ssを投稿します。このssには他作品カップリングやキャラ崩壊などが含まれております。そういうのが苦手な人はお戻りください。
サボが自分を犠牲にしてから少し経った。あれから私とヒバリちゃんの二人でサボが残した植物を育てている。二人で懸命に育てたかいがあってようやく花が開いた。
「やったわね、ヒバリちゃん」
「やりましたね、りーさん」
私たちは二人で喜びを分かち合った。それからゆきちゃんや花小泉さん、久米川さんにも花が開いたことを告げた。みんなもすごく喜んでくれてとても嬉しかった。
それから数日後、私たちはサボ二世のために周りに植物を増やしてあげることにした。きっとサボ二世も周りに仲間がいたほうが嬉しいだろうから。
「りーさん。あそこにある植物がよさそうだと思います」
「そうね、あの植物ならサボ二世も喜びそう」
私たちはその植物を手に取ってレジに持っていく
「すみません、これをください」
「はい、xxxコインになります」
私たちはお金を払って植物を受け取る。それから二人で菜園に戻って植物を植えてみる。それからサボ二世やほかの植物たちの世話をしてみる。こうしてヒバリちゃんと一緒に植物の世話をするのはとても楽しい。元の世界ではとても大変だったから植物の世話を楽しむ余裕なんてなかったし、基本的に私一人で世話をすることが多かったから誰かと一緒に世話をするのは本当に久しぶりだわ。
「楽しい」
私は小さくそう呟いた。小さい声だったけどヒバリちゃんに聞こえていたみたいで、ヒバリちゃんがこっちを振り向いて口を開いた。
「あたしもこうしてりーさんと植物の世話ができて楽しいです」
「ありがとうヒバリちゃん」
私たちは笑い合った。とっても幸せな一日だった。
今日も私はヒバリちゃんと一緒に植物たちの世話をしていた。お水あげたり肥料をあげたりとやることはたくさんある。そうしていると疲れてくる。
「少し休憩にしましょうか」
「そうですね」
休憩中私たちはいろいろな会話をした。彼女が話す学校の話は私にとってはとても新鮮で面白かった。
「あ、そうそう今朝はなこが面白いことを言っていたんです」
ヒバリちゃんと楽しくおしゃべりをしていると突然ヒバリちゃんがそう言ってきた。
「面白いこと?」
「あたしの本名は雲雀丘瑠璃でりーさんの本名は若狭悠里ですよね?」
「ええ、そうよ」
一体それがどう面白いことにつながるのだろう。そう思いながら私は話を聞く。
「瑠璃と悠里、どちらも最後がりですから名前だけ見るとあたしとりーさんは姉妹みたいだと言っていたんです」
「え?」
姉妹?その言葉を聞いて思い出す。大切な妹がいたことを。そして、その妹のことを忘れていたことを。
「あ、ああ」
私は思わず叫びそうになってしまう。でも……。
「りーさん!」
「わっ」
ヒバリちゃんのおかげで叫ばずにすんだ。
「いったいどうしたんですか。あたしが変なことを言ったせいですか?」
ヒバリちゃんがそう聞いてきた。だから、私はヒバリちゃんに話すことにした。
「実は私には妹がいたの。でも、私はその子のことを忘れていたの」
「え?どうしてですか?」
ヒバリちゃんがそう困惑の声を漏らす。当然の反応だろう。
「あっ。話したくなければ話さなくてもいいです」
「いえ、話すわ。長い話になるけれどいいかしら」
私がそう問いかけるヒバリちゃんは
「はいっ」
とうなずいた。
「……というわけなの」
私は元の世界、崩壊してしまった世界のことを話し終えた。私の世界のことを聞いたヒバリちゃんは少し震えていた。
「あの、あたし知りませんでした。りーさんの世界がそんなことになっていたなんて。すみませんでした。話したくないことだったでしょうに聞いてしまって」
「いえ、ヒバリちゃんが気にすることじゃないわ。私がヒバリちゃんに話したいと思ったから話したの」
「りーさん……」
「ヒバリちゃん。さっきヒバリちゃんが言ったこと覚えている?」
「えっと、確かあたしとりーさんの名前が姉妹みたいだという話ですよね」
「ええ、そうよ。実は私の妹の名前もヒバリちゃんと同じ『瑠璃』だったの」
「あたしと同じ……」
ヒバリちゃんは小さくそう呟いた。
「私はその子のことをるーちゃんと呼んでいたの。同じ名前でもヒバリちゃんとは全く違う女の子だったわ。目を離すとすぐにどこかに行ってしまって私はあの子を探しに隣町まで行ったこともあるわ。あんなに大切だったのに私はあの子のことを忘れてしまっていたの……」
「大切な妹のことを思い出すことができてよかったとあたしは思います。だって、忘れたままのほうがつらいとあたしは思いますから」
「でも、私は……」
言葉を続けようとするもヒバリちゃんにさえぎられる。
「それにりーさんはあたしの大切な人です。あたしは大切なりーさんの大切な妹のことを知りたいと思います。だから、るーちゃんのことをもっと教えてください」
「うんっ」
私はヒバリちゃんにるーちゃんのことを教えることにした。ヒバリちゃんにるーちゃんとの思い出を話すことで私の心は少し楽になっていく気がした。
「というわけなの」
私はるーちゃんとの思い出をヒバリちゃんに話し終えた。
「りーさんは本当にるーちゃんのことが好きだったんですね」
「ええ、本当に大好きだったわ」
私たちはしばらく無言になる。
「あのっ」
不意にヒバリちゃんが口を開いた。
「何かしらヒバリちゃん」
「りーさんの妹、るーちゃんはあたしと同じ瑠璃という名前だったんですよね?」
「ええ、そうよ」
私の言葉を聞いたヒバリちゃんはためらいながら口を開き、
「お姉ちゃん」
私のことをそう呼んだ。
「ごめんない。お姉ちゃんなんて呼んで。あたしはりーさんの妹と同じ名前だからりーさんのことをお姉ちゃんと呼んでみたくなったんです。だめですか」
顔を赤く染めながらヒバリちゃんはそんなことを言ってきた。
「だめよ」
「えっ?」
「だって、るーちゃんは私のことをお姉さまと呼んでいたから」
「え?お姉さまですか……?」
私は冗談を言ってみる。するとヒバリちゃんはさっきよりも顔を赤く染めながら口を開いた。
「お、お姉さま……」
そのヒバリちゃんはとてもかわいかった。可愛かったけれど、本当のことを言ったほうがいいと思うので正直に白状する。
「実はさっき言ったことは嘘なの。本当はるーちゃんは私のことをりー姉と呼んでいたわ」
私の言葉を聞いたヒバリちゃんは少し怒ったような表情になった。
「もう人をからかわないでください」
「ごめんなさい、ヒバリちゃんがかわいいからつい意地悪をしてしまったわ」
「か、かわいい。あ、ありがとうございます」
かわいいと言われて顔を真っ赤にするヒバリちゃんはとてもかわいかった。
「好きよヒバリちゃん」
あまりのかわいさに私は思わず告白してしまった。
「えっ、好きって」
私の言葉にヒバリちゃんは困惑してしまう。球に告白されてしまったのだから当然だろう。ヒバリちゃんはしばらく考えるそぶりをしてから口を開いた。
「はい、あたしでよければ喜んで」
そう言った。私の聞き間違いじゃなければヒバリちゃんは告白を受け入れるといった。
「ヒバリちゃんっ」
「きゃあっ」
私はヒバリちゃんに抱き着く。ヒバリちゃんはびっくりした声をあげてしまう。しばらく抱き合ってから私は口を開く。
「大好きよヒバリちゃん」
「はい、あたしもです」
そのまま私たちはお互いを見つめ合ってから唇を重ね合わせた。
というわけで投稿し終わりました。
この前のイベントでヒバリとりーさんの組み合わせもいいなと思ったので書いてみました。
ちなみにこのカプについて考えるうちにりーさんの妹のあだ名はるーちゃんです。
りーさんの本名がゆうりであることを考えるとるーちゃんの本名はるりの可能性が高いのではないかと思いました。
そしてヒバリの本名も瑠璃なのでそこから話を膨らませました。
ちなみにヒバリがりーさんのことをお姉さま呼びするというキャラ崩壊がありますがヒバリの名前がりーさんの妹と同じ可能性が高いということに気づきました。
それでヒバリにりーさんのことを姉と呼ばせたくなったのと年下の女の子が年上の女のことをお姉さまと呼ぶのが好きなのでそうなってしまいました。
続きを書くとしたら呼び方をどうするか迷っています。
読ませていただきました!
りーさんがデレました!ヒバリちゃんもりーさんへの反応が一々かわいい…
ヒバリちゃんが妹か〜すごく可愛いですな(姉キャラって感じもあるけど、妹キャラもいける)
いっそハナコも牡丹ちゃんも妹になっちゃいますか
りーさんの妹の名前とヒバリの名前が同じ可能性が高そうという理由からヒバリにりーさんを姉呼びさせるというssで少しキャラ崩壊が含まれている内容のssだったのでこんなに多くのコメがもらえてびっくりしました。それからコメ返信をします。
>>14
可愛いと言ってもらえてうれしいです。
>>15
血のつながらない人間を姉呼びするシチュは結構好きです。
>>16
百合だと可愛いという理由だけで告白するのもいいと思います。
>>17
そんなに尊いと言ってもらえてうれしいです。
>>18
キマシタワー。りーさんは私の中では姉キャラなので
>>19
妹のヒバリちゃんも可愛いと思います。
「ふんふふふーん」
あたしは鼻歌を歌いながら料理を作っている。今日は恋人になったりーさんとデートに行く日である、そのためにあたしはいつもより早起きをして朝食と一緒にお弁当にするための料理を作っている。料理は毎日作っているからそれなりに自信があるが大好きな人に食べてもらう料理を作るのは初めてで少し不安になる。
「おいしいと言ってくれるかな」
あたしは小さくそう呟きながらお弁当箱にできた料理を詰めていく。
「これで完成したわ」
そこには色とりどりの料理が入ったお弁当があった。できたばかりのお弁当を手提げ袋に入れてから朝食用に作った料理たちをお皿に並べる。そうしていると物音が聞こえてきた。どうやらはなことぼたんが起きたらしい。
「おはよー、ヒバリちゃん」
「おはようございます、ヒバリさん」
「おはよう、はなこ。ぼたん」
二人があいさつをしてきたのであたしもあいさつを返す。
「朝食できているわよ。一緒に食べましょう」
「ありがとーヒバリちゃん」
「ありがとうございますヒバリさん」
あたしたちは席について朝食を食べようとする。
「あれ?」
突然はなこがそんな声を出した。
「どうしたのはなこ?」
あたしははなこに聞いてみる。
「いや、あそこにあるあれ何かなと思って」
はなこが指さした先にはお弁当が入った手提げ袋があった。
「ああ、あれにはお弁当が入っているの。じつはりーさんと一緒にお弁当を食べようと思って作ったの」
「りーさんと……」
はなこが小さくそう呟いた。
「どうしたのですかはなこさん?」
「いや、ヒバリちゃん最近りーさんとすごく仲がいいなと思って」
「え?そうかしら」
「うん、だってヒバリちゃん最近りーさんのことばかり話しているもん」
「そう言われればヒバリさんは若狭さんのことを話すことが多くなりましたね」
言われて思い返してみると確かに最近恋人になったりーさんのことばかり話している気がする。なかなかタイミングがつかめずりーさんとの関係を話せないでいたけど今が話す時かもしれない。そう思ったあたしは口を開いた。
「実はあたしりーさんと……、若狭悠里さんと恋人になったの。それで今日はデートに行く予定なの」
あたしはりーさんとの関係を打ち明けた。二人は驚いた顔をしていたがすぐに笑顔になって、
「おめでとーヒバリちゃん」
「おめでとうございますヒバリさん」
あたしを祝福してくれた。やっぱり二人に話してよかったわ。
「二人ともありがとう」
あたしは二人にそう言った。
「それじゃありーさんのところに行ってくるわね」
「行ってらっしゃいヒバリちゃん」
「気を付けてくださいヒバリさん」
朝食を食べ終えたあたしははなことぼたんに見送られてりーさんとの待ち合わせ場所に向かうことにした。りーさんがいるところに歩いている途中で何人かの人たちとすれ違う。
「やっぱり女性同士のカップルが多いわね」
あたしは小さくそう呟く。どうやらこのエトワリアでは元の世界と比べて女性同士の恋愛が一般的らしく女性同士のカップルをよく見かける。
「最初にエトワリアに召喚されたときは少しびっくりしたわね。女同士で結婚している人までいたし」
でもあの時はあたしもそちら側の人間になるなんて思っていなかったわ。そう思っているとりーさんとの待ち合わせ場所に着いた。そこではすでにりーさんが到着していた。
「おはようございますりーさん」
「おはようヒバリちゃん」
あたしたちは朝のあいさつと一緒にキスをした。いつしかあたしとりーさんは朝のキスをするのが日課になっていた。好きな人とするキスはすごく気持ちいい。とても幸せな気持ちになる。名残惜しさを感じながらあたしたちは唇を離す。
「あらヒバリちゃんそれは」
りーさんはあたしが持っている手提げ袋に気づいた。
「これはお弁当です。実はりーさんと一緒に食べようと思って作ってきたんです」
「そう、それは楽しみね」
「はいっ」
あたしとりーさんは手をつなぎデートを開始することにした。まずあたしたちは服の店に行くことにした。
「様々な服があるわね」
「そうですね。たくさんの服が合って目移りしますね」
りーさんに似合いそうな服がいくつかあって自然と目が行ってしまう。
「あら?」
あたしの視線に気づいたりーさんがそんな声を出した。
「ヒバリちゃんその服をじっと見つめているけどもしかしてほしいの?」
「いえ、この服りーさんに似合いそうだなと思ってみていたんです」
「あらそうなの、私はヒバリちゃんに似合いそうだと思っていたんだけど」
「ええっ。あたしにはこんな服似合いませんよ」
あたしはそう言ってみた。こういう服はあたしに似合わないそう思う。でも、りーさんは違ったようだった。
「それなら試着してみればいいわ。試着してみれば似合うかどうかわかると思うわ」
りーさんにそう言われあたしはその服を試着することになった。
「あ、あのどうですかりーさん」
「やっぱりヒバリちゃんによく似合っているわ」
「あ、ありがとうございます」
りーさんにそう言われてあたしは嬉しくなる。好きな人に褒められるとうれしくなる。
「じゃあこの服を買うことにします」
「待ってヒバリちゃん」
そう思っているとりーさんに止められた。
「ヒバリちゃんはこの服私に似合いそうだと思ったのよね?」
「はい、そうです」
「なら、私も同じ服を買ってみるわ。そのまま着ましょ」
あたしとりーさんはそのままその服を着ることになった。
「とてもよく似合っています。素敵ですりーさん」
「ふふふ、ありがとう。ヒバリちゃんも素敵よ」
あたしの思った通り服はりーさんにとても似合っていた。だから、あたしはりーさんにキスしたくなった。
「んっ」
あたしは目を閉じて顔をりーさんに近づけた。少しして柔らかいものが、りーさんの唇があたしの唇に触れた。しばらく唇を重ねてからあたしたちは離した。
「それじゃあ次の店に行きましょうか」
「はいっ」
あたしたちはそれから様々な店を見て回った。ぬいぐるみの店に行ったり、アクセサリーの店に行ったり、それから下着の店にも行ってみた。今はキスしかしていないけどいずれはあたしもりーさんと……。いつかその時が来た時のための下着を何着かりーさんにばれないように買ってみた。次はどこの店に行こうか考えていたらあたしとりーさんのおなかが鳴ってしまった。デートが楽しくて忘れていたけどどうやらお昼ごはんの時間になっていたらしい。
「そろそろお昼にしませんか」
「そうね。そうしようかしら」
あたしたちは手ごろなベンチを見つけるとそこでお昼ご飯を食べることにした。
「「いただきます」」
あたしとりーさんはそう言ってからお弁当を食べ始める。あたしの手料理をりーさんに食べてもらうのは初めてだから緊張する。美味しいと言ってくれるかな。そう思いながらりーさんを見つめる。りーさんはあたしが作った料理を箸でつまんで口に入れた。りーさんが飲み込んだのを確認してから聞いてみる。
「ど、どうですか?あたしの手料理、おいしいですか?」
「とてもおいしいわ」
「よかったです」
あたしは心の底から嬉しくなる。好きな人に料理をほめられてうれしくないわけがない。あたしもりーさんのようにお弁当を食べ始めることにした。
「そういえばヒバリちゃんは私のことをあの時のように姉と呼んでくれないのね」
「あ、あれは一時の気の迷いというか……」
実はりーさんにはあたし雲雀丘瑠璃と同じ名前の瑠璃という名前の妹がいたらしい。りーさんの妹と同じ名前だからりーさんのことを姉と呼んでみたことがある。でも恥ずかしくなってすぐにやめてしまった。
「そう、残念だわ。あの時のヒバリちゃんかわいかったのに」
「か、かわいいだなんて……」
でも、りーさんにかわいいと言ってもらえるならりーさんのことを姉と呼んでみるのもいいかもしれないとそう思った。
昼食を食べ終えたあたしたちはデートを再開して様々な店を見て回った。楽しい時間はあっという間に過ぎて夕方になってしまった。いったんりーさんと別れなければいけない。でも今日のデートはすごく楽しかったからまだ別れたくない。だからあたしは……。
「あの、りーさん」
「なに?ヒバリちゃん」
「今日りーさんの家に泊ってもいいですか?」
あたしはりーさんにそう聞いてみた。りーさんは少し考える素振りをしてから口を開いた。
「そうね、ヒバリちゃんがかわいくお願いをしてくれたらいいわよ」
「え、かわいくですか……」
この場合のかわいくおねがいとは恐らくあれのことだろう。恥ずかしい心とりーさんと離れたくない心が戦いを繰り広げる。その結果。
「お、お姉さま。今日お姉さまの家に泊ってもいいですか」
りーさんといえ、お姉さまと離れたくない心が勝った。
「もちろんいいわよ」
あたしはお姉さまの家に泊まることになった。
「相変わらず大きい建物ですね」
あたしはお姉さまが住んでいる学園生活部出張所を見上げながらそう呟いた。
「そうね、この建物は元の世界で私たちが住んでいた学校が元になっているから結構大きいのよ」
「それじゃあお邪魔します」
あたしはそう言って建物の中に入った。建物の中に入って少し歩くとお姉さまと同じ学園生活部のメンバーである由紀さん、美紀さん、胡桃さんに出迎えられた。あたしたちは彼女たちに恋人関係になったことを打ち明けた。彼女たちははなこやぼたんのようにあたしたちを祝福してくれた。あたしは学園生活部のみんなと一緒に夕食を食べた。
そしてその日の夜あたしはお風呂に入って体をしっかり洗ってから今日買ったばかりの下着を身に着け、寝間着はお姉さまに借りたのを身に着けてお姉さまの部屋に向かう。恋人の家に泊まるというのはそういうことだ……。これからする行為を考えると少し緊張してしまう。あたしはお姉さまの部屋のドアを軽くノックする。中から、
「どうぞ」
の声が聞こえてきたから部屋に入る。中には先にお風呂に入ったお姉さまがベッドに座っていた。あたしもお姉さまの隣に座る。
「んぅっ」
お姉さまが目を閉じ顔を近づけてきた。だから、あたしも目を閉じお姉さまに顔を近づける。あたしとお姉さまの唇が触れ合う。でもそのキスは今までしていたキスではなかった。お姉さまの舌が、唾液があたしの口の中に入ってきた。あたしは突然のことに驚きながらもお姉さまのように舌を伸ばす。そうしてあたしとお姉さまの舌が触れ合った。
「んぅ……。んんんぅんん……」
それだけであたしの脳に電流が走ったかのような快感が広がり幸せな気持ちになる。もっともっとお姉さまを感じたい。そう思いあたしはお姉さまと舌を絡ませる。しばらくしてお姉さまが唇を離した。
「あっ……」
あたしは名残惜しさにそんな声を漏らした。
「もっと気持ちよくなりましょ」
「はい……」
お姉さまがそう言ってきた。だから、あたしはこくりとうなずいた。
あたしたちは寝間着を脱ぎ捨て下着姿になる。お姉さまの下着姿はとてもきれいだった。
「お姉さまの下着とても素敵です」
あたしはそう感嘆の声をあげた
「うふふ、ありがとう。実はいつかヒバリちゃんとするときのために今日この下着を買ったの。まさかこんなに早くこの下着をつける時が来るとは思わなかったわ」
「実はあたしの下着もいつかの時のために買っておいたものです」
「そう、嬉しいわ。ヒバリちゃんが私のために選んでくれて」
「こちらこそありがとうございます」
あたしたちはもう一度唇を重ね合わせ、そのまま…
長い長い行為が終わりあたしとお姉さまはベッドの中で息を整える。
「うふふ、とてもよかったわヒバリちゃん」
「あたしのほうこそとてもよかったです」
あたしたちはしばらく無言になる。そうしているとお姉さまが口を開いた。
「ねえ、ヒバリちゃん。最後にサボが言ったこと覚えている?」
「もちろんです。忘れるわけがありません。『もし生まれ変われるなら、またママの子供になりたい。』でしたよね」
「そうよ。実はあれから私色々調べてみたのだけどこの魔法が存在する異世界エトワリアでは女の子同士で子供を作る方法があるみたいのなの」
「え、それって……」
「私とヒバリちゃんの二人で子供を作りましょう」
お姉さまがそう言ってきた。あたしの答えはもちろん決まっている。
「はい……。あたしとお姉さまで子供を作りましょう」
「うふふ、嬉しいわ。愛しているわ。ヒバリちゃん」
「はい、あたしも愛しています。お姉さま」
あたしたちは唇を重ね合わせて眠りについた。
というわけで投稿し終わりました。
幸福の花イベントからこの二人の会話がないので自給自足してみました。この二人のクロスシナリオでもいいからまた二人の会話が見てみたいです。
お姉さま、いつかって今ですわ。
服を買った後はペアルックデートですね。
付き合い始めの幸福感が溢れいて尊い…。
女性同士の恋愛が一般的w 確かに。
変にショック受けた様子なく祝福するあたり2人は本当にいい友達だなと思いました
はじめはきららキャラの中ではレズ感の薄い2人なので新鮮に感じましたが、読み進めていくほどに2人のカップルとしての良さがひしひしと伝わってきました。お互い大人しく、少し寂しがりやな性格なのが甘い関係をより際立たせていてとても尊かったです。
続きだっ!
女の子同士で子供が作れる…!
最初のキスと最後のキスが対象になっていて好きです
コメ返信です
>>32
ペアルックデートは素晴らしいと思います。
>>33
私の中のエトワリアは女性同士のカップルが多い設定です。後、はなことぼたんの二人はいい友達だと思います。
>>34
こんなに長い文章での感想ありがとうございます。尊いと言ってもらえてうれしいです。
>>35
百合は尊いと思います。
>>36
最初のキスと最後のキスが対称になっているというのは言われてみて確かにそうだなと思いました。ありがとうございます。
「う、うーん」
そんな声をあげながら私は目を覚ます。
「今日は私のほうが早く目を覚ましたのね」
隣を見ると彼女、雲雀丘瑠璃はまだ眠っていた。私の妹と同じ『瑠璃』という名前の女の子で私の大切な恋人。昨夜も私たちはいつものようにいっぱい愛し合った。
「ふふふ、かわいい寝顔」
すやすやと寝息を立てる彼女はとてもかわいかった。しばらく彼女の寝顔を見つめていると彼女の表情に変化があらわれた。もうすぐ目を覚ます。そう思った私はタイミングを見計らう。
「う、うーん。うっぅ!」
私は彼女が目を覚ました瞬間にキスをした。
「おはよう、ヒバリちゃん」
「おはようございます。お姉さま」
私たちはいつものように朝の挨拶をする。私とヒバリちゃんは夜を何度も共にするうちにいつしか朝先に目覚めたほうが後に目覚めたほうにおはようのキスをするようになっていた。
「それじゃあいつものように始めましょうか」
「そうですね。えいっ」
ヒバリちゃんが魔法で水の玉を何個か生み出す。私もヒバリちゃんもこのエトワリアではまほうつかいの力を持って召喚された。ヒバリちゃんは水の魔法を使うのが得意である。私も水の魔法が使えるがヒバリちゃんには及ばない。その代わり、
「えいっ」
私はそう言って炎の玉を何個か生み出す。私は炎の魔法を扱うのが得意である。私が生み出した炎がヒバリちゃんが生み出した水を温めお湯にしていく。
「ごめんなさいね、ヒバリちゃん。お風呂場が使えればいいんだけど。あの時のようになってはいけないし」
少し前、夜の行為で汚れた体を洗おうとヒバリちゃんとお風呂場に向かっていたらあの子とすれ違ってしまった。私たちはいっぱい愛し合ったわけで少しあれなことになっていた。あの子は何も言わなかったけど少し気まずくなってしまった。あれ以来私たちは魔法を使って体を洗うようになった。
「いえ、こういうのも二人の共同作業みたいで楽しいです」
「そう言ってもらえてうれしいわ、ヒバリちゃん」
「はいっ。お姉さま」
私たちはもう一度唇を重ね合わせ、魔法で作ったお湯を使って体を洗った。
「それじゃあ行きましょうか」
「はいっ」
私たちは体を洗った後、散らばっていた下着を身に纏いそれから服を着て身支度を整えてから部屋を出た。
「おはよう。ゆきちゃん、みきさん、くるみ」
「おはようございます。由紀さん。美紀さん。胡桃さん」
「おはよー、りーさん。ヒバリちゃん」
「おはようございます。りーさん。ヒバリさん」
「おはよ、りーさん、ヒバリ」
私たちが部屋に着くとみんなはすでにそろっていて、朝食の準備をしていたので私たちは挨拶をして朝食をとることにした。
「りーさん。そこのジャムをください」
「はいっ、ヒバリちゃん」
「ヒバリちゃーん。それ後で私にもちょーだい」
「分かりました。由紀さん」
私たちはそんな会話をしながら朝食を楽しんだ。
「おいしかったわね、ヒバリちゃん」
「そうですね、お姉さま」
朝食を食べ終えた後私たちは部屋でのんびりしていた。
「今日はこれから何をしようかしら」
「お姉さまと一緒なら何でもいいです」
「そうね。私もヒバリちゃんと一緒なら何でもいいわ」
一緒に買い物をするのもいいかもしれないし、植物の世話をするのもいいかもしれない。それ以外でもいい。だって、大切な恋人と一緒なのだから。
「愛しているわ、ヒバリちゃん」
「あたしもですお姉さま」
私たちはくちづけを交わしてから今日の予定を一緒に考えることにした。
というわけで投稿しました。
魔法ではこういうこともできそうだと思ったので書いてみました。
星5と星4の違い…()
確かにそんなことがあったら気まずそうですね…
コメ返信です
>>42
りーさんの星4の属性は水でヒバリの星5の属性は水なのでこうなりました。気まずくなると思います。
「それじゃあ、はなこ、ぼたん。また明日」
「ヒバリちゃん、また明日」
「ヒバリさんまた明日」
「はぁ……」
あたしははなこたちと別れた後小さなため息をつく。
「すっかり遅くなっちゃたわね」
最近エトワリアに狭山さんが召喚された。彼女は極度の人見知りであるため里になじむことができなかった。あたしやはなこ、ぼたんの三人で彼女が里になじめるように努力したのだけど結果はだめだった。そのまま狭山さんは金髪の人が多く務めるジンジャーさんの屋敷で住み込みでメイドをすることになった。
あたしたち三人は狭山さんが心配だからジンジャーさんの屋敷に遊びに行き一泊した。それから里に帰ってきた。本当なら今日の夕方には帰れるはずだったのだがいくつかのトラブルが起きてしまい夜の遅い時間になってしまった。
「さすがにあの人はもう眠っているわよね」
あたしはあの人が待つ場所へと歩きながらそう呟く。ほどなくしてあの人がいる学園生活部出張所が見えてきた。
「えっ?」
学園生活部出張所の入り口に人影がいるのが見えあたしは小さな声をあげてしまう。
「もしかして……」
あたしはその人影に向かって駆けだす。
「お姉さまっ」
人影はあたしの予想通りの人だった。
「お帰りなさい、ヒバリちゃん。帰りが少し遅いから心配していたわ」
「ごめんなさい。色々なトラブルが起きてしまって帰るのが遅くなってしまったんです。その……先に眠ってもよかったんですよ」
「それは嫌よ。だって恋人が帰ってくるのよ。一番に出迎えたいわ」
「あ、ありがとう……ございます」
お姉さまの言葉にすごくうれしくなる。お姉さまにこんなに思ってもらえてとても幸せだわ。
「お姉さま」
「ヒバリちゃん」
「「んぅ」」
あたしたちはそのまま唇を重ね合わせる。一日ぶりのお姉さまの唇はとても柔らかくて甘い味がする。このままずっと重ね合わせていたい。でも、唇を重ね続けていると息が少し苦しくなってくる。だから、一度唇を離して息を吸ってからもう一度重ね合わせる。そんな行為を何度も何度も繰り返す。そのうちにキスはより長く、深くなっていく。
「「んっ。んん。ぴちゃぴちゃ。んんっ」」
静かな空間にあたしたち二人が奏でる音が響く。お姉さまは唇を重ねたままあたしのスカートの中に手を伸ばそうとする。野外でなんて恥ずかしいと思ったけど今は夜遅い時間だし誰も来ないと思うからそれでもいいと受け入れようとしたら、
ぐーーー
あたしのおなかからそんな音がした。
「あははは」
唇を離しあたしは乾いた笑い声をあげてしまう。そういえばまだ夕食を食べていなかったことを思い出す。
「おなかが空いているのね」
「はい……」
「実は私もずっとヒバリちゃんを待っていて何も食べていないの。きっと私たちの分が用意されているから一緒に食べましょうか」
お姉さまの言葉にあたしはびっくりしてしまう。そんなに長い時間待たせていたことを申し訳なく思うと同時に嬉しくも思う。きっとお姉さまは謝罪の言葉を受け入れないだろう。だから、
「ありがとうございます」
あたしはお礼を言う。
「ふふふ。可愛い恋人のためだもの」
あたしたちはもう一度くちづけを交わしてから学園生活部出張所の中に入った。
入る途中であたしは、
「続きはベッドの上でしましょうか」
とささやかれた。
あれからあたしはお姉さまと一緒に遅めの夕食を食べた。あたしは夕食を食べながらジンジャーさんの屋敷でのこと、主にはなこや狭山さんのことなどを話した。あたしの話を聞いてお姉さまは、
「ふーん。そんなことがあったのね」
と言っていた。その表情はなぜか少し険しかった。
そのあと一緒にお風呂に入り体をしっかり洗ってからあたしたちの部屋に戻った。
「「んっ」」
あたしたちはすぐにベッドに入るとそのままキスをする。お風呂上がりのお姉さまはとてもいい匂いがした。あたしが一番大好きなにおい
「お姉さま。愛しています」
あたしは唇を離しお姉さまにそう言う。
「ふふふ。私も愛しているわ。ヒバリちゃん」
お姉さまもそう言ってくれる。これから恋人同士の濃密な時間が……
「ところでヒバリちゃんはしたのかしら?」
「えっ?」
始まると思っていたら不意にお姉さまがそう言ってきた。
「したって何をですか」
「もちろん、○○○○よ」
「○○○○って」
お姉さまの口からそんな言葉が出てきてびっくりする。お姉さまと恋人同士になってからお姉さまのことを考えてしたことはあるけど……。
「昨日ははなこやぼたん、狭山さんと一緒の部屋で寝たのでしていないです」
「あら、そうなの?私は昨日恋人がいなくて寂しかったからヒバリちゃんのことを考えていっぱいしたのにヒバリちゃんは全くしなかったのね?」
「はい……」
「それは不公平だわ。だから、今すぐここでしてほしいわ」
それはちょっとと言おうとしたのだけれどお姉さまが発するオーラに気おされてしまう。
「わ、分かりました……」
お姉さまに強く言われあたしはお姉さまが見ている前でお姉さまのことを考えながらしてしまった。
「はぁ……はぁ……はぁ」
行為が終わりあたしはそんな声をあげてしまう。お姉さまに見られながらしたのでいつもより疲れた。でも、いつもより良かったかも。そう思ってしまう。
「ふふふ。とてもかわいかったわ。ヒバリちゃん」
お姉さまにそう言われあたしの顔は赤くなってしまう。
「ご褒美をあげなきゃね」
お姉さまがあたしに顔を近づける。
「今夜は寝かせないわよ」
お姉さまに耳元でそう囁かれそのまま……。
「う、うーん」
翌朝、あたしはそんな声をあげながら目を覚ました。となりを見るとお姉さまはまだ眠っていた。そんなお姉さまの寝顔からは昨日の激しさは感じられなかった。
「昨日はいつもよりも激しかったわね」
おかげで昨夜あたしはお姉さまを愛することができず、お姉さまにいっぱい愛された。
「でも、なんであんなに激しかったのかしら?」
そう思っているとお姉さまが目を覚ました。
「おはようございますお姉さま」
すかさずあたしはお姉さまにおはようのキスをする。
「おはようヒバリちゃん」
お姉さまもそう挨拶を返した。
「それにしても昨日のヒバリちゃんはすごくかわいかったわ」
「うー、お姉さまが激しくするからです。なんで昨日はあんなに激しかったんですか?」
「そうね、しいて言うなら嫉妬かしら」
「嫉妬ですか?」
「ええ、ヒバリちゃんは私の恋人なのに最近エトワリアに召喚されたほかの人のところに泊まりに行ったんだもの。少し嫉妬したのかもしれないわね」
「それは……狭山さんが心配だったから」
「狭山さんのことは聞いているし、頭ではわかっているつもりでも気持ちを抑えることはできなかったわ」
「それはごめんなさい。お姉さま。でもあたしはお姉さまのものです。だから、ほかの人のところになんて行ったりしません。必ず、お姉さまのところに戻ってきます」
「ありがとうヒバリちゃん。私はヒバリちゃんにこんなに思ってもらえて幸せだわ」
「あたしも幸せです」
あたしたちは唇を重ね合わせそのままいっぱい愛し合った。
行為の途中であたしたちが遅いことを心配したほかのみんなが部屋にやって来て気まずくなったのは別の話である。
というわけで投稿しました。
この前のイベントで椿が出てきてヒバリたちはちょくちょく椿のところに遊びに行っているぽいので今回の話を思いつきました。
感情を抑えられないりーさんらしい…!
それにしてもなかなかのプレイを要求しますね…
コメ返信です
>>52
りーさんは重いところがあるのでこうなりました。
>>53
おから始まる四文字の単語です。
「はー」
あたしはそんなため息をついてしまう。
「今日はお姉さまとデートに行く予定の日だったのに……」
どうやら里の近くに危険な魔物が現れたらしく、その魔物を討伐することになった。その魔物は炎属性の攻撃に弱いらしいので炎属性の攻撃が使える人たちを中心にしたパーティーで行くことになった。お姉さまは炎属性のまほうつかいだったので彼女も討伐に参加することになり、今日のデートは中止になった。
「はー」
あたしは今日何度目になるかわからないため息をついてしまう。
「本当なら今頃は一緒に色々なお店を見ているはずだったのに」
あたしは一人そう呟いた。お姉さまと一緒に服を見たり、アクセサリーを見たり、いい植物がないか見たり、そして、おいしいものを食べたりする。そんなデートを過ごすはずだったのに……。
「早く帰らないかしら……」
お姉さまの帰りを待つ間暇なのであたしは適当な本を読んで時間をつぶすことにした。
「うーん」
あたしはそんな声をあげてしまう。どうやらいつの間にか眠っていたらしい。
「今何時なのかしら?」
あたしはそう呟きながら時計を見てみる。
「もう、こんな時間じゃない」
お姉さまたちが魔物の討伐に向かってからかなりの時間が経っていた。そろそろ戻っているかもしれない。あたしはそう思い急いで里の入り口に向かった。
「はーはー」
全力で走ること数分ようやく里の入り口が見えてきた。見えてきたのだけれどなんだかざわついている。
「いったいどうしたのかしら?」
里の入り口には討伐に向かった人たちと同じ世界の人たちが何人か見えるから戻ってきているはずなのだけど様子がおかしい。話を聞いてみようと近づいてみると、
「きゃっ」
小さな衝撃を受けた。どうやら誰か、衝撃から考えて小さな子供がぶつかってきたようだ。一体誰なのかと思い下を見てみた。そこには見覚えのない女の子、いやどことなくあの人の面影があるような……。
「ヒバリおねーちゃん、ただいまー」
見覚えのないはずの女の子が口を開きそう言ってきた。その声はあの人にとても良く似ていた。
「もしかして、若狭悠里さん?」
「うんっ!」
その女の子は満面の笑みで頷いた。
「あなたとあたしの関係は?」
「こいびと」
いくつかの質問をしてみた結果精神は幼女になってしまっているが、記憶に関しては元の状態をある程度保持しているという何とも不思議な状態になっていた。
「それにしても」
「かなたおねーちゃーん、ビーチバレーしよー」
「ゆうちゃーーんキスしよー」
周りを見渡してみるとお姉さまのように幼女になった人たちが何人かいて、その人と同じ世界の人はあたしのように戸惑っていた。
きららがの話によると魔物の討伐には無事成功したのだが魔物が謎の光線を放ちそれを浴びた何人かは幼女になってしまったらしい。それから幼女になってしまった人たちをもとの姿に戻す方法を調査するから少し待っていてほしいと言われた。
「分かったわ」
あたしはそう頷いた。
それからあたしは幼女化を治す方法の調査はきららに任せることにして幼女になってしまったお姉さま。いえ、りーちゃんと一緒に帰ることにした。
「ただいま」
「ただいまー」
あたしとりーちゃんはそう言いながら学園生活部出張所の中に入る。用事があったほかのみんなはもう帰っていたようで足音が聞こえてきた。
「お帰りなさーい、りーさん、ヒバリちゃ……ん?」
その人は由紀さんだった。由紀さんはあたしと手を繋いでいる小さな女の子を見て固まってしまった。
「ひ、ひ、ヒバリちゃんその女の子は……」
「この人は」
あたしが説明しようとすると……。
「は、もしかして、ヒバリちゃんとりーさんの間にできた子供」
あたしが説明する前に由紀さんがそんなことを言ってきた。
「ち、違うわよ」
あたしは思わずそう叫んでしまった。
「あれ、でもその女の子どことなくりーさんに似ているからりーさんの子供だと思ったんだけど違うの?」
「違うわよ。この子は……」
あたしが説明しようとすると、
「なんだなんだ、一体どうしたん……だ?」
「叫び声が聞こえてきましたが、一体どうしたんです……か?」
胡桃さんと美紀さんもやってきて。あたしの近くにいる女の子を見て戸惑いの声をあげた。
「その女の子はいったい誰ですか?」
「この子は……」
あたしは皆に説明をすることにした。
「まさかりーさんが幼女になるなんて……」
あたしの説明を聞いたみんなはびっくりしていた。
「それでりーさんは元に戻るんですか?」
「それは分かりません。きららが元に戻る方法を探してみると言っていましたけど……」
「そうですか……」
あたしたちの空気は重くなってしまう。これからどうすればいいのか考えていたら……、
「むずかしいはなしはおわった?」
クマのぬいぐるみと遊んでいたりーちゃんがそう言ってきた。
「ええ、終わったわよ」
「それじゃああそぼー。わたしおねーちゃんたちとあそびたいー」
「…………」
あたしはりーちゃんの言葉に少し悩んでしまう。
「ええ、いいわよ。どんな遊びがしたい?」
悩んでしまうが今はりーちゃんと遊んでみよう。そう思いりーちゃんと遊ぶことにした。
「じゃーかくれんぼー」
「ええ、いいわよ」
「うん。いいよ」
「私もいいですよ」
「あたしもいいぜ」
「やったー。それじゃーわたしがみつけるからみんなはかくれてー」
あたしたちはかくれんぼを始めることにした。
「とりあえずどこに隠れようかしら」
この建物はお姉さまたちが通っていた学校が元になっているから広い建物である。だから、隠れる場所はいっぱいある。あたしは手ごろな場所に隠れることにした。
「この場所ならどうかしら」
しばらく待っているとりーちゃんの声が聞こえてきた。どうやらあたしたちを探し始めたようだ。あたしは見つからないようにできるだけ静かに呼吸をすることにした。しばらく待っているとりーちゃんの足音が聞こえてきた。
「まずいわね」
あたしは小さくつぶやき出来るだけ物音を立てないようにし、見つからないことを祈る。少ししてりーちゃんの足音が聞こえなくなった。
「大丈夫そうね」
あたしはそう呟きながら少し外の様子を見てみる。
「あっ」
そこにはりーちゃんがいた。
「ヒバリおねーちゃんみーつけた」
「見つかってしまったわね」
まさか遠くに行ったふりをしていたなんて。それにしても……。
「どうしてあたしがここにいるって分かったの?」
「だって、ヒバリおねーちゃんはわたしのこいびとだもん。だから、どこにかくれているのかかんたんにわかったよ」
「そう……」
あたしはりーちゃんの言葉に少し嬉しくなってしまった。
「それじゃーわたしはゆきおねーちゃんたちをさがしてくるね」
そう言ってりーちゃんはかくれんぼの続きを始めようとする。
「待って」
「なに?ヒバリおねーちゃん」
「あたしもついていっていいかしら?」
「もちろんいいよ」
あたしはりーちゃんと手を繋ぎ歩き出し、りーちゃんと一緒にほかのみんなを探すことにした。
「それにしても……」
りーちゃんの手は小さい、お姉さまの手とは違う。でも、りーちゃんと手を繋いでいるとお姉さまと手を繋いでいる感じがする。やっぱり小さくなっていてもお姉さまはお姉さまね。あたしはそう思いながらりーちゃんと一緒に皆を探した。
「ゆきおねーちゃんみーっけ」
「見つかっちゃった……」
最後の一人である由紀さんを見つけ、ようやく全員を見つけることができた。
「やったーわたしのかちー」
りーちゃんはそう喜びの声をあげた。
「それじゃーヒバリおねーちゃんごほうびちょーだい」
りーちゃんがそう言ってきた。
「ええ、いいわよ。何がいいかしら?」
「うーん。なににしようかー」
りーちゃんは考える素振りを見せた。しばらくそうしているとグーっとおなかが鳴る音がした。
「うー」
その音の主はりーちゃんだった。かくれんぼに夢中で気づかなかったけどそろそろ夕食にしなければいけない時間だった。
「それじゃーご飯にしましょっか」
「やったーごはんだー」
「わーいご飯だー」
あたしの言葉にりーちゃんと由紀さんが喜びの声をあげた。
「少し待っていてね」
あたしはそう言って夕食の準備を始めた。
「え……とりーちゃんどうしてそこに座っているのかしら?」
夕食を作り終えみんなで食べることにしたのだけれどりーちゃんはあたしの膝の上から離れようとしなかった。
「わたしここがいい」
「できれば違う席に座ってほしいのだけれど」
「いやったらいや」
「でも……」
「ヒバリおねーちゃん。ごほーびあげるっていった。あれはうそだったの」
「う……」
りーちゃんにそう言われ、あたしは……。
「分かったわ」
「やったーヒバリおねーちゃんだいすきー」
りーちゃんが満面の笑みでそう言った。
「なんかこの料理甘く感じるんだが」
「そうですね」
「やっぱりあの二人はラブラブだね」
ほかのみんなはあたしたちを見てそんな反応をしていた。
夕食を食べ終えたあたしたちは一緒にお風呂に入ってあとは寝るだけになったんだけど……。
「すーすー」
りーちゃんは疲れたのかお風呂から上がるとすぐに眠ってしまった。あたしは起こさないように慎重に体を拭いてから寝間着を着せてあたしたちの部屋まで運びベッドに寝かせた。
「すやすや」
「ぐっすり眠っているわね」
ベッドで眠るりーちゃんの顔を見つめてみる。お姉さまはどちらかと言えばきれいといったほうがいい顔立ちをしていたが、りーちゃんは可愛いといったほうがいい顔立ちをしていた。でも、お姉さまの面影もきちんとある。
「ほんとかわいい」
あたしはりーちゃんの寝顔を見つめながらそう呟く。あたしはりーちゃんの寝顔を見つめながら決意を固める。
「お姉さま必ず元に戻して見せますから。元に戻ったらデートをしていっぱい愛し合いましょう。だから、今は眠っていてください。愛しています」
あたしはお姉さまにそう言ってからキスをして眠りについた。
「う、うーん」
あたしはそんな声をあげながら目を覚ます。
「おはようヒバリちゃん」
「おはようございますお姉さま」
あたしはいつものようにお姉さまにおはようのあいさつを……するっ!
「えっ」
あたしはびっくりして声がしたほうを見てみる。そこにはいつものお姉さまがいた。
「ヒバリちゃん驚いた顔をしているけど一体どうしたの?」
「え?」
どうやら昨日のことは覚えていないみたい。
「いえ何でもないです」
「あらそうなの」
お姉さまは少し疑問に思ったようだが追求してこなかった。
「それよりも昨日はいったい何があったのかしら?魔物を討伐に向かったことは覚えているのだけれどそれ以降の記憶がないのだけれど」
お姉さまにそう聞かれてしまった。あたしはお姉さまに話すかどうか迷ったが……。
「お姉さまは魔物の攻撃を受けて気絶してしまっていたんです」
黙っておくことにした。
「あら、そうなの?ごめんなさいね。デートの予定があったのに」
「いえ、里を守ることもあたしたちの大事な役目ですから。それに無事に帰って来てくれましたし」
「でも……」
お姉さまは考える素振りを始めた。
「あ、そうだわ。昨日の魔物討伐で報酬がもらえることになっているの」
「そうなんですか」
「ええ、だからその報酬を使って二人だけで旅行に行ってみない?なんでも評判の旅館があるらしいの。その旅館は山の近くにある温泉旅館なんだけど料理も美味しくて山の頂上から見える景色が評判らしいの」
「それはすごくいいですね」
「じゃあ埋め合わせもかねて旅行にしましょうか」
「はい……」
あたしはお姉さまと二人だけの旅行に胸を膨らませながらお姉さまと唇を重ね合わせた。
後日きららに聞いた話によるとあの魔物の術の効力は数日で解けるらしいのだが、時間経過以外では相手を心から愛する者のくちづけでも元に戻るとのことだった……。
というわけで投稿し終わりました。
年上の恋人が何らかの理由で年下になってしまうというシチュエーションは面白そうだと思ったので書いてみました。
後、話は変わりますが今年の水着イベントで水着春香を入手しました。その進化後のイラストが私にはとても思いつかないような発想だったのですごく驚きました。
お久しぶりです
幼くなっても愛情は残ってる…良いです
他もだいたい時間経過以前に戻ってそうなんですが
春香&優は原作でも水着を履き間違えるエピソードがあったように思います
遥「かなたおねーちゃーん、ビーチバレーしよー」
春香「ゆうちゃーーんキスしよー」
子供になったのがこの二人・・・魔物は百合ップル意図的に狙ったんですかね。しかも読み同じですし。
りーさんが子供になったのを見て、るーちゃんを連想しました。
>>65
少しご都合主義に感じましたがそう言ってもらえてうれしいです。
>>66
なんとなくこの二人にしたので特に深い意味はないですね。
つい最近のことである日向さんがまほうつかいの力が使えるようになった。たまたま用事がなかったあたしとお姉さまは桜ノ宮さんと一緒に彼女の訓練に付き合うことになり、まほうつかいの修練場という洞窟に行くことになった。
「まほうつかいの修練場楽しみだなー」
「夏帆さんは初めて行きますもんね」
あたしたちの前で桜ノ宮さんと日向さんが会話をしながら歩いている。あたしはそんな二人を見つめながら歩いていた。
「さっきから、ずっとあの二人を見つめているけれどいったいどうしたのかしらヒバリちゃん?」
「いえ、あの二人はほかのクラスの力が使えるんだなと思っただけです」
「そうね、確か桜ノ宮さんはまほうつかいとアルケミストとナイトの力が使えて、日向さんはナイトとせんしとまほうつかいの力を使えるのよね」
「はい、あたしはまほうつかいの力しか使えないのでそれが少し羨ましいなと思ったんです」
「きっと、ヒバリちゃんもいつか使えるようになるわよ」
「そうですね。使えるようになるといいです」
「あ、そうだヒバリちゃんはまほうつかい以外の力も使えるようになるとしたらどんな力がいいかしら?」
「うーん、そうですね」
あたしはお姉さまにそう言われ考えてみる。お姉さまが怪我をしたときにそれを癒すそうりょもいいかもしれないし、お姉さまはまほうつかいだからまほう攻撃が聞きづらい魔物を相手にしたときのためにせんしもいいかもしれない。でも、あたしは……
「お姉さまを守るナイトになりたいです」
あたしはお姉さまにそう言った。
「ヒバリちゃん……。それなら私はナイトのヒバリちゃんが傷を負ったときにそれを癒すそうりょになりたいわね」
「お姉さま……」
あたしたちはそのまま見つめ合い唇を重ね合わせた。
少し歩いてあたしたちは修練場の前に到着した。
「ここがまほうつかいの修練場よ」
お姉さまは日向さんに洞窟をそう紹介する。
「ここがそうなんだ」
「それじゃあ中に入りましょうか」
あたしたちはまほうの訓練のために洞窟に入ることにした。
「手加減しないわよ」
「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」
「食らいなさい」
「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」
「ダメージ取りに行っちゃうよー」
「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」
「無駄な抵抗はしないでもらえますか」
「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」
あたしたちはまほうを放ち洞窟にいる妖精たちを倒しながら彼らが落とす鉱石を拾っていく。この鉱石はあたしたちまほうつかいが使う武器を強化する素材として非常に適したものである。ゆえにこの鉱石を落とす妖精がいるこの洞窟はまほうつかいの修練場と呼ばれるようになった。
「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」「はぐべびほぽ!!」
妖精たちを何度も倒していくうちにあたしたちは顔に疲労が見えるようになっていった。
「ふー結構倒したわね」
「そうね、少し疲れたし一度洞窟を出て休憩にしましょうか」
「そうですね。そうしましょうか」
「はーい分かったー」
「はい。分かりました」
あたしたちは休憩のために一度洞窟を出ることになった。
「わーこのお菓子おいしー」
「ふふふ、それはよかったわ」
あたしたちは手ごろな木陰で持ってきた飲み物やお菓子を食べながら休憩していた。
「それにしても」
日向さんがあたしとお姉さまを見てそう呟いた。
「どうしましたか?」
「どうしたのかしら?」
「やっぱり二人は恋人同士だけあって息がぴったりだなって思っただけ。さっきの戦いの時も二人の連携はすごかったし、それにまほうの使い方もすごくうまかった。もしかして二人で何か特別なことをしているとか」
「あ、私も思っていました」
「特別な」
「こと?」
あたしとお姉さまは顔を見合わせて考えてみる。考えてみるけれど……。
「特にしていないと思います」
「そうね、私も思い浮かばないわね」
「えー、嘘だー絶対二人だけで何か特別なことをしているでしょ。そうじゃなかったらあんなに息の合った連携はできないよー」
「そんなことを言われても」
「特に思い浮かびませ……」
「あっ」
否定しようとしたらお姉さまが急にそんな声をあげて小声で話しかけてきた。
(もしかして毎朝のアレがまほうの訓練になっているのかもしれないわ)
あたしはお姉さまにそう言われて思い至ってしまう。あたしとお姉さまは愛し合う恋人同士だ。当然そういう恋人同士の営みを何度もやっている。その営みであれなことになってしまった体を洗うためにあたしの水のまほうとお姉さまの炎のまほうを使っている。この毎朝の行動がまほうの鍛錬になっているのかもしれない。あたしたちはそう思ってしまった。
「あ、やっぱりしているんだー。どんなことをしているのー」
「そ、そ、そんなこと言えないわ」
「そ、そ、そうです。言うことができません」
あたしとお姉さまの二人は顔を赤くしながらそう答える。それから日向さんは何度も聞いてきたが、あたしたちはなんとかごまかすことに成功した。
「今日はすごく疲れましたね」
「そうね、とても疲れたわね」
日向さんの魔法の鍛錬を終え、あたしとお姉さまはそんな会話をしながら歩く。
「まさかあんなことを聞かれるとは思いませんでした」
「私も予想外だったわ。なんとか誤魔化せたからよかったけど……」
「そうですね」
「今日は疲れたし帰ったらゆっくり休みましょうか」
「はい、お姉さま」
「「んっ」」
あたしとお姉さまは見つめ合いくちづけを交わす。
「それじゃあ帰りましょうか」
「はいっ」
あたしとお姉さまは唇を離してからお家に向かって歩き出した。
その日の夜、あたしとお姉さまは我慢ができなくなりいつものようにいっぱい愛し合った。
というわけで投稿しました。今回は修練場をテーマにしたssを書いてみました。ただ、まほうの訓練が修練場じゃないといけないうまい理由が思いつかなかったので鉱石が落ちるという設定にしました。
それから以前投稿したたまちゃんとかおすのssがまだコメントがついていないのでそちらにもコメントをしてほしいです。
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=2137&ukey=0#res71
「お湯を作っている」ぐらいで誤魔化せないかな…?
行為そのものが連携…じゃなくて、お互いの考えがわかるぐらいに通じ合ってるから戦闘もスムーズに進みますね。
コメ返信です
>>74
私のssでのエトワリアは描写されていない百合カップルがまだまだいる設定ですからきっと彼はすごく気に入るでしょう。
>>75
ヒバリとりーさんは何度も体を重ねていて、絆は強くなっているので彼女たちの連携攻撃はとても強いという設定です。
最近エトワリアに遊園地が出現し、ヒバリちゃんの友達のはなこさんがそこに行ったという話を聞き、私と恋人のヒバリちゃんも行ってみたいと思い私たちはそこに行ってみることにした。
「すごいです」
「すごいわね」
中に入った私はそう感嘆の声を漏らしてしまう。遊園地の中には元の世界のキャラクターであるキティやシナモンたちがいた。
「またあの子たちを見ることができるなんて思わなかったわ」
私は小さくそう呟く。
「あ、お姉さまの世界は大変なことになっていたんですよね」
「ええ、そうよ。だから、あの子たちを見ることはもうないと思っていたわ。」
「お姉さま……」
ヒバリちゃんが私の手を握ってくる。
「今日はせっかくの遊園地ですからいっぱい楽しみましょう」
ヒバリちゃんがそう言いながら私と唇を重ね合わせた。
「「んぅ」」
私たちはしばらくくちづけを交わしてから唇を離す。
「それじゃあ行きましょうか」
「ええ」
私とヒバリちゃんは手を繋ぎながら遊園地の中に入っていった。
「結構いろんなところがあるわね」
私は入り口でもらったパンフレットを見ながらそう呟く。
「ヒバリちゃんはどこか行ってみたいところはある?」
私はヒバリちゃんにもパンフレットを見せてみる。
「そうですね」
ヒバリちゃんはパンフレットを眺める。
「こんなにたくさんあると一日で全部回り切れないかもしれませんね」
「そうね」
私たちは二人でパンフレットを見ながらそう呟く。
「あっ」
不意にヒバリちゃんがそう呟いた。
「どこか行ってみたいところは見つかった?」
「あの、この子たちがかわいいと思って」
そう言ってヒバリちゃんが指さしたところはメリーゴーランドだった。メリーゴーランドの写真では馬ではなくシナモンたちに乗るようになっていた。ヒバリちゃんが言う通りとてもかわいかった。
「それじゃあまずはここにしましょうか」
私とヒバリちゃんはメリーゴーランドに行ってみることにした。
「写真で見るよりもかわいいわね」
「そうですね」
メリーゴーランドについた私はそう呟く。
「どの子もかわいくて迷っちゃいます」
「私もどの子に乗るのか迷っちゃうわ」
私たちは少し迷ったがシナモンに乗ることにした。
「シナモンすごくかわいかったです……」
シナモンから下りたヒバリちゃんはそう呟いた。
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