初めまして、きららBBSで初投稿の石岡葵と申します。今後ともよろしくお願いします。pixivで投稿済みの作品をこちらでも投稿します。
アニマエール!がメインの話ですが、原作では4巻辺りを基準に執筆しています。この機会にアニマエール!を是非読んでみてください。
タイトルで察した人がいるかもしれませんが、この作品はひづめが鏡の世界に飛ばされるという話です。他の方が執筆している鏡作品やきららBBSでも投稿されている鏡きんモザを参考にして執筆しました。最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
注意事項
・独自の設定に注意
・誤った表現や文法がありますが、ご理解ください。
・キャラ崩壊に注意してください(鏡のキャラ)
・シリアス要素や修羅場要素に注意。
・性格改変、パラレルワールド等原作改変に好まない方は今すぐブラウザバックを推奨します。
今回きららBBSで初投稿ですので至らない点がありますが宜しくお願いします。
ひづめ「これでどうでしょうか?」
こはね『その辺でいいですよ。疲れたので私からの差し上げです。』
シュッパ
ひづめ「お水ですか?」
こはね『これを飲んで休憩してください。』
ひづめ「ありがとうございます。」
ゴクゴク
花和『こはね。ひづめを見て何か分かったのか?』
虎徹『やっぱり演技をしていると見抜いたじゃないの?』
宇希『違うと思うわ。こはねちゃんの事だし凄い事を考えているんじゃない?』
お昼
虎徹『疲れた…やっと1時間休憩だわ!』
花和『鏡の世界から来たひづめがこんなにチアが出来ることもあって、こはねが普段以上に張り切り過ぎていた…』
宇希『まるでこはねちゃんが二人いる感じだったわ…』
ひづめ「みなさん相当疲れていますね…それにこはねさん、少し張り切り過ぎていませんか?」
こはね『無理をさせてしまい申し訳ございません…ひづめさんの振り付け方がとても上手でいつも以上に張り切ってしまいました。お詫びとして今日の午後連は無しとします…』
虎徹『やったー!これで午後はバイキングし放題だわ!』
花和『自重しろ虎徹!』
こはね『その代わりに月曜日までにしっかりと振り付けを覚えてきてください。もし忘れていたら、お仕置きとして私の特訓に付き合ってもらいますよ。』ゴゴゴゴ
一同『は、はい!』
こはね『それとひづめさん。後で屋上に来てください…』
ひづめ「屋上ですか?」
こはね『はい。話したい事がありますので…』
花和『やはり気づいたんじゃないのかひづめの正体。』
宇希『こはねちゃんは鋭いからね…』
屋上…
ひづめ「話とは一体なんでしょうか?」
こはね『…』
こはね『あなた…私が知っているひづめさんじゃないですよね。』
ひづめ「!!」
こはね『振り付けをじっくりと見せて頂きましたか、あなたの綺麗な動き方はいきなり上手くレベルではありません。今まで下手な演技でも直ぐにボロが出てしまうのでしょう。』
ひづめ「と言いますと?」
こはね『今私の目の前にいるひづめさんは別世界から来たのではありませんか?』
ひづめ「!?」
こはね『どういう訳か分かりませんが、私に詳しく教えて頂けません?』
ひづめ「分かりました。これからじっくり話します。」
カクカクシカジカ
こはね『鏡の世界ですか…やはりパラレルワールドの世界から来たのですね。』
こはね『一つ気になった事ですが、ワープ直前にこちらの世界の声が聞こえたと言っていましたよね…』
ひづめ「はい。」
こはね『私なりに考えてみましたが、もしかすると双方のひづめさんのある事に対する試練では無いでしょうか?』
ひづめ「試練ですか?」
こはね『実は最近、私が知っているひづめさんですが、以前いたチームに成長したチアの実力を見せたいと嘆いていた節がありました。』
ひづめ「どうしてそんな事を向こうの私が言っていたんですか?」
こはね『…』
ひづめ「こはねさん?」
こはね『ごめんなさい。その理由は話す機会が訪れたら言います。それよりひづめさんは何か悩んでいる事はありますか?』
ひづめ「悩んでいる事ですか…最近こはねさんがチーム全体を盛り上げている事もあり、私と話す機会が以前より少し減って少々寂しい感じという事でしょうか?」
こはね『話す機会が減少したんですか…?そちらの私はチームとしてどんな感じですか?』
ひづめ「そうですね…明るくてチアに対する執念深いですが、体力は残念な所ですね…』
こはね『体力以外は私とほぼ同じなんですね…』
ひづめ「はい。」
こはね『あくまでも私の考えなので元の世界に戻る方法が正しいかは分かりませんが、しばらくはこの世界で悩みを打ち砕いていく事も大切だと思います。』
ひづめ「そうですか…他所の世界の私ですが、しばらくはよろしくお願いします。」
こはね『こちらこそよろしくお願いしますひづめさん…!』
今回はここまです。pixivに当たる第1部でしたが、いかがでしょうか?初めての投稿だったので慣れていない箇所がありました。
次回は鏡の世界のプラベート・鏡犬養パートです。ここまでのご清聴ありがとうございました。
鏡の人たちに理解してもらえるという安心感…
>>21
返信ありがとうございます。鏡こはねはひづめ+αのキャラ設定にしました。今後に期待してください。
>>22
返信ありがとうございます。初めてのきららBBS投稿でしたが、好みのSSなのは嬉しいです。
大変お待たせしました。これからpixiv版に当たる第二部を投稿します。
今回に限り鏡宇希の百合が過激なので苦手な方はご遠慮ください。
ひづめの自室…
ガシャア
ひづめ「鏡の世界にワープした事もあり、疲れが相当溜まりました。慣れないと疲れは増してくると聞きますが、本当みたいです。」
ゴロッ
ひづめ「この中で一番違和感があったのはこちらの世界のこはねさんです。鈍感という意味で変わっていませんでしたが、チアの教え方がまるで熱血教師みたいでした。クールな反面、あんなに厳しいのは何か理由があると思います。それに目的を達成すれば戻れると聞きましたが、私の目的とはなんでしょうか…?」
ひづめ「自分からコツコツと見つけるしかなさそうですね。」
〜♪
ひづめ「花和さんからですね…こんな時間に連絡はどんなご用件でしょうか?」
ひづめ「花和さん、こんな時間に連絡してどうしましたか?」
花和『ひづめ、明日私と一緒に駅前のモールでショッピングに付き合って欲しいんだけどいいかな?』
ひづめ「ショッピングですか?」
花和『調子が良くなかったり、のんびり過ごしたいなら無理して来なくて大丈夫だよ。今日の帰りだって疲れてみたいだし…』
ひづめ「そんなに気を使わなくて結構です。気分転換として出かけるのもありですね。」
花和『そちらのひづめは真面目だな…ありがとうひづめ。集合場所は卯月駅南口にある金の卵に10時集合という事でいい?』
ひづめ「構いませんよ。」
花和『決まりだな!こんな時間にごめんな。』
ひづめ「大丈夫です。明日に備えるので今日はこの辺で休みます。」
花和『分かった。それじゃあお休み!』
ひづめ「おやすみなさい花和さん。」
プープー
ひづめ「二人きりのショッピングですか…兄上と二人きりでショッピングは何回もありましたが、同級生は始めてです。しかも鏡の世界で…」
ひづめ(それにこの気持ちなんでしょうか…?ドキドキして眠れそうでは無いです。)
翌日
駅前…
ひづめ(兄上以外で初めてのショッピング…女の子同士でも何故かドキドキします。)
花和『お待たせ。』
ひづめ「待っていました花和さん…」
ひづめ「!?」
花和『何か気になる事でもあった?』
ひづめ「花和さん、そのTシャツは一体?」
花和『これの事か?面白そうなTシャツだから私の知っているひづめと一緒に買ってみたんだ。この上にパーカーを着ているといつもの疲れが抜けるから落ち着くんだ。』
ひづめ「そうなんですか…(胸元に『SUGOKUDEKAI』と書いてありますので、煽っている感じです。)」
花和『この事だけどみんなには内緒にしといて。』
ひづめ「何故でしょう?」
花和『いつもはひづめのお世話役というイメージが強くて、みんなのお母さんと思われているんだよ。これを着ているとイメージが崩れて恥ずかしくなる…だから内緒にして!』
ひづめ「わかりました。(イメージを崩したくない花和さんですか…新鮮な光景という感じですね。)」
モール内…
花和『ここが私と知っているひづめの行きつけの本屋だよ。』
ひづめ「行きつけの本屋は買買堂の事でしたか。兄上がここでチアの本を買ってもらってからチアに関する本が好きになった経緯がありますね…」
花和『ここでも兄上というワードか…私が知っているひづめは兄さんとお風呂で…』
ひづめ「どうかしましたか?」
花和『いやここで言うのはやめとく…公衆の場所でこれを言うのはちょっと…』
ひづめ「?」
花和⦅本当は兄に対して不健康な妄想をしているんだな。これをそちらのひづめに言うのはちょっとな…⦆
ひづめ「それより花和さん。この本でも読んでみませんか?」
花和『今話題のあなたにエールという作品だね。』
ひづめ「こういうライトノベルでもチアの良さや振り付けが書いてあるので、頭にしっかりと入りやすいです。なので私からのオススメ本だったりします。」
花和『なるほど。こんな形でチアを教えるとはこはねとは違ったやり方だね…』
ひづめ「この方法は宇希さんがこはねさんのモチベーションを上げるように言ってきたので今の方法が思いつきました。モチベーション低下でチアを辞めて…そして私が一人に…(´゚д゚`)」
花和『おいおいトラウマスイッチに入っちゃっているぞ!』
ひづめ「全巻買っちゃいました。」
花和『こんなに買って大丈夫か?』
ひづめ「大丈夫です。もしお金に困った場合は家庭教師のバイトをして稼ごうと思います。」
花和『家庭教師か…もしかしてそのバイトをやった事があるの?』
ひづめ「はい。新たなユニフォームを作成するため、私は両親の紹介から家庭教師で資金を集める事にしました。」
花和『なるほど。ひづめ以外の私達はどうした?』
ひづめ「みなさんはファミレスでバイトを行っていました。しかしこはねさんが多くの皿を割っていたので延長という形になっていましたが…」
花和『私が知っているひづめみたいだね。』
ひづめ「そちらの世界の私がこはねさんみたいな感じ?」
花和『とても明るく元気だけど、ドジな所があって過去には練習中に川は落ちたとか…』
ひづめ「それ大事故じゃないですか!?その後の私はどうなりましたか?」
花和『命に別状は無かったけど、しばらくは自粛になったな。』
ひづめ「こはねさんの件(原作2巻参照)よりこちらの方が肝が更に冷えました…」
ひづめ「ん?衣服販売店にこはねさんと宇希さんがいます。」
花和『本当だ。一体何をしているのかな?』
ひづめ「せっかくなので柱に隠れて観察してみませんか?」
花和『そんな事していいのか?』
ひづめ「心配しなくてもいいです…万が一あった場合は私が責任を取って切腹します!」
花和『大袈裟だ!』
ひづめ「あの二人何をしているんでしょうか?」
花和『ここからだと遠くて見えにくい…』
ひづめ「一層の事店内に入ってそこから隠れてみませんか?』
花和『それだとバレてしまうんではないか?』
ひづめ「バレないように行動するだけです。」
花和『それ一番難しい行動だよな…」
スタスタ
花和『って!?もう店内に入いちゃっているし!!』
ひづめ「花和さん行きますよ。」
ガラガラ
こはね『ど、どうです?』
宇希『ぐへへ…クッキリと見えて写真に収めたい感じだわ!』ハァハァ
こはね『みなさんにこれを回さないでください…は、恥ずかしいです!(*ノωノ)』
パシャパシャ
宇希『やっぱこはねちゃんの貧乳は可愛いわ。今度は座りながら足を開いて…!』
こはね『こうでしょうか…?』
宇希『それよ!体と体をぶつけて(ヤバイので以下略)』
花和『布面積が少ない水着を着せて写真に納めるとはかなりヤバいな…』
ひづめ「グラビアというよりかはヤバいという一言を表せますね…」
ガラガラ
こはね『宇希…これキツキツですよ…本当にこれで合っているんですか?』
宇希『JSスク水最高…!』ハァハァ
モニッ
こはね『う、宇希!?揉むのはマズいです!』
宇希『もうちょっと触らせて〜!』
ひづめ「花和さん次の所へ行きませんか?」
花和『そうだな…ちょうどお昼頃なのでフードコートでクレープでも食べようか。』
ひづめ「そうしましょう…」
夕方…
ひづめ「たまには同級生同士で二人きりの買い物もいいですね…」
花和『した事ないの?』
ひづめ「今まで単独で買い物が多く、時には兄上と二人きりで買い物をしてきました。今回、花和さんのような同級生で二人きりは初めてです。」
花和『兄想いなのは変わらないんだな…』
ひづめ「花和さん…今日のショッピングは気分転換となりました。私を誘って頂きありがとうございます!」ペコッ
花和『私のために気を使ってくれてありがとう。なんだかひづめが私のお世話役になっている感じだな…」
ひづめ「そうですか…こちらの世界ではこはねさんと宇希さんみたいな感じですね。」
花和『知っているひづめがそちらだとこはねになっているなんて、こちらでは到底考えられないな。』
ひづめ「ですよね…」
ひづめの自宅…
ひづめ「最新巻のあなたにエールでは新キャラが登場ですか…どんなキャラでしょうか?」
ペラペラ
ひづめ「新キャラは主人公の年下ですか…稲田トワとは可愛いらしい名前です。高品質っぽい名前ですが、実際は大人し目でチア部に入部した目的が漫画の参考とは私に似ています…」
ジロッ
ひづめ「こんなところに原稿が置いてあります。こちらの世界の私も漫画を執筆しているんですね。締切はいつでしょうか?」
ひづめ「明後日までに提出ですね。忘れないうちに執筆しましょうか…折角ですし鏡の世界にワープした話にしますか…」
カキカキ
ひづめ「完成しました。いつもより作業が早く終わりましたね…向こうの私の画力はどんな感じか気になりますが、兄上想いの件もありますからその辺は変わらないと思います。」
ピコッ
ひづめ「花和さんからメッセージです。確認してみますか。」
花和:明日、通常授業だけど何か不安な事は無い?
ひづめ「不安定な事ですか…そうですね…」
ひづめ:こちらの世界の私はクラスメンバーからどう思われていますか?
花和:…
ひづめ:無言ですが、もしかしてそちらの世界でも前の私みたいにぼっち?
花和:そ、そんな事は無いよ。ただ…
ひづめ:ただ…?
花和:馴染めているけどクラスメイトからある物を求められている。
ひづめ:ある物とは?
花和:ここで説明するより明日の昼休みになれば分かるはず。
ひづめ「明日の昼休みですか…カツアゲでは無いといいですが…」
ゴロッ
ひづめ「返信してから休みますか…」
ひづめ:眠いのでこの辺で休みます。
花和:おやすみー
翌日
ひづめのクラス(1-1)にて
ガラガラ
生徒A『おはよう。』
ひづめ「おはようございます。」
生徒B『ひづめちゃん!おはよー!』
ひづめ「おはようございます。」
生徒C『おはよう。ひづめ。』
ひづめ「おはようございます。」
ガタッ
生徒B『ねえ…今日のひづめちゃん暗くない?』
生徒A『私もそう思ったわ。無表情のひづめを見るのは始めてよ…この土日に何があったのかしら?』
生徒C『もしかしてひづめに変装した偽物かパラレルワールドから来たひづめじゃない…』
生徒B『そんな話、ドラマやアニメしか有り得ない事だよ。そんな事があれば普通じゃないのか?』
生徒C『そうかな…?(二人には分からないけど、あのひづめはいつものひづめでは無い事がハッキリと分かる…!)』
ひづめ(こちらに視線を感じます…別の世界から来たとは分からなくてもみなさんが知っている私では無い事がハッキリと分かっていますね。)
キーンコーンカーンコーン
ガラガラ
担任『準備出来たら始めます。』
生徒D『規律!気を付け!礼!』
一同『おはようございます。』
生徒D『着席!』
ガタッ
担任『それじゃあ出席でも始めます。新井さん。』
ひづめ(鏡の世界という事もあり変わっていますが、担任は私の異変に気づいていない感じですね。)
授業中…
日本史の先生「という事で…」
ひづめ(周りから凄い視線を感じますが、何故でしょうか…?)
日本史の先生「(あれ…有馬さんが寝ていない?起きているとは珍しいな…)」
生徒C[3時間目で寝ているひづめが起きているとはあまり考えられない…変装しているとも考えられないし、恐らくはパラレルワールドから来たかもな…]
日本史の先生『有馬さん。今説明した室町幕府の成り立ちを言ってください。』
ひづめ「1336年に湊川の戦いで勝利した足利尊氏は京に上洛を果たし、そこで新たな武家政権として建武式目を制定した事により室町幕府は成り立ちました。」
一同「おー!」
日本史の先生『正解!普段は寝ているようですが、今日は起きているとは珍しいですね。』
ひづめ(普段の私は寝ているんですか…)
昼休み
ひづめ「という事がありました…」
花和『やっぱりな。普段は授業中居眠りして注意があって、酷い時は呼び出しを喰らっている。だから起きている事が珍しい感じなんだ。』
ひづめ「違うクラスですが、よくご存知ですね…」
花和『有名という以外にも外部のチアにいる頃からひづめの事をよく聞いたからだよ。あの状況もあったからひづめに興味を持って、高校に入る直前に出会ったんだ。』
ひづめ「ちょっと待ってください…まさか向こうの私をストーカーしたのですか!?」
花和『宇希みたいな行動はしなかったな。チームに所属しているひづめの友人から家の場所を聞き出して、住所を知ったよ。』
ひづめ「住所を聞き出すとは中々の行動です…」
ゴクゴク
ひづめ「ところで私を守りたいという気持ちは何故強くなりましたか?何かきっかけがあると思いますが…」
花和『それは…前のチアチームである事があったからだよ…』
ひづめ「一体何があったんですか?」
花和『…』
ひづめ「花和さん?」
花和『この事を話すのはまだ早いな…別の機会にしてもらう。』
ひづめ「何故です?」
花和『今のひづめでは精神的に厳しいからだよ…元の世界に戻るまで話すつもりだ。』
ひづめ「そうですか…わかりました。」
タッタッタッ
???『ひづめー!見つけたなのだ!』
???『花和さんと屋上で過ごしていたとは相当仲良しだね。』
ひづめ「私に何か用があるのでしょうか?」
生徒E『用というのはいつも昼休みにやっているトゥインクル×トゥインクルをやってほしいなの!』
生徒F『私たち有馬さんのトゥインクル×トゥインクルのファンだよ。』
ひづめ「花和さん…もしかしてある物が求められるのはこの事でしょうか?」
花和『正解。私が知っているひづめ入学当初からそれを行って、虎徹とはいい勝負になっている…ただひづめのトゥインクル×トゥインクルにファンがいるから昨日あのメッセージを送ったんだ…』
ひづめ「なるほど…でそのトゥインクル×トゥインクルはどんな感じですか?」
花和『私も数回しか見た事が無いけど、言いながら回転してその後にピースだったな…』
ひづめ「わかりました…早速やってみます。」
ひづめ「二人共お待たせしました。では…トゥインクル×トゥインクル!!」シャキッ
生徒F『今日の有馬さん、回転が空に羽ばたくような動きで体が柔軟という感じ。』
生徒E『やっぱトゥインクル×トゥインクルはひづめに限るなのだー!』
ひづめ「そうですか…」
生徒E『バイバイなのだー!』
ガチャ
ひづめ「花和さん…こちらの世界の私はポジティブが過ぎています!!こてこてキャンディ☆フィーバー!!に継いでそちらの私は決め台詞を言いながらポーズする事が好きなんですか?」
花和『チアに所属している時からそれが特徴という感じだったな…それでチーム内で人気になってコーチにも認められる程のポジティブだったかな…』
ひづめ「なるほど。」
キーンコーンカーンコーン
花和『行こうか。』
ひづめ「はい。部活でお会いしましょう。」
放課後
チア部の部室…
ひづめ「疲れました…いつもと違う学校生活なので慣れるのに時間が掛かりそうです。」
花和『無理して部活に行かなくてもいいんだよ…こはねには事情を伝えるから。』
ひづめ「気を遣って頂きありがたいですが、みなさんに申し訳ないので参加します。」
花和『真面目なひづめに違和感があるな…』
ガラガラ
虎徹『うわぁぁん!』
ひづめ「どうしたんですか虎徹さん?」
虎徹『今日発表された生徒会役員選挙の結果だけど、このアタシが落選していたわ!1年生のアイドルはアタシなのになんで選ばなかったのよー!』
花和『小物っぷりな性格もあるからじゃない?残りの80%は虎徹に興味無いし…』
虎徹『う、うるさい!それよりみんなはアタシに投票した?』
花和『菓子折りが渡されたからやむを得ずに投票したな…というかアレは買収工作じゃない?』
ひづめ「生徒会選挙では買収工作は規則で駄目ですよ。」
虎徹『ライバルも買収工作しているからアタシも真似したのよ!そうでもしないと当選出来ないから!』
ひづめ「この世界の生徒会選挙はそこまでしないと当選しないんですか?」
花和『2年のあるグループのリーダー格が親の権限を使っているから虎徹のような行動をしないと厳しいらしい。その親は議員を務めていると聞いた。』
ひづめ「それ、公職選挙法違反に触れる気がしますが…」
花和『虎徹があの気分になるのは分からなくもないかもな。』
虎徹『機嫌直しとして駅前のケーキ屋でバイキングしてくるわ!』
ガラガラ
ドンッ
虎徹『痛っ…!目が…!』
???『どこへ行きますか?舘島さん…?』ゴゴゴゴ
虎徹『( ゚Д゚)』ガクガク
犬養『またサボろうとしているとは日本一になれません!落選した事も悔しくないですか!?』
こはね『それと一昨日覚えるように言った振り付けは覚えましたか…?』ゴゴゴゴ
虎徹『ひ、ひぃぃぃぃ!』
ひづめ「断末魔みたいな奇声です…」
花和『犬養先生とこはねコンビは虎徹でも恐れられるからな…ただ1名を除いて。』
宇希『こはねちゃんと熱血教師の犬養先生のコンビ…これはこれで胸アツだわ!』
ひづめ「やはり宇希さんの事ですね。」
花和『こはね関連で直ぐに興奮するから仕方ないかもな。』
犬養『有馬さん。』
ひづめ「なんでしょうか?」
犬養『感激です!今日一日の授業で一回も居眠りしなかったのは成長した証です!きっと日頃から鳩谷さんの指導で成長したんですな!!』
こはね『せ、先生…?このひづめさんは…』
犬養『言わなくても分かります!鳩谷さんの指導は正に北海道を猛暑にさせる程の熱さでしょう!部長らしくこれからもビシビシと指導して、目指すは富士山です!!』
花和『褒めているみたいけど、完全に北海道を猛暑にさせたあの人だな。』
宇希『犬養先生…そこにいるひづめちゃんは、私たちが知っているひづめちゃんではありません。』
犬養『そこに有馬さんが知っている感じでは無い?もしかして授業中に居眠りをしていなかった事は、違う有馬さんという事ですか!?』
ひづめ「はい。」
犬養『その件に関して、是非私に詳しく聞かせてください!!』
ひづめ「わかりました。」
カクカクシカジカサンパチマキイロ
犬養『鏡の世界ですか!?鏡の世界って本当にあったんですね!』
虎徹『相当興奮しているわ!』
犬養『で鳩谷さん。鏡の世界の有馬さんの身体能力はどんな感じですか”!?もし見ていたら是非教えてください!』
ひづめ「相当ノリノリみたいですが、何か考えているんでしょうか?』
宇希『もしかしてひづめちゃんにアレの事…』
花和『それ以上言わないで宇希!』
宇希『口を滑らせてしまう所だったわ。』
ひづめ「あんなに慌てているとは何か隠していますね…」
犬養『そうか…ちょうど伝えたい事にあっているので、ひづめさんにはピッタリですね!」
ひづめ「あの…何がぴったりでしょうか?」
犬養『その事ですが今から発表します!』
ゴクリッ
犬養『今週の金曜日ですが、チア部は高校バスケ関東大会の応援として参加する事が決定いたしました!!』
ひづめ「私たちが高校バスケ関東大会の応援にですか…?」
犬養『そうです!しかも今回はバスケ部の依頼というより、全日本バスケ連合会高校部門の方から特別ゲストとして参加する事になりました!しかも開会式のショーで披露する事となっているので、先生凄くドキドキします!!勿論その日は公欠という扱いになりますが。』
宇希『凄いわ。大規模な大会の特別ゲストとして参加出来るとは鶴の一声がありそうね…」
虎徹『この大会で神ノ木高校1年生アイドルの魅力をPRしてアタシのファンを増やすわ!きっとみんなアタシの魅力に気づいてくれる!』
花和『場違いな言う事を言うな!それよりひづめはどう?』
ひづめ「関東大会の特別ゲストとして参加は嬉しいですが、その日まで今の世界に残れるか分かりませんよ。」
こはね『…』
ひづめ「こはねさん黙り込んでどうしましたか?」
こはね『ちょっとある事を考えてみました。』
ひづめ「ある事とはなんでしょうか?」
こはね『この事に関しては後で話します。犬養先生も残ってください。』
犬養『了解です!』
こはね『みなさん。早速練習を始めていきますよ…!』
ひづめ(なんでしょう…空気が思い感じです。これは何かの予兆でしょうか?)
第二部はこれにて終了です。
今回の話ですが日常回も触れてみてどうでしたか?鏡世界の日常編を触れた作品が中々無いので一から作成する事となりました。また鏡世界の神ノ木高校がカオスになったり、作成している時点の時事ネタも入りました。
ここで少し補足をします。
ひづめのクラスメイトに登場したキャラですが、生徒Fと生徒Eにはこだわった設定をしました。このキャラはけものフレンズのアライさんとフェネックと似たキャラになっています。当初は名前を付ける予定でしたが、二次創作としてオリキャラを出すのはよろしくないと判断し、性格のみ反映する事となりました。
次に最寄り駅や本屋さんですが、こちらのオリジナルで適当に付けました。名付け方は適当であり、特に意味はありません。
次回はpixiv版の第3部をお送りいたしますが、鏡虎徹の秘密が明らかとなります。そして新聞部の鷲尾と虎徹の友人、紺が登場する予定です。
今日はpixiv版の第三部をお送りします。いよいよ鏡虎徹の本当の姿が判明しますので楽しみにしてください。
視聴覚室…
犬養『鳩谷さん。話とはなんでしょうか?』
こはね『今私たちが活躍しているひづめさんの事ですが、こちらのひづめの過去に関して黙って頂けませんでしょうか?』
犬養『あれですか…有馬さんが中学生の時まで所属していたチームで起きた事件ですね。』
こはね『はい。あの事件は私が知っているひづめがチア嫌いなっただけではなく、精神面でも大ダメージを負ったと聞きました。チーム内で唯一の味方であるひづめさんが彼女の仲間もついで、チアチームを辞めて慰めましたがそれでも効果は無かったです。』
犬養『入学してからひづめさんは結構明るい感じで1組のアイドルという感じでしたが、本当は病んだ精神を隠すための演技という事でしたね。』
こはね『花和さんから聞きましたが、回復するにはもう一度チアを行ってかつての元気を取り戻すという事です。効果は徐々に現れているようですね。』
犬養『鳩谷さんの熱血なアドバイスは役に立っています!ところでそれを今いる有馬さんに隠す理由なんてあるんですか?』
こはね『事前に花和さんから今いるひづめに関して聞きましたが、ネガティブ思考になりやすいと聞いています。もしこの事を話してしまえば、元の世界へ戻れるか不安だからです。ですのでこの件は内緒にしてください。』
犬養『分かりました。鳩谷さんの言う通り有馬さんには内緒にします。』
こはね『ありがとうございます犬養先生。』
犬養『鳩谷さん。部員全員に伝言を伝えてもらいませんか?』
こはね『なんでしょう?』
犬養『有馬さんが鏡の世界から来た事は部員以外に伝えないでください。』
こはね『混乱を防ぐためですね。』
犬養『はい。伝言を頼みましたよ鳩谷さん。』
こはね『分かりました犬養先生。』
???『噂で有馬さんの様子が変と聞いたけどこんな事だったとは…こてっちゃんは頭が打ったとか言っていたような…後で報告しよう。』
部室にて…
ひづめ「ふぅ…こはねが不在の中、私が教える事となるとはいつもと変わりが無いです。ただ性格がそれぞれ違いますので新鮮な感じはあります…」
宇希『こはねちゃんみたいな厳しさは薄かったわね…でも、これはこれでありかも。』
花和『うんうん。まるでクールなお姉さんという感じだな。いつもそんな感じでそちらの世界の私たちに教えているの?』
ひづめ「そうですね…この教え方でもこはねさんに対して手を焼きますね…」
虎徹『プププ…鬼部長のこはちゃんが鏡世界では下手とはいい気味だわ!』
花和『だからそのような発言は辞めろ!いくら厳しいからと言って流石に鏡世界のこはねまで巻き込むとは…』
虎徹『大体ね…アイドルのアタシにあんな厳しいのよ…どうしてこはちゃんは私に対していつも厳しいの?』
宇希『相変わらず手にやける子ね…』
ひづめ「どうして虎徹さんはこんな性格なんでしょうか…」
花和『さあ…あの子の親友は秋常さんぐらいしか居ないわ。』
虎徹『こんこんと組んで将来はアイドルになるんだから!打倒こはちゃん…!』
ガラガラ
こはね『何がこはちゃんですか…?』ゴゴゴゴ
犬養『舘島さん…また無茶な発言をしていますね…!』ゴゴゴゴ
虎徹『(;゚Д゚)』
花和『タイミングが悪かったみたいだな…』
ひづめ「万事休すですね…』
こはね『という事でここにいるひづめさんが鏡の世界から来た事は他の人に伝えないでください。たとえ友人や親御さんにも内緒にしておく事です。ひづめさんどうでしょうか?』
ひづめ『混乱を招かないという目的なら仕方ないです。』
花和『でもその間はどうすればいいの?』
宇希『クールなひづめちゃんでは違和感があるわ…』
犬養『そこはこちらが知っている有馬さんの真似をすれば解決です!』
ひづめ『この世界の私ですか…?常に活発の行動は厳しいですが…』
虎徹『このアイドルことアタシが普段のひづめを真似してそれをお手本にするわ!』
こはね『虎徹さんより花和さんをお手本にした方がいいと思います。色々な意味で…』
虎徹『なんでー!?』
宇希『こはねちゃんに同感ね…』
花和『いくら私がひづめの事をよく知っているからとは言え、ひづめの真似をするのは…』
ひづめ「ここで真似が厳しいのであれば私と二人きりになった時にやって頂けません?』
虎徹『おっと!これは告白宣言だわ!』
こはね『虎徹さん。』
花和『この事は後にして…』
宇希『花和ちゃんが珍しく照れているわね。』
虎徹『やっぱガチ百合じゃない?』
花和『う、うるさい!それよりもこはねから何か伝える事はない?』
こはね『そうですね。ひづめさんに向けて言いたい事があります。』
ひづめ「なんでしょうか?」
こはね『ワープしたと思われる鏡に予兆が発生したら直ぐに私に連絡してください。』
ひづめ「いいですが、何か分かるんですか?」
こはね『あくまでも推測ですが、心情に変化があった際に向こうの世界と繋がりそうですが…』
虎徹『心情変化?どういうことかしら?』
こはね『それは…ひづめさんにしか分からない事です。』
花和⦅絶対考えていないよな…⦆
こはね『とりあえず、今日はこの辺で終わりにします。明日にも大会へ向けての振り付けを覚えていきましょう!』
一同「『はい!』」
その夜
ひづめの自室…
ひづめ「鳩谷さんが言っていた心情の変化で行けると言っていましたが、どうしたら変化するのでしょうか…?変化というよりこちらの世界のクラスメイトと馴染んでいないので戸惑っていますが…」
ひづめ「確認してみましたが、鏡の変化は無かったですね…それであっているんでしょうか?」
ペラペラ
ひづめ「兄上が雑誌に載っていますね…こちらの世界では大物なんでしょうか?」
ピロッ
ひづめ「花和さんからメッセージが来ました。どんな事でしょう?」
花和:こちらの世界では初めてのクラスで疲れたみたいけど、私に相談したい事はある?
ひづめ「相談したい事ですか…以前から悩んでいたアレですかね…」
ひづめ:それとは関係ない事で相談ですが、最近こちらの世界のこはねさんが絡む機会げ減っている事が悩みです。
花和:どうしてそんな悩みを?
ひづめ:入学したばかり、こはねさんは私にもう一度チアをしたいと根強く言ってきたのでそれが今のチアのやりがいという感じです。最近では周りと馴染み過ぎてしまい、このままでは…
花和:なるほど…今詳しく答えられないから明日になってもいいかな?
ひづめ:いいですよ。
花和:直ぐに答えられなくてごめんね。
ひづめ:大丈夫です。こちらから難しい内容をさせてしまい申し訳ございません。
花和:とにかく明日の昼休みまでに考えとく。
ひづめ:分かりました。
ひづめ「この世界で何か新しい発見が見つかりそうですが、モヤモヤする所があります。何故でしょう?」
ひづめ「原稿明日が締切みたいですね。今度こそ忘れずに持っていきます。」
翌日
中庭…
ひづめ「花和さん。昨日言っていた事はどうなりましたか?」
花和『私からはそちらのこはねをより接していく事が大切だと思う。チアをもう一度やり始めた大切な人でもあるからしっかりと教えて、そこで友情を更に深めていく事がひづめにとって最善策の事じゃないの?』
ひづめ「こはねさんとより接するという事ですか…」
花和『ちょうどこの世界にワープしてみたし、こちらの世界のこはねと積極的に接するというのも手の一つだと思う。練習相手としてやってみるもいいかも。』
ひづめ「練習相手ですか…そちらのこはねさんとは性格が違うので上手く行きますか?」
花和『ひづめの性格からして気が合うと思う。無理にやる必要は無いからそこはあなたの判断に任せる。これぐらいのアドバイスしか出来なくごめんな。』
ひづめ「大丈夫ですよ。花和さんが言っている事も大体分かりましたので…」
花和『良かった…』
ひづめ「花和さん、相談に乗ってくれたお礼としてこれでも上げます。」
花和『これは有名な常磐線の我孫子駅の唐揚げじゃない。わざわざ我孫子駅で買ってきたの?』
ひづめ「今朝、近くのコンビニで買ってきたものです。ちょうど2個入りだったので食べませんか?」
花和『勿論食べる!』
宇希『二人共微笑ましいね。』
ひづめ「宇希さん…どうしてこんな所にいるんですか?」
宇希『こはねちゃんの使用済み水着がここに埋まっていると聞いたからよ…どうやらファン俱楽部の人が埋めたらしいわ!』ハァハァ
ひづめ「ファン俱楽部とは一体?」
宇希『こはねファン俱楽部があって、その人達がこはねちゃんに色々とコスプレしているわ!ここに埋まっているなら私のコレクションにするわよ!』
花和『以前とそのファン俱楽部にこはねのヤバいコラ画像を送ったそうだよ…』
ひづめ「一体どんな画像なんですか?」
宇希『それは(ヤバいので以下カット)』
ひづめ「そ、そうなんですか…宇希さんは相変わらずこはねさんに熱心なんですね…」
花和『って!もう掘り終わっている!』
宇希『ぐへへ。これでこはねちゃんの使用済み水着をゲットだわ…もう1回こはねちゃんに…』
花和「宇希。う、後ろ!」
宇希『そんなに慌てている様子だけど何かあったの?』
こはね『宇希さん…』ゴゴゴゴ
宇希『こ、こはねちゃん…!?犬養先生と話し合っていたはずでは…』
こはね『ちょうど終わった所です。それにこの件に関して詳しく話してもらえませんか…』ゴゴゴゴ
宇希『勿論よ♪』
ひづめ「この状況でよく軽いノリで答えられますね。」
こはね『全く宇希は…ショッピングモールの件といい全然反省している感じではありません。お仕置きが足りないんですか?』
宇希『もうこはねちゃんたら〜そっちの物では無いから持って帰っていいかしら?』
こはね『良くないです!いくら持って帰ったとしても弟の暁音さんに見られたらどうするんですか?それとファンクラブに変な話題を持ち込まないでください!な、なんていうか…私が変な目で見られますので。』
宇希『いいじゃない…こはねちゃんのファンが増えて人気になるわよ。』
こはね「…」
こはね『宇希…これ以上言いますと練習メニューを増やしますよ。もしくはしばらくは距離を置いてもらいます!』
宇希『こはねちゃんと距離を置くのは嫌ー!距離を置いたら私の禁断症状が出ちゃうし、ウサギのように誰も相手されずに死んじゃうわ!』
花和『大袈裟だな。』
こはね『本当にしょうがない宇希です…』
ギュッ
宇希『こはねちゃん!』
こはね『恥ずかしいのでやめてください…』
宇希『この甘い香りとJC級の体がモフモフしてられるよ!』
花和『どっかの喫茶店の娘たちみたい。』
ひづめ「ですね。」
放送委員『続いてのエントリーは1年2組の舘島虎徹さんです。』
花和『虎徹が校内のど自慢に参加している!」
こはね『やっぱり。』
ひづめ「アイドル気質の虎徹さんが参加するのは当然の事でしょう…」
花和『…アイドル気質というより本物という感じだな。』
ひづめ「どういう事ですか?」
花和『後で分かると思うよ。』
虎徹『みんなー!神ノ木高校の1年生アイドルこと舘島虎徹ですよ!今日はアタシのライブ第一号とも言える校内のど自慢に参加しましたよ!みなさんで盛り上がっていきましょう!』
ひづめ「完全にアイドル状態です…」
宇希『虹ヶ丘学園のスクールアイドルみたいだわ…』
花和『それ中の人繋がりだね…あちらは情熱的で犬養先生みたいだが。』
こはね『その作品に詳しくありませんが、何を歌うか大体察します。』
虎徹『それじゃあ聞いてください!キノシタPのアタシのテーマ曲、ポッピンキャンディ☆フィーバー!』
ひづめ「もしかして、こてこてキャンディ☆フィーバー!の元ネタはこれなんですか?」
宇希『そうみたいね…数回しか聞いた事が無いけど、可愛いらしい曲だったわ。』
こはね『これを夏の合宿で使用したのが記憶に残っています。いつも以上に虎徹のテンションが高く、みんなを引っ張っていたので今までの特訓が噓みたいだったです…あれはアレでありかもしれません。』
ひづめ「好きな曲だと変わるんですね。」
虎徹『チントンチャンで刻むような♪忘れないで君のBPM♪』
花和『いよいよサビだな…』
こはね『例のコールが来ますね…』
ひづめ「例のコールとはなんでしょうか?」
宇希『聞いたら分かるよ。』
虎徹『じゃーん!ちょっ…!』
オタク一同『こらぁ!!』
虎徹『ポッピンキャンディ☆フィーバー!♪はじけちゃえフレーバー♪Party Party なんです!Shall We Dance?♪』
オタク一同『はい!』
虎徹『なんなんちゃってフィーバー!?♪兎も角もさぁ♪わっしょいわっしょい踊り明かそう♪』
オタク一同『LOVE虎徹!!』
ひづめ「これが肉フェスでやっているハム太郎コールみたいな物でしょうか?」
花和『何故に肉フェス?』
ひづめ「兄上が友人に誘われて肉フェスに行きましたが、あまりにもの盛り上がりで兄上自身も参加したからです。」
こはね『ひづめさんのお兄さんはお肉が好きなんですか?』
宇希『ローストビーフ?それともソーセージが好きかしら…?』
ひづめ「好きという程ではありませんが、生ハムをよく食べます。』
こはね『なるほど。』
花和『質問の趣旨が違うような。』
虎徹『みんなー!ありがとうー!サービスとしてもう1曲歌いますわ!きらりん☆レボリューションのOP、バラライカ!』
放送委員『じ、時間なので今日の校内のど自慢はこれで終了します!』
ひづめ「強制的に終了しましたね。」
宇希『それ以外にもバラライカは例の曲として有名だわ。』
花和『こうでもしないと虎徹はマイクを持つと最低10曲ぐらい歌うから…でも歌はとても上手だからアイドルとしての歌唱力はあるみたい。』
こはね『海辺で行ったチア大会の後に虎徹さん単独のライブも行った時が特に印象でした…あそこで多くのオタクがやって来て撮影会になる事態となりましたね。』
宇希『ファンと住民による喧嘩もあって修羅場になっていたわ…』
ひづめ「花和さんが言っていた意味が分かりました。本物はこの事なんですね。」
ひづめ(色々と聞いてきましたが、この世界は想像以上にゴタゴタしていますね。本当に元の世界に戻れるんですかね…)
キーンコーンカーンコーン
花和『さて教室に戻ろう。』
ひづめ「こはねさん。今日は新聞部に漫画を提出しますので遅れてくると思います。」
こはね『わかりました。提出終了後、部活に来てください。』
ひづめ「はい。」
放課後
ひづめ「この世界に回収係が存在するか分かりませんが、新聞部の部室まで来ました。新聞部のみなさんはどうなっているのでしょうか?」
トントン
鷲尾『どうぞ〜』
ひづめ「失礼します。」
ガラガラ
鷲尾『ひづめちゃん原稿待っていたよ〜』
ひづめ「こちらとなります…」
鷲尾『ひづめちゃん…』
ひづめ「どうしましたか?」
鷲尾『作画凄く変わっている…!ひづめちゃんの画力はいつもはもっと…』
ひづめ(もしかしてそちらの世界の私は物凄く下手なんでしょうか?)
ひづめ「そうですね…偶には画力に力を入れて変えてみました。」
鷲尾『そ、そうなのね。』
部員A『鷲尾さん、本気で言っているんでしょうか?』
鷲尾『あの輝き方では本気で言っているみたいね〜』
部員B『有馬さんの偽物説が出ているんですが、その噂は本当かもしれませんね。』
鷲尾『偽物説?』
部員B『普段より落ち着いて表情が暗いという点と喋り方も違うみたいなので有力かと思います。』
部員A『これが偽物だとしたら何が目的?』
部員B『分かりませんが、普段とは違うのは確かな事です。』
ひづめ(偽物説は恐らく鏡の世界から来た私の事でしょうね…どこからか流れたか分かりませんが、私がみなさんと知っている性格では無い事が学年中に知られていそうです…)
鷲尾『ひづめちゃん〜』
ひづめ「なんでしょう?」
鷲尾『もしかして頭でも打った〜?』
部員A『わ、鷲尾さん!?』
部員B『いくらなんでもその発言はマズいですよ。』
ひづめ「!!」
ひづめ「…う、打ちました。この頃の記憶が中々思い出せませんね…(;'∀')」
鷲尾『私の読みが当たった〜。』
部員A『そんな事ってあり得るんですか?』
ひづめ「ゆ、友人と一緒に帰っている時に、友人が歩道に突っ込んでくるプリウスから避けようとして私を突き飛ばしてくれたそうです。しかし…突き飛ばした場所が悪く電柱に頭を打って意識が無くなり、目を覚ました後がこうなっていました…」
部員B『そんなギャグマンガみたいな事があるのか!?』
鷲尾『でも無事で良かったよ〜。とりあえずその状況に関して私に教えてもらえない?』
ひづめ「は、はい…(こちらの世界の鷲尾さんは緩い感じですが、詳しく聞いてくるとはそちらの世界でも熱心です…!上手く演技しないといけませんね。)」
十数分後…
鷲尾『なるほど〜。それでいつもと違う感じだったのね〜。』
ひづめ「私から話せる事は以上ですね。」
鷲尾『今話した事だけど、今度の新聞に乗せてもいい〜?』
部員B『わ、鷲尾さん!?』
ひづめ「大々的では無ければいいですよ。」
鷲尾『ありがとうひづめちゃん〜。』
部員A『鷲尾さん。そろそろ時間ですよ。』
鷲尾『そうだった。行ってくる〜。』
ガラガラ
部員B『行っちゃった…』
ひづめ「あの…私はどうすればいいんですか?」
部員A『今日の辺りはこの辺で帰っていいですよ。部長には伝えておきますので…』
部員B『それと漫画も拝見したので用は無いです。』
ひづめ「分かりました。今日はこの辺で失礼します。』
ガラガラ
ひづめ「あんなにインタビューされるなんて予想も尽きませんでした…一応兄上の名前にしましたが花和さんにバレないようといいですがね…鏡の世界から来たなんて言えませんので。」
???『…』
ひづめ「時間も遅くなってしまいましたので部室に行きますか。こはねさんは部長会議でしばらくはいませんが、その間に指揮を取っても問題なさそうです。」
???『隠れて聞いた通り、今の有馬さんは鏡の世界から来たんだね…こてっちゃんが部活終わるまで図書室で過ごそう…』
チア部の部室…
ガラガラ
ひづめ「すいません遅くなりました…」
ひづめ「!?こ、このお菓子は何なんでしょうか…!?」
虎徹『アタシのファン俱楽部の人からの差し入れだわ!今日の校内のど自慢で活躍したご褒美として!』
ひづめ「ケーキやムースまであるんですか…これらはどこで入手したんでしょうか?」
花和『それ以外にもツッコミ要素が多いんだが。』
宇希『大量のお菓子が差し入れとは虎徹ちゃんのテーマ曲、ポッピンキャンディ☆フィーバー!にピッタリね。』
虎徹『分かっているんじゃないうきたそ。あの曲は私のために作曲したと言っても過言だわ!スイートマジックもいいけど、アタシはポッピンキャンディ☆フィーバー!がイチオシの曲よ!』
花和『自分で言っちゃうんだな。』
ひづめ「この世界の虎徹さんも本当にお菓子を結構食べるんですね…」
虎徹『ひづっち。初めて会った時に黒いアタシと呟いていたけど、向こうの世界ではそんなに腹黒いの?』
ひづめ「腹黒いという程ではありませんが、毒舌で自虐になりやすい感じですがお菓子を大量に食べる事は変わりないですね。ただ恥ずかしがり屋でピアノが上手という一面もあり、音楽室の幽霊の正体ですね。」
虎徹『ふぅん…意外と向こうのアタシもアイドル的な存在ね!音楽室の幽霊の正体なんて地下アイドルみたいだわ!』
花和『地下アイドルなのか…?』
虎徹『でそちらの世界のチア部は具体的にどんな感じ?』
ひづめ「説明すると長くなりますが、みなさん個性的で特にこはねさんは太陽的な存在ともいえるでしょう。今まで冬だった私を春に変えた人でもありますので…」
虎徹『面白そうな世界ね。私も言ってみたいわ!』
宇希『あらら…鏡の世界を信じていなかったのに興味深々になっちゃったわね…』
花和『意地でも心を入れ替えない虎徹がすっかり馴染んでいるんて珍しい…どんなきっかけで心を入れ替えたんだろう…?』
虎徹⦅こはちゃんと犬養先生の会話を聞いていた事は触れない方がいいわね…⦆
ガラガラ
こはね『会議終わりましたので練習を始めましょう!』
数十分後
こはね『みなさん、昨日よりスタンツが安定しています。この調子で練習して金曜日の大会に望みましょう!』
こはね『それと虎徹さん…』ゴゴゴゴ
虎徹『は、はい…』ガクガク
こはね『あなたにはセンターに立ってもらおうと思います。』
虎徹『ついにアタシが!?』
こはね『その代わりにひづめさんは虎徹さんを支える役となってください。もし何かあったら虎徹さんをしっかりと守ってください。』
ひづめ「はい!」
こはね『家で各自練習して金曜日の大会に望みましょう!』
一同『「はい!」』
部活終了後
ひづめ「荷物は全部持ちましたので帰れますね。」
こはね『ひづめさん、少しの時間だけでも話したい事がありますがいいでしょうか?』
ひづめ「いいですよ。」
こはね『今日の練習をじっくり見てみましたが、初めて会った時よりも表情が良くなっていましたよ。』
ひづめ「そんな事が分かるんですか?」
こはね『私が知っているひづめさんを入学当初からじっくりと観察してきたからです。ちょっとの変化でも気づきますよ。』
ひづめ「中々の能力ですね。」
こはね『能力という程ではありませんが、大体分かりますよ。表情が良くなった事は何かモヤモヤしていた事でも解決したんですか?無理して言わなくてもいいです…』
ひづめ「大体は解決しました…クールなこはねさんや練習状況を見て悩みの種が吹き飛んだ感じがします。」
こはね『それは良かったです…折角だし今日は私と一緒に帰りませんか?』
ひづめ「いいですよ。そこで向こうの世界の事をじっくり話しますよ。」
こはね『ありがとうございます…ひづめさん。』
その頃
紺『遅くなってごめん…!先生のお手伝いする事になっちゃて…』
虎徹『待っていたわよ、こんこん!』
紺『お詫びとしてこてっちゃんが好きなブラウニーでもあげる…』
虎徹『わーい!アタシの好きなブラウニー!』
モグモグ
紺『こてっちゃんは食べる速度が早い。こてっちゃんらしいよ。』
虎徹『美味しいブラウニーをありがとう。』
紺『どういたしまして。それより有馬さんの様子はどうだった?』
虎徹『そうね…こんこんが言っていた通り鏡の世界から来たという確信を持てたわ。向こうのアタシの事を詳しく話していたから間違いないわよ!』
紺『やはり…こはねちゃんと犬養先生の話を隠れて聞いて最初は半信半疑だったけど、こてっちゃんの話と有馬さんの独り言で鏡の世界から来た有馬さんと確信した。』
虎徹『ひづっちをどうするつもりなの?』
紺『元の世界に戻るまでもうちょっと観察したいね…そちらの世界の私がどうなっているか気になる。』
虎徹『自分から聞きに行けばいいんじゃないの?』
紺『あの会話を聞いていたから私が出る幕では無い…代わりにこてっちゃんが聞いて?』
虎徹『分かったわ!アイドルのアタシとして完璧な聞くわよ!』
紺『いつものこてっちゃんらしい…くれぐれもこはねちゃんと犬養先生が話していた事や私が隠れて聞いていた事だけは話さないようにして。』
虎徹『勿論よ!』
以上がpixiv版の第3部を投稿しました。
今回は鏡虎徹の活躍や鏡鷲尾と鏡紺の登場をしました。鏡紺に関しては鏡アニマシリーズのキーとなります。そして今日はこてっちゃんの誕生日でもあるのでそれをお祝いを記念した作品となりました。
https://www.youtube.com/watch?v=JCZCz0XQfRk
鏡虎徹が歌って曲が気になった方はこのURLをクリックして是非聴いてみてください。可愛いらしい曲でお菓子好きのこてっちゃんには似合っています。
次回の第四部は物語が一気に動きます。鏡根古屋姉妹の登場、そして鏡ひづめの過去が明かされます。楽しみにしてください。
こてっちゃんかすごい人気者になっていてびっくりしました。続き楽しみにしています。
>>85
ありがとうございます。鏡虎徹は中の人繋がりで優木せつ菜要素も含んでいたり、リステのみい要素も含んでいたりします。
その夜
有馬家の物置き…
ひづめ「毎日鏡を見ていますが変化がありません。こはねさんが言っていた心情に変化があった時に元の世界と繋がるというのは本当でしょうか?本人の推測なので真相は分かりませんね。」
ひづめ「それにこの世界の物置の部屋も全然片付いていないです。中には価値が高い壺や刀もあるので安易に捨てる事が難しいですね…いざとなればあれを保険として出来ますので。」
ザッーザッーザッー
ひづめ「雑音…?ラジオっぽいノイズみたいですが、ラジカセが見当たりません…」
???『・・・キコ・・・・ソチ・・・』
ひづめ「宇希さんが1学期によく言っていた幽霊ですか?(1巻参照)」
???『・・・チガ・・・ワタシ・・・』
ひづめ「まさか鏡の方からでしょうか・・・?」
???『・・・ソウダヨ・・・アナタ・・・』
ひづめ「間違いありませんね。」
ひづめ「その声は向こうの世界の私でしょうか?
???『・・・アンメドロ・・・カツイ・・・』
ザッーザッーザッー
ひづめ「また雑音で何を言っているか聞こえませんね・・・とりあえずこの事はこはねさんに報告しますか。」
猿渡家…
こはね『前とは全然変わっていませんね…それどころか私のぬいぐるみが増えています。それに・・・私のヤバいCGまで作成するとはしょうがない人です。』
宇希『こはね成分が無ければ私耐え切れないの・・・今度は全部脱いで欲しいわ!私と一緒に・・・』
プルルルプルルル
こはね『ひづめさんから連絡です。』
宇希『こんな時間に連絡とは急な用だったりして…?』
こはね『出てみますか。』
ひづめ「こんな時間に連絡を掛けてしまい申し訳ございませんが、鏡の事に関して報告してもいいでしょうか?」
こはね『何か分かったんですか?』
ひづめ「こちらの世界にワープした鏡に戻れる方法を考えていましたら、鏡に変化が起きました。」
こはね『その変化を教えて頂けませんか?』
カクカクシカジカマキイロショクパン
こはね『つまりその鏡は向こうの世界と繋がるようになったんですね。』
ひづめ「これで戻れるようになったかは分かりませんが、近いうちになんらかしらの変化が起きると考えています。」
こはね『わかりました。詳しい事は明日の放課後に話します・・。』
宇希『ぐへへ・・・こはねちゃんのマイクロビキニモーションが出来たわ。これをファン俱楽部のみんなに(小声)』
ひづめ「どうしましたか?」
こはね『な、なんでもないです!続きは学校で話します。』
プチッ
こはね『宇希・・・何を作成していますか?』ゴゴゴゴ
宇希『こはねちゃん?これは私のコレクションとして・・・』
こはね『どうやらお仕置きが足りなかったようですね・・・罰として週末は私の特訓に参加させてもらいます。今度は朝5時からのトライアスロンです。』
宇希『ト、トライアスロン!?こはねちゃんのスク水を合法的に(^o^)』
こはね『着衣のままで行います!』
宇希『(´・ω・`)』
翌日
昼休み…
花和『ひづめ!大変な事になっている!』
ひづめ「どうしたんですか花和さん!?」
花和『あなたの事が校内新聞の特集となっているぞ!」
ひづめ「『1年1組の有馬さんの様子が変な理由・・・それは記憶喪失になった事!』まさか私の虚言を信じるなんて・・・」
花和『これが学校中であなた事で持ちっきりなんだよ。更には風の噂で放課後にはインタビューに応えるという話も出ている。』
ひづめ「誰かがこの記事を見てデマを流したんでしょうね…」
花和『どうするつもりひづめ?』
ひづめ「早退する訳にも行きませんので学校に残った方が良さそうですが、この状況では悩みます。」
花和『そういうと思った。こんな事もあろうかとある先生に相談してみたよ。』
ひづめ「誰にですか?」
ガラガラ
犬養『その事ですが、職員室で話しませんか?』
ひづめ「犬養先生?」
犬養『話は牛久さんから聞きました。ここで話すと関係無い人まで巻き込んでしまいますので職員室へ行きましょう。』
ひづめ「わかりました。」
職員室
ガチャツ
こはね『来ましたねひづめさんと花和さん。』
ひづめ『こはねさん…!?』
犬養『有馬さんと対等に話させる相手として私が呼んでおきました!』
ひづめ「ありがとうございます。」
ひづめ「これは一体どういう事なんですか?」
こはね『どこから変な噂を流したかは分かりませんが、今の状況ではひづめさんが危ないです。命は取られる程では無いですが、2年生に新聞部とは別にパパラッチ軍団がいるので部活に押し寄せる事が不安です…』
花和『それで鏡の世界からやってきたと知れ渡ってしまったら、更に混乱をかけてしまうし危害が及ぶ可能性も出来てしまう・・・だから二人に協力してもらう事となった。』
ひづめ「この世界の高校ってそんなに修羅場なんですか?」
犬養『いじめや体罰は無いけど、みなさん一つの方に熱心する人が多いんです。この学校は・・・』
こはね『特にパパラッチ軍団は絡まれると厄介な相手です・・・以前、私に突撃してきた人がいましたので本当に困りました。あの人達は何考えているんですか・・・やっている事が迷惑系youtuberと同じくらいです。』
ひづめ「一つ気になりますが、そのパパラッチ軍団は新聞部との関係はどうなんですか?」
花和『悪化しているな。』
犬養『先生達の中でパパラッチ軍団は本当に手が焼ける存在でもあります。その首謀者がデマを流すのでストーカーされるのがしばしばです。』
花和『新聞部は正当な取材をする物のあの軍団は人権関係無しに取材してくるからな・・・」
ひづめ「それは話を聞いているうちに分かりましたが、放課後はどうするつもりですか?部活をやっても危険ですので・・・」
犬養『その事だけど、今日は部活動は無しにする事でどうでしょうか?』
花和『いつも部活動を盛り上げる犬養先輩が無しなんて初めて聞く・・・!』
犬養『仕方ないでしょ。こんなデマが流れたら部活動なんて出来ないはずでしょ。』
こはね『犬養先輩が言うなら仕方ないです・・・偶には休みを与えた方がいいですし。』
ひづめ「スパルタなこはねさんがそんな発言をするとは意外です。」
こはね『べ、別にひづめさんの考えが影響した訳ではありませんよ・・・』
花和⦅ツンデレこはねか・・・意外と可愛いな。⦆
犬養『それと今日は裏門から帰ってください。』
こはね『開いているんですか?』
犬養『今回はこの記事の事も考慮して特別に開けるつもりです。くれぐれもみんなに見つからないように帰ってください。』
一同「『分かりました。』」
放課後
ひづめ「この世界のチア部一同で帰るのは初めてです。今までは花和さんかこはねさんと二人きりで帰っていましたね。」
花和『虎徹まで一緒なんて珍しい事だよ。普段は秋常さんと一緒に帰っていたような。』
ひづめ「そうなんですか虎徹さん?」
虎徹『普段はこんこんか単独と帰っているわよ。その帰りにケーキバイキングや駅前でライブする事もあるわ。』
こはね『一回聞いた事がありますが、歌唱力は正にアイドル並です。あれは私でも上手と感じましたね。』
宇希『おまけにピアノも弾けるからラ・アイサトールの人と共通の所は多くあるわね・・・』
ひづめ「もしかして虎徹さんは配信とかやった事ありますか?」
虎徹『あるわよ。ただ友人の家で配信を行った時は住所が特定されて大変だったわ・・・その後、何とかなったけどね。』
花和『何とかなるとは凄いな・・・』
宇希『完全にラ・アイサトールの人ね。』
ひづめ「ところで虎徹さんはどうしてアイドルを目指しているのですか?」
虎徹『アタシが小学生の頃に父さんから買ってきた中古のゲームをきっかけにアイドルを目指そうと思ったのよ!』
花和『その中古のゲームは?』
虎徹『アイドルマスターだったわ。』
ひづめ「ニコ動で相当有名なアイマスがきっかけとは意外です。デレステとかプレイした事はありますか?」
虎徹『やっているわよ。アイマス関係以外にもリステやスクフェスとかもプレイしているわ。』
こはね『虎徹さんの日常が何となくわかった気がします・・・それを見てアイドルを目指しているとは素晴らしいじゃないですか!』
宇希『分かるわねひづっちは!それでアイドル研究でもしているかしら?』
虎徹『そうよ!アタシは常に最近のアイドルを研究しているわ!』
ひづめ「ゲームやアニメで研究ですか。いわゆるアイドル研究部的な感じですね。」
花和『なんか違うような・・・』
ガツンッ
ひづめ「がはっ!」
こはね『ひづめさん!?』
花和『サッカーボールが飛んできたみたい・・・』
???『ごめんなさい!俺がやっちゃいました!』
???『って宇希ねえ達じゃない!』
虎徹『その声はアッキーだわ!』
暁音『なんだ今日は部活なんてやっていなかったのか。』
宇希『今日はたまたまお休みだっからよ。』
暁音『こはねえに賄賂とか渡していないよな宇希ねえ?』
宇希『も、勿論よ!お、お姉ちゃんがこんな事するはずないわ!』
ひづめ『こはねさん、もしかして以前にそんな事があったんですか?』
こはね『賄賂という程では無いですが、長時間モフモフされて練習がやめになりましたね・・・』
ひづめ「モフモフで屈折したんですか・・・」
虎徹『こはちゃんの弱点なのよ。アタシも要求を通せたらいいのに・・・』
友人A『お姉ちゃんたち、俺たちとサッカーの練習に付き合ってくれない?』
ひづめ「私たちが?」
友人B『あっれれ〜?ひづめお姉ちゃん俺たちに勝てないからやりたくないのか?』
友人C『そうだそうだ!』
暁音『お前らお姉ちゃん達に敬意を見せろや!特にひづめねえはスタイル抜群でグラビアアイドル級だぞ!』
宇希『相変わらず暁音は私たちの事が好きなのね・・・』
ひづめ「姉弟揃って似ているいますね・・・」
暁音『でどうするの?』
こはね『そうですね・・・折角ですので練習相手になってあげます!みなさんもやりますか?』
虎徹『勿論よ!このアイドルが決めてみせるわ!』
花和『お前はとにく落ち着け。宇希やひづめもやる?』
宇希『こはねちゃんと一緒ならやるわよ。』
ひづめ「私もです。」
こはね『それじゃあ練習に参加させてもらいます!』
1時間後
友人B『ひづめお姉ちゃんってあんなに運動抜群だったとは・・・』
友人C『俺たちが知っているような人じゃない・・・というかこはねと同じレベルじゃないか?』
暁音『ひづねえ。いつから体力が向上したんだ?』
ひづめ「えっと・・・」
花和『どうするのひづめ・・・?』ヒソヒソ
ひづめ「こんな時はあの方法でしのぎます。」ヒソヒソ
花和『あの方法とは?』ヒソヒソ
ひづめ「暁音さん。最近、頭を打ってしまい普段とは違う感じとなってしまいました。そのため、今まで出来なかった技も出来るようになっています。」
暁音『まじかよ・・・』
こはね『ちょっ・・・ひづめさんはこれは一体?』
ひづめ『(^_-)』
宇希⦅このひづめちゃんのウィンクなんて初めて見るわ・・・⦆
ひづめ『自分でも信じられませんが、これが現実なのです。』
友人A『どうする暁音?』
友人B『子供っぽいひづめ姉ちゃんの言う事でも信じるのか?』
暁音『あのひづねえは普段と違うとは感じる。そんな噓をついて演技するメリットは無い。だから俺はひづねえの事を信じる。』
ひづめ『ありがとうございます。暁音さん。』
友人C『もうこんな時間じゃないか。門番に間に合わなくなる〜!』
友人B『俺は塾の時間だ!』
友人A『俺もだ。』
暁音『ここで解散だな。また明日会おう!』
花和『さて私たちも帰るか。』
虎徹『帰りに我孫子の唐揚げそばを食べ寄ろう。』
宇希『暁音行くわよ。』
暁音『はい。』
こはね『ひづめさん。今夜はそちらのお家に泊めて頂けませんでしょうか?』
宇希 花和『なっ!?』
ひづめ『もしかして鏡の事が気になったからですか?』
こはね『はい。確か昨日の夜に変化が起きたと言っていましたよね。自分でも確かめたいのでいいでしょうか?』
ひづめ「私は構いませんが、こはねさんの両親や私の親に許可を取っていますか?」
こはね『その事ですが、今日のうちに許可を貰ったで大丈夫です。』
ひづめ「わかりました。早速行きましょう。」
花和『あのひづめと二人きりでお泊まりなんて羨ましい・・・』
虎徹『クールなコンビとして百合カップが出来るわ。』
宇希『(`0言0́*)<ヴェアアアアアアアア!こはねちゃんとられるウウウウウウウウ!』
暁音『お姉ちゃん落ち着け。』
花和『どこかの喫茶店の姉を思い浮かべるな。』
その夜
ひづめの家…
こはね『これがひづめさんの家の物置ですか・・・』
ひづめ「はい。よく分からない刀や壺とかもありますが、価値が高いかもしれませんので破棄する事が出来ない現状です。」
こはね『その気持ち、分からなくも無いです。というか何故松永久秀の平蜘蛛まであるんでしょう・・・』
ひづめ「分かりませんね・・・ところで鏡の事に関して分かりましたか?」
こはね『ひづめさんが言っていた鏡の現象でしたが、それと似た事がある本に書いてありました。』
ひづめ「その本にはどんな事が書かれていましたか?」
こはね『作者の体験談かどうか不明ですが、ある章にて鏡の事が触れられていました。家にある物置に鏡がありそれを見つめると突然、謎の声が鏡の方から聞こえてそちらを向かうと光出し始めて気を失いました。目が覚めた後、最初はなんとも感じなかったみたいですが周りの人と接した時に普段とは違う話し方に気がついたそうです。そこで色々と話した結果、別の世界にたどり着いたという事になりました。』
ひづめ「それって私が体験した事と全く同じと言っても過言ではありませんか!それとこの話に続きとかありますか?」
こはね『ありますね。具体的な日数は書いてありませんが、鏡に何度も近づいて戻ろうとしていましたが変化は起きずに待っていました。待っている中、ある日突然、鏡から雑音が聞こえて元の世界に繋がるようになったのです。そして何度も試していくうちに、元の世界とのやり取りがはっきりしてきました。』
ひづめ「つまり何度も試してるうちにやり取りがハッキリして戻れる日は近づいた事ですか?」
こはね『その通りです。そして鏡が光出して鏡の中に吸い込まれた時に、もう一人の自分にあったそうです。やりとりをしてお互い元の世界に戻り、最後は仲間に歓迎という感じになりました。』
ひづめ「なるほど・・・つまり今の状況は元の世界に戻る予兆なんですね。」
こはね『それとこの鏡を表したイラストもあります。』
ひづめ「これは・・・あそこにある鏡と全く同じ物です!これがフィクションだとは思えません・・・!」
こはね『やはりひづめさんもそう思いましたか・・・あそこに置いてある鏡を見てから私もひづめさんと同じような事を思いました。何か関係はあるかと考えています。』
ザーザーザーザー
???『向こうの私たち聞こえる?』
ひづめ「今何か言いましたか?」
こはね『何も言っていませんが・・・』
ひづめ「この声は鏡の方からですね。こはねさん、一緒に通信しましょう!」
こはね『はい!』
ひづめ『そちらの私たち聞こえる?聞こえたら返事して!』
ひづめ「今の声は鏡の私です!」
こはね『ひづめさん、それよりも鏡との通信に対応してください。』
ひづめ「分かっています。」
こはね「あれ、向こうの世界にも私がいる!もしかしてそちらもお泊まり?」
こはね『こちらの世界のひづめさんみたいなテンションですね…私は鏡の事が気になってひづめさんと二人でお泊まりする事となりました。』
花和「せ、先輩とお泊り!?」
ひづめ「その声は花和さん・・・!?そちらは何人お泊りしていますか?」
花和「アタシと鏡の先輩、こはねの三人です。」
ひづめ「花和さんも一緒とはこちらと違いますね・・・それより私たちに何か伝えたい事があるんですか?」
こはね「実は花和ちゃんが鏡の事に関してある事を見つけたんだ!」
こはね『そちらの花和さんが?』
花和「この鏡の原理を見つける事が出来たわ。今、この鏡が無線と同じ原理になっているみたいけど、これは元の世界に戻れる状況だわ!ただ戻れるにはある条件があるの?」
ひづめ「ある条件とは?」
花和「入れ替わった人同士で鏡の前で映らないという事と入れ替わった時刻に合わせる事です。戻るとしたら今のうちですよ。」
ひづめ「・・・」
こはね『どうしましたかひづめさん?』
ひづめ「申し訳無いですが、この世界である事を片付けてからにしていいでしょうか?」
一同「『!?』」
こはね『い、一体何があったんですかひづめさん・・・?』
ひづめ「この世界に来てモヤモヤしていた事は大体解決しました。しかし、まだモヤモヤが残っているので明後日の大会に参加してから元の世界に戻ろうとします。そうしないと解決しない気がしますので・・・」
花和「先輩がそう言うならアタシは賛成です!もう一人の先輩とこはねはどうする?」
ひづめ『私もこの世界でやり残している事がまだまだあるし、こちらも明後日の大会に参加して思い出を作りたいからいいと思う!』
こはね「私も二人のひづめが残りたいと言っているからいいと思うよ!」
こはね『これで決まりですね。』
花和「おっと・・・通信時間の終了なので・・・この辺で・・・」
ザーザーザーザー
こはね『向こうの世界も平和そうでしたね。』
ひづめ「順調そうにやっているみたいです。続きは帰ってから聞きますか。」
翌日
チア部部室…
花和『つまり向こうの私が戻り方を教えてくれた事?』
こはね『そうです。まさか、向こうの花和さんがあんな風に教えてくるとは予想はつきませんでしたね・・・』
宇希『それにしてどうして戻る方法が分かったのかしら・・・普通、当事者ぐらいしか分からないと思うわね。』
ひづめ「私の予想となりますが、私の知っている花和さんは鏡小説をよく読んでいるみたいです。私がこの世界にワープされた当日にそのような話をしていましたので恐らく詳しいと思います。」
虎徹『そっちのかなっちは文系タイプなのね。』
花和『それどういう意味?』
ひづめ「それとみなさんにお願いしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」
こはね『いいですけど、ひづめさん自らのお願いとは珍しいです・・・』
ひづめ「そうですか?お願い事とは私が元の世界に戻る時、鏡の前で見送って欲しい事です。」
宇希『見送りとはひづめちゃんらしくない発言ね・・・』
虎徹『幼稚っぽいお願い事だわ。』
花和『だからお前は空気をわきまえろ!』
こはね『分かりました。その願いなら引き受けて頂きます。部員全員で見送るつもりです。』
ひづめ「ありがとうございます。大会終了後にそのまま私の家に行きますので、母上にはお泊り会という事を伝えておきます。」
宇希『鏡にもう一人のこはねちゃんに会えたらそっちも妹にしてあんな事やそんな事を…』
花和⦅絶対会わせてはいけないな・・・⦆
その頃
家庭科部にて…
紺[戻る日は明日か・・・鏡に関してそんな秘密があるとは益々気になってしまう。こてっちゃんに頼んで有馬さんの家に泊まってみるようお願いしよう・・・]
部員A『秋常さん。真剣な顔しているけど、クッキー作りが難しいのかな?』
紺『い、いえ・・・そんな事はありません。集中していたのでつい・・・』
部員A『そうだったんだ。もし難しい事があれば気軽に相談して。』
紺『は、はい!』
鹿乃『みんな、明日のバスケ大会に参加するバスケ部に向けてのプレゼントとして愛情を込めて作っていきますわ!』
部員B『相変わらず部長だけはノリノリね・・・』
部員C『そろそろ引退というのにあのテンションとは・・・』
紺[チア部に盗聴器を設置して正解だったかも・・・確か明日は放課後にバスケ大会の会場へこれを届きに行くから私が担当すれば有馬さん達に会えるかも・・・]
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