[Attention!]
この作品は『恋する小惑星 (アステロイド) 』を題材としたSSです。
あくまで上記原作とは一切無関係な所謂二次創作 (或は三次創作) です。
創作の関係上、大いに独自設定 ・ 捏造 ・ 原作を逸脱した点が存在します。
SSによくある会話形式ではなく、モノローグや背景描写などを多分に含みます。
その関係で文字が多く、読みづらいです。
書き溜めありです。と言うより、既に最後まで完成しています。
最後に、私は大の恋アスファンです。素敵な素敵なドリコム様、きらファンでのナナチカ実装お待ちしています!
以上の点を了承してくださる方は、どうかお付き合いください。
一見何でもない朝が、今日も訪れる。
本日の星咲の天気は、快晴。終日に渡って、雲ひとつない一日となる見通しだ。
だけど、わたしの気分は冴えない。
窓を開ける。陽射しは、入ってこない。
網戸の、更に外側。雨戸を戸袋に仕舞って、やっと日光が入り込んできた。
その単調な作業をこなしながら、溜息。
この季節故、仕方のないことだとは理解しているが。
できれば、強風や大雨と一緒に、このどよめきも連れ去ってほしかった。
昨夜から今日未明にかけて、日本列島に台風が接近した。
星咲市も、暴風域とまではいかないが強風域に含まれ、台風接近中の外出を控えるよう、昨日のホームルームで担任の教諭から念を押されていた。
台風が本州に上陸することなく通り過ぎたのもあり、暴風警報は結局発令されずに終わった。日本全土で見ても大事には至らなかったらしく、気象庁のウェブサイトも、NHKのニュース番組も、淡々と日常を伝えている。
それを横目で見ながら、思いを馳せる。
日本は無事でも、台風が通過した地域に住んでいる人々の今朝は、果たしてどうだったのだろうか。
きっと、何かしらの損害を被ったのだろう。今も、対応に追われているのかもしれない。
せめて、かれらの平穏が一刻も早く戻ることを、陰ながら願う。
それくらいしかできることがないという事実が、とてももどかしかった。
わたしは、雨を好きになれない。
土地柄によっては滅多に雨が降らず、恵みの雨が渇望されていることは知っている。日本においても、雨の日が少なくて水不足が表面化したというニュースを、幾度か見たことがある。
それでも、好きになれる気はしない。
忘れもしない、洪水の日。親戚のおばさんの、涙ぐむ姿。
思い出も、宝物も、全部泥にまみれ、流され、なす術もなかった。
そんな悲しみを引きずることさえも許されず、淡々と復旧作業をするしかなかった。それが一番、つらかった。
あの場で目撃した光景は、今でもわたしの人生に深く爪痕を残している。
自然という名の、脅威。抗うことのできない、あまりに鋭い鉤爪。
それからというもの、わたしは人生の目標を定めた。気象という分野を究めて、あんな涙を二度と浮かべなくて良い世界を実現しようと。
どんなに無鉄砲だと一蹴されても、どんなに非現実的だと嘲笑われても。
わたしは、歩み続ける。自分の使命を、全うするため。
一応ニュースで確認はしたが、学校から改めて今日の授業を平常通り行う旨の連絡が来た。既に準備を始めていたので、ちらっと通知を見て直ぐに携帯電話を閉じた。
こういうとき、学校が臨時休校になることを期待する声が聞こえがちだ。ある意味、この季節において見慣れた光景ですらある。
ただ、わたしはそれに賛同できない。その仮初の安堵感が、学ぶ機会を後々損ないかねないからだ。
人生の時間は有限だ。そのうちのいくらかを、わたしたちは高校で過ごすことを選んだ。
ならば、少なくともその時間を注ぎ込んだ分は、高校でしか得られないものを得るのに使いたいと思うのは、おかしなことだろうか。
勉学でもいい。部活でもいい。友達との交流でもいい。兎に角、学校に通えないだけでそれら全てが満足にできなくなってしまうのだ。実に勿体無いことではないだろうか。
そんなことを、以前クラスメイトに話したことがある。丁度台風シーズンに入る直前辺りだったと記憶している。
クラスメイトは、馬鹿にこそしなかったが若干奇特な目でわたしを見ていた。あたかも、普通の高校生は休みが多い方が嬉しいのだと言わんとするように。
あるいは、彼女の見立ては正しいのかもしれない。実際、臨時休校を望む声はクラスの中でも少なくなかった。それを特段非難するつもりもないし、そんな気力も義理もない。
それでも。
わたしは、敢えて言い続けるんだ。学びたくて、知りたくて、学校に行っているから。それが正しいと、信じているから。
そうすれば、いつか。災害で苦しむ人を減らすための力になると、確信しているから。
手早く身支度と食事を済ませて、家を出た。
真っ先に感じたのは、過ぎ去ろうとしているのか居座りたいのかわからない暑さ。所謂、残暑というやつだ。
ただ、流石に酷暑というほどではない。酷いときは、出歩くことすら嫌気が差すくらいだった。そう考えると、確かに秋は近づいているらしい。
辺りを一瞥。瓦礫のような危険な障害物はこれといってないが、木の葉や小枝がいつになく無秩序に散らばっている。落葉の時期と台風の接近が重なったのだろうか。
こうして見ると、やはり何でもない日常の切れ端みたいだ。
でも、わたしは身震いする。もし、ほんの少しだけ大気循環や気圧の様子が違っていたなら、この日常は訪れなかったのではないかと。
センチメンタルだとか、考えすぎだとか、そんな声はこの季節に幾度も受けた。わたし自身、楽観的でいたいと一切思わないわけではない。
その一方で、緊張感を常に持っていなければという意識は、ある意味わたしを強く縛り付けている。そのせいか、人との関わりが少し苦手だ。
これでも、ましになった方なのだ。高校に入って、地学部に入って、チカ ─桜井千景─ や先輩たちと交流するようになって、少しは柔らかくなった。少なくとも自分では、そう思っている。
部活に入部した当初は、わたしは今よりずっと堅苦しかった。今思えば、先輩方はわたしやチカを温かくもてなしてくれていたのに。危うくそれを、無下にするところだった。
生憎の雨天で迎えた、バーベキューの日。その雨が上がった後の空に環水平アークが出現したことを無邪気に喜ぶわたしに、地学部顧問の遠藤先生が掛けてくださった言葉を、今でもはっきりと憶えている。
─「面白い」って思う七海の... 自分の気持も少しだけ大切にしてあげてほしいな─
わたしはあの日、救われたんだ。自分の中に、気象という分野を純粋に楽しみたいという気持ちがあることを、今更になって教えてもらったんだ。
楽しむことは悪いことなんかじゃないのだと、教えてもらったんだ。
それからのわたしは、バランス感覚を意識するようになった。
楽しむときは楽しんで、真面目なときはとことん真面目に。それが、少なくとも自分と相性の良い、日々の心構えであった。
きっと、部活に入りたての頃のわたしに今のわたしを見せると、浮かれているとか真剣さが足りないとか言って、呆れるんだろうな。
でも、わたしは今の自分の方が、自分らしく生きていると確信している。だから、決して後悔はない。
いつもはなかなか言えないし、多分これからも言わない気がするけど。地学部は、わたしにとって掛け替えのない大切な居場所だ。
それは間違いなく、確かなことなんだ。
「なーなちゃんっ」
「ひょぇぇっ!? ち、チカ!?」
唐突に背後から話しかけられて、思わず変な声を上げてしまった。わたしに話しかけてきた声の主は、チカこと桜井千景。同級生かつ同じ地学部員で、個人的にも仲の良い友人だ。
「そうですよ、わたしです。ナナちゃん、おはようございます」
そう言って、チカはぺこりとおじぎをする。礼儀正しさがあらゆるところから窺える。
そんなチカに「おはよう」と返すと、チカは微笑み続ける。
「やっぱりナナちゃんは真面目ですね。学校からメールが届いたのってついさっきですよ」
「そう言うチカも、この時間に登校して来てるじゃん。同じだよ」
わたしが何気なくそう応えると、チカは何故か若干頬を膨らませて呟いた。
「... わたしは、ナナちゃんに早く会いたかっただけです」
つい、返答に窮する。素直に嬉しい気持ちと、照れくさくて仕方ない気持ちが、両方同時に押し寄せてくる。
「そ、そういうこと言わないのっ」
わたしが苦悩の末に、絞り出した言葉を。
「いいんです、本当のことですもん」
チカは、いとも容易く切り返してみせる。
... そういうところが、本当にずるいと思う。
「ほんと、チカには敵わないよ」
チカから敢えて顔を背けて、ぽつりとぼやいた。そうでもしないと、完全にチカのペースに呑まれてしまう気がした。
チカと一緒に、学校へと向かう。
道中は、心なしか普段より人通りが少なく感じる。やはり、昨晩に台風が接近したことで、多少の混乱が生じているのだろうか。
ふと思い立って、今朝考えていたことをかいつまんでチカに話してみた。
「ナナちゃん... 朝からすごいこと考えてるんですね」
わたしが一通り話し終えた後のチカの第一声は、こんな感じ。
「そうかな? 自分だとそんな大それたことをしていたつもりはないんだけど」
改めて、自分の行動を振り返る。確かに、起きて早々考えることとしては多少重めの話題だったのかもしれない。
とはいえ、それが特段すごいことだとは思わない。あくまで、わたし自身の主観ではあるが。
「だって、わたしなんか姉のことを考えてましたよ。今日も元気にしてるかな、怪我とか病気とかしてないかなって」
「... ちょっと心配し過ぎでは?」
チカには、三歳年上の姉がいる。現在は実家を離れて大学に通っているらしいその人は、かつて地学部にも所属していた大先輩だ。
そして、チカは... そのお姉さんに対する愛情が、少々過剰な節がある。俗っぽい言葉で言うと、シスコンというやつだろうか。
尤も、弟たちを愛おしく思っているわたしが言えたことではないかもしれないが。
「そんなことないですっ、心配なものは心配です」
そう言って、チカはまた頬を膨らませる。こうして眺めていると、意外と表情が豊かだ。
「ごめんごめん、わたしも気持ちはわかるよ。だからほら、機嫌直して」
すると、チカが突然距離を詰めてきた。思わず、後ろに仰け反ってしまう。
「えぇっ...? ど、どうしたのさいきなり」
チカが、にやりと笑って耳元で囁く。
「ちょっとからかっただけです。ナナちゃんは反応が面白いから」
「... チーカー!!」
「きゃー、こわーい」
どこか演技っぽさのある声色でそう言いながら、チカはわたしから離れる。完全に、チカに遊ばれている。
ただ、悪い気は全くしない。むしろ、今朝の考え事のせいでどんよりとしていた気分が、だいぶ和らいだ。
もしかしたら、チカはこれを狙っていたのだろうか。チカなら、可能性はありそうだ。
改めてチカの顔色を窺うも、そういった類の情報の断片ですら、何ら得られそうにない。
どんなに仲良くなっても、彼女のミステリアスさは健在だ。そこが、彼女の魅力の一つであることは確かだが。
「... チカにはとても勝てそうにないや」
ぼそりと本音が漏れた。別に勝負をしていたわけでもないのに、その一言が妙にしっくり来てしまうことが、とても恐ろしく感じた。
てくてくと歩いていると、度々季節の移り目が垣間見えて面白い。
いつの間に生えていたすすきの葉が風に揺れ、少し前まで至るところで聞こえた蝉の鳴き声も、すっかり静まり返っている。
「今年の夏も、もうすぐ終わりですね」
チカが呟く。その表情は、少しだけ名残惜しそうにも見える。
「そうだね、辺りもだんだん秋っぽくなってきたよね」
わたしはそう返しながら、息を吸う。これから秋はどんどん深まり、そして冬へと移り変わっていく。
「早いよね、時が経つのって」
それは、わたしが常に感じていること。「光陰矢の如し」という諺があるように、恐らく誰もが一度はそう感じた経験があるだろう。
「この前高校に入学したばかりだと思っていたのに、もう半年近く過ぎたんですよ。ちょっと実感湧かないです」
「確かに」
今年も、色々なことがあった。特に夏は、わたしたちがつくば市で合宿を行い、みら先輩たち2年生組は石垣島できら星チャレンジに臨んだ。当日の石垣島の天気があまり優れず、合宿に参加した皆でてるてる坊主を作ったっけ。
「高校を卒業するときも、きっと同じことを言ってますよ。わたしたち」
「いやいや、流石に気が早すぎるでしょ」
内心チカの言葉に同意しつつ、わたしはやんわりと突っ込みを入れる。こんな何気ない会話すら、懐かしく思える日が来るのだろう。
だからこそ。ふと思い出を振り返った未来の自分に誇れるように、毎日を丁寧に生きたい。未来の自分が自然と笑えるように、日々を楽しく生きたい。
「ナナちゃん、ちょっと変わりましたよね。以前よりちょっと、ポジティヴになりました」
チカにそれを話すと、こんな返事が返ってきた。どうやら、チカから見てもわたしは成長しているらしい。
「ありがとう」
わたしは、チカにそう言って応えた。不器用な笑みをわたしが浮かべると、チカもにっこりと微笑んでくれた。
嗚呼。チカと友達になれて、本当に良かった。
チカと雑談を交わしているうちに、ふと気付けば高校のすぐ近くに差し掛かっていた。わたしたちと同じように高校へと向かう学生の姿も、少しずつ増えてきた。
やはりと言うか、休校にならなかったことを残念がる声が、ちらほらと聞こえる。とはいえ、ざっと耳を澄ませた限りでは、本気で嘆いているというよりは冗談半分の日常的な軽口といった印象だった。
今日も、いつものように授業が行われて、いつものように休み時間を友達と過ごして、いつものように部活に参加して、いつものように帰宅する。そんな日々が「いつも通り」と言えることこそが、忘れてはならない幸せなんだ。
これから大きく動き出す今日という日を、充実した一日にしていこう。
「おーい、ナナちゃーん、チカちゃーん」
わたしとチカを呼ぶ声がする。ここ数ヶ月ですっかり聞き慣れた、明るく元気な声だ。
振り返ると、みら先輩がこちらに手を振っている。あお先輩とイノ先輩、それにすず先輩とメグも一緒だった。色々あって木ノ幡家に住んでいるというあお先輩は兎も角、他の三人とは途中で合流したのだろう。
「おはようございます」
わたしとチカは、揃ってみら先輩たちと挨拶を交わした。みら先輩をはじめとする地学部の面々 ─2名ほど地学部ではない人がいるけれど─ と合流したことで、一気に賑やかになった。
相変わらずありふれた世間話で盛り上がりつつ、わたしたちは高校へと歩みを進める。
これが、わたしにとっての日常。これが、わたしにとっての宝物。
一見普通でも、残念ながら決して誰もが享受できるものではないから。
だからこそ、わたしは頑張りたい。気象学という分野を通じて、可能な限り多くの人が幸せに過ごせるための、手助けができる自分になるために。
台風一過の空を見上げる。天気予報にあった通り、どこまでも青一色だ。
この澄みきった、セルリアンブルーの空に誓う。わたしは、自分の志を強く持ち続けると。自分の思う自分に、必ずなってみせると。
星咲高校の正門に、間もなく到着する。いつもよりも少しだけ力強く、ぐっと一歩、踏み出した。
--fin--
[あとがき]
はい、ということで終わりです。この作品を書き始めた時期を確認したら、およそ半年前でした...。
これまで私が書いてきたSSではナナちゃんとチカちゃんの出番がいまいち少なかったため、今回やっと活躍の場を作れて良かったと思っています。
本作の語り手であるナナちゃんこと七海悠は、かつて自然災害の脅威を身をもって体験しています。彼女の気象に対する思いは、使命感に近いものを人一倍感じさせます。
登場して間もない頃はそれ故の気難しさも見受けられましたが、今では星咲高校地学部という環境において、のびのびと過ごせていることが感慨深いです。
他の登場人物も同様ですが、是非ともナナちゃんには一層躍進してほしいと心から思います。
最後になりますが、ここまで読んでくださった方に心から感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
[これまで書いたSSリスト (順次追加) ]
・ 『あお 「くじら座の変光星の女の子」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3596&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29338408.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17271872
・ 『変な生き物 「遂に誰からも本名で呼ばれなくなった」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3602&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29371224.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17272934
・ 『クレア 「わたしは鍵の管理人」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3607&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29421806.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17274145
・ 『クロ 「この丘から見える星空は」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3619&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29460066.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17278807
・ 『きらら 「ツンツーンください!!!!!!!!」 サンストーン 「いきなりでけぇ声あげんなよ うるせぇよ」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3637&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29571518.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17279756
・ 『みさ「みらがかわいすぎて生きるのがつらい」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3650&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29631528.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17280762
・ 『シャミ子 「杏里ちゃん、一緒に帰ろ?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3668&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29760440.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17285569
・ 『千矢 「風邪を引いた夜のお話」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3681&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29831832.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17286656
・ 『スズラン 「飯奢ってくれ」 ロベリア 「図々しいわね、呪うわよ...」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3702&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29946896.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17289587
・ 『シャロ 「貴方が教えてくれること」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3720&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30014131.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17291478
・ 『みら 「あおー、ぼくの着替え知らない?」 あお 「!?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3727&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30053806.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17291693
・ 『舞 「わたしが歩んできた道は」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3742&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30108512.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17293779
・ 『千矢 「山で遊んだお話」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3754&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17318983
・ 『あお 「みらが知らない女性と仲良く話してる」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3764&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17415852
・ 『ランプ 「うつつさんがきらきらしています」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3770&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17474617
・ 『ユウ 「クラスのみんなにおでこぱしーしまくってたら海果がすねた」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3775&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17523413
・ 『桃 「シャミ子、ごめんね...」 シャミ子 「...」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3781&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17572005
・ 『あお 「君の心を覗きたいんだ」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3793&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17654759
・ 『小春 「全然釣れないよー」 ??? 《諦めないで!》 小春 「!?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3801&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17717125
・ 『みら 「このレンズの向こうには」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3809&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17771186
・ 『あお (幼) 「こんにちは」 ニコッ みら 「えっ...?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3824&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17916835
・ 『メディア 「よければ一緒に」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3830&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17952603
・ 『 琴音 「もふもふ」 ファー 「琴音、どうしたの?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3842&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18057909
・ 『ココア (2部) 「しゃーろちゃんっ♪」 シャロ 「こ、ココア!?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3864&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18246741
・ 『 悠「セルリアンブルーの空に」』: このSS
投稿お疲れ様です
朝あたりに投稿されていたんですね、家に帰ってから気づきましたw
自身の過去のトラウマを二度とほかの人が遭わないようにしたい、そんな優しい心がナナちゃんの強さなのでしょうね
違う方向を向いているようににも思えるけれど、夢を語り合える大切な”仲間”の存在を再確認して一歩まえに進みだす。
優しい気持ちにさせてくれるお話でした!
P.S
台風及び冠水の被害、およそ2週間前に自身が体験したことなのでとてもタイムリーです。職場が水浸しになったりして、ナナちゃんの登場時に言っていることが理解できたりといろいろと印象に残っています(笑)
>>33
作者です! カレル様、いつもコメントありがとうございます! そうなんです、今回の物語が朝のお話なので投稿時間も朝の早い時間帯にしていました。
ナナちゃんは地学部員の中でも災害に対する意識が一際高く、アニメ化範囲に留まらず原作4巻の範囲でも災害関連のニュースに心を炒めている描写が存在します。そうした背景に由来する彼女の努力家な側面は、第一に挙げられる彼女自身の魅力だと思います。
たとえ活動内容が人によって異なっていても、同じ部室に集えば皆が仲間。地学部という場所は、そういう意味で自由さと結束力の高さが両立している環境です。
『恋アス』のオープニングテーマでもある東山奈央氏の楽曲『歩いていこう!』に、次のような一節があります。
「どんな角度から見ても 世界はつながっているよ」
原作の世界観をまさしく体現しているだけでなく、地学という学問自体や地学部、そしてその部員たちの魅力を端的に表現している歌詞といえます。
そんな地学部に足を踏み入れ、自らの居場所を見つけたことは、ナナちゃんにとって私たちが思う以上に重要な意味を持っていたのではないでしょうか。
それから、台風の被害に遭われたということで、謹んでお見舞い申し上げます。
9月は本当に台風ラッシュでしたね。実のところ、このSSは8月下旬には完成していて、投稿も9月上旬を予定していたのですが、勢力の強い台風が日本列島に上陸する見通しだという報道を受けて投稿を見送っていました。その後も台風の状況を様子見しながら投稿のタイミングをうかがっていたら、9月が終わってしまいました (白目)
それはさておき、ナナちゃんが原作の中でも抱えているような懸念や悲しみは、実際の世界でも決して少なくない人が同様に抱いています。だからこそ、ナナちゃんの歩みは『恋アス』という作品の意義を一層際立たせる要素と相成っているのです。
長々とたいへん申し訳ございません。毎回のことながら、お褒めに預かり誠に光栄です! 重ねて感謝申し上げます!!
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