SCENE5 いつもと違う・・・?
シャロ「千夜、誕生日何かほしいものある?」
もうすぐ、私の幼なじみの誕生日。
千夜「シャロちゃん?ありがと。でも気を遣わないで?私、シャロちゃんと一緒にいられるだけですごく幸せだから。」
ちょっ…急にそんな事言われたら照れるじゃない。
シャロ「う…そうじゃなくてほら、一応普段お世話になってるから、そのお返しも込めて何かしたいと思ってるの。」
シャロちゃんの世話を焼くのは私が好きでやってることだから、本当に気にしなくていいのに。
千夜「そう?じゃあ私、シャロちゃんがほしいわ。」
シャロ「…え?」
千夜「リボンを体に巻いて、『私がプレゼントよ』みたいな。」
シャロ「……千夜、そんなおバカなことする人いるわけないでしょ。もうちょっと真面目に考えなさい。」
千夜「もちろん大真面目に考えたわよ?やっぱりダメだったかしら?」
千夜ってば…
シャロ「そんなこと言って、」
千夜を押し倒してみる。
シャロ「私が本気にしたらどうするの?」
千夜「えっ………」
あ、やばっ、流石にひかれたかしら…。
千夜「…オッケーよ。」
何で受け入れ態勢なの!?
シャロ「…そう。」
千夜、何か顔赤いし、本気で私のこと…。
シャロ「…なんて冗談よ。今日は出掛けるんでしょ?早く支度しましょ。」
そう言って千夜から離れようとすると、手首を掴まれる。
千夜「本当に冗談?」
シャロ「千夜…?」
――もう一度、千夜の体に触れてしまう。
千夜「………」/////
シャロ「………」/////
沈黙を破ったのは、解除し忘れたアラームの音だった。
シャロ「あっ、わ、私止めてくるわね。」/////
千夜「…ええ。」/////
あのまま続けてたら私、千夜に何してたんだろう。
というか、千夜は私にどうしてほしかったの?
9月19日。
シャロ「お誕生日おめでとう。千夜。」
千夜「ありがとう。これで、シャロちゃんに年が追い付いたわね。」
シャロ「年って…2ヶ月しか変わらないでしょ。」
千夜「そうね。これからもよろしくね。シャロお姉ちゃん。」
シャロ「もうっ、からかわないの!」
千夜「ふふっ。」
妹に手を出しちゃう悪いお姉ちゃんのこと、ずっと大好きよ。
SCENE5.5 振り回し隊はいつも通り
ココア「千夜ちゃん、お誕生日おめでとう!!」
千夜「ありがとうココアちゃん。それで、どうして体にリボンを巻いているの?」
ココア「なんとなんと…プレゼントは私自身だよっ!いっぱいモフモフしていいよ!!」
千夜「嬉しいっ!」
シャロ(あっ、本当にやるおバカいたわ…。)
おわりです。ありがとうございました。
また何か思い付いたら書きたいと思います。
ちなみに、千夜ちゃんの誕生日はまんがタイムきららMAXの発売日です。
冗談のつもりが引っ込みがつかなくなるのいいですね。
もちろん、リボン以外は身に着けてないですよね。(錯乱)
>>62
感想ありがとうございます!
引っ込みつかなくなって、もしアラームが鳴らなかったらどうなっていたのか…
リボン以外身に付けていないのは流石にwまあ、その辺はご想像にお任せします。
ココアと千夜のお笑いコンビは安定ですね。
どこまでが冗談でどこまでが本気か、
それは本人達にもよくわからない。
それがいい
>>64
感想ありがとうございます!
冗談でもあり、本気でもあるのかしれません。
ココ千夜はぶれませんね。
6話目書きました。よろしくお願いします。
専用武器実装のタイミングと重なったのは本当に偶然です。
SCENE6 『本音』
千夜「シャロちゃん、それは何?」
シャロ「演劇部の代役頼まれちゃって、その台本よ。出番はワンシーンだけだけどね。」
千夜「演劇部…それなら私、練習付き合うわ。」
シャロ「練習って…今仕事中じゃないの?」
千夜「それはそれ、これはこれだから。」
シャロ「どれよ…」
千夜「じゃあ、まず役を確認したいから台本を読ませてくれるかしら。」
シャロ「結局やるのね。…別にいいけど。32ページの場面よ。」
千夜「………シャロちゃん、ほんとにこの役を演じるの?」
シャロ「…?そうよ。」
千夜「わかったわ…。」
シャロ(……?)
千夜「それじゃあ、始めましょ。」
シャロ(ちょっと!?そんなセリフ台本になかったわよ!?)
ガチャッ
ココア「千夜ちゃん、会いにきたよ!」
チノ「おじゃまします…って、え」
千夜「ココアちゃん。」
シャロ「チノちゃん。」
ココア「二人とも何してるの?」
シャロ「え、ええと…」
ココア「手をつないでこんなに近くで見つめ合うなんて仲良しだねぇ。」
チノ「コ、ココアさん、多分今は邪魔しちゃいけない状況です…」
ココア「? どうして?」
チノ「どうしてって、それは、その…」
千夜「私たち、お芝居の練習をしてたの。」
ココア「お芝居?」
チノ「!」
チノ(私、すごく恥ずかしい勘違いをしてたみたいです…)/////
チノ「そういえば、シャロさんに渡すものがあるんです。」
シャロ「私に?」
ココア「買い出しついでに届けてほしいって、リゼちゃんに頼まれたの。」
千夜「これは…台本?」
チノ「台本は何種類かあってシャロさん、持って帰るのを間違えてたらしいです。」
シャロ「え!?」
千夜「あらあら。」
――
ココア「バイバイ、千夜ちゃん、シャロちゃん。」
チノ「おじゃましました。」
千夜「またね。」
シャロ「二人ともありがとね。」
シャロ「ごめんね、千夜。あれ、違う劇の台本だったみたい。」
千夜「大丈夫よ。でも、あの続きが出来なかったのは、ちょっと残念。」
シャロ「何でよ…」///
千夜「ふふっ。」
なんだか、ホッとしたわ。
シャロちゃんがあの役を演じるの、もやもやしちゃったから―――
SCENE6.5 本来の目的
ココア「シャロちゃんから預かった台本、どんなお話かな?」
チノ「…女性同士で恋愛していますね。」
ココア「チノちゃんにはまだ早いよ!!」
チノ「子供じゃないです。というか、手をどけてください。前が見えないです。」
ココア「ただいまー!」
チノ「ただいまです。」
リゼ「おかえり、ココア、チノ。」
ココア「シャロちゃんに台本渡してきたよ!」
リゼ「ありがとう。それで、買い出しの品は?」
ココア・チノ「「あ。」」
第6話おわりです。
読んでいただいた方、ありがとうございました。
今回の話のある場面はある漫画(きららではない)のあるシーンを参考にしてたりします。
「邪魔いちゃいけない状況」は本当に勘違いだったんでしょうか。
頑張れココア、チノちゃんを女性同士の恋愛に目覚めさせるんだ。
劇書いた人が気になる…
いつもの尊い千夜シャロだけでなく、勘違いするチノの二段構えなんて反則です!
そして夜、その台本の登場人物をココアと自分に置き換えて一人悶えるチノであった…的な?
感想ありがとうございます!
>>78
あながち勘違いではなかった可能性もあるかもしれない…?
逆にココアちゃんが目覚めさせられたら面白そうです。
>>79
確かに誰が劇を書いたのか…
「尊い千夜シャロ」というお言葉嬉しいです。恥ずかしがるチノちゃんもかわいいですね。
SCENE7 甘美
千夜「シャロちゃん、トリック・オア・トリート。」
シャロ「…千夜。今日はまだハロウィンじゃないわよ。」
千夜「知ってるわ。」
シャロ「え?」
千夜「お菓子がないことを分かってて言ったの。だから、シャロちゃんにいたずらしちゃうわ。」
シャロ「ちょっ…何言って…」
歩み寄ってキスをしてしまう。
こんな身勝手な「いたずら」を許してくれるシャロちゃんは、優しい。
千夜「という夢を見たの。」
シャロ「そ、そう…。」
そんな話されても反応に困るじゃない。
千夜「ねえ、シャロちゃん。」
シャロ「何?」
千夜「トリック・オア・トリート。」
シャロ「千夜…。」
シャロ「はい。焼きたてのハーブクッキーあるからあげるわ。」
千夜「ん〜〜〜〜」プクー
シャロ「何その顔!!」
千夜「なーんてね。ありがとう、シャロちゃん。」
シャロ「まったくもう。」
という訳で終わりです。
ありがとうございました。
果たして千夜ちゃんの本音は…?
お菓子がなくてもハロウィンは甘々ですね!
今の時期にぴったりのネタですね。
ハロウィンは「いたずらルールの悪用」があるから、同じお菓子あげるイベントのバレンタインより尊いシチュエーションが多い気がします。
(桜)トリック・オア・トリート。
これはこれで血肉シチュエーションですね。(この2人は普段から交換し合ってそうですが)
ありがとうございます!
>>90
いたずらルールさまさまです。
>>91
(桜)トリック・オア・トリート、なるほどなあと思いました。
全話一気に読み直してみました…尊いです!本当にありがとうございます!ハロウィン回…どんな時でも千夜シャロはずっと一緒ですね!!千夜ちゃん可愛い。
>>93
ありがとうございます!
読んでくれる方がいると励みになります。
千夜ちゃん可愛いですよね。大好きです。
SCENE8 二人の想い
はぁ〜。温かくて気持ちいい。バイトの疲れが癒される。
そして、隣には私の幼なじみ。
千夜「シャロちゃんと一緒にお風呂に入るなんて久しぶりね。」
シャロ「そうね。」
千夜「ここ最近、何日も遅くまでバイトして無理してない?」
シャロ「平気よ。」
千夜「それならいいけど、たまには子供みたいにわがままを言ったり、私やみんなを頼っていいのよ。」
シャロ「そんなの、迷惑かけちゃうじゃない。」
千夜「そんな事ないわ。甘えても、弱いところを見せても、どんなシャロちゃんも好きよ。」
千夜「頑張りやさんなシャロちゃんの支えになりたい。私、どんなときでもシャロちゃんの側にいるわ。」
千夜ってば、こういうときにそんなのずるいわよ…。
抑えていた感情が溢れだす。
シャロ「千夜…。」
引き寄せられるように千夜の肩に触れて、身を寄せる。
シャロ「…ぎゅってして。」
千夜「シャロちゃん…うん。」
二人きりの静かな空間、昔から変わらない安心する匂い、直接肌で感じる千夜のぬくもり。
私、ずっとこうしたかったんだ。
甘えないって決めてたのに。
千夜はいつも優しいから…。
心地いい抱擁の中、眠りにつきそうになる。
千夜「シャロちゃん、湯舟で寝ちゃったらダメよ?」
シャロ「わかってるわ。でも…」
千夜「でも…なに?」
シャロ「…今、すごく幸せな感じがするの。」
千夜「……夏祭りの日にシャロちゃん、私のことおんぶしてくれたでしょ?あのときの私も同じ気持ちだったわ。」
シャロ「うん…。」
千夜「ところでシャロちゃん。」
シャロ「なに?」
千夜「顔が赤いけど大丈夫?のぼせちゃったかしら?」
シャロ「気のせいよ。千夜だって顔が赤いじゃない。」
千夜「私は大丈夫よ。でも本当にのぼせちゃうとよくないから、そろそろ上がりましょう。」
シャロ「そうね。」
――体が火照るのはのぼせた訳じゃなくて、変にドキドキしているから。
これも、千夜も同じ気持ちなのかな…。
SCENE8.5 長い夜
布団を並べて就寝。
しばらくするとシャロちゃんが私の手を握ってきた。
千夜「シャロちゃん?」
シャロ「…寒いだけよ。」
千夜「それなら、こうしましょ。」
二つ並んだ布団、片方は誰もいなくなった。
千夜(………)//////
シャロ(………)//////
千夜・シャロ(眠れない……)
今回はここでおしまいです。ありがとうございました。
疲れたシャロちゃんを甘えさせてみたいと思ったらこんな話ができました。
千夜ちゃんに甘えると決めた(負けたとも言う)シャロちゃんはかわいいですよね〜!
もういつ同棲始めてもおかしくないレベル!
>>105
ありがとうございます!
甘えるシャロちゃんは貴重ですね。
いつか同棲する日は来るのでしょうか…
>>106
ありがとうございます。
そうですね、幼なじみ特有の良さや尊さとかあると思います。
「隣には私の幼なじみ」や「片方は誰もいなくなった」など、いちいち地の文の遠回しな表現が洒落てる所が凄いです。
>>109
ありがとうございます!
直接的な表現より、できるだけ他の言葉で状況を想像できるよう心掛けています。
SCENE9 身も心も暖めて
千夜「最近冷えてきたわね。」
シャロ「そうね。冬物の洋服出しておかないと。」
千夜「あっ、それならやってみたいことがあるんだけど。」
シャロ「?」
千夜が何かを取り出す。
シャロ「マフラー?」
千夜「正解。これをね、こうするの。」
マフラーが私たちを包み込む。
シャロ「ちょっ、千夜!?」
千夜「完成♪」
シャロ「…しょうがないわね。」
私たち二人、離れられない。
千夜「暖かいわね。」
シャロ「そうね。子供みたいでちょっと恥ずかしいけど。」
『子供じゃなくて、恋人同士を意識してみたの。』
なんて、この距離感だと冗談で通じなさそう。
シャロ「千夜?どうかした?」
千夜「何でもないわ。」/////
シャロ「ところで千夜、なんで急に二人マフラーなんてしようと思ったの?」
千夜「えっ…、えーと…気まぐれ?」
シャロ「何で疑問系よ。」
何よ気まぐれって…。
……? 今の気持ちは何?
私、何を期待してたの?
シャロちゃんの横顔、可愛い。
千夜「シャロちゃん、こっち向いて。」
シャロ「…嫌よ。」
千夜「どうして?」
シャロ「だって今そっち向いたら、……しちゃいそうになるじゃない。」
千夜「じゃあ私、前を向いてるわ。」
シャロ「…そっち向いたわよ。」
今、千夜がこっち向いたら―――
今、シャロちゃんの方を向いたら―――
一線をこえてしまいそうな衝動、抑えられるのかな―――
シャロ「あっ、そろそろ暑くなってきたわね。」
千夜「そうね。でもねシャロちゃん。」
千夜「何か変なふうに絡まってほどけなくなっちゃったみたい。」
シャロ「えっ!? そんな!?」
なぜか心の中でホッとしている自分がいる。
千夜「私はずっとこのままでもいいわよ?」
シャロ「私はよくないの!とにかく、少しずつほどいていくわよ。」
千夜「待って、ココアちゃんからメールだわ。」
千夜ちゃんお願い!
学校に教科書忘れちゃって宿題ができないから教科書貸してほしいんだ。
今、甘兎庵に向かってるからよろしくね!
千夜「あらまあ。それじゃあ私、玄関でココアちゃんのこと待ってようかしら。行ってくるわね。」
シャロ「いってらっしゃ…ん?」
千夜ってば、マフラーがほどけないって嘘だったのね。
千夜「シャロちゃん、戻ったわよ。…あら。」
シャロちゃんたら、私のマフラーをつけたまま寝てるわ。
もう一度、マフラーが私たちを包み込む。
シャロちゃんが顔を向けている方に座って。
今度こそシャロちゃんと向き合って、おやすみなさい。
SCENE9.5 ラビットハウスver
チノ「はぁ、やっとほどけました。」
ココア「ごめんねチノちゃん。」
チノ「ココアさんは巻き方が雑です。次から気をつけてください。」
ココア(ん?次があるの?)
ココア(………)/////
さっきまで隣にココアさんがいて、ココアさんの匂いがして、暖かくて…
なんでしょうこの気持ち…
何でこんなに寂しいのかな…
ココア「チノちゃん、さっきのお詫びにお姉ちゃんが一緒にねてあげるね!」
――やっぱり、寂しくなんてないみたいです。
チノ「本当にしょうがないココアさんです。」
ココア「リゼちゃん、二人マフラーしよ!」
リゼ「こら。仕事中だぞ。」
チノ「嬉しそうですね。」
リゼ「この顔のどこがそう見える!?」
リゼ「また明日な。」
リゼ「それでその、二人マフラーだけど、ココアがしたかったらまたしてやらなくもないぞ…。」ゴニョゴニヨ
ココア「ん〜?聞こえないな〜?」
リゼ「なっ…、ニヤニヤするなー!」
今回はここまでです。ありがとうございました!
二人で一つのマフラーを使うというシチュエーションで書きたかったこと詰め込んだって感じです。
仮に唇が触れ合わなくてもシャロちゃんは我慢できなさそう…!
チノちゃんもココアさん好きすぎですね!
>>124
読んでいただき、ありがとうございます。
千夜シャロが好き、ココチノ、ココリゼも好きです。
千夜ちゃん鉄板ネタ『自分から仕掛けて自分が受ける』が見れて良かったです。
マフラーが囲う2人の間の空間は、超えてしまいたい境界でもありますね
>>126
ありがとうございます。寝てる間に気付かず境界を超えてるかもしれないし超えてないかもしれません。
SCENE10 お星様
千夜「シャロちゃん。」
千夜は私のあごに優しく触れて、そっと上を向かせた。
シャロ「な…なに?」
千夜「見て。満天の星よ。」
シャロ「……あんたの顔で見えないわよ。」
紛らわしいことするんじゃないわよ…。
シャロ「綺麗…。」
寒空の下、私の身体は不意に暖められる。
シャロ「千夜!?どうしたのよ?急に抱きついたりして。」
千夜「…ねえシャロちゃん。双子座の神話って知ってる?」
シャロ「……?」
千夜「戦いで兄と死に別れた双子の弟が、自分の不死を解いてでも共にいたいと願って二人一緒に天に昇ったといわれているの。」
シャロ「兄弟愛の話ね。」
千夜「シャロちゃん、私が今何を考えているか、分かる?」
シャロ「…何も言わなくてもずっと一緒にいるわよ。安心しなさい。」
千夜「…うん。ありがとう、シャロちゃん。」
流れ星は降らなかったけど、ちゃんと私の願いは届いているみたい。
SCENE10.5 お月様
シャロ「それじゃあ、そろそろ帰りましょ。」
千夜「そうね。…ねえ、シャロちゃん。」
シャロ「今度はなに?」
千夜「今宵は、月が綺麗ね。」
大胆な告白は女の子の特権
2人がずっと一緒にいられることを祈らずにはいられない話ですね。
うぅ〜!ロマンチックですね…!
シャロちゃん、期待しちゃいました?
実質プロポーズみたいなこと言ってますね。
願いは届いていても、伝えきれていない想いはあるのかも?
コメントありがとうございます!
>>133
いつまでも一緒にいてほしいですね。
>>134
原作でも千夜はココアからロマンチストといわれてましたね。
期待というかドキッとはしたかもしれません。
>>135
伝えきれていない想いがあったとしてもいつか伝わるものではないかと思います。
SCENE11 二人だけの
シャロ「千夜ー。お風呂上がったわよ。」
千夜「…………。」スヤスヤ
千夜…一緒に年越ししたいって言うから泊まりに来てあげたのに、先に寝ちゃってるじゃない。
シャロ「まったく…風邪ひくわよ。」
側にあった毛布をかける。
そういえば、千夜はいつもこんな風に私の世話を焼いてくれる。
ずっと隣で私を支えてくれる、大切な人。
千夜の髪をそっと撫でる。
シャロ「いつもありがと。来年も…これからもずっとよろしくね。」
千夜ってば頬を緩めて…いい夢見てるのかしら。
千夜「シャロ…ひゃん…」
寝言…?
千夜「…ちゅう……してぇ…」
シャロ「ちょっ、千夜!?」
シャロ「何言って…」
シャロ「…千夜が言い出したんだからね。」
――――――。
窓から漏れる朝日が、二人を照らす。
千夜「おはよう、シャロちゃん。」
シャロ「おはよう。その…今年もよろしく。」
千夜「こちらこそ。…それと、シャロちゃん。」
シャロ「ん?」
千夜が手招きするのでそっちへ向かうと、私の一番聞き慣れた声が耳元をくすぐる。
千夜「また二人だけの秘密ができたわね。」
千夜の囁きが、シャロの耳を、頬を、全身を順に紅くしていく。
シャロ「えっ…千夜…?まさか…あのとき…?」
千夜「さてと、朝ごはんの用意をしてくるわ。出来たら呼ぶから、部屋でゆっくりしてて?」
シャロ「千夜…おバカ…」/////
千夜「ふふっ。」
シャロちゃんも私と同じ気持ちなのかしら。
何かが変わったようで、ずっと変わらない私たちの日常は、これからも続いていく。
SCENE11.5 初詣にて
シャロ「みんなぁ〜!明けましておめでとーう!!イエーイ!!」
リゼ「シャロ!?なんで新年早々酔ってるんだ!?」
千夜「恥ずかしさに耐えられないって言って、コーヒーをガブ飲みしてたわ。」
全話おしまいです。
年末ということでキリがいいので今回で最終回にします。
千夜シャロ以外の登場人物があまり出番がなかったり、インドアなシチュエーションが多かったですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。
ついに越えましたね。
幸せになって欲しい2人です。
お疲れ様でした。またいつでも書いてくださいね。
>>140行ったぁぁぁぁ!!
完走お疲れ様です。
最後まで緩くて温かい百合をありがとうございます
感想ありがとうございます!
>>146
ずっと幸せでいてほしいです。気が向いたら何かまた書きたいと思います。
>>147
緩くて温かい空気感が出てたならよかったです。
一線超えました!!!
やはり相手が寝てる(と思う)と大胆になれるんですね…!
お疲れ様でした!とても尊かったです!
いいものをありがとうございました
>>151
こちらこそ読んで頂いてありがとうございます!
画像のランプちゃんの褒め言葉とても嬉しいです。
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