本スレはぼざろの二次創作SSになります。公式とは一切関係ありません。
百合です。リョウ虹です。出てきませんが、ぼ喜多前提でもあります。ちょっとだけHなシーンあります。多分整合性とか取れてないので暖かい目で見てもらえるとありがたいです。

虹夏「やっほーリョウ、作曲捗ってる？」
リョウ「捗ってたら今頃学校もバイトも行ってる…」
虹夏「そういうセリフは普段めちゃくちゃ真面目に行ってる人が言うもんだと思うけど？」
リョウ「……」
(冗談で返す余裕もないって感じか。まぁ無理もないよね……。)
虹夏「てか、1週間も出てこないなら頼ってよ」
リョウ「分かってる。ちょうど電話かけようとしたタイミングで虹夏が来た」
虹夏「そうだったんだ。タイミング悪いなー、あはは。いや、いいのか？」
リョウ「だから、虹夏は頼れる。感謝」
虹夏「なに？またお金ないの？」
リョウ「違うもん。まるで人をDVクズバンドマンみたいに……」
虹夏「DV以外は合ってるでしょ」
リョウ「虹夏、いじわる……(ｳﾙｳﾙ)」
虹夏「手のひら返し早っ」

虹夏「とりあえず、心配してたより元気そうで良かった！作曲は何で難航してる感じ？」
リョウ「最近のぼっちが書く歌、歌詞の中で"誰か"を明確に意識したのが多い。特に今回のはモロにラブソングっぽい歌詞だし」
虹夏「まぁ、本人にその自覚は無さそうだけどね……」
リョウ「ラブソングも聞くことはあるけど、やっぱり自分で作るとなるとちょっと」
虹夏「なるほどねぇ。これに限らずだけど、ぼっちちゃんの書く歌詞って比喩とかが中心で"友達"とか"好き"とか"恋人"とかわかりやすいフレーズもないし、あんまラブソングって意識しなくていいんじゃない？」
リョウ「だから困ってる。ラブソングではないけどラブソングに限りなく近い何か。その何かが掴めない。"君"って、"僕"にとってのなんなんだろう」
虹夏「うぅ〜ん、"君と僕"ねぇ……(ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ)」
リョウ「あぁ〜〜！！！！」
虹夏「えっ、なになに」

リョウ「虹夏、私の1本満腹スティック勝手に食べてる！」
虹夏「いや、リョウは今まで勝手に食った私のお菓子の数覚えてる？」
リョウ「覚えてないでしゅ……」
虹夏「よろしい」
リョウ「で、でもそれ、限定の味だったんだよ！あずきブルーハワイ味！食べるの楽しみにしてたのに……」
虹夏「だからちょっと変な味だったんだ……」
リョウ「(ｳﾙｳﾙ)」
虹夏「ちょ、ごめんて！悪かったから！同じの買ってくるから！」
リョウ「もうどこにも売ってない。結構前に買って引きこもった時食べる用に取っておいたやつだから」
虹夏「マジかー……」
リョウ「あれしか、ないか……」
虹夏「え？ちょっ、リョウ………ッ！？」
リョウ「(ﾁｭｯ)」

虹夏「な、何やって…！」
リョウ「あんまり、味しない……」
虹夏「唇触れ合うだけのキスで食べたものの味なんて分かるわけないでしょま！バカぁ！！！」
リョウ「フレンチキスじゃダメってことか」
虹夏「いや、だから……」
リョウ「ちゅ……んぷ……ちゅ。…ふぅ、んッ……」
虹夏「(ウソでしょ……リョウってば舌入れてる……)」
虹夏「ふぁ……んんッ……、ちゅ……んぅ、リョウ、やめ……んちゅッ…… 」
リョウ「んんッ…ぷはッ………」
虹夏「はぁ……はぁ……、ちょっとリョウ！」
リョウ「ちょっとだけ甘い……」
虹夏「なんなの、もー…」
リョウ「なんかわかんないけど、押し倒しちゃいそう」
虹夏「へ？」

(リョウ、虹夏を押し倒す)

リョウ「ごめん、なんか、よくわかんなくて……」
虹夏「まっ、待って！リョウ！タンマ！」
リョウ「虹夏……」
虹夏「これ……ダメだよ。私達バンド仲間なんだよ？結束バンドで、出来なくなっちゃうよ……」
リョウ「あっ、あぁ…私、ごめ、なんか変でほんと、ごめん、ごめん虹夏……。許して、バンド抜けないで…ごめんごめん、ごめん……(ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ)」
虹夏「あーあー、泣かないの泣かないの。大丈夫だから、落ち着いてリョウ」
リョウ「ぐすっ、ごめん……」
虹夏「謝らなくていーの。作曲上手くいかなくて精神的にも不安定なんだよね？分かってるから、大丈夫」
リョウ「虹夏…」
虹夏「……リョウはさ、私のこと好きなの？」

リョウ「好きに決まってんじゃん。でも……、どういう好きなのか、わからない。虹夏の人間性も好き、音楽への気持ちも、私をバンドに誘ってくれたことも好き、虹夏のドラムも好き……大好き……」
虹夏「私もリョウのこと好きだよ。ベースがめちゃくちゃ上手くて、音楽大好きで、ダメダメだけど放っておけない可愛いところもあって、なんだかんだ結束バンドのこと大事にしてて……」
リョウ「虹夏……」
虹夏「こういうことなんじゃないかな、あの歌詞も。直接好きとかは書いてないけど、たまらなく相手のことが好きで好きで、一緒に輝いていたい。それがどういう好きかなんかは二の次。後になってわかってくることだから今はいいです！みたいな」
リョウ「悪くない解釈…かも」
虹夏「良い解釈、でしょ？もう、すぐ素直じゃないリョウに戻っちゃうんだから。だからね、リョウ。さっきも嫌じゃなかったんだよ。なんならちょっと……嬉しかったのかも。でも…」
リョウ「でも今じゃない。虹夏のこと、大事だから、ここで最後までしてたらダメだったと思う」
虹夏「なっ……、なーんで人が言おうとしたこと先に言っちゃうかなぁ。＋‪α‬でグッと来るセリフまで入れやがって…」
リョウ「糸口見えてきたかも」
虹夏「もう勝手にどーぞ！ちゃんと、ご飯食べるんだよ？それじゃ、私そろそろ帰るから…」
リョウ「虹夏待って！！！！」
虹夏「え？なに？」
リョウ「多分、すぐ完成する。だから、それまで、今日はここにいて」
虹夏「全く、しょうがないなぁ」

1人になりたくて1週間近く誰とも会わず引きこもってたくせに「一緒にいろ」なんて……。矛盾だらけで、最高に愛おしい。そんな可愛いコイツと、みんなと、良いバンドにしたいな。
売れたらこういう弱みも、面白エピソードとか言ってバラしちゃうんだから。その時まで今日までのこと全部、忘れてやらない！


終わり

私はぼ虹派の刺客ですが、リョウ虹もぼ喜多も (あと虹喜多も) 愛せるのでコメントします。
拝読しました! 自覚なしに色ぼけになっていってるひとりちゃん...
最初の方の、虹夏ちゃんのリョウさんに対するいい意味での遠慮のなさが、二人が形作ってきた空気感を形容しています。
そんな中、色々限界で不安定になっちゃう繊細なリョウさんと、それを優しく受け止めつつリョウさんを本当に大事に想っている虹夏ちゃん。そして、最後はリョウ虹ハッピーエンド! お互いがお互いを信頼しあっているということが、ひしひしと伝わってくる感じがしました!!