きららBBS新参者のルナ・ソレイユと申します。
別の所で投稿した作品ですが、細かいところ(場合によっては大きなところ)が違う加筆修正版になります。
あとそこそこ百合要素強めなので注意です。
私は花名さんに向かって言います。
「えぇっと、その…わ、私っ、その…」
花名さんがポカンとしています。…何をやっているんですか、私は!たった2文字ですよ!
「花名さんのことが、、す、す、」
「クレア…ちゃん?」
「好きですっ!付き合ってください!」
…言えた?言えましたよね!
「クレアちゃん、」
でも、ここからです。ドキドキしています。
「わ、私、私も、すっすすすす好きです!ここっこちらこそ、よろしくお願いします!」
と、いうことは、
「花名さん、いいんですか!」
「うん!クレアちゃんだもん…」
「イベントスチルですよ〜!」
ドアがばっと開いて、そこに立っていたのは、たまてさ…たまちゃん!
「こらこら、邪魔しちゃダメでしょ。…でも、おめでとう。」
「ん。おめでと。」
後ろからは栄依子さんに、冠さんまで!
「オメデトウゴジャイマース!」
「お、おめでとうございます!」
「…好きって、美味しいのかな?」
「おめでとー!…ここの壁、お肉みたい!お腹すいたー」
さらにその奥からは里の人たちがたくさん…私の告白、こんな人数に聞かれていたんですね…
「ふえええ…」
花名さんがふらふらしています。でも、
「…!」
こっちをみて微笑んでくれました。
「クレアさんと花名様が付き合うって本当ですかー!」
「こら、ランプ。人の恋路に邪魔しちゃダメだよ。」
* * *
数日後。
「クレア、召喚しよっか!」
「はい!…開きますよ…!」
「病気やケガをしたらすぐに言ってください!」
「い、一之瀬花名です!」
「そ、そうりょの一之瀬花名…」
「えっと、クレアさん?10人全員花名さんなんだけど…」
「す…」
「す?」
「す、すごいです!次回も頑張ります!」
「いや、普通に召喚してください!」
というわけで第1話終了です。
内容的には「友達の友達は友達大作戦」のイベント直後のストーリーです。
BBS投稿は初めてなので至らない点がありましたらよろしくお願いします。
初出:2018年4/22 pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9512637
(第1話終わりましたしageてもいいですよね…?)
拝読させていただきました!
花名クレ、いいですよね…!告白の場面、2人の甘酸っぱい女の子同士の恋の描写がクレアの正直な気持ちを綴るモノローグと相まって、図らずもキュンキュンさせられてしまいました…!
素敵な作品をありがとうございます!
(pixivもフォローさせていただきました!よろしくお願いします!)
尊い…。
えーこちゃんいい仕事しましたね!
いつのまにか花名ちゃんを見てしまったり、えーこちゃんにバレて噛みまくってるクレアちゃん、可愛いすぎる。
地の文(?)がクレアちゃんの心情を上手くかけてて良かったです。
花名ちゃんとクレアちゃんの絡みは改めて見ると素晴らしいです
誰が喋っているか、読んでいたら分かる表現だったので、なかなか斬新な表現方法でした。
本当に素晴らしい作品でした。これからも頑張ってください(私も頑張らなければ・・・並行執筆中の作品が大量に)
>>14 >>15 >>16
あばばばっ!まさかきららBBSを代表するss書きのお三方に読んでいただけるとは!ありがとうございます!
皆様の作品も楽しみにしています!
(アヤヤクスの人様、フォローありがとうです!実は以前から非公開でですがフォローさせていただいておりました!)
pixivに投稿されてる方が新たに現れるとは…。
イベントシナリオを踏まえた後日談、という感じで元シナリオとオリジナル要素が上手くかみ合ってて良かったです。
百合要素は警告するほどでもないように思いました。(←警告なしでTrick、警告ありの場合は百合子作りとか投稿する人)
>>18
お読みいただきありがとうございます!
一応このあとゴニョゴニョ…な予定(pixivに上げてるのでネタバレでもないですが)なので警告させていただきました。
それではこれから第2話…ではなく、第1話のおまけを投稿していきます。えーこちゃん視点で、クレはな分はほぼない補完的な位置のおまけです。この話に関しては特に重要とかでもないので読み飛ばしてもらって大丈夫です。
〜おまけ〜
「それじゃあ、私たちはこれで。」
「じゃあね、花名。」
「うん!」
よし、クレアの告白を成功させるために、一肌脱ぎますか!
「えーこ、なにするの。」
「ふふっ。かむにはわかったかー。」
私はかむにクレアと花名のことを話す。
「なるほど。」
話しながら、見つからないようにそっとついていく。
「それじゃあ、開けますね。」
クレアたちが中に入ったわね。
私たちは急いでドアのそばへ。コルクのところで買った南京錠をつける。
「おや、お二人とも、どうしたんですか?」
「うん、ちょっとね。」
「お、ここから見えますね、…なるほどぉ〜。イベントスチルですねぇ〜!」
もう、たまは相変わらずなんだから…
「オハヨウゴジャイマス!クレアはいマスか?」
「えっと、今は無理かな」
「ワォ!コクハクってやつデスね!」
「あ、わかった?」
相変わらずカレンは元気ねー。
「こ、告白ですか!?」
声をあげてるのは青葉さんね。
「えぇ、そうなんですよ。」
「誰に、なんですか!…って女の子同士じゃないですか!」
「食べ物?食べ物なの?」
「恋って甘酸っぱいって言うしねー」
二人で来たのは千矢とるん。今日はトオルはいないのかしら。
…ゴンって音がしたのをみてみると、かむが頭を抱えてた。
「痛い。」
「あれっ、閉じ込められちゃったよぉ〜!」
「あのっ花名さん!…その…」
うーん、よく聞こえないし、見えないわね…
「おお、クレアちゃん、いきますか?」
「よく聞こえないデース!」
「好きですっ!付き合ってください!」
お、しっかりとした声。ちゃんと言えたみたいね。さて、花名は…
「クレアちゃん、わ、私も好きですっ!こちらこそ、よろしくお願いしますっ!」
うん。これで、私の役目はおしまい。南京錠をはずして、と…
「イベントスチルですよー!」
…うん。まあこうなるわよね。
「こらこら、邪魔しちゃダメでしょ。…でも、おめでとう。」
目を回している二人。でも幸せそう。
…さて問題なのは。
「………。」
この固まってるたまの方かな。
おまけ終了です。第2話も近いうちに投稿しますのでそちらは読んでいただけると嬉しいです!
初出:2018年4/22 pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9512637
お待たせいたしました!第2話です。この話は花名視点です。
pixivには未投稿の作品です。楽しんでいただければ幸いです。
「それで?あの告白から3日たったけど。」
うぐっ
「恋人らしいことはしたの?花名?」
うぐぐっ栄依子ちゃんがぐいぐいくるよ…
「えっと…ほら!おととい、クレアちゃんに召喚してもらったよ!」
「それはクリエメイト全員、でしょ?」
「うぅっ。そ、それじゃあ恋人っぽいことってどんなことなの?」
「うーん…そうねえ…一緒に住んでみる、とか?」
「ふえぇ!?いいいいっしょに!すすすすすすむ!?」
「いいです!いいですよそれ!花名さん、一緒に住みましょう!」
あれれっ!クレアちゃん!?
「大丈夫です!お部屋はたっぷり空いてます!」
「こ、心の準備が…」
「大丈夫です!私はバッチリです!」
「それに、人が一人増えたら迷惑だと思うし…。」
「全然迷惑じゃないですよ!むしろうぇるかむです!」
クレアちゃんは優しい。でも…
「ごめんね、やっぱ無理っ!」
私は恥ずかしくなって、走って逃げちゃった。
「…花名さん。」
* * *
よくよく考えたら、なんで私に告白したのか分からない。
こんな私に告白するとしたら…罰ゲーム?それならありえるかも。
あのときは告白されて舞い上がっちゃってOKしちゃったけど、本当は断ったほうがクレアちゃんのためだったのかな…
「あれ、花名。」
「コルクさん!なんでここに…」
「なんでって…ここ、商店。」
あ、本当だ。私、こんなところまで歩いてきちゃったんだ…。
「浮かない顔。私で良ければ相談に乗る。」
「コルクさん…私、わからないんです。クレアちゃんが私に告白なんかしてくれた理由が。私にはいいところなんてないし、そんな私に告白したのもなにかの罰ゲームだったりするのかなって…。」
「…花名はいくつか大きな勘違いをしている。」
「え?」
「花名にいいところがない訳、ない。もしも本当にいいところがないなら、私達も友達になっていない。」
そ、そうなの、かな…?
「それに、クレアはそんなことで告白するような人じゃない。そんなことをする前に、その罰ゲームを考えた人を怒る。そんな人。」
そっか。クレアちゃんはそんなことしない。
「花名さーん!」
クレアちゃんの声!
「クレアちゃん!」
「ごめんなさい。一緒に住むのは早すぎましたよね…。花名さんの気持ちも考えず…」
「ううん、私の方こそごめんね。いろいろ勘違いしちゃっていて…。クレアちゃん、私からお願い。いっ一緒に住んでくだひゃいっ!」
「花名さん…!さっそく婚姻届…じゃなくて、転居届を出さないと、ですね!」
「うんっ!よろしくね、クレアちゃん!」
クレアちゃんの笑顔。えへへ、明日からは毎日見られるかな?
「…同居の話だったのか。」
* * *
「今日からここがお家…」
「そうです!花名さんと私のお家です!それにしてもずいぶん遅くなっちゃいましたね…。今日はもう寝ましょうか。」
「そうだね…あ、でも私の布団がない!」
「それなら、私のベッドで寝ましょう!」
翌日、布団を持ってきたからそれぞれ別に眠ろうとしたんだけど、寂しくなって結局同じベッドで寝たの。えへへ、クレアちゃんの寝顔…。
というわけで少し短めですが第2話終了です。
もうすでに作成している作品の間に新たなストーリーを挟むの苦労しますね…!
第3話も近日中に投稿しますのでお読み頂けると嬉しいです!
初出:書き下ろし
あぁ〜今回も尊い!
そのまま婚姻届だしてしまえ!!
今回は花名ちゃん目線ですか。告白を断ろうかなと考えてるちょっとネガテイブな所があるけど、それでも良い方向に持って行けてるのが良かったです。
(自分も作品を急ピッチで仕上げて投稿しないと…)
>>34
ありがとうございます!はなたまもいいですよね!
>>35
前回に引き続きありがとうございます!脱出かおすの人です様の次の入れ替わりのSS、楽しみにしています!
長らくお待たせいたしました。第3話です。
時系列ではイベント「けいおん!エトワリアライブ!」直後です。
もともと他のキャラクターも登場していたのですが、「ゆっくりでも、がんばりますっ」に投稿するに際し、他のキャラクターはカットしました。そのため、一部わかりづらい部分があると思いますがご了承ください。
「それでね〜、なんとか勝てたんだよ〜」
唯さんが、ほかの地域であった音楽祭について話してくださっています。
「すごいなぁ…。私なんかがステージに立ったらきっと大変なことに…。」
「そんなことないです!花名さんならできます!」
全く、花名さんは本当に弱気です…。そこがいいんですけど!
「お、ゆいゆいにぐいぐいにはなっちじゃーん!なんの話してるの?」
「おっ、テルちゃん〜!あのね〜音楽祭があってね〜」
照さんがやって来ました。あ、でもこの音楽祭のことを話すと照さんは…。
「そんな面白そうなこと、何で誘ってくれなかったの〜!よし、こうなったら、この里で音楽祭をやろう!フル☆フル再結成だよ!」
「ふるふる?」
こうなりますよね…。
実現するんでしょうか?…しそうな気がします。もしするなら…。
「花名さんと出たい…。」
「クレアちゃん?」
「え、口に出てましたか?」
「うん…。私は、人前で歌うのはちょっと…。」
「ですよね…。」
それでも、花名さんと出たいです…。
* * *
「なるほど…。」
「…やっぱり、いっしょに出てもらうのは無理でしょうか…。」
花名さんと同じ世界から来た栄依子さんたちに相談しているのですが…。
「無理って訳では…ないと思いますけど…。」
「がんばれ」
たまてさ…たまちゃんも冠さんも、あまりいい案はないみたいです…。
「…あぁ、もう言っちゃっていいかしら…。」
「えーこ、どうしたの。」
「実は少し前、花名が私のところに来たのよ。」
「そうなんですか?」
「えぇ。あなたたちって似てるわね。…花名も、クレアから誘いを受けたって相談しに来たの。」
…どう断るかの相談でしょうか。
「そんな暗い顔しない。花名は、クレアといっしょに出たいけど、うまく歌ったり踊ったり出来る気がしないって。」
「花名さん、私といっしょに出たい。…ふふっもう、そんなことなら早く言ってくださいよぅ…。」
私は、花名さんがいるであろう召喚の館に向けて走り出しました。
「全くもう、あの二人は。」
* * *
その日、召喚の館に帰ると、花名さんは部屋に籠ってしまっていました。ドアをノックすると、
『クレアちゃん?ごめんね、今はちょっと…。明日の朝にしてくれると嬉しい…かな。』
っていったきりです。昨夜は久しぶりに一人で寝ました。
そして長い夜を経て朝です。
「クレアちゃん。あの…えっと…。」
す、すごくいいづらそうです…。
「私ね、色々調べてみたんだ。ダンスの本、歌の本。エトワリアの聖典も読んでみた。…それでね、私、クレアちゃんとこれ、音楽祭で踊りたい!…です…。どうかな。」
そう言って花名さんは一冊の本を渡してきました。
…私、花名さんと音楽祭に出たいっていうことしか頭にありませんでした。
「やっぱり、花名さんはすごいです。」
「ふぇぇ、そんなことないよっ。…私が、こうやって調べたのも、栄依子ちゃんに相談したからで…。そ、それで、どうかな…。」
花名さんの持っている本に載っていたのは、巫女服で踊る鎮霊の儀。これなら…
「私、小さい頃踊ったことあります!」
「本当?じゃあ、いっしょに…。」
「出ますっ!出ますっ!むしろ教えさせてくださいっ!手取り足取りっ!」
「う、うん、よろしくね…。」
よぅし、そうと決まったら、トレーニング場に急ぎますよ〜!
* * *
その後は毎日練習しました。そしてついに本番です。
「ややっやっぱり無理だよ…」
怯えて震えてる花名さんも可愛いですが、
「大丈夫です。あれだけ練習したんですよ?それに、その巫女服も似合ってます!自信持ってください!」
「クレアちゃん…!そうだよね、クレアちゃんが一緒にいるんだもん…。」
こうやって気合いを入れている花名さんも可愛いです!
『続きまして、エントリーナンバー5番、フラワーフラワーズです』
…私達の番です。この階段を登ればステージです。けれども急に失敗したらどうしよう、そんな考えが頭に浮かんで…もしも花名さんの足手まといになってしまったら…
「クレアちゃんも可愛いよ。」
それは魔法の言葉でした。足の震えが取れて、花名さんだけが見えるようになっていました。
「いくよっクレアちゃん!」
「はいっ!花名さん!」
私達はステージに上がって行きました。
* * *
「お、終わった…。」
「かわいかったですよ、花名さん。」
「そんな…クレアちゃんこそ。」
頬を染めて照れる花名さん、かわいいです!
「それでは、おうちに帰りましょうか。」
「うん。」
お互いに手を出し合い、それを繋ぐ。
…まだ、キスもしてないですけどね。
第3話これにて終了です。
他のチームに関しては、pixiv版をご覧下さい。
クレはなだけ残すと結構短くなりますね…pixiv版の方はどちらかといえばフル☆フル組がメインなので少し印象が違って見えると思います…というか違いすぎて私がびっくりしています。
初出:pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9946137 ・書き下ろし
第4話です。
イベント「海の家オブザイヤー」とほぼ同じ時期になります。
「私、海にいってきます。」
クレアちゃんが唐突にそんなことを言ってきました。
「ど、どうしたの?急に」
「いえ、ランプさんにイベントのゲスト審査員を頼まれてしまって…。」
「…そうなんだ。」
「あ、でもでも、イベントが終わったら、大急ぎで帰ってきます!心配しないでください!」
…でも、クレアちゃんはみんなの水着姿を見て帰ってくる。なのに私は家で、いつもの僧侶の格好で…。く、クレアちゃんに飽きられちゃう!
…そっか。好きな人に水着姿を見せたいって、こういう気持ちだったんだ。
「クレアちゃん!私もついていっちゃ…だめ?」
きっとクレアちゃんは迷惑だって思っているんじゃないかな。
それでも私は、クレアちゃんがいない生活に耐えられる気がしない。一日だって嫌だ。
「…!もちろんですっ!花名さんの水着…えへへ…。」
よかったぁ…。
でも…やっぱりクレアちゃんは私の事花名さんって呼んでる。
ランプちゃんを見てたら、私たちクリエメイトがこの世界でどれだけ重要な立ち位置かはわかる。わかる、けど…
『カレン様!すごいです!見事な金髪です!』
『そ、そんな!呼び捨てなんて無礼なこと!』
『花名様と付き合うって本当ですかー!』
…変なことまで思い出しちゃった。思わず顔が赤くなる。
「…クレアちゃん。水着、いっしょに選んでくれる?」
慌てて思考を別のことに切り替える。
「いやです。」
「それじゃあこれから用意を…って、え?」
つまりクレアちゃんは、私の水着姿を見たくないってこと…?
まっまさか、もうとっくに飽きられて…
「花名さんの水着は、海で見せてください!今どんな水着か知っちゃったら、お楽しみが減っちゃうじゃないですか!」
クレアちゃんはそんなことをいってくれた。そんなこと言われちゃうと、気合が入っちゃうよ!
私は荷物をもつと、コルクさんの雑貨屋に行った。
* * *
水着って、やっぱりすごい種類あるな…。
どれを着たら、クレアちゃんにアピールできるかな…?
ピンク…はクレアちゃんと被っちゃうよね。オレンジや水色はいつもの服の色と変わらないし…。
「ご所望は?」
後ろからコルクちゃんが話しかけてきた。
「え、えぇと…クレアちゃんってどんな水着がいいのかな?」
「花名の来た水着ならどれでもクレアは喜ぶ。」
「それは…」
確かに、どれを選んでも、クレアちゃんは微笑んで、かわいい、といってくれると思う。けどそれじゃあ…だめだよ。
全力でアピールして、クレアちゃんにまだまだ一緒にいたいって思ってもらわなくちゃ。
* * *
結局、あれから一時間ほど悩んで、ちょっと攻めたライムグリーンの水着を買ってきた。
とりあえず、明日の用意をしないと。
水着は服の下に着ていくとしてあとは…日焼け止めと、ビーチサンダルと、タオルと…よしっ、これくらいでいいかな。
あとは…。
「クレアちゃん、おやすみ!」
「花名さん、お休みなさい!」
しっかり寝て、体力を温存させとかないと。
私たちはいつも通り布団のなかで抱き合って寝た。
* * *
次の日。パジャマから着替えて昨日準備したバッグを持った。もうすでに下に行っていたクレアちゃんと合流する。
「えへへ、それでは行きましょう!」
クレアちゃんの花のような笑顔。かわいいな…。
「は、花名さん?どうしたんですか?」
…!いけないっ!クレアちゃんにいつの間にか思いっきり抱きついちゃってた!大急ぎで体を離す。
「あ…。」
「クレアちゃん?」
「…いえ、なにも。」
クレアちゃんのテンションが下がってる。これ絶対私が抱きついたからだよね…?
「よし。」
クレアちゃんが小声で気合いをいれて、
「花名さん、繋ぎましょう。」
手を差し出してきてくれた。やっぱり優しいな…。
海についたら離れ離れになっちゃうけど、今だけはクレアちゃんを独占したくて、
クレアちゃんの手を握った。
* * *
「海ですよー!」
クレアちゃんが走り出す。
「ま、待ってよクレアちゃーん…」
字面だけ見たら微笑ましいかもしれないけれど…
「まっ…もご」
息も絶え絶えに走ってたから転んじゃった…。
「は、花名さん、大丈夫ですか!?」
クレアちゃんが助け起こしてくれる。えへへ、クレアちゃんの手…。
海沿いにある海の家へ。宿も併設されてるみたい。
「それでは…ミーティングがあるので…行ってきます。」
「あ…うん。」
クレアちゃんがいっちゃった…。
* * *
しばらく待ったけれど…帰ってこない。
もう4時間経ったよねと思って時計を見ても4分しか進んでなかった。
私は鞄に入れてきたアルバムを取り出した。
その名もクレアアルバム。略してクレア!
「不思議だな…。まだクレアちゃんと出会って4ヶ月しかたってないなんて…。もう何年も経った気がするよ…。」
アルバムのページをめくると、クレアちゃんとはじめてあったときの写真。
『す、すごかったです!次回も頑張ります!』
私が聞いたクレアちゃんの最初の言葉。
そしてそのあとすぐ風邪を引いちゃって…。
今思えば、その風邪を引かなければ私、クレアちゃんと仲良くなってなかったんだな…。
風邪に感謝、だね。
『友達の友達は友達大作戦です!』
友達が一人もできなかった私のために頑張ってくれたクレアちゃん。
『もうっ!何で花名さんはそんなに優しいんですかぁ!』
酔ったときのクレアちゃんの写真もあった。怒りながら人を誉めてたクレアちゃん。
『大丈夫です!ちょっと待っててください!』
お花を探しにいったところで迷って大雨になって。もう帰れないんじゃないかって諦めていた私とは違って、クレアちゃんは帰る方法をずっと考えていた。
そんなクレアちゃんに憧れた。
でもそれだけじゃない。
木の中にいたときのちょっと弱気なクレアちゃんを守っていたくなった。
誰よりも華やかに笑うクレアちゃんを、ずっと見ていたくなった。
気配りができて優しいくて時にちょっとドジなクレアちゃんと、ずっといっしょにいたくなった。
私はきっと、最初からクレアちゃんのことが好きだったんだと思う。
* * *
アルバムを見ていたら、3時間くらいたっていた。
でもクレアちゃんが帰ってくる気配がない。
私は服を脱いで水着姿で外に出た。
「ちょっと陽子!」
「学園生活部のみんなも来ればよかったのに…。」
「いきマスよ…そぉい!」
「そんなに強く、打たないでよ…。」
「眼福です!」
「こーら、何見てるのかなー?」
クレアちゃんは…居た!
「おーい、くれ…」
呼ぼうとして気づいた。
「もう、やめてくださいよ由紀さん…」
私がいなくても…いや、私がいない方が楽しそう。
「…帰ろう。」
私は後ろを向いて駆け出して…。
「へぴっ」
転んだ…
そういえば、今日の朝も同じように転んで…
「は、花名さん、大丈夫ですか!?」
そう、こんな風にクレアちゃんが…ってクレアちゃん!?
「なんで、帰ろうとしていたんですか?」
「だってクレアちゃんが…。私がいなくても楽しそうに…」
「それは違いますっ!」
「だって!く…」
反論を言いかけた私の口を、何かが塞ぐ。
やわらかくて、あたたかくて、やさしいもの。
…これって、もしかして、
「ぷはっ」
と思ったところで唇が自由になった。
「あ、ほえ、い、いみゃにょっふぇ…」
違った。まだ自由じゃなかった。うまくしゃべれないし、頭もぼーっとする。
「これでも、信じてもらえませんか?」
でもクレアちゃんの言っていることはわかる。
「花名さんは自分がいなくても、なんて考えないでくださいっ!私、花名さんのせいで、花名さんの事しか考えられなくなったんですから、責任とってくださいね!」
私、勘違いしてたのかも。
飽きられたらどうしようって勝手に暴走して、勝手に思い違いをして、勝手に諦めて…。
「ちなみにですけど、今の、はじめてだったんですよ?」
クレアちゃんはそう言って、小悪魔っぽく笑った。
* * *
「クレアちゃんといっしょに来た、一之瀬花名です…ええと、ええと、以上、です。」
私はなぜか、クレアちゃんが審査員してたイベントのお疲れさま会二次会に参加しています。…全員水着で。
「るんちゃんが花名とクレアが付き合ってるって言ってたけど、本当?」
私は思わずお茶を吹き出しかけた。
「そ、それはその!」
「もちろん付き合ってます!さっきキスもしたんですよ!」
「あら、花名もやるじゃない。」
「オメデトウゴジャイマース!」
「秋月くんが喜びそうなシチュ…」
「…あれ?女の子同士だよね?」
「私もよくわかりませんが…。この間よりもパスが強くなってる気が…。」
ちょっと大変だったけれど、居心地はそんなに悪くなかった。
「クリエメイトの方々とキスだなんて…。」
「おーい、ランプ?」
* * *
「花名さん?着替え終わりましたか?」
「…クレアちゃん。」
「どうしました?」
「…下着忘れた…。」
「…貸しましょうか?」
「いいの?」
「はい!…ちゃんと保存しておきましょう…」
「何か言った?」
「い、いえ!何も!」
〜おまけ クレアのひとりごと〜
「クレアちゃん!えいっ!」
「もう、やめてくださいよ由紀さん…それは花名さんにやってもらうつもりだったんですよ?」
「そーなんだ!ごめんね…?」
別にいいですけど…
ってあれは花名さんじゃないですか!花名さんの水着花名さんの水着花名さんの水着花名さんの水着花名さんの水着…
…あれ、海の家の後ろに入っていきますが、向こうは帰り道しかないはず…ま、まさかっ!花名さんはなかなか帰ってこない私に愛想を尽かして…
いやっ!いやですっ!花名さん!行かないでくださいっ!
私は夢中になって飛び出しました。
第4話終了です。
…よく考えたらこの作品、終わりが無いのでどこかで終わらせないとです…
初出:pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9996305 (本編)・書き下ろし(おまけ)
クレアが積極的になってたり、変化を感じられるのが良いです。
終わらせなくても、短編集、オムニバス的な感じで発想が出てくる限りor飽きるまで続けるのもいいと思います。(自分がそんな感じのことをやってますが、だんだん更新が遅くなってきてますね…)
>>65
引き続きありがとうございます!
発想が出てくる限り、ですか!頑張ってみます!
あと934…どこまで埋められるかですね!(違う、そうじゃない)
「責任とってくださいね!のところがすごい良かったです。
って、まさか1000レス目指すのですか!?ハピシュガの人超えますよ!?
>>67
ありがとうです!
さすがに1000レスは冗談ですよ!行けるとこまで行って、飽きるか思いつかなくなったら辞めるというのを実践しようかと。
ハピシュガssは初めて見たときは負けたと思いましたね…。あれだけの量であれだけのクオリティ…
第5話です。
それぞれの視点で進んでいきますが、まずは花名からです。
今日も、いつも通りクレアちゃんと同じベッドで目覚めた。
今日は私が先に起きたみたい。…クレアちゃんの寝顔、かわいいな…。
「えへへ…。」
クレアちゃんは夢を見ているのかな?どんな夢を…
「ダメだよポルカぁ…。」
…。
私、夢ではポルカさんに負けてるのかな…?
* * *
「花名さん…?」
私は今、朝御飯を食べてる。
「花名さん…。」
食べて…。
「花名さんっ!」
「!クレアちゃん?」
「どうかしたんですか?さっきからサラダつついてるばかりですけど…。」
「…なんでもないよ。」
「そうですか…。」
「…私、ちょっと一人で出掛けてくるね。」
「…!なら私も…。」
「…今日は一人で行きたい、かな。」
「でも、お出掛け中に『コール』されたら…。」
「今回もパーティーには組み込まれてないから大丈夫。」
「…そう、ですか…。」
私は朝ごはんに全く手をつけずに館を出た。
* * *
「いらっしゃい!ってお?花名じゃねーか!どした?マスターロッドでも強化しに来たか?」
私は鍛冶屋にやって来た。…クレアちゃんとの関係を聞き出さないと!
「あ、あのっ!ポルカさんは、クレアちゃんとどういう関係なんですかっ!」
「え、クレアと?…幼馴染み?」
疑問形、怪しい…。でもこれ以上の情報ももらえなさそう…かな。
「…わかった。ありがとう…。」
「ちょ、ちょい?」
私は鍛冶屋を出た。
* * *
「花名か。スロウライフリゾートに何か置きたいのか?」
「い、いえ、そういう訳じゃなくって、その…カンナさんって、ポルカさんと幼馴染みですよね?」
「まあそうだが?それがどうした。」
「じゃあ…ポルカさんとクレアちゃんって、どういう関係なのっ!」
「どういう…と言っても、普通の友達だったな。」
「ほ、本当に?」
「何を気にしているのかわからないが…。クレアはお前にぞっこんだぞ?昨日も見回りと称してのろけに来たしな。」
「そこまでクレアちゃんは…えへへ…。」
ってそうじゃなくて!
それじゃあクレアちゃんは、いったいなんの夢を見ていたの?
* * *
建築屋から出て、一人歩いていると、
「あ、花名ちゃんだ!やっほー!」
「優さん…だよね?」
「もーっ!優ちゃんってよんでよー!なんか違和感しなかないよー!」
なんか後ろからSBJKな視線を感じるけど…無視しておこう…。
「それで…。なにか悩んでたの?…クレアちゃんがらみ?」
「…!何で分かったの?」
「だって花名ちゃんが悩むことってそれしかないでしょー?」
「私も他の事で悩んだり…するよ?」
「例えば?」
頭のなかでクレアちゃんがくるくるしてよく考えられないや…。
「まーま、それより、なにか少しでも気になったことがあったら、直接聞いた方がいいと思うよ?」
「ちょ、直接…?」
「そう!…本当に大切に思っているならさ、クレアちゃんだって、今の花名ちゃんの事見て、なにかおかしいって思うはずだよ?だからさ、少なくとも何でもない、で済まされることは無いと思うよ?ほら、ばしっと聞いてきちゃいなっ!」
「う、うん。」
それもそうかもしれない。そうと決まったら、今すぐ館に帰らなきゃ…!
* * *
というわけで、私は召喚の館に帰ってきた。
「ただいま、クレアちゃん。」
「おかえりなさい、花名さん。」
…。
「「あのっ!」」
「あ、先にいいよ…。」
「いえ、お先に…。」
「いやいやっ!先に…。」
…なんか無限に続きそう…。
「…クレアちゃん、今日、なんの夢を見ていたの?」
「え、夢、ですか?えぇっと、花名さんと、えっと、その…今よりも、その親密に、その…なる夢です…。」
「ポルカさんは出てきたの?」
「ポルカ、ですか?あ、なんかちらっと出てきた気も…。なんか唐突に部屋に入ってきて、私が今はダメって…。」
「本当に…?」
それじゃあ私は、なんの罪もないクレアちゃんを疑っちゃったってこと…!?私は思わずクレアちゃんに
「クレアちゃんっ!」
「うわっ!急にどうしたんですかっ!」
抱きついた。
「ごめんねっ!私、クレアちゃんの寝言、一部分だけ聞いて誤解しちゃってた!」
「いえっ!私もすみませんっ!花名さんっ!私、花名さんが悩んでいたの気づいていたのに、なにもできず、浮気まで疑ってました!」
「…じゃあクレアちゃん。これからは私の事、花名って呼んで?」
「…!それでしたら、私の事もクレアって呼んでくださいっ!」
「じゃあ、…クレア。」
「はい…花名さん。」
私たちは、そのまま流れるように、
キスをした。
何か焚きつけてしまったでしょうか…w
シリアス長編とほのぼの短編は比べるものでもないですからね。皆さんが言ってるように書きたいものを書いていくのがいいと思います。
今より親密になる夢…実践しようと言い出さないのが花名ちゃんの奥ゆかしいところですね。
恋愛物って、交際開始で終わることが多いから、その後のとりとめのない会話で笑ったりすれ違ったりを書いていくのは貴重だし尊いです。
>>78
いえいえ!そこそこ先まで構想はありますし、それまでは書ききりたいなと。
このあとちょこっとシリアスになったり、またほのぼのになったり、方向性は定まりませんが…
実はこの作品も元は1話だけだったのですが、ここでは第3話に充てている「里の学園祭!」にちょい役で出したときにもっと書きたい、と思ったので続編を書いた…みたいな経緯があったりします。なので別に書きたくないものを書いたりとかそういったことはないです!
尊い…
あの寝言を使うところとキスの流れが[クレア→花名]から
[クレア→←花名]になったところが良かったです。
>>80
ありがとうございます!
あの寝言はどこかで使いたいと思っていたんです!
ビーチバレー絡みもどこかで使いたいです!
クレアは私が書くとなぜか愛の重い変な娘になってしまってクレア→花名感が強くなってしまうのですが、この回から花名も壊れてくるかなという印象です。
後半です。クレア視点です。
内容としては花名視点と全く同じです。
今日はなんだか花名さんの様子がおかしいです。
「花名さん…?」
私たちは朝ごはんを食べているのですが…。
「花名さん…。」
反応が帰ってきません。
「花名さんっ!」
「!クレアちゃん?」
やっと気づいてくれました。
「どうかしたんですか?さっきからサラダつついているばかりですけど…。」
「…なんでもないよ。」
「そう、ですか…。」
「…私、ちょっと一人で出掛けてくるね。」
「…!なら私も…。」
「…今日は一人で行きたい、かな…。」
花名さんからの拒絶。でも、私は諦めきれなくて、聞きます。
「でも、お出掛け中に『コール』されたら…。」
「今回もパーティーに組み込まれてないから大丈夫。」
「…そう、ですか…。」
あえなく撃沈。
花名さんは朝ごはんにほとんど手をつけずに家を出ました。
うぅっ。花名さん、心配すぎますっ!私は花名さんの跡をつけることにしました。
* * *
最初はポルカの鍛冶屋。
…なんでここなんでしょう?
あ、花名さんが出ました!私は鍛冶屋にすぐさま入ります。
「お、おう、いらっしゃい、クレア。どうしたんだ?」
「さっき花名さん、いましたよね?」
「お、おう…。」
「なんの話をしていたんですか?」
「なんか花名にクレアとの関係を聞かれただけだぞ?」
どういう事でしょう…?私は考えながら鍛冶屋を出ました。
「あ、ちょっと待て、クレア!…。どうしたんだ今日は?」
* * *
その後花名さんはカンナさんのところにも行ったみたいですが、こちらも同じような内容の話でした。あまり収穫のないまま建築屋を出ると、
「優ちゃんのバカぁ…。何で花名ちゃんとあんなに楽しそうに…。」
「春香…さん?」
「…!く、クレアちゃん!…見てた?」
「えっと…。」
「あれ、そういえば、クレアちゃんは花名ちゃんと付き合っているんだよね?」
「そうです…。」
「じゃあ、優ちゃんは私という親友を、花名ちゃんはクレアちゃんという恋人を捨てて、2人でいちゃいちゃしているってこと…?」
そ、そんなっ!
「で、でもっ!花名さんはそんなこと…」
「優ちゃんだってそんな事する子じゃないもん!だけど…。」
『本当に大切に思ってる…花名ちゃんの事…』
『え、ええと………うん。』
「これってどう聞いても告白でしょ!?」
い、いや、よく聞こえないですし、さすがに飛躍しすぎでは…。
「優ちゃんのバカぁ!こうなったらとことん問い詰めてやるぅ!クレアちゃんもそうした方がいいよ!」
そういうと春香さんは走っていきました。
私にも聞きたいことはありますし、花名さんより先に召喚の館で待っていましょう。
* * *
私が館に帰って少しした後、花名さんが帰ってきました。
「ただいま、クレアちゃん。」
「おかえりなさい、花名さん。」
…。
「「あのっ!」」
「あ、先にいいよ…。」
「いえ、お先に…。」
「いやいやっ!先に…。…クレアちゃん、今日、なんの夢を見ていたの?」
「え、夢、ですか?」
唐突に聞かれました。
…。思わず赤くなる。もう…花名さんの、えっち…。
「えぇっと、花名さんと、えっと、その…今よりも、その親密に、その…なる夢です…。」
「ポルカちゃんは出てきたの?」
「ポルカ、ですか?」
斜め上の質問です!
「あ、なんかちらっと出てきた気も…。なんか唐突に部屋に入ってきて、私が今はダメって…。」
「本当に…?…クレアちゃんっ!」
「うわっ!急にどうしたんですかっ!」
花名さんに急に抱きつかれました!
「ごめんねっ!私、クレアちゃんの寝言、一部分だけ聞いて誤解しちゃってた!」
「いえっ!私もすみませんっ!花名さんっ!私、花名さんが悩んでいたの気づいていたのに、なにもできず、浮気まで疑ってました!」
「…じゃあクレアちゃん。これからは私の事、花名って呼んで?」
「…!それでしたら、私の事もクレアって呼んでくださいっ!」
「じゃあ、…クレア。」
「はい…花名さん。」
私たちは、そのまま流れるように、
キスをしました。
というわけで第5話終了です。
前半と大して変わらない内容ですが、少しの違いを楽しんで頂けると嬉しいです!
初出:pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10066254
ちょこっと便利かも機能
うまくいけば次回からは何話終了ですとか書いてるあのレスに(具体的には >>88 みたいなやつ)組み込もうかと思います。
第1話: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res1
第1話おまけ: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res20
第2話: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res26
第3話: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res37
第4話: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res47
第5話前半: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res69
第5話後半: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res82
花名とクレアのめんどくささ(悪い方に考えすぎるようなところ)が、繊細な心理描写と合っていて良いです。それ故に実はカップルとしての相性はあまり良くないのでは?という部分を周囲が上手く支えられているように思います。
>>90
ありがとうございます!
むしろあのシーンを書きたいがために前半に優ちゃんを出した経緯も…
「視点を変えて同じ話」は結構私も使う手なのでそう思ってもらえたなら成功です!
>>91
ありがとうございます!
「カップルとしての相性はあまり良くない」バレてしまった感が…!
周りの人も今まで不安定だった花名やクレアが落ち着ける相手を見つけたから応援している感じはありますよね!
少し遅くなってしまいましたが、第6話…前半です。今回もクレア編と花名編がありますが、今回は第5話と違って書き出しと最後以外は全く別の話になる予定です。
あと一つ申し訳ないことが…
第5話前半、後半、共にラストシーンで「花名さん」と呼んでいますが誤字です。正しくは、「はい…花名。」となります。本当に申し訳ないです…
目が覚めて、一発目で赤面しました。
『じゃあ、…クレア。』
『はい…花名。』
花名さんを呼び捨てだなんて!
あのあと、夜ご飯を食べて、お風呂に入って、寝て…ずっと無言でした。
きっと…花名さんも同じ気持ちなのでしょう。
…恥ずかしいんです!
あのときはムードがあったから言えたんです!でも今は…
「えへ…くりぇあ…ん…えへへ…」
だめですっ。花名さんの顔を見るだけで顔から火が出そうですっ!
私は朝ごはんを作って、コルクちゃんのお店で買った保存容器に入れて、私の分のおにぎりを食べて、大急ぎで館を出ました。
* * *
…気恥ずかしさに館を出ましたが…どうしましょう。
「あれ、クレアさんですか?」
「かおすさん!おはようございます!」
「今日は花名さんと一緒じゃないんですね…ってゴミ以下の私が気にすることではありませんでした!すみません!」
「い、いえっ!そんな!…私の方こそ、花名さんと…」
「…?どうかしたんですか?」
かおすさんがあばあばするのをやめて私に聞きました。
「…実は、花名さんのことを呼び捨てするって話になっていたんです。ですが…恥ずかしさのあまり、館を飛び出してしまって…」
「お二人が呼び捨て!あばば…尊…!」
「か、かおすさん!?」
「はっ!す、すみませんミジンコ以下の私が呆けてしまって…」
「いえっ!そんなことないですよ!」
「…でも、いいですね。互いに認めあっているっていうか、かけがえのない、これ以上ない宝物っていうか。…って、呼び捨てできないという話でしたよね!申し訳ございません!」
互いに認めあっている…宝物。その言葉は、意外にも私の中にすっと入っていきました。
「ありがとうございます!解決しましたっ」
私は館へ駆け足で戻りました。
「あばっあばばばばば!?私、何も言ってないですよ!?」
* * *
館の中には、誰もいませんでした。その代わり、机の上にはメモが。
『お昼までには戻ります。』
もう、几帳面なんですから、花名さん…いえ、花名は。
あぁっもう!大好きです。
なにもかも。
「たっただいま…クレアちゃ…あっ」
「おかえりなさい、花名さ…あっ」
「2人で見つめ合って笑います。」
「えへへ。ただいま、クレア。」
「はい。おかえりなさい、花名!ふふっ」
というわけで第6話前半終了です。後半は花名編ですが、今までよりは長くなるかもしれません(変わらないかもしれません)。
もしかしたら少しお時間いただくことになるかもしれませんがご了承ください。
初出:書き下ろし
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
各話ジャンプ
第1話: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res1
第1話おまけ: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res20
第2話: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res26
第3話: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res37
第4話: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res47
第5話前半: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res69
第5話後半: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res82
第6話前半: https://kirarabbs.com/index.cgi?all=1&read=1563#res93
>>お風呂に入って、寝て
一緒に⁉っていう関係ではまだなさそうですね。
春ぽっぽやかおす先生といったゲスト(?)が通常運転でいながら橋渡しが出来てるのいいですね。
>>100
ありがとうございます!あとageもありがとうございます…
そうですね。寝てから先は…って何言わせるんですか!
クレアと花名以外もなるべく平常運転で書く努力をしています。(それでも掴みきれていないキャラもいてうまく表現できてなかったりも…)
クレアちゃんがどんどん花名ちゃんにたいする愛が大きくなってるところが良いです。
特に心の台詞でも意識して呼び捨てするところと、何もかもが大好きってところが、良かったです。
クレアが花名を大切に思ってるけどまだ照れが残っている初々しさがとても良いです!
ラストの呼び捨てで呼び合うシーンも照れてる2人の映像が浮かびました…!
>>102
ありがとうございます!
クレアの花名に対する愛は際限なく大きくなっていくので…心配になってきます。
>>103
ありがとうございます!
クレアの愛は大きいんですけど、性格的に大々的には出せない…そんな感じだと考えています。
それでは第6話後半…行く前にお詫びです。レス98番にて間違いがありました。
誤:「2人で見つめ合って笑います。」
正:2人で見つめ合って笑います。
5話に引き続き申し訳ありません!
それでは6話後半になります。
昨日のことを思い出すと、顔を覆いたくなる。
だって…
『じゃあ、…クレア。』
『はい…花名。』
名前呼び捨てだよ!
クレアちゃんは朝からいないし、帰ってきたら恥ずかしいし…。
もう、どうしたらいいんだろう…。
「クレアはいるか?」
わぁっ!…突然入ってきたのは金髪でツインテールの…えっと…。
「花名だけだったか。…じゃあこれだけ返しておいてくれるか?」
そう言って渡されたのは小さなスコップ。
「それじゃあな。」
あっ、せっかく人が来たのに帰っちゃう…!
「あのっ!相談に乗ってもらっても…いいですか…?」
* * *
「それで、相談ってなんだ?」
ところ変わってスティーレの二号店。金髪ツインテさんの都合的にここがいいんだって。
ちなみに館にはメモを置いてきた。だって、クレアちゃんが困っちゃうと思うし…。
「はい。クレアちゃんとのことについてなんですけど、…クレアちゃんのことを呼び捨てで呼びたいんです。」
「呼び捨てか…私は基本的に呼び捨てだからな…。」
「おや〜?お困りですか?」
「来たか。先に要件の方だが…」
あぎりさんが来て金髪ツインテさんが話し始めちゃった…。私が聞いてていいものなのかな…?
「…了解しました〜。ところで、花名さんを放りっぱなしでは?」
「あっ…す、すまない。」
「い、いえっ。私の方こそ…」
「…呼び捨てについての話ですね〜?でしたら、とっておきの忍術、お教えしますよ?」
「聞き流す程度にしておいたほうがいいぞ、花名。」
「いえいえ〜。まず、その相手の髪の毛を用意します〜。」
「いや、持ってないだろ。」
私はポケットからチャック付き袋を取り出す。
「これ?」
「いや、なんで出てくるんだ、クレアの髪の毛…。」
「…はい、ではその髪の毛を輪にしてください。」
言われたとおり輪にする。
「それではその髪の毛を指に巻き付けさせてもらいます。2回ですね〜。そして私が残った部分で四角を作りまして、指の上からかぶせます〜。」
わわっ!巻いたはずなのに髪の毛が取れちゃった!しかも髪の毛は輪っかのまま!
「…それで、呼び捨ての話は。」
あ…。
- WEB PATIO -