きららBBS新参者のルナ・ソレイユと申します。
別の所で投稿した作品ですが、細かいところ(場合によっては大きなところ)が違う加筆修正版になります。
あとそこそこ百合要素強めなので注意です。
今、私はとってもそわそわしています。
なぜなら、今日は花名さんとお花摘みにいくからです!
「栄依子ちゃん、冠ちゃん、たまちゃん、またねー!」
花名さんが来ました!…栄依子さんたちの前ではあんな笑顔するんですね…。私は、私は花名さんにとって…。
「クレアちゃん!?はわわわわ…どうしよう…時間間違えちゃったかなぁ…。」
「違いますっ花名さん!わ、私3時間くらい前からいたので!」
「ふぇ、私3時間も遅刻しちゃったの!?」
「い、いえっ!花名さんはあってます!私が早く来すぎただけで…。」
「そ、そうだったんだ…よかった…。」
花名さんと話していたら、いつのまにかさっきまでのブルーな気持ちはなくなっていました。
えへへ、今日は花名さんとせっかくのお出掛けなんですから、楽しみましょう!
* * *
「うーん…前にたまちゃんたちと来たときにはこの辺りにあったんだけど…。」
「見つからないですね…。」
まだギリギリシーズンのはずですが…。私たちはお花探しに難航中です。
「こ、こうしてるうちに、また雨になったら…。」
「それは大丈夫です!今日は1日晴れです!」
「な、何でわかるの?」
「コルクちゃんのお店で売ってた道具を使ったんです!」
「なんでも置いてあるんだね…。」
話していると、あっという間に奥の方まで来ました。
「なかなか見つからないね…あっ!」
「花名さん、どうしたんですか?」
「こ、これだよね!」
花名さんが指で示した先には、探していたお花がありました!
「花名さん、すごいです!」
「い、いや、全然大したことじゃないよ!」
* * *
「どこに飾ろうか?」
「どうしましょう?」
「おぉ!花名ちゃんにクレアちゃん!お花は見つかったんですか?」
里に戻ってすぐ、たまてさ…たまちゃんに会いました。
「うん!それで、どこに飾ろうかって話してて…。」
「ほほう、なるほど…。残念ですが、私には思い当たる場所はないですね…。」
「こっち、きて。」
「わかりました!あ、それではー!」
そう言ってたまて…たまちゃんはコルクちゃんの方へ。お店の手伝いでしょうか?
「うーん…どうしようか…。」
じーっと考えている花名さん。…とってもかわいいです。天使です。はなちゃん…
「クレアちゃん?どうしたの?」
「ふぇ!?な、何でもありましぇん!」
いつのまにか花名さんを見つめてしまっていました!申し訳ないです…。
「あら?クレアに花名じゃない。」
「ん。花、見つかった?」
続いて歩いてきたのは栄依子さんに冠さん。
「うん、見つかったよ!それでね、どこに飾ろうか迷ってるの…。」
「うーん、そうねぇ…。ちょっとクレア、いい?」
そういうと栄依子さんは私を花名さんから離していきます。
「え、栄依子さん?」
「ねぇ、クレア、」
声を潜めて栄依子さんは言います。
「花名のこと、好きなんでしょ?」
「ふぇ!?にゃんでわかったんでしゅか!?」
驚きすぎて、噛みまくりです…。
「見たら分かるわよ。恋する乙女の顔だもの。」
「…。私は、花名さんのことは聖典を読んで知ってはいたんです。でもその時はまだ、かわいい娘だなとしか思っていなかったんです。」
私は気づいたら語りだしていました。
「でも、この前、きららさんといっしょに召喚を行ったときに…」
『一之瀬花名、です』
「って。今思うと、多分一目惚れでした。ですが、その時はまだはっきりとは気づいていなかったんです。ちゃんと気づいたのも、このまえの雷雨の時、木の中でのことでした。」
私の中のふわふわした気持ちが言葉になって出てきます。
「あのとき花名さんがいなかったら、私、のろしを上げることもしていなかったかもしれません。花名さんがいてくれたから、勇気が出てきたんです。私は、これからもずっと、花名さんといたいですっ!」
「はい、よく言えました。それじゃあ、少し手伝ってあげる。…花名もそうだし…ね。」
なんと、栄依子さんが手伝ってくれるそうです!でも、どうやってでしょう?
「ねぇ、花名。その花、召喚の館の中がいいんじゃない?」
栄依子さんは花名さんのところに行ってそんなことを言いました。
「確かに、えーこの言う通り。」
冠さんも賛成します。
「うん、そうだね!じゃあクレアちゃんの召喚の館にしよう!」
「それじゃあ、私たちはこれで。」
「じゃあね、花名。」
「うん!ありがと!」
あれ、お二人とも帰ってしまいました…。
「それじゃあ、いこっ!クレアちゃん!」
こちらに微笑みかけてくる花名さん。かわいい、かわいいですよぉ…。
というわけで、よくわからないまま召喚の館に着きました。
「それじゃあ、開けますね。」
扉を開いて中に入ります。
「うーん…どこがいいかなぁ…」
2人でお花を飾る場所を探します。
その時、外でガタン、という音がしました。
「どうしたのかな…あれっ」
花名さんがドアに手をかけますが、開きません。
…栄依子さんの手伝いってこれですか!
「と、閉じ込められちゃったよぉ〜!」
「…ここまでお膳立てされちゃったらやるしかないです…!」
「クレアちゃん?」
「あのっ、花名さん!」
- WEB PATIO -