バレンタインココチノです。
R-18ではないと思いますがそっち寄りなので苦手な方はご注意…というバック推奨です。
朝から上げるような内容じゃないですね。
「ココアさん、お疲れさまです」
「チノちゃんもお疲れさま、楽しかったね」
「チョコレート交換にリゼさんの誕生日パーティー、喜んでもらえて良かったです」
「私はもっとサプライズをしたかったんだけど」
「リゼさんへのサプライズは去年やったので、今年は普通にお祝いすることにしたんじゃないですか」
「そうだけど」
「さすがに2年続けては気付かれますよ」
「やっぱりそうかな」
「はい、それでは私はこれで……」
「あ、私は少しやることがあるからチノちゃん先にお風呂入ってて」
「そうですか…わかりました」
(こうして、ココアさんと過ごすのも、あと一ヶ月半ぐらい……)
(一緒にバレンタインを過ごすのは5年後ぐらいでしょうか)
(今までは意識していなかった、いや、考えないようにしていましたが、
これまで当たり前のようにしてきたことが4月からはできなくなる)
(ココアさんの夢は応援したいです。戻ってくると約束もしてくれました)
(人生の中ではたかが数年、私のためにココアさんを縛るようなことはしたくありません)
(でも……)
「チノちゃん、入るよー」
「あ、はい」
「じゃーん、私がプレゼントだよ」
「……」
「固まらないで、私が恥ずかしい」
「だったら何でそんなことしたんですか」
「ココアもカカオ製品だから私がバレンタインのプレゼントでもいいんだよ」
「それなら体にチョコを塗る必要はなくないですか?」
「チョコで隠れてるところが見たいの?チノちゃんのえっち」
「いつも一緒に入ってるのだから今更ココアさんの体でどうということはありませんが…」
「私の価値が下げられてる気がするよ」
「変な隠され方をすると変に意識してしまいそうです」
「うんうん、欲しくなった?」
「あと、私だけ裸なのが逆に恥ずかしくなってきました」
「それじゃ、邪魔なチョコを取って私も裸にして」
「洗い流せばいいですか?」
「チノちゃん……天然なのか焦らしてるのか分からない攻めはやめて?」
「じゃあ、どうして欲しいんですか」
「チョコなんだから、舐めとって……うう、恥ずかしいこと言わせないで……」
「自分からしておいて何ですか……いいんですか?」
「いやならやらないよ…チノちゃんがいやじゃなければ……」
「全く、とんだお姉ちゃんです……」
「んっ……チノちゃ……」
「チノちゃん……あかちゃんみたい……」
「……なら、吸えばいいですか?」
「えっ、待って…出ないから…やめ……」
「まだ片側だけなのに、もう辛そうじゃないですか……」
「片方だけだから……もう一方が……切なくて……」
「本当に、ココアさんは貪欲ですね」
「うう……チノちゃんのいじわる……」
「いいですよ、そちらのチョコもいただかないといけませんから……」
「あっ……」
「チノちゃん……私、もう……」
「何を言ってるんですか、肝心の場所のチョコがまだですよ」
「そこは……」
「何もしてないのに、かなり流れ落ちてしまっているようですが……」
「それは……お風呂のお湯……かな……」
「お湯なんて全く被ってないですよ……」
「チノちゃん、もう終わ……や……そんなとこ、吸っちゃ……」
「ココアさんが誘ったことですよ……」
「はぁ……」
「まだ、終わりじゃないです」
「まだ……?」
「チョコが中に入ってしまったかもしれません」
「えっ……」
「中も舐めとらないといけませんね……」
「やだぁーーー」
「おいしかったですよ、ココアさん。
チョコよりも、ココアさんそのものが」
「うう、恥ずかしい……」
「少し調子に乗ってしまったかもしれません。
しかし、もとはと言えばココアさんが……」
「私ね、不安なの」
「何がですか」
「自分で決めたことだけど、千夜ちゃんやマメちゃんやフユちゃんといるのが
楽しかったら、チノちゃんが私のことを忘れちゃうんじゃないかって……」
「はぁ……私だって不安です……寂しいです……
でも、ココアさんの夢は応援したいって……」
「ごめんね、私のせいなのに、私が弱気になって……」
「それでこんなことをしたんですか」
「うん、私とチノちゃんで、絶対に忘れないような事をしたかったの」
「私がココアさんを忘れるなんて、ありえませんよ……
でも、嬉しいです……私も、ココアさんと……その…したかったので」
「チノちゃん……」
「私は、待っています
ココアさんに負けないように、バリスタの修行もします
いつでも帰ってこられるように部屋も掃除しておきます
メールは1日3回送ります」
「チノちゃん、ありがとう
あ、あれ?」
「どうしました?」
「ハグしようと思ったのに、まだ体に力入らないや…
格好つかないなぁ」
「チノちゃん……」
「私がココアさんをハグしたっていいですよね……」
「チノちゃん、少しだけ別々になるけど、ずっと、ずっと一緒だよ……」
「はい、ココアさん……」
--fin
読んで頂いた方、ありがとうございます。
投稿すると思ったより短いですね。
ごちうさスレのネタ?それも私だ。
【悲報】ココアさん捕食される
拝読しました! 飲み物を捕食... 妙だな... (違)
あくまでココアさんの進路を尊重するチノちゃんが健気でかわいい。
一方、忘れられたくない気持ちを原動力に妹を誘惑しちゃうココアさん。ココアさんが悪いんですよ...
この二人なら、お別れの先に幸せな再会が必ず待っている。そう思わずにはいられないお話でした!
>>18
コメントありがとうございます。
いただいたコメントの通りの話なので嬉しいです。
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