がっこうぐらし!の現時点での単行本を全部読みました・・・。
ラスト12巻が気になります。
胡桃とクロのクロスssです。拙作ながら付き合っていただけると嬉しいです。
最初の話はシリアスな内容ではないので大丈夫です。
「カンパーイ!」
「乾杯」
夜、ライネの食堂で二人の少女が新年を祝っていた。この二人は学園生活部の一人、胡桃と棺を担ぐ旅人、クロである。
「2020年もよろしくな!クロ」
「えっと・・・私の所はまだ2020年になっていないな、私にとっては相当な未来だ」
一応言っておくが、胡桃が飲んでいるのはコーラ、クロが飲んでいるのはオレンジである。ちなみにすぐそばでセンが酒を飲んでいる。
「ああそうか、まるで浦島太郎だな」
「うらしまたろう・・・?なんだいそれは?」
「ああ!これがジェネレーションギャップって奴か!!」
「ジェネレーションギャップっていうのは・・・」
「話が進まねえ!」
この二人にはかなりの世代の差が存在するようだ。
「それにしても胡桃、君達が肉を勝手に食べたせいで悠里に怒られていたな」
「ああ、りーさんは怒るとおっかねえんだ・・・」
「彼女にはどう上手く子供に叱ればいいかよく教わっているよ。それとあのコウモリのしつけ方も」
クロとセン、学園生活部のメンバーは実はお互いの「事情」を知っている真柄なのである。一種の協力関係にあり、クロは旅人としての知識を、学園生活部は生活する力を共有しあっているのである。
「うう・・・そんなとこばっか見習わないでくれ・・・」
「クロだってガキの頃は取っておいた食糧を食べちまったことが・・・」
「そういうセンはいい加減酒を飲む量を減らすんだ・・・」
横から話しかけたセンの翼を、クロがギュッと掴んだ・・・。
「はあ・・・しかしまあ去年はあたしらかなり協力してきたな」
「ああ、私も胡桃の敏捷さにはかなり助かった。君はこの世界では大先輩だからな」
「先輩か〜。みきと同じ後輩か〜。去年クロ達が私達に協力を申し出てきた時は驚いたな・・・」
「ああ、まあ由紀は私のことを、君達に面白い話を伝えに来る吟遊詩人であると未だに思っているみたいだけど・・・」
「ああ!吟遊詩人とかすっかりこのファンタジーな世界に馴染んじまって・・・」
クロと胡桃はそのような雑談をしていた。
「クロは今年一体何をお願いしたんだ?」
そう聞かれて、クロは一瞬躊躇った。
「聞いても笑わないか?誰にも言わないか?」
「ああ!アタシは口は固いぜ!!」
「うむ、私はニジュクとサンジュが元気に暮らせますように、だ」
「クロ相変わらずあの双子好きなんだなはっはっはっ」
「!笑うなと言っただろう!!」
クロは口に出したことを少し後海してしまった。
「ごめんごめん・・・うちのりーさんもみんなが健康で暮らせますようにって願ってくれてな」
「大事にされているじゃないか。そのような友人をがいるのは大切だ」
「ああ、みんなを思ってくれる存在がいるってのは幸せだぜ・・・」
クロと胡桃はこのような平和な日常を暮らしていた。
とりあえず今回は以上です。読んでくださる方がいるならば、感謝いたします。
多分また何か投稿すると思います。
角コンピ、いいですよね。
セン − クロ − ニジュサン
りーさん − 胡桃 − 由紀
は、どことなく似た関係のようにも思えます。(学園生活部の方は同級生ですが)
明けましておめでとうございます、感想ありがとうございました。
>>7
その考えでいけば、佐倉先生はクロのあのキャラに似ているかも・・・
>>7の意見を聞き、センと悠里を絡ませてみました。
正月悠里を進化させると登場する「あの子」が出てきます
正月悠里を進化させると登場する「あの子」が出てきます
大事なことなので二回いいました。
「せんぴきのこうもりと姉妹」
「あー頭いてえな・・・ん・・・?」
昨日まで飲んでいたセンは目を覚ますと、見覚えのある部屋にいた。側を見てみると、見覚えのある少女が正月らしい服を着ていた。
「あ・・・すまねえ、介抱してもらったか」
「もう・・・センさんたら飲みすぎはよくありませんよ。街の道路に寝ていて、誰かに踏まれていたかもしれませんよ」
彼女の名前は若狭悠里。学園生活部の部長である。この部屋は学園生活部出張所である
「ああ・・・悠里が拾ってくれたのか。ありがとよ。くそ・・・クロの奴俺を放って置きやがって」
「自業自得です。るーちゃんはこんな大人になっちゃダメですよー」
そういって悠里は自分より小さな、そして大切な存在を撫でた。
「・・・お前まで俺のこと教育に悪いっていうのかよ。クロも散々俺のことをニジュクサンジュの教育に悪い悪い言うよ」
センはその小さな存在の前で、少し気まずそうにしていた。センはさっき見た初夢のことを思い出していた。
それは美しくて優しくて世話好きの少女が明るく笑っている夢であった。その少女の姿を、センは一度だけ見たことがあった。
(あの夢は縁起がいいのか・・・?悪いのか・・・?)
センはどう判断すればいいのかわからなかった。
「さっききららさんに会ったわ。クロさんに迎えにいくよう伝えに行くって」
「あいつがそんなかいがいしいことするわけねえだろ」
するとドタバタと音がした。悠里とセンが音のした方を見ると、ランプが入ってきた。
「悠里様!セン様!明けましておめでとうございます!!さっきクロ様からセン様が倒れたと聞きまして!!」
「かいがいしいというレベルじゃないのがいた・・・」
ランプは手早くコップに水を入れてセンに渡した。
「おお、ありがとよ・・・」
「私がクロ様の所へ運んでいきます!悠里様は新年のテレビありがとうございました!!これをお渡しします!!」
ランプは悠里に本のようなものを渡した。
「これは・・・?」
「昨日の放送がその本に記録されています!もう一度悠里様の麗しき活躍を見たければぜひ!」
「そうなの・・・え?るーちゃんも私がテレビに写っている自分を見てみたいですって?」
悠里はるーと呼ばれている存在にそう話しかけた。
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