注意
この作品は、カンナがクリエメイトから、ルンバの話を聞いて、彼女の作ったルンバが、里で騒動を起こす話です。内容的には、あんまりギャグではないです(説明が難しい)
第36作目です。カンナの誕生日なので、カンナが主役です
実はこれ、何年も前から放置していた内容です(そろそろ踏み切るべきだと思ったので、何とか重い腰上げて集中しました)
あまり面白くないと思いますが、よろしければどうぞ(なおクリエメイトの下りは初期8作品のみにしております・・・全作品を入れようとすると、作るのが大変なので、いずれpixivで追加検討)
過去作はpixivにてどうぞ
(https://www.pixiv.net/users/2873290)
ある日の夕方、いつも通り、ライネがカンナの店の掃除をしに来た(公式設定でカンナの身の回りの世話はライネがやっている)
ライネ:「カンナ、相変わらずよく散らかるわね〜あなたの仕事部屋」
カンナ:「いつも悪いな」
ライネ:「昨日キレイにしたのに、もう散らかっているんだから」
カンナ:「あたしも仕事が多いからなー、片づけなくても仕事に支障ないしな」
ライネ:「私がいないとカンナはダメなんだから〜」
カンナ:「そう言いながら、いつも来てくれるじゃないか」
ライネは掃除が終わって、カンナに一言
ライネ:「じゃあ、夕飯になったら店に来て、ちゃんと食べないと仕事に響くわよ」
カンナ:「おつかれさん。ちゃんと行く」
ライネが帰った後、カンナがふと考え事をする
カンナ:「いつも、片づけようと思っているんだけどな〜。仕事にしか頭が行かないんだよな」
カンナ:「掃除してくれる機械とか作れないかな?来たクリエメイト達に聞いてみるか」
ある日のカンナの店に情報処理部がやってきた
ゆずこ:「カンナさん、こんにちはー」
カンナ:「よく来たな」
縁:「相変わらず、散らかってるね〜」
カンナ:「ほっとけよ。そういう性分なんだ」
唯:「ゆずこが頼んだ物出来てます?」
カンナ:「もちろん、あたしの仕事に不備の二文字はない」
ゆずこ:「お〜凄い、このバイク私が頼んだ『博士号』のデザインだ〜♪」(ゆずこのとっておきに出てくるヘンテコなマシンのフォルムをバイクに反映してもらった)
唯:「ゆずこが、自分のバイクのデザインをカンナさんに作ってもらったけど、本当に凄いですね」
カンナ:「もちろん、目の部分がライトになる特殊機能付きだ」
ゆずこ:「ありがとうカンナさん、大事にするね♪」
唯:「あんまりそれで夜中は走るなよ・・・恥ずかしいから」
カンナが話を切り出す
カンナ:「お前らの世界にさ、自動で掃除する家具なんてないか?」
縁:「それだったら『ルンバ』だね♪」
唯:「それってさ、自動で掃除してくれるロボットだよね」
ゆずこ:「たまに猫の乗り物にもなっちゃう奴〜」
カンナ:「へ〜どんな形してんだ?」
縁:「えっとね〜確かこんな形だったかな」
唯:「縁・・・これじゃあただのUFOだろ。私が描いてみるから」
ゆずこ:「ここに目と鼻と口付けたら面白くな〜い?」
唯:「誤解招くだろアホ」
二人のおふざけもありながらも完成した絵を見せた
カンナ:「へ〜これが床を掃除するのか」
唯:「まあ・・・ほとんど玩具みたいなもんで、実際はゆずこの言った通り猫の乗り物になるのがオチなんです」
カンナ:「異世界の掃除機か、興味深い」
ゆずこ:「カンナさん、興味あるの?」
カンナ:「試作品を作ってみるために設計してみる。もし出来たら教えてやる」
こうしてルンバの開発が始まった
翌日カンナは自分の作業場で朝からルンバの設計図を描いていて・・・とうとう日が暮れて
カンナ:「うーん・・・思ったより難しいな」
カンナ:「ただの円盤にしては手強いな」
ライネが見に来た
ライネ:「カンナー、もう夕飯の時間なのに来ないなんて〜」
カンナ:「今集中してんだよ、邪魔すんなよ・・・」
ライネ:「何の設計図描いているの?」
カンナ:「クリエメイトから面白い話を聞いて、それを設計中だ」
ライネ:「円盤みたいな形で不思議ね〜」
カンナ:「飯は後で行くから心配すんなって」
ライネ:「ちゃんと食べないとダメよ、いいわね」
カンナ:「はいはい分かった」
しばらく日が経ちルンバの試作品が出来たが・・・ある問題が浮上
カンナ:「う〜ん・・・形は出来たが、問題は動力源だな」
カンナ:「魔法だけだと、不便だから、魔法石でなんとかするか」
カンナ:「もし売るとなれば大量に必要かもしれないから、コルクが今日帰ってくるし交渉してみるか」
夜のライネの食堂で飲んでいるとコルクがやってきた
コルク:「ライネから聞いて来たけど、何の用?」
カンナ:「ちょっとお前に交渉したい事がある」
コルク:「何か入り用?」
カンナ:「魔法石を用意できないか?場合によっては大量に必要だ」
コルク:「それなら今丁度いい話がある。面白い魔法石が大量に見つかったと仲間から聞いた」
カンナ:「いつもの奴と違うのか?」
コルク:「普通の魔法石より出力は少し劣るけど、多少の物を動かすには問題ない」
カンナ:「それなら値段は安いんだろう」
コルク:「かなり大規模な鉱脈から生産された物だから、値段は安い。何か新しい発明品でも作るの?」
カンナ:「クリエメイトから聞いた自動で動く掃除機の話を聞いてな。設計図がこれだ」
コルク:「これが・・・掃除するの?」
カンナ:「まあ明日までに用意してくれよ」
コルク:「承知した」
団員B:「これは面白い話を聞いたギャー、我々ギャングー団の利益のために少し調べてみるかギャー」
翌日、コルクがカンナの店にやってきた
コルク:「カンナ、昨日頼まれた例の魔法石を持ってきた」
カンナ:「ご苦労さん」
コルク:「肝心の掃除機は?」
カンナ:「これだ」
コルク:「クリエメイトの世界に、こんな変わった物があるなんて・・・興味深い」
カンナ:「あとは動力源を取り付ければ、試作品は完成する。ちょっと待ってろ」
カンナが動力源を付けた
カンナ:「さ〜て、早速動かしてみるか。コルクも動く瞬間を見ておけよ〜」
コルク:「(どんな動きをするのだろう?)」(見守る)
カンナの声でルンバが動き出す(音声認識とリモコンで起動している)
コルク:「動いた!当然だけど」
カンナ:「よしよし、成功だ」
コルク:「本当に掃除している・・・」
カンナ:「見ろ、通った後も少しキレイになっているだろ」
コルク:「でも・・・掃除するのは、普通に掃除機を使って手動でやった方が早くない?」
カンナ:「クリエメイトの話では、玩具のような物だと言っていたから、これでいいのさ」
コルク:「大体、カンナは床の汚れ以上に、物が散らかっているのが問題、そのルンバが解決できる話じゃないと思う」
カンナ:「あたしは興味があるから作っただけ。あたしの仕事場はライネが掃除してくれるから問題ない」
コルク:「まあそれでいいならいい(もしこのルンバが掃除の役割を果たしたら、ライネが、自分がいらない存在だと思って発狂していたかもしれない・・・カンナって変に鈍いし)」
カンナ:「しかしな・・・やっぱり妥協するのは性に合わない、もう少し改良してみるか」
コルクにある事を伝える
カンナ:「実はな、もっとデカイあたし専用のルンバも開発中だ」
コルク:「これより大きいの?この部屋壊れると思う」
カンナ:「これは、主にあたしの移動手段として使いたいんだ。もちろん開発する場所は別にする」
コルク:「移動手段って・・・もう掃除機じゃないと思うけど・・・だとすれば魔法石も」
カンナ:「それが動く強力な奴を頼むぞ」
コルク:「承知した」
そして日が経ち改良型のルンバ完成を情報処理部に伝えて、来てもらった
カンナ:「お待ちかねのルンバが出来たぞ」
ゆずこ:「お〜これがエトワリア版のルンバ」
唯:「やっぱり少し、異世界風なデザインですね・・・」
縁:「ちょっとSF感があっていいね〜♪」
試しに動かしてみる
唯:「凄い!本当に動いた」
縁:「本当に掃除しているね」
ゆずこ:「エトワリアの科学力は凄いね」
カンナ:「実はな、新機能で伸縮アームが付いている。落ちた物をこうやって拾ってくれる」
縁:「お〜凄い機能だ!」
カンナ:「更に改良点として価値ある物を拾ってルンバ内に貯める格納機能もある」
ゆずこ:「お〜お宝探ししてくれるんだー」
カンナ:「機動力も試作品よりパワーアップしてある。里から離れてもここに帰ってこれるぞww」
唯:「それは別にいいのでは?」
陰からギャングー団の偵察が聞き耳を立てていた
団員B:「あの魔法石は、あの円盤のような掃除をする機械に用いていたのかギャー」
団員B:「これは我々の新しいシノギに出来るかもしれぬギャー」
ギャングー団アジト(里の外れだが、意外と近い所)
団員A:「里の偵察から報告ですギャー」
ボス:「有益な情報かグー?」
団員A:「カンナが、ルンバという自動で動く掃除機を作ったそうでギャー」
ボス:「掃除機?それが何グー?」
団員A:「そのルンバには、前々から目を付けていた鉱脈から採れた魔法石が使われているようでギャー」
ボス:「だからどうしたグー?」
団員A:「カンナのルンバには、金目の物を集める機能があると判明しましたギャー」
ボス:「なるほどグー、そのルンバを我々の手中に収めれば、大儲け間違いなしだグー」
団員A:「早速研究員リーダーに、伝えますギャー」
数日後、アジトにて、秘密兵器が爆誕する
研究員:「ボス、ついに完成しましたギャー」
ボス:「ご苦労様だグー」
団員A:「凄いデカい装置ですギャー」
研究員:「この装置を使えば、同じ魔法石を使った機械を我々の思いのままに操ることができますギャー」
団員C:「あのルンバには、例の魔法石が使われていますギャー」
ボス:「つまり・・・カンナがルンバを量産すればするほど、我々の配下のルンバが増えるグー」
団員A:「偵察と連携しつつ作戦をたてましょうギャー」
ボス:「我々の計画実行だグー」
量産体制が整ったので、あちこちに配布して、色々な事がクリエメイト達にあった模様
ひだまり荘
ゆの:「宮ちゃん、ルンバを見てスケッチしてるね」
宮子:「うん、いい絵が出来そうなんだよね」
ゆの:「どんな絵になりそうかな?」
宮子:「絵の題名は、『ヒロさんの内臓脂肪を狙うUFO』で行こう」
ヒロ:「宮ちゃん?私の内臓脂肪が何?」
ヒロに拳骨を喰らう
ゆの:「宮ちゃん、大丈夫?」
宮子:「またインスピレーションが閃いた!今度は『ルンバ帝国軍VSヒロサンマスク』が」
沙英:「やれやれ、相変わらず懲りないね」
イーグルジャンプ
青葉:「またうみこさんに怒られてますね・・・」
うみこ:「貴方、また神殿に行ってソラ様をたぶらかそうとしましたね?」
しずく:「悪かったと思っているよ〜、ちょっと世間話をしていたらいつの間にかね」
うみこ:「お仕置きです」(エアガンをぶっ放す)
コウ:「ちょっと・・・BB弾散らかっているって・・・」
ねね:「跳弾してあちこち飛んでますよ・・・」
ルンバが吸ってくれた
しずく:「ルンバ君ナイスだよ」
うみこ:「なら遠慮なくお仕置きできますね」(M16アサルトライフルを持ってくる)
しずく:「そういう意味じゃないから・・・」
学園生活部
美紀:「由紀先輩、それルンバですか?」
由紀:「そうだよ♪、お掃除するから買っちゃった♪」
悠里:「どちらかと言えば、面白半分で買ったのよね?」(無駄遣いにちょっと怒っている)
由紀:「りーさん、ごめんなさい」
胡桃:「いや待て面白そうな使い道があるぞ」
胡桃がルンバを使って、敵をおびき寄せる作戦をする
胡桃:「凄いな、ガタガタの床も難なく進んでいるぜ」
由紀:「おー胡桃ちゃん凄い♪」
胡桃:「よし、敵がルンバに釣られている内に、とりゃー!」
美紀:「完全に囮として使ってますよね・・・」
悠里:「ある意味掃除機としての役割は果たしているからいいんじゃないかしら?」
Aチャンネル勢
炭酸:「ニャー♪」(ルンバの上で遊んでいる)
るん:「炭酸がルンバに乗ってる〜♪」
トオル:「可愛い♪」
鬼頭:「だったら私のアレキサンドライトも乗せてください」
ナギ:「それ体重オーバーじゃね?」
ルンバはアレキサンドライトを乗せて動く
ユー子:「お〜えらいもんやなあ、ちゃんと動いたで〜」
鬼頭:「楽しそうですねー♪」
るん:「ムスッとした表情もまたいいね」
きんモザ勢
カレン:「アリスー、面白い物を買ってキマシタ」
アリス:「何これ?円盤?」
忍:「もしかしてルンバですか?」
綾:「カレンったら、全く物好きなんだから」
陽子:「早速起動させてみようぜ」
起動させて、しばらくした後に
忍:「金髪がどれだけ採取できたでしょうか?」
アリス:「シノーそんな使い方はダメだよー」
忍:「これはカレンの髪で、これはアリスのですね」
陽子:「金髪鑑定士という資格があったら合格しているなww」
SNS部
歌夜:「関さん、そのルンバどうしたの?」
あやめ:「面白そうだから買ってみた、今しーが解析してくれているんだ」
椎奈:「カンナさんのプログラミングのコードについて、解析してみたんですが、なかなかいいですね」
珠輝:「改良の余地とかありそうですか?」
あやめ:「じゃあさ、ルンバがコンピューター自体をアームで操作できるようにプログラミング出来ないかな?人手欲しいし」
椎奈:「それ・・・誰がやると思っているのかしら?」
あやめ:「あっ・・・ごめんなさい」
情報処理部
唯:「このルンバ、なぜか私の後ろに付いてくるよな・・・」
縁:「懐いているのかな?」
ゆずこ:「だって私が操作しているからね」
唯:「お前の所為か!」
ゆずこ:「このルンバにカメラを付けて欲しかったな〜」
唯:「お前、何盗撮の道具にしようとしているんだ!」
ゆずこ:「ちなみに今日の唯ちゃんが履いている奴は、ストライプだったよww」
唯:「なんで知っているんだよ」
陰から千穂が見ていた
千穂:「今日の櫟井さんの柄はストライプなんだ〜」
棗屋
千矢がマツコさんをルンバに乗せている
千矢:「アハハ、面白―い♪」
ノノ:「マツコさん、楽しそう♪」
紺:「千矢ったら・・・ずっとそのルンバを見つめているんだから・・・」
千矢:「見てみて〜、この子お金拾ったよ〜ニナ先生か佐久隊長が落としたのかな〜」
小梅:「そういうのはあたしの方が得意分野よ」
千矢:「あっ、臣にルンバが体当たりしているよ」
臣:「zzz」(全然起きない)
小梅:「もしかしてゴミと認識しているんじゃ・・・」
なお売れ行きが好調だった模様(pixiv版にて追加可能性)
コルク:「カンナ、注文がこんなに来ている」
カンナ:「こんな玩具なのに、売れるとはな〜」
コルク:「ちなみに、これを渡しておく」
カンナ:「ん?あたしへの請求書か?ルンバの魔法石の代金の支払い日はまだだろ?」
コルク:「カンナが頼んでいた巨大ルンバ用の魔法石の代金、出来れば一括で」
カンナ:「高いなおい・・・里の仲間のよしみで安くしろよ」
コルク:「別に買い手は他にもいるから、払わないなら払うまで引き渡さない」
カンナ:「はいはい、払えばいいんだろ」
コルク:「交渉成立」
しばらくして、かねてから開発中だった巨大ルンバが完成した(開発する場所も別に建設したので、そこでやった)
カンナ:「よ〜し、やっと出来たぞ」
カンナ:「あたしの最高傑作、まさに芸術の骨頂」
カンナ:「コルクのぼったくりで買わされた動力源は入れたし、あとは色々プログラミングしてっと」
プログラミングした後、名前を付けようとする
カンナ:「どうせなら名前付けてやりたいな〜別に意味ないけど」
カンナ:「あたしがカンナだから、お前は『カンタ』だ」
そして起動させる
カンタ:「オ掃除モードオン」
カンナ:「今日からお前は、あたしの息子だ」
カンタ:「コノエリア汚レテイマス。オ掃除開始シマス」
カンナ:「プログラミングした言葉以外喋れないんだったwww部屋が壊れるから今日は休め」
カンタ:「業務終了、オ疲レ様デス」
カンタは里の道を掃除する(アームでゴミの収集をしている・・・掃除機じゃなくてただの清掃車である)
カンタ:「掃除中デス、キレイニシテマス」
ゆずこ:「わあ、おっきなルンバだー!」
カレン:「カッコイイデース!」
珠輝:「本当に凄いですね、アームが器用ですね」
青葉:「エトワリアの技術は凄いですね」
千矢:「楽しそう、お友達になれるかな♪」
由紀:「私、あれに乗りたい♪」
ゆの:「由紀ちゃん・・・あれは乗れるか分からないよ・・・」
トオル:「もう掃除機じゃない、円盤型の戦車にしか見えない」
コルク:「何アレ・・・円盤の意味が分からない・・・アームが動く化物にしか見えない」
ポルカ:「カンナさんのセンスなんだから、あんまり言ってやるなってww」
ある日、カンタが自我に目覚めた
カンタ:「カンナ、今日モ頑張リマシタ、ホメテクダサイ」
カンナ:「あれ、こんな言葉入れたか?」
カンタ:「カンナノ息子トシテ、モット皆ノタメニ頑張リタイデス」
カンナ:「そうかそうか、よく頑張ったな」
それからカンタは、カンナの為に働く
カンナ:「よーし、その資材をお前の背中に積んでくれ」
カンタ:「了解、運搬開始ノ為ニ積込開始シマス」
カンナ:「本当にお利口だな、男共と違って愚痴らないからな」
カンタ:「オ役ニ立テテ嬉シイデス」
カンナ:「お前は、あたしの自慢の息子だぞ〜」
またある日は
カンタ:「今日ハ佐久ニ頼マレテ、悪イ人ヲ沢山捕マエマシタ」
カンナ:「佐久の手伝いしていたのか」
カンタ:「皆ノ里ヲ護ルノハ、カンナノ為ニモナルノデ」
カンナ:「よしよし、お前はあたしの誇りだ」
ある日の夜の食堂にて
アルシーヴ:「お前の掃除機が里で活躍しているそうだな」
カンナ:「ああ、あたしの自慢の息子だからな」
アルシーヴ:「掃除機を息子とは・・・変わっているな」
カンナ:「男共と違ってお利口さんだしな」
アルシーヴ:「まあ分からん事もない、私もシュガーは手がかかるが、親心を持って見守っている、七賢者達は自分の子供みたいなものだ」
カンナ:「う〜ん、やっぱり人の子も悪くないのかもしれないな〜クレアを養子にしたい」
アルシーヴ:「結婚して自分の子を持て、良いとこ取りはよくない」
カンナ:「そういうお前もなww仕事ばかりしてたら、ライネみたいになるぞww」
アルシーヴ:「カンナ・・・それはマズいのでは・・・あっ」(カンナの背後のライネを見る)
カンナにライネの拳骨が炸裂
カンナ:「いってー!!」
ライネ:「私みたいになるというのはどういう意味かしらね?(パキポキッ)」
カンナ:「クレアが前に言っていたぞ、『まだ、結婚しないのかな?』って」
ライネ:「出来ないんじゃなくて、敢えてしないだけよ!」
カンナ:「別に出来ないなんて言ってないってww」
ライネ:「カンナのバカ!この鈍感!」(怒って去っていく)
カンナ:「全く面倒クサイ女だな・・・」
アルシーヴ:「(何という恐ろしい事を言うんだ・・・あの召喚の館の管理人は)」
色々あったが夜は更けた(なおライネは寝たら怒った事は忘れる模様)
ある日、クリエメイト達の施設から金銭窃盗事件がある事が発覚し、ライネの食堂にて、里娘が集まる
きらら:「クリエメイトの皆さんから、お金が減っていた話がありました」
ランプ:「クリエメイトの皆様のお金を盗むなんて・・・許せませんね」
ライネ:「空き巣でも出たのかしらね」
コルク:「私の店は特に問題ない」
クレア:「ひょっとすると怪奇現象ですか?」
ライネ:「お化けだったらどうしようかしら」
カンナ:「お化けよりライネの方がおっかねえよww」
ポルカ:「だよな、ライネさんが〇気の眼光を向けたらお化けもビビッて○○漏らすよなww」
ライネ:「ふん!」(ポルカに顔面パンチ)
ポルカ:「前が見えねえ・・・なんで俺だけ」(顔面を凹まされた)
コルク:「全く・・・相変わらずポルカは調子に乗りすぎ」
ポルカがある話をする
ポルカ:「そういえば夜中に散歩していたらよ、あちこちの家からよ、ルンバが出てきてさ、どこかへ行ったんだよ」
クレア:「そのどこかってどこなの?」
ポルカ:「いや追ってないから分からねえけど・・・ひょっとして」
カンナ:「なんだ?あたしを疑っているのか?」
ポルカ:「いやそうは言っていないぜ」
クレア:「カンナさんはそんな事しないよ!」
カンナ:「クレアはいい子だな〜しかしこの事件の調査は誰がやる?」
コルク:「この事を神殿に報告してカルダモンに調査してもらうといい」
きらら:「じゃあ早速報告だね」
ランプ:「アルシーヴ先生に伝えますね」
一方、事件の元凶であるギャングー団達は、貯蔵室のお金の山を見ている
ボス:「これは便利だグー、この装置のおかげで、ルンバ達が里からお金を持ってきてくれるグー」
研究員:「お褒めのお言葉ありがとうございますギャー」
団員A:「我々の資本が増えれば、ギャングー団も勢力拡大間違いなしですギャー」
団員C:「しかしこれだと、我々下っ端がやっている地味な略奪行為も必要ないギャー」
ボス:「バカモン!お前たちの仕事は、神官等を近づけない事だグー!何サボりを決め込もうとしているのだグー」
団員達:「ごめんなさいギャー」
その日の夜中、アルシーヴの命令によりカルダモンとハッカが調査開始
カルダモン:「ハッカ、どこの施設で張ろうかな?」
ハッカ:「私は盟友のいる場所にしたい」
カルダモン:「花名達の所だね、了解」
ルンバ達が、動いているのを目撃する
カルダモン:「ポルカの言う通りだ。追ってみよう」
ハッカ:「追跡開始」
二人は後を追うと他の施設から出てきたルンバが合流して行列を作る
カルダモン:「カンナの店じゃないな、どこへ行くのだろう?」
ハッカ:「まるで導かれているようにどこかへ向かう様、まさに百鬼夜行」
しばらく追っていくと・・・ギャングー団のアジトにルンバが入っていく
ハッカ:「あのアジトに、あのルンバと同じ波動を感じる」
カルダモン:「なるほどね」
こっそりとアジトに入って、貯蔵室に入ってお金の山を見つけた
カルダモン:「完全に繋がったね、今回の件はギャングー団の仕業だ」
ハッカ:「そうとなればアルシーヴ様に報告」
カルダモン:「逃げるならハッカの転移魔法でいいかな?」
ハッカ:「了解、カルダモン」(転移魔法を使う)
そして翌日カルダモンの報告を受けて、アルシーヴは動く
アルシーヴ:「よし、七賢者を引き連れて、アジトをたたくぞ」
フェンネル:「斥候は私にお任せを」
シュガー:「シュガー頑張っちゃうよ〜」
ソルト:「腕が鳴りますね」
アルシーヴ:「ギャングー団、今度こそ年貢の納め時だ」
カンナが通信に割り込んで来る
カンナ:「待て、敵のアジトへ殴り込むのはあたしとアルシーヴで行かないか?」
アルシーヴ:「なぜだ?我々神官で十分なはずだ」
カンナ:「こいつはあたしのケジメなんだよ、あのルンバ達を作ったのはあたしなんだからさ」
アルシーヴ:「うむ・・・確かにそう思うも無理はないな」
ジンジャー:「待てよカンナ、突入は私も行かせてもらうぜ」(通信に割り込む)
カンナ:「お前の街にもルンバがいるからか?」
ジンジャー:「アイツらに、私の愛する街を好き勝手にされるかもしれないからな」
アルシーヴ:「分かった、行くのは私とカンナ、ジンジャーで行こう」
カンナ:「ありがとうよ」
アルシーヴ:「フェンネルは、アジトから離れた場所に待機するように」
フェンネル:「承知しましたわ」
アルシーヴ:「シュガーとソルトは留守番していて欲しい」
ソルト:「分かりました」
シュガー:「え〜シュガーつまんない・・・」
セサミ:「シュガー、どら焼き作ったんですが、食べます?」
シュガー:「わーい、セサミのおやつだ〜」
カンナ:「(本当に問題児の扱いが上手いな、アルシーヴは)」
準備を整えて作戦メンバーが合流しアジトへ向かう(なおメイド長もついてきた)
フェンネル:「ちょっとトマホーク女!なんで貴方もいるの?」
ジンジャー:「すまん・・・メイド長がどうしてもと言ったからな」
メイド長:「ジンジャー様が、動くというのに、私が動かないなんて有り得ないですわ」
アルシーヴ:「メイド長は、フェンネルと共に、待っていて欲しい」
フェンネル:「これはアルシーヴ様の御命令ですのよ、分かってるわね?」
メイド長:「なぜフェンネルと一緒なのですか?」
ジンジャー:「私からも頼むぞメイド長」
メイド長:「ジンジャー様の為なら、この憎きフェンネルと共に待ち続けますわ」
カンナ:「茶番劇は済んだか?さっさと行くぞ」
アジトに突入する
ジンジャー:「おらー!!」(豪快に蹴りで扉を破壊)
団員C:「襲撃だギャー!」
アルシーヴ:「貴様らの悪行もここまでだ!」
団員A:「筆頭神官が襲撃してきたギャー」
ボス:「なぜこの場所がバレたグー!」
カンナ:「よくもあたしのルンバで、コソ泥みてえな事しやがったな!」
ジンジャー:「観念しやがれ!」
アルシーヴ:「盗んだ金を返して貰おうか」
ボス:「バレてしまったなら仕方ないグー」(ハンドサインをする)
研究員:「了解しましたギャー」
ボスは、不穏な動きで何かを伝えた
アルシーヴ:「おい貴様!今何をした?」
ボス:「たった今、あの装置から全てのルンバに自爆命令を伝えるカウントダウンをしたグー」
アルシーヴ:「何だと?」
ボス:「今すぐ装置を止めないと里が崩壊だグー、うちの部下共を相手にしていたら時間切れだグー」
団員達:「装置には近づけさせないギャー」
ジンジャー:「この外道野郎!里の連中を巻き込むとは」
カンナ:「クソ!敵が多すぎて装置に近寄れないぞ」
ジンジャー:「ギャングー団の連中どんだけいるんだ」
アルシーヴ:「一体どうすれば」
カンタが壁をぶち壊して入ってきた
ボス:「なんだなんだグー!!」
団員A:「デカいルンバがうちのアジトに突っ込んできたギャー!!」
ジンジャー:「おいおい・・新手か?」
アルシーヴ:「いや違う、こいつはカンナの息子だ」
ジンジャー:「え?そうなのか」(『えっマジで!』という顔)
カンナ:「カンタ、なぜここに?」
カンタ:「カンナヲツケテキマシタ、ピンチダッタノデ助ケニキマシタ」
ボス:「掃除機如きが加勢したところで、この装置を止められる訳ないグー」
カンタは、ボスをアームで捕まえる
ボス:「おい!何をするグー」
団員達:「ボスを放せギャー」
カンタ:「カンナ、コレカラコノボスヲ連レテ自爆シマス」
ボス:「おい!掃除機が何おっかない事をしようとしているグー!」
カンナ:「おい!何を考えているんだカンタ」
カンタ:「ボスヲ連レ去レバ、部下達ハ助ケ出ソウト追イカケテクルハズ、ソノ隙ニソノ装置ヲ止メテクダサイ」
カンナ:「止めろ!お前が自爆してどうする!」
カンタ:「カンナガ築イテキタ里ヲ・・・コイツラノ好キニサセナイ」
カンタがボスを外に連れ出す(それに続いて団員達が後を追ったので、装置はほぼ無防備に)
ジンジャー:「見ろ、カンタがボスを連れ去ったら、奴ら追っかけて行ったぞ」
アルシーヴ:「カンナ!カンタの作った勝機を逃すな」
ジンジャー:「アイツも漢として、命を張っているんだぜ」
カンナ:「今のうちに、装置を止めてやる」
研究員:「させるかギャー」
カンナ:「邪魔だ!失せろ!」(研究員に顔面パンチ)
研究員:「ひでぶっ!」
アルシーヴ:「何としても止めて見せろカンナ」
カンナ:「カンタが作ったチャンスを無駄にしない」
カンナによって装置は止められた、そして外に出てカンタに通信する
カンナ:「装置は止まったぞ、そのまま戻ってこいカンタ」
カンタ:「カンナノオカゲデ、里ガ守ラレマシタ」
アルシーヴ:「よくやったぞカンナ、カンタ」
カンタ:「カンナ・・・ヤッパリカンナノ作ッタ、ルンバヲ悪用シタギャングー団ヲ許セナイ」
カンナ:「何を言っているんだ!もうお前が犠牲になる必要もない、戻ってこい」
ジンジャー:「そうだぜ、引き返してこい。自分の親を泣かせる気か!」
カンタ:「アリガトウ・・・カンナ」
ボス:「えっ!マジかグー!!」
団員達:「逃げるグー!!」
ボス:「おい!貴様ら逃げるなグー!!」
ギャングー団ボスを道連れにカンタが自爆した
ボス:「あーれー!!」(爆発でお空に吹っ飛ばされた)
団員達:「ギャー!!」(一部は道連れで吹っ飛び、残りはアフロヘッドに)
カンナ:「カンター!!!!」(爆発を見て叫ぶ)
ジンジャー:「アイツ・・・なんて漢なんだ」(感銘を受けた)
アルシーヴ:「カンタ・・・お前の勇気ある行動には敬意を払うぞ」
一方爆心地のギャングー団員は・・・
団員達:「酷い目に遭ったギャー・・・」
フェンネル:「待ちなさい!」
メイド長:「逃げられると思って?」
団員達:「悪いのは、飛んで行ったボスですギャー」(天空を指さすww)
フェンネル:「アルシーヴ様の怒りは、私の怒りも同然ですわ、覚悟はよろしくて?(パキポキッ)」(拳を鳴らす)
メイド長:「ジンジャー様の街を危険に晒した報いとして、たっぷり可愛がって差し上げますわよ〜」(得物を舌で舐める)
団員達:「ひえー!!!」
こうしてカンタのおかげで里は守られたのであった
事件から数日経った夜
カンナ:「カンタ・・・」(泣いている)
アルシーヴ:「随分傷心しているな」
カンナ:「カンタはあたしの自慢の息子だったんだよ・・・」
アルシーヴ:「また作ればよいのでは?」
カンナ:「見かけが同じでも、それはカンタじゃないんだよ・・・」
アルシーヴ:「心無い事を言ってすまなかった。今日は私が持とう」
カンナ:「よしアルシーヴの奢りでやけ酒だ!」
その後、便所にて案の定・・・
アルシーヴ:「うぅ〜気持ち悪い・・・オエー☆☆☆☆☆」
カンナ:「お前吐きすぎだろwwうっ!オボボボボ☆☆☆☆☆☆」
ライネ:「もう・・・飲みすぎよ二人共、トイレ掃除するの誰だと思っているの?」
二人共:「ごめんなさい・・・反省しています」(ライネに情けない背中を見せて、弱音を吐く)
ライネ:「もう・・・カンナは私がいないとダメなんだから」
終わり
最後までお読みいただき感謝申し上げます。今年こそはと思い、やっとカンナの誕生日に間に合いました(多忙と偏頭痛で苦労しました)
実はこれ参考ネタが、『いぬまるだしっ』のルンバのネタを思い出して、作った次第です(大石先生がジャンプで昔描いていたギャグマンガです)
カンナを活躍させるのは、なかなか難しいです。なぜイベントで影が薄い理由がよくわかります(大人の役割をライネさんに持っていかれている上に、コウちゃんの2Pキャラのような位置なので・・・)
ちなみに、カンタを自爆させたのは、後々面倒くさい事になるので、そうしました(コナン映画の黒の組織のゲストと同じ扱いです)
カンナの巨大ルンバのカンタの機械ボイスを入力するのには、もう大変でした・・・(ダチュラを出すときにも一苦労しそうです)
次回作も期待しない程度に(溜まり溜まったネタをなるべく消化していきます)
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