虹夏 「ぎゅーっ!!」 ハグハグ
ひとり 「ひゃぁぁんっ!? に、虹夏ちゃん!?」 ビクッ
虹夏 「ぼっちちゃんあったかい...」 モフモフ
ひとり 「あっえっ... へっ??」
虹夏 「ぼっちちゃん... ぼっちちゃん...」 モゾモゾ
ひとり 「... 虹夏ちゃん...」 ナデナデ
虹夏 「///」 テレテレ
リョウ 「わたしたちは一体何を見せられているんだ...」 シロメ
郁代 「ひとりちゃん、伊地知先輩とあんなにいちゃいちゃして...」 プクー
[Attention!]
この作品は『ぼっち ・ ざ ・ ろっく!』を題材としたSSです。
あくまで上記原作とは一切無関係な所謂二次創作 (或は三次創作) です。
創作の関係上、大いに独自設定 ・ 捏造 ・ 原作を逸脱した点が存在します。
本作ではぼっちちゃんが色んな人に愛されていますが、特に濃厚なぼ虹要素が含まれています。解釈違いには何卒ご容赦ください。
書き溜めありです。と言うより、既に最後まで完成しています。
最後に、執筆者は『ぼざろ』アニメ勢です。ここ最近の情勢を鑑みると、むしろ希少種かもしれません。
以上の点を了承してくださる方は、どうかお付き合いください。
虹夏 「zzz...」
ひとり 「虹夏ちゃん、寝ちゃいましたね」 ナデナデ
リョウ 「今日の虹夏、妙に甘えん坊じゃない? いつもはしっかり者の虹夏なのに」
郁代 「そうですよね、やっぱりちょっと変ですよね!? 伊地知先輩、一体どうしちゃったのかしら...」
ひとり 「あ、その... えっと...」 ナデナデ
郁代 「... ていうかひとりちゃん、さっきから伊地知先輩のこと膝枕して頭撫でてるわよね!?」
ひとり 「しーっ。うるさくしちゃ駄目ですよ、虹夏ちゃんが起きちゃう」 ナデナデ
郁代 「ご、ごめんなさい」 アセアセ
虹夏 「むにゃ... へへ...」 zzz
リョウ 「ぐっすり眠ってるみたい。相当安心してる顔だね、これは」
郁代 「ほっ...」
ひとり 「ふひ... わたしなんかがお役に立てるのなら本望です...」 ナデナデ
郁代 「... それはそれとして、どうしてひとりちゃんは伊地知先輩をなでなでしてるのよ...? どういう状況、これ...?」
ひとり 「あっ、そ、それが、わたしにもよくわからないんです。虹夏ちゃんのお話を聞いてたら、いつの間にかこんな雰囲気に」 ナデナデ
リョウ喜多 「いやそうはならんやろ」
ひとり 「わ、わたしもそう思ってたんですけどね... 現にそうなっちゃってるんだし、し、仕方ない、ですよね」 ナデナデ
リョウ 「... もしかして君、ぼっちの偽者だったりする...?」
ひとり 「えっ」 ナデナデ
リョウ 「普段のぼっちだったら...」 ポワポワァン
虹夏 『ぎゅーっ!!』 ハグハグ
ひとり 『あばばっばばばば』 ビクッ
虹夏 「ぼっちちゃんあったかい...」 モフモフ
ひとり 『ピュゥゥィ』 グチャグチャ
虹夏 『ぼっちちゃん!? ... あぁ、ぼっちちゃんがまたゼリーみたいになっちゃった...』
ひとり (ゼリー) 『ニジカチャン... ポポポポポ...』
リョウ 「... みたいになるはずなんだッ!!」
ひとり 「リョウさん!?」 ナデナデ
郁代 「やっぱり偽者だったのね... ひとりちゃんを騙るなんて許せないわ...」 ゴゴゴゴゴ
ひとり 「喜多ちゃん!?」 ナデナデ
----------
<何とか誤解は解けました>
リョウ 「疑ってごめん、ぼっち」
郁代 「わたしとしたことが、ひとりちゃんのことを偽者だと疑ってしまうなんて... まだまだ観察が足りないわね...」 ブツブツ
ひとり 「あ、あの、リョウさん... 喜多ちゃんがさっきから何かぶつぶつ唱えているんですけど...」 ナデナデ
リョウ 「いつものことでしょ」
ひとり 「うーん、わたしとギター弾いてるときはこんな感じではないんですけどねぇ... あ、虹夏ちゃんきもちよさそう。ここが好きなのかな」 ナデナデ
虹夏 「んっ... にゃぁ...」 ゴロゴロ
リョウ 「に、虹夏が猫みたいになってる...」
郁代 「それどころか、ねこみみ生えてるんですけど!? どういう原理なんですか!?」 ← 正気に戻った
ひとり 「に、にじにゃん... ですね... へ... へへ...」 ナデナデ
にじにゃん 「みゃぁ... にゅぅ...zzz...」 ニョキニョキ
郁代 「し、しっぽまで生えてきましたよ!? 伊地知先輩って人間じゃなかったんですか!?」
リョウ 「ぼっちもツチノコになったり融けたり爆発したりするから、虹夏もそれくらいするでしょ」
郁代 「あ、確かに。伊地知先輩、以前ひとりちゃんの胞子吸い込んじゃってますし」
ひとり 「さ、さりげなく人外扱いしてます? わたしのこと」 ナデナデ
リョウ喜多 「????」
ひとり 「その顔をやめてください、わたし泣きますよ」 ナデナデ
にじにゃん 「ぼっちちゃぁん... にゃぁんっ... zzz」 ゴロゴロ
----------
郁代 「... ん? てことは、伊地知先輩と一緒に胞子を吸い込んでるわたしも、猫になれるんじゃ?」
ひとり 「ど、どうしてそんな発想に...」 ナデナデ
郁代 「そうよ、わたしもなれるのよっ! 超絶かわいい... えーと... そう! “いくにゃん” に!!」 キターーン
リョウ 「いくにゃんはやめとけ、何だか卑猥だ」
ぼ喜多 「へ?」 キョトン
リョウ 「... ごめん忘れて」
----------
にじにゃん 「んーっ... よく寝たぁ」 ノビー
リョウ 「お、遂に起きたみたいだよ。うちの看板猫が」
にじにゃん 「誰が看板猫だ」
ひとり 「おっおはようございます、虹夏ちゃん」 ナデナデ
にじにゃん 「うん、おはよ... ってえっ!? こ、この体勢は!?」 ガバッ
ひとり 「痛っ」 ゴツン
にじにゃん 「あ、あたし、確かぼっちちゃんに抱きついて... それで、えっと...」
リョウ (抱きついたのは理性あっての行動なのか...)
郁代 「... 今までぐっすり眠ってて、その間ずーーっとひとりちゃんのお膝を独占してましたよ」 ジトー
にじにゃん 「ど、どくっ!?///」 カァァァ
リョウ 「膝枕されて頭撫でられて、文字通り猫になってた」 ジトー
にじにゃん 「そ、そんな大袈裟な... ねー、ぼっちちゃん」 クルッ
ひとり 「... ふふふ」 ニコォ
にじにゃん 「」
郁代 「あ。因みにですけど、猫になってるっていうのも冗談ではないですから」
にじにゃん 「まっさかー、ぼっちちゃんじゃあるまいし」
ひとり 「」
郁代 「ほんとですって。はい、手鏡どうぞ」 スッ
にじにゃん 「わお、流石喜多ちゃん。女子力高いねー。どれどれ...」 チラッ
にじにゃん (鏡像) 『...』
にじにゃん 「...」 スーーッ ← 深呼吸
にじにゃん 「... リョウ、後でおしおきね」
リョウ 「虹夏、現実逃避しないで。わたしは何もやってない」
郁代 「強いて言うなら、猫になるまで甘やかしてたひとりちゃんのせい、ということになるのかしら」
ひとり 「!?」
にじにゃん 「ふーん... まぁ、それならいいや!」 ニコッ
ぼリョウ喜多 「いいんだ」
----------
にじにゃん 「おぉー、すごい。ねこみみもしっぽも動くよ」 ピコピコ
ひとり 「に、虹夏ちゃん、かわいいです...」 モフモフ
にじにゃん 「きゃっ/// 今度はぼっちちゃんが甘えんぼさんだぁ///」 ピコピコ
イチャイチャ... イチャイチャ...
郁代 「... 今すぐわたしもきたにゃんにならないと...」 プルプル
リョウ 「まぁ待て郁代、わたしにだってリョウにゃんになる権利はあるはずだ」
郁代 「いいえ、リョウ先輩はひとりちゃんを吸ってないですから権利はありません」 プルプル
リョウ 「色々突っ込みたいことはあるけど... 郁代、最近わたしに冷たくない?」
郁代 「気の所為です... あ」 プルプル... ポンッ!!
リョウ 「!!??」 ビクッッッッッッ!!
ぼにじ 「何事!?」
喜多きつね 「ね、猫じゃなくて狐になっちゃいました...」
にじにゃん 「いやそうはならんやろ」
ひとり 「今の虹夏ちゃんがそれを言っても説得力皆無です」
リョウ 「」 チーーン...
ひとり 「... って、リョウさん!? だ、大丈夫ですか!?」
にじにゃん 「あー... リョウは結構びびりだからね、多分大丈夫だと思うよ」
ひとり 「あっはい」 (いいのかなぁ、ほんとにそれで)
喜多きつね 「それよりひとりちゃん! わたしももふもふになったわ、こっちにいらっしゃい!」 バァァン
ひとり 「ふぇ...?」
にじにゃん 「喜多ちゃんさぁ... あたしのぼっちちゃんを取らないでよ」 ジトー
喜多きつね 「先輩こそ、わたしのひとりちゃんを弄んだくせに」
にじにゃん 「何をぉ、このふわふわ筆しっぽ」
喜多きつね 「言ってくれましたね、このもちもちスタンプ肉球」
ひとり (煽り文句独特すぎでしょ)
けもみみ×2 「...」
けもみみ×2 「ぐぬぬ」
ひとり 「ま、まぁまぁお二人共、仲良くしましょ...?」
にじにゃん 「ぎゅーっ!!」 ギュー
ひとり 「虹夏ちゃん!?」
喜多きつね 「ずるーい! わたしもー!!」 ギュー
ひとり 「喜多ちゃん!?」
けもみみ×2 「///」 ギューッ
ひとり 「... もう、仕方ないんだから」 ナデナデ
リョウ 「...」 ← 目覚めた
リョウ (こうなったらわたしも、リョウ犬にでもなってやる...) ジェラッ
----------
<動物化は解除されました>
郁代 「それで結局、伊地知先輩はどうしてひとりちゃんに甘えていたんですか?」
虹夏 「!? あ、そ、それはね...」 モジモジ
ひとり 「あっ、に、虹夏ちゃん、店長さんと喧嘩しちゃったらしいんです。そ、それで、わたしが相談相手に...」
虹夏 「ちょっとぼっちちゃん!? どうして言っちゃうの!?」
ひとり 「ピィッ」 シナシナ
虹夏 「あらら、ぼっちちゃんしおれちゃった」
郁代 「水かければ戻るかしら?」 パシャパシャ
リョウ 「よし、ここは念のために栄養剤も」 ブスッ
虹夏 「当然のように植物用を... え、何で持ってるの??」
ひとり 「はッ!? わ、わたしは一体...」 ゼェゼェ
虹夏 「おっ、息吹き返したね」
郁代 「やったー! ひとりちゃん復活!!」 キャッキャッ
リョウ 「ふぅ、一仕事終えた」
ひとり 「わ、わたしのせいですみません... 虹夏ちゃんと店長さんのことを解決しなくちゃいけないのに...」 モジモジ
虹夏 「気にしないで、結局は直接話して仲直りしなきゃいけないっていうのはわかってるから!」
リョウ 「でも、それが一番難しいと有識者たちも言っている」 ウンウン
ひとり 「あ、それわかります」
虹夏 「そーなんだよねぇ。何て切り出せば気まずくないのか、それが悩ましい」
郁代 「え、どうしてですか? 話しちゃえば終わりって、一番簡単じゃないですか」 キターン
ぼ虹リョウ 「...」 ジー
郁代 「あはっ☆ 喜多ちゃん、やっぱり天才☆☆」 キターーン
ぼ虹リョウ (この陽キャめ...)
----------
リョウ 「そもそも、どんな理由で喧嘩したのさ。それにも依ると思うんだよね」
郁代 「そうですね、喧嘩って一言で言っても色々ありますし」
ひとり 「あっ、わたしも気になります」
リョウ 「えっ? ぼっち、虹夏から聞いてなかったの? てっきり既に聞いてるものかと」
ひとり 「は、はい。そこに行き着く前に虹夏ちゃんが泣いちゃって...」
リョウ喜多 「!?」
虹夏 「!!」
ひとり 「で、ですからわたし、頑張って慰めたんです。ちょっと融けちゃったけど、落ち着かせることには成功しました」
郁代 「命懸けじゃないの」
ひとり 「それで、ほっと一息ついていたら虹夏ちゃんに抱きつかれまして... へへ...」
虹夏 「マ゜ッ!?」 ビクッッ
リョウ 「... で、あの光景に至った... と」
ひとり 「えぇ、そういうこtむぐっ!?」 グイッ
虹夏 「ぼーっちちゃーん? それ以上余計なこと言っちゃ駄目だよー??」 ゴゴゴゴゴ
ひとり 「ひゃ、ひゃいっ」 ウルウル
郁代 「お言葉ですけど、あれ以上に何か言うこととかありますかね?」 ジトー
リョウ 「もし仮にあるのなら、虹夏は既に後戻りできない場所にいると思う」 ジトー
虹夏 「ご、誤解だよ! え、ていうか何、この雰囲気?」
ひとり 「に、虹夏ちゃん... わたし、お役に立ててないですよね...? ごめんなさい、わたしを最初に頼ってくれたのに...」 シュン
虹夏 「...」 プッツーン
虹夏 「ぼっちちゃん」 ガシッ
ひとり 「へぁっ!? どどどどうしたんですか、わたしの左腕なんてつ、掴んで...」
虹夏 「こっちの部屋、来て」 ズザザザザ
ひとり 「ひぃ!? も、もしかして解雇ですか!? わたし、結束バンドから強制脱退ですか!? い、いやですー、ゆるしてくださいー!!」 ジタバタ
虹夏 「そんなことしないから、大人しく来て」 ズザザザザ
ひとり 「嗚呼... さよなら、リョウさん、喜多ちゃん... わたし、お肉になって動物園の虎に食べられる人生でも、さ、最期にバンドができて、良かった...」 ポロポロ
虹夏 「だからそんな酷いことしないって! もう、めんどくさかわいい!!」 ズザザザザ
ひとり 「お、お慈悲をー!!」 グチャグチャ
バタン
リョウ喜多 「... なにあれ」
郁代 「あと、ひとりちゃんのお肉はわたしが食べます///」
リョウ 「カニバリズムはやめとけ、いやマジで」 ドンビキ
----------
虹夏 「... ふぅ、これで一安心。ごめんね、ぼっちちゃん。二人だけで、ゆっくりお話したくてさ」
ひとり (シャクトリムシ) 「ノンレムスイミンレムスイミン... ノンレムスイミンレムスイミン...」 ハイライトオフ
虹夏 「うーん、今日の壊れ方も凄まじいなぁ。少なくとも今日に関しては大体あたしのせいだし、今度美味しいご飯ご馳走してあげようかな」
ひとり (シャクトリムシ) 「スイソ... ヘリウム... リチウム... ベリリウム...」 ハイライトオフ
虹夏 「... ねぇ、ぼっちちゃん。あたし、いつもぼっちちゃんに感謝してるんだよ」
ひとり (シャクトリムシ) 「2、3、5、7、11、13、17...」 ハイライトオフ
虹夏 「ぼっちちゃんは、ヒーローだからさ。困ったとき、どうしようもなくなったとき、ギター一つで全部全部ひっくり返しちゃう。そんな、文字通りのギターヒーローだからさ」
ひとり (シャクトリムシ) 「ア... アガガガ...」 ハイライトオフ
虹夏 「... だからあたし、甘えすぎちゃったのかな。ぼっちちゃんとはバンド仲間でお友達のはずなのに、あたしが勝手に作った問題を無理矢理押し付けてたのかな」
ひとり (シャクトリムシ) 「...」
虹夏 「あたし自身がどうにかしなくちゃいけないことなのに、ぼっちちゃんなら何とかしてくれるって、ぼっちちゃんなら丸投げしても大丈夫って、勝手に背負わせてたのかな」
ひとり 「...」
虹夏 「たかがお姉ちゃんと仲直りするだけのことでぼっちちゃんを頼って、ぼっちちゃんの時間を奪って、困らせて... 今も、ぼっちちゃんになら弱ってるとこ、見せちゃってもいいとか、思ってて」
虹夏 「ぼっちちゃん... あたし、どうしたらいいかな? あたし、どうしたら...」
ひとり (虹夏ちゃん...)
ひとり 「...」 ギュッ
虹夏 「ふぇっ!? ぼ、ぼっちちゃん...?」 ドキッ
ひとり 「わ、わたし、こんな単純なことしかできないけど... だ、誰かに甘えることは、悪いことじゃないと思うんです。それこそ、わたし自身が普段虹夏ちゃんに甘えてばっかりだし」
虹夏 「...」
ひとり 「虹夏ちゃんはかっこいいから、わたしはいつも、ついつい甘えちゃう。でも、誰にでも弱いところはあるってことくらい、わたしにもわかる」
ひとり 「虹夏ちゃんの弱いところが背負いきれないくらい重いのなら... それ、わたしにも背負わせてください」
虹夏 「ぼ、っち... ちゃん...」
ひとり 「そ、そうやって、何でも打ち明けられる相手に、わたしがなるのは... 嫌、かな?」
虹夏 「っ...!」 ウルッ
虹夏 「... 覚悟してよね。あたし、結構重いよ?」 ウルウル
ひとり 「ど、どんとこい、ですっ」
虹夏 「... ぼ、ぼっちちゃーんっ!! うわぁぁーん!!」 ギューッ
ひとり 「よしよし、いっぱい泣いていいよ」 ナデナデ
虹夏 「うわーーんっ!!」 ポロポロ
ひとり 「よしよし、よしよし...」 ナデナデ
----------
虹夏 「... ひっぐ... ごめん、落ち着いた...」 ウルッ
ひとり 「そうですか、それはよかったです」 ニコッ
虹夏 「えへへ... 今日のあたし、泣いてばっかりだ」
ひとり 「そんな日があってもいいじゃないですか」
虹夏 「そっか... それもそうかもね」
虹夏 「... もしかしてぼっちちゃん、なでなでするの慣れてる?」
ひとり 「あー... 多分、妹によくしてあげてるからですかね。わたしの部屋でぐっすり寝ちゃう日も珍しくなくて、そういうときに限って寂しそうな顔するんです」
虹夏 「成程、ふたりちゃんかー。ぼっちちゃん、お姉ちゃんだもんね。ふたりちゃんもぼっちちゃんのこと大好きみたいだし、納得だよ」
ひとり 「そ、そうですか? 最近ふたりになめられてる気しかしないのですが」
虹夏 「妹っていうのはそういうもんなの!」
ひとり 「は、はぁ...」
ひとり (絶対わたしの性格のせいだよ、家でのわたしのヒエラルキーは最下層だし)
虹夏 「あはは。ふたりちゃんには今度ぼっちちゃんの家に遊びに行ったときにでも、あたしから伝えておくね」
ひとり (い、いつの間にかわたしの家に虹夏ちゃんが来ることになってる...)
虹夏 「『たまには素直にならなきゃ駄目だよ』って... あ」
ひとり 「虹夏ちゃん?」
虹夏 (... そうだ。同じだ。あたしも、同じだ。お姉ちゃんに対して素直になれなくて、ついつい強い態度を取っちゃうんだ。今日の喧嘩だって、その結果だ)
虹夏 (まだ、どうしたら綺麗に仲直りできるかなんてわからない。見当もつかない。でも、綺麗じゃなくていいんだ。呆れるくらい滅茶苦茶でも、あたし自身の素直な気持ちだけあればいい)
虹夏 (必要なのは、たったそれだけ)
虹夏 「ぼっちちゃん。あたし、行くね」
ひとり 「えっ、行くってどこに?」
虹夏 「んー? 勿論、お姉ちゃんのところ」
ひとり 「...! そ、そうですか」 ニコッ
虹夏 「あたし、頑張る」
ひとり 「あっはい、えっと、お、応援してます」
虹夏 「... うんっ」
----------
[数分後]
虹夏 「仲直りせいこーう!」 ブイッ
星歌 「いやー、私と虹夏が迷惑かけたよ。皆もごめん」
リョウ 「あっという間だったね」
ひとり 「で、ですね」
郁代 「ていうか、喧嘩の理由が『店長さんが伊地知先輩の買ってきたプリンを食べちゃった』って、流石にしょーもなさすぎじゃないですか!? それだけのために伊地知先輩泣いちゃったんですか!?」
虹夏 「だ、だって... あのプリン、ぼっちちゃんと一緒に買いに行ったすっごく美味しいお店のやつだったんだもん...」 モジモジ
郁代 「え゛っ゛」
ひとり (あのときは、いかにもお洒落な感じの雰囲気にやられて、半分気を失いながら虹夏ちゃんに寄りかかってたっけ。危うく灰になりかけたけど、あのお店のプリンは今まで食べてきた中で一番美味しかったなぁ)
星歌 「... その件については、本当にすまなかった」
虹夏 「いやいや、もう気にしてないよ! でも、まぁ... ぼっちちゃんも美味しかったって言ってたからお姉ちゃんと一緒に食べようと思ってたのに、二つともお姉ちゃんが食べちゃったからショックではあったよね」
星歌 「え゛っ゛」
虹夏 「? お姉ちゃん、どうしたの?」
星歌 「おいちょっと待て。確かに私は冷蔵庫に入ってたプリンを勝手に食べたが、そのときには既に1個しかなかったぞ」
虹夏 「... は?」
星歌 「嘘じゃない、絶対に1個しかなかった。その証拠に、ほら」 スッ
リョウ 「これは... 高級そうなプリンの写真」
ひとり 「あっ、これです。このプリンを買ったんです、わたし憶えてます」
郁代 「... でも、写真には1個しか写ってませんね。『ひとりちゃんと伊地知先輩が』買ってきたプリン」 ジトー
ひとり (き、喜多ちゃんの圧が強い...)
虹夏 「え、え? じゃあ、誰があたしの分を食べたっていうの? 少なくともあたしは食べてないし、お姉ちゃんも1個だけってなると...」 ジッ
リョウ 「なんか睨まれてるから先に言うけど、わたしじゃないよ」
虹夏 「... ほんと?」 ジトー
リョウ 「ほんとほんと」
虹夏 「... そっか、ごめん」
リョウ 「わたしに対する信頼薄くない?」
虹夏 「おい山田、いっぺん鏡見ろ」
ひとり 「あっ、も、もしかして、最初から虹夏ちゃんの方に1個しか入ってなかったとか...」
虹夏 「それはないね。あたしとお姉ちゃん、それからぼっちちゃん、ふたりちゃん、ぼっちちゃんのお父さんとお母さんの分で間違いなく6個買ったし、ぼっちちゃんの方はぴったり人数分あったんでしょ?」
ひとり 「は、はい...」 アセアセ
郁代 「... そうすると、いよいよ謎ですね。他にありそうな原因は...」
ガチャリ
きくり 「やっほー☆ せんぱぁーい、しゃわー貸してぇぇ」 ベロンベロン
ぼ虹リョウ喜多星 「...」
----------
きくり 「」 チーーン...
虹夏 「結局、本当に廣井さんが犯人だったね」
星歌 「こいつ、酔っ払った勢いで勝手に人んちの冷蔵庫漁りやがって...」
虹夏 「出禁にしよう、こんな人」
星歌 「つーか、そもそも許可した憶えもないんだが」
ひとり 「お、お姉さん、ごめんなさい...」 シュン
郁代 「駄目よひとりちゃん、情けをかけると調子に乗るに決まってるわ」
ひとり 「そ、そうですか」 シロメ
リョウ (廣井さん、記憶朧気だったなぁ。やっぱりお酒ってこわ...) ← びびり
虹夏 「廣井さんも悪意あっての行動じゃないことはよくわかるんだけど... というかそれが一番タチ悪いんだよねぇ」 ハァ
星歌 「ま、それはそうとして... 虹夏。私が今度、あのプリン買ってきてあげるよ。虹夏の楽しみが奪われる片棒担いだのは事実だし」
郁代 「ですって! 良かったですね、伊地知先輩!」
虹夏 「...」 ポカッ
星歌 「いてっ」
郁代 「!?」
星歌 (ど、どうして殴られた!? 埋め合わせするって宣言したのに、どうして? まさか、それじゃあ足りないってことか?)
虹夏 「... お姉ちゃんのにぶちん」 プクー
星歌 「えっ!?」
リョウ (... ふむ)
郁代 (伊地知先輩、どうして怒ってるのかしら) キョトン
ひとり (膨れてる虹夏ちゃん、かわいいなぁ) ポケー
虹夏 「さっき、言ったじゃん。『お姉ちゃんと一緒に食べようと思ってた』って。だから、あたしだけが食べても意味ないんだもんっ」 プクー
星歌 「...!?」
リョウ (成程ね、そりゃ虹夏も怒るわけだ) ウンウン
郁代 (わかるー、美味しいものって誰かと一緒に食べると一層美味しくなるわよね) ウンウン
ひとり (そういえば、ふたりもお父さんお母さんも、あのプリンすっごく美味しそうに食べてたっけ。柄にもないことしちゃって不安だったけど、何だか嬉しかったなぁ) ウンウン
星歌 「...」
虹夏 「だから、またいつか二つ買ってきて、一緒に食べよ... お姉ちゃん?」 ジッ
星歌 「...っ」 ポロッ
ぼ虹リョウ喜多 「!?」
星歌 「ぇ? あ、す、すまん、ちょっと目にごみが」 ポロポロ
リョウ 「えー、ほんとですかー」 ニヤニヤ
郁代 「伊地知先輩の優しさが身に沁みちゃったんですよね、素直になりましょうよぉ」 ニヤニヤ
星歌 「... お前ら、それ以上からかったら今日のバイト代抜きだからな」 グスッ
リョウ喜多 「」
ひとり (何も言わなくて良かった...)
虹夏 「と、兎に角っ! 今度こそ一緒に食べるからっ! わ、わかったら返事っ!!」 ビシッ
星歌 「あー... はいはい、わかったって。楽しみにしてるよ」 フキフキ
虹夏 「おっけー! じゃあ気を取り直して練習しよー...」
ぼリョウ喜多 「...」 メソラシ
虹夏 「... あれ? 皆、どしたの?」 キョトン
ひとり 「... 虹夏ちゃん、今の時間」
虹夏 「えっ? 時間って...」 チラッ
< (ひとりの終電が危ない時間)
虹夏 「...」
虹夏 「... よし、練習はやめとこうか。もう遅いしね」
ひとり 「あ、ありがとうございます。で、ではわたしはこの辺で...」
虹夏 「ぼーっちちゃんっ♪」 ギュッ
ひとり 「にゅぅぅん!?」 ビクッ
リョウ喜多星 (うわぁ、かわいいけど変な悲鳴)
虹夏 「折角だし、今日泊まっていきなよ! 無理に急いで帰って、明日に響いても大変だよ〜」 グイグイ
ひとり 「あっ、えっ、えっと、その...」 グルグルメ
リョウ喜多 「...」
虹夏 「あたしは全然大丈夫だし、ぼっちちゃんさえよければなんだけど... お姉cy」
星歌 「当然だ、喜んで歓迎する」 バァァァァン
虹夏 「あはは... 最近お姉ちゃん、ぼっちちゃんに対する好感隠さなくなってきたよね」
星歌 「う、うるさいぞ虹夏っ」 アワアワ
虹夏 「... ということなんだけど、どうかな?」 キラキラ
ひとり 「え、えっと、今家族に確認とってますので...」 ピコン
ひとり (って返信速っ!? ど、どれどれ...) チラッ
お父さん 『全然構わないよ! 虹夏ちゃんたちにもよろしく伝えておいて!』
お母さん 『お母さん、ひとりちゃんの成長が最近目覚ましくて嬉しいわ... 存分に楽しんできてね』
ふたり 『おうちにかえってきたら、ふたりといっぱいあそんで。それがじょうけんだから』
ひとり (... デスヨネー)
ひとり 「そ、その、大丈夫だそうです」
虹夏 「ほんと!? やったー、ぼっちちゃんとお泊まりだー♪」 キャッキャッ
ひとり 「は、はい、よろしくお願いしますっ」 ペコリ
星歌 「おーい、あんまりはしゃぐなよ」
星歌 (... いよっしゃぁーー!! でかした虹夏ッ!!)
リョウ 「... 虹夏、わたしも泊まる」
虹夏 「え、リョウも? 別にいいけど... どしたの急に?」
リョウ 「... 別に、や、やきもちなんか焼いてないしっ///」 カァァァ
ぼ虹 (いやそんな話誰もしてないけど)
郁代 「... わ、わたしもっ! お泊まりさせてくださいっ!!」
虹夏 「き、喜多ちゃんまで!? 何があったの、ほんとに」
郁代 「先輩にひとりちゃんを独占されたくないんですっ」 カッ!
ひとり 「わ、わたしを!?」
リョウ 「随分とストレートに攻めたな」
虹夏 「そ、そんなことしないしっ! 喜多ちゃんはあたしを何だと思ってるのさ」
郁代 「ひとりちゃんLOVEな色ぼけドラマー」
虹夏 「なっ!?/// そんなこと言ったら喜多ちゃんだってぼっちちゃんLOVEな色ぼけギターボーカルのくせに!」
郁代 「うぐっ!?/// な、何をぉー!!」
バチバチバチバチ...
ひとり 「ひっ!?」 ビクビク
リョウ 「ふふふ、絶景かな絶景かな」 ケラケラ
虹夏 「ぼっちちゃんLOVEな色ぼけベーシストは黙ってて!」 カッ!
リョウ 「」
星歌 「おおこわいこわい」 クワバラクワバラ
郁代 「ひとりちゃんLOVEな色ぼけロリコン雇用主も黙っててください!」 カッッッ!!
星歌 「」 (ねぇ、酷くない? 私だけこんなこと言われるの酷くない??)
ひとり 「や、やだぁ、わたしのせいでバンドが壊れちゃう...」 ガガガガガガ
リョウ 「うぉっと、ぼっちがバグっちゃった」
星歌 「ぼっちちゃんを安全なところに運ぶぞ、手伝え!」 ガシッ
リョウ 「取り敢えず虹夏の部屋でいいですか?」 ガシッ
星歌 「それでいい、今は兎に角ここから移動だ!」 ズルズル
リョウ 「ぼっち、もう暫くの辛抱だから頑張って」 ズルズル
ひとり (バグ) 「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」 ペペペペペペ
----------
きくり 「... はッ!? え、私、一体今まで何を...」 パチッ
きくり (うっわぁ、酔いがだいぶ醒めちゃってる... 気分悪い、お酒どこだっけ...) チラッ
虹夏 「ぼっちちゃんはかっこいいしかわいいんだよ! だから、ずっと一緒にいたくなるのも普通なんだよ!!」 バチバチ
郁代 「とっても共感できます! でも、それはわたしも同じですからっ!!」 バチバチ
きくり 「」
きくり (何だこれ、こわ... さっさと帰ろ...) ゾクッ
きくり (... 私もぼっちちゃんといっぱいお話したいなぁ) ハァ
----------
[数時間後 ・ 虹夏ちゃんのお部屋]
ひとり 「...」
虹夏 「♪」
ひとり (ど、どうしよう... まさか虹夏ちゃんと一緒のベッドで眠ることになるなんて...) モジモジ
虹夏 「えへへぇ、ぼっちちゃんと一緒だぁ♪」
ひとり 「あ、あの... 本当にわたしと二人きりでよかったんですか?」
虹夏 「いいのいいの! ていうか、むしろそれがいいんだよ...」 ボソッ
ひとり 「虹夏ちゃん? どうしたんですか?」 クビカシゲ
虹夏 「うぇっ!?/// な、何でもないよ〜」 アセアセ
ひとり 「そうですか? それならいいんですけど...」
虹夏 (あ、危なかった... 部屋の主としての権限を使ってぼっちちゃんと二人きりになれたのはいいけど、やっぱりどきどきするなぁ)
[その頃、星歌さんのお部屋では]
郁代 「やっぱりこうなったぁ... 伊地知先輩のばかぁ...」 プクー
リョウ 「今度何か奢らせよう、とびっきり高いやつ」
郁代 「今回ばかりは大賛成です、リョウ先輩」 プクー
リョウ 「やっぱり、最近わたしの扱い雑だよね?」
星歌 (ぼっちちゃん... さびしい...) ヌイグルミギュー
虹夏 「それにしても... 不思議だね」
ひとり 「え、何がですか?」
虹夏 「んー? こうやって、あたしとぼっちちゃんが隣り合ってるってこと自体がさ」
ひとり 「それは... まぁ、確かに」
虹夏 「それに、あのギターヒーローと一緒の空間に居られるなんて、少し前まで夢にも思わなかったもん」
ひとり 「へ、へへ... わたしも、ファンの人に実際に会えるなんて、思いもしませんでしたよ」
虹夏 「... ぼっちちゃん」
ひとり 「はい?」
虹夏 「... ありがと。あたしの我儘に、付き合ってくれて」
ひとり 「...? は、はい...」
虹夏 「ぼっちちゃんのお陰で、あたしもずっと頑張れてるからさ。これからも、ぼっちちゃんとバンド続けていきたいな」
ひとり 「... 虹夏ちゃん...」
虹夏 「勿論、リョウと喜多ちゃんも一緒だよ! 結束バンドの絆は固いんだから!」
ひとり 「ふふっ、わかってますって」
虹夏 「それでね、ぼっちちゃん。あたし、ぼ、ぼっちちゃんのことが... こと、が...」 ウツロウツロ
ひとり 「えっ? わ、わたしの、ことが...?」
虹夏 「...zzz」
ひとり (ね、寝てるッ!?) ガーーン
ひとり (い、一体虹夏ちゃんは、わたしに何を伝えようとしてたんだろう?)
ひとり (虹夏ちゃんのことだから、酷いことは言わないだろうけど... でも、それも有り得ない話じゃないよね。た、例えば...) ポワポワァン
虹夏 (想像) 『あたし、ぼっちちゃんを介護するの疲れちゃった』
ひとり (想像) 『えっ...? 今、何と...?』 ビクビク
虹夏 (想像) 『そういうわけだから、明日からもう来なくていいよ。今日までお疲れ様』
ひとり (想像) 『そ、そんなぁ... に、にじかちゃん...』 ウルッ
ひとり (... そ、それでわたしは捨てられて、下北沢の雑踏を転がる石ころになっちゃうんだ... い、岩にもなれない、中途半端な石ころに...) ポロポロ
ひとり (こ、こんなときに限って崩れもしないんだ、わたしの身体は... いっそ、砂にでもなっちゃえればよかったのに...) ポロポロ
ひとり (もうやだ、こうなったら不貞寝してやるもん... うぅ...) ポロポロ
ひとり 「...zzz...」
虹夏 「むにゃ... zzz...」
虹夏 「ぼっちちゃん... だい、すき... zzz」
----------
[後日、横浜市金沢区 ・ 後藤家にて]
虹夏 「やっほー、ぼっちちゃん!」
ひとり 「い、いらっしゃい、虹夏ちゃん」
ひとり (今日は、以前に結んだ約束の通り、虹夏ちゃんが遊びに来てくれました! 虹夏ちゃんに流される形でなし崩し的に事が進んだ気がするけど、普通に嬉しいから問題なしっ!!)
ひとり (それにしても... あの夜、虹夏ちゃんが結局何を言おうとしてたか聞き出せてないなぁ。わたしをバンドから追い出したかったわけではないことだけは、はっきり言ってくれたけど。早とちりでほんと良かった...)
虹夏 「いやー、やっぱりシモキタからだと遠いね、ぼっちちゃんの家」
ひとり 「そ、そうですね。片道2時間ですし」
虹夏 「これを少なくとも週5回も往復してるぼっちちゃんって、よく考えなくてもすごいよね」 シミジミ
ひとり 「はぁ...」
虹夏 「よーし、そしたら今日はおうちでいっぱいあそb... あれ?」 チラッ
ふたり 「...」 ピタッ
虹夏 (ふたりちゃん? ぼっちちゃんにぴったりくっついてる、珍しい)
ひとり (この前のSTARRYでの一件をふたりに話した日から、妙にふたりの距離が近いんだよなぁ)
虹夏 (へぇ、そんなことが...。ふたりちゃんにも、思うところがあったのかな) ← ひとりの思考を勝手に読んでる
ひとり (... 何故だか視線を感じる) ブルッ
虹夏 「ふ、ふたりちゃんもっ! 一緒に遊ぼうね!!」
ふたり 「...」 ジーッ
ふたり 「... お姉ちゃんはふたりのものだもんっ」 ギュッ
ぼ虹 「!!??」
--fin--
[あとがき]
はい、ということで終わりです。ぼ虹トレインに乗って銀河を旅したい... (意味不明)
私は、以前にも述べたように穏健なぼ虹派です (穏健派なので、他の組み合わせもたっぷり盛り込みました。ぼっちちゃんは総受けが似合いすぎる) 。例によって、アニメ8話終盤のやりとりと新エンディングテーマ『なにが悪い』で無事胞子になりました。
喜多ちゃんをはじめとする他の子たちにも言えることですが、ぼっちちゃんと虹夏ちゃんに関しては殊更に「お互いがお互いのヒーロー」という位置付けが似合います。ぼっちちゃんがバンド活動をする切っ掛けはまさに虹夏ちゃんですし、その後もぼっちちゃんにとって虹夏ちゃんは心の支えで在り続けています。一方の虹夏ちゃんも、ぼっちちゃんの勇気と演奏に何度も救われていますし、ぼっちちゃんのことを “結束バンド” のリードギターとして相当頼りにしています。
そんな二人が、原作より大幅に気を許しあったら... あるいは、こんなお話も有り得る... かもね!?
最後になりますが、ここまで読んでくださった方に心から感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
[これまで書いたSSリスト (順次追加) ]
・ 『あお 「くじら座の変光星の女の子」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3596&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29338408.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17271872
・ 『変な生き物 「遂に誰からも本名で呼ばれなくなった」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3602&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29371224.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17272934
・ 『クレア 「わたしは鍵の管理人」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3607&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29421806.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17274145
・ 『クロ 「この丘から見える星空は」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3619&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29460066.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17278807
・ 『きらら 「ツンツーンください!!!!!!!!」 サンストーン 「いきなりでけぇ声あげんなよ うるせぇよ」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3637&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29571518.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17279756
・ 『みさ 「みらがかわいすぎて生きるのがつらい」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3650&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29631528.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17280762
・ 『シャミ子 「杏里ちゃん、一緒に帰ろ?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3668&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29760440.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17285569
・ 『千矢 「風邪を引いた夜のお話」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3681&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29831832.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17286656
・ 『スズラン 「飯奢ってくれ」 ロベリア 「図々しいわね、呪うわよ...」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3702&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29946896.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17289587
・ 『シャロ 「貴方が教えてくれること」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3720&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30014131.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17291478
・ 『みら 「あおー、ぼくの着替え知らない?」 あお 「!?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3727&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30053806.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17291693
・ 『舞 「わたしが歩んできた道は」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3742&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30108512.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17293779
・ 『千矢 「山で遊んだお話」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3754&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17318983
・ 『あお 「みらが知らない女性と仲良く話してる」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3764&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17415852
・ 『ランプ 「うつつさんがきらきらしています」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3770&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17474617
・ 『ユウ 「クラスのみんなにおでこぱしーしまくってたら海果がすねた」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3775&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17523413
・ 『桃 「シャミ子、ごめんね...」 シャミ子 「...」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3781&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17572005
・ 『あお 「君の心を覗きたいんだ」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3793&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17654759
・ 『小春 「全然釣れないよー」 ??? 《諦めないで!》 小春 「!?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3801&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17717125
・ 『みら 「このレンズの向こうには」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3809&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17771186
・ 『あお (幼) 「こんにちは」 ニコッ みら 「えっ...?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3824&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17916835
・ 『メディア 「よければ一緒に」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3830&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17952603
・ 『琴音 「もふもふ」 ファー 「琴音、どうしたの?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3842&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18057909
・ 『ココア (2部) 「しゃーろちゃんっ♪」 シャロ 「こ、ココア!?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3864&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18246741
・ 『悠 「セルリアンブルーの空に」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3888&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18480361
・ 『ランプ 「もし、わたしが貴方のことを好きだと言ったら、どうしますか?」 サンストーン 「いや知らないが」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3919&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18735570
・ 『シュガー 「ソルト、びょーきなの?」 ソルト 「い、いえ。そんなことは」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3935&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18970078
・ 『ひとり 「音楽のない世界なんて、ひどく空虚でつまらない」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3941&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19036663
・ 『イノ 「イヴちゃんが頼もしいです」 イヴ 「猪瀬が頼もしい」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3949&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19187620
・ 『きらら 「思えば遠くへ来たものだ」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3960&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19393373
・ 『 虹夏 「ぼっちちゃん!」 ひとり 「は、はいっ」』: このSS
さて、かなり久しぶりのSS投稿となりましたね。
前回の投稿以降、忙しすぎて投稿する余裕が全くありませんでした。
忙しいのは今も同じなのですが、やはりSSを書くのが自分の楽しみの一つであることに変わりはないので、今後も「投稿できるときに無理なく投稿」の方針でのんびりやっていこうと思います。
そんなわけで、またよろしくデース!
帰って来てから投稿までが早い
ぼ虹強めのぼっち総受けという印象でしたね。CPで考えてるのに総受け要素が混入する、分かります。お前がネコになるんだよ!(過激派)
投稿お疲れ様です
なぜか公然と不思議空間が構成されてしまう「ぼっち・ざ・ろっく」の世界、恐ろしいですね…(ケモミミに癒されながら)
やはり普段しっかりしているキャラがデレて甘えまくるのは、ギャップがあって良きかな
>>80
作者です! コメントいただき誠にありがとうございます!!
まぁ、投稿が4ヶ月ぶりとは言ってもその間全く執筆していなかったわけではないので...。所謂書き溜めというやつですよ。
ぼっちちゃんは総受けが似合いすぎる。ぼ虹は前提として、割と総受けを意識して書いていたりします。強いて言うなら、もう少しぼリョウ要素も入れたかったなって... あと廣ぼも。
猫になっちゃうきららキャラ概念、もっと普及させたいですね!!!!!!!!!!
... え? 言葉の意味が違うって?
>>81
作者です! カレル様、毎度コメントありがとうございます!
ぼざろの世界って、妙にぶっとんだ描写多いですからね...。ぼっちちゃんとかいう作者公認の人外 () すき。
にじにゃんと喜多きつね、お気に召したようで何より。リョウ犬もよろしくね!!
本作は、お姉ちゃんムーヴしてるぼっちちゃんに妹な虹夏ちゃんを甘えさせたい、というところから執筆を開始しています。甘えん坊な虹夏ちゃんまじ大天使。
>>83
作者です! コメントありがとうございます!
す ご く わ か る
私は猫が大好きなのでつい猫化した姿を想像しがち (ここだけの話、プロットすらまともに浮かばず没になったSS案の中にみらにゃんとあおにゃんが爆誕する話があったりしました) なのですが、今回の喜多きつねみたいな変則パターンもなかなかいいなって思ったり。きらファンのイラストで時々動物の耳がついた子のイラストがあったのって、もしかしてそういう...?
>>85
みらは小型犬のイメージでしたが、そのみらにゃんあおにゃんもいつか是非みたいです!
あとはイノは栗鼠やハムスター(ちっこい)、チカはパンダ(何となく)、イヴは蝙蝠(ぶら下がりと少し小悪党的)とか考えたりもしてました
話がスレチになってきてしまいすみません!
それから遅くなりましたが、ペンギノンさんお帰りなさいませ!
>>87
>>88
作者です! 再びコメントありがとうございます! ただいま!!
スレチだなんてとんでもない、非常に嬉しい限りですよ。
というか、チカちゃんがパンダなのすっっっごくわかる。どうしてだろう。
小型犬みらちゃん、かわいいなぁ...。柴犬とかポメとか、その辺りなイメージです。人懐っこそう。絶対人懐っこい。
アイディアがもっとしっかりまとまればあるいは、ですけど... まだまだ難しいかもですね...
... 書いても、いいのよ?
ぼっち・ざ・ろっくは、アニメは、表現が狂気ですが、虹夏ちゃんは凄くママなのがいい(ぼっちの胸がナーフされているけど)
原作は表現も狂気な上に、言葉がなかなかバイオレンスなので、別の意味でロックですよー(おちフルに匹敵するくらい狂気)
私はアニメも原作も履修済みですが、原作の虹夏ちゃんのバイオレンスは、ギャグで面白いですゾ(リョウに容赦ないのが面白い)
喜多ちゃんがきつねになるところでエキノコックスを連想してしまいました。すみません
>>90
作者です! ピースケ様、コメントありがとうございます!
虹夏ちゃんいいよね... 下北沢の大天使...
アニメと原作の雰囲気が少し違うというのは確かに度々耳にします。まぁ、どちらも傑作であることに疑いの余地はないわけですけどね!!!!!!!!!!
容赦ないということは、それだけ気を許しているということの裏返しなんだ... 特に虹リョウの場合は...
>>91
作者です! コメントありがとうございます! や、やめろォーー!!
エキノコックス症、調べれば調べるほど笑えないくらい症状が深刻で怖くなっちゃった。
キタキツネは終宿主の代表格なので、実際に出会ってもあまり近づかない方が良さそうですね。どんなにもふもふしててかわいくても...
函館に旅行行った時に、山道で野性の狐を見たことあります。
感染症のこともあるので直ではなく鏡越しですが、エンジン音にビクッとしたりで滅茶苦茶可愛いです。
本題と全然違う話ですみません。
>>94
作者です! コメント&お写真ありがとうございます! コメントが遅くなってしまってごめんなさい...
わー。きつねさんだー!! かわいいっ。
ていうか、北海道だと道路で出くわすくらい身近な生き物なんですね、きつねさんって、
つまり、北海道に行けば喜多ちゃんに会える、と... (違)
喜多きつねはエキノコックスよりも水む…おっと誰か喜多ようだ
狡賢いとか妖怪とか良からぬイメージが多い動物ですが可愛いですよね
2人の紺にリコにシュガーに、キャラのモチーフによく使われるのもわかる気がします
何となくキャピキャピしたイメージもあるので喜多さんにもピッタリですね
他にきららで自分の中できつねイメージがあるのは、香奈(きんモザ)、ゆず(桜Trick)、ぬあ(おちフル)辺りです
ゆずとぬあは相方がどことなくたぬきっぽいから余計に
>>96
作者です! コメントありがとうございます! おいたわしや、喜多ちゃん...っ
なんというか、皆さんきららキャラを動物にしたい欲望とかあるんですかね? 性癖歪んでますよ (おまいう)
きつねさんがかわいいというのは大いに同意です! 哺乳類って、一言で表すのは難しい愛らしさあがあるよね...!
やはりもふもふは正義... もふもふは全てを解決する...
(やべ、早く星咲動物園SS書かなきゃ... 全然進んでないよぉ...)
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