ここは太陽が輝く青い海、白い砂浜ではなく久米川家の敷地内に作られた海をもした施設である。この場所で六人の少女たちがいた。
「な、なんなのだこれは!?まるで本物の海みたいではないかっ」
「相変わらずすごいわねここは」
「みなさん、どうぞ楽しんでいってください」
この施設の持ち主の娘である牡丹がみんなにそう言った。
「でも、本当にいいの?確かここって一般開放しているのよね?それをあたしたちだけで使っても」
「はいっ。大丈夫です。一般開放の再開は明日からなので。それにはなこさんやヒバリさんだけでなくヒビキさんレンさん、狭山さんとも友達になれましたのでこの六人で一緒にこの施設を利用したかったんです」
「ぼたん」
「ぼたんさん」
「久米川さん」
ぼたんの言葉に心が温かくなる三人。
「だから、今日は楽しみましょう」
「「「「「「うんっ」」」」」」
それから六人は思い思いに施設を楽しんでいた。
「ヒバリ、どっちがあそこまで速く泳げるか競争だ」
「いいわね、負けないわよ」
ヒビキとヒバリは競争をし
「すやすや」
レンは昼寝をし、
「ヒバリさんとヒビキさんは私と違って泳ぐのが速いですね」
ぼたんはヒバリとヒビキの競争を眺めていた。
「椿ちゃん、椿ちゃん」
「ど、どうしたの花小泉さん?」
「あっちでメイドさんがかき氷を作ってくれているよ」
「かき氷?」
「うんっ。椿ちゃんと一緒に食べたいなと思って」
「あっ、知らない人と話すのは少し……怖い……」
「それなら、椿ちゃんの分も持って行ってあげるね。何味がいい?」
「それなイチゴ味で……」
「イチゴ味だね。少し待っていてね」
そう言ってはなこはメイドのほうへと向かった。
「お待たせー椿ちゃん。かき氷を持ってきたよー。はいっ、椿ちゃんの分だよ」
そう言ってはなこはイチゴ味のかき氷を椿に手渡す。
「あ、ありがとう」
「一緒に食べよっ」
そう言ってはなこと椿はかき氷を食べ始める。
「冷たくておいしいね」
「うんそうだね」
「じー」
「ど、どうしたの?花小泉さん」
「椿ちゃんのイチゴ味もおいしそうだなと思って」
「よかったら少し食べる?」
「いいの、ありがとう椿ちゃん。それなら私の分も少し食べていいよ」
そう言って二人はお互いのかき氷を少し食べる。
「うん、イチゴ味もおいしいね」
「う、うん、そうだね……」
「どうしたの椿ちゃん」
「かき氷のシロップはどれも同じ味なんだよな……」
椿は小さく呟いた。
「何か言った椿ちゃん?」
「な、なんでもないよ……」
二人がかき氷を食べていると声がした。
「ずるいぞお前たち二人だけでそんないいものを食うなんて」
「そのかき氷どこにあったの?」
「あっ、みんな。かき氷ならあっちでメイドさんが作ってくれるよ」
「なにっ。そうなのか。ではいくぞレン」
「ちょっと待ってヒビキ、はなこが指さしたのはそっちじゃないわよ」
ほかのみんなもかき氷をもらいに行った。
「かき氷おいしかったわね」
「うん、そうだね」
「なかなかの味だったぞ」
かき氷を食べ終えて一息つくはなこたち。それからはなこたちは様々な遊びをした。
「ちょっとヒビキ、スイカはそっちじゃないわよ」
スイカわりをしたり、
「そーれ」
「きゃっ。水が冷たいですー」
水をかけあったり、
「行くぞレン。ヒビキとレンの力でやつらを倒すぞ」
「負けないよヒビキちゃん、レンちゃん」
ビーチバレーをやったり、そのほかにもさまざまな遊びを楽しんだ。
夕方になりはなこたちは家に帰ろうとしていた。
「今日は楽しかったね」
「そうね」
「そうですね」
「そうだね」
「そ、そうだね」
「また、ヒバリちゃん、ぼたんちゃん、椿ちゃん、ヒビキちゃん、レンちゃんでどこかに遊びに行きたいね」
「そうね、この六人でどこかに遊びに行きたいわね」
「ふふふ、楽しみです」
「お前たちと一緒に行ってやらないこともないぞ」
「ヒビキは素直じゃないね」
はなこたちがそんな会話をする中椿が口を開く。
「あ、あの今日は誘ってくれてありがとう。すごく楽しかったよ。ボクみんなともっと仲良くなりたいからこれからみんなのことをあだ名や名前で呼んでも……いいかな……」
「もちろんいいよ」
「ええ、大丈夫よ」
「はいっ。私もこれからは狭山さんじゃなくて椿さんと呼びますね」
「もちろんいいぞ」
「うん、大丈夫だよ」
「みんなありがとう。これからもよろしくね。はなこさん、ヒバリさん、ぼたんさん、ヒビキさん、レンさん」
「よろしくね椿ちゃん」
「ええ、椿」
「はいっ。よろしくお願いします。椿さん」
「よろしくしてやってもいいぞ椿」
「うん、よろしくね椿さん」
というわけで投稿しました。
夏なので夏らしいssを投稿したいと思い書きました。
ちなみにあんハピ♪のssを書くのはこれが初めてです(あのssは自分にとってはきららファンタジアのssになるので)。
それから私ははなこと椿の組み合わせが結構好きなのではなこと椿の絡みが多くなりました。
何のトラブルもなく、「水着回!」という感じもいいですね
椿は難しいキャラクターだと思いますが、一気に友達、ではなくちょっと前進、というところがらしさなのかと思います
夏なので水着が関係するssを書いてみました。
椿は少しずつ前進させるのがいいと思っていますのでそう言ってもらえると嬉しいです。それから、書き忘れていましたがこのssのなかではなこたちは二年生になっているという設定です。
拝読しました! はなつば好き私、同志を見つけて歓喜。
何というか、真夏のピークどころか夏自体が過ぎ去った後のコメントごめんなさいです。
呼び方の変化は関係性の大きな変化。ただでさえきゅんとするシチュエーションな上に、椿ちゃんがそうするのだから尚更こみ上げるものがあります。
そして、はなつばが仲良さそうで本当に何より。やはりはなつばは正義!
コメ返信です
>>10
私のssでそんなに喜んでもらえてうれしいです。いずれエトワリアを舞台にしたはなつばのssを書きたいなと思っています。
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