今日は待ちに待った花名さんと一緒にお花を摘みに行く日です。私は今日のためにいっぱい練習してあるものを作りました。花名さん喜んでくれるかな、なんてことを考えているといつの間にか約束の時間を少し過ぎていました。
「大変です、急がないと」
私は荷物を持つとすぐに召喚の館を出て走りました。待ち合わせ場所に行くとすでに花名さんは到着していました。
「ごめんなさい花名さん、少し待たせてしまいました」
私はそう言って花名さんに謝ります。
「クレアちゃん、私もついさっき来たところだから、そんなに待っていないよ」
花名さんはそう言ってくれました。花名さんはとても優しい人です。そんな花名さんだから私は……。
少し歩いて私たちは森の中にあるお花畑に到着しました。
「それじゃ一緒にあのお花を探そうか」
「はいっ」
そうして私たちは一緒にあのお花を探すことにしました。お花はすぐに見つかりました。こんなにたくさんのお花があるので探すのは大変だと思っていたのですが……。
「結構簡単に見つかりましたね」
「そうだね」
びっくりするくらい簡単に見つかりました。私の予想ではもう少し時間がかかると思っていたのですが、でもちょうどいいですもう一つの目的を果たすチャンスです。
「あの、花名さん実はお弁当を作ってきたんです。一緒に食べませんか?」
私は勇気を出してそう言いました。
花名さんは
「お弁当?もちろん一緒に食べよ」
と輝くような笑顔で言ってくれました。
私は敷物を敷いてそれから弁当箱を開けました。
「え?」
そこにはぐちゃぐちゃになったサンドイッチがありました。
なんで、どうして、ちゃんと作ったはずなのに。そうして私は思い出します。待ち合わせの時間に遅れてしまったから走ったことを、その時にサンドイッチがぐちゃぐちゃになってしまったのでしょう。
せっかく花名さんに喜んでもらおうと思ったのに、私が泣きそうになっていると花名さんが弁当の中にあるサンドイッチを手に取りました。
「あ」
私が止める間もなく花名さんはそれを口に入れました。
「うんっ、おいしい」
花名さんはそう言ってくれました。
「本当ですか、花名さん」
「うん少しぐちゃぐちゃになっているけどとても美味しいよ、それにクレアちゃんが私のために作ってくれたんだからおいしくないはずないよ」
「花名さん……」
私は嬉しさのあまり泣きそうになりましたが、頑張ってこらえました。
「ありがとうございます」
私はお礼を言いました。それから花名さんと一緒にサンドイッチを食べました。
「クレアちゃんが作ったお弁当とても美味しかったよ」
「ありがとうございます、花名さん」
お弁当を食べてから私たちはお茶を飲みながらとりとめのない会話をします。
「ふあぁ」
不意に花名さんがかわいらしいあくびをしました。
「眠たいんですか」
「うん、おなかがいっぱいになったら眠くなってきちゃったみたい」
「そうですか、それじゃ一緒にお昼寝をしましょうか」
私たちは一緒にお昼寝をすることにしました。
「うーん」
昼寝から覚めると花名さんはまだ寝ていました。どうやら私のほうが早く目覚めたみたいです。花名さんは
「すーすー」
と寝息を立てながら眠っていました。そんな花名さんはとてもかわいいです。それにとても優しい人間です。私はそんな花名さんのことが好きになりました。花名さんはぐっすりと眠っていてまだ目覚めそうにありません。だから、私は
「好きです」
と小さく呟きました。
私には花名さんに告白する勇気がないのでこれでいいんです。私がそう思っていると花名さんが
「う、うーん」
と小さく言いました。まさか、起きる。さっきのつぶやきを聴かれてしまったのかと思っていると花名さんが目を開けて起き上がりました。
「うーん、おはようクレアちゃん」
どうやら、さっきのつぶやきは聞こえていないようです。だから、私は
「おはようございます、花名さん」
と返しました。
昼寝の後、私たちは帰ることにしました。帰り道なぜか花名さんは私の家までついてきました。
「どうしたんですか、花名さん?」
私は疑問に思い花名さんに聞きました。花名さんは顔を赤らめながら口を開きました。
「クレアちゃん、クレアちゃんはエトワリアに召喚されたとき、困っていた私を助けてくれた大事な友達だよ。クレアちゃんが私のためにいろいろ頑張ってくれた時とてもうれしかったよ。だから、私も好きだよクレアちゃん」
花名さんに告白されました。
「あの時起きていたのですか」
「うん、少しびっくりしたけどクレアちゃんに好きって言われたときとてもうれしかったの。だから、私もクレアちゃんのことが好きだって思ったの」
「うれしいです、花名さん」
「クレアちゃん。んぅ」
花名さんが目を閉じて顔を近づけてきました。だから私も目を閉じて顔を近づけました。
そうして私たちの唇は重なりました。
長いような短いようなくちづけが終わりました。
「クレアちゃん、今日泊ってもいいかな。」
「えーと、そ、そそれはつまりそういうことですか?」
私はしどろもどろになりながらそう答えました。
「う、うん」
花名さんは顔を赤くしながらそう答えました。
花名さんのその言葉に私の顔も赤くなってしまいました。
「そ、それじゃあ家に入りましょうか」
「う、うん」
私は花名さんと一緒に家に入ろうとします、でもその前に花名さんと見つめ合います
「花名さん」
「クレアちゃん」
「「大好き」」
私たちはそう言ってキスをしました。
花名とクレアのカップリングが好きなので書いてみました。
初投稿なのでうまく書けたかどうか不安ですが、楽しんでいただけたならよかったと思います。
いいぞこれ 尊き
登場人物が説明口調で分かりやすいし読みやすい。
ただ題名とssの長さからしてSS総合スレのほうがよかったかも知れないです。
読ませていただきました!
やはりクレ花名はいいですよね!
ただ…このカップル進展しないんですよね…
そこをお昼寝を使って告白させるのはいいと思いました!
タイトルが「きらファンss」だとちょっと分かりづらいかもなので作品としてのタイトルを付けると良いと思います!
>>11
シリーズとして投稿する予定なので
>>12
百合はいいと思います。
>>13
タイトルは途中で変えることは可能でしたっけ?
>>14
ありがとうございます
あと、これから第二話を投稿します。
「う、うーん」
そんな声をあげながら私は目を覚ます。そこは知らない天井だった。どうしてこんなところにいるんだろうと考えて昨日のことを思い出す。昨日、私はクレアちゃんと一緒にお花を摘みに行きクレアちゃんと恋人同士になり、クレアちゃんの家に泊まってそのまま……。
「すーすー」
隣をみると愛しい恋人であるクレアちゃんが眠っていた。寝息を立てて眠っているクレアちゃんはとてもかわいかった。そんなクレアちゃんからは昨日の激しさは感じられなかった。
「昨日の夜はすごかったな」
私は小さくそうつぶやいた。昨日の夜クレアちゃんは普段の大人しさが嘘のように激しく私を愛してきた。そんなクレアちゃんの姿はとてもかわいかった。でも、せっかく恋人になったのに私ばっかりされるのは嫌だったから、私もクレアちゃんを愛した。そうして私たちは愛し合った。
「やっぱりクレアちゃんはかわいいな」
そんなことをつぶやきながら私はクレアちゃんの寝顔を見つめる。このままクレアちゃんの寝顔を見ていたい気もするし、クレアちゃんを起こしておはようと言ってみたい気もする。どうするか迷っているとクレアちゃんが動いた。
「う、うーん」
もうすぐクレアちゃんが目を覚ますことに気づく。と、この時私はあることを思いつく。タイミングを見計らいクレアちゃんの目が開いた瞬間クレアちゃんの唇を私のそれでふさぐ。
「おはよう、クレアちゃん」
「お、おはようございます花名さん」
「それにしてもさっきはすごくびっくりしました」
クレアちゃんと朝食を食べているときクレアちゃんがそんなことを言ってきた。
「もしかして嫌だった?」
「嫌なわけありません、大好きな人にキスされることが嫌なわけないじゃないですか。ただ目を覚ましたら目の前に花名さんの顔があったから驚いただけです」
そっか嫌じゃないんだ。それならまたやってみようかな。
「花名さん、またやってみようかなと考えていませんか?」
「う、うん」
「ダメです」
「え?」
「今度は私がします」
びっくりしたー。ダメって言われたから嫌われたかと思っちゃった。それにしてもクレアちゃんの目覚めのキスか、私が目覚めのキスをするのもいいけどされるのもいいかも。今度わざと遅く起きてみようかな、そんなことを考えているとクレアちゃんが口を開いた。
「それで、花名さん、せっかく恋人同士になったんですしこのまま一緒に暮らしませんか?」
なんてことを言ってきた。
「え、えええええええええ」
びっくりして私はそんな奇声を上げてしまった。
「嫌ですか?」
クレアちゃんが目を潤ませながら言ってきた。
「嫌じゃない、驚いただけ」
あ、さっきのクレアちゃんと似たようなことを言っている。
「そ、それで返事は?」
「もちろんいいよ、クレアちゃん。クレアちゃんと一緒に暮らしたい」
私の言葉を聞いてクレアちゃんは満面の笑みを浮かべた。
「これから、よろしくお願いします。花名さ……花名」
「うん、クレア」
「愛しています花名」
「うん、私も愛しているよクレア」
そうして私とクレアはキスをし、そのままお互いを求めあった。
それから、冷め切った朝食を二人で食べた。
第二話を投稿してみました。花名とクレアのカップリングは好きなのでいつかはわかりませんがまた投稿したいと思います。
わわわっ!花名たち早いっ!うちの花名たちも負けてられませんね!(何を)
スレ名はお問い合わせから管理人さんに頼んで、正当な理由があれば変更してもらえるようです(ssのタイトルに関しては前例がないのでなんともですが、「【キャラスレ】松原穂乃果を愛でるスレ」が「【キャラスレ】松原穂乃花を愛でるスレ」に修正されるなどスレ名の変更自体は前例があります)。
花名と恋人になり、同棲を始めてから二週間位経過しました。この日私たちは温泉旅館に行くことになりました。
事の始まりは二週間前、花名と恋人になり同棲をすることになったことを里にいる皆さんに報告することにしました。
「「私たち付き合うことになりました」」
私たちのことを聞いた皆さんはとても驚いた顔をしましたが、私たちのことを祝福してくれました。それからは少し大変でした。
「あの、二人にお祝いの品を持ってきたの」
「花名とクレアにお祝いの品をもってきたよー」
「お二人にお祝いの品をもってきました」
様々な人たちが家にやってきてはお祝いの品々を持って来てくれました。
私と花名を描いた絵だったり、おそろいのマグカップやおそろいのパジャマ、ちょっと言えないあれなものだったり様々なものをもらいました。それから私たちが恋仲になったことは神殿にまで伝わったようでした。
神殿の人がやってきて私たちに贈り物を届けてくれました。それは温泉旅館の二泊三日の宿泊券で、しかも貸し切りでした。こんなにすごいもの受け取れませんといったのですが、押し切られてしまい花名と一緒に温泉旅館に行くことになりました。
「わーここが私たちが止まる温泉旅館ですか」
「結構……大きい……旅館だね」
私たちは長時間を歩いてようやく山のふもとにある温泉旅館にたどり着きました。たくさん歩いたので疲れました。でも花名は私よりももっと疲れているようでした。花名を休ませるためにも早く旅館に入らなければいけません。
「それじゃあ手続きをしましょうか」
「うん……。そうだね……」
私たちは旅館の中に入りました。
「お待ちしておりました。一之瀬花名様とクレア様ですね」
「はい、そうです」
旅館に入ってすぐに女将に出迎えられました。
「お部屋までご案内いたします。ついてきてください」
そう言って彼女はゆっくりと歩いていきました。なので、私たちは追いかけます。花名もう少しの辛抱ですよ。
「わー結構広いお部屋ですね」
「うん、そうだね……」
そう言って花名は倒れるように畳に寝転がりました。お疲れ様です。ゆっくり休んでください。
「それでは、夕食の時間までゆっくりお休みください」
そう言って女将は部屋を出ていきました。言われた通り私たちは部屋で休むことにしました。花名を見てみると眠っていました。ここまでずっと歩き詰めだったから疲れたんですね。
「お疲れ様でした、花名。疲労回復のおまじないをかけてあげますね。だから、ゆっくり休んでくださいね」
私はそう言って花名の口にそっとキスをしました。それから私も疲れたので少し眠ることにしました。
「起きてください、夕食のご用意ができました」
そんな声で私たちは目を覚ましました。声がしたほうを見ると女将がいました。どうやら夕食の時間になったようです。
「わーとってもおいしそうだね」
「そうですね」
私と花名の二人は女将たちが部屋まで運んできた料理を見て感嘆の声をあげます。山のふもとの旅館だけあって料理は山菜尽くしでとても美味しそうでした。
「それじゃあ食べよっか」
「はいっ」
「「いただきます」」
私たち二人はそう言って夕食を食べ始めました。
「この山菜の天ぷらさくさくですごくおいしい」
「こっちのお吸い物もすごくおいしいですよ」
「わー、ほんとだー」
私たちはそんな会話をしながら食事を楽しみました。
そのあと花名と一緒にお風呂に入ることにしました。
旅館のお風呂はとても広いお風呂でした。
「気持ちいいねー」
「そうですねー」
私たちはまったりとお風呂に入ります。
「あぅ」
花名が何かに気づきます。
「どうしたんですか、花名」
「あそこに露天風呂への入り口があるよ」
花名が扉を指さします。それは確かに露天風呂への入り口でした。
「行ってみましょうか」
「うんっ」
「星空がきれいだねー」
「そうですね」
露天風呂に入った私たちはそこから見える星空に圧倒されました。山のふもとだけあって星がいつもよりもきれいに見えます。
「そういえば一緒に星を見るのは初めてだね」
「そうですね」
「ねえ、クレアエトワリアでも星に名前ってあるのかな?」
「ありますよ」
「じゃあ、エトワリアの星のこと教えてほしいな」
「はち、分かりました」
そうして私は花名と一緒に星を見ながら星のことを教えました。また一つ花名との大切な思い出が増えました。
部屋に戻るとすでに布団が敷かれていました。特にすることもないので私たちはこのまま布団に入ることにしましたが、女将が部屋に入ってきました。
「あ、そうそうお二人が恋人同士だということは知っています。なので、布団は汚しても構いません。存分にイチャイチャしてくださいまし」
そう言って部屋を出ていきました。女将の言葉に私たちの顔は紅くなってしまいました。
「女将にあんなことを言われましたけどどうしますか花名」
「ああ言われたけど汚すのも悪いし普通に寝よっか」
「そ、そうですね」
私と花名は普通に眠ることにしました。
「それじゃあおやすみ、クレア」
「おやすみなさい、花名」
そして、私と花名はキスをして眠りにつきました。
翌朝私は鳥の鳴き声を聞いて目が覚めました。部屋にある時計を見るといつもより早い時間に目が覚めたようです。
「どうしてこんなに早く目が覚めたのでしょうか」
呟いてから考えます。
「あ、そうか昨日は花名としていないからですね」
いつもは花名と恋人同士の営みをしているので夜眠る時間が遅くなり、眠る時間が遅くなるので必然的に朝目覚める時間も遅くなります。ですが、昨日は花名と普通に寝ただけなのでいつもより早く目が覚めたようです。
「すーすー」
隣をみると花名はぐっすりと眠っていました。いつもは花名のほうが早く目が覚めているのに今日は私のほうが早く目が覚めたみたいです。
「眠っている花名もすごくかわいいです」
私は小さくそう呟き花名の寝顔を見つめます。そうして私は花名の目覚めを待ちます。
「う、うーん」
少し時間がたって花名がそんな声を出しました。もうすぐ目覚める。私はそう確信します。花名の目が開いた瞬間私は花名の唇を私のそれでふさぎます。
「おはようございます、花名」
「おはよう、クレア」
お目覚めのキス大成功です。
「今日はどうしようか」
「そうですね」
朝食を食べてから私と花名は食後のお茶を飲みながらそんな会話をします。この旅館にはもう一泊するので今日何をするの考えなければいけません。
「それでしたら、山に登るのはどうでしょう」
いきなり女将が現れてそう言いました。
「山ですか?」
「はい、ここの山の頂上からみられる景色は素晴らしいと宿泊客からの評判がいいのです」
「そういえば聞いたことがあります」
「じゃあ登ってみよっか」
「そうですね」
「そうですね」
「では私はお二人のお弁当を作ってまいります。それから登ればお昼にちょうどいい時間になるでしょう。素晴らしい景色を見ながら食事をお楽しみください」
「「ありがとうございます」」
私たちがお礼を言うと女将は旅館の奥のほうに行きました。そうして私と花名は山を登ることにしました。頂上から見える景色すごく楽しみです。
「それでは行ってらっしゃいませ」
「「はい、行ってきます」」
数十分後、私たちは女将が作ってくれたお弁当を持って山を登ることにしました。
「よ、ようやく……たどり着いた」
山の頂上について花名がそう呟きました。山は普通の山でしたが、体力のない花名にはきつかったようなので何度も休憩をはさみながらようやく山の頂上にたどり着くことができました。
「でも、こんなにすごい……景色を見ることができたんだから……登ってみてよかったよ……」
「そうですね、本当にすごい景色です」
私と花名は山の頂上から見える景色に感嘆の声を漏らします。そうしていると私たちのおなかが鳴りました。そういえば何度も休憩をしたので正午をだいぶすぎた時間になっていました。
「おなかが鳴りましたね」
「そうだね」
私と花名は笑います。
「それじゃあお昼にしましょうか」
「うんっ」
私たちは女将にもらったお弁当を食べました。
「「ごちそうさまでした」」
私たちは昼食を終えてから改めて景色をみました。
「本当にきれいな景色ですね」
「うん、そうだね」
私の言葉に花名も同意します。
「でも……」
「でも?」
「クレアのほうがすごくきれいだよ」
花名は満面の笑顔でそう言いました。
「花名だって……、花名だってすごくきれいですよ」
私は花名にそう言います。そのまま見つめ合ってキスをしました。
「花名、好きです。大好きです。愛しています」
「うん、私も愛しているよ、クレア」
私たちはそう言いながら何度も何度もキスをしました。
それから私たちは旅館に戻りました。山登りですごく疲れていたのでお風呂に入りそれから夕食を食べてからすぐに眠ってしまいました。
楽しかった二泊三日の温泉旅行も終わり私たちは里に帰ることになりました。
「温泉旅行楽しかったねー」
「そうですね」
「また二人でどこかに旅行に行きたいねー」
旅行、今度二人で旅行に行くなら、
「その時は新婚旅行がいいです」
私は小さくそう呟きます。
「何か言ったクレア?」
「い、いえ何でもありません」
私はそう返します。私の言葉に花名は小さく首をかしげます。
「それよりも早く家に帰りましょう」
私は話をそらすためにそう言います。
「うん、そうだね。でも、その前に」
そう言って花名は目を閉じて顔と近づけてきました。だから、私も目を閉じて花名を待ちます。そうして私たちの唇が触れ合いました。
「それじゃあ行こっか」
「はいっ」
そうして私たちは里に帰りました。
遅れましたが花名とクレアのssの続きを書きました。
これからもこの二人のいちゃらぶを書いていきたいです。
温泉…いいシチュエーションですね。
二人だけの時間と空間というのは尊いです。
あと女将が寛大で有能でした。
「ちょっと言えないあれなもの」誰ですかそんなものをプレゼントするのはw女将といい、周囲がそういう関係を楽しんでますね。
女将さんが分かっていらっしゃる…
そして花名ちゃんはやはり天然小悪魔ですね…!
返信です
>>38
私も二人だけで温泉旅行に行くというのは好きです。
>>39
さあ誰でしょうねご想像にお任せします。
>>40
女将は理解のある人です
すごく遅くなりましたが書き終わりましたので投稿します。花とクレアの二人が制服を着てイチャイチャするお話です。
「ただいまー」
お昼ご飯の少し前、野暮用を終えた私はいつものようにそう言って家に帰った。
「お帰りなさい、花名」
そう言って出迎えたクレアはいつもの服ではなく、いつもと違う星尾女子高校の制服を着ていた。
「クレア、その服どうしたの?」
「忍さんに頼んで作ってもらったんです。気分だけでも花名と同じ学校に通ってみたくて。その、似合っていますか?」
クレアは顔を赤らめながらそう言ってきた。
「もちろん、すごく似合っている。可愛いよ、クレア」
「ありがとうございます、花名」
クレアはそう言って満面の笑みを浮かべた。その笑顔はとてもかわいく思わず私はキスをしそうになった。だけど、せっかくクレアが制服を着てくれているのだから私も同じ服を着たい。
「あ、そうだ。ちょっと待ってて私も制服を着てくるから」
私はそう言って自室に向かい久しぶりに星尾女子高校の制服に着替える。
「どうかな、クレア」
私はそうクレアに問いかける。
「すごく似合っています。やっぱりその姿の花名も可愛いです」
「えへへ、ありがとうクレア」
そうして私たちはしばらく見つめ合ってからキスをした。
それから私たちは一緒に昼食を食べることにした。
昼食を食べているとき不意にクレアが口を開いた。
「それにしてもこうして花名と一緒の制服を着ていると私も学生になった気がします」
「うん、そうだね」
「もしも、私が花名の世界で花名と一緒の学校に通っていたとしたらどういう風になっていたんでしょうか」
「きっとその世界でも私とクレアはこうして恋人になっていたと思うよ」
そう言って私はクレアに顔を近づける。
クレアもこちらに顔を近づける。
「クレア」
愛おしい恋人の名前を呼ぶ。
「花名」
クレアも私の名前を呼ぶ。
「「んんぅ」」
そうして私たちの唇が触れ合った。。
しばらくして私たちは唇を離す。しかし、クレアの表情は少し思いつめたものだった。
「クレア……?」
少し心配になって声をかける。
「ごめんなさい、花名」
クレアはそう言ってきた。
「えっ?」
私は意味が分からずにそんな声を出してしまう。私が呆けている間にクレアは椅子から立ち上がった。
「私もう我慢できそうにありません」
クレアはそう言いながら私に近づいてくる。
「聖典で制服姿の花名を見たとき、とてもかわいいと思ったんです。もちろん、制服姿以外の花名も可愛いです。でも、制服姿の花名が一番かわいいと思ったんです」
クレアが私の目の前にやってくる。。
「そんな夢にまで見た制服姿の花名が目の前にいるんです。ずっと我慢してきましたが、もう自分を抑えられそうにありません」
クレアの顔が近づく。
「だから、一緒にしましょう」
「さっきは大変だったなー」
私は小さくそう呟いた。あのあと私とクレアはいっぱい愛し合ったんだけど、行為が終わって余韻に浸っていると家にきららちゃんがやってきた。だから、急いで衣服を着て出迎えた。ちゃんと鍵を閉めることの重要性を理解したよ。
「それにしてもクレア遅いな」
きららちゃんが帰った後、私とクレアは少し早いけどお風呂に入ることにした。家のお風呂はそんなに広くなく一度に一人しか入れないからクレアが先に入っているんだけど、結構長く入っている。クレアってこんなに長風呂だったかなと考えているとあることに気づく。
「あっ、これクレアの下着だ」
恋人同士になってからはクレアとおそろいの下着をつけることにしていた。普段は間違えないようにきちんと管理をしているんだけど、さっきは急いでいたから間違えてしまったらしい。
「……ごくり」
思わず生唾を飲み込む。先ほどまでクレアが身に着けていた下着を身につけている。この事実に私はすごく興奮してしまった。幸いにもクレアはまだお風呂に入っていて出る気配はない。だから、いいよね。
そうして、私はクレアの下着を身に着けたままクレアのことを考えてしてしまった。
その夜、私とクレアはいつものようにベッドに入る。いつもならこれから恋人同士の濃密な時間が始まるんだけどクレアが何かを言いたそうにしていた。
「あの、私たち下着を間違えましたよね?」
「う、うん」
クレアも気づいていたんだ。
「脱衣場で気づいたんですけど、その、花名の下着を身に着けていることに興奮してしまってお風呂で花名の下着を使ってしてしまったんです」
そっかークレアもしたんだ。やけに遅いと思っていたら私のことを考えてしていたんだ。
「で、その、もしかして花名も私の下着を使ってしたんですか?」
言われて私は無言で頷く。
「私、花名がどんなふうにしたのか見てみたいです。その……見せてくれますか」
「うん、私もクレアがするところ見てみたい」
「はいっ、見せ合いっこしましょう」
「クレアのすごかった……」
「ふふふ。花名のもすごかったですよ……」
「ありがとうクレア」
そうして私たちは笑い合う。
「おやすみなさい、花名。愛していますよ」
「おやすみクレア。私も愛しているよ」
そうして私たちはいつものようにくちづけをしてから眠りについた。
というわけで投稿し終わりました。最初は普通のイチャイチャものにする予定でしたが書いているうちにあれな方向に話が行ってしまいました。
反省はしていません。
それから、この組み合わせ以外のきららキャラときらファンキャラの組み合わせも書きたくなったのでこれからはss関係の書き込みはこの名前を使うことにします。
ひゃああああ!
やばい、やばいですっ!
はうあっ!
…すみません、落ち着きました。
すごい世界です…!
1話から一通り読み通しました。
シチュエーションが豊富で、ここの2人はかなり発展してますね。
制服はスカートが短い夏服だと勝手に妄想してます。
「恋人が履いてた生暖かい下着をお風呂で使う」…貴方の書く百合に無限の可能性的な何かを感じます。
コメ返信です。
>>49
ありがとうございます。私が書いたssでそこまで興奮していただいてとてもうれしいです。
>>50
素晴らしいシチュエーションだと思います。
>>51
第一話から読んでいただきとてもうれしいです。制服は夏服で合っています。
きらら編
この日私はいつものようにクレアに召喚を手伝ってもらおうと思って召喚の館にやってきた。やってきたんだけど……。何度かノックをしてみても返事がない。
「おかしいな、留守なのかな」
小さくそう呟く。もしも、留守だとするなら恋人である花名さんとデートをしているということが考えられるんだけど、そういう話は聞いていない。だから、召喚の館にいるはずなんだけどなー、そう思いながらドアを回してみると開いた。
「開いている。ということはやっぱり家の中にいるのかな」
小さくそう呟きながら召喚の館に入る。廊下を少し歩くとリビングのドアが見えたので
「クレア、いるー?」
と言いながらドアを開け中に入る。
「え?」
思わず私はそんな声をあげてしまった。ドアを開けて目にしたのは裸で抱き合ったままキスをしているクレアと花名さんの姿だった。
「し、し、し、失礼しみゃしたー」
私はそう言って急いで召喚の館を出た。
「はー……はー……。び、びっくりしたー」
私は息を整えながらそう呟いた。クレアと花名さんが恋人同士だということは知っていたし、恋人なんだからそういうこともしていると思っていた。でも、まさかこんな真昼間からしているなんて全く思わなかった。
「クレアに召喚を手伝ってもらおうと思ったんだけどなー」
小さくそう呟く。これからどうしようか考えていると召喚の館から急ぐような足音が聞こえてきて、中からクレアと花名さんが出てきた。なぜか、二人は学校の制服を着ていたが聞かないことにした。
それから私はクレアと花名さんに今日召喚の館にやってきた目的を話した。しかし、今日は無理そうなので明日のxx時に来ることとこういうことをするときはちゃんと鍵を閉めてくださいと言って別れた。
それから、私はクレアに召喚の手伝いをしてもらうときは事前にxx日のxx時に行くからということを伝えるようになった。
春香編
今日は親友の優ちゃんと一緒に下着店に来ています。優ちゃんに似合いそうな下着を見繕っているんだけど、
「春香のバカ、そんなの絶対に着けないからね」
と怒られちゃいます。
「優ちゃんに似合うと思ったんだけどな」
いったい何がいけないんだろう。そう思いつつ優ちゃんに似合いそうな下着がないか探していると、
「あ、花名ちゃんとクレアちゃんだ」
買い物をしているクレアちゃんと花名ちゃんを見つけちゃいました。
「花名ちゃ……むぐっ」
声をかけようとしたら優ちゃんに口をふさがれちゃった。
「なにするの優ちゃん」
「あの二人は恋人同士なんでしょ邪魔しちゃ悪いよ」
優ちゃんにそう言われちゃいました。
「優ちゃんがそう言うなら」
声をかけないことにします。そう思いつつも気になるのであの二人をじっと見つめていると、
「あっ」
「ちょっと春香大きな声を出したらまずいよ」
「優ちゃんあれ見て」
私はそう言って花名ちゃんたちの買い物かごを指さす。
「ただの買い物かごじゃん」
「同じ下着が二組ずつあるよ」
「あ、本当だ」
「二人でおそろいの下着を買っているということだよね?もしも、間違えちゃったらどうするんだろう?」
「別に間違えても平気なんじゃないの?だって、あの二人は恋人なんだし」
「恋人……」
それはつまり私と優ちゃんよりももっと特別な関係だということで。
「いいな……」
思わず私はそう呟く。私もあの二人のように優ちゃんともっと特別な関係になりたい。そう思うようになった。
あぎり編
いったい何の用ですかー?えっ?忍者の秘薬がほしい。もちろんありますが、あなたがほしい薬かどうかはわかりません。どういった薬がほしいんですか?
ああ、特定の相手の姿になれる薬ですか?
残念ながらそういう薬はありませんねー。
ああ、そんなにがっかりしないでください。ありませんが、材料を集めてほかのアルケミストの方と協力すれば作ることも可能だと思います。
何に使うかはわかりませんが気を付けてお使いくださいねー。それでは私は材料を集めてきますのでさようならー。
たまて編
私には花名ちゃんという友達がいるのですが彼女はエトワリアに召喚されてから少し変わってしまいました。変わったといっても悪いほうではないのですが。
花名ちゃんは明らかに元の世界の時よりも体力が上昇していますし、食べる量も増えています。
その理由ははっきりしています。花名ちゃんはエトワリアで恋人ができました。きっと花名ちゃんはその恋人と毎晩激しい運動をしているんでしょう。だから、体力も上昇したし食べる量も増えたんでしょう。
初めて花名ちゃんに恋人ができたと聞いたとき胸にちくりとした痛みを感じました。最初はその理由がわかりませんでした。それから、花名ちゃんの口からその恋人の名前が出るたびに胸が痛むようになりました。どうしてこんなに痛むんだろうと思っていました。そしてある時その理由がわかってしまったのです。
たまたま、デートをしている花名ちゃんとその恋人を見てしまったんです。恋人とデートをしているときの花名ちゃんは今まで私が見たこともない笑顔を浮かべていました。その笑顔を見たとき私の胸はすごく傷んでしまいました。そうして私は花名ちゃんのことが好きなんだということに気づきました。その日はたくさん泣いてしまいました。
花名ちゃんは恋人に告白されてそれを受け入れたと聞きました。もしも、私が先に花名ちゃんに告白していたとしたらいま花名ちゃんの隣には私がいたのでしょうか。
というわけで投稿しました。たまにはほかのキャラから見た花名とクレアのイチャイチャもいいかなと思いましたので書きました。
今回の話は番外編的な内容なので花名とクレアのセリフはありません。
少し遅れましたがコメ返信です。
>>62> >63
たまちゃんには少し可哀そうなことをしたと思っています。
「それじゃあ花名行ってきます」
「行ってらっしゃいクレア」
私はそう言ってクレアを見送った。なんでも今日は大事な用事があるそうでクレアは夕方ごろに帰ってくるらしい。恋人がいない時間をどう過ごすか考えていたらあぎりさんがやって来た。
「お待たせしましたー、これが頼まれていた薬ですー」
そう言ってこの前頼んだ薬を渡してきた。それから薬の使い方と注意事項などを説明された。そうしてあぎりさんはどこかに行ってしまった。
「えーと確かこの薬はまだ完全に完成していなくて、完成させるには変身したい人間の体の一部が必要なんだよね。あと効果は一定時間で切れて元に戻るんだったけ」
私はそう呟きながらクレアの体の一部を探す。
「あ、あった」
クレアの青い髪を見つけた。早速これを薬の中に入れてみる。
「わ、色が変わった」
無色透明だった薬はクレアの髪を入れるとぼこぼこと泡を立ててクレアの髪と同じ青色になった。
「これを飲むんだよね。えいっ」
私はそう言って薬を一気に飲む。すると体が少し熱くなってきた。少しするとその熱さは収まってきた。
「これで本当にクレアに変身できたのかな」
私は近くにある恐る恐る鏡を覗き込んでみる。
「わ、すごい」
そこには一之瀬花名ではなくクレアが立っていた。試しに右手を挙げてみると鏡の中のクレアも右手を上げる。
「本当にクレアになっている。あ、でも服装は私のままだ」
少し悩んでから、クレアの部屋に行きクレアの服を取ってみる。
「…………クレアの服」
クレアの服を鼻に近づける。
「クレアのいい匂いがする」
しばらくクレアの匂いを堪能してからクレアの服に着替える。それからもう一度鏡の前に来る。そこには正真正銘いつものクレアがいた。
「あはっ」
鏡の前でクルっと回転してみたり、
「えへっ」
ウインクをしてみたり、
「次回もがんばりますっ!またいつでも来てくださいね!」
クレアの真似をしてみたりして、クレアの姿を楽しんだ。
一通り楽しんでから改めて鏡に映る自分の姿を見てみる。
「やっぱり、クレアってすごくかわいいな」
私は鏡を見ながらそう呟く。こんなにかわいい女の子が私の恋人だなんて私はすっごく幸せ者だな。
「ふわぁ」
色々やって少し疲れたからかあくびが出てきちゃった。クレアもいなくて暇だし昼寝でもしようかな。
私はそのまま寝室で昼寝をすることにした。
唇に柔らかいものが当たる感触で私の目が覚めた。目を開けると恋人のクレアがいた。
「ただいま、花名」
「お帰り、クレア」
私たちはそう言ってからもういちどキスをした。
「それで用事っていったい何だったの?」
私は帰ってきたクレアに気になっていたことを聞いてみる。
「実はお風呂場の改装を依頼していたのです」
「お風呂場?」
「はい、家のお風呂場はあまり広くないですよね。せっかく花名と恋人になったのに一緒に入れないのは寂しいのでお風呂を広くしてもらう依頼をしに行っていたのです」
確かに家のお風呂はあまり広くなく一度に一人しか入ることができない。前々から一緒に入りたいと思っていたけど、
「それってお金とか大丈夫なの?」
「大丈夫です。これでも召喚の手伝いでお金は結構もらっていますので」
「ありがとうクレア」
「きゃぁっ」
私はそう言ってクレアに抱き着いた。
「クレアっ、愛している」
「はいっ、私も愛しています。花名」
そうして私たちはキスをした。
おまけ
「ところで花名どうして私の服を着ていたんですか?それからこの薬が入っていたビンはいったい何ですか?」
クレアが笑顔でそんなことを聞いてきて私は洗いざらいすべてを話した。
というわけでssを更新しました。
入れ替わりも大好きですが、こういう相手に変身するというのも好きなので書いてみました。
変身物もよき…!
花名ちゃんの変○度もあがってきましたね!()
クレアちゃん絶対内心嬉しいやつ!
コメ返信です。
>>69
あなたが以前入れ替わりものを書いたので私は変身物を書いてみました。そう言ってもらえてうれしいです。後こっちの花名とクレアは相手に対してはけっこう変○度が高いという設定です。
>>70
可愛いと言ってもらえてうれしいです。
「わー本当に広くなっている」
私はお風呂場を見てそう呟いた。今日はお風呂を工事して今まで一人しか入れなかったお風呂を一度に二人入れるようにした。最初はお風呂の工事なんて簡単にできるんだろうかと思っていたけど、その辺は魔法の力を使ったらしい。ファンタジー世界ってすごい。
「新しいお風呂はどうですか花名?」
「うん、前より広くなっている。これなら一緒に入れるね」
「そうですね、これからは毎日一緒に入れますね」
「それじゃあ、お風呂に入ろっか」
「はいっ」
そうして私たちは体を軽く洗ってからお風呂に入った。お風呂は以前よりも広くなったとはいえ一度に二人しか入れないわけなので必然的にクレアとは向かい合うことになる。クレアとは何度もしているし、もうクレアの体で知らないところはないといっていいけどクレアと一緒にお風呂に入るのは久しぶりなのでドキドキしてしまう。。あ、でもあの時は旅館のお風呂で近くに旅館の人もいただろうから完全に二人きりでお風呂に入るのは初めてかも
「こうして二人だけでお風呂に入るのって初めてだね」
「何を言っているんですか、温泉旅行の時一緒に入ったじゃないですか」
「うん。でもあの時は旅館のお風呂で近くには旅館の人もいただろうから完全に二人きりなのは初めてだよ」
「あっ、そうですね」
そのまま私たちは見つめ合う。
「花名」
クレアが目を閉じて顔を近づけてくる。
「クレア」
だから、私も同じように目を閉じ顔を近づける。
「「んっ」」
そうして私たちの唇が触れ合った。
クレアと唇を重ね合わせているとクレアの言葉が、クレアの思いが伝わってくる。
(花名、愛しています)
(うん、私も愛しているよ。クレア)
(花名もっと深くつながりたいです)
(うん、私もクレアともっとつながりたい)
私たちは一度唇を離しもう一度重ね合わせる。今度はさっきよりも長く、深く。
たっぷりクレアを堪能してから唇を離す。唇が離れるときれいな銀の橋が架かった。
「はぁ……はぁ」
少し息が荒くなるがまだ足りないもっとクレアがほしい。クレアも同じようなのでまた唇を重ねる
そうして私たちは何度も何度も唇を重ね合わせた。
「花名、もう我慢できません」
何度目かのくちづけの後クレアがそう言った。
「うん、私も我慢できないもっとクレアがほしい」
「はいっ、このまましましょう」
私たちは湯船から上がるとそのままお風呂場で愛し合った。
「花名とても気持ちよかったです」
「うん。私も気持ちよかったよ、クレア」
行為を終えた私たちは今日何度目になるかわからないキスをした。
それから私たちは体をしっかりと洗ってからもう一度湯船にはいり体を温めてからお風呂から出た。
いつものようにクレアとおそろいの下着、おそろいのパジャマを身に着けてベッドに入った。
今日はお風呂場でいっぱい愛し合ったのでこのまま眠ることにしようと思ったんだけど、クレアが口を開いた。
「あ、そうそう今度きららたちと海に行くことになったんです。もしも、よければ花もどうですか?」
「海?いいね。いつなの?」
「××日です」
その日を聞いて私は少し驚いた。
「ごめん、その日はたまちゃんと約束があるの」
「たまてさんとですか?」
「うん、なんでもエトワリアの珍しい食材でいろいろ椋してみたくて呼ばれたの」
「そうですか残念ですね」
「そうだね、でも今度二人だけで海に行ってみようか」
「はいっ。行きましょう」
そうして私たちはいつものようにお休みのキスをした。
それにしてもたまちゃんの料理か。たまちゃんは結構料理がうまいから楽しみだなー。
そんなことを考えながら私は眠りについた。
というわけで投稿しました。
女の子たちが一緒にお風呂に入るというのは好きなのでまた書いてみました。
まさかのお風呂場で…!
そして次回ははなたま回…?
どうなるのか楽しみです!
自分も女の子が一緒にお風呂入るシチュエーション好きです。
銀の橋という表現がおしゃれで素敵だなと思いました。
コメ返信です。
>>76
恋人同士が二人だけでお風呂に入って何も起きないわけがありませんよね。それからうちの花名はクレア一筋なので浮気はしません。ただ『友達』の家に遊びに行くだけです。
>>77
はなたまではなく、たま→花名になるとおもいます。
>>78
私の表現をほめていただき嬉しいです。ありがとうございます。
後読み返してみたら誤字がありました。
花名のセリフのところ
「うん、なんでもエトワリアの珍しい食材でいろいろ椋してみたくて呼ばれたの」となっていますが椋してとなっていますが、正しくは試してでした。なんでこんな誤字したんだろう
これから投稿します。
今回の話は悲恋描写があります。なのでそう言うのが苦手な方はちゅういです。
「ここに来るのも久しぶりだなー」
私はスロウライフリゾートの前に来てそう呟いた。
今日はたまちゃんとの約束をした日。たまちゃんがエトワリアの珍しい食材で色々試してみたいらしくて私は呼ばれた。
「たまちゃんの料理楽しみだな」
クレアと同棲をする前はスロウライフリゾートでたまちゃんや栄依子ちゃん、冠ちゃんと一緒に暮らしていた。毎日の食事は料理が一番上手なたまちゃんが担当していた。たまちゃんが作る料理は本当においしかった。そんなたまちゃんがエトワリアの珍しい食材を使った料理を作ってくれるみたいだからすっごく楽しみ。
「たまちゃーん、来たよー」
私はノックをしながらそう言った。
すぐに家の中から足音が聞こえてきてたまちゃんが出てきた。
「待っていましたよ、花名ちゃん。さぁさぁあがってください」
「うん、お邪魔します」
私はそう言って家に上がる。リビングにつくとテーブルの上には様々なおいしそうな料理が並べられていた。
「わー、おいしそう」
私は思わずそう感嘆の声をもらした。
「花名ちゃんのために作ったんですよ。さあ食べましょう」
たまちゃんが席に着くように促す。でも、その前に気になっていることを聞いてみる。
「あれ?栄依子ちゃんと冠ちゃんは?」
「お二人ならちょっと用事があるそうです。だから、私と花名ちゃんの二人だけです」
「そうなんだ、残念だね」
冠ちゃんと栄依子ちゃんも一緒ならよかったのに。そう思いながら私は席に着く。
「「いただきます」」
二人でいただきますをしてからご飯を食べる。久しぶりに食べるたまちゃんの料理はとてもおいしかった。
それに珍しい材料を使っているからなのか前に食べたたまちゃんの料理よりもおいしかった。
あれ、でもこの味、クレアが作る料理の味に似ているような気がする。違う材料を使っているはずなのになんでだろう。そんなことを思いながら食べ進める
「花名ちゃん、お味はどうですか?」
「うん、とってもおいしいよ」
「そうですか、それはよかったです」
そう言いながらたまちゃんは笑う。だから、私も笑う。楽しい食事の時間はあっという間に過ぎていった。
「「ごちそうさまでした」」
私たちはそう言って食事を終える。
「たまちゃんの料理すっごくおいしかったよ」
私はたまちゃんに正直な感想を告げる。
「それに珍しい材料を使っているからなのか以前食べたたまちゃんの料理よりもずっとおいしかったよ」
「そうですか。それはよかったです。特別な隠し味を使った買いがありました」
「特別な隠し味?それって何かな?」
「花名ちゃんへのたっぷりの愛情です」
「え?」
私はその言葉を聞いて気付いた。まったく違う料理のはずなのになぜクレアが私に作る料理と似たような味がしたのか。でも、それが意味することはつまり…………。
「私は花名ちゃんのことが好きなんです」
たまちゃんに告白されちゃった。でも、私は……。
「ごめんたまちゃん。たまちゃんのことは好きだよ。でもそれは友達としてなの。恋人として好きなのは、愛しているのはクレアなの。だからたまちゃんの気持ちにはこたえられない」
「私だけを見てなんて言いません。クレアちゃんの次でもいいです。それでもだめなんですか」
「ごめんね。私はもうクレアのものだからクレアを傷つけるようなことはできないの」
私がそう告げるとたまちゃんは目から大粒の涙をぽろぽろとこぼした。
「どうして、どうしてクレアちゃんなんですか。私のほうが花名ちゃんとの付き合いは長いのに。私が花名ちゃんと先に出会ったのにどうして後から出会ったクレアちゃんなんですか」
たまちゃんが涙を流しながらそう叫んだ。私はそんなたまちゃんに対し、
「ごめん。本当にごめんね」
と言うことしかできなかった。
「うわあああああああああーーん」
たまちゃんが大声で泣き出してしまった。私はそんなたまちゃんをもう見ていられなくなったから。
「ごめんね。私もう帰るね。ご飯すごくおいしかったよ」
泣いているたまちゃんを置いて帰ることにした。
「わああああーーーん」
ごめんねたまちゃん。本当にごめん。私は心の中でたまちゃんに謝りながらスロウライフリゾートを出た。
「ごめんね、たまちゃん」
私はたまちゃんに謝りながら家に帰ることにした。スロウライフリゾートから離れたはずなのにまだたまちゃんの泣き叫ぶ声が聞こえた気がした。
その日私は家に帰ってからたまちゃんに謝りながらいっぱい泣いた。
というわけで投稿しました。
たまちゃんがすごく可哀そうになってきましたので、なにかたまちゃん救済を考えてみようと思います。
コメ返信です
>>85
『計画的犯行』?少し意味が分かりません。
>>86
きっとたまちゃんには新しい出会いが待っています。
きららやクリエメイトの皆さんたちと海水浴に行って家に帰ると花名が泣いていました。この日花名はたまてさんのところに遊びに行っていました。だから、たまてさんと何かあったんでしょう。
「花名、たまてさんと何かあったんですか」
と、私が聞いてみても花名は答えてくれませんでした。私は花名が話してくれるのを待つことにしました。
そうして数日が過ぎました。花名はもう泣いていませんでしたが元気がありませんでした。恋人のこんな姿を見るのは辛いので私は花名を連れて遊びに行くことにしました。
私たちはあのお花畑に行きました。今の花名を連れて行くのは大変でした。
「見てください、花名。たくさんのきれいなお花がさいていますよ」
「うん……そうだね……」
思い出の花畑に行っても花名は元気がありませんでした。たまてさんのところに行って事情を聞いてみたほうがいいのかなと思っていると、突然大きな足音が響いてきました。
「な、なんですか?」
困惑している間にも足音は近づいていきついには見たこともない魔物が現れました。
「なんですか?あの魔物は」
早く逃げないとそう思いましたが魔物は予想外に素早く謎の触手を伸ばしてきて花名を捕まえてしまいました。
「あぐぅ……」
花名が痛そうな声を漏らします。早く花名を助けないと、そう思っていると、
「そぉい!」
どこからかそんな声が聞こえてきて謎のエネルギー弾が魔物に当たりました。かなりのダメージだったようで魔物は花名を離しました。
「つまらぬものを斬ってしまったぜよ」
そう言ってカレンさんが現れました。どうやらさっきのエネルギー弾はカレンさんが放ったもののようでした。
「カレンさんありがとうございます」
私はカレンさんにお礼を言います。
「それよりもハナを」
カレンさんがそう言います。そうです花名のところに行かないと
「花名、大丈夫ですか」
私は急いで花名に駆け寄りました。花名は気絶しており少しけがをしているようでした。
「あぁ、花名」
私が嘆いていると、
「いっしょにがんばろうね」
そんな声と共に花名を光が包んで花名の傷が治りました。
「大丈夫?クレアちゃん」
そこにいたのは由紀さんでした。
「私は大丈夫です」
カレンさんは魔物と戦っていましたが苦戦しているようでした。カレンさんに発生した隙を見逃さず魔物が触手で攻撃しようとします。
「あぶないっ!」
私がそう叫びます。すると何者かが現れ魔物の攻撃を防ぎます。
「皆大丈夫?」
現れたのは千矢さんでした。どうやらカレンさん、由紀さん、千矢さんの三人が私たちを助けてくれたようです。でも、どうしてこの三人がここに来ることができたのか?そう疑問に思っているときららがやってきました。
「大丈夫?クレア、花名さん」
どうやら、きららの力のおかげのようでした。
「私は平気です。でも花名が」
「これはひどい」
きららは気絶している花名を見てびっくりしました。
「みんなここはいったん退くよ」
きららが戦っている皆さんにそう言いました。
魔物はかなりの傷を負ったのか退却する私たちを追いかけようとしなかったのですんなりと逃げることができました。
里に戻りきららの家で気絶している花名をベッドに寝かせます。花名が倒れたと聞いてすぐに花名の友人たちであるたまてさん、栄依子さん、冠さんもやってきました。
「花名(ちゃん)」
三人は驚いたような声で花名の名前を呼びます。それから何があったのかを聞かれたので私は三人に謎の魔物に襲われたことを話すことにします。
私が話し終えると三人は複雑そうな表情になります。
「それで、その魔物って何なの」
私の話を聞いて栄依子さんがそう言いました。そうです。その魔物が何なのか知らないと私はそう思ってきららのほうを見ます。そうしてきららは説明を始めます。
きららの説明はあの魔物は大昔に封印された魔物であること。その封印が解けてしまったこと。詳しい情報は現在文献で調査中であること。魔物の討伐を依頼されたこと。森で私たちのパスを感じたので様子を見に行ったことなどでした。
「まさかあの森にあんな危険な魔物が封印されていたなんて」
説明を聞いた私はそんなことを口にしてしまいます。あの森は花名との思い出のお花畑があるのにこのままじゃ行けなくなってしまいます
「大丈夫だよ、クレア私たちが絶対にあの魔物を倒して見せるから」
きららがそう言うとカレンさんに千矢さん由紀さんもうなずきます。
「う、うーん」
。
きららたちにお礼を言おうとしたらそんな声が聞こえてきました。声のしたほうを見ると花名が目を覚ましていました。
「花名(ちゃん)(さん)」
私たちはいっせいに花名の名前を呼びます。
「え、えっとなに?」
花名がびっくりしてしまいました、でもこれでよかった。私はそう思い花名に抱き着きます。
「花名、本当に良かったです」
私がそう思っていると花名は衝撃的なことを言いました。
「えっと、誰だったけ?」
「えっ?」
花名は私との記憶を失っていました。
視点変更クレア→花名
「う、うーん」
私はそんな声をあげながら目を覚ます。あれどうして眠っていたんだっけ?確かお花畑に行って、あれ?誰と行ったんだっけ?そう考えていると
「花名(さん)(ちゃん)」
みんなに名前を呼ばれてしまった。私はびっくりして
「え、えっとなに?」
と、言ってしまう。私の名前を呼んだのは元の世界の友達のたまちゃん、栄依子ちゃん、冠ちゃん。それからエトワリアでできた友達のきららちゃん、千矢ちゃん、カレンちゃん、由紀ちゃん。あと、青い髪の知らない女の子がいる。あの子誰だったけ?と思っているとその子が抱き着いてきた。
「花名、本当に良かったです」
その子がそんなことを言ってきた。でも、私はその子のことを知らないから
「えっと、誰だったけ?」
と、聞いてみた。
「えっ?」
その子はびっくりしたような顔でそう言った。周りを見てみるとほかのみんなもびっくりしたような顔をしていた。私、そんなに変なこと言ったかな?そう思っているとその子が口を開いた。
「何を言っているのですか、花名。私です、クレアです」
その子がそんなことを言ってきた。
「クレア?ごめん、あなたのことは知らない」
そう、知らないはず。あれ?少し頭が痛くなってきた。
「あ、あぁ、そん……な……」
その子はこの世の終わりのような表情をしながらそう言ってそのまま部屋を出て行った。なぜか、あの子の悲しそうな顔を見て心が痛んだ。
それから、みんなに様々なことを質問された。そうして私はそれらの質問に答えていった。途中、なぜか意味の分からない質問もあった。
様々な質問の結果私は魔物に襲われたショックで一部の記憶を失ってしまったらしいとのこと。それから私は様子を見るためにしばらくきららちゃんの家に泊まることになった。
数日が立って文献の調査が進み私を襲ったという魔物は記憶を吸い取る能力があるということが分かり、私が記憶を失ったのもその魔物の能力が原因らしいとのことだった。それから、その魔物の行方は現在調査中であるとのことだった。
「これから魔物の調査に行ってきます」
そう言ってきららちゃんは仲間たちと一緒に森に向かっていった。
「今日は誰が来るのかな」
一人になった私はそう呟いた。記憶を失って不安になっている私のために友達が遊びに来て話し相手になってくれた。二日前は栄依子ちゃん、昨日は冠ちゃんが来てくれた。だから、たぶん今日来るのは……。
そう思っていると玄関のほうから声がした。
「花名ちゃん、遊びに来ましたよー」
私の予想通りたまちゃんが遊びに来た。
「お茶をどうぞ、たまちゃん」
私はそう言ってたまちゃんに湯飲みを手渡す。
「ありがとうございます。花名ちゃん」
たまちゃんはお茶を飲む。
「花名ちゃんが入れるお茶は美味しいですねー」
「ありがとう、たまちゃん」
そうして私たちはお茶を飲みながらいろいろな会話を楽しんだ。ある程度会話をした後私はずっと気になっていたことを聞いてみることにした。
「あ、そうそうたまちゃんあの青い髪の女の子って私とどういう関係なのかな」
「えっ?」
一瞬たまちゃんが固まった。どうしてだろう?
「あー、あの子なら花名ちゃんの友達ですよ、友達」
「友達……」
本当にそうなのかな?私はあの子の記憶を失っているようだけどあの子の悲しみ方を見ると私とあの子はただの友達じゃないような……。そういえば記憶を失ってからあの子に会っていない。これから会いに行ってみようかなと思っていたらお腹がくーとなった。
「…………」
私の顔は恥ずかしさで真っ赤になってしまう。
「そろそろお昼ですからねー。私が花名ちゃんに料理を作ってあげましょう」
そう言ってたまちゃんは台所に向かっていった。
「あ、私も手伝うよ」
手伝おうとするとたまちゃんに断られる。
「いいから、いいから、今の花名ちゃんは病気のようなものなんだから待っていてください」
そう言われ私は待つことにした。
少しして料理ができテーブルの上においしそうな料理が並べられる。
「「いただきます」」
私たちはそう言ってからご飯を食べる。
「ふーふー」
熱そうな料理なので息を吹きかけて軽く冷ましてから口の中に入れる。うん。やっぱりたまちゃんが作る料理はすごくおいしい。
「とってもおいしいよ、たまちゃん」
「そうですか。それはよかったです」
そうして私たちは食事を楽しんだ。
「「ごちそうさまでした」」
私たちは同時にご飯を食べ終えた。
「たまちゃん、とても美味しかったよ」
私は正直な感想をたまちゃんに言う。
「ありがとうございます。花名ちゃん。ところで……」
少したまちゃんの様子が変わった気がする?
「私の料理を毎日食べてみたくはありませんか?」
「こっちの世界に来てからたまちゃんが料理の担当だったような?」
「違います。そういう意味じゃありません。これから私と花名ちゃんの二人だけで暮らしたいという意味です」
「えっ?それって……」
「私は花名ちゃんのことが好きなんです。花名ちゃんと恋人になりたいんです」
たまちゃんに告白されちゃった。たまちゃんは私のことが好き。でも、私はたまちゃんのことをどう思っているんだろう。私はたまちゃんのことは友達として好き。それは間違いない、でもそれが恋人としてかどうかはわからない。
「花名ちゃん……」
考えている間にたまちゃんがこちらに近づいてくる。このままたまちゃんの告白を受け入れて、たまちゃんと恋人になったとしたらきっと楽しい。そして、私はたまちゃんと一緒に過ごすうちにたまちゃんのことを恋人として好きになっていくんだろう。それはきっと幸せな未来。だから、いいのかな。このままたまちゃんのことを受け入れても。私はそう思って私もたまちゃんに近づく。
「花名ちゃん……」
「たまちゃん……」
そして、私たちの唇が重なろうとする……。
「えっ?」
重なろうとしたところで、なぜかあの青い髪の女の子の悲しそうな顔が浮かんだ。
「いたっ」
気づくと私はたまちゃんを突き飛ばしていた。
「ごめんね、たまちゃん。大丈夫」
そう言ってたまちゃんに近づく。たまちゃんは涙を流していた。その涙は突き飛ばされた痛みから来るものじゃなく……。
「やっぱり駄目なんですね」
たまちゃんは泣きながらそう言った。
「最初に花名ちゃんからクレアちゃんの記憶がなくなったと聞いたとき嬉しかったんです。だって、花名ちゃんとクレアちゃんは恋人でしたから。私の入る余地なんてなかったんです。でも、今なら花名ちゃんに受け入れてもらえる。そう思っていました。やっぱりずるはいけませんね」
たまちゃんの口からすごい言葉が出てきた。
「私とあの子が……恋人……?」
「はいっ。そうなんです」
やっぱり、私とあの子はただの友達じゃなかったんだ。あの子のことを思い出したい。
「あぐぅ」
そう思うと頭がすごく痛くなってきた。
「花名ちゃん!」
たまちゃんの驚いたような声を聞きながら私の意識は闇へと落ちていった……。
視点変更花名→クレア
花名が私との記憶を失ってから数日が経過しました。先ほどきららがやって来て文献で分かったことを伝えてくれました。花名が記憶を失った原因は私たちを襲った魔物の能力によるものだそうです。けれど、魔物のせいで失った記憶を取り戻す方法については記述がなく、魔物を倒しても記憶は戻らないかもしれないとのことでした。
私はその説明を聞いて絶望しました。文献を調べれば記憶を取り戻す方法が分かるかもしれないと思っていたのに……。きららは魔物を倒せば記憶が戻る可能性にかけて魔物を討伐に行くそうです。でも、私はきららのように強くはないので魔物を討伐に行く勇気はありません。だから、寝室に向かい、ベッドに入ります。このベッドは花名を愛し、花名に愛され、花名と愛し合ったベッドです。まだ、かすかに花名の香りが残っています。、
「花名ぁ……。花名ぁ……」
私は花名の残り香を感じながら花名の名前を呼びながらいっぱい泣いてしまいました。
「う、うーん」
そんな声をあげながら目を覚まします。どうやら眠っていたようです。もしかしたら悪い夢でも見ていたのかもしれないと思いますが、相変わらずベッドに花名はいません。
「花名ぁ……」
とても悲しいです。以前は一人でも平気だったのに今は花名がいないとすごく寂しいです。このまま花名のことを考えながらしてみようと思っていると玄関のほうから音がします。
「なんでしょうか」
もしかして花名が戻って来てくれた。そう思いながら私は玄関に向かいます。しかし、そこにいたのは花名ではなく花名の友人のたまてさんでした。
「ちょっといいですか?」
たまてさんはそう言いました。
私はたまてさんをリビングに案内するとたまてさんにお茶をあげます。
「どうもです」
たまてさんはお茶を飲みながらそう言います。私も自分のお茶を飲みます。
「それで、いったい何の用で来たんですか?」
「実は大事な用事があってきたんです」
大事な用事?いったい何だろう?私がそう思っているとたまてさんが口を開きます。
「私花名ちゃんのことが好きでした」
「えっ?」
たまてさんがとんでもないことを言いました。
「花名ちゃんがクレアちゃんと恋人になってから花名ちゃんのことが好きだって気づいたんです。それからクレアちゃんに嫉妬の感情を向けていました。だから、花名ちゃんがクレアちゃんの記憶を失ったときとてもうれしいと思ってしまったんです。今なら花名ちゃんと恋人になれるそう思いました。でも、だめでした」
「もしかして、花名に告白したんですか?」
「はい、でも振られてしまいました。きっと花名ちゃんの中には少しだけクレアちゃんへの思いが残っていたんです。この時私は思ったんです。もう私の入る余地はないんだなって。だから、私は花名ちゃんのことはあきらめて二人のことを応援することにします。私の話は以上です」
たまてさんはそう言ってどこかに行こうとします。
「あの、どこに行くんですか?」
「もちろん、あの魔物を倒しにですよ」
「魔物を倒しても花名の記憶は戻らないかもしれないそうです」
「それでも魔物を倒せば花名ちゃんの記憶が戻る可能性にかけます。だって私は二人を応援すると決めましたから。だから、二人のためにできることはやってみたいんです」
「たまてさん……」
たまてさんの言葉に私の胸は熱くなる。私も花名のために私ができることをする。
「たまてさん、私もついていきます」
「どうぞどうぞ、それから、私のことはたまちゃんでいいですよ」
「はいっ。たまちゃん」
そうして、私たちは魔物を倒しに行くことにしました。
「ここにあの魔物がいるんですね。気を付けて進みましょう」
「はいっ」
私たちは森の中を進み、魔物を探します。すこし、進むと明らかに戦闘を行っている音が聞こえてきます。そこでは皆さんが魔物と戦っていました。皆さんは魔物に苦戦しているようでした。怖い。でも、花名のために勇気を振り絞ります。
「行きましょう、たまちゃん」
「はいです」
そうして私たちも魔物と戦い始めます。
「や、やった」
激しい戦いの末なんとか魔物を倒すことに成功しました。花名の記憶はどうなるのでしょうか?そう思いながら魔物を見ると、魔物の体から光の珠が出てきました。私にはわかります。間違いありません、あれは。
「花名の記憶です!!」
私はそう叫びます。私の叫びを聞いた皆さんは光の珠を見つめます。あの球をどうすればいいのか考えていると光の珠は花名のいる里のほうへ向かっていきました。よかった私は心の底からそう思いました。それから私たちは急いで里に帰ります。
「あっ」
里の入り口に誰かがいるのが見えました。普通は誰かわからない距離です。でも私にはわかります。だから、私は全速力で走ります。少しずつ彼女に近づいていきます。彼女は私が近づいていることに気づき口を開きます。
「クレアっ!」
彼女が、花名が私の名前を呼んでくれました。それだけで私はとても嬉しくなります。だから、私も彼女の名前を呼びます。
「花名っ!」
そして私は彼女に抱き着きます。
「ごめんね、クレア。私クレアのこと忘れてた」
「いえ、いいんです。こうして思い出してくれましたから」
そのまま私たちは強く抱き合い、それから互いを見つめます。
「クレア」
「花名」
「「愛してい(るよ)(ます)」」
そうして私たちは唇を重ねようとします。重ねようとしたところで皆さんが見ていることに気づきます。
「「「「「あははは……」」」」」
皆さんは苦笑していました。私たちは皆さんが見ている前でキスはできないので体を離します。皆さんは私たちがキスをやめたことに様々な反応を見せていました。その中にはたまちゃんもいました。花名はたまちゃんがいることに気づきます。
「ごめん、クレア。たまちゃんと少し話してくる」
花名はそう言ってたまちゃんのところに向かいました。
「行ってらっしゃい花名」
私は小さくそう呟きました。
視点変更クレア→花名
たまちゃんは皆から少し離れたとこにいる。私はそんなたまちゃんに話しかける。
「たまちゃん、少しお話しない?」
「いいですね、私も花名ちゃんとお話ししたいと思っていました。でも、ここには皆さんがいるから少し離れませんか」
「うん、そうだね」
私たちは皆から離れたところに移動し、会話を始めることにした。
「たまちゃん、ごむぐ」
ごめんねと言おうとした口はたまちゃんの手によってふさがれてしまう。
「花名ちゃんその言葉は言わないでほしいです。だって私が悪いんですから」
たまちゃんが手を離す。
「でも、私たまちゃんを傷つけてしまったから」
「花名ちゃんは悪くないですよ。恋人がいる花名ちゃんに告白した私が悪いんです。だから、謝らないでください」
「たまちゃん……」
「私は花名ちゃんのことが好きでした。花名ちゃんの恋人になりたいと思っていました。でも、記憶を失っている花名ちゃんに振られて二人の絆は強いんだって、私が入る隙間はもうないんだってわかりました。だから、花名ちゃんクレアちゃんと幸せになってください」
たまちゃんにこんなことを言われちゃった。でも……。
「私はクレアという恋人がいて十分幸せだよ?」
「いいえ、花名ちゃんはクレアちゃんともっと幸せになれます。結婚すればいいんです」
「け、け結婚……?でも私とクレアは女の子同士で、女の子同士は結婚できないよ」
「いいえ、できます。だってここは異世界エトワリアです。異世界ですから日本の法律は関係ありません」
たまちゃんにそう言われてしまった。異世界だから日本の法律は関係ない。確かにその通りかも。
「うん。分かった。私クレアと幸せになるね」
「頑張ってください花名ちゃん。それからもう一つお願いしていいですか?」
「なにかな、たまちゃん?」
「花名ちゃんとクレアちゃんの間に子供ができたら私を名付け親にしてくださいね」
たまちゃんの言葉に私はびっくりしてしまう。
「子供って」
そんなことできるわけがないそう思っていると、たまちゃんが口を開く。
「ここは異世界ですから。きっと女の子同士で子供を作る方法もあります。だから、結婚したら子供を作ってください」
そういえば私以前クレアに変身する薬を作ってもらった。だから、そういう薬も作ってもらえるのかも……。
「うん、私頑張るね」
私はたまちゃんにそう言った。
それから、私とクレアは一緒に家に帰った。家で私とクレアは今までできなかった分のキスをいっぱいした。
そして夜、私とクレアは一緒のベッドに入る。いつもならこれから恋人同士の時間が始まる。でも、今日はちがう。
「花名、いったいどうしたのですか」
「あのね、クレア大事な話があるの」
私はクレアに……。
というわけで投稿しました。
何らかの理由で記憶を失い記憶を取り戻すというのはより中が深まるイベントだと思うので書いてみました。
最後のほうはかなりはっちゃけてしまいました。
それから、たまちゃんは失恋のショックを乗り越えて花名とクレアのことを応援することになりました。たまちゃんはいい子です。
大切な記憶は完全には奪いきれなかったんですね…!二人の絆の強さ、やはりすごいです!
たまちゃん、なんとか乗り越えましたね…よかった…!
たまちゃん、子供にポセイドンってつけようとして嫌がらせと思われそうだけど天然です
コメ返信です。
>>106
二人の絆はかなり強いという設定です。
>>107
記憶喪失物は初めてでしたが、書いていて少し辛くなりました。
>>108
その場合は花名は約束した手前止めづらいでしょうが、クレアが全力で止めてくれるでしょう。
花名の記憶が戻った日の夜、私は花名に結婚を申し込まれました。もちろん私はOKしました。それから二人で色々話し合い指輪じゃなくても結婚の証となるものがほしいと思い、いくつかのお店を見て回りました。そんなとき絆の試練の島の話を聞きました。なんでもその島では試練を乗り越えたものには絆の証が授けられるそうです。この話を聞いた私たちはその島に向かうことにしました。
「すごい、本当に道ができちゃった」
潮が引いてできた道を見て花名がそう驚きの声を漏らしました。実際私も少し驚きました。
「この道の先に試練の島があるんだね」
「そうですね」
「じゃあ、行こっか」
「はいっ」
私たちは手をつないで島に向かって歩きました。
少し歩いて島に着くとそこには石碑があり、こう書かれていました。『これより先、道を一人ずつ選び、進むべし。最初はだれもがひとり。だが違えた道はまた集う。道がひとつになるとき、汝らは再び手を取り合いそのきずなの強さが最後に試されるだろう』と。
「どうやら分かれて進まなければいけないようですね」
「そうだね」
私たちは石碑の指示に従い分かれて進むことにしました。
視点変更クレア→花名
クレアと別れて一人で島を進むことにしたんだけど、
「やっぱり一人だと少し寂しいな」
そう思いながら進んでいると足音が聞こえてきた。
「もしかして、魔物」
そう思って杖を構える。出てきたのは
「花名、よかった会えました。」
クレアの姿をしたなにかだった。
「どうしたんですか、花名。私に会えてうれしくないのですか?」
「ちがうっ。あなたはクレアじゃない」
なにかに話しかけられて思わず私はそう叫んでしまった。
「えっ?何を言っているのですか花名?私はあなたの恋人のクレアですよ」
なにかがそう言ってきた。見た目がクレアの姿をしているだけに少し不愉快な気持ちになる。
「その姿でしゃべらないで。消えて」
そう言いながら攻撃をしようとしたらなにかは消えてしまった。
「結構簡単な試練だったな」
そう思いながら道を進むと、
「花名です」
本物のクレアを見つけた。
視点変更花名→クレア
花名と別れて少し歩いていると足音が聞こえてきました。一体何なのかと思い振り返りました。
「あ、クレア」
それは花名の姿をしたなにかでした。
「クレアと出会えてよかった」
なにかがそんなことを言いながら私に近づいてきました。だから、私は口を開きます。
「いったい何ですか?あなたは?」
「え?わからないの?恋人の一之瀬……」
「あなたは私の恋人の花名じゃありません」
なにかが花名の名前を言う前にさえぎります。
「花名の姿をしているだけで不愉快です。消えてください」
怒りを込めて偽物にそう告げます。そのまま偽物はどこかに行ってしまいました。
「結構簡単な試練でしたね」
私はそう呟きながら進みます。すると恋人の花名を見つけました。
「花名です」
私はそう言いながら花名に近づきます。花名も私に気づきました。
「クレアっ」
「本物の花名です」
そのまま私たちは抱き合います。しばらく抱き合ってから先を急がなければいけないということを思い出します。
「花名、先に進みましょう。私たちの愛の証を取りに行くんです」
「うん」
私と花名は先に進みます。途中に道をふさぐ岩がありましたが二人で押してみると簡単にどかすことができました。なんだったんでしょう?そう思いながら先に進むと洞窟を見つけました。
「ここに入るのかな?」
「ほかに道もありませんし。多分、そうだと思います」
私たちは洞窟の中に入ることにしました。洞窟の中は思ったよりも明るかったのですか、
「少し狭いね」
「そうですね」
洞窟の中は少し狭かったので不安な気持ちになってきました。だから、私たちは手をつなぎながら歩くことにしました。
「花名の手。やっぱりすごく温かいです」
「クレアの手も温かいよ」
そんな会話をしながら歩いていると広い空間に出ました。もしかして、
「ここが次の試練の場所なのでしょうか?」
「だと思うよ」
そう思っていると声が聞こえてきました。
『これがお前たち二人の最後の試練である』
私たち二人はその声にびっくりしてしまいます。でも……
「いよいよですね、花名」
「うん」
この最後の試練を乗り越えたら私たち二人の愛の証が手に入る。そう思うと怖くありません。どんな試練でも乗り越えて見せます。そう思っていました。でも……。
「「えっ?」」
試練の場に現れたのは花名の記憶を奪ったあの魔物でした。
「どうして、あの魔物が……」
私は小さくそう呟き、思い出します。花名の偽物が現れたことを。だから、あの魔物も見た目が同じだけの偽物なのでしょう。ですが、見た目が同じだけでも花名には恐怖の象徴のようでした。
「あ……あぁあ……」
花名はおびえた声をあげながら後ずさります。魔物は私たちが戦おうとしないからなのかその場から動きません。このままでは愛の証が手に入らないそう思った私は、
「花名っ」
名前を呼び花名と唇を重ね合わせます。たっぷり花名と唇を重ね合わせてから離します。
「花名、大丈夫です。私がついています。だから、怖くありません。絶対にこの試練を乗り越えて愛の証を手に入れましょう。そして、結婚しましょう」
私は花名にそう言います。花名は私の言葉を聞いて、
「うんっ」
とうなずきました。そのまま私たちはもう一度唇を重ね合わせます。さっきよりも長く深く。
「「んっ……んんっ」」
私たちはたっぷりお互いを堪能してから唇を離し、口を開きます。
「花名」
「クレア」
「「愛してい(ます)(るよ)」
私たちは手をつなぎ、魔物を見据えます。
『グルルルルル』
私たちが戦う意思を示したからなのか今まで動かなかった魔物が動き出しました。
「行こうか」
「はいっ」
私たちは魔物と戦い始めます。
『はぐべびほぽ!!』
魔物は断末魔を言いながら消滅していきました。
「やった、やりました。私たちの愛の勝利です」
「うん、そうだね」
私たちは二人で喜びます。そうしていると空から二つのペンダントが落ちてきました。私たちはそれを手にします。
「これが試練を乗り越えた証なんだね」
「そうみたいですね」
私たちはお互いのペンダントを見せ合います。
「あれ?」
「どうしたのですか花名?」
「私とクレアのペンダント少し形が違う」
「本当ですね」
どうしてでしょうそう思っていると花名が気付いたようです。
「もしかして」
花名はそう言って私たちのペンダントをくっつけます。すると、二つのペンダントはハートの形になりました。
「私たちの愛の証ですね」
「一生大事にしようね」
「はいっ」
私たちはもう一度唇を重ね合わせてから帰路につきました。
というわけで投稿しました。
今回の話は以前から書いてみたかった花名とクレアの二人が絆の試練に挑む話になります。
ちなみに以前ルナさんも花名とクレアの二人が絆の試練に挑む話を書いておりそちらと被るところもあるので投稿していいのか少し不安になりましたが許可をもらったので投稿しました。
読ませていただきました!
絆の試練はきらファンでの恋愛物では鉄板ですよね…!
題材が同じでも書く人によって違う展開になるんだなぁと思いました!
どんな魔物でも二人の愛には勝てない…!
コメ返信です
>>117
はるかなレシーブのイベントは百合的においしいと思うので。
>>118
愛の力はとても強いと思います。
ついにこの日がやってきました。今日は私と花名が結婚をする日です。
数週間前、私たちは結婚をすることにしたと里の皆様に発表しました。皆さんはとても優しく私たちを祝福してくれました。この話は神殿にも伝わり神殿で大々的に結婚式をすることになりました。
そして、今日結婚式の準備が整い私たちは里に描かれた転移の魔法陣によって神殿に到着しました。
「わー、これが神殿なんだ。すごい」
神殿を見た花名がそう感嘆の声をあげました。確かにすごいです。私も初めてみましたが神殿がこんなにすごいなんて思いませんでした。想像以上です。
でも、驚いている場合じゃありません。
「花名、中に入りましょう」
「あ、そうだね」
私たちは神殿の中に入ります。
「一之瀬花名様とクレア様ですね。お待ちしておりました」
中に入ると神殿の人がそう言いました。そのまま私と花名は違う部屋に移動させられました。花名と離れるのは嫌でしたがしょうがありません。我慢することにします。
「では、ウエディングドレスの着付けを始めます」
神殿の人はそう言ってウエディングドレスを持ってきました。
「わー、とてもきれいです」
私はそう感嘆の声を漏らしてしまいます。それはとてもきれいなドレスでした。あんなきれいなドレスを私が着る。私に似合うかどうか不安になります。でも、きっと花名にはすごく似合います。そして、ウエディングドレスを身に纏った花名はきっと最高にきれいな花名なんでしょう。私はあのドレスを身に纏った花名を想像しようとします。
「あのーよろしいですか?」
「はっ」
神殿の人の声で私は現実に戻されます。そうでした。ドレスを着ないといけないんでした。
「では、これからドレスの着付けを始めます」
神殿の人はそう言って私にウエディングドレスを着せてくれました。神殿の人は専門の人なのかとても手際が良くあっという間に私はウエディングドレス姿になりました。それから別の人も来てその人は私に化粧を施しました。
「終わりました」
どうやらドレスの着付けと化粧が終わったようです。姿見が近くに持っていかれました。私は恐る恐る姿見を見てみます。
「わぁぁ……」
思わず口からそんな声が出てしまいます。
「これが私……」
ウエディングドレスを身に纏い、化粧を施された私はとてもきれいな女の子になっていました。
「まるで自分が自分じゃないみたいです」
私は小さくそう呟きます。ここで私は気づきます。私の着付けが終わっているということはおそらく花の着付けも終わっているということに。早くウエディングドレス姿の花名を見てみたい。私はそう思い許可を得て部屋の外に出ることにします。
「花名はどこにいるのでしょうか?」
花名を探します。探していると複数の足音が聞こえてきました。でも、この足音の中に花名の足音はありません。一体誰だろうと思っているときららたちでした。
「あっ、クレア」
きららがそう言いながら私に近づいてきました。
「もう来ていたのですね皆さん」
私と花名は今日の主役なので皆よりも早く神殿に来ていましたが、きららたちも神殿に来たようです。恐らくほかのクリエメイトたち、花名の友人たちももう来ているでしょう。
「うん、今さっき来たところ」
きららがそう言います。
「それにしてもウエディングドレスを身に纏っているクレア、すっごくきれいでびっくりしちゃった」
「はいっ、すっごくきれいです」
「うん、とても似合っている」
きららたちが口々に私をほめてくれます。きれいだと言われるとなんだかこそばゆい気持ちになってしまいます。
「あっ」
こんなことをしている場合ではありませんでした。
「どうしたのクレア?」
「花名を探している途中でした」
「花名さん?わかったパスを探してみるね」
「お願いします」
きららは集中のために目を閉じます。少しして目を開きます。
「案内するからついてきて」
私はきららについていきます。少し歩くと向こうから複数の足音が聞こえてきました。
「この足音は……」
間違いなく花名の足音です。向こうも私に気づいたのか走りだしました。やがて、私たちは出会います。
「花名っ」
「クレアっ」
花名は私のようにウエディングドレスを身に纏い化粧も施されていました。そんな花名はとてもきれいでかわいかったです。
「花名、すっごくすっごくきれいです。とってもかわいいです」
「クレアだってすっごくすっごくきれいで、かわいいよ」
「ありがとうございます」
私たちはそのまま見つめ合います。
「んぅ」
花名が目を閉じ顔を近づけてきました。
「んぅ」
だから、私も目を閉じ顔を近づけます。やがて私たちの距離はゼロになり唇が……触れ合いませんでした。
「あれ?」
目を開けてみます。花名はたまちゃんに引っ張られていました。
「だめですよ。お二方、誓いのくちづけの前にキスをしちゃ」
たまちゃんがそう言ってきました。思わず私はたまちゃんをにらんでしまいます。
「そんな顔をしてもだめですよ。誓いのくちづけまでキスはお預けです。お・あ・ず・けです」
たまちゃんが強くそう言いました。そのまま私は花名と違う部屋に移動させられました。
「うー花名とキスしたかったなあ」
あんなにきれいでかわいい花名は初めて見ました。もちろんいつもの花名もきれいでかわいいのですがウエディングドレス姿の花名はいつもの花名よりきれいでかわいかったです。そんな花名に早くキスをしたいです。
「いつになったら皆さんは来るのでしょうか」
私は小さくそう呟きます。 転移の魔法陣を使っているとはいえクリエメイトの皆さんを転移させるのには時間がかかるらしくクリエメイトの皆さんはまだ全員来ていませんでした。
「まだ数十分しかたっていないです……」
体感では数時間は経った気がします。何時になったら私は花名とキスできるのでしょうか?そう思っていたら扉がノックされました。神殿の人が入ってきて結婚式の準備が整ったと伝えてくれました。いよいよ私と花名の結婚式です。
私と花名はクリエメイトや里のみんなが見守る中バージンロードを歩きます。バージンロードを歩いた先には女神ソラ様がいました。ソラ様は口を開きます。
「クレアよ、あなたは一之瀬花名を病める時も健やかなるときも、死が二人を分かつまで愛することを誓いますか?」
ソラ様がそう問いかけてきました。
「はいっ、誓います」
私はそう答えます。
「よろしい。では、一之瀬花名よ、あなたはクレアを病める時も健やかなるときも死が二人を分かつまで愛することを誓いますか?」
「はいっ、誓います」
花名もそう答えます。
「では誓いのくちづけを」
ついにこの時が来ました。私と花名は絆の試練で手に入れた愛の証であるペンダントを取り出します。そのペンダントを合わせてハートを作ります。そのまま私たちは見つめ合い、誓いを交わします。誓いを交わした瞬間荘厳な鐘の音が響き渡りました。
(花名、私花名と結婚出来てとてもうれしいです)
(うん、私もクレアと結婚出来てとてもうれしいよ)
(ずっと一緒にいましょうね)
(うん、愛しているよクレア)
(私も愛しています花名)
しばらく私たちは誓いを交わしたままでいました。
それからパーティーが行われました。パーティーの初めにウエディングケーキに入刀し、それから豪華な食事を食べて、パーティーを楽しみました。パーティーの最中に結婚をした私たちのために様々な人たちがプレゼントを渡してくれました。
私と花名を題材にしたまんがやゲーム、スティーレの割引券など様々なものをもらいました。それから、絵を描くことができる人たちは私と花名の絵を描いてくれるそうなので遅くなるようでした。
ウエディングドレスを身に纏った私と花名の絵、とても楽しみです。それから、裕美音さんもプレゼントをくれたのですが相変わらずでした。一体何なんですかねあの人は。
その夜私と花名はお家に帰ってきました。もらったプレゼントなどの荷物を置いて一息つきます。
「ふー、ちょっと疲れちゃったね」
「そうですね、でも花名との結婚式とても楽しかったです」
「うん、クレアとの結婚式とても楽しかった。それからウエディングドレス姿のクレアとてもきれいでかわいかったよ」
「ウエディングドレス姿の花名だってとてもきれいでかわいかったです」
「「んぅ」」
そのまま私たちは唇を重ねます。
「花名、今夜は結婚して初めての夜ですね。」
「うん、そうだね。せっかくの夜だからクレアといっぱいしたい」
「はいっ。私も花名といっぱいしたいです」
「まずはお風呂に入ろっか」
「そうですね」
私たちは一緒にお風呂に入って体をしっかり洗います。それから、パジャマに着替えて寝室に向かいます。
私と花名はベッドの中で無我夢中でお互いの唇をむさぼります。
「「ん……。んぅん……」」
激しいくちづけに少し息が苦しくなりますが構わずくちづけを続けます。やがて私と花名は限界を迎えそうになります。限界を迎えそうになったところで一度唇を離します。
「「……はぁはぁ……」」
呼吸を整え酸素を体に送り込んでからもう一度唇を重ねます。
そんな行為を何度も何度も繰り返します。
「花名……」
「クレア……」
しだいに私と花名は我慢できなくなりパジャマを脱ぎ捨て、下着も脱ぎ捨て生まれたままの姿になり、もう一度唇を重ねます。
(花名、私花名といっぱい愛し合いたいです)
(うん、私もクレアといっぱい愛し合いたい)
そのまま私と花名はいっぱい愛し合いました。
「「……はぁはぁはぁはぁ……」」
行為を終えた私たちは呼吸を整えます。
花名との結婚初夜とてもよかったです。
「花名、私一之瀬クレアになれてとても幸せです」
私がそう言うと花名はきょとんとした表情になります。
「どうしたのですか花名?」
「だって、私がクレアに嫁いだ形になるから私がクレアの名字を名乗ることになるんじゃ?」
「聖典の世界ではそうなのですが、私たちエトワリアの人間で名字を持っている人は少ないのです。だから、私が花名の名字を名乗ることになるのです」
「あ、そうなんだ。そういえばクレアの名字知らないと思っていたけど名字持っていなかったんだ」
「だから、私は名字を持っている聖典の世界の人間をうらやましく思っていました。こうして花名と結婚して花名と同じ名字になれてとてもうれしいです」
「うん、私もクレアが一之瀬になってくれてとてもうれしいよ」
私たちは軽く唇を重ねます。
「クレア、せっかく結婚したんだからクレアの子供がほしい」
「はいっ私も花名の子供がほしいです」
「クレアいいお母さんになろうね」
「はいっ。二人で一緒に頑張りましょう」
そのまま笑いあい、くちづけを交わしてから眠りにつきました。とても幸せな一日でした。
というわけで投稿しました。この二人を結婚させてみたくて描いてみました。ちなみに私は百合結婚では二人がウエディングドレス型になっているのが好きです。あと、ssのなかで二人を結婚させてしまいましたがまだ描きたいネタはあるのでこの二人のssは書く予定です。
>>127
絵を描くことができる人・・GAやひだまり荘のメンバー、青葉や珠輝、勇魚ですかな?
如月は結婚絵の依頼だから二人のことを真面目に描こうとすごく緊張しそう。
クロは二人に小さい子供の面倒の見方のアドバイスをしそう。
Wウェディングドレスいいですよね。
花名&クレア【結婚】
とっておき:初夜の営み
スキル1:誓いのキス
スキル2:二人で一之瀬になろう
結婚おめでとうございます!
たまちゃんがブレーキ役になってるのがハマってていい…
ソラ様よく発狂せずに終えましたね()
コメ返信です
>>131
実はまだGAのメンバーは召喚されていない設定なのですすみません。ただ、二人に子供ができるころにはクロは召喚されているので二人にアドバイスできるでしょう。
>>132
尊いと言ってもらえてうれしいです。二人は長いこと誓いを交わしたままでいました。
>>133
女の子同士の結婚ならやっぱり二人ともウエディングドレスがいいと思います。あと、とっておきがやばいきらファンが○○○になってしまう。
>>134
たまちゃんは二人のことを応援すると決めましたから。ソラ様は頑張って我慢しました。
花名と結婚して少し経ちました。あの旅館の女将が家にやって来て結婚祝いとして旅館の割引券をプレゼントしてくれたので私と花名は新婚旅行に行くことになりました。
「やっと着きましたね」
「うん、そうだね」
長い距離を歩いてようやく旅館に着きました。
「一之瀬花名様と一之瀬クレア様ですね。お待ちしておりました」
中に入るとあの女将が私たちを出迎えてくれました。それにしても一之瀬クレア。とてもうれしい言葉です。
「えへへへ」
思わず笑顔になってしまいます。
「急に笑い出してどうしたのですか?」
「あ、いえなんでもないです」
女将に変な目で見られてしまいました。気を付けないといけません。
「それじゃあ手続きをしよっか」
「そうですね」
私たちは二人で宿泊の手続きをします。宿泊の手続きを終えると戸が開く音がしました。どうやら私たち以外のお客が来たようです。
「こんにちはー」
「あばばばばばー。中もすごいですー」
その声の一つは聞きお覚えのある声でした。私と花名は振り返ります。
「「たまちゃんっ」」
「花名ちゃんとクレアちゃん」
やってきた客の一人はたまちゃんでした。私たちはたまちゃんのところに行きます。
「びっくりですね。花名ちゃんたちもここに泊まるんですね」
「うん、新婚旅行で来たの。たまちゃんのほうは」
「実は商店街の福引でこの旅館の宿泊券を当てたのです」
たまちゃんがそう言いました。でも、どうしてかおすさんもここにいるのでしょうか。私たちの視線はかおすさんに向かいます。視線に気づいたたまちゃんが口を開きます。
「あばっ」
「実は私はかおすちゃんとお付き合いをすることになったのです」
たまちゃんがかおすちゃんを抱き寄せてそう言いました。
「「え、えええーーーー」」
私たちはびっくりしてそんな声をあげてしまいます。
「い、い、い、いつから付き合っていたの?」
「お二人が結婚をする少し前に私とかおすちゃんは恋人同士になりました」
「そうなんだ……」
「はい、たまちゃんと恋人になりました」
「それじゃあ私たちも宿泊の手続きをしましょうか」
「そ、そうですね」
そう言って二人は女将のところに向かいました。
「まさかあの二人が付き合うことになっているなんてびっくりですね」
「うん、そうだね。でも……」
「でも?」
「たまちゃんが新しい恋を見つけて本当によかった」
「そうですね」
私たちが会話をしている間にお二人も手続きを終えたようです。私たち四人は女将に部屋に案内されました。
「一之瀬ご婦妻方はこちらの部屋で、百地たまて様と萌田薫子さまはこちらの部屋になります」
どうやら、私とたまちゃんたちはとなり同士のようです。
「それでは夕食の時間になれば夕食を持っていきますのでそれまでお部屋でおくつろぎくださいませ」
「それじゃあ、花名ちゃんたちに負けないくらいお部屋でイチャイチャしましょうか」
「あばっ」
たまちゃんたちはそう言ってお部屋に入っていきました。
「私たちもお部屋に入りましょうか」
「うん、そうだね」
私と花名は部屋でくつろぎます。
「それにしても花名以前に比べるとだいぶ体力がつきましたね」
「え?そうかな?」
「はいっ。だって以前はこの旅館まで歩くだけですごく疲れていましたが今回はそんなこともないですし」
「それは多分クレアと激しい運動をいっぱいしているからかな」
花名がそんなことを言ってきました。激しい運動というのはあれのことですね。
「そうですね。私と花名は数えきれないくらい恋人同士の営みをしてきましたからね。自然と花名も体力がついたんですね」
「クレアのおかげだよ」
花名のその言葉に私は嬉しくなります。
「こちらこそありがとうございます。愛していますよ花名」
「私も愛しているよクレア」
私たちはキスをしました。それから私たちは昼寝をすることにしました。
「ん、うーん」
そんな声をあげながら私は目を覚まします。窓の外を見ると夕方になっていました。少し寝すぎたようです。となりを見ると花名も今起きたところのようです。
「「んぅっ」」
私と花名はキスをします。キスをしていると突然扉が開きました。どうやら夕食の時間になったようです。
「お食事をお持ちしたのですがもしかしてお邪魔でしたか」
私たちは首を横に振ります。
「いえ、別にお邪魔というわけでは」
「うん、そうです。ただキスをしていただけです」
「そうですか。それは少し残念ですね。せっかくの新婚旅行なのですし、あなたたちには思い出作りのためにもっともっとイチャイチャしてほしいと思っています。お部屋のことは気にしなくていいですので夜になったら存分にイチャイチャしてくださいませ。それでは私は百地様達に料理を持っていきますので」
女将はそう言って部屋を出ていきました。
「女将はああ言っていますがどうしますか花名?」
「やっぱりお部屋を汚すのは悪いし普通に過ごそっか」
「そうですね」
「それよりもご飯にしよっか」
「そうしましょう」
私たちは夕食を食べることにしました。
「「いただきます」」
二人で仲良く合図をして食べ始めます。
「相変わらずここの料理はおいしいね」
「はいっ。すごくおいしいです」
旅館の料理は季節のお野菜やキノコや山菜などの山の幸が豊富でとても美味しかったです。私と花名は夢中になって食べました。
「「ごちそうさまでした」」
私と花名はあっという間に食べ終わりました。
「すごくおいしい料理だったね」
「はいっ。とてもおいしかったです」
私と花名はお風呂に入ることにしました。お風呂に入るために部屋を出るとちょうどたまちゃんたちも部屋を出たところでした。
「おや、お二人も今からお風呂ですか?」
「うん、私たちも今からお風呂に入るところだよ」
「それじゃあ一緒に浴場に行きましょうか」
「うん」
私たちは脱衣場で衣服を脱いで裸になりました。
「私たちはこの大浴場でイチャイチャすることにしますけどお二人はどうするのですか?」
「私たちは露天風呂のほうに行くことにします」
「そうですか、それじゃあかおすちゃんいっしょに洗いっこしましょっか」
「はいっ」
たまちゃんたちは向こうに行ったので私たちは露天風呂のほうに行くことにしました。
「いいお湯だねー」
「そうですね」
私と花名は露天風呂でまったりとしています。温泉に入って顔が少し上気している花名の顔はとてもきれいです。
「花名」
最愛の人の名前を呼びます。
「クレア」
花名も私の名前を呼びます。
「「愛してい(るよ)(います)」」
そのまま私たちは見つめ合い。顔を近づけて唇を重ね合わせます。と言っても我慢できなくなってはいけないので軽い触れるだけのキスですけど。唇を離しまた重ねます。私たちはお風呂に入っている間その行為を何度も繰り返しました……。
「お風呂とても気持ちよかったですね」
「そうだね、とてもさっぱりしたよ」
お風呂から出た私たちは寝間着を着ながらそんな会話をします。たまちゃんたちは私たちより先にお風呂から出たようなので私たち二人だけでした。
「お部屋に戻ろっか」
「そうですね」
後は寝るだけなので部屋に戻ります。部屋に戻るとお布団が敷いてありました。
「それじゃあ寝ましょうか」
「うん、そうだね」
「「おやすみなさい」」
私たちはいつものようにおやすみのキスをしてから眠りにつくことにしました。
私は眠りにつくことにしたのですがなかなか眠れないでいました。その理由は……。
『あぁん。たまちゃーん』
『ふふふ、かわいいですよ。かおすちゃん』
となりの部屋から聞こえる声のせいです。となりの部屋ではたまちゃんとかおすさんがしているようです。その音が私たちの部屋にまで響いてきます。その声のせいで私は眠れないでいました。眠ろうと目をつむっているのですが眠ることができませんでした。花名はどうなのかと思い目を開けてみます。
「「あっ」」
花名と目が合っちゃいました。どうやら花名も私のように眠れないでいるようです。
「眠れないね」
「そうですね」
「あのふたりやっちゃているね」
「そうですね」
『たまちゃん、愛していますー』
『私も愛していますよ。かおすちゃん』
今もこうしてあの二人の声が聞こえてきます。あの声のせいで興奮して眠りにつくことができません、声を聞くたびにどんどん興奮してきちゃいます。この興奮を鎮めるには……。
「花名」
そう思って花名を見つめると花名もこくりとうなずきました。
「「んぅっ。んぅんんん」」
私と花名は唇を重ね合わせます。温泉でしていたような軽いキスではなくお互いをむさぼるような激しいキスです。キスをしているうちにお互い我慢できなくなり私と花名は寝間着を脱ぎ捨て下着も脱ぎ捨てます。
「花名っ」
「クレアっ」
そのまま私と花名はいっぱい愛し合いました。
「「はぁはぁ……。はぁはぁ……」」
激しい行為が終わり私と花名は呼吸を整えながら余韻に浸ります。
「とてもよかったよ。クレア」
「花名もとてもよかったです」
私たちはそう言いながら唇を重ねます。向こうの部屋もとても静かになっていました。 どうやら向こうも終わったようです。すごく疲れました。でもとてもよかったです。今ならぐっすり眠れそうな気がします。
「それじゃあ、おやすみなさい、花名」
「おやすみ、クレア」
私たちはおやすみのキスをして今度こそ眠りにつくことにしました。
翌朝私と花名、それにたまちゃんとかおすさんは女将に、
「昨夜はお楽しみでしたね」
と言われてしまいました。
「「それじゃあありがとうございました」」
旅館でもう一泊し、新婚旅行を楽しんだ私たちは女将にそう挨拶をして旅館を出ます。ちなみにたまちゃんたちは私たちの邪魔にならないように私たちよりも後に旅館を出発するようです。
「こちらこそありがとうございました」
女将もそう返します。お礼を言ったので歩こうとすると女将の声が聞こえてきます。
「あなたたちならいつでも割引をします。なので、またこの旅館に来てください」
どうやらあの女将とは長い付き合いになりそうです。
「新婚旅行楽しかったですね」
「うん。相変わらず料理も美味しかったし、温泉もすごく気持ちよかった」
「女将はああいっていましたし、またあそこに行きたいですね」
「うんっ」
「花名」
「クレア」
私たちは見つめ合ってからくちづけを交わします。
「それじゃあ行きましょうか」
「うん」
私たちは手をつなぎながら自宅へと歩いていきました。
というわけで投稿しました。
せっかく二人を結婚させたのだから新婚旅行に行かせなければいけないと思い書きました。ちなみにほぼ同時に投降した作品とも少しつながっています。
コメ返信を行います
>>147
クロスオーバー物のゲームの醍醐味だと思います。
>>148
私のエトワリアを舞台にした作品は皆つながっているという設定になっています。
>>149
はい、その通りです。
花名と結婚してから長い年月が経ちました。私たちの間には子供もでき家族みんなで幸せな毎日を送っています。
「それじゃあ忘れ物はないですね」
「うんないよー」
「わたしもー」
「それじゃあ行きましょうか」
「「「うん」」」
今日は家族みんなでピクニックに行く日です。そのために今日は花名と早起きをしてピクニックのためのお弁当を作りました。
「花名、ピクニック楽しみですね」
「うん、二人でお弁当作ったもんね」
「わたしもたのしみー」
「たのしみー」
私たちはそんな会話をしながら歩きます。歩いていると向こうから歩いてくる人が見えました。
「やや、花名ちゃんたちではありませんか」
たまちゃんでした。
「あ、たまおねーちゃんだー」
「たまおねーちゃんだー」
子供たちがたまちゃんに駆け寄ります。私たちもたまちゃんに近づきます。
「それで皆さんお揃いでどうしたのですか」
「うん、実は今日は皆でピクニックに行くところなの」
「それは楽しそうですね」
「うん、とっても楽しみ。たまちゃんは」
「実は朝の市場が開かれると聞いておいしい食材がありそうだと思って行ってみることにしたのです」
「そうなんだ、頑張ってね」
「はい、がんばります」
私は花名とたまちゃんが話している間子供たちがどこかに行かないようにしっかり見ることにしました。
「それにしても」
たまちゃんは子供たちを見ながらつぶやきました。
「どうしたのたまちゃん」
「大切な友達の花名ちゃんの子供ですから名付け親になりたかったです」
「それはだめです」
「何でですか?」
「たまちゃんのネーミングセンスはすごく残念だからです」
私がそう言うとたまちゃんはうなだれました。
「ねーねー、くれあおかーさん。たまちゃんのネーミングセンスはどうざんねんなのー?」
「ざんねんなのー?」
子供たちがそんなことを聞いてきました。
「あなたたちは知らなくていいことです」
私はきっぱりとそう言います。これ以上聞かれたら困るので出発することにします。
「花名、そろそろ行きましょうか」
「あ、うんそうだね。またねたまちゃん」
私たちはうなだれているたまちゃんを放ってピクニックに向かうことにしました。少し経てば復活するでしょう。
「ようやくつきましたねー」
里を出て少し歩いてようやくピクニックの目的地である花畑に到着しました。
「わーすごーい」
「すごーい」
二人は花畑に着くなりそう感嘆の声をあげながら走り回りました。
「あんまり遠くに行ったらだめだよー」
花名が子供たちにそう叫びました。
「「わかったー」」
子供たちがそう返事をします。私たちは子供たちから目を離さないようにしながらビニールシートを敷いたりお弁当を用意したりします。少ししてようやくピクニックの準備ができました。
「ご飯の準備ができましたよー」
私は子供たちに向かって叫びます。子供たちはすぐに戻ってきました。
「それじゃあいただきます」
「「「いただきます」」」
私たちはそう言ってからご飯を食べることにしました。こうしてきれいな花々を見ながらの食事もすごくいいです。
「ねーねー、この料理ははなおかーさんとクレアおかーさんのどっちが作ったのー」
「あ、それは私が作った料理だよ」
「じゃーこっちはー」
「そちらは私ですね」
私たちはそんな会話をしながらピクニックを楽しみました。
「「すーすー」」
ご飯を食べ終えるとおなか一杯になったからなのか子供たちは眠りました。
「花名、子供たちとこうして過ごせてとても幸せです」
「うん、私も幸せだよ、クレア」
私たちは見つめ合いそのまま唇を重ね合わせます。しばらく唇を重ねてから離します。
「それじゃあ私たちも昼寝をしよっか」
「そうですね」
私たちも子供たちのように昼寝をすることにしました。
私と花名が妊娠してから数か月が経過しました。そろそろ名前を決めたほうがいいかもしれません。そう思って花名と相談します。
「それじゃあ名前はどうしましょうか」
「クレアは確か昔お花屋さんをやっていたんだよね?」
「はいっ。そうです」
「私も花名で花の名前と書いて花名で花と関係があるからお花の名前からとるのが私たちにふさわしくていいと思うな」
「そうですねそれがいいと思います。そうしましょうか」
「うんっ」
それから、私はいくつかの花を調べアネモネという名前がいいと思いアネモネと名付けることにし、花名はあやめという名前を考えました。それから数か月して私たちの子供であるアネモネとあやめが誕生しました。
「う、うーん」
私はそんな声をあげながら目を覚まします。となりを見ると子供たち、アネモネとあやめはまだ寝ていましたが花名は起きていました。
「花名、私夢をみていました」
「私も夢をみていたよ」
「そうなんですね」
花名がどんな夢をみていたかは聞かなくてもわかります。私たちはしばらく二人の寝顔を見つめます。
「二人は花名によく似てかわいいですね」
「ちがうよ、クレアにそっくりでかわいいんだよ」
「花名です」
「クレアだよ」
しばらく私たちはそんな言い合いをします。
「うふふふふ」
「あはははは」
そんな会話がおかしくて笑ってしまいます。
「花名」
「クレア」
「愛してい(ます)(るよ)」
私たちはもう一度唇を重ね合わせました。
とても幸せな一日でした。
実は少し前に子供たちが起きていることに私たちは気づきませんでした。
というわけで投稿しました。
今日は子供の日なので花名とクレアの二人に子供ができているという設定のssにしました。
コメ返信です
>>157
二人の子供の名前なら誕生花がいいと思っていたので素敵と言ってもらえてうれしいです。
まさか子供まで産まれてしまうとは…(そういえば以前女将さんが言ってた())
親がこうだと子供たちも愛の深い子になってそうですね…!
コメ返信です。
>>159
うちのエトワリアは女同士で子供が作れる設定ですから。それから彼女たちに育てられた子供は愛の深い子に育つでしょう。
この前の花名との結婚式の時、結婚祝いのプレゼントとしてスティーレの割引券をもらったので二人でスティーレに行くことにしました。
「いらっしゃいませー」
店員の夏帆さんに迎えられ席に着きます。私も花名も属性喫茶には興味がないので普通の接客をするようにお願いしてから注文をします。
「お待たせいたしました。ご注文の品をもってきました」
ほどなくして苺香さんが注文したパフェを持ってきました。
「それじゃあ食べましょうか」
「うん」
私と花名はパフェを食べることにしました。
「おいしいね。クレア」
「そうですね。花名」
私たちはパフェを食べながら他愛もない会話をします。とても幸せなひと時です。
「おいしかったですね」
「うん」
「ねぇねぇ。ちょっといい?」
パフェを食べ終わり一息ついていると夏帆さんに話しかけられました。
「いったい何ですか?」
「あっ。やっぱり」
私の声を聞いた夏帆さんがそんな声をあげました。少し意味が分かりません。
「あ、苺香ちゃーん。ちょっときてー」
夏帆さんに呼ばれ苺香さんがやってきました。
「いったいどうしたのですか?夏帆さん」
「苺香ちゃん、クレアちゃん何かしゃべってみて」
そんなことを言われてしまいました。何がしたいのかわかりませんが言うとおりにしてみます。
「「いったい何がしたいのですか」」
苺香さんと声が被ってしまいました。でも私たちの声を聞いた夏帆さんは満足げです。一体どういうことなのでしょうか。
「二人の声がそっくりだということだよね?」
花名が口を開きそんなことを言ってきました。
「え?そうなんですか?」
「うん、さっきしゃべっていたクレアと苺香さんの声はすごくそっくりだったよ」
「うん、それで二人にしゃべってもらったの」
花名とクレアがそんなことを言っていますけど……。
「「そんなにそっくりなんですか?」」
「「うん」」
花名と夏帆さんが同時に頷きました。
「あっ。でも、苺香さんとクレアの声がそっくりでも聞き間違えるなんてことは絶対ないから」
「あらあら、それは面白そうですね」
いつの間にか美雨さんが近くに来ていました。
「実は私も前々から二人の声はよく似ていると思っていました。本当に二人の声の区別がつくのか試してみてもらってもいいですか?」
「もちろん。私とクレアはふうふだもん。嫁の声を聞き間違えるなんてありえないから」
花名がそう断言しました。そうして。私と苺香さんんの声を聞き比べるゲームが始まりました。
花名は目隠しをされ何も見えなくさせられています。この状態で私と苺香さんがランダムに喋ります。
『それでは苺香さん、クレアさんのようにしゃべってみてください』
美雨さんがそう書かれた紙を私たちに見せます。その紙を見て苺香さんが口を開きます。
「次回もがんばりりますっ!またいつでも来てくださいね!」
「っ!?」
私はその言葉を聞いてびっくりしてしまいます。私と苺香さんの声が似ていると言われてもそう思わなかったのですが、私の真似をする苺香さんの声を聞いて私に似ていると思ってしまいました。花名は大丈夫でしょうか?いえ、花名なら大丈夫なはずです。だって花名は私の嫁ですから。そう思い花名を見ます。
「苺香さん」
「正解です」
花名は見事当てることができました。花名が正解したことに私は嬉しくなります。そう思っていると美雨さんが次の指示を出しました。
『では、クレアさん。苺香さんのようにしゃべってみてください』
そう書かれていました。私は言われた通り苺香さんのようにしゃべってみます。
「なんで来たんですか?」
「クレア」
「正解です」
今度も花名は当てることができました。
「飛び上がるほどおいしいですか?」
「苺香さん」
「正解です」
「今夜はお月様がきれいですね」
「クレア」
「正解です」
私か苺香さんがしゃべり、花名がどちらのセリフかを当てるゲームは続き今のところ花名は全問正解しています。花名が私の声を聞き分けることができてとてもうれしいです。
「これはすごいですね……」
美雨さんがそう感嘆の声を漏らしました。
『では、最後の問題を出します』
美雨さんが紙にそう書きました。一体どっちがしゃべるのでしょうか?そう思って紙を見ると予想外のことが書かれていました。
「ゲームは終了です。花名さんとクレアさんの絆の強さには感動しました。目隠しを外しますね」
美雨さんがそう言って花名の目隠しを外します。
「ふーっ」
目隠しを外された花名は息を吐きながら私と苺香さんを見ます。
「あれ?」
見てそう戸惑いの声をあげました。花名は私と苺香さんを交互に見て口を開きます。
「クレア?その姿いったいどうしたの?」
と、私に、苺香さんの姿になっている私に向かってそう言いました。
「花名っ」
私は嬉しくて花名に駆け寄り抱き着きます。
「私だとわかってくれてうれしいです」
「だってクレアは私のモノだもん。たとえどんな姿をしていても間違えるなんてありえないよ。ところでどうして苺香さんの姿になっているの?」
「えーと。それはですね……。先ほど美雨さんはゲームが終了したと言いましたが、あれは嘘なんです。本当の最後の問題として私と苺香さんの体を入れ替えて花名が気付くかどうか試したんです」
「そうだったんだ。目隠しを外されてクレアを見たら違和感があって苺香さんを見たらクレアだったからびっくりしちゃった」
「花名っ」
「わっ。なに!?」
私は花名の手を握ります。
「私と苺香さんの声が似ていると言われ、私と苺香さんの声を聞き比べることになってびっくりしましたが、花名が全問正解してくれてとてもうれしいです」
「うん、さっきも言ったようにクレアと苺香さんの声がそっくりでもクレアの声を聞き間違えるなんてありえないことだから」
「ありがとうございます。愛しています」
「うん、私もだよ」
「花名」
「クレア」
私たちはそのまま唇を重ねようとしますが、止められてしまいました。
「ちょっとちょっと、クレアちゃん。今クレアちゃんは苺香ちゃんの体を使っているんだからキスしちゃダメでしょ」
あ、そういえばそうでした。
「「あははは……」」
私たちは乾いた笑いをしました。
あれから私は体を元に戻してもらってから花名と一緒にスティーレを出ました。
「今日は私と苺香さんの声が似ていると言われてすごくびっくりしちゃいました」
「私は前から二人の声が似ていると思っていたけど、まさか二人の声を聞き比べることになるなんて思わなかった」
「そうですね。私もこんなことになるなんて思いませんでした」
私と花名は家に向かって歩きます。
「あの花名」
「なに、クレア?」
「今は花名に声がそっくりな人はいませんけど……。花名に声がそっくりな人がこっちに来たとしても私もその人と花名の声を絶対に聞き間違えませんから」
私はそう花名に言います。
「うん」
そのまま私たちは見つめ合い唇を重ねます。
「それじゃあ帰りましょうか」
「うんっ」
私たちは家に向かって再び歩き出しました。
というわけで投稿し終わりました。クレアの声優と苺香の声優は同じなのでそれをネタにしたssを書いてみました。きらファンでもこういう声優ネタはもっと増えてほしいと思います。
後、この前はこどもの日だったので花名とクレアの子供を出してみましたがまたああいうssを読みたいという要望があれば書くかもしれません。
声が同じという特徴をここまで引き出すとは……
最後は声ではなく見た目という花名への試練…やはり二人の愛の力はすごいですね!
おちフルのニナちゃんが参戦した時、クレアはどう反応するのでしょうか……!
コメ返信です
>>168
そう言ってもらえてうれしいです。
>>169
二人の愛の力はとても強いという設定ですから。それから私の解釈では花名と声が同じアイドルなのでニナのファンになりそうな気がします。後、ルナさんの解釈も知りたいです。
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最近里の近くに遊園地ができたと友達の冠さんに聞いたので花名とふうふ二人で行くことになりました。
「遊園地とても楽しみです」
「そうだね。私もとても楽しみ」
花名と二人で遊園地に向かって歩きます。
「それにしてもエトワリアに遊園地があるなんてびっくりだよ」
「実はですね、聖典の世界にある遊園地を参考にした遊園地がエトワリアにはいくつかあるのです」
「そうなんだ!」
「はい、でもその遊園地たちはみんな遠いところにあるんです。私は聖典の世界で遊園地で楽しく遊んでいる人たちを見て私も行ってみたいと思っていたんです。だから、今日遊園地に行けてとてもうれしいです」
「じゃあ、今日はいっぱい楽しもうね」
「はいっ!」
少し歩いてようやく遊園地の入り口に到着しました。
「これが本物の遊園地なんですね」
初めて生で見る遊園地はとてもすごかったです。中に何があるのかとても楽しみです。
「花名、早く入りましょう」
私ははやる気持ちを抑えられずにそう言います。
「うん、入ろっか」
私たちは手を繋いで遊園地の中に入ります。
「うわーーーー」
私はそう感嘆の声を漏らします。中で見るのもとてもすごいです。たくさんの人が楽しそうに笑っています。
「私花名と一緒に遊園地に来ることができてとてもよかったです」
「クレア、その言葉を言うのはまだ早いよ」
「あ、そうですね。初めて遊園地に来た喜びでつい言ってしまいました」
「もうっ。クレアったら」
「うふふふ」
「あははは」
二人で笑い合います。
「それじゃあクレアはどこに行きたい」
「私が決めていいのですか?」
「うん。だってクレアは今日初めて遊園地に来たんだよね?だから、クレアの行きたいところでいいよ。クレアが嬉しいと私も嬉しいし」
「花名……」
私はパンフレットを見ながら考えます。どのアトラクションもとても楽しそうです。写真を見るだけでワクワクしてしまいます。
「じゃあ、まずはこのアトラクションに乗ってみたいです」
「分かった。そこに行こっか」
「はいっ」
「わーすごいですー」
私はそう感嘆の声を漏らします。私はいま観覧車の中にいます。観覧車はとても高く周りを一望することができます。
「これすごいです。すごくすごいです」
私は景色を見ながらそう言います。
「うんすごいね」
花名も私と一緒に景色を見ています。
「あ、あそこに見えるのは里かな」
花名がそう言ってある方向を指さします。私もそこを見ます。
「あ、確かに里ですね。私こんなに高いところから里を見たのは初めてです。この景色を見ることができただけでも遊園地に来てよかったです」
「もうっ。だから、早いって」
「うふふふふ」
「あはははは」
私たちは二人で笑い合いそのまま唇を重ねます。
「次はどこに行こっか」
「確か遊園地にはものすごい速度で移動する乗り物があるんでしたよね?」
「ジェットコースターのこと?」
「そう、それです。それに乗ってみたいです」
「じゃあ、次はそこに行こっか」
「はいっ」
「えーと確かあのキャラクターは覇王鬼帝というんでしたっけ?」
「ちがうよ、ハローキティだよ」
「あ、そうでした」
私と花名はジェットコースターの列に並んでいます。ジェットコースターには覇王鬼帝じゃなくてハローキティというキャラクターが使われています。とてもかわいいです。
「順番が来ましたね」
「そうだね」
私と花名はジェットコースターに乗ります。初めて乗るものすごい速度の乗り物。とても楽しみです。
「はーはーはーはー」
私はそんな声をあげてしまいます。ものすごい速度で動く乗り物すごすぎでした。すごすぎて私はへたり込んでしまいました。
「はーはーはーはー」
「クレア、大丈夫?」
「大……丈……夫じゃあり……ません」
「だよね。飲み物を買ってくるからここで待っていてね」
「分か……りまし……た」
私は花名を待つことにしました。
「ねー君。ひとり?」
「はい?」
花が飲み物を買いに行って少しして回復したころ私は声をかけられました。
「私に何か用ですか?」
「君すごくかわいいね。俺と一緒に遊ばない?」
これはいわゆるナンパというやつです。私は口を開き、
「いやです。私には心に決めた人がいるのであなたとなんて遊びません」
と言い放ちます。それでも男は去りません。
「そんな奴よりも俺のほうが絶対いいって。俺と一緒に遊んでくれよ」
「いやです」
「ちっ。こうなったら」
男が私に何かをしようとします。その時でした
「そこの人何をしているの」
花名が私を助けに来てくれました。
「あぁ。なんだてめえ。変な格好しやがって」
男の言う通りなぜか花名は猫耳メイドになっていました。
「その子は私の嫁で、私のモノなの。だから、その子から離れて」
花名はすごい剣幕でそう言います。
「ちっ。興味が失せたぜ」
男は花名の剣幕に押されどこかに行きました。
「クレアに何もなくてよかったよ」
「ありがとうございます。ところでどうして猫耳メイドになっているのですか?」
「クレアが男に絡まれているのを見たらクレアを守らなきゃと思ったの。そしたらナイトの姿になっていたの」
「そう言えばそれはナイトの姿でしたね。私を守ってくれてありがとうございます」
「嫁を守るのは当然だよ。それよりも飲み物以外にもたこ焼きも買ってきたの。一緒に食べよ」
花名はそう言って袋から飲み物とたこ焼きを取り出しました。
「はいっ」
「「それじゃいただきます」」
私たちはそう言って飲み物とたこ焼きを食べることにしました。花名はイチゴのジュースで私はミカンのジュースを飲むことにしました。花名はたこ焼きを口に入れます。
「あつっ。すごく熱い」
花名はそう言います。
「大丈夫ですか花名?」
私はそう言って花名に飲み物を口に含ませて口の中を冷やします。
「はーすごく熱かった」
「そんなに熱いんですか?」
私はそう言いながらたこ焼きを口に含みます。
「あれ?」
確かに熱いですけど……。
「そんなに言うほど熱くありませんよ」
「えー、そうなの」
おかしいですね。私はそう思いながらあることを思いつきます。
「花名」
「なに、クレ……ア」
私は口に含んでいたたこ焼きを口移しで花名に食べさせてあげます。
「どうですか。花名?」
「とてもおいしいよ。クレア」
「ありがとうございます花名」
「クレアもっと欲しい」
「分かっています」
私はまたたこ焼きを口に含み口の中で冷ましてから花名の口の中に運びます。私はその動作をたこ焼きがなくなるまで繰り返しました。
「ふーたこ焼きおいしかった」
「それはよかったです」
「あっ」
「どうしましたか花名?」
「結局私がたこ焼き全部食べちゃった」
「いえ、いいんです花名といっぱいキスできましたし」
「もうっクレアったら少し恥ずかしいよ」
「それにしてもどうして花名はたこ焼きをあんなに熱く感じたんでしょうか?」
「確かに、私あんなに猫舌じゃなかったはずなのに」
あれ?今花名が気になることを言ったような。猫舌。猫?
「あっ」
「何か分かったのクレア?」
「今の花名は猫耳メイドになっていますよね」
「うん、そうだね」
「だから、花名は重度の猫舌になっているのじゃないでしょうか」
「あ、そっか。じゃあ元の姿に戻らなきゃ」
そう言って花名はいつものそうりょの姿になりました。猫耳メイドの花名もかわいかったので少し残念です。
「それじゃあ次はどこに行こっか」
「じゃあ、あそこがいいです」
私たちは次のアトラクションに向けて歩き出しました。
「ふー、今日はとても楽しかったです」
「そうだね、とても楽しかった」
遊園地でいっぱい遊んだ私たちは家に帰ることにしました。
「それにしてもこの遊園地は世界を移動する遊園地でもうすぐ次の世界に行ってしまうんですよね?」
「そうみたいだね」
「残念です」
「そうだね、でも……」
「でも?」
「まだ時間はあるし明日も明後日も遊園地が行ってしまうまで毎日行こう?」
「はいっ」
私たちは唇を重ね合わせてから家に帰ることにしました。とても楽しい一日でした。
というわけで投稿しました。遊園地でのデートは定番だと思っています。ですが、エトワリアに遊園地があるのか不明でしたので今まで書けませんでしたが、今回のイベントは遊園地だったので遊園地を題材にしたssを書いてみました。ちなみにほかにも投稿しましたのでよろしければそちらもどうぞ。
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=1854&ukey=0#res77
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=2137&ukey=0#res86
たこ焼きなのにとてつもなく甘いように思うのです
天然で猫っぽいのアツアツのたこ焼きを食べられる冠ちゃんは改めてすごいのですね(関係ない)
>>180
考えることは同じ…
コメ返信です。
>>180
そうですね。百合に割り込む人に慈悲はありません。
>>181
とてつもなく甘いと言ってもらえてうれしいです。
花名と結婚してから少し経ったある日神殿からお届け物が来ました。宛先を見ると一之瀬花名と一之瀬クレア宛てになっていました。
「一体なんでしょうか?」
いま花名は出かけているので部屋に運んで花名の帰りを待つことにします。
「ただいまー」
しばらくしてようやく花名が帰ってきました。
「お帰りなさい、花名。神殿から荷物が来ています」
「本当だ。一体何だろう?開けてみよっか」
「そうですね」
二人で荷物を開けて中身を見てみます。
「「わーー!」」
私と花名は思わず感嘆の声を漏らしてしまいます。
「これって……」
「ウエディングドレスだね」
荷物の一つは結婚式のときに私と花名が着たウエディングドレスでした。
「これってレンタルじゃなかったんだね」
「そうですね……。てっきり借りたものだと思っていました」
結婚式が終わった後ソラ様に渡しました。どうしてソラ様がそんなことをしたのか疑問に思っているとあることに気づきます。
「花名、このウエディングドレス何らかの魔法がかけられているみたいです」
「そうなの!?どんな魔法なの?」
「それは調べてみないと分かりません。でも、悪い魔法ではないと思います」
「そうだよね。ソラ様がそんなことをするとは思えないし」
私たちはしばらく考えますが荷物がまだあることを思い出します。
「ほかには何があるんだろう……?」
「これは……」
それは私と花名が誓いを交わしている瞬間の写真を使ったポスターでした。写真であってもウエディングドレス姿の花名はとてもきれいで私は思わず見とれてしまいます。
「はっ」
しばらく見とれてから我に返ります。いけない、荷物を調べないといけません。それにしても……。
「少し、恥ずかしいですね……」
「そうだね。でも、このポスターはすごくいいものだから私たち二人だけが見ることができる場所に置こっか」
「そうですね」
私と花名は寝室にポスターを貼ることにします。寝室にポスターとついでに荷物を持っていきポスターを貼り終わります。改めてポスターを見ます。
「ウエディングドレス姿の花名、すごくきれいです」
「クレアだってすごくきれいだよ」
「ありがとうございます」
「「んぅ」」
私たちはポスターの写真のように唇を重ねます。しばらく唇を重ねてから作業に戻ります。
「どうやらこれが最後の荷物のようです」
私は言いながら中身を見てみます。
「これは……」
「結婚アルバムです」
それは表紙に私と花名が誓いを交わしているときの写真が使われている本で、表紙に結婚アルバムと書かれていました。
「いろんな写真があるね」
「そうですね」
そのアルバムには私と花名の結婚式の時の様々な写真がありました。気づかなかったけどあの時色々写真を撮られていたんですね……。
「あっ」
写真を見ていると花名がそんな声をあげました。
「どうしたんですか」
「ほらここ見て」
花名はそう言いながらある写真のある部分を指さしました。
「あっ」
私も気づきます。そこにはたまちゃんとかおすさんがとても仲よさそうにしていました。
「あの時は気づかなかったけどこのころからあの二人は付き合っていたんだね」
「そうですね。この二人もとても幸せそうですね」
「そうだね」
「花名」
「うん、私たちの子供を作るのは二人が結婚してからしよっか」
私と花名はそんな会話をしながらアルバムのページをめくっていきます。それにしても……。
「こうしてアルバムを見ているとあの結婚式の想い出がよみがえりますね」
「うん。私もクレアも本当に幸せそうに写っている」
「はい。それにウエディングドレスを身に纏っているから私も花名も本当にきれいです」
「あ、そうだ。折角ウエディングドレスをもらったんだし着てみない?」
「そうですね。そうしましょう」
私と花名はウエディングドレスに着替えることにします。あの時は神殿の人が着せてくれましたが、今回は自分で着なければいけません。私たちは悪戦苦闘しながらなんとかウエディングドレスに着替えます。
「やっぱり、生で見るウエディングドレス姿の花名は写真で見るよりもずっとずっときれいです」
「クレアだって写真で見るよりもずっとずっとずっときれいだよ」
「花名」
「クレア」
「「愛してい(ます)(るよ)」」
私たちはそう言いながら写真のようにくちづけを交わします。いえ、写真のようではありません。だって、あの時は結婚式でたくさんの人が見ていました。でも、今は私たちの家でここには私たちしかいません。だから、私と花名はとても激しくキスをします。
静かな室内に私と花名が奏でる音が響きます。呼吸のために唇を離してはまた重ねる。そんな行為を何度も繰り返します。でも、唇を重ねるたびにもっと花名を感じたい、花名と繋がりたいそんな思いが強くなっていきます。
「花名」
「クレア」
私たちは見つめ合い頷くとウエディングドレスを着たままいっぱいいっぱい愛し合いました。
「「はあはあ…………はあはあ……」」
長い長い行為が終わり私たちは息を整えます。ウエディングドレス姿の花名はとてもきれいだったのでいつもよりもとても激しくしてしまい、とても疲れましたけど、とてもよかったです。
「ウエディングドレス沢山汚してしまいましたね」
「そうだね、クレアがあまりにもきれいだったからやりすぎちゃった」
「花名もものすごくきれいでしたよ」
「うん、ありがとう。今度二人でソラ様に謝りに行こう」
「そうですね。でも今は……このままこうしていたいです」
私は花名と抱き合いながらそう言います。そのまま私たちはしばらく行為の余韻に浸っていました。
ソラ様に謝りに行って分かったことですが、ウエディングドレスにかけられていた魔法はどんなに汚したとしても一日たてば元通りきれいになってしまうという魔法でした。私と花名はソラ様がこのウエディングドレスにかけた魔法の意味に気づき赤くなってしまいました。
というわけで投稿し終わりました。花名とクレアが結婚式の時のアルバムを見る話が書きたくなったので書いてみました。
ジリリリリリリリ。
「わっ。一体何ですか」
私はそんな声を出しながら飛び起きます。音のしたほうを見ると目覚まし時計が鳴っていました。
「どうして目覚ましをつけていたんでしたっけ?」
私はそう呟きながら目覚ましを止めます。
「普段は目覚ましなんてつけていないはずなのに……」
しばらく考えてから思い出します。
「そうだ、今日はあの日です」
「すーすー」
隣を見ると花名はぐっすりと眠っていました。急いで花名を起こさないといけません。
「花名。花名。起きて。起きてください」
何度もゆすりながら声をかけます。
「クレア。それは私じゃなくてゴリラだよぉ……」
「…………」
いったいどんな夢をみているのでしょうか……。いえ、今はどうでもいいです。こうなったら……。
「花名っ」
私は眠っている花名にキスをします。しばらくしてから唇を離すと花名は目を覚ましていました。
「おはようございます、花名」
「おはよう、クレア」
花名の顔は少し赤くなっていました。ふふふ、とてもかわいいです。
「それより、クレア。いつもより早い時間だけど一体どうしたの?」
「花名、今日はあの日です」
「あの日……」
花名は考える素振りをします。少しして口を開きます。
「あ、そうだった」
どうやら思い出したみたいです。
「早く朝ごはん食べなくちゃ」
「はいっ」
私たちは朝ごはんを食べ、身支度を整えてから家を出ます。その場所に向かいます。その場所にはすでにたくさんの人たちが集まっていました。
「みんな、学校は好きー?」
「はーい!」
今日から私たちはソラ様が作った学校に行くことになりました。
ソラ様の演説が終わってから私たちはクラス分けを見に行きます。
「あ、私と花名は同じクラスですよ」
「あ、ほんとだ。一之瀬花名と一之瀬クレアの名前がある」
二人で喜びます。それから他に誰がいるのか確認してみます。
「あ、たまちゃんや栄依子ちゃん、冠ちゃんも同じクラスだ」
「わー、みんなも一緒だなんて嬉しいです」
「そうだね」
「それにしても……」
「どうしたのクレア?」
「やっぱりその姿の花名はすごくかわいいです」
「ありがとう、クレアもすごくかわいいよ」
「うふふ、ありがとうございます」
私は花名と一緒に学校に通えることがうれしくて花名の元居た世界の学校、星尾女子高校の制服を着ています。花名も私に合わせて制服を着ています。
「それじゃあ、教室に行こっか」
「はいっ」
私と花名は手を繋いで教室に向かって歩きます。
「花名ちゃんクレアちゃん、おはようございます」
「ん、おはよう」
「花名、クレア、おはよう」
『おはよー』
教室に着くと花名とたまちゃん、栄依子さん、冠さん、それから同じクラスになった皆さんにあいさつをされました。
「みんな、おはよう」
「みなさん、おはようございます。」
だから、私たちも挨拶を返します。
「お二人は相変わらずラブラブですねー」
たまちゃんが私たちのつながれた手を見てそう言ってきます。
「でも、私もかおすちゃんもお二人に負けないくらいにラブラブですよ」
たまちゃんがかおすさんに抱き着きながらそう言ってきます。
「あばっ」
かおすさんはびっくりして小さな声をあげてしまいますが、すぐにたまちゃんを見つめます。
「たまちゃん……」
「かおすちゃん……」
二人は見つめ合いながらくちづけを交わします。確かに二人もすごくラブラブです。
ほどなくして先生がやって来てホームルームが始まりました。
いくつかの授業が終わりお昼ご飯の時間になりました。
「お昼の時間になりましたけど、花名ちゃんたちはどうするんですか?」
たまちゃんが私たちにそう尋ねてきました。
「私たちは今日は学食で食べる予定なんです」
「奇遇ですね。私たちも学食で食べる予定なんですよ」
「あら、私とかむも学食で食べる予定なの」
「そうなんですね。それじゃあみんなで行きましょうか」
私たちは学食に向かいます。その途中で小夢さんたちに出会います。
「あ、かおすちゃんだー」
「小夢ちゃん」
「こんなところでどうしたの?」
「実は学食に向かう途中なんですー」
「あ、そうなんだー。実は私たちもなんだー」
「それじゃあみんなで行きましょう」
「そうしよう」
小夢さんたちも加えて学食に向かうことになりました。
「あらー花名ちゃんとクレアちゃん。いらっしゃい」
「志温ちゃん」
「お義姉さん」
学食に着いた私たちを出迎えたのはお義姉さんでした。
「どうして志温ちゃんがここにいるの?」
「ソラ様に頼まれたのよー。学食で働いてくれないかって。それでここで働くことになったのよー」
「そうだったんだ。志温ちゃんがいてすごくびっくりしたよ」
「私もびっくりしました」
「それよりも学食に来たんだから何か注文して頂戴。色々あるわよ」
「あ、そうだね。それじゃあ……」
私たちは思い思いに料理を注文します。それから席を探します。全員が座ることのできる場所を見つけてから料理を待ちます。程なくして料理ができたことを示す音が鳴ったので料理を取りに行きます。
『いただきまーす』
全員の料理が来たので食事を始めます。
「あ、そうそう」
食事をしていると不意に栄依子さんが口を開きました。
「なんですか?」
「苺香と同じクラスになったじゃない?」
「そうですね」
「やっぱり、クレアと苺香って声がそっくりだなーと思って」
以前にも言われたことでした。
「やっぱりそうなんですね」
「あれ?言われたことがあったんだ」
「はい。花名や夏帆さんにそう言われました」
「そうだったんだ」
「うん、クレアと苺香さんの声はすごくそっくり。でも、クレアと苺香さんの声を聞き間違えるなんて絶対にないよ」
「私だってかおすちゃんと声がそっくりな人はいませんけどその人とかおすちゃんの声を絶対に聞き間違えません」
「わ、私もたまちゃんの声を聞き間違えません」
「私も花名の声を絶対に聞き間違えません」
私たちはそう強く宣言します。
「あらあら、熱いわねー」
「ん、とても熱い……」
「わ、私も翼さんと声がそっくりな人の声を聞き間違えないって断言したいな……」
小夢さんが小さくそう呟いていました。
授業が終わり放課後になり家に帰ることになりました。
「初めての学校とても楽しかったです」
「うん、私もクレアとの学校生活とても楽しかった」
二人でそう笑います。
「それじゃあ帰ろっか」
「はいっ」
私たちは唇を重ね合わせてから手を繋ぎ二人で教室を出ました。
というわけで投稿しました。だいぶ前のイベントが学校のイベントだったのでそれを題材にしたssにしてみました。
コメ返信です。
>>198
私のssではこの二人はすごく仲がいいという設定なのでどこだろうとイチャイチャしています。
今日、クレアはきららちゃんの召喚の手伝いで忙しいからどうやって過ごそうかと考えていたらたまちゃんに素材集めに誘われちゃった。暇だったし、たまちゃんと一緒に行くことにした。
「いったいほかにも誰がいるんだろう」
私はそう呟きながらたまちゃんとの待ち合わせ場所に向かう。たまちゃんの話によると今回集めるのは火属性の魔物が落とす素材だから水属性の人たちに声をかけたと言っていたけど……。
「あら、一之瀬さん」
「あ、ヒバリちゃん」
待ち合わせ場所に向かっているとヒバリちゃんに声をかけられた。
「もしかしてあなたも百地さんに誘われたの」
「ということはヒバリちゃんも?」
「ええ、そうよ。ちょうどいいから一緒に向かいましょう」
「うん」
ヒバリちゃんと一緒にたまちゃんと合流して魔物が出る平原に向かうことにした。
「やっと着きましたねー」
「そうだね」
「そうね」
里を出て数十分私たちはやっと炎属性の魔物が多く出現する平原に到着する。私たちは戦闘を始めるために呼吸を整える。
「それじゃあ行きましょうか」
「うん」
「ええ」
「アタックアンドアターック」
「はぐべびほぽ!!」
「食らいなさい」
「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」
せんしのたまちゃんやまほうつかいのヒバリちゃんが魔物を攻撃し、二人がダメージを受けたらそうりょの私が回復をする。この繰り返しで私たちは魔物を倒し素材を集めていく。
「ふー、素材もたくさん集まりましたね」
「そうね、たくさん集まったと思うわ」
「それじゃあ、少し休憩しましょうか」
「うん、そうしよっか」
手近なところに敷物を敷いて休憩をする。休憩をしているとヒバリちゃんが口を開く。
「あ、あの百地さん……」
「なんですか?」
「その、炎属性の力を高める素材なんだけどあたしの分け前を多くして……ほしいの……」
ヒバリちゃんが顔を赤くしながらそう言ってきた。どうしてヒバリちゃんが炎属性の素材を欲しがるのかと少し考えその理由に気づく。たまちゃんを見るとたまちゃんも気づいたみたいだった。
「もちろんいいですよ」
「ありがとうっ」
たまちゃんは笑顔でそう答えヒバリちゃんも笑顔でそう返した。
「あ、そうそう私たちはみんな恋人がいるじゃないですか」
「そうだね」
「そうね」
唐突にたまちゃんがそう聞いてきた。少し、びっくりしたけど私たちは返事をする。
「皆さんはどちらが受けで攻めですか?」
「「受け?攻め?」」
私とヒバリちゃんはたまちゃんの言葉の意味が分からずにそう聞き返す。たまちゃんは私たちが意味を理解できていないことに気づくと口を開く。
「行為の際どちらが主導となることが多いかということです」
「「ぶっ」」
たまちゃんの言葉に私とヒバリちゃんの二人は吹き出してしまう。受け攻めってそういうこと…………!?たまちゃんは私たちの様子を気にすることなく言葉を続ける。
「私の場合は私が主導となることが多いですね」
「な、なんでそんなことを聞くの」
「なんでってせっかく恋人がいる人たちがそろったんですからほかの人のも聞いてみたいと思ったんです」
たまちゃんがそう言ってきた。でも、確かに私もほかの人のことが気になるかも……。私はそう思い口を開く。
「そうだね、私も聞いてみたいかも……」
「ちょっと一之瀬さん」
ヒバリちゃんが私の言葉にびっくりしたような声をあげる。私は『気にならないの?』という思いを込めてヒバリちゃんを見つめてみる。
「そうね、あたしだって気にならないと言えば嘘になるわね」
私とたまちゃんの視線に負けてヒバリちゃんがそう言う。
「じゃあ、教えてください」
「分かったわよ。あたしの場合はあの人が主導になることが多いわよ」
ヒバリちゃんが大きな声でそう言う。
「花名ちゃんは?」
「えっと、私の場合はクレアが主導になることが多いかな」
「なるほど、なるほど、花名ちゃんもヒバリちゃんも受けなんですね」
たまちゃんの言葉に私もヒバリちゃんも真っ赤になってしまう。
「それから皆さんはエトワリアならではのプレイをしたことがありますか?」
「「エトワリアならではのプレイ?」」
「そうです。ここは魔法が存在する異世界です。なので、魔法を使えば元の世界では絶対にできないようなことも可能です。魔法を使ったプレイをしたことはありますか?」
「そういえば、この前あなたたちは体を入れ替えていたわね」
「そうなの?」
「そうなんですよ。それから私は魔法を使って生やしたこともありますよ」
「「えっ?」」
「生やしたって……」
「まさかあれを……」
私たちはたまちゃんの言葉にびっくりしてしまう。生やすってまさか……。
「猫耳や猫しっぽを生やしたことがあります」
「なんだそっちなのね」
「生やしたっていうからすごくびっくりしちゃったよ……」
「ところで何を想像したんですか?」
「そんなこと言えるわけないでしょ」
ヒバリちゃんは大声そう言ってきた。
「ヒバリちゃん声が大きいですよ」
「誰のせいだと思っているのよ」
「勘違いさせるようなことを言ったのは悪かったと思っています。それよりもヒバリちゃんは特殊なプレイをしたことはありますか?」
「え……と、あたしもあなたたちのように体を入れ替えたことがあるわね。後それから、幼女になる薬を飲まされたことがあるわね……」
私はヒバリちゃんが幼女になったと聞いてクレアが幼女になったところを想像してみる。
『はなおねーちゃーん。だいすきー』
想像の中のクレアもすごくかわいいなー
「「えへへへ」」
「ちょっと二人とも急に笑い出してどうしたのよ?」
「幼女になったかおすちゃんを想像していました」
「幼女になったクレアを想像していたの」
たまちゃんも私と同じことを考えていたみたい。
「今度かおすちゃんを幼女にする薬を作ってみましょうかね」
「あ、たまちゃん、その薬私にもちょうだい」
「もちろん、クレアちゃんに飲ませる分も作っておきますよ」
「ありがとう、たまちゃん」
私は笑顔でたまちゃんにお礼を言う。
「それで花名ちゃんは何かしたことはありますか」
あ、今度は私の番か。私は質問に答えるために口を開く。
「私はクレアと普通に愛し合うことが多いかな。でも、二人の話を聞いてそういう魔法を使ってみるのもいいかもしれないと思ったよ。まずはクレアを幼女にしてみるよ」
「がんばってください、花名ちゃん」
それから私たちは素材集め再開し、たくさんの素材を集めてから帰路についた。
というわけで投稿しました。たまにはこういう恋人が出てこない話もいいのではと思い書いてみました。たまちゃん視点とヒバリちゃん視点も書いてみました。よろしければそちらも見てください。
「クレア、この衣装どう?」
「すごくかわいいです。花名」
今日はハロウィンなのでクレアにハロウィン用の衣装を着てクレアにそう聞いてみる。。
「ありがとう。クレアにそう言ってもらえてうれしい」
「私も花名の新しい姿を見ることができてうれしいです」
「「んっ」」
私たちはそう言ってから唇を重ね合わせる。
「ハロウィンのイベントまでまだ時間があるし二人だけで楽しもっか」
「そうですね。私もその衣装の花名を堪能したいです」
「それじゃあ、クレア。トリックオアトリート」
私はクレアにハロウィンの言葉を言ってみる。事前にハロウィンの説明をしたのでクレアがお菓子を渡してくれるはず。クレアのお菓子楽しみだな。そう思いながらクレアのお菓子を待つ。けれど、クレアはお菓子を出さなかった。
「えっと?クレア。お菓子は?」
「お菓子はないです」
「え?なんで?確かちゃんと説明したよね?」
「だって、ハロウィンについてほかのクリエメイトたちに聞いて調べてみたら『トリックオアトリート』の意味は『お菓子をくれなきゃいたずらする』ですよね?」
「うん、そうだよ」
「それなら、花名にお菓子をあげるよりも大好きな花名にいたずらされるほうがすごくうれしいです。だから、お菓子は用意していません。花名だって私にお菓子をあげるよりも私にいたずらされるほうがうれしいですよね?」
そういわれてクレアにいたずらされるところを考えてみる。確かにお菓子をあげるよりもクレアにいたずらされたほうがうれしいかも。ううん、かもじゃなくて絶対にうれしい。
「確かにクレアにいたずらされたほうがうれしい」
私はクレアにそう言ってからクレアに上げるために用意したお菓子を一人で食べる。これで今私が持っているお菓子はなくなった。
「それじゃあ、花名二人でいたずらのしあいっこをしましょう」
「うん」
「「トリックオアトリート」」
私たちはそう言ってから二人でたくさんのいたずらをしあった。
というわけで投稿しました。今日はハロウィンなのでハロウィンを題材にしたssを書いてみました。
クレアと結婚してしばらくたったある日のこと、コルクさんが家にやってきた。
「こんにちは、花名」
「こんにちは、コルクさん」
「それで、クレアは?」
「クレアなら買い物に出かけているところです」
「そう、これクレアに頼まれていたもの」
コルクさんはそう言って私に何かが入った袋を渡してきた。
「これは……?」
「クレアが帰ったら渡して」
コルクさんはそう言って去って行った。
「一体何なんだろう……?」
「ただいまー」
しばらくしてからクレアが帰ってきた。
「お帰り、クレア。あ、そうそうコルクさんからお届け物だよ」
私はそう言ってコルクさんに渡された袋を見せる。
「わー、ついに来たんですね」
クレアは袋を見ると笑顔になってそう言った。
「いったいこれは何なの?」
「花名も絶対気に入りますよ」
クレアはそう言いながら袋の中のものを取り出した。それは『一之瀬』と書かれた木の板だった。
「それって……」
「そうです、表札です。花名と結婚したから表札が欲しくなってコルクちゃんに作ってもらったんです」
「クレア、ありがとう。すごくうれしい」
私はクレアに抱き着く。
「そんなに喜んでくれてうれしいです」
「さっそく玄関につけようか」
「はいっ」
「これでいいですね」
「うん、そうだね」
召喚の館の玄関に私たちは『一之瀬』と書かれた表札を取り付ける。
「やっぱり、一之瀬と書かれた表札が玄関にあるのはすごくいいです」
「そうだね」
「花名、私花名と結婚出来てすごくよかったです」
「うん、私もクレアと結婚出来てすごくよかった」
「「んっ」」
私たちは唇を重ねてから家の中に入った。
今日はきららさんの召喚のお手伝いをしています。いったいどんなクリエメイトが召喚されるのか楽しみです。
「開きますよー」
私はそう言って鍵に意識を集中させ、クリエメイトたちのいる世界とのつながる世界への道を開きます。
「お雛様、憧れちゃいます」
私の口から出た言葉は雛祭りに関する言葉。どの世界のクリエメイトなのか分かりません。いったい誰が召喚されたのかと思って召喚されたクリエメイトを見ます。
「あら、ここはどこかしら?」
召喚されたのは花名の従姉である京塚志温さんでした。いつかはこの日が来ると思っていました。私は花名とのことを志温さんにどう説明しようか考えているときららさんが志温さんに近づきます。
「新しいクリエメイトの方ですね。私はきららといいます」
そう言ってきららさんは志温さんにエトワリアのことを説明します。
「つまり、私はあなたたちによってこの異世界に召喚されたというわけね」
「はい、そうです」
「それで、そちらの子はさっきから様子が少しおかしいけどどうしたのかしら」
志温さんは私に向かってそう言います。私は意を決して口を開きます。
「一之瀬花名さんの従姉の京塚志温さんですよね?」
「ええ、そうよ」
「あの、驚かないで聞いてくださいね」
「えっ」
「私は一之瀬、一之瀬クレアといいます」
「一之瀬……。異世界に花名ちゃんと同じ名字の子がいるなんてすごい偶然ね」
「いえ、私が花名さんと同じ名字なのは偶然ではありません」
「えっ?それはどういうことかしら」
「実は私は……」
説明しようとしたら玄関の扉が開く音がします。
それから花名の足音がします。
「ただいまー」
「「「お邪魔します」」」
扉を開けて花名とたまちゃん、冠さん、栄依子さんが部屋に入ってきました。
「志温ちゃん」
「花名ちゃん」
「志温ちゃんもエトワリアに召喚されたんだね」
花名は志温さんに駆け寄ります。
「それより花名ちゃん、さっきただいまって言っていたような気がするんだけど……」
「あっ」
志温さんにそう言われ花名がそんな声を上げます。
「あの、志温ちゃん驚かずに聞いてほしいんだけど……」
「さっきも似たようなことを言われたわね」
「私一之瀬花名はここにいるクレアと結婚したの」
「え?ええええええ」
やっぱり志温さんは驚きました。
「ちょっと待って確か女の子同士の結婚は認められていないはずよね」
「ふっふっふ、ここは異世界エトワリアですから日本の法律なんて関係ないのです。私が花名ちゃんにクレアちゃんとの結婚を勧めたのです」
「あ、そういえばここは異世界だったわね」
志温さんはそう呟きます。
「それで、クレアちゃんだったっけ?」
「は、はいっ」
「私はあなたのことをよく知らないから、いきなり花名ちゃんと結婚していますって言われても納得できないわ。だから、あなたのことをテストさせてもらっていいかしら」
「テストですか?」
「ええ、とりあえず何か料理を作ってくれないかしら」
こうして私は志温さんに料理を作ることになりました。
「ど、ど、ど、ど、どうしましょう花名」
「お、お、お、お、落ち着いてクレア」
「ん、どっちも落ち着いた方がいい」
「かむのいう通りよ」
「そーですよ、落ち着きましょう。クレアちゃんの料理はおいしいですからいつも通り料理すれば大丈夫ですって」
「みなさん……。ありがとうございます」
私は料理を、今の私に作れる最高の料理を作ります。
「お待たせしました志温さん」
私は志温さんにできた料理を持っていきます。
「それじゃあいただきます」
志温さんはそう言って料理を食べ始めます。私は志温さんを緊張しながら見つめます。志温さんはおいしいと言ってくれるでしょうか。
「うん、おいしいわ」
志温さんは私の料理をおいしいと言ってくれました。でも、まだ料理のテストが終わったばかり、次のテストは何なのでしょうか。
「あなたになら花名ちゃんを任せてもいいわね」
「えっ?」
そう思っていたら志温さんがそう言いました。
「えっ?志温さん次のテストは?」
「そんなものはないわよ」
「えーと、普通こういうのはいくつかのテストをするものなのでは?」
「クレアちゃんはしたいの?」
「いえ、合格できたのならうれしいのですが……」
「クレアちゃんが料理をしている間にこの家を色々見てきたの」
志温さんはそう言って私と花名のアルバムを出します。
「そしたらアルバムを見つけたから悪いと思ったのだけど中を見てみたの。そしたら、そこに写っている花名ちゃんはどれもすごく幸せな笑顔をしていたわ。花名ちゃんをこんな笑顔にする子なら花名ちゃんを任せられると思ったの」
「志温さん……」
志温さんに私たちのことを認めてもらえました。とてもうれしいです。
「志温ちゃん、私とクレアのことを認めてくれてありがとう」
花名はそう言って志温さんに駆け寄ります。
「あらあら」
志温さんはそんな花名さんを抱きしめます。やっぱり花名と志温さんは仲良しです。志温さんは花名の従姉で、花名の面倒を見てくれた人です。そして、花名にとって姉のような人です。だから、私にとっても……。
「志温さん」
「なに、クレアちゃん」
「これから、志温さんのことを姉と呼んでもいいですか」
「ええ、もちろんいいわよ」
私は志温さんの言葉にうれしくなります。
「ありがとうございます。これからよろしくお願いしますね。お義姉さん」
というわけで投稿しました。
私のエトワリアでは花名と結婚しているクレアは志温のことを姉呼びしているという設定があったので、クレアが志温のことを姉と呼ぶようになったssを書いてみました。
後、実は以前描いた妹に似た声の女の子でクレアが志温のことを姉呼びしているという設定を失念していました。
志温ちゃんって原作でも「自分では花名を笑顔にできなかったけど高校行ったら初日で笑顔になった」ことを素直に良かったと言えるぐらい、本当に花名のことを思ってるんですよね…
アニメ10話はそんな献身が報われるようなところが好きです
そんな志温ちゃんだから「花名が幸せでいられるかどうか」が基準になることは分かるし、納得するに十分なほどの関係を既に築いているんですね…
拝読しました! ここが伝説のコンビ、はなクレの聖地...!
この機会に最初から読み返しまして、無事尊死しました。愛に目覚めたクレアちゃんの無敵感よ。
さて、最新の更新分に移りますが、試練を愛の力で乗り越える描写が素敵。と思いきや、想定していたより試練が易しめで拍子抜けする展開。意外とありそう。
何よりも、義姉となった志温さんの包容力が物凄い。花名ちゃんだけでなくてクレアちゃんにとっても、頼れる存在がまた一人増えた瞬間だったんだろうなぁって...
コメ返信です。
>>220
私も花名とクレアの関係は志温が納得するに値するものだと思っていましたのでそう言ってもらえてうれしいです。
>>221
残念ながら私のssははなクレの聖地ではありません。はなクレの聖地は
http://kirarabbs.com/index.cgi?read=1563&ukey=0&log=past
子のssになると思います。私がはなクレのssを描いたきっかけになりますので。
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