今日は待ちに待った花名さんと一緒にお花を摘みに行く日です。私は今日のためにいっぱい練習してあるものを作りました。花名さん喜んでくれるかな、なんてことを考えているといつの間にか約束の時間を少し過ぎていました。
「大変です、急がないと」
私は荷物を持つとすぐに召喚の館を出て走りました。待ち合わせ場所に行くとすでに花名さんは到着していました。
「ごめんなさい花名さん、少し待たせてしまいました」
私はそう言って花名さんに謝ります。
「クレアちゃん、私もついさっき来たところだから、そんなに待っていないよ」
花名さんはそう言ってくれました。花名さんはとても優しい人です。そんな花名さんだから私は……。
少し歩いて私たちは森の中にあるお花畑に到着しました。
「それじゃ一緒にあのお花を探そうか」
「はいっ」
そうして私たちは一緒にあのお花を探すことにしました。お花はすぐに見つかりました。こんなにたくさんのお花があるので探すのは大変だと思っていたのですが……。
「結構簡単に見つかりましたね」
「そうだね」
びっくりするくらい簡単に見つかりました。私の予想ではもう少し時間がかかると思っていたのですが、でもちょうどいいですもう一つの目的を果たすチャンスです。
「あの、花名さん実はお弁当を作ってきたんです。一緒に食べませんか?」
私は勇気を出してそう言いました。
花名さんは
「お弁当?もちろん一緒に食べよ」
と輝くような笑顔で言ってくれました。
私は敷物を敷いてそれから弁当箱を開けました。
「え?」
そこにはぐちゃぐちゃになったサンドイッチがありました。
なんで、どうして、ちゃんと作ったはずなのに。そうして私は思い出します。待ち合わせの時間に遅れてしまったから走ったことを、その時にサンドイッチがぐちゃぐちゃになってしまったのでしょう。
せっかく花名さんに喜んでもらおうと思ったのに、私が泣きそうになっていると花名さんが弁当の中にあるサンドイッチを手に取りました。
「あ」
私が止める間もなく花名さんはそれを口に入れました。
「うんっ、おいしい」
花名さんはそう言ってくれました。
「本当ですか、花名さん」
「うん少しぐちゃぐちゃになっているけどとても美味しいよ、それにクレアちゃんが私のために作ってくれたんだからおいしくないはずないよ」
「花名さん……」
私は嬉しさのあまり泣きそうになりましたが、頑張ってこらえました。
「ありがとうございます」
私はお礼を言いました。それから花名さんと一緒にサンドイッチを食べました。
「クレアちゃんが作ったお弁当とても美味しかったよ」
「ありがとうございます、花名さん」
お弁当を食べてから私たちはお茶を飲みながらとりとめのない会話をします。
「ふあぁ」
不意に花名さんがかわいらしいあくびをしました。
「眠たいんですか」
「うん、おなかがいっぱいになったら眠くなってきちゃったみたい」
「そうですか、それじゃ一緒にお昼寝をしましょうか」
私たちは一緒にお昼寝をすることにしました。
「うーん」
昼寝から覚めると花名さんはまだ寝ていました。どうやら私のほうが早く目覚めたみたいです。花名さんは
「すーすー」
と寝息を立てながら眠っていました。そんな花名さんはとてもかわいいです。それにとても優しい人間です。私はそんな花名さんのことが好きになりました。花名さんはぐっすりと眠っていてまだ目覚めそうにありません。だから、私は
「好きです」
と小さく呟きました。
私には花名さんに告白する勇気がないのでこれでいいんです。私がそう思っていると花名さんが
「う、うーん」
と小さく言いました。まさか、起きる。さっきのつぶやきを聴かれてしまったのかと思っていると花名さんが目を開けて起き上がりました。
「うーん、おはようクレアちゃん」
どうやら、さっきのつぶやきは聞こえていないようです。だから、私は
「おはようございます、花名さん」
と返しました。
昼寝の後、私たちは帰ることにしました。帰り道なぜか花名さんは私の家までついてきました。
「どうしたんですか、花名さん?」
私は疑問に思い花名さんに聞きました。花名さんは顔を赤らめながら口を開きました。
「クレアちゃん、クレアちゃんはエトワリアに召喚されたとき、困っていた私を助けてくれた大事な友達だよ。クレアちゃんが私のためにいろいろ頑張ってくれた時とてもうれしかったよ。だから、私も好きだよクレアちゃん」
花名さんに告白されました。
「あの時起きていたのですか」
「うん、少しびっくりしたけどクレアちゃんに好きって言われたときとてもうれしかったの。だから、私もクレアちゃんのことが好きだって思ったの」
「うれしいです、花名さん」
「クレアちゃん。んぅ」
花名さんが目を閉じて顔を近づけてきました。だから私も目を閉じて顔を近づけました。
そうして私たちの唇は重なりました。
長いような短いようなくちづけが終わりました。
「クレアちゃん、今日泊ってもいいかな。」
「えーと、そ、そそれはつまりそういうことですか?」
私はしどろもどろになりながらそう答えました。
「う、うん」
花名さんは顔を赤くしながらそう答えました。
花名さんのその言葉に私の顔も赤くなってしまいました。
「そ、それじゃあ家に入りましょうか」
「う、うん」
私は花名さんと一緒に家に入ろうとします、でもその前に花名さんと見つめ合います
「花名さん」
「クレアちゃん」
「「大好き」」
私たちはそう言ってキスをしました。
花名とクレアのカップリングが好きなので書いてみました。
初投稿なのでうまく書けたかどうか不安ですが、楽しんでいただけたならよかったと思います。
いいぞこれ 尊き
登場人物が説明口調で分かりやすいし読みやすい。
ただ題名とssの長さからしてSS総合スレのほうがよかったかも知れないです。
読ませていただきました!
やはりクレ花名はいいですよね!
ただ…このカップル進展しないんですよね…
そこをお昼寝を使って告白させるのはいいと思いました!
タイトルが「きらファンss」だとちょっと分かりづらいかもなので作品としてのタイトルを付けると良いと思います!
>>11
シリーズとして投稿する予定なので
>>12
百合はいいと思います。
>>13
タイトルは途中で変えることは可能でしたっけ?
>>14
ありがとうございます
あと、これから第二話を投稿します。
「う、うーん」
そんな声をあげながら私は目を覚ます。そこは知らない天井だった。どうしてこんなところにいるんだろうと考えて昨日のことを思い出す。昨日、私はクレアちゃんと一緒にお花を摘みに行きクレアちゃんと恋人同士になり、クレアちゃんの家に泊まってそのまま……。
「すーすー」
隣をみると愛しい恋人であるクレアちゃんが眠っていた。寝息を立てて眠っているクレアちゃんはとてもかわいかった。そんなクレアちゃんからは昨日の激しさは感じられなかった。
「昨日の夜はすごかったな」
私は小さくそうつぶやいた。昨日の夜クレアちゃんは普段の大人しさが嘘のように激しく私を愛してきた。そんなクレアちゃんの姿はとてもかわいかった。でも、せっかく恋人になったのに私ばっかりされるのは嫌だったから、私もクレアちゃんを愛した。そうして私たちは愛し合った。
「やっぱりクレアちゃんはかわいいな」
そんなことをつぶやきながら私はクレアちゃんの寝顔を見つめる。このままクレアちゃんの寝顔を見ていたい気もするし、クレアちゃんを起こしておはようと言ってみたい気もする。どうするか迷っているとクレアちゃんが動いた。
「う、うーん」
もうすぐクレアちゃんが目を覚ますことに気づく。と、この時私はあることを思いつく。タイミングを見計らいクレアちゃんの目が開いた瞬間クレアちゃんの唇を私のそれでふさぐ。
「おはよう、クレアちゃん」
「お、おはようございます花名さん」
「それにしてもさっきはすごくびっくりしました」
クレアちゃんと朝食を食べているときクレアちゃんがそんなことを言ってきた。
「もしかして嫌だった?」
「嫌なわけありません、大好きな人にキスされることが嫌なわけないじゃないですか。ただ目を覚ましたら目の前に花名さんの顔があったから驚いただけです」
そっか嫌じゃないんだ。それならまたやってみようかな。
「花名さん、またやってみようかなと考えていませんか?」
「う、うん」
「ダメです」
「え?」
「今度は私がします」
びっくりしたー。ダメって言われたから嫌われたかと思っちゃった。それにしてもクレアちゃんの目覚めのキスか、私が目覚めのキスをするのもいいけどされるのもいいかも。今度わざと遅く起きてみようかな、そんなことを考えているとクレアちゃんが口を開いた。
「それで、花名さん、せっかく恋人同士になったんですしこのまま一緒に暮らしませんか?」
なんてことを言ってきた。
「え、えええええええええ」
びっくりして私はそんな奇声を上げてしまった。
「嫌ですか?」
クレアちゃんが目を潤ませながら言ってきた。
「嫌じゃない、驚いただけ」
あ、さっきのクレアちゃんと似たようなことを言っている。
「そ、それで返事は?」
「もちろんいいよ、クレアちゃん。クレアちゃんと一緒に暮らしたい」
私の言葉を聞いてクレアちゃんは満面の笑みを浮かべた。
「これから、よろしくお願いします。花名さ……花名」
「うん、クレア」
「愛しています花名」
「うん、私も愛しているよクレア」
そうして私とクレアはキスをし、そのままお互いを求めあった。
それから、冷め切った朝食を二人で食べた。
第二話を投稿してみました。花名とクレアのカップリングは好きなのでいつかはわかりませんがまた投稿したいと思います。
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