初めまして、きららBBSで初投稿の石岡葵と申します。今後ともよろしくお願いします。pixivで投稿済みの作品をこちらでも投稿します。
アニマエール!がメインの話ですが、原作では4巻辺りを基準に執筆しています。この機会にアニマエール!を是非読んでみてください。
タイトルで察した人がいるかもしれませんが、この作品はひづめが鏡の世界に飛ばされるという話です。他の方が執筆している鏡作品やきららBBSでも投稿されている鏡きんモザを参考にして執筆しました。最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
注意事項
・独自の設定に注意
・誤った表現や文法がありますが、ご理解ください。
・キャラ崩壊に注意してください(鏡のキャラ)
・シリアス要素や修羅場要素に注意。
・性格改変、パラレルワールド等原作改変に好まない方は今すぐブラウザバックを推奨します。
今回きららBBSで初投稿ですので至らない点がありますが宜しくお願いします。
夕方
花和『ここがひづめのオススメのお店か・・・』
ひづめ「はい。インスタでも話題となっている我孫子の唐揚げそばも販売しているそうです。」
花和『我孫子の唐揚げそばとは一体どんな物?』
ひづめ「小さい時、兄上と一緒に成田へ行った時の帰りに食べましたが、唐揚げその物がゴツイ形でボリュームがありました。ただそこでお腹を壊したという苦い思い出があります・・・」
花和『苦い思い出は話さなくていいぞ。早速店内に入ろう。』
ひづめ「そうですね。」
ガラガラ
鈴子『師匠と花和ちゃんじゃないですか!』
珠子『お久しぶりです師匠!』
ギュッ
ひづめ「はわわ・・・根古屋さん?」
鈴子『師匠!なんであの一件以来辞めちゃったんですか!?師匠の笑顔とパフォーマンスがチーム内の輝きでしたよ!』
珠子『今のチーム内ではあの一件を引き起こした首謀者は辞めています。また加担したメンバーも反省の意を示しているのでどうか戻って来てください!』
ひづめ(話の内容が理解出来ません・・・あの一件とはなんでしょうか?)
花和『ちょっと!二人共、ひづめが困っているんじゃない!』
鈴子『大変失礼いたしました師匠!』
珠子『どうか私たちにお許しを!』
ひづめ(こうなったら演技するしかありません・・・これでまたデマが広がるのは困りますが、致し方ありませんね・・・)
ひづめ「その気持ちは大変よく伝わりますが、今は高校でチア部の部員として活動しているので戻るのは難しいと思います。チア部に私の心を動かしたきっかけを作った大切な人もいますので、その人と共に卒業まで活動していくつもりです。」
鈴子『そっか・・・師匠がそれで喜ぶならいいと思います!』
珠子『別々になってしまいましたが、それでも私たち師匠を応援しています!』
ひづめ「ありがとうございます根古屋さん・・・!」
鈴子『時間なので私たちはこれで失礼します!』
珠子『またお会いしましょう師匠!』
ガラガラ
花和『相変わらずひづめの憧れ度は変わりないな・・・』
ひづめ「花和さん、そろそろ私に隠している事を話して頂けませんか?根古屋さんが言っていたチーム内であったあの一件とはなんですか?」
花和『・・・それについて聞く覚悟は出来ている?』
ひづめ「どんな話でも大丈夫です。みなさんがこちらの私に関する事が大体察していますので。」
花和『分かった。お店出たら話すから。』
夕食後
ひづめ「お腹いっぱいです・・・やっぱり唐揚げそばボリュームはありますね。」
花和『そうだね。駅そばにも関わらず、色んな人から話題になる理由がなんとなく分かるな。』
ひづめ「ところで根古屋さん達が言っていたあの件に関して話して頂けませんでしょうか?」
花和『…これから話すからよく聞いて。』
花和『あの一件とは去年の今頃に行われたチア大会で発生した。』
ひづめ「その大会で一体何があったんですか?」
花和『当時のチアチームは二つの派閥に分かれていて、そのうちの一つが私や根古屋姉妹を含んだひづめをメインとして派閥であった。当時のひづめはチームの中で明るい感じであり動きは最も激しかった。そのため、大会に参加する機会が多かったんだ。しかし、去年の今頃に台頭してきたもう一つの派閥がひづめの事に対して、気に入らなくなってきたんだ。』
ひづめ「もしかして才能が高くて特別感が出てしまった事ですか?」
花和『いや、大会で小さい子や保護者から相当気に入られた事に嫉妬したんだ。最初は競争心があっとものの次第にその派閥から罵詈雑言を浴びせらせるようになり、最終的にはいじめ騒動に発展する事となってしまったんだ。』
ひづめ「こちらの世界の私が人気になっただけでそんな事に発展したんですか・・・」
花和『このいじめで次第にひづめは笑顔を失って仲間から励まされた物の効果は薄く、いじめのショックから不登校に繋がってしまった・・・この当時の私は、そんなひづめを見て自ら説得にかかった物のしばらく立ち直れずに中学校を卒業した。』
花和『そして高校に入りみんなの前では笑顔で接していたけど、それはショックを誤魔化すための演技。学校の帰りには土手に行って、泣いている事が多かったの・・・』
ひづめ「・・・」
花和『そんな中、偶々チアの大会を観戦していたこはねと再開し、こはねから一緒にチアをやらないかと誘われた。しかし、ひづめはフラッシュバックの事もありしばらく拒否をしたけど、こはねの策略で無理矢理入部させた。というのもこはねはそのチア大会でひづめのチアを見て興味を持った事とひづめを求めて情報収集したから入部出来た訳。』
ひづめ「・・・」
花和『入部当初はあまり乗り気では無く、振り付けが劣っていたけど、こはねと犬養先生の熱血指導で徐々に元の振り付けに戻っていた。少しずつ心が落ち着き、夏のチア大会でチームと再開したけど、その時には以前のチームに対抗出来るようにしたい言い更に上手になってきたという事かな。以上があの一件の経緯とその後の事だよ。』
ひづめ「向こうの私も相当大変ですね・・・こちらも似た経緯でチア部に入っていますが、私の場合はこはねさんの熱い説得で変わりました。でも何であんまり話したく無かったんですか?」
花和『それはひづめを助けてやれなかった事に罪悪感があったからだよ・・・周りがもう一つの派閥に注意した物のその人達もいじめの被害にあって辞退者が出てしまった。』
花和『私も注意したけど、その派閥から口封じをされてひづめを助けあげられ無かった・・・あの時・・・私がひづめを救出して上げなければ・・・』グスッグスッ
ひづめ「辛い話をさせてしまい申し訳ございません・・・とりあえず嫌な話はこの辺にして明日の大会に備えませんか?」
花和『ひづめの言う通りだね・・・なんだかいつもの立場と逆になっちゃっているみたい・・・』
その夜
有馬家…
ひづめ「はぁ・・・花和さんを泣かせてしまうなんて失格です・・・このショックで明日大会を欠席になった場合、花和さんを精神的に負わせた罰として、どんな罰でも受け入れるしかありません・・・」
ひづめ「気になったからと言ってあの質問だけは不味かったですね・・・みなさんが黙っていた理由も花和さんが精神的なダメージを負わせない事が理由でしょう・・・」
ピコッ
ひづめ「花和さんからメッセージ・・・」
花和:帰りは情けない姿を見せちゃってごめん…
ひづめ「情けないのはこちらの方です・・・あの時、察していれば良かったですが・・・」
ひづめ:謝るのはこちらの方です。そちらの気持ちを考えないで質問してしまい申し訳ございません。
花和:大丈夫だよ。ところで大会の準備はどう?
ひづめ:準備は出来ています。花和さんは出来ていますか?
花和:準備完了!明日はそちらのひづめにいい思い出を作るために張り切ってしまった。
ひづめ:私のために張り切るなんてどう感謝すればいいのでしょう・・・
花和:そう堅苦し無くてもいいよ。とにかく楽しんで貰えば私として嬉しい。
ひづめ:ありがとうございます。明日は速いので休みましょう。
花和:おやすみー
ひづめ:おやすみなさい。
ひづめ「元気になってくれて良かったです。さて就寝でもしましょうか。」
以上が第四部です。
今回は今までよりも情報量が多く、一部ではシリウスな展開や暗いシーンがありましたがどうでしたか?もし気になった事があれば気軽にこのスレで教えてください。
補足となりますが、ひづめが言っていた我孫子の唐揚げそばは写真の商品です。JR常磐線の我孫子駅の立ち食いそばでお馴染みの弥生軒の名物です。もし訪れた時には是非食べてみたください。
>>127
鏡宇希はおっとりとした性格ですが、原作の花和の百合要素を更に過激したのでそうなっています
また今回はスケールが高くなっている他、原作では無かったひづめの行動がありますのでご注意ください。
それでは本編スタートです。
大会当日
最寄りの駅前…
ひづめ「朝の空気は美味しいですね…これから通勤ラッシュの時間帯に入りますが、人出がこんなに少ないのは珍しいです。」
虎徹『おはよー!ひづっち!今日も一日、神ノ木高校1年生のアイドルして頑張って行くわよ!』
ひづめ「朝から元気なんですね虎徹さんは…」
虎徹『勿論よ!今日はバスケ大会の特別出演だからここでアタシのアイドル魂を発揮していくわよ!目指せ武道館ライブ!』
ひづめ「虎徹さんは実力でもアイドル並なのですね…」
虎徹『当然よ!将来は武道館ライブを行うつもりだからこれぐらいしないとね!』
ひづめ「頑張ってください虎徹さん…!応援しています!」
虎徹『ありがとう!』
こはね『二人共お待たせしました。』
宇希『お待たせ〜。ふわぁ〜。』
虎徹『こはちゃんとうきたそ、おはようデース!』
宇希『何故に片言かしら〜?』
こはね『ふぅ…』
ひづめ「どうしたんですかこはねさん?」
こはね『朝、宇希を起こしに行きましたが中々起きなくて結構大変でした。色々とやったてみましたが、私の…(*ノωノ)』
ひづめ「顔を赤くしてどうしたんですか?」
こはね『な、何でも無いです…宇希の寝起きは相変わらず悪いので大変ですよ。』
宇希『もうこはねちゃんたら…私の前で(ピー)をしちゃって、いつからそんな行けない子になったかしら…?』
こはね『そ、そんなつもりでは無いです…!』
ひづめ「?」
虎徹『そういえば、かなっちが来ていないわ。いつも一番に来ると言うのに。』
ひづめ(昨日、私が泣かせた事が原因で会うのが嫌になったんでしょうか…大丈夫と言っていたのは建前で、本当は苦しんでいたのでしょう…私たら前のチアチームにいた時の二の舞をやらかしたかもしれません。)
花和『みんな遅くなってごめん!』
宇希『待っていたわよ花和ちゃん。』
虎徹『かなっちが遅れるなんて楽しみ過ぎてハイテンションになったんじゃない。』
花和『それは虎徹の方だろ。』
こはね『眠そうですが何かありましたか?』
花和『た、大会の事を考えて眠れなかっただけだ。迷惑をかけて済まなかった。』
ひづめ「大丈夫ですよ。そろそろ行きませんか?」
こはね『通勤ラッシュのピークに近づいてしまいますので行きましょうか。』
花和⦅大会が終了したらひづめにこれでも渡そう…鏡の世界に来た証として。⦆
大会会場にて…
ひづめ「ここが大会会場ですか…オリンピックで使われる予定の体育館で私達が活躍出来るとは、正にチア部が全国進出した感じです!」
こはね『ひづめさんの言う通り、ここは味スタに近いので大物チームの雰囲気がします。今の私達はスターと言えますよ!』
虎徹『それってアタシに似合うわ!味スタでAKB48のようなライブを開いてみたいわね!』
花和『それはトップアイドルじゃないと厳しいと思うな。』
宇希『アイドルもいばらの道ね…』
こはね『ところで先生は何処にいるんでしょうか?会場付近で待っていると聞きましたが、方向音痴で迷っていなけなればいいですが…』
ひづめ「そちらの犬養先生は方向音痴なんですか?」
花和『酷いという程では無いけど、遠征する時に間違えて別の所に行ってしまう事が多かったり、会場で迷ってしまう事があるんだ。あまりの熱血さのゆえ、方向音痴を自覚していないから余計に困るんだよ。』
こはね『こないだのチア大会でも受付場所では無く間違えて男子更衣室へ行ってしまった事もありました。』
ひづめ「周囲を見渡しても先生らしき人物が見当たりませんので、その可能性もあり得そうですね。」
ピコッ
こはね『犬養先生からメッセージが届きました。』
宇希『こはねちゃん、やり取りでもしているの?』
こはね『チア部の部長という事もあり、顧問の先生とのやり取りは大切だと思いましたので。主に部活関連の連絡をやり取りしています。』
ひづめ「顧問の先生とやり取りなんて珍しいですね…」
虎徹『作者が部活の部長でその経験があるからあまり珍しくないみたいよ。』
花和『メタ発言をするな。』
宇希『ところでどんなメッセージが届いているのかしら…?』
こはね『体育館の裏側にある第二会場の控え室へ来てくださいと送られてきています。』
花和『第二会場の控え室って何処!?』
こはね『会場の案内図が送られてきました!』
ひづめ「どうやら入って直ぐの右の扉みたいですね。」
こはね『大体場所が分かりました。受付で済ませてそこに行きましょう。』
第二会場の控え室…
ガチャッ
こはね『先生!お待たせしました!』
犬養『待っていましたよみなさん!』
花和『待ってたって言われても、私たちが集合場所にいなかったので相当焦ったじゃない…』
こはね『それにここで待っている事を先に教えてくださいよ…混乱してしまったんではありませんか…!』
犬養『迷惑掛けたことは申し訳ありませんが、今回私も活躍する事となったのでつい張り切ってしましました!』
宇希『活躍?それってどういう意味…?』
ひづめ「教えてください…見当がつかないですので。」
犬養『分からないなら今ここで明かしますよ!』
パラッ
花和『い、犬養先生までチア衣装!?』
虎徹『先生も私たち一緒にやるつもりなんですか!?』
犬養『大会側の主催者が私の友人で、かつての私を見てみたいという事から参加する事となったんですよ!かつての創作ダンスの犬養みたいな感じです!』
ひづめ「先生がチアを…!先生がチアを…!先生がチアを…!」
花和『ひづめが混乱のあまりに頭がおかしくなった!』
ひづめ「はわわわわわわわわわ!品川、新橋、東京、上野、日暮里、北千住、松戸、柏、取手、藤代、龍ヶ崎市、牛久、ひたち野うしく、荒川沖、土浦!」
宇希『ひづめちゃんしっかりして!』
こはね『先生。こちらは既にパフォーマンスとか決まっていますが、先生はどうするつもりなんですか?今更、練習と言っても時間が限られていますし、位置決めにも時間が掛かると思いますよ。』
犬養『そういうと思ってみなさんがなるべく混乱しないようにノートに纏めてきました!』
ひづめ「これは…」
虎徹『4人+1人パートが4人+2人に変わっているわ!』
こはね『先生。一昨日に大会当日のパフォーマンスをノートに纏めて提出するように求めたのは琴なんですか?』
犬養『お見事です鳩谷さん!今回の大会はゲスト参加とは言え、この大会に都知事が来ているそうですよ!』
花和『と、都知事!?』
犬養『しかも教育委員会も来ていますので、顧問も参加している事をPRして、目指すは神ノ木高校チア部の知名度を上げていく事です!』
虎徹『やったー!これで私の知名度も上がるなんて一石二鳥よ!』
花和『状況をわきまえろ!』
犬養『それと本番が始まり時間ですが、京王線が遅延している影響で始まりが1時間ずれる事となりました。その間に練習時間が出来たので、最終チェックを行っていこうと思います!』
こはね『分かりました犬養先生。みなさん、大会最後の練習をやっていきましょう!』
一同「『はい!』」
本番…
部員A『鯨井先輩。乗った電車が途中で1時間足止めとなりましたが、何とか間に合って良かったですね。』
部員B『大会側も希を使ってくれたみたいですので我々も感謝しないと行けませんね。』
汐凪『そうね…最後の大会でもあるから思い切り成果を残して行こうね〜。』
梶木『勿論です!鯨井部長、最後は部長らしくみなさんの士気を上げてチーム全体を盛り上げていきましょう!』
汐凪『始まる前に熱意を注ぐような事はあんまりしたくないけど、今回は最後の大会だからやっていくわよ〜!』
梶木『ありがとうございます鯨井部長!』
ブー
司会『これから開会式を始めます。まず初めに特別ゲストによるパフォーマンスです。』
こはね『みなさんこんにちは!○○県立神ノ木高等学校のチア部部長、鳩谷こはねです!』
犬養『そして顧問の犬養花代です!今日はみなさんを応援しにやってきました!』
部員C『ち、チア部一同がどうしてここに…!』
梶木『しかも犬養先生まで!!』
ザワザワザワ
部員D『先輩。これは一体どういう事なんですか?』
汐凪『私にも分からないわ…でもそんなに驚く必要は無いと思うよ。今までチア部のみなさんは、私たちの応援を依頼してきたので自然に来ちゃったんじゃないの?』
梶木『自然に来たら、特別ゲストという扱いじゃないですよね!?しかも開会式にやるもんじゃないですよね!』
汐凪『多分アレじゃないかしら…?』
部員D『アレとは?』
汐凪『舘島さんのアイドル活動もあって誘われたんじゃないかしら…?駅前でも偶にライブを開いていて、そこでチアと思われるパフォーマンスも上手だったから誘われたして…』
部員E『それ最高じゃないすか!』
部員F『虎徹ファンクラブの一員でもありますので我らも盛り上げないといけないですね!』
部員G『そうですね!尊師とも言える虎徹様のために盛り上げていきましょう!』
部員H『よしこはねファンクラブのメンバーとして今から同盟を組むぞ!』
梶木『お前ら、チア部を盛り上げるからと言って会場に迷惑とかを掛けないでくださいよ!それと大会までに体力を温存してください!』
一同『はい!』
汐凪『ふふふ。最後の大会出場としていい盛り上がりになりそうわね〜。』
こはね『それでは始めていきましょう!ミュージックスタート!』
〜♪
フゥゥゥゥゥゥ
部員I「CRAZY GONNA CRAZYだ!」
部員J「環境Pさんの音源です!」
部員K「折角だしあれでもやろう!」
部員M「おっそうだな。」
部員L「来た…ここで掛け声だ!」
一同「チア部!!チア部!!神ノ木!!神ノ木!!」
梶木『ライブ会場その物ですね!って鯨井部長!?』
汐凪『ダイヤを散りばめられてる様な♪夜景を車から見ているよ♪』
梶木『鯨井部長…TRFのファンでしたね(;'∀')』
昼休憩…
ひづめ「こちらのバスケ部が午後の決勝トーナメントに進んだので良かったです。試合中にこはねさんや虎徹さんがどうのこうの言っていましたが、あれはなんだったんでしょうか?」
花和『多分こはねと虎徹のファンクラブの人が熱意を持って試合に望んでいたと思う。それにしても以前の大会よりやけに盛り上がっていたような…』
こはね『きっと関東地区の大会という大きいイベントだからですかね…』
虎徹『それにしては、会場がフィーバー状態だったわ!きっとこてこてキャンディ☆フィーバーが会場内に響いたから神ノ木高校にパワーがあふれ出しんじゃない。』
花和『虎徹が自分以外の凄さを認めている…?』
虎徹『しかも他校のバスケ部もオタ芸を始めちゃうなんて、相当メロメロになったわね…肉フェスのハム太郎コールみたいだったわ。』
ひづめ「それは一理ありますね…この事もあり、こはねさんと虎徹さんのファンクラブにそれぞれ増えるかもしれませんよ。」
宇希『増員記念にこはねファンクラブにグラビア写真第3弾を発行しないと…』
こはね『やめろ。』
虎徹『ねえ…みんな。アタシのファンが増えたみたいわよ。それとTwitterのトレンドに神ノ木高校と都知事が入っているわ。』
花和『マジかそれ!?』
虎徹『本当よ。調べてみて。』
ひづめ「出てきました。都の教育委員会まで盛り上がったみたいです。」
宇希『都知事からも私たちに関するツイートしているわ!』
こはね『ここまで有名になると私たちが知っているひづめが戻ってきた後も安心して過ごせるか心配ですがね…』
ひづめ「き、きっと知っている世界で変化があ、現れていると思います…!」ガクガク
花和『落ち着けひづめ。とりあえずお水でも飲んだら?』
ひづめ「ありがとうございます花和さん。」
ゴクゴク
こはね『落ち着きましたか?』
ひづめ「大丈夫です。心配をお掛けてしまい、申し訳ございませんでした。」
宇希『大丈夫よ。そう思うのも無理は無いわね…』
虎徹『まさに人生は波乱という事よ!』
ひづめ「みなさん…」
ガチャッ
犬養『みなさんにプレゼントが届きました!』
ひづめ「犬養先生、プレゼントとは一体なんでしょうか?」
犬養『それはね…』
紺『家庭科部一同からのお菓子と都知事からの差し入れだよ。』
こはね『秋常さんまで!?』
虎徹『バスケ部にも差し入れなんて家庭科部も中々やるわね!』
紺『そうなんだよ…こてっちゃんにはメッセージで教えたはずだけど…』
虎徹『ごめん。読むの忘れていたわ。』
紺『こてっちゃんらしい…』
ひづめ「それにして都知事から差し入れがあるなんて驚きです。しかも学校宛に直筆の書をプレゼントなんて凄い事ですよ。これを見ていると剣道場を思い浮かべますね…」
犬養『書に関して全く詳しくないですが、見るからにして相当価値が高そうですね!これを校長室に飾る他はありませんね。』
こはね『これを室内に貼るのは器が大きい所に相応しいです…価値は相当あるでしょう。』
犬養『都知事と対話する事が出来るとは夢でも見た感じでしたね。都外高校に寄付してくれるなんて人生で一番驚きました!』
紺『さっきから興奮が収まっていなくて、まるでライブに行ったような感じだね…』
虎徹『こんこん、ブラウニー美味しいわよ!生地がしっとりとしてベタつかないわ!甘さもいいバランスで、市販以上に美味しいよ。ココアは森永を使用したかしら?』
紺『正解。こてっちゃんはグルメに関して詳しいね。』
虎徹『全ての食事に感謝しているからよ!』
花和『関係あるのか?』
犬養『みなさん終わった感が出ているようですが、この後も応援はありますのでしっかり休んでください!』
一同「『はい!』」
犬養『それと秋常さんから話があるみたいです。』
紺『有馬さん…あなた、私が知っている有馬さんではない…』
ひづめ「!?」
紺『そんなに驚いた顔をしているけど、私が知った経緯を説明するからよく聞いて。』
カクカクシカジカマキイロショクパン
こはね『視聴覚室で犬養先生と話していた事がバレていたとは信じられませんでした…』
花和『もしかしてひづめに関するデマが流れたのもそれが原因?』
紺『それに関しては私にも分からない…噂では反チア部派の人が流していたとか…』
ひづめ「反チア部派ってなんですか?」
犬養『…』
花和『先生…ひづめに隠す事を辞めた方がいいです。隠し事を続けていたら、ひづめのモヤモヤが深刻化してしまいますよ。』
犬養『分かりました。これから反チア部派について説明しますので、有馬さん聞く覚悟をしてください。』
ひづめ「分かりました。」
犬養『反チア部派とは、名前の通りチア部の活動に対して反対する団体でそこにいる人達は表上、自分から危害を加えたりしないけど、裏では相当マズい事をしているみたいです。主な例としてチア部参加している大会に関係の無い人達に迷惑を掛けたり、覆面で会場の前で抗議集会を開く等地域に迷惑を掛けています。しかし本人の主張は「チア部が悪い!」と一点ばかりで困っています。』
ひづめ「それ明らかに迷惑防止条例違反じゃないですか?」
犬養『私もそう思い、該当の生徒を退学させるようにしましたが、その生徒の親が国会議員という事もあり校長や私たちに圧力を掛けてくるので中々解決する事が出来ないのです。』
こはね『更には反チア部派は自分たちでサイトを立ち上げて、私たちの悪口やありもない事を書き込んでいるのです。しかも盗撮した物や学校HP、大会サイトの画像を無断使用してUPしているのでタチが悪いです。』
花和『その人達は恐らく私たちの活動に対して嫉妬しているんじゃないかと感じている。サイトの書き込みそれを連想させるような感じだったな。』
宇希『この人達と関わってもいい事は無いから相手にしていないのよ…』
虎徹『そんな事をしているならもっと別の事をすればいいのに…』
ひづめ「人気に嫉妬ですか…ヽ( ´ー)ノ フッ』
紺『有馬さん?』
ひづめ「だったら午後の応援は更にチア魂を見せてやっていきましょう!今回は普段の大会とは大きく違います…!これは天皇杯と思ってチア部を全国に広めるチャンスだと思ってください!』
花和『ひ、ひづめ…急にどうしちゃったんだ?』
こはね『よく言ってくれましたひづめさん!みなさんもその気持ちでやって反チア部派を見返しましょう!』
宇希『こはねちゃんが言うなら私も賛成だわ!』
虎徹『1年生アイドルのアタシを舐めたら痛い目を合うわ!』
花和『みんなが賛同するなら私はひづめを全力でサポートする!』
犬養『みなさんその気合いで午後も望んでいきましょう!』
一同「『オー!!』」
午後の試合
ピッピッー
審判『試合終了ー!45対44で神ノ木高校の勝ち!』
汐凪『勝ったわ…念願の関東大会で勝ったわよ〜!』
梶木『やりましたね鯨井部長!』
汐凪『最後の大会として嬉しいわ!最後の年はチア部効果もあって依頼して正解だったね〜!』
こはね『バスケ部のみなさんお疲れ様です!』
汐凪『チア部のみなさんじゃない〜。今回は依頼しなかったけど、特別ゲストとしてバスケ部全体を盛り上げてありがとう〜!お陰様で今まで参加して大会の中で一番の団結力があったわ。応援してくれてありがとう〜』
ひづめ『楽しんで貰えて頂きありがとうございます。』
部員E『おっ!こてっちゃんがいる!』
部員F『こてっちゃん!ここで決めセリフを言ってください!』
部員G『間近で会えるなんて嬉しいです!』
虎徹『神ノ木高校1年生アイドルこと舘島虎徹よ!みなさんの心にこてこてキャンディ☆フィーバー!!』
部員I『うぉー!虎徹輝いている!』
部員J『これこそ1年生アイドルだね!』
鹿乃『相変わらず紺の友人は人気だな…』
紺『紅葉谷先輩!?』
汐凪『大会まで来るとは何の用かしら〜?』
鹿乃『メッセージに書いてあった通り、応援しに来たぞ。他にも一緒に帰ろうと書いてあったな。』
汐凪『そんな事送っていたかしら〜?』
梶木『送っていますよ鯨井部長。』
汐凪『すっかり忘れていたわね〜。』
鹿乃『しっかりして汐凪。で試合をやってみて感想はある?』
汐凪『チア部のおかげで部員が一致団結した事によって熱い試合になったわ〜。鳩谷さんや舘島さん関連のコールが印象に残ったわね〜。』
鹿乃『なるほど…神ノ木高校がトレンド入りした理由が分かったぜ。』
汐凪『チア部のみなさん。改めまして、今日は応援して頂きありがとうございます。お陰様で関東大会で優勝出来ました。』
ひづめ「チア部はバスケ部あってこそ進化したので、こちらも感謝しきれない程です!私も今までにない楽しさが出てきたので良かったと思います…私は本当に…本当に…」
花和『感情になり過ぎている!』
宇希『あらら…感情移入しちゃったみたいわね…』
犬養『最終日だし分からなくは無いです!この大会で何らかしらの変化が起きた状況ですね。』
こはね『これでひづめさんのモヤモヤが消えているといいですが…』
帰りの電車内にて…
グゥー
ひづめ「みなさんよく眠っていますね…異様な盛り上がり方はやはり疲れが溜まってしまうそうですね。」
こはね『ひづめさんは大丈夫なんですか?あんなに感情移入していたので相当疲れていると思いますが…』
ひづめ「そんなに感情移入していたんですか?別に疲れとは感じていませんよ。」
こはね『花和が言っていた通りですね…』
ひづめ「それにして、秋常さんが私が鏡世界から来た事を知っているなんて驚きでしたよ。最も驚いたのは私の事を知るため、部室に盗聴器を取り付けていた事です。」
こはね『あれは私も驚きました。普段、真面目な秋常さんが私たちのやりとりを盗聴するなんて、到底信じられませんよ。クラスではとても大人しく、虎徹さんに振り回されて清楚な人という感じがします。家庭教師と付き合っているとも聞きましたが…』
ひづめ「最後に関してはこちらの世界の秋常さんと変わらないみたいですね…』
こはね『…ひづめさん。』
ひづめ「なんでしょうか?」
こはね『みなさんが寝ていますので、私に対して気になる事をどんどん教えてください!』
ひづめ「そうですね…早速ですが、どうしてこはねさんはいつも厳しい態度を取っているんですか?最初会った時に怖い印象が強かったんですが…』
こはね『…』
ひづめ「それと宇希さんから聞きましたが、昔はそんなに厳しくなかったと言っていましたよ。一体何があったんですか?教えてください!」
こはね『1回しか話さないのでよく聞いてください。』
ひづめ「はい。」
こはね『ここまで厳しくなったのは、ひづめさんが以前のチームで起きた事が一連であり、入学当初に本人が言っていた事がきっかけでした。私はひづめさんのキレキレの動きと笑顔に憧れてチアを始めようとしました。』
こはね『しかし…本人はやりたくないと言っていたので、私と宇希の二人で始めてきました。しかしひづめさんがチアに参加して頂けなく、満足していなかった事から何度も説得して部活に入部させる事となりました。』
ひづめ「…」
こはね『入部させたのは良かったんですが、以前より劣るパフォーマンスになっていた事と運動能力が下がっていた事から不満を感じ、どんどんキツイメニューをやらせていく始末でした。それを満を持ったのか私はみなさんにも厳しくさせてしまい、それ以降はクラスメイトから厳しい人と思われるようになりました。』
ひづめ「つまり前のチアチームにいた時のパフォーマンスに戻すために厳しくしたんですか…」
こはね『結果的にそうなってしまいました…ひづめさんの振り付け方が下手だと宇希に対して愚痴ったり、ひづめさんを怖がらせてしまいました。そして、この数日でそちらのひづめさんに会ってから幾度も間違っていたと考えていました。』
ひづめ「…」
ひづめ「その気持ちはわからなくも無いです…私も部活を始めた頃はこはねさんに対して厳しく接してしまう事が多々ありました。しかし、過去のチームで起きたトラウマと宇希さんから楽にする案が出て段々軟らかくなっていきました。こうなったのも自分は特別と思い込んでしまったからです。」
こはね『ひづめさん…』
ひづめ「そちらのこはねさんは、向こうの私を苦しめたくないという思いもあって厳しくしてしまったのだと私は思います。。花和さんから聞いた話を纏めて考えましたが、個人的にはこはねさんの判断は誤っていないかと思います。」
こはね「…」
ひづめ「それともう一つ考えましたが、今回私を鏡世界にワープさせたのはそれぞれの意識を変えるための試練ではないでしょうか?」
こはね『意識を変えるための試練ですか…確かに変わったは変わりましたが、私が知っているひづめさんも変わっているのでしょうか?』
ひづめ「きっと変わっているんではありませんか。私が変わっていれば、向こうの私も変わっているかもしれません。理屈は無いですが…」
こはね『なるほど。戻ってきた時にどうなっているか楽しみです。』
プアーン
その夜
有馬家の物置
紺『ついに元の世界に戻るんだね…』
ひづめ「目的も達成出来た事と私が今まで悩んでいた事を解決出来たので元の世界に戻るつもりです。」
犬養『解決出来て良かったですね。戻ったら向こうの私に熱血の犬養をどんどん説明してください!』
虎徹『それと向こうのアタシにこてこてキャンディ☆フィーバーを教え込んで、もし鏡の世界に来た時はアタシとコンビを来るように伝えて欲しいわ!』
宇希『いつもの虎徹ちゃんらしいね。』
ひづめ「勿論です。最初は色々と不安もありましたが、みなさんと練習を通して、どんな世界にワープしても楽しく練習が出来ると分かりました。」
花和『ひづめ…』
ひづめ「そしてもう一人が戻ってきた時は、しっかりと支えてライバルチームや反チア部派の人達を圧倒出来るようにしてください。私からは以上となります。」
こはね『そろそろ時刻ですが、最後にひづめさんに伝えたい事はありますか?』
花和『ちょっと待ってて…』
ガサッ
花和『鏡の世界に来た証としてこれをプレゼントする!』
ひづめ「これはこちらのチア部のユニフォームじゃないですか…しかもみなさんの直筆メッセージ入り!?』
こはね『一昨日から昨日にかけて書きました。しかし、最後に書いた花和さんは今朝まで時間が掛かったそうです。』
花和『私は鏡から来たひづめでも目を離せないんだ…前のチアチームから心配でつい、書く事が多くて大変だった。でも今のひづめなら戻ったとしても頑張れると思う。これからもチームの中心として頑張って!』
ひづめ「花和さん…!」
宇希『鏡に変化が起きているわ!』
こはね『どうやら時間が来てしまったみたいです…ひづめさん。私たちはいつまでもあなたとお友達です。元の世界に戻ったとしても決して忘れないでください。』
ひづめ「勿論です。皆様この1週間、私と仲良くして頂きありがとうございました!それじゃあ私は元の世界に行きます!」
犬養『みなさん!部屋から出ていきましょう!』
ゾロゾロ
紺『じゃあねひづめちゃん。』
宇希『ひづめちゃんまたねー。』
虎徹『機会があったら遊びに来てね!』
花和『1週間ありがとうひづめ!』
犬養『またお会いしましょう有馬さん!』
こはね『1週間ありがとうございました。』
バタッ
ひづめ「さて、元の世界へ帰りますか。向こうのみなさんが待っていますので。」
ピカピカピカッ
ひづめ「最初と同じような反応です…ついに戻るんですね…」
ピカーン
―――――――――
―――――――
――――
ひづめ「あれ…ここは一体…?」キョロキョロ
???『…アッアレハモウヒトリノワタシ!?』
ひづめ「その声はもしかしてもう一人の私ですか?」
ひづめ『やっほー!もう一人の私発見!』
ひづめ「あなたがもう一人の私ですか…瓜二つです。」
ひづめ『そりゃあもう一人の私だからね!』
ひづめ「私同士でやり取りとは違和感が強いです…!でも性格は明らかに違いますが。」
ひづめ『それよりここは何処なんだろう?天国か地獄。それとも異世界へ飛ばされたのかな?』キョロキョロ
ひづめ「私の考えになりますが、ここは鏡の世界の同士の境界的な感じの場所だと思います。」
ひづめ『そうなのもう一人の私!?』
ひづめ「あくまでも私の推測なので何とも言えませんが、その可能性は高いかと思います。」
ひづめ『そうなんだ。』
ひづめ「なんでしょう…そちらの私はこはねさんみたいな感じですね…」
ひづめ『ひづめちゃん!』
ひづめ「…っ…そちらの私?」グルグル
ひづめ『お、落ち着いて!新たに仲良くなった人にはちゃん付け呼ばわりをしているから!』
ひづめ「そういう事でしたか。いいと思いますよ。」
ひづめ『やったー!』
ひづめ『早速本題に入るけど、ひづめちゃんの世界ってとても楽しい所なんだ!みんな性格が違って優しく接してくれるし、特にこはねちゃんが部内のムードメーカーで私と色々と気が合っちゃた!私の妹にしたい程の可愛さだよ!』
ひづめ「それはあなたの世界でも言える事だと思います…厳しいと思ったこはねさんですが、実は私を思って厳しい対応とっていたみたいです。他にもアレ的な要素が多かったですが、みなさん基本的にいい人ばかりでしたし、私も楽しめる事が出来ました。」
ひづめ『私のために厳しくなっていたのは本当!?』
ひづめ「本当みたいです。ここで思ったのは双方の世界のこはねさんは私に対して思いを寄せている事でしょう。」
ひづめ『思いを寄せているなんて本当は私の事が好きじゃないのかな?』
ひづめ「そこまでは何とも言えませんが、特別な扱いという事はハッキリと言えます。」
ひづめ『特別な扱いか…よく分からないけど、凄い事だね!』
ひづめ「ポジティブですね…」
ひづめ『それから向こうのみんなと大会に出てチアの楽しむ事ができたよ!今まで嫌な思い出があってあまりやりたくなかったけど、前のチアチームに人達から褒められてチアの楽しみが分かちゃった。帰ってチアの楽しさをみんなに広めないと!』
ひづめ「これが本来の向こうの私ですか…」
ひづめ『ありがとうひづめちゃん。』
ひづめ「へっ?」
ひづめ『あなたと話せて楽しかったよ!みんな待っているし、そろそろ行かないといけないからこの辺でお別れだね。』
ひづめ「そうですか…短い時間でしたが、お話をして頂きありがとうございました。」
ひづめ『また会おうね!ひづめちゃん!』
ひづめ「いつになるか分かりませんが、会いに行きますよ!」
ひづめ『はい!』
シュパァァァァァ
―――――――――
―――――――
――――
ひづめ「…んん…」
バッ
ひづめ「ここは物置きの部屋みたいです…もしかして戻ってこれたんでしょうか?」
バタッ
こはね「おかえり!ひづめ!」
ひづめ「こはねさん…私がよく聞いている口調なので元の世界に戻ってきたみたいですね。」
花和「この香りはいつもの先輩ですね!」
虎徹「香りで分かっちゃうの?」
宇希「向こうのひづめも良かったけど、やっぱり今のひづめが一番だな。」
ひづめ「みなさん…!」
ひづめ(戻ってきた記念に、ワープした鏡をこちらに持ってきますか…)キョロキョロ
ひづめ「!?」
ひづめ「…うっ…うっ」ポロポロ
花和「先輩どうしましたか?」
こはね「何か悲しい事でもあったの?」
ひづめ「鏡が…鏡が…」ポロポロ
宇希「鏡?」チラッ
虎徹「…割れちゃっている…綺麗な形で十二枚に…」
ひづめ「これでは…もう…向こうの世界に…」ポロポロ
花和「せ、先輩…!」
ギュッ
ひづめ「花和さん…?」
花和「よしよし…とりあえず、今日はゆっくり休んでください。色々と疲れていると思いますので。」
ひづめ「花和さん…うわあああああん!!!」
虎徹「なんだか花和ちゃんがお母さんみたいな感じだね…」
こはね「分かるかも…ひづめは相当ショック受けちゃっているし詳しい事は明日にしようか。」
宇希「そうだな。今夜は二人だけの時間にしてあげよう。」
以上が第5部の内容をお送りいたしました。今回で鏡アニマシリーズの本編はこれで終了です。
鏡世界の大会が大規模になっていたり、反チア部や鏡こはねの思っている事がカオスとシリウスな展開になりましたがそれでもアニマらしさを入れる事が出来ました。またひづめが大泣きしているのは原作でも無かったので賛否両論になりそうです。もし意見があれば教えてください。
それと補足となりますが、ひづめが混乱して意味不明な事を言っていますが地味に常磐線の特別快速の停車駅となっています。というか鏡アニマ、常磐線関連をゴリ押ししていますので知らない方には申し訳ございませんね…
さて次回は後日談をお送りした後、最後にアンケートを貼っておきます。そしてアニマ増強一環として、ある提供オリキャラがモブキャラとして登場します。
近日中に更新しますので楽しみにしてください。
お待たせしました。今回はいよいよ最終部となります。これを持って鏡アニマは一区切りとなります。結末はpixiv版とは異なりますのでご注意ください。
こはね『ひづめさん目を覚ましてください!』
花和『起きてひづめ!大丈夫か!』
ひづめ『ムニャムニャ…』
ひづめ『あれ…ここは?』
宇希『気づいたわね!』
ひづめ『そうだったか!私は鏡の世界から戻る途中の世界でひづめちゃんと会話していたんだ!』
花和『その喋り方で明るいテンション…この世界のひづめで合っているみたいだね。無事に帰ってきて良かった…』ウルウル
ひづめ『花和?』
花和『良かった…部屋の中から物凄い音が聞こえて駆けつけてたら、鏡が割れちゃってひづめが倒れていたから一時はどうなるかと思った…でもいつも通りのテンションで安心した。』
ひづめ『へ?鏡割れちゃったの!?』
虎徹『持ってきたけど、見ての通り激しく割れちゃたわ!アタシの鏡の世界ライブ構想が…!』
虎徹『ちっ…しょうがないわね。』
宇希『しょうがない…!?」
犬養『でもいつもの有馬さんが戻ってきましたので先生一安心です!鏡の世界ではどんな感じだったのか明日詳しく教えて頂けません?』
ひづめ『いいですよ!』
紺『いつもの有馬さんに戻ったみたいだね…』
ひづめ『こはねちゃんを私の妹にしても良かったかも…とても可愛いかったし!』
宇希『こはねちゃんが妹!?私もこはねちゃんを妹にしたい!』
こはね『妹扱いされても困ります…宇希には暁音さんがいませんか?それと向こうの私に迷惑です。』
宇希『こはねちゃんの体型は正に妹属性よ。モフモフすると気持ちいいわ。』
ひづめ『それは鏡の世界のこはねちゃんも言えるね!』
こはね『二人共…妹扱いしないでください。』
花和『それよりもそろそろ休まない?詳しい事は明日にしよう。』
ひづめ『そ、そうだね!もう一度会いたいな…』
花和⦅よほど向こうの世界のこはねを気に入っていたんだろうな…本当は割れた事ショックなんだろう。⦆
翌日
ひづめ『ふわぁ〜みんなおはよう。』
花和『相変わらず身だしなみが整っていないな…それに下着が見えているぞ。』
ひづめ『しまっ!?しかもお尻まではみ出ちゃっている!』
花和『女子としてどうかと思うな…もうちょっと身だしなみを整えて。』
ひづめ『ありがとう花和。気を付けるよ。』
花和⦅このやり取りが日常という感じだな・・・⦆
花和『そうだひづめ。今日学校に行くから準備して。』
ひづめ『準備って部活の事?』
花和『それもあるけど、今日は校長先生から私たちに向けた話があるから身だしなみを整えて。』
ひづめ『お、おけー。』
花和『それと朝ご飯を作っておいたから食べっておくように。』
ひづめ『ありがとう!いつものあれかな?』
花和『それは見てからのお楽しみに!』
ひづめ『♪』
ガチャッ
花和『後は虎徹を起こしに行くか…秋常さんは急用が出来て泊まれなくなったから代わりに私が起こすしかない。こはねも朝早く出掛けてしまったからな・・・寝起きが悪いからアレでもセットして置くか。』
花和⦅それになんだかだ言ってひづめはショックの影響は対して受けていない様子。もしかして鏡の世界で何かを克服したかもしれないな・・・考えるとしたらあの人が該当するかも。⦆
学校内にて…
ガラガラ
虎徹『ぬわぁ〜疲れたもう。』
こはね『虎徹さん半分寝ていましたね。』
宇希『それに目を開けて寝ていたから怖かったわ…』
虎徹『校長先生の話、とても長かったわ。大会の活躍やアタシのファンクラブを公式として扱ってくれたのはとても良かったけど…』
ひづめ『これでこてっちゃんは正式な学校アイドルね!』
虎徹『分かるじゃないひづっち!これこそいつもひづっちね!』
花和『これが日常か…』
こはね『校長先生からチア部の部室をリニューアルして貰える事も約束出来たのでより部員が集まりそうな感じですね。』
宇希『来年はチートな部員が入ったりして…』
花和『どんな部員だ!?』
虎徹『あるいはアタシの弟子と名乗る後輩もいたりして?』
花和『それは無いな。』
ひづめ『それにして、ひづめちゃんって清楚なお姉ちゃんで頼もしい子なんだね。聞いた時は怖い子だと思ったけど、昨日の大会の話を聞いて凄い子だなと思ったよ。』
こはね『ひづめちゃん?』
花和『もしかして、向こうの世界の自分をそう読んでるの?』
ひづめ『そうだよ。もう一人の自分と呼ぶのは馴れ馴れしくてそう呼んだ。』
宇希『馴れ馴れしいのはそちらの方じゃないかしら?』
虎徹『こはちゃんみたいなタイプだったけど、アタシの姉よりは良かったわ!』
花和『姉いたのか…』
こはね『どおりでこのような性格なんですね…宇希は下がいてもヤバいですが。』
ひづめ『そういえば反チア部のリーダー格やその周りが退学処分になったと校長先生が言っていたけど、私がいない間に何かやらかしたの?』
花和『休憩中で知った事だけど、ネット掲示板に私の悪口を書いたり、会場の最寄り駅の構内で抗議デモやビラ配りをやった事が原因だったな。学校を無断で休んだみたいだし。』
宇希『何人かは警察に連行されたみたいだわ…中には他校の人もいたみたい。』
虎徹『アホな奴らだわ。私たちの悪口をネット掲示板に書いたり、公共の場で[[rb:罵詈雑言 > ばりざつごん]]を浴びさせる暇があるならアタシを応援すればいいのに。それに、そんな事をして迷惑にならなのか分からないの?これだから…』
宇希『[[rb:罵詈雑言 > ばりざつごん]]では無く[[rb:罵詈雑言 > ばりぞうごん]]よ。ダイみたいに間違いているわ。』
こはね『虎徹さんの気持ちは分かりますが、その辺にしてください。』
花和『それに虎徹が珍しくまともな発言をしたわね…』
虎徹『まあね。この機会にアンチ活動を辞めてほしいわ。みんなに笑顔が届けられないし。』
ひづめ『こてっちゃんらしい考え方だね。』
宇希『ところでひづめちゃん。ワープした鏡の世界を詳しく教えて貰えないかしら?』
こはね『すっかり忘れていました…今日は練習無しにしますので鏡の世界の事を話してください!』
ひづめ『おけー!これから話すよ!』
カクカクシカジカマッキイロショクパン
ひづめ『という感じだったよ!』
花和『向こうのひづめが言っていた通りだな。ただ向こうの私がひづめに対しての執着心が強い上に、ストーカーまでして来るとはヤバいな…』
虎徹『でアタシが豚野郎と嘆いていた感じか。』
宇希『ぐへへ…向こうの私がこはねちゃんのお母さん的ポジションとは羨ましいわ!しかもチア部に入ったきっかけがこはねちゃんのアタックなんて私だったら速攻入っているし…それに夏の合宿でこはね(ちゃん)に日焼け止めを塗っているなんて正に同人誌展開ね…体と体が(ヤバいので以下略)』
花和『相変わらず宇希は…宇希を見てると向こうの私がマシに見えてきたな。』
こはね『なんだかそちらの世界も楽しそうですね。』
ひづめ『その中で一番の印象だったのは、こてっちゃんが花和に向かってハリセンを使って正気にさせようとしていた事だね。それでも効果がなかったから色んな手を使ったね。』
虎徹『向こうのアタシってそんなに恐ろしい事するの?こんこんみたいだわ!』
花和⦅今朝、虎徹を起こした時に似たような事したな・・・⦆
ひづめ『その後の花和はひづめちゃんの代わりにみんなに指示していたけど、時々自分の世界に入っちゃって宇希ちゃんやこてっちゃんに止められていたよ。』
宇希『自分の世界ね・・・そういう時もあるから仕方ないわね。』
花和『宇希も十分にそうなっているが…』
ひづめ『みんな性格が違って新鮮だったよ!鏡の世界の宇希ちゃんが相談にも乗ってくれて、悩み事が解決したみたい。』
宇希『相談とは?』
ひづめ『実はね…私何のためにチアをやっているか考え込んでいたんだ。そこで宇希ちゃんが、こはねちゃんのように明るい性格を活かすにはチアに臨むのが一番じゃないかって言っていた。それが答えじゃないかと思って…』
こはね『なるほど…的確なアドバイスです。』
ひづめ『それとこっちの宇希ちゃんにもこはねに対してのメッセージがあるよ。』
宇希『そのメッセージとは一体どんな事?』
ひづめ『こはね想いなのはよく分かったけど、くれぐれも犯罪行為をしないようにと言っていたよ。よく分からないけど。』
宇希『何が〜!?私は犯罪行為紛いはしていないわ!』
花和『十分アウトなんだよな…』
こはね『でもなんだかんだ楽しそうな世界ですね。私も向こうの私に会ってみたいです。』
虎徹『うんうん。アタシは鏡の世界でもう一人のアタシと共にアイドル活動を!』
花和『それは厳しそう…』
ひづめ『さて練習でも始めるか!』
こはね『ひづめさん…?』
ひづめ『し、しまった…!いつもの慣れでつい…』
こはね『向こうの世界から帰ってきたばかりなので今日は無理しないでください…体が持たなければ大変な事になりますので。』
ひづめ『そうだった…』
花和⦅こはねも考え方が変わったような・・・⦆
夕方
帰り道…
ひづめ『久しぶりに二人きりだね。』
花和『そうだな。向こうのひづめと一緒に帰った事もあるけど、やっぱりいつものひづめが落ち着く。安定の笑顔とノリノリな気分はひづめらしい。』
ひづめ『私らしい?普段の笑顔が?』
花和『そうだ。これこそ前のチームにいた頃のひづめという感じだね。』
ひづめ『前のチームか…チア大会では根古屋姉妹が私たちに絡んできたような。』
花和『あの二人はひづめとも親しい仲だからな。一昨日に近くの蕎麦屋さんで会ったけど、元気にしていたからチーム内でも上手くやっていると感じた。』
ひづめ『そうなんだ。その時のひづめちゃんはどんな感じだったの?』
花和『根古屋達が例の事をひづめに向けて言ってきたから、本人は私にその事を質問してきた。』
ひづめ『例の事って前のチームで私に対する嫌がらせの事?』
花和『そうだけど…(あれ…ショックを受けていない?)』
ひづめ『ひづめちゃんにどう説明したの?』
花和『え、えーと…事の成り行きを詳しく説明したけど、フラッシュバックが原因で私、泣いてしまったんだ…』
ひづめ『ひづめちゃんの前で泣いちゃったの!?どちらかと言えばひづめちゃんがショックを受けると思ったけど…』
花和『私も最初はそう思った。だから話すつもりは無かったけど、本人は聞く覚悟があったから話す事にした。』
ひづめ『でどうなった?』
花和『ひづめ自身が泣かせてしまったと思い込んで、やりとりからトラウマスイッチが入った感じ…』
ひづめ『ひづめちゃん大丈夫だったか?』
花和『翌日は普通の様子だったから問題無かったと思う…ただ不安にさせてしまったから罪悪感を感じたな。本当はこれで良かったんだろうか…?』
ポンッ
ひづめ『花和。人はいつだって人はいつの時代だって失敗する生き物だよ。ひづめちゃんをトラウマにさせてしまった気持ちは分からなくないけど、むしろバネになったと思う。』
花和『!?』
ひづめ『根拠は無いけど、そんな感じがしたよ!ひづめちゃんが楽しめたと言っていたから間違っていないはず。』
花和『ありがとう…こんなに頼もしくなって…』
ひづめ『私なりの考え方だけど良かったね…』
花和⦅なんだろう…この気持ち。私はひづめに対して思いでもあるのか…?⦆
ひづめ『じゃあ私はこの辺で。』
花和『じゃあな。月曜日に会おう。』
スタスタ
花和『…』
スタスタ
ひづめ『花和?私の後を追いかけてどうした?』
花和『ひづめ…聞きたい事があるけどいい?』
ひづめ『なんだい?』
花和『今日一日、ひづめの様子を観察したけど1週間前とは違ったな。』
ひづめ『ワープしたからじゃない。この世界のリズムが戻せていない事があるし…』
花和『私が言いたいのはそれじゃない!なんていうか…以前より不安が無くなってという感じがした!宇希から相談してもらったとは言え、ここまで変わるなんて普通じゃない。何があったのか教えて!』
ひづめ『えーと…えーと…私が向こうの世界でこはねちゃん達チアの練習を通してそれなりの事がわかった。今まで嫌な思い出だったチアをやる事に恐怖を感じていたけど、こはねちゃんの優しい笑顔と掛け声でチアの楽しさを改めて実感した。それと同時に嫌な思い出を浄化した気分だ。』
花和『向こうのこはねのお陰か…』
ひづめ『私が思った事として向こうの世界のこはねちゃんのような感じじゃないと駄目かなと思って…お兄ちゃんまで暗い気持ちにさせてしまったからね。それとチア経験者らしく部活を盛り上げてゆくゆくは全国大会参加を目指そうと考えているんだ!だから…私は不安にならず頑張っていくつもりだよ!』
花和『そうか…』
花和⦅良かったけど、なんだか寂しい気分…ひづめ自身が気づいたみたいだし、チームの時からのお目付き役は御免か…⦆
ひづめ『花和…』
花和『!?⦅まさかだけど本人からの戦力外通告…!?⦆』
花和『き、聞きたくない!』
ひづめ『ふつつものですがこれからもよろしく。』
花和『こ、これは幻聴か…?』
ひづめ『花和っていつも私の事を見ててくれるよね。チームにいる時から一番声掛けてくれるのは花和だから…』
花和『(*´∀`*)』
ひづめ『だから私がまた無理しないように見ててほしいんだ。』
花和『ひづめ…』
ギュッ
花和『ありがとう!これからも何かあった時は私に任せて!困った事があれば私に相談していいぞ!』
ひづめ『サンキュー!』
1週間後
チア部の部室にて…
ひづめ『ふう…休憩に飲む水は美味しい。』
こはね『その気持ち分かります。練習で頑張ったからこそ飲み物や食べ物は美味しく感じますね。私はジューシーな物が一番美味しいかと思います。』
ひづめ『そうなんだ。ちなみに私は練習の後の揚げ物が好きだよ!我孫子駅の立ち食いそばで有名な弥生軒の唐揚げはボリュームがあってとても美味しいよ。』
こはね『我孫子の唐揚げですか…ネットで良く聞きますが私も食べてみたいですね。』
虎徹『その唐揚げならアタシは二個入りを二つ頼むわよ!』
ひづめ『こてっちゃん!?そんなに食べて大丈夫?』
虎徹『アタシ太りにくい体質だから平気。もし信じないならここで全部脱いでいい?』
こはね『良くないです。それにカロリーの摂取は健康に悪いですよ。』
虎徹『ハイハイ…姉みたいな事を言って、アタシはスーパーアイドルだから体調なんて崩さないわ。それにひづめだってスタイルが抜群だし。』
こはね『虎徹さんはチートですね。』
宇希『花和ちゃん…元に戻ってからひづめちゃんが明るくなっていない?それにこはねちゃんと更に仲良くなっているわ。』
花和『向こうの世界のこはねに影響されて事が大きいな…それにこはね自身も軟化しているから鏡の世界へワープさせたのは私たちを改善させるいいクスリになったんじゃない?』
宇希『いいクスリね…』
花和『それに虎徹だって、こはねとのやり取りが増えているし。何だかんだ言って仲が良いな。』
宇希『こはねちゃんが成長して嬉しいわ…そのうち二人でシャワーに入ってこんな事やあんな事、そんな事も…!』
花和『それ以上は触れてはいけない!』
ガラガラ
犬養『みなさん嬉しい情報が入りましたよ!』
こはね『先生!?』
犬養『今度開かれるニコニコ超会議にチア部が招待されています!』
一同『何!?』
虎徹『スターが沢山集まる所にアタシたちが!?』
ひづめ『しかも全国的に…!』
宇希『これは断る理由は無いわね…』
花和『ビックイベントだし参加するべきだな。』
花和『ビックイベントだし参加するべきだな。』
こはね『ここで実力を発揮して、目指すは全国という事でしょう。』
犬養『みなさん参加表明をしていますので、申請書を送っておきますね!』
ひづめ『よーし!今度のニコ会に向けて練習を頑張っていくよ!』
虎徹『そしてアタシのファンを増加させて盛り上げていくわ!』
こはね『目指すは全国中に名を知らしめる事です!』
花和『みんな凄い気合いだな。』
宇希『花和ちゃんも一緒に盛り上げていくわよ!』
花和『うん!』
ひづめ『みなさんで駆け声をしよう!』
こはね『ひづめが指揮を取っています!』
ひづめ『私たちの夢は…!』
一同『みなさんに笑顔を届ける事!』
ひづめ[[みんなありがとう…そして鏡の世界のみんなもありがとう。そして向こうの世界のこはねちゃん、チアが更に好きになった。これからも私たちで頑張って全国に笑顔を届けるよ!]]
ー鏡の世界の編 完ー
鏡の世界編はここまです。次は元の世界編となります。
元の世界編の最後はpixiv版と異なりますのでご注意ください。
チュンチュン
ひづめ「…んん。」
ガハッ
ひづめ「もう朝ですか…昨夜は気が動転したとはいえ、みなさんに情けない姿を見せてしまいました。」
花和「せんぴゃい…グゥー」
ひづめ「花和さんに抱きついて思い切り泣いてしまいました…その後は…」
ひづめ「全然思い出せません…しかも物置で二人きりで寝てしまうとは、よほどショックだったのでしょう。」
花和「アタシが守ってみます…どんな時でも…グゥー」
ひづめ「花和さんどんな夢でも見ているんでしょうか…?寝言が私関係になっていますが…」
ひづめ(泣きつかれで休むなんて情けないです…この後はどうしましょうか。)
花和「むにゃむにゃ…もう朝ね…」
ひづめ「おはようございます花和さん。」
花和「せ、先輩!?何故アタシたちはこんな所に…」
ひづめ「覚えていませんでしたか?私がここで泣き崩れた後…あれ…?」
花和「あ、あの後はアタシが慰めて先輩が寝た事を確認して毛布を掛けましたよ!」
ひづめ「どおりで私に毛布が掛かっていたんですね…」
花和「体調が崩れないか心配してつい…」
ひづめ(なんでしょう…私に対しての気持ちが強い…もしかして?)
ひづめ「双方の花和さんは私に対しての想いが強いですね…」
花和「ん!?今何か言いましたか先輩?」
ひづめ「いいえ何でもありません。こちらの話です。」
ピコッ
花和「先輩。通知が来ていますよ。」
ひづめ「誰からでしょう?」
ひづめ「こはねさんからメッセージが来ています。今日予定していた部活動は無しですが、駅前のレストランで集まりがあるみたいです。」
花和「何かしら…?」
ひづめ「目的は分かりませんが行ってみませんか?花和さん。」
花和「そうですね。是非行きましょう!」
お昼頃
駅前のレストラン…
こはね「ひづめと花和ちゃんが来た!」
ひづめ「こはねさんお待たせしました。」
花和「お待たせ。」
宇希「花和も一緒か…顔が赤くなっているのアレなのか?」
虎徹「それ以上言うのは辞めよう。」
ガサッゴッ
ひづめ「やっぱり皆さんと過ごすのが一番落ち着きますね…」
宇希「そうだな。この1週間は鏡の世界のひづめと過ごしたけど、チア部が相当注目されて大変だったぞ。」
こはね「鏡ひづめが私を見て怖がってきたけど、いつの間にか私の事を妹扱いにしてきた。よく分からなかったけど、鏡ひづめからお姉ちゃんらしさを感じ、お姉ちゃんが欲しくなったよ!」
宇希「…ぐぬぬ」
ひづめ「どうしましたか宇希さん?」
宇希「な、何でもない…!」
虎徹「図星だね。」
花和「鏡の世界の先輩は、こはねみたいな感じで姉妹みたいな感じでした。クラスでも直ぐに馴染めて決めセリフ的な物を毎朝言っていました。」
ひづめ「なるほど…あのテンションではどんな所に言っても直ぐに馴染めそうです。それに対して私は…」
こはね「こ、こっちのひづめだって良さは沢山あるんだよ!」
宇希「そ、そうだな!そっちはスタイルが抜群で!」
虎徹「それに胸が小さくて高身長が良い所!」
一同「小さい胸…!?」
虎徹「べ、別に馬鹿しているんじゃなくて…普通にあそこまでのスタイルを保持するのが凄いと思って…そ、その、ひづめちゃんはひづめちゃんらしくして欲しいかと…」
ひづめ「そういう事でしたか…私は今まで自分が特別だと思い、前のチームから疎まれていました。でもこの機会に普通と思っている事を良さに変えた方が精神力が上がりそうですね。」
花和「流石先輩です!鏡の世界にワープしたのは先輩に変わるチャンスを与えたような物です!」
ひづめ「花和さん…」
虎徹「…(この状況では部活内の事が話せない…どうしよう…)」
こはね「そういえば鏡の世界の私たちがどうなっていたか教えて!」
ひづめ「いいですよ。長くなりますが、注文した物を食べながら話しましょうか。」
カクカクシカジカマッキイロショクパン
ひづめ「という感じでしたよ。鏡の世界は。」
こはね「向こうのひづめが言っていた通りだね。厳しい私なんて想像がつかないよ…」
花和「アタシは鏡の世界で一番の常識人なんですね…にしても鏡の世界のみんながある意味凄いです。」
宇希「というか私に関しては完全に犯罪紛いじゃないか!こはねにストーカーや試着室でマイクロビキニを着せて撮影会なんて何を考えている…!?しかもこはねとヤバい妄想をして…」
虎徹「それに私は校内のアイドル…!?し、しかも私のファンクラブもあるし、私がアイドル活動なんて到底無理だよ!」
ひづめ「中でも虎徹さんが一番印象に残りました。最初会った時は小物っぷり感が強く、エセアイドルでは無いかと思いましたが、実際は自らライブを開いたりファンを呼び込ませる等その実力はアイドルその物でした。将来は国民的アイドルになりそうです。」
こはね「こてっちゃんがアイドルなんて凄い!恥ずかしがり屋とは対象的な感じだね!」
虎徹「ひづめちゃん…もう少し私の事や周りを詳しく説明して!」
花和「相当気になるわ!」
宇希「私はそれ以上聞きたくないな…向こうの私のことを聞くのが怖い。」
ひづめ「さっきも言いましたが、虎徹ファンクラブは虎徹さんのファンが集まっていますが、その実態は学校全体の20%が所属している事と他校の生徒も所属しているから影響力は相当凄まじい物です。それもあり、チア部の応援が大規模になり、昨日はバスケ部関東大会で特別ゲストとして披露する事となりました。」
こはね「すっごーい!大規模な大会に特別ゲストとして出場とはチア部が全国中に私達のこと知れ渡ってるんだね!」
ひづめ「驚く事はそれ以外にもあり、私が披露している最中に他校や教育委員会、都知事までコールを行っていましたので会場が盛り上がりました。その日のTwitterのトレンドで神ノ木高校が入る珍事となり、更には都知事から寄せ書きが貰えました。」
宇希「なんだろう…凄過ぎて頭が追いつかない…」
花和「しかも都知事や教育委員会まで動かすなんてどうなっているのよ…」
虎徹「更にはトレンド入り…鏡の世界のみんなのメンタル大丈夫?」
こはね「これもう何がどうなっている全然わからない…それでもひづめは大丈夫だったの?」
ひづめ「最初は不安でしたが、こはねさんや花和さんが優しく接して頂いたので徐々に慣れていきました。」
こはね「そうだったんだ。」
虎徹「ところで他に変わった事はあった?」
ひづめ「そうですね…大会で犬養先生自らがチア衣装で私と一緒に臨んでいましたね。」
こはね「犬養先生がチア衣装!?」
宇希「チアに熱血と言っていたけど、大会で自ら参加するなんてこっちでは全く考えられないな。」
花和「大丈夫でした犬養先生は!?」
ひづめ「完璧なパフォーマンスと熱意を感じたので良かったと思います。あれが漫画で見るような顧問という感じですね…」
虎徹「漫画で見るような顧問かな…?」
こはね「ひづめ。今のお話で十分お腹いっぱい気分になっちゃった。鏡の世界の話はこの辺にしない。」
宇希「私も。これ以上聞くとは鏡の私が怖くて…」
ひづめ「そうですね。話はこのぐらいにしましょうか。」
ひづめ(反チア部やパパラッチ集団の事は話すのはやめておきましょう。余計な混乱を与えてしまいますので、もし話すとしたら卒業辺りかその後にしましょう。)
帰り道
こはね「じゃあね!また月曜日に会おう!」
宇希「じゃあな。」
花和「またね。」
虎徹「月曜日にね。」
ひづめ「また会いましょう。」
スタスタ
虎徹「…やっぱりあの事を話さないと。」
スタスタ
ひづめ「…?」
虎徹「!?」
ひづめ「虎徹さん?」
虎徹「いや…その…」
ひづめ「何か気になった事があるんですか?」
虎徹「うん…実は言い忘れてた事があって…今からでも話せないかな?」
ひづめ「いいですよ。それで話したい事ってなんでしょう?」
虎徹「言い忘れてしまったけど、ひづめちゃんが入れ替わっている間の部活内の状況を話すよ…」
ひづめ「なるほど…しかし、ここで立ち止まると迷惑なので近くの公園で話しません?」
虎徹「分かった。そっちについてから話すから待ってて…」
近くの公園…
カクカクシカジカマッキイロショクパン
ひづめ「えっ…指導役がしばらく不在だったという事ですか?」
虎徹「そんな感じだった…花和ちゃんが鏡のひづめちゃんを観察していた事で、本来のもう一人のチア経験者がまともに指導出来る状況じゃなかった。それでハリセンやホラー映像を大音量で正気に戻そうとしたけど、それでも戻らず鏡のひづめちゃん想いが相当悪化したんだ…」
ひづめ「それで私とよく似た声の曲を流して正気に戻したと。」
虎徹「うん…マシになったとは言え、時より鏡のひづめちゃんを甘やかしてた節はあったけど…」
ひづめ「なるほど…こはねさんみたいな私に魅かれるとは何かあるんでしょうか?」
虎徹(普段から花和ちゃんの様子がひづめちゃんに向けている事に全然気づいていない…)
ひづめ「それにしても宇希さんまで異常だったのは驚きです…こはねさんと私がベッタリしていただけで嫉妬するとは…」
虎徹「鏡のひづめちゃんがお姉ちゃん的なポジションを取ろうとした事が原因だと思う…宇希ちゃんはこはねちゃんのお姉ちゃんは自分じゃないかと思っている節があって…」
ひづめ「お姉ちゃんというよりはお母さん的なポジションという感じがしますが…」
虎徹「どのみち、こはねちゃんが取られるのは嫌だったみたい…あんなに嫉妬深い宇希ちゃんを見るのは初めて見た。」
ひづめ「これがいわゆる三角関数という感じですか…」
虎徹「なんか違うけど、そんな物だね。」
ひづめ「さて行きますか虎徹さん。話しが聞けましたので満足です。」
虎徹「そうしようか。」
ひづめ「それと折角ですので文房具屋さんに寄っていきません?」
虎徹「この辺にあるの?」
ひづめ「ありますよ。学校帰りによく寄っています。」
虎徹「そうなんだ…私も行こうかな…」
ひづめ「それじゃあ行ってみましょうか。」
虎徹(ひづめちゃんから誘われるなんて初めて…!それに明るくなったような・・・)
二日後
花和「こうして先輩と二人きりで帰るのは1週間ぶりですね。あの後に鏡の世界にワープされるなんて想像つきませんでしたよ。」
ひづめ「こはねさんが話していた事が現実になったみたいです。人生って不思議な体験をする事があるんですね…」
花和「それでも現実をしっかり受け入れる先輩は凄いですよ!アタシなら鏡の世界の話を読んだ事があるけど、それでもパニックになってしまいます。」
ひづめ「そうなんですか…」
花和「でも先輩が無事に戻ってきた事が一番嬉しいです!危険な世界じゃなくて良かったですよ。」
ひづめ「花和さん…やっぱりこの世界が一番ですね。」
スタスタ
花和「先輩…」
ひづめ「どうしましたかひづめさん?」
花和「鏡の世界に戻ってから以前より明るくなっていません?」
ひづめ「そうですか…?私はそうは思いませんが…」
花和「べ、別に意識するように言ってる訳ではありませんが…明るい表情を浮かべていたなと思いましたので…」
ひづめ「…」
花和「そういえば鏡の世界で何かモヤモヤしていた事が解決しましたか?」
ひづめ「どうしてそれを…?」
花和「そういう雰囲気を感じたからですよ。是非聞かせてください!」
ひづめ「大きなモヤモヤという事ではありませんが、最近こはねさんとの絡みが減っていた事で少し悩んでいました。入学当初はこはねさんにチアのお誘いが激しかったのが印象で、私に影響を与えさせた人物と言っても過言ではありません。しかし、それが思いに残ったのかこはねさんに対して何か想いが残ってしまいました。」
花和「先輩…」
ひづめ「それで向こうの世界のこはねさんと通して色々とわかりました。想いがある人にはむしろ感謝しないといけないと思いました。それとその気持ちが強いならこはねさんを守っていく意識を高めないといけない気がしました。これを実践しないと変わらない気がします。」
花和「もしかしてこはねに…?」
ひづめ「恋心という程では無いですが、もう少し距離を縮めたいなと思いましたので…それと向こうのみなさんを通して、チームメイトの存在を改めて認識しました。部活以外は接しない事が多い私ですが、向こうのみなさんが私に対して積極的に絡んできましたので積極的に自分も絡んでいこうと思いました。」
ひづめ「こちらに帰って、昨日虎徹さんを自分から誘ってみましたがとても嬉しい気分になりました。ここでチームメイトと改めて認識できました。なのでこれからもよろしくお願いします花和さん。」
花和「先輩…ひづめ!アタシからもよろしく!」
ギュッ
ひづめ(これが中学からのチームメイト感じ…!)
花和(先輩自らアタシに抱きつくなんて…!これはもしや…!?)
ひづめ(温もりを感じます…母みたいな感じです。)
1週間後
チア部の部室にて…
虎徹「宇希ちゃん。最近ひづめちゃんの表情が少し明るくなっていない?」
宇希「分かる。以前は暗いという感じがしたけど、今では微笑を見せるぐらいになったから何か成長したのでは無いか?」
虎徹「多分…鏡の世界で心境の変化があったと思う…それにこはねちゃんとひづめちゃんの関係が強化されているようだね。」
宇希「うーん…」
虎徹「あーなるほど…こはねちゃんが取られないか心配なのか…」
ガラガラ
生徒A「失礼します。」
ひづめ「上野さんではありませんか?」
生徒A「ひづめさんが言っていたチア部ってここなんですね。」
こはね「ひづめのクラスメイトの子?」
ひづめ「そうですよ。上野彩と言います。」
生徒A「その隣にいるのがチア大好きで知られている鳩谷さんですね。」
こはね「聞いたみんなー!私ってチア大好きと有名みたい。」
虎徹「多分、入学式からチアのお誘いをしてから相当有名になったと思うよ。色んな意味で。」
花和「わかるわ。宇希にしつこく誘ったこはねの行動は有名みたいだし。」
宇希「そ、そうだな。」
こはね「ところで上野さんの要件は何?」
生徒A「栃木の親戚の子がチアを見たいと言ってきましたので依頼をしに来ました!」
こはね「来た!ついにチア部らしい依頼が!」
宇希「お、落ち着けこはね!同学年の依頼でチアに関係しているからと言って今ははしゃぐべきじゃない!」
花和「先輩も何か言ってください。」
ひづめ「上野さん…この機会にチア部へ入部しませんか?」キラーンッ
虎徹「ひづめちゃんまで!?」
宇希「こはねサイドになっちゃっています。」
生徒A「け、結構です。栃木の親戚の子の前でチアは無理でしょうか?」
こはね「いいよ。いつ行うつもり?」
生徒A「二週間後の土曜日に京急旅で三浦半島に行く予定なので、城ケ島にある公園で披露して欲しいです。どうでしょう?」
ひづめ「三浦半島でチアの活動でしょうか…いいでしょう。」
生徒A「ありがとうございます。その時はよろしくお願いします。」
こはね「決まりだね!もし相談したい事があれば私たちの所においで。」
生徒A「はい!」
数分後
ひづめ「改めまして、みなさん二週間後に上野さんの親戚に向けてチアを披露する事が決まりました。そこで何かやって欲しい事はありますか?」
宇希「やりたい事か…そう言われてもなかなか思いつかないな。」
虎徹「こんな事を言うひづめちゃんは初めてかも…」
こはね「はい!」
ひづめ「こはねさん何か思いつきましたか?」
こはね「チアの良さを知ってもらう為に上野さんの親戚の子にもチア体験を行うのはどう?」
花和「出来るかしら?そんな事が。」
ひづめ「良いアイデアですね、こはねさん。それを採用しますよ!」
こはね「やったー!」
宇希「こはねの意見を取り入れるとは珍しいな…やはりあの鏡でも効いたのか?」
虎徹「宇希ちゃんの言う通りかも…ひづめちゃんにとっていいクスリになったりして。」
花和「先輩…それで成長していたら嬉しいわ。」
ひづめ「こはねさん…」
こはね「なあに?」
ひづめ「卒業まで私と一緒にチアを盛り上げていきましょう!」
こはね「うん!目指すは全国にチアの良さを広げていこう!」
ひづめ「そうですね!」
ひづめ(鏡世界のみなさん、私のスランプは無くなりました。卒業までそちらに劣らないチア部にして盛り上げていきます!)
元の世界編ー完ー
これにて鏡アニマシリーズを終了します。長い間読んで頂きありがとうございました。
私が鏡アニマシリーズを投稿したきっかけは求道者さんが執筆している鏡きんモザに影響して自分はアニマエールの鏡作品が執筆したいという気持ちが強くなりました。しかし実際に執筆してみるとアニマエールではきんモザのような掘り下げが少なかった事と日常編をどうするか悩みました。色々と試した結果、最終的に今のような作品が完成いたしました。
ここまで執筆出来たのもみなさんの応援もあった事と推しのアニマエールを盛り上げたい一心で無事に完結出来ました。
それと補足となりますが、最後に登場したキャラはpixivでかいそく!を執筆しているShinoWingさんからの提供オリキャラを登場しました。これに関しては賛否両論になりますが、下のURLから確認してください。
上野彩の説明
https://www.pixiv.net/novel/series/1457170/glossary/62406
ShinoWingさんの作品
https://www.pixiv.net/users/27888524/novels
またpixib版の鏡アニマは最後の結末が異なっています。気になりましたら下のURLをから読んでみてください。それと普段は鉄道関係のSS、ご注文は鉄道競技ですか?を執筆していますのでそちらを読んでください。その作品で鏡アニマ関係は続いています。
pixiv版の鏡アニマ
https://www.pixiv.net/novel/series/1457170
ご注文は鉄道競技ですか?
https://www.pixiv.net/novel/series/1334113
最後に鏡アニマを読んできた方にはアンケートのご協力をお願いします。構想でありますが、鏡アニマ続編の執筆の参考にしたいと思います。ご協力をお願いします。
鏡アニマのアンケート
https://docs.google.com/forms/d/159e7Vtb1YBzFWz3AgQZVhGs83dEimX3Xv3PVAZiyo9I/edit
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