タイトル通り、ごちうさ/こみが/ジョジョ(主に2部)を混ぜたSSです。ジョジョはネタだけでキャラは出てきません。これら以外のネタも混入している可能性があります。コメディ路線です。
よろしければお付き合いいただけると幸いです。
我われはこの少女達を知っている!
いや!このX=の髪飾りとこの幽霊のような出で立ちを知っている!
X=「あの、フーラ先輩、どうしてそっちの姿なんですか?」
すず「あら、遺跡には似合うんじゃないかしら」
X=「あばばばば、本当の幽霊と間違えられそうです……」
すず「かおすちゃん、今回の目的は覚えてる?」
かおす「はい、取材旅行です」
すず「ホラー漫画の舞台のモデルになった場所が心霊スポットなら盛り上がるじゃない」
かおす「あの、実は既に心霊スポットだなんてことは……」
すず「それはありえるかもしれないわね」
かおす「あばばば、やっぱり帰ります」
すず「残念ね、せっかくかおすちゃんと取材旅行に来れたのに」
かおす「こんなところから一人で帰れないです……」
すず「大丈夫よ、お化けが出たら私が守ってあげるから…」
かおす「抱きつかれると二重の意味で心臓に悪いです……」
すず「一応、おさらいしておくわね。
ここ、キグミー遺跡はおよそ2000年前に栄えた独自の文化を持っていた街と言われているわ」
かおす「多くの建造物が木造だったため、現在はほぼ失われており、石畳の道とところどころにある
石像が往時を偲ばせる……ですね」
すず「だいたいそんなところね。
ところで、その石像、生きてるらしいわよ?」
かおす「あばッ!?」
すず「なんでも、アミノ酸があって細胞があって体温があって脈拍があって、触ると食べられちゃうってウワサよ」
かおす「あばーーっ」
すず「かおすちゃん、本当にいい反応するわね」
かおす「あれ、でも食べられてしまったなら、誰がその話を伝えたんでしょう?」
すず「怖い話ってそういう穴ができちゃうのよね。
でも、この場合は人は『2人』いた、とすれば食べられた人と伝えた人で成立するわね」
かおす「じゃあ、まさか……」
すず「ただのウワサよ。
曰くのひとつふたつぐらいはあった方が取材の甲斐があるというものよ」
かおす「私は無事に帰られればいいです……」
1 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/09/03 20:30:01 ID:X2KtxtYqBq
タイトル通り、ごちうさ/こみが/ジョジョ(主に2部)を混ぜたSSです。ジョジョはネタだけでキャラは出てきません。これら以外のネタも混入している可能性があります。コメディ路線です。
よろしければお付き合いいただけると幸いです。
すず「これが石像ね。
確かに、生きてるというウワサが出るのも頷けるぐらいよくできてるわ」
かおす「この像は!」
すず「何かあった?」
かおす「すごい美少女です。
立ち姿に気品があって、髪もカールしてて風格があります。
さぞや名のあるお嬢様がモデルなのでしょう」
すず「かおすちゃん、石像もそんな風に見るのね」
かおす「フーラ先輩なら、この像の女の子にどんな名前を付けます?」
すず「名前?」
かおす「キャラの名付けの参考にしようと思いまして」
すず「そうね……
『白く輝く山!』という意味の「キリマンジャロ」というのはどうかしら」
かおす「素敵です。
でも、山というより平野という感じもします……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
かおす「あばばばばば、何か不穏な気配を感じます」
すず「何かしら……?」
・・・・・・・・・・
謎の声「今、誰か、『言ってはいけないこと』を言ったわね……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
かおす「凄い怒りのオーラを感じます……」
すず「石像が、人間に……?」
謎の少女「今、すごく失礼なことを言われた気がしたけど、夢だったかしら?」
かおす「金髪ッ!金髪少女ッ!
冷たい陶磁器のような肌、完璧な金髪碧眼、正に人間離れした美少女です……
謎の少女「なんなの、この人……」
すず「私達は…観光客…かしら?」
謎の少女「そうか、目が覚めたってことは2000年ぐらい経ってるわけだものね。
この辺もすっかり遺跡になっちゃったわね」
かおす「本当にこんなオカルトが存在してるなんて……」
すず「インタビューよろしいかしら?」
謎の少女「もうちょっと驚きなさいよ。
それとも、この2000年で私達のことが人間に知られたのかしら」
すず「私はホラー漫画家なので」
かおす「美少女なら人間でも人間じゃなくてもいいです」
謎の少女(青山さんとココアみたいなものかしら…?)
謎の少女「そうね、インタビュー、受けてあげてもいいけど、報酬ぐらいは欲しいわね」
かおす「あばばばばば、やっぱり、食べられるんです……
ここは私を差し出しますのでフーラ先輩はどうか良い漫画を……」
すず「かおすちゃん、勝手に話を進めないで…」
かおす「いえ、こんな美少女になら食べられても本望です」
謎の少女「美しい友情……というわけでもないわね。
私、人間なんて食べないわよ」
かおす「あ、そうなんですか」
すず「なんでちょっと残念そうなの。
何がお好みかしら」
謎の少女「お腹いっぱいメロンパン!」
すず「メロンパン?」
かおす「何かの暗号でしょうか…?
メロンパン……メロンパン……はっ!」
すず「何か分かったの?」
かおす「フーラ先輩、ごめんなさい!」
すず「え、何?」
謎の少女「?」
かおす「私にはメロンパンはないので……
フーラ先輩のメロンパンを存分に揉みしだきください……
むしろ眼福なのでいくらでも……」
すず「かおすちゃん、何か漏れてるわよ」
謎の少女「何を言ってるの?」
かおす「人は自分にないものを求めると言いますので……」
・・・・
謎の少女「そう、完全に『理解した』わ」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
かおす「これは、さっきの怒りのオーラ……」
すず「プレッシャーだけで動けないぐらい……
まるで憤怒の化身といったところね……」
・・・・・・・・・・
謎の少女「やはりあなたね……言ってはいけないことを言ったのは……」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
・・・・・・
謎の少女「あなたの死因は…たったひとつよ…『あなたは私を怒らせた』」
かおす「あばばばばばばばーーっ」
謎の少女「まあいいわ、あなたの『私より小さい胸』に免じて許してあげる」
かおす「あばばば、なんだか助かりました……」
謎の少女「メロンパンはメロンパンよ。
と言っても、この時代にはないのかしら」
すず「ごめんなさい、メロンパンは持ってないの」
謎の少女「まあ、そう都合よくあるわけないわよね」
謎の少女2「シャロちゃん……」
謎の少女「ん?」
すず「もう一人…?」
かおす「黒髪ロングッ!「金髪」と「黒髪」ッ!この世にこれほど相性のいいものがあるだろうかッ!?」
謎の少女2「酷いわッ!シャロちゃんはココアちゃんのメロンパンのために私の和菓子を捨てるのねッ!?
う〜〜ううう あんまりよ…HEEEEYYYY あァァァんまりよォォオォ AHYYY AHYYY AHY
WHOOOOOOOHHHHHHHH!!わわわわわわたァァァァァしのォォォォォ わがァァァァァしィィィィィ〜〜〜!!」
シャロ「久しぶりに起きたばかりなのにいきなりめんどくさいわね。
千夜の和菓子がいらないなんて言ってないじゃない」
千夜「そうなの!?良かった」
シャロ「だから、出しなさいよ……あんたの和菓子を……」
千夜「起きたばかりであるわけないじゃない」
シャロ「あんな風に出てきてそんなオチ!?」
かおす「あ、あの、メロンパンも和菓子もありませんが、おにぎりがあるのでお茶でも飲んで…話でもしませんか……」
※あば茶ではありません
すず「二人は、何万年も前から生きていて、時々2000年ぐらいの眠りにつく種族なのね」
シャロ「まったく、千夜が脱線ばかりするから伝わるのに時間がかかったじゃない」
千夜「こうしてお茶会するのが楽しくって」
シャロ「私はいいけどこの人達のことも考えなさいよ」
すず「雑談も参考になるから助かるわ」
かおす「尊いので満足です……」
シャロ「何のことよ?」
かおす「二人の関係を表すなら『幼なじみ』ッ!
それも普通ではない……
過去・今・未来…続いている時間、続いていく想い
いつだって"相変わらず"が好きで
「おはよう」「おかえり」何千回も言い合って
うれしい時とか不安な時とか全部あたりまえみたいにわかって
突っ込んでからかって不思議と落ち着いて
小さい頃からお互い変わらなくて懐かしくて新しくて
あたりまえみたいに思い出いっぱいで何でもない日々がとっておきのメモリアルで
これまでもこれからもいつまでたっても特別
ずっとずっと一緒
……そんな『幼なじみ』ですッ!」
意外でも何でもない!それは「ずっと一緒」千夜(佐藤聡美)&シャロ(内田真礼) ッ!
千夜「そうなの、私とシャロちゃんのことをわかってくれて嬉しいわ」
シャロ「半分ぐらい理解してないでしょ」
千夜「私とシャロちゃんは特別ということよ」
シャロ「まあ、それは否定しないけど……」
すず「ところで、さっきから時々出てくる『ココア』『チノ』『リゼ』っていうのも仲間かしら?」
千夜「そうね。
そろそろ起きる頃だから起こしに行ってもらおうかしら」
すず(上位種なせいか割と傲慢なのね……)
かおす「美少女にパシリにされる快感……」
すず「貰った地図だとこの辺りね」
かおす「あ、あそこに石像があります」
すず「かおすちゃん女の子を見つけるのは得意よね」
かおす「千夜さん程ではないですが大きいです……ルックスも美少女です」
すず「起こす呪文があると言ってたわね」
かおす「はい……オネエチャンノネボスケ」
石像の少女「チノちゃん!?」
かおす「本当に起きました」
元石像の少女「なんだぁ……夢かぁ……はっ!」
かおす「!」
元石像の少女「小っちゃい!可愛い!もふもふ!」
かおす「あば^〜」
すず「この感じ…この子がシャロちゃん千夜ちゃんの言ってたココアちゃんね……」
ココア「何かわからないけど私の妹だよッ!」
かおす「あば^〜
お姉ちゃん……」
ココア「もっと呼んでッ!」
かおす「お姉ちゃん……お姉ちゃん……」
すず(かおすちゃんにとっては天国ね)
水色髪の少女「ココアさん……」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
すず(この子がチノちゃんね……)
チノ「ココアさん、その人を離してください」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
かおす「あばっ!?何か寒気を感じます……」
チノ「今までも…これからも…異世界平行世界がいくつあっても…ココアさんの妹はただ一人……
この香風智乃ですッ!!依然変わりなくッ!」
ココア「チノちゃん、オーラ仕舞って!?」
すず「嫉妬がオーラになって見える……この子には絶対に姉を渡さないという……『スゴ味』があるッ!」
チノ「お見苦しいところをお見せしました」
すず「いいもの見せてもらったわ」
かおす「素敵です」
チノ「忘れてください」
ココア「私の一番の妹がチノちゃんなことは変わらないからね」
チノ「一番?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ココア「ええ?何でそうなるの?」
チノ「順番なんかつけないで、ただひとりだと言ってほしいのです……
ほかに誰が必要なんですか?私以外はいらないと決めないなら、
二人で再び眠りにつきましょう……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ココア「チノちゃん落ち着いて、NO EXIT ORIONはきららじゃないよッ!?」
チノ「はいかYESで答えてください。
ココアさんの妹は私だけですね?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ココア「もちろんだよッ!」
チノ「まあ、いいとしましょう」
すず(これだけ愛されてるのにかおすちゃんを妹にしようなんて結構強欲なのね……)
かおす「疑似姉妹……尊いです……
血縁がないからこそ純粋な想いだけで繋がった姉妹
生まれではなく自らの意思で選んだ姉妹
まさに夫婦、いや夫婦よりも強い愛で結び付いた『家族』
照れ隠しでそっけない態度を取りつつ独占欲を抑えきれないほど誰よりも姉を愛する妹
クーデレでツンデレでヤンデレ
コミュニケーション力が高いため気が多く浮気性に見えてその実ただ一人の妹だけは特別な姉
互いが互いの半身でありどちらも欠かすことができない必然性がそこにあり
運命が二人を結び付け、運命を越えた確かな絆がそこにあり……
」
すず「かおすちゃん、自分の世界から戻ってこないわね」
チノ「やめてください……」
ココア「もっと聞かせてッ!そのチノ運命は燃え尽きるほど熱いよッ!」
チノ「ココアさんまで調子に乗らないでくださいッ」
ココア「ぐはぁっ目がー目がー」
すず「これがチノ目潰しね……」
すず「ありがとう、面白い話がたくさん聞けたわ」
かおす「ありがとうございました」
ココア「もう帰っちゃうの?また遊びに来てね」
すず「これからもここに住むの?」
ココア「ボロボロの遺跡だけど、私はチノちゃんと暮らしたこの木組みの街が好きだから」
チノ「また調子のいいことを言って……ですが、それは同意です」
かおす「必ずまた来ます……お二人ともお元気で」
チノ「私達はそうそう病気にはなりませんし、怪我もすぐに治ります。
人間であるあなた達こそ体に気を付けてください」
ココア「またね」
すず「また会いましょう」
チノ「さて、リゼさんを起こしに行きましょうか」
ココア「待ってチノちゃん、忘れてることがあるよ」
チノ「何でしょうか?」
ココア「もう、おはようの……」
チノ「ふふっ、ココアさんは欲しがりですね……」
完
お読みいただき、ありがとうございます。
マメ他のレギュラーもどこかにいるかもしれませんが今回はここまでで。
途中、間違えて1を張り付けてしてしまいました。どんな操作ミスかわからねーと思いますが私もわかりません。
当然ですが、こみががごちうさの2000年後なんてのはここだけのオリジナルです。
先日、間違った連想から柱の女ココアというネタが発生してしまったのでこのSSになりました。
私が書くとほぼ百合コメディにしかなりませんがそれもご愛敬です。
ズキュゥゥゥンはノルマです。
佐 倉 T r i c k
拝読しました! さすが作者様! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ! そこにしびれる! あこがれるゥ!!
... いや、本当に書いたんかい!! いやはや、誠にありがとうございます。
かおすちゃんの想像力が岸辺露伴先生並に爆発してて笑いました。やはり漫画家というのはそういう性を背負っているのだろうか...。
蘇った柱の女たちが随分とフレンドリーでにっこり。そして唐突なヤンデレチノちゃんいいすね (あば^~~)
思ってた以上にジョジョ要素多くてうれちい。これで今夜も... くつろいで熟睡できるな...
>>36
コメントありがとうございます。本当に書きました。
遺跡探索してくれそうなきららキャラは少ないので取材旅行として漫画家先生に来てもらいましたが、狂言回し役以上に活躍してくれました。特にかおす先生は2次創作で動かしやすいキャラだと思います。
嫉妬チノちゃんはナナラビ(エイプリルフールネタ)発で原作にも輸入されたので公式です、多分。ヤンデレは拡大解釈?はい。
吉良ココアは出てこなかったのでご注文はシアーハートアタックですか?だけ置いておきます。※続きません。
佐倉Trick流行れ
投稿乙です
柱の男ならぬ石像の女ですね
石仮面ならぬ、ティッピーを頭にのせて究極生物になりそう
「私が究極のお姉ちゃんになるよ! チノちゃ〜ん!!!」
「ココアさん なにするんですか!! ティッピーがかわいそうです」
>>38
コメントありがとうございます
「ココアさんは、そのままで『私にとって』究極の姉です
ほ か に 何 が 必 要 な の で す か ?」
本当にどうでもいい余談なのですが、これまで、となりの吸血鬼さん(きららじゃない)の灯を「原作設定を守る」「死ネタは使わない」両方やった上で吸血鬼にする2次創作を考えていたのですが、このSSをアレンジすることでようやく叶えることができました。
きららとはほとんど関係ありませんが、きっかけとなったこと感謝します。
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