わわわっ!花名たち早いっ!うちの花名たちも負けてられませんね!(何を)
スレ名はお問い合わせから管理人さんに頼んで、正当な理由があれば変更してもらえるようです(ssのタイトルに関しては前例がないのでなんともですが、「【キャラスレ】松原穂乃果を愛でるスレ」が「【キャラスレ】松原穂乃花を愛でるスレ」に修正されるなどスレ名の変更自体は前例があります)。
花名と恋人になり、同棲を始めてから二週間位経過しました。この日私たちは温泉旅館に行くことになりました。
事の始まりは二週間前、花名と恋人になり同棲をすることになったことを里にいる皆さんに報告することにしました。
「「私たち付き合うことになりました」」
私たちのことを聞いた皆さんはとても驚いた顔をしましたが、私たちのことを祝福してくれました。それからは少し大変でした。
「あの、二人にお祝いの品を持ってきたの」
「花名とクレアにお祝いの品をもってきたよー」
「お二人にお祝いの品をもってきました」
様々な人たちが家にやってきてはお祝いの品々を持って来てくれました。
私と花名を描いた絵だったり、おそろいのマグカップやおそろいのパジャマ、ちょっと言えないあれなものだったり様々なものをもらいました。それから私たちが恋仲になったことは神殿にまで伝わったようでした。
神殿の人がやってきて私たちに贈り物を届けてくれました。それは温泉旅館の二泊三日の宿泊券で、しかも貸し切りでした。こんなにすごいもの受け取れませんといったのですが、押し切られてしまい花名と一緒に温泉旅館に行くことになりました。
「わーここが私たちが止まる温泉旅館ですか」
「結構……大きい……旅館だね」
私たちは長時間を歩いてようやく山のふもとにある温泉旅館にたどり着きました。たくさん歩いたので疲れました。でも花名は私よりももっと疲れているようでした。花名を休ませるためにも早く旅館に入らなければいけません。
「それじゃあ手続きをしましょうか」
「うん……。そうだね……」
私たちは旅館の中に入りました。
「お待ちしておりました。一之瀬花名様とクレア様ですね」
「はい、そうです」
旅館に入ってすぐに女将に出迎えられました。
「お部屋までご案内いたします。ついてきてください」
そう言って彼女はゆっくりと歩いていきました。なので、私たちは追いかけます。花名もう少しの辛抱ですよ。
「わー結構広いお部屋ですね」
「うん、そうだね……」
そう言って花名は倒れるように畳に寝転がりました。お疲れ様です。ゆっくり休んでください。
「それでは、夕食の時間までゆっくりお休みください」
そう言って女将は部屋を出ていきました。言われた通り私たちは部屋で休むことにしました。花名を見てみると眠っていました。ここまでずっと歩き詰めだったから疲れたんですね。
「お疲れ様でした、花名。疲労回復のおまじないをかけてあげますね。だから、ゆっくり休んでくださいね」
私はそう言って花名の口にそっとキスをしました。それから私も疲れたので少し眠ることにしました。
「起きてください、夕食のご用意ができました」
そんな声で私たちは目を覚ましました。声がしたほうを見ると女将がいました。どうやら夕食の時間になったようです。
「わーとってもおいしそうだね」
「そうですね」
私と花名の二人は女将たちが部屋まで運んできた料理を見て感嘆の声をあげます。山のふもとの旅館だけあって料理は山菜尽くしでとても美味しそうでした。
「それじゃあ食べよっか」
「はいっ」
「「いただきます」」
私たち二人はそう言って夕食を食べ始めました。
「この山菜の天ぷらさくさくですごくおいしい」
「こっちのお吸い物もすごくおいしいですよ」
「わー、ほんとだー」
私たちはそんな会話をしながら食事を楽しみました。
そのあと花名と一緒にお風呂に入ることにしました。
旅館のお風呂はとても広いお風呂でした。
「気持ちいいねー」
「そうですねー」
私たちはまったりとお風呂に入ります。
「あぅ」
花名が何かに気づきます。
「どうしたんですか、花名」
「あそこに露天風呂への入り口があるよ」
花名が扉を指さします。それは確かに露天風呂への入り口でした。
「行ってみましょうか」
「うんっ」
「星空がきれいだねー」
「そうですね」
露天風呂に入った私たちはそこから見える星空に圧倒されました。山のふもとだけあって星がいつもよりもきれいに見えます。
「そういえば一緒に星を見るのは初めてだね」
「そうですね」
「ねえ、クレアエトワリアでも星に名前ってあるのかな?」
「ありますよ」
「じゃあ、エトワリアの星のこと教えてほしいな」
「はち、分かりました」
そうして私は花名と一緒に星を見ながら星のことを教えました。また一つ花名との大切な思い出が増えました。
部屋に戻るとすでに布団が敷かれていました。特にすることもないので私たちはこのまま布団に入ることにしましたが、女将が部屋に入ってきました。
「あ、そうそうお二人が恋人同士だということは知っています。なので、布団は汚しても構いません。存分にイチャイチャしてくださいまし」
そう言って部屋を出ていきました。女将の言葉に私たちの顔は紅くなってしまいました。
「女将にあんなことを言われましたけどどうしますか花名」
「ああ言われたけど汚すのも悪いし普通に寝よっか」
「そ、そうですね」
私と花名は普通に眠ることにしました。
「それじゃあおやすみ、クレア」
「おやすみなさい、花名」
そして、私と花名はキスをして眠りにつきました。
翌朝私は鳥の鳴き声を聞いて目が覚めました。部屋にある時計を見るといつもより早い時間に目が覚めたようです。
「どうしてこんなに早く目が覚めたのでしょうか」
呟いてから考えます。
「あ、そうか昨日は花名としていないからですね」
いつもは花名と恋人同士の営みをしているので夜眠る時間が遅くなり、眠る時間が遅くなるので必然的に朝目覚める時間も遅くなります。ですが、昨日は花名と普通に寝ただけなのでいつもより早く目が覚めたようです。
「すーすー」
隣をみると花名はぐっすりと眠っていました。いつもは花名のほうが早く目が覚めているのに今日は私のほうが早く目が覚めたみたいです。
「眠っている花名もすごくかわいいです」
私は小さくそう呟き花名の寝顔を見つめます。そうして私は花名の目覚めを待ちます。
「う、うーん」
少し時間がたって花名がそんな声を出しました。もうすぐ目覚める。私はそう確信します。花名の目が開いた瞬間私は花名の唇を私のそれでふさぎます。
「おはようございます、花名」
「おはよう、クレア」
お目覚めのキス大成功です。
「今日はどうしようか」
「そうですね」
朝食を食べてから私と花名は食後のお茶を飲みながらそんな会話をします。この旅館にはもう一泊するので今日何をするの考えなければいけません。
「それでしたら、山に登るのはどうでしょう」
いきなり女将が現れてそう言いました。
「山ですか?」
「はい、ここの山の頂上からみられる景色は素晴らしいと宿泊客からの評判がいいのです」
「そういえば聞いたことがあります」
「じゃあ登ってみよっか」
「そうですね」
「そうですね」
「では私はお二人のお弁当を作ってまいります。それから登ればお昼にちょうどいい時間になるでしょう。素晴らしい景色を見ながら食事をお楽しみください」
「「ありがとうございます」」
私たちがお礼を言うと女将は旅館の奥のほうに行きました。そうして私と花名は山を登ることにしました。頂上から見える景色すごく楽しみです。
「それでは行ってらっしゃいませ」
「「はい、行ってきます」」
数十分後、私たちは女将が作ってくれたお弁当を持って山を登ることにしました。
「よ、ようやく……たどり着いた」
山の頂上について花名がそう呟きました。山は普通の山でしたが、体力のない花名にはきつかったようなので何度も休憩をはさみながらようやく山の頂上にたどり着くことができました。
「でも、こんなにすごい……景色を見ることができたんだから……登ってみてよかったよ……」
「そうですね、本当にすごい景色です」
私と花名は山の頂上から見える景色に感嘆の声を漏らします。そうしていると私たちのおなかが鳴りました。そういえば何度も休憩をしたので正午をだいぶすぎた時間になっていました。
「おなかが鳴りましたね」
「そうだね」
私と花名は笑います。
「それじゃあお昼にしましょうか」
「うんっ」
私たちは女将にもらったお弁当を食べました。
「「ごちそうさまでした」」
私たちは昼食を終えてから改めて景色をみました。
「本当にきれいな景色ですね」
「うん、そうだね」
私の言葉に花名も同意します。
「でも……」
「でも?」
「クレアのほうがすごくきれいだよ」
花名は満面の笑顔でそう言いました。
「花名だって……、花名だってすごくきれいですよ」
私は花名にそう言います。そのまま見つめ合ってキスをしました。
「花名、好きです。大好きです。愛しています」
「うん、私も愛しているよ、クレア」
私たちはそう言いながら何度も何度もキスをしました。
それから私たちは旅館に戻りました。山登りですごく疲れていたのでお風呂に入りそれから夕食を食べてからすぐに眠ってしまいました。
楽しかった二泊三日の温泉旅行も終わり私たちは里に帰ることになりました。
「温泉旅行楽しかったねー」
「そうですね」
「また二人でどこかに旅行に行きたいねー」
旅行、今度二人で旅行に行くなら、
「その時は新婚旅行がいいです」
私は小さくそう呟きます。
「何か言ったクレア?」
「い、いえ何でもありません」
私はそう返します。私の言葉に花名は小さく首をかしげます。
「それよりも早く家に帰りましょう」
私は話をそらすためにそう言います。
「うん、そうだね。でも、その前に」
そう言って花名は目を閉じて顔と近づけてきました。だから、私も目を閉じて花名を待ちます。そうして私たちの唇が触れ合いました。
「それじゃあ行こっか」
「はいっ」
そうして私たちは里に帰りました。
遅れましたが花名とクレアのssの続きを書きました。
これからもこの二人のいちゃらぶを書いていきたいです。
温泉…いいシチュエーションですね。
二人だけの時間と空間というのは尊いです。
あと女将が寛大で有能でした。
「ちょっと言えないあれなもの」誰ですかそんなものをプレゼントするのはw女将といい、周囲がそういう関係を楽しんでますね。
女将さんが分かっていらっしゃる…
そして花名ちゃんはやはり天然小悪魔ですね…!
返信です
>>38
私も二人だけで温泉旅行に行くというのは好きです。
>>39
さあ誰でしょうねご想像にお任せします。
>>40
女将は理解のある人です
すごく遅くなりましたが書き終わりましたので投稿します。花とクレアの二人が制服を着てイチャイチャするお話です。
「ただいまー」
お昼ご飯の少し前、野暮用を終えた私はいつものようにそう言って家に帰った。
「お帰りなさい、花名」
そう言って出迎えたクレアはいつもの服ではなく、いつもと違う星尾女子高校の制服を着ていた。
「クレア、その服どうしたの?」
「忍さんに頼んで作ってもらったんです。気分だけでも花名と同じ学校に通ってみたくて。その、似合っていますか?」
クレアは顔を赤らめながらそう言ってきた。
「もちろん、すごく似合っている。可愛いよ、クレア」
「ありがとうございます、花名」
クレアはそう言って満面の笑みを浮かべた。その笑顔はとてもかわいく思わず私はキスをしそうになった。だけど、せっかくクレアが制服を着てくれているのだから私も同じ服を着たい。
「あ、そうだ。ちょっと待ってて私も制服を着てくるから」
私はそう言って自室に向かい久しぶりに星尾女子高校の制服に着替える。
「どうかな、クレア」
私はそうクレアに問いかける。
「すごく似合っています。やっぱりその姿の花名も可愛いです」
「えへへ、ありがとうクレア」
そうして私たちはしばらく見つめ合ってからキスをした。
それから私たちは一緒に昼食を食べることにした。
昼食を食べているとき不意にクレアが口を開いた。
「それにしてもこうして花名と一緒の制服を着ていると私も学生になった気がします」
「うん、そうだね」
「もしも、私が花名の世界で花名と一緒の学校に通っていたとしたらどういう風になっていたんでしょうか」
「きっとその世界でも私とクレアはこうして恋人になっていたと思うよ」
そう言って私はクレアに顔を近づける。
クレアもこちらに顔を近づける。
「クレア」
愛おしい恋人の名前を呼ぶ。
「花名」
クレアも私の名前を呼ぶ。
「「んんぅ」」
そうして私たちの唇が触れ合った。。
しばらくして私たちは唇を離す。しかし、クレアの表情は少し思いつめたものだった。
「クレア……?」
少し心配になって声をかける。
「ごめんなさい、花名」
クレアはそう言ってきた。
「えっ?」
私は意味が分からずにそんな声を出してしまう。私が呆けている間にクレアは椅子から立ち上がった。
「私もう我慢できそうにありません」
クレアはそう言いながら私に近づいてくる。
「聖典で制服姿の花名を見たとき、とてもかわいいと思ったんです。もちろん、制服姿以外の花名も可愛いです。でも、制服姿の花名が一番かわいいと思ったんです」
クレアが私の目の前にやってくる。。
「そんな夢にまで見た制服姿の花名が目の前にいるんです。ずっと我慢してきましたが、もう自分を抑えられそうにありません」
クレアの顔が近づく。
「だから、一緒にしましょう」
「さっきは大変だったなー」
私は小さくそう呟いた。あのあと私とクレアはいっぱい愛し合ったんだけど、行為が終わって余韻に浸っていると家にきららちゃんがやってきた。だから、急いで衣服を着て出迎えた。ちゃんと鍵を閉めることの重要性を理解したよ。
「それにしてもクレア遅いな」
きららちゃんが帰った後、私とクレアは少し早いけどお風呂に入ることにした。家のお風呂はそんなに広くなく一度に一人しか入れないからクレアが先に入っているんだけど、結構長く入っている。クレアってこんなに長風呂だったかなと考えているとあることに気づく。
「あっ、これクレアの下着だ」
恋人同士になってからはクレアとおそろいの下着をつけることにしていた。普段は間違えないようにきちんと管理をしているんだけど、さっきは急いでいたから間違えてしまったらしい。
「……ごくり」
思わず生唾を飲み込む。先ほどまでクレアが身に着けていた下着を身につけている。この事実に私はすごく興奮してしまった。幸いにもクレアはまだお風呂に入っていて出る気配はない。だから、いいよね。
そうして、私はクレアの下着を身に着けたままクレアのことを考えてしてしまった。
その夜、私とクレアはいつものようにベッドに入る。いつもならこれから恋人同士の濃密な時間が始まるんだけどクレアが何かを言いたそうにしていた。
「あの、私たち下着を間違えましたよね?」
「う、うん」
クレアも気づいていたんだ。
「脱衣場で気づいたんですけど、その、花名の下着を身に着けていることに興奮してしまってお風呂で花名の下着を使ってしてしまったんです」
そっかークレアもしたんだ。やけに遅いと思っていたら私のことを考えてしていたんだ。
「で、その、もしかして花名も私の下着を使ってしたんですか?」
言われて私は無言で頷く。
「私、花名がどんなふうにしたのか見てみたいです。その……見せてくれますか」
「うん、私もクレアがするところ見てみたい」
「はいっ、見せ合いっこしましょう」
「クレアのすごかった……」
「ふふふ。花名のもすごかったですよ……」
「ありがとうクレア」
そうして私たちは笑い合う。
「おやすみなさい、花名。愛していますよ」
「おやすみクレア。私も愛しているよ」
そうして私たちはいつものようにくちづけをしてから眠りについた。
というわけで投稿し終わりました。最初は普通のイチャイチャものにする予定でしたが書いているうちにあれな方向に話が行ってしまいました。
反省はしていません。
それから、この組み合わせ以外のきららキャラときらファンキャラの組み合わせも書きたくなったのでこれからはss関係の書き込みはこの名前を使うことにします。
ひゃああああ!
やばい、やばいですっ!
はうあっ!
…すみません、落ち着きました。
すごい世界です…!
1話から一通り読み通しました。
シチュエーションが豊富で、ここの2人はかなり発展してますね。
制服はスカートが短い夏服だと勝手に妄想してます。
「恋人が履いてた生暖かい下着をお風呂で使う」…貴方の書く百合に無限の可能性的な何かを感じます。
コメ返信です。
>>49
ありがとうございます。私が書いたssでそこまで興奮していただいてとてもうれしいです。
>>50
素晴らしいシチュエーションだと思います。
>>51
第一話から読んでいただきとてもうれしいです。制服は夏服で合っています。
きらら編
この日私はいつものようにクレアに召喚を手伝ってもらおうと思って召喚の館にやってきた。やってきたんだけど……。何度かノックをしてみても返事がない。
「おかしいな、留守なのかな」
小さくそう呟く。もしも、留守だとするなら恋人である花名さんとデートをしているということが考えられるんだけど、そういう話は聞いていない。だから、召喚の館にいるはずなんだけどなー、そう思いながらドアを回してみると開いた。
「開いている。ということはやっぱり家の中にいるのかな」
小さくそう呟きながら召喚の館に入る。廊下を少し歩くとリビングのドアが見えたので
「クレア、いるー?」
と言いながらドアを開け中に入る。
「え?」
思わず私はそんな声をあげてしまった。ドアを開けて目にしたのは裸で抱き合ったままキスをしているクレアと花名さんの姿だった。
「し、し、し、失礼しみゃしたー」
私はそう言って急いで召喚の館を出た。
「はー……はー……。び、びっくりしたー」
私は息を整えながらそう呟いた。クレアと花名さんが恋人同士だということは知っていたし、恋人なんだからそういうこともしていると思っていた。でも、まさかこんな真昼間からしているなんて全く思わなかった。
「クレアに召喚を手伝ってもらおうと思ったんだけどなー」
小さくそう呟く。これからどうしようか考えていると召喚の館から急ぐような足音が聞こえてきて、中からクレアと花名さんが出てきた。なぜか、二人は学校の制服を着ていたが聞かないことにした。
それから私はクレアと花名さんに今日召喚の館にやってきた目的を話した。しかし、今日は無理そうなので明日のxx時に来ることとこういうことをするときはちゃんと鍵を閉めてくださいと言って別れた。
それから、私はクレアに召喚の手伝いをしてもらうときは事前にxx日のxx時に行くからということを伝えるようになった。
春香編
今日は親友の優ちゃんと一緒に下着店に来ています。優ちゃんに似合いそうな下着を見繕っているんだけど、
「春香のバカ、そんなの絶対に着けないからね」
と怒られちゃいます。
「優ちゃんに似合うと思ったんだけどな」
いったい何がいけないんだろう。そう思いつつ優ちゃんに似合いそうな下着がないか探していると、
「あ、花名ちゃんとクレアちゃんだ」
買い物をしているクレアちゃんと花名ちゃんを見つけちゃいました。
「花名ちゃ……むぐっ」
声をかけようとしたら優ちゃんに口をふさがれちゃった。
「なにするの優ちゃん」
「あの二人は恋人同士なんでしょ邪魔しちゃ悪いよ」
優ちゃんにそう言われちゃいました。
「優ちゃんがそう言うなら」
声をかけないことにします。そう思いつつも気になるのであの二人をじっと見つめていると、
「あっ」
「ちょっと春香大きな声を出したらまずいよ」
「優ちゃんあれ見て」
私はそう言って花名ちゃんたちの買い物かごを指さす。
「ただの買い物かごじゃん」
「同じ下着が二組ずつあるよ」
「あ、本当だ」
「二人でおそろいの下着を買っているということだよね?もしも、間違えちゃったらどうするんだろう?」
「別に間違えても平気なんじゃないの?だって、あの二人は恋人なんだし」
「恋人……」
それはつまり私と優ちゃんよりももっと特別な関係だということで。
「いいな……」
思わず私はそう呟く。私もあの二人のように優ちゃんともっと特別な関係になりたい。そう思うようになった。
あぎり編
いったい何の用ですかー?えっ?忍者の秘薬がほしい。もちろんありますが、あなたがほしい薬かどうかはわかりません。どういった薬がほしいんですか?
ああ、特定の相手の姿になれる薬ですか?
残念ながらそういう薬はありませんねー。
ああ、そんなにがっかりしないでください。ありませんが、材料を集めてほかのアルケミストの方と協力すれば作ることも可能だと思います。
何に使うかはわかりませんが気を付けてお使いくださいねー。それでは私は材料を集めてきますのでさようならー。
たまて編
私には花名ちゃんという友達がいるのですが彼女はエトワリアに召喚されてから少し変わってしまいました。変わったといっても悪いほうではないのですが。
花名ちゃんは明らかに元の世界の時よりも体力が上昇していますし、食べる量も増えています。
その理由ははっきりしています。花名ちゃんはエトワリアで恋人ができました。きっと花名ちゃんはその恋人と毎晩激しい運動をしているんでしょう。だから、体力も上昇したし食べる量も増えたんでしょう。
初めて花名ちゃんに恋人ができたと聞いたとき胸にちくりとした痛みを感じました。最初はその理由がわかりませんでした。それから、花名ちゃんの口からその恋人の名前が出るたびに胸が痛むようになりました。どうしてこんなに痛むんだろうと思っていました。そしてある時その理由がわかってしまったのです。
たまたま、デートをしている花名ちゃんとその恋人を見てしまったんです。恋人とデートをしているときの花名ちゃんは今まで私が見たこともない笑顔を浮かべていました。その笑顔を見たとき私の胸はすごく傷んでしまいました。そうして私は花名ちゃんのことが好きなんだということに気づきました。その日はたくさん泣いてしまいました。
花名ちゃんは恋人に告白されてそれを受け入れたと聞きました。もしも、私が先に花名ちゃんに告白していたとしたらいま花名ちゃんの隣には私がいたのでしょうか。
というわけで投稿しました。たまにはほかのキャラから見た花名とクレアのイチャイチャもいいかなと思いましたので書きました。
今回の話は番外編的な内容なので花名とクレアのセリフはありません。
少し遅れましたがコメ返信です。
>>62> >63
たまちゃんには少し可哀そうなことをしたと思っています。
「それじゃあ花名行ってきます」
「行ってらっしゃいクレア」
私はそう言ってクレアを見送った。なんでも今日は大事な用事があるそうでクレアは夕方ごろに帰ってくるらしい。恋人がいない時間をどう過ごすか考えていたらあぎりさんがやって来た。
「お待たせしましたー、これが頼まれていた薬ですー」
そう言ってこの前頼んだ薬を渡してきた。それから薬の使い方と注意事項などを説明された。そうしてあぎりさんはどこかに行ってしまった。
「えーと確かこの薬はまだ完全に完成していなくて、完成させるには変身したい人間の体の一部が必要なんだよね。あと効果は一定時間で切れて元に戻るんだったけ」
私はそう呟きながらクレアの体の一部を探す。
「あ、あった」
クレアの青い髪を見つけた。早速これを薬の中に入れてみる。
「わ、色が変わった」
無色透明だった薬はクレアの髪を入れるとぼこぼこと泡を立ててクレアの髪と同じ青色になった。
「これを飲むんだよね。えいっ」
私はそう言って薬を一気に飲む。すると体が少し熱くなってきた。少しするとその熱さは収まってきた。
「これで本当にクレアに変身できたのかな」
私は近くにある恐る恐る鏡を覗き込んでみる。
「わ、すごい」
そこには一之瀬花名ではなくクレアが立っていた。試しに右手を挙げてみると鏡の中のクレアも右手を上げる。
「本当にクレアになっている。あ、でも服装は私のままだ」
少し悩んでから、クレアの部屋に行きクレアの服を取ってみる。
「…………クレアの服」
クレアの服を鼻に近づける。
「クレアのいい匂いがする」
しばらくクレアの匂いを堪能してからクレアの服に着替える。それからもう一度鏡の前に来る。そこには正真正銘いつものクレアがいた。
「あはっ」
鏡の前でクルっと回転してみたり、
「えへっ」
ウインクをしてみたり、
「次回もがんばりますっ!またいつでも来てくださいね!」
クレアの真似をしてみたりして、クレアの姿を楽しんだ。
一通り楽しんでから改めて鏡に映る自分の姿を見てみる。
「やっぱり、クレアってすごくかわいいな」
私は鏡を見ながらそう呟く。こんなにかわいい女の子が私の恋人だなんて私はすっごく幸せ者だな。
「ふわぁ」
色々やって少し疲れたからかあくびが出てきちゃった。クレアもいなくて暇だし昼寝でもしようかな。
私はそのまま寝室で昼寝をすることにした。
唇に柔らかいものが当たる感触で私の目が覚めた。目を開けると恋人のクレアがいた。
「ただいま、花名」
「お帰り、クレア」
私たちはそう言ってからもういちどキスをした。
「それで用事っていったい何だったの?」
私は帰ってきたクレアに気になっていたことを聞いてみる。
「実はお風呂場の改装を依頼していたのです」
「お風呂場?」
「はい、家のお風呂場はあまり広くないですよね。せっかく花名と恋人になったのに一緒に入れないのは寂しいのでお風呂を広くしてもらう依頼をしに行っていたのです」
確かに家のお風呂はあまり広くなく一度に一人しか入ることができない。前々から一緒に入りたいと思っていたけど、
「それってお金とか大丈夫なの?」
「大丈夫です。これでも召喚の手伝いでお金は結構もらっていますので」
「ありがとうクレア」
「きゃぁっ」
私はそう言ってクレアに抱き着いた。
「クレアっ、愛している」
「はいっ、私も愛しています。花名」
そうして私たちはキスをした。
おまけ
「ところで花名どうして私の服を着ていたんですか?それからこの薬が入っていたビンはいったい何ですか?」
クレアが笑顔でそんなことを聞いてきて私は洗いざらいすべてを話した。
というわけでssを更新しました。
入れ替わりも大好きですが、こういう相手に変身するというのも好きなので書いてみました。
変身物もよき…!
花名ちゃんの変○度もあがってきましたね!()
クレアちゃん絶対内心嬉しいやつ!
コメ返信です。
>>69
あなたが以前入れ替わりものを書いたので私は変身物を書いてみました。そう言ってもらえてうれしいです。後こっちの花名とクレアは相手に対してはけっこう変○度が高いという設定です。
>>70
可愛いと言ってもらえてうれしいです。
「わー本当に広くなっている」
私はお風呂場を見てそう呟いた。今日はお風呂を工事して今まで一人しか入れなかったお風呂を一度に二人入れるようにした。最初はお風呂の工事なんて簡単にできるんだろうかと思っていたけど、その辺は魔法の力を使ったらしい。ファンタジー世界ってすごい。
「新しいお風呂はどうですか花名?」
「うん、前より広くなっている。これなら一緒に入れるね」
「そうですね、これからは毎日一緒に入れますね」
「それじゃあ、お風呂に入ろっか」
「はいっ」
そうして私たちは体を軽く洗ってからお風呂に入った。お風呂は以前よりも広くなったとはいえ一度に二人しか入れないわけなので必然的にクレアとは向かい合うことになる。クレアとは何度もしているし、もうクレアの体で知らないところはないといっていいけどクレアと一緒にお風呂に入るのは久しぶりなのでドキドキしてしまう。。あ、でもあの時は旅館のお風呂で近くに旅館の人もいただろうから完全に二人きりでお風呂に入るのは初めてかも
「こうして二人だけでお風呂に入るのって初めてだね」
「何を言っているんですか、温泉旅行の時一緒に入ったじゃないですか」
「うん。でもあの時は旅館のお風呂で近くには旅館の人もいただろうから完全に二人きりなのは初めてだよ」
「あっ、そうですね」
そのまま私たちは見つめ合う。
「花名」
クレアが目を閉じて顔を近づけてくる。
「クレア」
だから、私も同じように目を閉じ顔を近づける。
「「んっ」」
そうして私たちの唇が触れ合った。
クレアと唇を重ね合わせているとクレアの言葉が、クレアの思いが伝わってくる。
(花名、愛しています)
(うん、私も愛しているよ。クレア)
(花名もっと深くつながりたいです)
(うん、私もクレアともっとつながりたい)
私たちは一度唇を離しもう一度重ね合わせる。今度はさっきよりも長く、深く。
たっぷりクレアを堪能してから唇を離す。唇が離れるときれいな銀の橋が架かった。
「はぁ……はぁ」
少し息が荒くなるがまだ足りないもっとクレアがほしい。クレアも同じようなのでまた唇を重ねる
そうして私たちは何度も何度も唇を重ね合わせた。
「花名、もう我慢できません」
何度目かのくちづけの後クレアがそう言った。
「うん、私も我慢できないもっとクレアがほしい」
「はいっ、このまましましょう」
私たちは湯船から上がるとそのままお風呂場で愛し合った。
「花名とても気持ちよかったです」
「うん。私も気持ちよかったよ、クレア」
行為を終えた私たちは今日何度目になるかわからないキスをした。
それから私たちは体をしっかりと洗ってからもう一度湯船にはいり体を温めてからお風呂から出た。
いつものようにクレアとおそろいの下着、おそろいのパジャマを身に着けてベッドに入った。
今日はお風呂場でいっぱい愛し合ったのでこのまま眠ることにしようと思ったんだけど、クレアが口を開いた。
「あ、そうそう今度きららたちと海に行くことになったんです。もしも、よければ花もどうですか?」
「海?いいね。いつなの?」
「××日です」
その日を聞いて私は少し驚いた。
「ごめん、その日はたまちゃんと約束があるの」
「たまてさんとですか?」
「うん、なんでもエトワリアの珍しい食材でいろいろ椋してみたくて呼ばれたの」
「そうですか残念ですね」
「そうだね、でも今度二人だけで海に行ってみようか」
「はいっ。行きましょう」
そうして私たちはいつものようにお休みのキスをした。
それにしてもたまちゃんの料理か。たまちゃんは結構料理がうまいから楽しみだなー。
そんなことを考えながら私は眠りについた。
というわけで投稿しました。
女の子たちが一緒にお風呂に入るというのは好きなのでまた書いてみました。
まさかのお風呂場で…!
そして次回ははなたま回…?
どうなるのか楽しみです!
自分も女の子が一緒にお風呂入るシチュエーション好きです。
銀の橋という表現がおしゃれで素敵だなと思いました。
コメ返信です。
>>76
恋人同士が二人だけでお風呂に入って何も起きないわけがありませんよね。それからうちの花名はクレア一筋なので浮気はしません。ただ『友達』の家に遊びに行くだけです。
>>77
はなたまではなく、たま→花名になるとおもいます。
>>78
私の表現をほめていただき嬉しいです。ありがとうございます。
後読み返してみたら誤字がありました。
花名のセリフのところ
「うん、なんでもエトワリアの珍しい食材でいろいろ椋してみたくて呼ばれたの」となっていますが椋してとなっていますが、正しくは試してでした。なんでこんな誤字したんだろう
これから投稿します。
今回の話は悲恋描写があります。なのでそう言うのが苦手な方はちゅういです。
「ここに来るのも久しぶりだなー」
私はスロウライフリゾートの前に来てそう呟いた。
今日はたまちゃんとの約束をした日。たまちゃんがエトワリアの珍しい食材で色々試してみたいらしくて私は呼ばれた。
「たまちゃんの料理楽しみだな」
クレアと同棲をする前はスロウライフリゾートでたまちゃんや栄依子ちゃん、冠ちゃんと一緒に暮らしていた。毎日の食事は料理が一番上手なたまちゃんが担当していた。たまちゃんが作る料理は本当においしかった。そんなたまちゃんがエトワリアの珍しい食材を使った料理を作ってくれるみたいだからすっごく楽しみ。
「たまちゃーん、来たよー」
私はノックをしながらそう言った。
すぐに家の中から足音が聞こえてきてたまちゃんが出てきた。
「待っていましたよ、花名ちゃん。さぁさぁあがってください」
「うん、お邪魔します」
私はそう言って家に上がる。リビングにつくとテーブルの上には様々なおいしそうな料理が並べられていた。
「わー、おいしそう」
私は思わずそう感嘆の声をもらした。
「花名ちゃんのために作ったんですよ。さあ食べましょう」
たまちゃんが席に着くように促す。でも、その前に気になっていることを聞いてみる。
「あれ?栄依子ちゃんと冠ちゃんは?」
「お二人ならちょっと用事があるそうです。だから、私と花名ちゃんの二人だけです」
「そうなんだ、残念だね」
冠ちゃんと栄依子ちゃんも一緒ならよかったのに。そう思いながら私は席に着く。
「「いただきます」」
二人でいただきますをしてからご飯を食べる。久しぶりに食べるたまちゃんの料理はとてもおいしかった。
それに珍しい材料を使っているからなのか前に食べたたまちゃんの料理よりもおいしかった。
あれ、でもこの味、クレアが作る料理の味に似ているような気がする。違う材料を使っているはずなのになんでだろう。そんなことを思いながら食べ進める
「花名ちゃん、お味はどうですか?」
「うん、とってもおいしいよ」
「そうですか、それはよかったです」
そう言いながらたまちゃんは笑う。だから、私も笑う。楽しい食事の時間はあっという間に過ぎていった。
「「ごちそうさまでした」」
私たちはそう言って食事を終える。
「たまちゃんの料理すっごくおいしかったよ」
私はたまちゃんに正直な感想を告げる。
「それに珍しい材料を使っているからなのか以前食べたたまちゃんの料理よりもずっとおいしかったよ」
「そうですか。それはよかったです。特別な隠し味を使った買いがありました」
「特別な隠し味?それって何かな?」
「花名ちゃんへのたっぷりの愛情です」
「え?」
私はその言葉を聞いて気付いた。まったく違う料理のはずなのになぜクレアが私に作る料理と似たような味がしたのか。でも、それが意味することはつまり…………。
「私は花名ちゃんのことが好きなんです」
たまちゃんに告白されちゃった。でも、私は……。
「ごめんたまちゃん。たまちゃんのことは好きだよ。でもそれは友達としてなの。恋人として好きなのは、愛しているのはクレアなの。だからたまちゃんの気持ちにはこたえられない」
「私だけを見てなんて言いません。クレアちゃんの次でもいいです。それでもだめなんですか」
「ごめんね。私はもうクレアのものだからクレアを傷つけるようなことはできないの」
私がそう告げるとたまちゃんは目から大粒の涙をぽろぽろとこぼした。
「どうして、どうしてクレアちゃんなんですか。私のほうが花名ちゃんとの付き合いは長いのに。私が花名ちゃんと先に出会ったのにどうして後から出会ったクレアちゃんなんですか」
たまちゃんが涙を流しながらそう叫んだ。私はそんなたまちゃんに対し、
「ごめん。本当にごめんね」
と言うことしかできなかった。
「うわあああああああああーーん」
たまちゃんが大声で泣き出してしまった。私はそんなたまちゃんをもう見ていられなくなったから。
「ごめんね。私もう帰るね。ご飯すごくおいしかったよ」
泣いているたまちゃんを置いて帰ることにした。
「わああああーーーん」
ごめんねたまちゃん。本当にごめん。私は心の中でたまちゃんに謝りながらスロウライフリゾートを出た。
「ごめんね、たまちゃん」
私はたまちゃんに謝りながら家に帰ることにした。スロウライフリゾートから離れたはずなのにまだたまちゃんの泣き叫ぶ声が聞こえた気がした。
その日私は家に帰ってからたまちゃんに謝りながらいっぱい泣いた。
というわけで投稿しました。
たまちゃんがすごく可哀そうになってきましたので、なにかたまちゃん救済を考えてみようと思います。
コメ返信です
>>85
『計画的犯行』?少し意味が分かりません。
>>86
きっとたまちゃんには新しい出会いが待っています。
きららやクリエメイトの皆さんたちと海水浴に行って家に帰ると花名が泣いていました。この日花名はたまてさんのところに遊びに行っていました。だから、たまてさんと何かあったんでしょう。
「花名、たまてさんと何かあったんですか」
と、私が聞いてみても花名は答えてくれませんでした。私は花名が話してくれるのを待つことにしました。
そうして数日が過ぎました。花名はもう泣いていませんでしたが元気がありませんでした。恋人のこんな姿を見るのは辛いので私は花名を連れて遊びに行くことにしました。
私たちはあのお花畑に行きました。今の花名を連れて行くのは大変でした。
「見てください、花名。たくさんのきれいなお花がさいていますよ」
「うん……そうだね……」
思い出の花畑に行っても花名は元気がありませんでした。たまてさんのところに行って事情を聞いてみたほうがいいのかなと思っていると、突然大きな足音が響いてきました。
「な、なんですか?」
困惑している間にも足音は近づいていきついには見たこともない魔物が現れました。
「なんですか?あの魔物は」
早く逃げないとそう思いましたが魔物は予想外に素早く謎の触手を伸ばしてきて花名を捕まえてしまいました。
「あぐぅ……」
花名が痛そうな声を漏らします。早く花名を助けないと、そう思っていると、
「そぉい!」
どこからかそんな声が聞こえてきて謎のエネルギー弾が魔物に当たりました。かなりのダメージだったようで魔物は花名を離しました。
「つまらぬものを斬ってしまったぜよ」
そう言ってカレンさんが現れました。どうやらさっきのエネルギー弾はカレンさんが放ったもののようでした。
「カレンさんありがとうございます」
私はカレンさんにお礼を言います。
「それよりもハナを」
カレンさんがそう言います。そうです花名のところに行かないと
「花名、大丈夫ですか」
私は急いで花名に駆け寄りました。花名は気絶しており少しけがをしているようでした。
「あぁ、花名」
私が嘆いていると、
「いっしょにがんばろうね」
そんな声と共に花名を光が包んで花名の傷が治りました。
「大丈夫?クレアちゃん」
そこにいたのは由紀さんでした。
「私は大丈夫です」
カレンさんは魔物と戦っていましたが苦戦しているようでした。カレンさんに発生した隙を見逃さず魔物が触手で攻撃しようとします。
「あぶないっ!」
私がそう叫びます。すると何者かが現れ魔物の攻撃を防ぎます。
「皆大丈夫?」
現れたのは千矢さんでした。どうやらカレンさん、由紀さん、千矢さんの三人が私たちを助けてくれたようです。でも、どうしてこの三人がここに来ることができたのか?そう疑問に思っているときららがやってきました。
「大丈夫?クレア、花名さん」
どうやら、きららの力のおかげのようでした。
「私は平気です。でも花名が」
「これはひどい」
きららは気絶している花名を見てびっくりしました。
「みんなここはいったん退くよ」
きららが戦っている皆さんにそう言いました。
魔物はかなりの傷を負ったのか退却する私たちを追いかけようとしなかったのですんなりと逃げることができました。
里に戻りきららの家で気絶している花名をベッドに寝かせます。花名が倒れたと聞いてすぐに花名の友人たちであるたまてさん、栄依子さん、冠さんもやってきました。
「花名(ちゃん)」
三人は驚いたような声で花名の名前を呼びます。それから何があったのかを聞かれたので私は三人に謎の魔物に襲われたことを話すことにします。
私が話し終えると三人は複雑そうな表情になります。
「それで、その魔物って何なの」
私の話を聞いて栄依子さんがそう言いました。そうです。その魔物が何なのか知らないと私はそう思ってきららのほうを見ます。そうしてきららは説明を始めます。
きららの説明はあの魔物は大昔に封印された魔物であること。その封印が解けてしまったこと。詳しい情報は現在文献で調査中であること。魔物の討伐を依頼されたこと。森で私たちのパスを感じたので様子を見に行ったことなどでした。
「まさかあの森にあんな危険な魔物が封印されていたなんて」
説明を聞いた私はそんなことを口にしてしまいます。あの森は花名との思い出のお花畑があるのにこのままじゃ行けなくなってしまいます
「大丈夫だよ、クレア私たちが絶対にあの魔物を倒して見せるから」
きららがそう言うとカレンさんに千矢さん由紀さんもうなずきます。
「う、うーん」
。
きららたちにお礼を言おうとしたらそんな声が聞こえてきました。声のしたほうを見ると花名が目を覚ましていました。
「花名(ちゃん)(さん)」
私たちはいっせいに花名の名前を呼びます。
「え、えっとなに?」
花名がびっくりしてしまいました、でもこれでよかった。私はそう思い花名に抱き着きます。
「花名、本当に良かったです」
私がそう思っていると花名は衝撃的なことを言いました。
「えっと、誰だったけ?」
「えっ?」
花名は私との記憶を失っていました。
視点変更クレア→花名
「う、うーん」
私はそんな声をあげながら目を覚ます。あれどうして眠っていたんだっけ?確かお花畑に行って、あれ?誰と行ったんだっけ?そう考えていると
「花名(さん)(ちゃん)」
みんなに名前を呼ばれてしまった。私はびっくりして
「え、えっとなに?」
と、言ってしまう。私の名前を呼んだのは元の世界の友達のたまちゃん、栄依子ちゃん、冠ちゃん。それからエトワリアでできた友達のきららちゃん、千矢ちゃん、カレンちゃん、由紀ちゃん。あと、青い髪の知らない女の子がいる。あの子誰だったけ?と思っているとその子が抱き着いてきた。
「花名、本当に良かったです」
その子がそんなことを言ってきた。でも、私はその子のことを知らないから
「えっと、誰だったけ?」
と、聞いてみた。
「えっ?」
その子はびっくりしたような顔でそう言った。周りを見てみるとほかのみんなもびっくりしたような顔をしていた。私、そんなに変なこと言ったかな?そう思っているとその子が口を開いた。
「何を言っているのですか、花名。私です、クレアです」
その子がそんなことを言ってきた。
「クレア?ごめん、あなたのことは知らない」
そう、知らないはず。あれ?少し頭が痛くなってきた。
「あ、あぁ、そん……な……」
その子はこの世の終わりのような表情をしながらそう言ってそのまま部屋を出て行った。なぜか、あの子の悲しそうな顔を見て心が痛んだ。
それから、みんなに様々なことを質問された。そうして私はそれらの質問に答えていった。途中、なぜか意味の分からない質問もあった。
様々な質問の結果私は魔物に襲われたショックで一部の記憶を失ってしまったらしいとのこと。それから私は様子を見るためにしばらくきららちゃんの家に泊まることになった。
数日が立って文献の調査が進み私を襲ったという魔物は記憶を吸い取る能力があるということが分かり、私が記憶を失ったのもその魔物の能力が原因らしいとのことだった。それから、その魔物の行方は現在調査中であるとのことだった。
「これから魔物の調査に行ってきます」
そう言ってきららちゃんは仲間たちと一緒に森に向かっていった。
「今日は誰が来るのかな」
一人になった私はそう呟いた。記憶を失って不安になっている私のために友達が遊びに来て話し相手になってくれた。二日前は栄依子ちゃん、昨日は冠ちゃんが来てくれた。だから、たぶん今日来るのは……。
そう思っていると玄関のほうから声がした。
「花名ちゃん、遊びに来ましたよー」
私の予想通りたまちゃんが遊びに来た。
「お茶をどうぞ、たまちゃん」
私はそう言ってたまちゃんに湯飲みを手渡す。
「ありがとうございます。花名ちゃん」
たまちゃんはお茶を飲む。
「花名ちゃんが入れるお茶は美味しいですねー」
「ありがとう、たまちゃん」
そうして私たちはお茶を飲みながらいろいろな会話を楽しんだ。ある程度会話をした後私はずっと気になっていたことを聞いてみることにした。
「あ、そうそうたまちゃんあの青い髪の女の子って私とどういう関係なのかな」
「えっ?」
一瞬たまちゃんが固まった。どうしてだろう?
「あー、あの子なら花名ちゃんの友達ですよ、友達」
「友達……」
本当にそうなのかな?私はあの子の記憶を失っているようだけどあの子の悲しみ方を見ると私とあの子はただの友達じゃないような……。そういえば記憶を失ってからあの子に会っていない。これから会いに行ってみようかなと思っていたらお腹がくーとなった。
「…………」
私の顔は恥ずかしさで真っ赤になってしまう。
「そろそろお昼ですからねー。私が花名ちゃんに料理を作ってあげましょう」
そう言ってたまちゃんは台所に向かっていった。
「あ、私も手伝うよ」
手伝おうとするとたまちゃんに断られる。
「いいから、いいから、今の花名ちゃんは病気のようなものなんだから待っていてください」
そう言われ私は待つことにした。
少しして料理ができテーブルの上においしそうな料理が並べられる。
「「いただきます」」
私たちはそう言ってからご飯を食べる。
「ふーふー」
熱そうな料理なので息を吹きかけて軽く冷ましてから口の中に入れる。うん。やっぱりたまちゃんが作る料理はすごくおいしい。
「とってもおいしいよ、たまちゃん」
「そうですか。それはよかったです」
そうして私たちは食事を楽しんだ。
「「ごちそうさまでした」」
私たちは同時にご飯を食べ終えた。
「たまちゃん、とても美味しかったよ」
私は正直な感想をたまちゃんに言う。
「ありがとうございます。花名ちゃん。ところで……」
少したまちゃんの様子が変わった気がする?
「私の料理を毎日食べてみたくはありませんか?」
「こっちの世界に来てからたまちゃんが料理の担当だったような?」
「違います。そういう意味じゃありません。これから私と花名ちゃんの二人だけで暮らしたいという意味です」
「えっ?それって……」
「私は花名ちゃんのことが好きなんです。花名ちゃんと恋人になりたいんです」
たまちゃんに告白されちゃった。たまちゃんは私のことが好き。でも、私はたまちゃんのことをどう思っているんだろう。私はたまちゃんのことは友達として好き。それは間違いない、でもそれが恋人としてかどうかはわからない。
「花名ちゃん……」
考えている間にたまちゃんがこちらに近づいてくる。このままたまちゃんの告白を受け入れて、たまちゃんと恋人になったとしたらきっと楽しい。そして、私はたまちゃんと一緒に過ごすうちにたまちゃんのことを恋人として好きになっていくんだろう。それはきっと幸せな未来。だから、いいのかな。このままたまちゃんのことを受け入れても。私はそう思って私もたまちゃんに近づく。
「花名ちゃん……」
「たまちゃん……」
そして、私たちの唇が重なろうとする……。
「えっ?」
重なろうとしたところで、なぜかあの青い髪の女の子の悲しそうな顔が浮かんだ。
「いたっ」
気づくと私はたまちゃんを突き飛ばしていた。
「ごめんね、たまちゃん。大丈夫」
そう言ってたまちゃんに近づく。たまちゃんは涙を流していた。その涙は突き飛ばされた痛みから来るものじゃなく……。
「やっぱり駄目なんですね」
たまちゃんは泣きながらそう言った。
「最初に花名ちゃんからクレアちゃんの記憶がなくなったと聞いたとき嬉しかったんです。だって、花名ちゃんとクレアちゃんは恋人でしたから。私の入る余地なんてなかったんです。でも、今なら花名ちゃんに受け入れてもらえる。そう思っていました。やっぱりずるはいけませんね」
たまちゃんの口からすごい言葉が出てきた。
「私とあの子が……恋人……?」
「はいっ。そうなんです」
やっぱり、私とあの子はただの友達じゃなかったんだ。あの子のことを思い出したい。
「あぐぅ」
そう思うと頭がすごく痛くなってきた。
「花名ちゃん!」
たまちゃんの驚いたような声を聞きながら私の意識は闇へと落ちていった……。
視点変更花名→クレア
花名が私との記憶を失ってから数日が経過しました。先ほどきららがやって来て文献で分かったことを伝えてくれました。花名が記憶を失った原因は私たちを襲った魔物の能力によるものだそうです。けれど、魔物のせいで失った記憶を取り戻す方法については記述がなく、魔物を倒しても記憶は戻らないかもしれないとのことでした。
私はその説明を聞いて絶望しました。文献を調べれば記憶を取り戻す方法が分かるかもしれないと思っていたのに……。きららは魔物を倒せば記憶が戻る可能性にかけて魔物を討伐に行くそうです。でも、私はきららのように強くはないので魔物を討伐に行く勇気はありません。だから、寝室に向かい、ベッドに入ります。このベッドは花名を愛し、花名に愛され、花名と愛し合ったベッドです。まだ、かすかに花名の香りが残っています。、
「花名ぁ……。花名ぁ……」
私は花名の残り香を感じながら花名の名前を呼びながらいっぱい泣いてしまいました。
「う、うーん」
そんな声をあげながら目を覚まします。どうやら眠っていたようです。もしかしたら悪い夢でも見ていたのかもしれないと思いますが、相変わらずベッドに花名はいません。
「花名ぁ……」
とても悲しいです。以前は一人でも平気だったのに今は花名がいないとすごく寂しいです。このまま花名のことを考えながらしてみようと思っていると玄関のほうから音がします。
「なんでしょうか」
もしかして花名が戻って来てくれた。そう思いながら私は玄関に向かいます。しかし、そこにいたのは花名ではなく花名の友人のたまてさんでした。
「ちょっといいですか?」
たまてさんはそう言いました。
私はたまてさんをリビングに案内するとたまてさんにお茶をあげます。
「どうもです」
たまてさんはお茶を飲みながらそう言います。私も自分のお茶を飲みます。
「それで、いったい何の用で来たんですか?」
「実は大事な用事があってきたんです」
大事な用事?いったい何だろう?私がそう思っているとたまてさんが口を開きます。
「私花名ちゃんのことが好きでした」
「えっ?」
たまてさんがとんでもないことを言いました。
「花名ちゃんがクレアちゃんと恋人になってから花名ちゃんのことが好きだって気づいたんです。それからクレアちゃんに嫉妬の感情を向けていました。だから、花名ちゃんがクレアちゃんの記憶を失ったときとてもうれしいと思ってしまったんです。今なら花名ちゃんと恋人になれるそう思いました。でも、だめでした」
「もしかして、花名に告白したんですか?」
「はい、でも振られてしまいました。きっと花名ちゃんの中には少しだけクレアちゃんへの思いが残っていたんです。この時私は思ったんです。もう私の入る余地はないんだなって。だから、私は花名ちゃんのことはあきらめて二人のことを応援することにします。私の話は以上です」
たまてさんはそう言ってどこかに行こうとします。
「あの、どこに行くんですか?」
「もちろん、あの魔物を倒しにですよ」
「魔物を倒しても花名の記憶は戻らないかもしれないそうです」
「それでも魔物を倒せば花名ちゃんの記憶が戻る可能性にかけます。だって私は二人を応援すると決めましたから。だから、二人のためにできることはやってみたいんです」
「たまてさん……」
たまてさんの言葉に私の胸は熱くなる。私も花名のために私ができることをする。
「たまてさん、私もついていきます」
「どうぞどうぞ、それから、私のことはたまちゃんでいいですよ」
「はいっ。たまちゃん」
そうして、私たちは魔物を倒しに行くことにしました。
「ここにあの魔物がいるんですね。気を付けて進みましょう」
「はいっ」
私たちは森の中を進み、魔物を探します。すこし、進むと明らかに戦闘を行っている音が聞こえてきます。そこでは皆さんが魔物と戦っていました。皆さんは魔物に苦戦しているようでした。怖い。でも、花名のために勇気を振り絞ります。
「行きましょう、たまちゃん」
「はいです」
そうして私たちも魔物と戦い始めます。
「や、やった」
激しい戦いの末なんとか魔物を倒すことに成功しました。花名の記憶はどうなるのでしょうか?そう思いながら魔物を見ると、魔物の体から光の珠が出てきました。私にはわかります。間違いありません、あれは。
「花名の記憶です!!」
私はそう叫びます。私の叫びを聞いた皆さんは光の珠を見つめます。あの球をどうすればいいのか考えていると光の珠は花名のいる里のほうへ向かっていきました。よかった私は心の底からそう思いました。それから私たちは急いで里に帰ります。
「あっ」
里の入り口に誰かがいるのが見えました。普通は誰かわからない距離です。でも私にはわかります。だから、私は全速力で走ります。少しずつ彼女に近づいていきます。彼女は私が近づいていることに気づき口を開きます。
「クレアっ!」
彼女が、花名が私の名前を呼んでくれました。それだけで私はとても嬉しくなります。だから、私も彼女の名前を呼びます。
「花名っ!」
そして私は彼女に抱き着きます。
「ごめんね、クレア。私クレアのこと忘れてた」
「いえ、いいんです。こうして思い出してくれましたから」
そのまま私たちは強く抱き合い、それから互いを見つめます。
「クレア」
「花名」
「「愛してい(るよ)(ます)」」
そうして私たちは唇を重ねようとします。重ねようとしたところで皆さんが見ていることに気づきます。
「「「「「あははは……」」」」」
皆さんは苦笑していました。私たちは皆さんが見ている前でキスはできないので体を離します。皆さんは私たちがキスをやめたことに様々な反応を見せていました。その中にはたまちゃんもいました。花名はたまちゃんがいることに気づきます。
「ごめん、クレア。たまちゃんと少し話してくる」
花名はそう言ってたまちゃんのところに向かいました。
「行ってらっしゃい花名」
私は小さくそう呟きました。
視点変更クレア→花名
たまちゃんは皆から少し離れたとこにいる。私はそんなたまちゃんに話しかける。
「たまちゃん、少しお話しない?」
「いいですね、私も花名ちゃんとお話ししたいと思っていました。でも、ここには皆さんがいるから少し離れませんか」
「うん、そうだね」
私たちは皆から離れたところに移動し、会話を始めることにした。
「たまちゃん、ごむぐ」
ごめんねと言おうとした口はたまちゃんの手によってふさがれてしまう。
「花名ちゃんその言葉は言わないでほしいです。だって私が悪いんですから」
たまちゃんが手を離す。
「でも、私たまちゃんを傷つけてしまったから」
「花名ちゃんは悪くないですよ。恋人がいる花名ちゃんに告白した私が悪いんです。だから、謝らないでください」
「たまちゃん……」
「私は花名ちゃんのことが好きでした。花名ちゃんの恋人になりたいと思っていました。でも、記憶を失っている花名ちゃんに振られて二人の絆は強いんだって、私が入る隙間はもうないんだってわかりました。だから、花名ちゃんクレアちゃんと幸せになってください」
たまちゃんにこんなことを言われちゃった。でも……。
「私はクレアという恋人がいて十分幸せだよ?」
「いいえ、花名ちゃんはクレアちゃんともっと幸せになれます。結婚すればいいんです」
「け、け結婚……?でも私とクレアは女の子同士で、女の子同士は結婚できないよ」
「いいえ、できます。だってここは異世界エトワリアです。異世界ですから日本の法律は関係ありません」
たまちゃんにそう言われてしまった。異世界だから日本の法律は関係ない。確かにその通りかも。
「うん。分かった。私クレアと幸せになるね」
「頑張ってください花名ちゃん。それからもう一つお願いしていいですか?」
「なにかな、たまちゃん?」
「花名ちゃんとクレアちゃんの間に子供ができたら私を名付け親にしてくださいね」
たまちゃんの言葉に私はびっくりしてしまう。
「子供って」
そんなことできるわけがないそう思っていると、たまちゃんが口を開く。
「ここは異世界ですから。きっと女の子同士で子供を作る方法もあります。だから、結婚したら子供を作ってください」
そういえば私以前クレアに変身する薬を作ってもらった。だから、そういう薬も作ってもらえるのかも……。
「うん、私頑張るね」
私はたまちゃんにそう言った。
それから、私とクレアは一緒に家に帰った。家で私とクレアは今までできなかった分のキスをいっぱいした。
そして夜、私とクレアは一緒のベッドに入る。いつもならこれから恋人同士の時間が始まる。でも、今日はちがう。
「花名、いったいどうしたのですか」
「あのね、クレア大事な話があるの」
私はクレアに……。
というわけで投稿しました。
何らかの理由で記憶を失い記憶を取り戻すというのはより中が深まるイベントだと思うので書いてみました。
最後のほうはかなりはっちゃけてしまいました。
それから、たまちゃんは失恋のショックを乗り越えて花名とクレアのことを応援することになりました。たまちゃんはいい子です。
大切な記憶は完全には奪いきれなかったんですね…!二人の絆の強さ、やはりすごいです!
たまちゃん、なんとか乗り越えましたね…よかった…!
たまちゃん、子供にポセイドンってつけようとして嫌がらせと思われそうだけど天然です
コメ返信です。
>>106
二人の絆はかなり強いという設定です。
>>107
記憶喪失物は初めてでしたが、書いていて少し辛くなりました。
>>108
その場合は花名は約束した手前止めづらいでしょうが、クレアが全力で止めてくれるでしょう。
花名の記憶が戻った日の夜、私は花名に結婚を申し込まれました。もちろん私はOKしました。それから二人で色々話し合い指輪じゃなくても結婚の証となるものがほしいと思い、いくつかのお店を見て回りました。そんなとき絆の試練の島の話を聞きました。なんでもその島では試練を乗り越えたものには絆の証が授けられるそうです。この話を聞いた私たちはその島に向かうことにしました。
「すごい、本当に道ができちゃった」
潮が引いてできた道を見て花名がそう驚きの声を漏らしました。実際私も少し驚きました。
「この道の先に試練の島があるんだね」
「そうですね」
「じゃあ、行こっか」
「はいっ」
私たちは手をつないで島に向かって歩きました。
少し歩いて島に着くとそこには石碑があり、こう書かれていました。『これより先、道を一人ずつ選び、進むべし。最初はだれもがひとり。だが違えた道はまた集う。道がひとつになるとき、汝らは再び手を取り合いそのきずなの強さが最後に試されるだろう』と。
「どうやら分かれて進まなければいけないようですね」
「そうだね」
私たちは石碑の指示に従い分かれて進むことにしました。
視点変更クレア→花名
クレアと別れて一人で島を進むことにしたんだけど、
「やっぱり一人だと少し寂しいな」
そう思いながら進んでいると足音が聞こえてきた。
「もしかして、魔物」
そう思って杖を構える。出てきたのは
「花名、よかった会えました。」
クレアの姿をしたなにかだった。
「どうしたんですか、花名。私に会えてうれしくないのですか?」
「ちがうっ。あなたはクレアじゃない」
なにかに話しかけられて思わず私はそう叫んでしまった。
「えっ?何を言っているのですか花名?私はあなたの恋人のクレアですよ」
なにかがそう言ってきた。見た目がクレアの姿をしているだけに少し不愉快な気持ちになる。
「その姿でしゃべらないで。消えて」
そう言いながら攻撃をしようとしたらなにかは消えてしまった。
「結構簡単な試練だったな」
そう思いながら道を進むと、
「花名です」
本物のクレアを見つけた。
視点変更花名→クレア
花名と別れて少し歩いていると足音が聞こえてきました。一体何なのかと思い振り返りました。
「あ、クレア」
それは花名の姿をしたなにかでした。
「クレアと出会えてよかった」
なにかがそんなことを言いながら私に近づいてきました。だから、私は口を開きます。
「いったい何ですか?あなたは?」
「え?わからないの?恋人の一之瀬……」
「あなたは私の恋人の花名じゃありません」
なにかが花名の名前を言う前にさえぎります。
「花名の姿をしているだけで不愉快です。消えてください」
怒りを込めて偽物にそう告げます。そのまま偽物はどこかに行ってしまいました。
「結構簡単な試練でしたね」
私はそう呟きながら進みます。すると恋人の花名を見つけました。
「花名です」
私はそう言いながら花名に近づきます。花名も私に気づきました。
「クレアっ」
「本物の花名です」
そのまま私たちは抱き合います。しばらく抱き合ってから先を急がなければいけないということを思い出します。
「花名、先に進みましょう。私たちの愛の証を取りに行くんです」
「うん」
私と花名は先に進みます。途中に道をふさぐ岩がありましたが二人で押してみると簡単にどかすことができました。なんだったんでしょう?そう思いながら先に進むと洞窟を見つけました。
「ここに入るのかな?」
「ほかに道もありませんし。多分、そうだと思います」
私たちは洞窟の中に入ることにしました。洞窟の中は思ったよりも明るかったのですか、
「少し狭いね」
「そうですね」
洞窟の中は少し狭かったので不安な気持ちになってきました。だから、私たちは手をつなぎながら歩くことにしました。
「花名の手。やっぱりすごく温かいです」
「クレアの手も温かいよ」
そんな会話をしながら歩いていると広い空間に出ました。もしかして、
「ここが次の試練の場所なのでしょうか?」
「だと思うよ」
そう思っていると声が聞こえてきました。
『これがお前たち二人の最後の試練である』
私たち二人はその声にびっくりしてしまいます。でも……
「いよいよですね、花名」
「うん」
この最後の試練を乗り越えたら私たち二人の愛の証が手に入る。そう思うと怖くありません。どんな試練でも乗り越えて見せます。そう思っていました。でも……。
「「えっ?」」
試練の場に現れたのは花名の記憶を奪ったあの魔物でした。
「どうして、あの魔物が……」
私は小さくそう呟き、思い出します。花名の偽物が現れたことを。だから、あの魔物も見た目が同じだけの偽物なのでしょう。ですが、見た目が同じだけでも花名には恐怖の象徴のようでした。
「あ……あぁあ……」
花名はおびえた声をあげながら後ずさります。魔物は私たちが戦おうとしないからなのかその場から動きません。このままでは愛の証が手に入らないそう思った私は、
「花名っ」
名前を呼び花名と唇を重ね合わせます。たっぷり花名と唇を重ね合わせてから離します。
「花名、大丈夫です。私がついています。だから、怖くありません。絶対にこの試練を乗り越えて愛の証を手に入れましょう。そして、結婚しましょう」
私は花名にそう言います。花名は私の言葉を聞いて、
「うんっ」
とうなずきました。そのまま私たちはもう一度唇を重ね合わせます。さっきよりも長く深く。
「「んっ……んんっ」」
私たちはたっぷりお互いを堪能してから唇を離し、口を開きます。
「花名」
「クレア」
「「愛してい(ます)(るよ)」
私たちは手をつなぎ、魔物を見据えます。
『グルルルルル』
私たちが戦う意思を示したからなのか今まで動かなかった魔物が動き出しました。
「行こうか」
「はいっ」
私たちは魔物と戦い始めます。
『はぐべびほぽ!!』
魔物は断末魔を言いながら消滅していきました。
「やった、やりました。私たちの愛の勝利です」
「うん、そうだね」
私たちは二人で喜びます。そうしていると空から二つのペンダントが落ちてきました。私たちはそれを手にします。
「これが試練を乗り越えた証なんだね」
「そうみたいですね」
私たちはお互いのペンダントを見せ合います。
「あれ?」
「どうしたのですか花名?」
「私とクレアのペンダント少し形が違う」
「本当ですね」
どうしてでしょうそう思っていると花名が気付いたようです。
「もしかして」
花名はそう言って私たちのペンダントをくっつけます。すると、二つのペンダントはハートの形になりました。
「私たちの愛の証ですね」
「一生大事にしようね」
「はいっ」
私たちはもう一度唇を重ね合わせてから帰路につきました。
というわけで投稿しました。
今回の話は以前から書いてみたかった花名とクレアの二人が絆の試練に挑む話になります。
ちなみに以前ルナさんも花名とクレアの二人が絆の試練に挑む話を書いておりそちらと被るところもあるので投稿していいのか少し不安になりましたが許可をもらったので投稿しました。
読ませていただきました!
絆の試練はきらファンでの恋愛物では鉄板ですよね…!
題材が同じでも書く人によって違う展開になるんだなぁと思いました!
どんな魔物でも二人の愛には勝てない…!
コメ返信です
>>117
はるかなレシーブのイベントは百合的においしいと思うので。
>>118
愛の力はとても強いと思います。
ついにこの日がやってきました。今日は私と花名が結婚をする日です。
数週間前、私たちは結婚をすることにしたと里の皆様に発表しました。皆さんはとても優しく私たちを祝福してくれました。この話は神殿にも伝わり神殿で大々的に結婚式をすることになりました。
そして、今日結婚式の準備が整い私たちは里に描かれた転移の魔法陣によって神殿に到着しました。
「わー、これが神殿なんだ。すごい」
神殿を見た花名がそう感嘆の声をあげました。確かにすごいです。私も初めてみましたが神殿がこんなにすごいなんて思いませんでした。想像以上です。
でも、驚いている場合じゃありません。
「花名、中に入りましょう」
「あ、そうだね」
私たちは神殿の中に入ります。
「一之瀬花名様とクレア様ですね。お待ちしておりました」
中に入ると神殿の人がそう言いました。そのまま私と花名は違う部屋に移動させられました。花名と離れるのは嫌でしたがしょうがありません。我慢することにします。
「では、ウエディングドレスの着付けを始めます」
神殿の人はそう言ってウエディングドレスを持ってきました。
「わー、とてもきれいです」
私はそう感嘆の声を漏らしてしまいます。それはとてもきれいなドレスでした。あんなきれいなドレスを私が着る。私に似合うかどうか不安になります。でも、きっと花名にはすごく似合います。そして、ウエディングドレスを身に纏った花名はきっと最高にきれいな花名なんでしょう。私はあのドレスを身に纏った花名を想像しようとします。
「あのーよろしいですか?」
「はっ」
神殿の人の声で私は現実に戻されます。そうでした。ドレスを着ないといけないんでした。
「では、これからドレスの着付けを始めます」
神殿の人はそう言って私にウエディングドレスを着せてくれました。神殿の人は専門の人なのかとても手際が良くあっという間に私はウエディングドレス姿になりました。それから別の人も来てその人は私に化粧を施しました。
「終わりました」
どうやらドレスの着付けと化粧が終わったようです。姿見が近くに持っていかれました。私は恐る恐る姿見を見てみます。
「わぁぁ……」
思わず口からそんな声が出てしまいます。
「これが私……」
ウエディングドレスを身に纏い、化粧を施された私はとてもきれいな女の子になっていました。
「まるで自分が自分じゃないみたいです」
私は小さくそう呟きます。ここで私は気づきます。私の着付けが終わっているということはおそらく花の着付けも終わっているということに。早くウエディングドレス姿の花名を見てみたい。私はそう思い許可を得て部屋の外に出ることにします。
「花名はどこにいるのでしょうか?」
花名を探します。探していると複数の足音が聞こえてきました。でも、この足音の中に花名の足音はありません。一体誰だろうと思っているときららたちでした。
「あっ、クレア」
きららがそう言いながら私に近づいてきました。
「もう来ていたのですね皆さん」
私と花名は今日の主役なので皆よりも早く神殿に来ていましたが、きららたちも神殿に来たようです。恐らくほかのクリエメイトたち、花名の友人たちももう来ているでしょう。
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