〜帰り道、その2〜
ローナ「楽しい時間をありがとうございます」
若葉「喜んでいただき、嬉しいですわ」
若葉「今日はたくさんのカルタードを手に入れました。チノちゃん対局が楽しみです」
ローナ「対局?」
部屋
忍「王手です。」
かおす「あばっ!ここで大宮選手の王手です!本日無敗の香風選手、ここで敗北か!?」
チノ「心配ありません、予想通りです。しかし…」コロン…
忍「1ですね。」
かおす「あばばばば!?1だけで大丈夫でしょうか?」
チノ「1でも充分です。」
忍「はうっ」
チノ「チェックメイトです。」
かおす「なんと!?」
忍「負けました…。」
若葉「ただいま戻りました」
チノ「おかえりなさい」
かおす「おかえりなさい」
忍「チノちゃんは相変わらず強いですね。」
若葉「流石、転生前によくチェスをやってただけありますわ」
チノ「あ、ありがとうございます」
ローナ「こ、これは…!?」
若葉「そう、『エンチャントダイス』ですわ。」
説明しよう!『エンチャントダイス』とは!?
チェスや将棋様なボードゲームに双六やカード、魔法などの要素を盛り込んだナラル島発祥のゲームだ!
〜用意するもの〜
駒 縦横24マスのボード カルタード
〜遊び方〜
試合前
@
縦横24マスのボードの上に
横4マス縦3マスの自陣の最前に24体の前一直線にしか進めない「インファンテリー」、その後ろに、前後左右に進めるが、斜めには進めない「ナパジェニー」と逆に斜めなら進める「キャバリー」、をそれぞれ3体、そして一番後ろに全方向に移動できる「キング」を一体、前ならば縦でも斜めでも移動できるが、後ろには移動できない「ドラゴン」を2体配置しよう!
「インファンテリー」、「ナパジェニー」、「キャバリー」は、「ソード」、「ランス」、「バルディッシュ」という3タイプが一体ずつある。この3つの職業は三竦みの関係になっており、「ソード」は「バルディッシュ」に強く、「バルディッシュ」は「ランス」に強く、「ランス」は「ソード」に強いぞ!
A
次に、カルタードをシャッフルして、2人均等に分け、プレイヤーとボードの間に上から3枚ずつ
カルタードを配置しよう!
B
ジャンケンをしてどちらが先に打つか決めよう!
試合開始!!
まずはサイコロを振る。出てきたサイコロの目の数までそのターンの駒は動かせるぞ!
例えば、5の目が出た時、インファンテリーを動かすなら前に5マスまで、ナパジェニーなら、縦横のどちらかを5マスまで移動できるというわけだ!
移動したら、今度は相手のターン。相手もサイコロを振って出た目の数だけ駒を動かす。
そして、二つのコマが0マスの距離に向かい合うと、「一騎討ち」が始まるぜ!
〜一騎討ちの流れ〜
まず、作法として、お互いに「一騎討ち、エンチャント」と唱えて、3枚の手札(カルタード)のどれかを一騎討ちする駒に付与する。
一騎討ちでは、職業で有利な駒が相手の駒を取れるが、付与するカルタードの属性やレアリティによって逆に自分にとって不利な駒を取ることもできるぞ!
この判定は、駒が自動で決めるぞ!
ただし、「ドラゴン」は相手が「インファンテリー」、「ナパジェニー」、「キャバリー」だろうが、問答無用で駒を取れるぞ。
でも「ドラゴン」同士なら、カルタードを付与し、属性やレアリティが有利な方が勝ち取れるぞ!
取った駒は自分の駒となり、好きなタイミングで使用できるぞ
これらを交互に繰り返しながら進め、先にキング」を討ち取った方が勝利だ!
ね、簡単でしょ?
ローナ「懐かしいですね、私もよくやりましたわ。」
若葉「今日手に入れたカルタードがどんな効果を出すか、楽しみですわ。」
チノ「どんなカルタードが相手でしょうが、私は負けませんよ。」
かおす「あばばばば、えっと、今回はここまでです!」
今回は話の都合上オリジナル要素が多くなりました。
次回はチノ対若葉のエンチャントダイス対決です。
異世界が舞台ですから、魔法要素のある独特のゲームがあっても良いんじゃないかなと思い作ってみました。
アッシェンt…
まさかローナ姫からカルタードを貰うとは…!
(「ね、簡単でしょ?」ガクブルガクブル)
>>153
盟約に誓って(実はそっちよりも血界戦線のプラスフェアーから触発されてます)
位こそ違うけど、2人ともお嬢様ですからそこんところの価値観(?)は意外と似てると思いました。
忍「さぁ、始まりました!エンチャントダイス、若葉ちゃん対チノちゃんの対局です。実況は私大宮忍です。そして」
ローナ「はい、解説は私ローナがいたしますわ。」
かおす「あばばばば、私とセイラさんはコメンテーター兼観客です」
セイラ「…なんだこれ」
若葉「ジャンケンポン」
チノ「ジャンケンポン」
若葉「よし、では私からですね」
コロン…
忍「4ですね」
若葉「では、インファンテリー(ソード)を前に」
チノ「では私も…」
カラン…
ローナ「2ですね」
チノ「よし」
忍「ナパジェニーを横にスライドさせましたね。これは一体…」
ローナ「私の爺やが得意とした陣形ですね。」
若葉「1、ナパジェニー(ランス)を右に」
チノ「3、インファンテリー(バルディッシュ)を左、キングの目の前へ」
若葉「6、インファンテリー(ソード)をさらに前へ」
かおす「あばばばば、迷いのない動きが奏でるサイコロと駒の音、ASMRにしたいです」
セイラ「えーえすえむあーる?」
かおす「私がいた世界にある音響技術の一種です。すごく気持ちいいです」
カラン…トン…
コロン…ストッ……
カラン…
トットットン…
コロンコロン…
トントントントン
チンチロリン…
チノ「きましたね」
若葉「はい」
チノ「選びましたか?」
若葉「はい」
若葉「一騎討ち、エンチャント」
チノ「一騎討ち、エンチャント」
忍「始まりました、一騎討ちです!」
若葉 インファンテリー ソード
チノ キャバリー ランス
セイラ「駒だけを見るとチノさんが有利ですね」
若葉(チノさんから勝負を挑んだあたり、まだそんなに強力なカルタードは持ってないはずです。それに、今ここでレアカードを使っては、後々困るはず…)
チノ(前にしか進めないインファンテリーと、前後左右の斜め移動ができるキャバリー…損失が大きいのは私ですね。しかし、ここまで同じ駒を何回も前に押し出すのは、何かの罠でしょうか?念のために左右に防御特化の陣形を組んでますから関係ありません。それに私には…)
若葉「チノさん、その駒、いただきますわ」サッ
チノ「こっちと台詞です」サッ
カルタード付与!
ちなみに、付与の仕方は、カルタードを駒の下に敷く。
忍「2人が付与したカルタードは…」
若葉 レアカルタード『FRIDAY THE 13TH』
チノ レアカルタード『魔法校長(ダンブルドア)』
忍「駒の判定は…!?」
駒(若葉)『ぐわぁぁぁ』
駒(チノ)『取ったどー!』
ローナ「これは…凄いです!」
忍「どこがでしょうか?」
ローナ「一騎討ちは、職業が有利な駒でも相手の駒を取ることは難しいのです。何故なら、『相手は自分の駒が不利』だということはわかってるので[レアリティの高いカルタード、或いは特殊な効果を持つカードを『使わざるを得ない』]からです」
忍「ふむ」
ローナ「だから、有利な側の方は相手が使うレアリティの高いカードよりさらに高いカードを付与しないと駒を取られてしまいます。だからといって早い段階でレアリティ高いカルタードを使用したら後々苦労します。」
かおす「つまり、相手が出すでカードと同じレアリティじゃないといけないのですね」
ローナ「その通り!流石勇者様ですね」
セイラ「でも相手のカードのレアリティなんてわからないじゃない」
ローナ「それだけ2人が互いに考え、攻略してるのですよ」
チノ「流石です、正直取られることを覚悟してました」
若葉「お褒めいただき光栄ですわ。さ、続けましょうか」
チノ(さて、新しいカルタードは…ふむ)
若葉(次のカードはあまりよろしくないですね)
チノ「キャバリーを左後ろに3マス」
若葉「ナパジェニーを前に5マス」
チノ「インファンテリーをを1マス前に」
若葉「キャバリーを右前に2マス」
若葉(おや、チノさん私の駒を避けてますね。ひょっとしたら…)
若葉「一騎討ち、エンチャント」
チノ「一騎討ち、エンチャント」
若葉(駒も有利、相手も私を避けてます。このカードでも取れる…!?)
駒(若葉)『ぐわぁぁぁ』
駒(チノ)『取ったどー!』
ローナ「チノ様のカルタードの方がだったようですね」
若葉「そんな…まさか、私のコマを避けたのは…」
チノ「す…全て演技です(本当はあそこの駒を狙ってただけですが、若葉さんがこれで焦るなら…)」
チノ(しかし、あそこで自分が焦ってレアカード使ってしまったのは痛恨のミスです。仕方ありません、アレをやりましょう)
若葉「キャバリーを左前に3マス」
チノ「インファンテリーを前に4マス」
若葉「ナパジェニーを1マス前に」
チノ「キャバリーを右前に6マス」
若葉「ナパジェニーを4マス後ろ」
チノ「キングを左に4マス」
若葉「キャバリーを横に6マス」
チノ「若葉さんからもらったインファンテリーをセット」
若葉「インファンテリーを前にIマス」
チノ「ドラゴンを前に5マス」
若葉「!?」
ローナ「これは…どういうつもりでしょうか!?」
忍「どうしました?」
ローナ「ドラゴンはドラゴン以外の当たった駒を問答無用で取れますが後ろには進めません。つまり、うまく逃げれば簡単に動きを封じ込めます。」
セイラ「確かに、ドラゴンは自陣に攻め込んだ駒を排除するために使うことが多いわ」
チノ(やはり皆さんそう思ってるようですね…)
〜それから暫くして〜
若葉(あれからチノさんから何駒取れましたが…やはりあのドラゴンが邪魔です。)
チノ(やはり困ってますね、それが私の狙いです。)
若葉(仕方ありません)
若葉「ドラゴンを5マス前へ、一騎討ちします!」
チノ(やっぱり我慢できずに一騎討ちを仕掛けましたね。しかし、こっちには神話レアのカードがあります。これを付与します。ここで取られたらまずいですから)
駒(チノ)『ぐわぁぁぁ』
駒(若葉)『とったどぉぉぉ』
チノ「嘘!?」
若葉「私のカードは重ね掛けする必要があります。付与した時、ちょっとだけ重なるように駒におきました。」
チノ「な…なるほどですね…」
忍「それだと、重ね掛け専用カードが有利になりませんか?」
ローナ「ご安心ください、重ね掛け専用は自分よりレアリティが低いカードに弱いですので、駒の職業が不利だと負ける可能性が高いです」
忍「なるほどですね、しかしチノちゃんドラゴンを取られてしまいました。これからどう打つのでしょうか」
チノ「ま…まだ手はあります」カラン
チノ「キングを横に2マス。取り敢えず逃げます!」
若葉「それはどうでしょうか?」
ローナ「若葉様、取ったドラゴンを自身のキングの前へ置いてしまいました!」
チノ「……」
セイラ「もはやこれまでか?」
チノ「いえ、ここで諦めてはいけません。絶望的な状況でも、最後まで闘うのが礼儀です」
若葉「最後まで楽しみましょう」
チノ「おや、勝ちだと思ってますか?」コロン
チノ「ドラゴンを私のキングの前へ」
コロン
若葉「…ドラゴンを5マス前へ」
コロン
チノ「ドラゴンを2マス前へ」
コロン
若葉「キングを4マス前へ」
コロン
チノ「キングを1マス前へ」
若葉「向かってくるのですね。逃げるのをやめてもう一度挑もうと私に近づいてくるのですね。」
チノ「近づかなきゃ、キングを討ち取れませんから。」
忍「今他の駒を使えば、チノちゃんのキングを取れるのに何故そうしないのでしょうか?」
かおす「あばばばば、チノさんの真っ直ぐ進む覚悟を、若葉さんが受け取りましたね!」
若葉「決着をつけましょう」
チノ「はい」
若葉「一騎討ち、エンチャント!」
チノ「一騎討ち、エンチャント!」
忍「この一騎討ちが終わったら、そのまま勝った方のドラゴンがキングを討ち取りますね」
かおす「あばばばば、『法皇結界』は2枚も持ってなかったはずです」
セイラ「お互い迷いなく付与したあたり、2人とも相当レアなカードがあるのかな?」
ローナ「結果が楽しみですわ!」
続く
高レベルなバトル…!いいところで終わりますね…続きが気になります!
チンチロリン!
>>165
ありがとうございます!
テーブルゲームの描写は初めてですので楽しかったです。
チンチロリン!
若葉「決着をつけましょう」
チノ「はい」
若葉「一騎討ち、エンチャント!」
チノ「一騎討ち、エンチャント!」
忍「この一騎討ちが終わったら、そのまま勝った方のドラゴンがキングを討ち取りますね」
かおす「あばばばば、『法皇結界』は2枚も持ってなかったはずです」
セイラ「お互い迷いなく付与したあたり、2人とも相当レアなカードがあるのかな?」
結果やいかに!!
駒(若葉)『ぐわぁぁぁ』
駒(チノ)『取ったどー!』
若葉「あ、あれは!?」
チノが付与したカードは何故か『法皇結界』を示していた。
若葉「い、いつ買ったんですか?」
チノ「法皇結界は若葉さんだけが持ってますよ。よく見てください、このカードを」
かおす「?」
忍「?」
セイラ「?」
ローナ「あ!」
チノ「特殊カルタード『再現素描(ドーブルスケッチ)』。このカードは重なったりカードと同じ効果を発動します。買ったのではなく、福引で貰いました。『法皇結界』がどんなカードか知りませんでしたが、若葉さんのおかげでこのカードが役に立つとわかりました。」
若葉「あ〜、あの時使わなかったら…」
チノ「さて、ドラゴンを取ったところですし、トドメを指します。」
コロン
ストン
コロン
ストン
チノ「打ち取りました。」
忍「お見事です」
若葉「楽しかったですよ」
チノ「こちらこそ、手に焦る対局でした。」
セイラ「2人とも凄いね」
かおす「あばばばば、もうこんな時間です!」
ローナ「そうですね、そろそろお暇させていただきます…あら?」
若葉「……」ギュッ
ローナの手を掴んで離さない
若葉「せっかくですから、泊まって行きませんか?」
かおす「あばばばば!お泊りフラグですね!」
チノ「確かに、今帰ったら逆に寝るのが遅くなりそうです。」
ローナ「ぜ…是非!」
あれから私は勇者様達と過ごす時間がさらに多くなりました。
次の日
マオ「ダンジョンに潜る時はこういう棒を持って行くといろいろと便利なのじゃがなぜだかわかるか?ではローナ姫!」
かおす(なぜも何も、棍棒や丸太は最強の武器なのでは…)
ローナ「え…えっと…」
セイラ「ダンジョンの壁や床を叩いてトラップを探すのに使うんです」
ローナ「ありがとうございます」
ローナ「ダンジョンの壁や床を叩いてトラップを探すのに使います!」
マオ「全部聞こえておるぞ…」
チノ「私がいた世界ではビー玉でした」ボソッ
かおす「わかります、転がして床スイッチを押したりしますよね」コソコソ
〜買い物〜
ローナ「勇者様にお似合いですよ」
かおす「あばばばば、ローナさんの方が似合いますよ」ローナに髪飾りをつける
ローナ「まぁ…」
かおす「あばばばば、とてもお似合いです!こんな御姿を見られるなんて私は…!」
ローナ「勇者様に褒められて…私、感無量です!」
〜ローナ宅〜
ローナ「今日もとっても充実した1日でした。でも…何か足りないような…」
〜職員室?〜
マオ「休みだというのにどうしたのじゃ?」
ローナ「先生!勇者様がちっとも勇者らしくありません!」
マオ「ん?何を言っておるのじゃ?前からじゃろ?」
ローナ「勇者様といえばこの世界に破壊と混沌をもたらすあの極悪非道悪鬼羅刹こんこんちきな魔王からこの世界を救う尊いお方」
マオ「誰がこんこんちきじゃ…」
ローナ「はい?」
マオ「な…なんでもにゃい!続けよ…」
ローナ「はい。ですが普段の勇者様は授業を受けたりお弁当を食べたりショッピングをしたりと普通の女の子のよう」
マオ「姫も随分楽しそうに見えたが不満なのか?」
ローナ「不満なんてありません!すっごく楽しいです!」
マオ「ではよいではないか」
ローナ「それでも!私は勇者様の勇者らしいご活躍を見たいんです!」
マオ「そういえば夏休みに邪神を討伐したとか言っておったな。ほんまか知らんけど」
ローナ「邪神討伐!?そういうのです!そういうのをもっとください!どこかに討伐しごろの邪神とかいませんか?」
マオ「いるわけなかろう…邪神を旬の果物みたいに言うな。だいたいあやつは勇者といってもまだまだぴよぴよひよっこちゃんじゃ。勇者のクエストなぞさせられんわ」
マオ「先生…どうしても駄目ですか?」
マオ「駄目じゃ!教師としての責任…」
マネー、マネー、マネー♪
https://kirarabbs.com/upl/1573424448-1.jpg
https://kirarabbs.com/upl/1573424448-2.jpg
マオ「わかった!協力しよう!」
そしてまた数日後
マオ「大変じゃー!魔王が復活してローナ姫が攫われてしまったー!」
かおす「な、なんだってぇ!?」
マオ「復活した魔王は新たな魔王城を建てそこで勇者であるお主らを待ち構えておる。相手が魔王である以上勇者の剣を持つお主にしか姫は救えぬ!萌田薫子よ、ローナ姫を救うのじゃ!」
マオ(まー全部ヤラセじゃがな−)
かおす「あばばばば、まだ漫画は完成していません!」
若葉「今こそ、ローナさんに買ってもらった神話レアカルタードを使う時が来ました…!」
チノ「今の私たちで倒せるのでしょうか」
セイラ「とにかく、急いで準備しないと!」
忍「私も何か役に立てば良いのですが…」
マオ(盛り上がってるこやつらを見てると心苦しいのう…先に謝っておく。すまぬ!)
〜新魔王城〜
マオ「今帰ったぞー」
ローナ「お帰りなさいませ。いかがでしたか?」
マオ「万事抜かりない。勇者達はこちらに向かっておる」
ローナ「まぁ!ついに勇者様のご活躍が見られるのですね〜!」
マオ「それにしても、この城をいつの間に建てたのじゃ?」
ローナ「いつかこんな日が来ることもあろうかと魔王城を建てておきました!」
マオ「いやいやいや、どんな日じゃよ?」
忍「これが魔王城ですか。なんだか、すごい見た目ですね」
かおす「なにゆえ もがき いきるのか? ほろびこそ わが よろこび。 しにゆくものこそ うつくしい。 さあ わが うでのなかで いきたえるがよい!」
セイラ「なんで勇者が魔王みたいな台詞言うの?」
かおす「せっかくここに来たので、つい」
チノ「気持ちはわからなくはありません。行きましょう」
いざ入城!
セイラ「薄暗いね」
ゴゴゴゴゴ……
チノ「この音は?」
忍「私です、お腹なりました。恥ずかしいです」
セイラ「シノはこけしでしょ?お腹がなるわけ…あ、あれは!?」
若葉「トラップですわ!」
かおす「あばばばば、某冒険映画で見ました!」
忍「テッテレッテー♪テッテレー♪ですね!」
チノ「最後の聖戦でしたっけ?」
かおす「クリスタルスカルでは?」
レイダース失われた聖櫃 です
セイラ「あの棒持って来ればよかったー!」
かおす「あばっ!」コケッ
セイラ「かおすちゃん!」
かおす「もはやこれまでです…ここは私を置いて逃げて下さい!」
チノ「こけただけじゃないですか!」
忍「かおすちゃんが居ないと誰が魔王を倒すのですか!?」
若葉「私があの岩を砕くわ!『救国戦闘機(スーパーマリンスピットファイア』、『破壊光線』!!」
岩「パカッ」
若葉「あら?」
忍「張りぼてですね…」
かおす「あばばばば、こんなのにびびってあんな台詞(ここは私を置いて行け)を言ってしまうなんて恥ずかしいです」
セイラ「でもよかったわ、本物だったら私達もやられてたかもしれないよ」
〜数分後〜
セイラ「モンスターよ!…ってあれ?」
チノ「最弱モンスターのポムルンですね」
かおす「ここって魔王城ですよね?」
〜魔王の部屋〜
ローナ「勇者様が私のために戦っているんですね〜…ってこれでは物足りません。一番弱いモンスターじゃないですか。先程の岩のトラップもハリボテでしたし…あら?あらあらあら? 」
かおす先生達を見守るための水晶に写っていたのは…
セイラ「なんと!?」
なんと!?
忍「お風呂です!」
チノ「これも何かのトラップでしょうか?」
かおす「さあ…あ、湯加減は丁度良いです。若葉さん、何かこのお風呂が安全かどうかを確認できるカルタードはありますか?」
若葉「残念ですがありませんわ…」
忍「みなさん、ここは私に任せてください!」
一同「え?」
忍「ここは私が自ら実験台になります!私ができることなんて、それしかありませんから!」
ポチャッ
かおす「あばばばば、早まらないでください!」
セイラ「そうよ!シノも私たちの大切な仲間だから!」
チノ「待ってください、私の『カフェドマンシー』で占いますから!」
忍「良いお湯ですよ〜」
一同「え?」
〜魔王部屋〜
マオ「回復ポイントまで用意してあってなんだか真剣味が足りません!」
マオ「う〜ん…姫はどうしたいのじゃ?」
ローナ「やはり伝説に語られるような試練こそが勇者様にはふさわしいと思うんです!たとえばトロールだってペシャンコの落下トラップ、待ち受ける魔界に住むデーモン軍団、一瞬でも油断すれば魂を奪ってしまう呪われた悪霊達!とかじゃないと」
マオ「そんなガチなの我だってやらんかったわ…」
ローナ「はい?」
マオ「いや、なんでもない!」
マオ「……のう姫よ…お主はあやつらを危険な目に遭わせたいのか?」
ローナ「え?だって勇者には危険が付きものじゃないですか…あら?ですが勇者様達にそんな危険なことをさせるのは…あら?あら?あらら?」
マオ(少し気づいたのか?)
〜回復ポイント(風呂)〜
セイラ「気持ちよかったけど、本当にここは魔王城かな?」
若葉「何を言ってるのですか?どう見ても魔王城じゃないですか」
忍「そうですよ、早くローナちゃんを助けに行かないと」
チノ「待ってください、セイラさんの言う通り、少し怪しいです。トラップも張りぼてですし、モンスターもポムルンなどの最弱級、こんな回復ポイントもあります。入学初日のダンジョンより易しい気がします。」
かおす「あばばばば、ひょっとしたら、私のようなよわっちい漫画家が勇者になってしまったから、その反動で復活した魔王も弱体化したのでは…」
忍「かおすちゃんも結構強いですよ?」
かおす「そんなことありませんよ」
セイラ「ここで考えても時間の無駄よ、次の部屋にいってみよう」
〜魔王部屋〜
マオ「ほれ。あやつらが次の部屋に行くぞ」
ローナ「まぁ!次は勇者様の素敵なご活躍が見られますよ!」
マオ「自信満々じゃな」
ローナ「はい!次に待ち構えているのは魔王四天王ですから!」
マオ「魔王四天王じゃと!?…まさかあやつらを!?」
マオ「ってなんじゃあの着ぐるみは!」
ローナ「何って魔王四天王ですよ。ほらそっくりです」
マオ「いや…これ…そのまま形にしちゃダメじゃろ」
〜四天王の部屋〜
四天王A「ついにここまで来たか、勇者達よ…だが残念だ、君たちの努力は我らが四天王の前に散る」
四天王A「俺の名は『ロドニー』」
四天王B「シェフィールド」
四天王C「ユニコーンです」
四天王D「千代田智絵里よ」
かおす「あばばばば、1人日本人がいます!転生者ですか?」
智絵里「流石勇者パーティ、私が転生者だとすぐにわかったようね!」
チノ「いやいやいや、名前ですぐにわかりますよ」
若葉「ここは日本人同士、話し合いで決めましょう、どうか魔王様の部屋へ案内してくれませんか?」
智絵里「案内したい気持ちはやまやまですが…(あれ?どうやって拒否しようかな?)」
智絵里[『脳内通話(テレパシー)!』ねぇ、これどう答えたら良いかな?]
ロドニー[簡単だ、「私は許そう、だがこいつらが許すかな?」と言えば良い]
智絵里[なるほど、ありがとうございます]
智絵里「私は許そう、だがこいつらが許すかな?」
セイラ「結局戦わなければならないのね」
〜魔王部屋〜
ローナ「ちなみに、あの中に入っているのは私のボディーガードであり我が国が誇るソードマスター、グラップラー、アーチャー、アークウィザード…ラパネスタ王国最強の4人ですから!』
マオ「リアル魔王四天王より強いかもしれぬぞ…」
ロドニー→ソードマスター
シェフィールド→グラップラー
ユニコーン→アーチャー
千代田智絵里→アークウィザード
〜四天王の部屋〜
ユニコーン「私が先手を撃つよ。配置について、エンジェルズ!」
セイラ「四天王がなんだろうが、さっさと倒すわよ!」スチャ
かおす「あばばばば、眼鏡装着しましたね!」
セイラ「本当は恥ずかしいけど、一番得意な弓術は眼鏡なしだとできないのよ」
ユニコーン「行くよ!」
セイラ「ユニコーンは私が相手するから!」
ユニコーン「発射!」
セイラ「えいっ!」
セイラとユニコーンが向かい合って矢を放つ
すると…
???「うぉっしゃぁぁぁ!!」
ユニコーンが放った矢から小さな妖精のような何かがなんか叫びながら現れ、放たれた矢を槍のように持ちセイラの矢を弾く
セイラ「何!?」
ユニコーン「よくやったナタリー、そのまま体勢を整えて!」
ナタリー「OK!」
ユニコーン「これが私の弓術、『個性的女性達(チャーリーズエンジェルズ)』よ!精霊達と意思疎通して矢を操作するのだ」
ナタリー「そして!『炎の付与』!!」
かおす「ちっこいのが振り回す矢が火を吹いた!?」
ナタリー「そいや!」
ナタリー炎を上げる矢をセイラに斬りつけようとするが
セイラ「よっと」
間一髪、ギリギリでかわす!
ナタリー「着弾、残念だけど本体には当たらなかった…」
ユニコーン「了解、まだ矢はあるから大丈夫よ!ディラン、アレックス、準備ははできてるか?」
ディラン「とっくにできてるよ」
アレックス「いつでもどうぞ!」
ユニコーンと戦う精霊はナタリー、ディラン、アレックスの3人。ナタリーは炎魔法を、ディランは水魔法を、アレックスは雷魔法を矢に付与することができる。
チノ「流石四天王…やはりこの城は本物でした…」
チュドーン!!
チノ「うわっ」
智絵里「貴女の相手は私です。ロッドの持ち方が変よ、右手をもう少し上に、小指に力を入れてね」
チノ「は…はい、ありがとうございます」
チノ「ではこの持ち方で撃ってみます」チュドーン
チノ「なるほど、確かに撃ちやすいです。火力も上がってます」
智絵里「でしょ?この持ち方が基本!ロッドの扱い方はまだまだ色々あるよ、一緒に頑張りましょ!」
チノ「はい!」
かおす「あばばばば、私はえっと…」
ロドニー「俺が相手をする」
かおす「速い!」
ロドニー「今のを避けるのは普通に凄い、流石勇者だ。『気弱』だけど『無力』では無い。」
かおす「えっと…」
ロドニー「さぁ来い!」
かおす「あばばばば、スパルタ教官ですぅ…!」
若葉「では、私がお相手するのは、えっと…お名前は…」
シェフィールド「シェフィールド…シェフィと呼んで。」
若葉「わかりました。小橋若葉と申します」
シェフィールド「凄い丁寧な口調ですね。いいとこのお嬢さんかな?」
若葉「転生前はそうでした。今は冒険者学校に通う学生ですわ。さ、お話はここまでにしましょう、『雷撃』、『火炎弾(メラ)』!!」
シェフィールド「そいっ」
若葉「あら!?」
若葉が撃った魔法弾が突如スライムのようになってして地面に落ちた
若葉「一体これは…!」
シェフィールド「君の身体に宿る圧倒的魔力に一瞬ビビッちまったが、どうやら僕の固有魔法『対魔粘着(アサギ)』の敵じゃないな」
説明しよう、シェフィールドの固有魔法『対魔粘着(アサギ)』は、防魔法性の高い透明なスライム状の物質(シェフィはこれをアサギと呼んでる。)を生成、操る能力だ。
若葉が撃った魔法弾はスライム化したのではなく、魔法弾の周りをアサギが覆い被さり重くなって落下したのだ。
若葉「正攻法じゃダメな様ですね。ならば!『法皇結界』に『火炎弾(メラ)』と『赤い彗星(シャアザク)』を重ね掛け、目標はシェフィさんです!」
シェフィールド「多方向から通常の3倍の速度で射撃した所で、結果は同じだ!」
シェフィールドは法皇結界から撃ち出された魔法弾をアサギで包んでいくが…
シェフィールド「しまった!」
よそ見をしたシェフィールドの足が法皇結界の糸に当たり、その際に発射されて魔法弾がシェフィールドを直撃!!
シェフィールド「痛た…今度はこっちの番だ。そいっ」
シェフィールドが撃ち出したアサギが若葉に直撃!
若葉「うぐっ…オェ…」
シェフィールド「内側に響くだろ?」
これは、常温に晒して固まった餅の様にアサギの表面を乾燥させ撃ち出し、若葉に当たった瞬間へばり付くように潰れその衝撃が若葉の服から皮膚、皮膚から体内へと伝わり骨を砕きその骨の破片で内臓を傷つけるのだ。
シェフィールド「今のはまだ本気で当ててないから、骨まで響かせてない。しかし、私がこれを本気で連射したら、君は五臓六腑をシェイクされ内側から溶ける様に死ぬ(直球)」
若葉「怖っ」
シェフィールド「ただスライム状の物質を操るシンプルな固有魔法、みんなは『なんかキモい』とか『下らない』と冗談まじりに言ってるが、『くだる』『くだらねー』ってのは所詮頭の使い方ひとつさ」
シェフィールド「さぁどうする?どう仕掛ける?君の魔力はぶっ放すだけじゃないでしょ?」
若葉「どうしましょう…」
チノ「そんな強大な魔法弾、私も撃てるのですか?」
智絵里「撃てる撃てないじゃい、『撃つ』んだよ。撃って行こう!」
チノ「はい…」
ナタリー「行くぜ行くぜ行くぜぇぇぇ!!」
アレックス「もっと矢ァ放てよ!全部私が弾くけどなぁ!!」
ディラン「こんな撃ち合い、訓練にもならねぇなぁ!」
ユニコーン「そんな風に撃っててもね、当たらないんですよ、私達には」
セイラ「くっ…」
ロドニー「君の名前と職業を聞いてなかったな…答えてくれ、このくらいの攻め合いねら会話もできるだろ?」
かおす「も…もえ…(どうしよう、萌田薫子と名乗るのが久し振り過ぎです)か、かおすです(異世界だからいっか)!職業は『勇者』と『漫画家』です」
ロドニー「かおす…職業が2つ、智絵里と同じ転生者だな。漫画家って確か絵に直接台詞をつける作家だったっけ?」
かおす「そ、そうです。そしてその作品がある程度区切りがつくと登場人物を召喚できるそうです。私はまだ召喚できませんが…」
ロドニー「なるほど」
ロドニー「いいか?全ての動きには『スキ』がある。自分の攻撃のどのタイミングで『スキ』が生じるかを把握し、相手より早く相手の『スキ』を見極め『突く』のだ。」
かおす「はい!」
ロドニー「また、剣には行くべき『刃の軌道』と言うものがあり、剣はそれを知っている。だが剣は自ら動けない。だから『剣の声を聞き』、『剣と一体になる』ことで、剣士は敵を斬ることができる。何も難しいことではない、丁度作家が凄く調子良い時に握るペンと同じ感覚だ。自分が初めて剣と一体になった時のことを友達の小説家に語ったらなんかそんなこと言ってた。」
かおす「なるほど…」
ロドニー「『動きのスキ』と『刃の軌道』この2つを利用出来る者こそ、『真の達人』だ。かおす、君はこの戦いで真の達人になれるかな?」
かおす「な……」
かおす「なります!」
ロドニー「いい返事だ、だが今回はここまでだ。次回まで暫く待ってくれ」
かおす(急にメタいこと言いますね…この四天王は…)
つづく
ロドニー「所であのこけしはなんだ?」
かおす「忍です。彼女も転生者です」
途中何故かペンギンの画像が投稿されてしまったことをお詫び申し上げます。(写真フォルダに家族写真が無くてよかった…)
以後気をつけます
ペンギンかわいいです()
ゲームは相手のカードのコピー…!素晴らしい勝利でした!
撃てる撃てないじゃない、撃っていこう()
知識の広さと応用が凄いです。
自分は偏ってるタイプなので元ネタが全部わかるわけではないですが話を理解する上では問題ないのも良いです。
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