[Attention!]
この作品は『恋する小惑星 (アステロイド) 』を題材としたSSです。
あくまで上記原作とは一切無関係な所謂二次創作 (或は三次創作) です。
創作の関係上、大いに独自設定 ・ 捏造 ・ 原作を逸脱した点が存在します。
SSによくある会話形式ではなく、モノローグや背景描写などを多分に含みます。
その関係で文字が多く、読みづらいです。
本作は、2022年5月24日〜5月25日に投稿した『あお 「君の心を覗きたいんだ』とリンクしています。宜しければ、こちらについてもご確認ください。
きららBBS版: https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3793&ukey=0
Pixiv版: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17654759
書き溜めありです。と言うより、既に最後まで完成しています。
最後に、私は大の恋アスファンです。こんなに素敵な作品を生み出してくださったQuro先生には、感謝してもしきれません。
以上の点を了承してくださる方は、どうかお付き合いください。
風が、吹き抜ける。
その通り道を辿るように、木の葉が舞い上がる。
ぞわぞわするんだ。いつでも、今日みたいな夜は。
少し狭いベランダに、天体望遠鏡を広げて。
角度を調整して、導入を済ませて。片手には、星座早見盤を持って。
そして、その傍らでは。
「みら、今日は晴れてよかったね」
わたしの大切な親友が、微笑みかけている。
「そうだね。この時期は雨ばっかりだもん、今日も駄目かと思ったよ」
そう返しながら、わたしは空を見上げる。
たとえ手を伸ばしても、決して届かないけれど。恒星の光は、確かにこの目に届いている。
ずっと遠くから、ずっと昔から。今、この瞬間まで。
そう。こんな静かな夜には、甘い甘いコーヒーなんか飲んで。
あおと小噺をして過ごすのが、至高なんだ。
「ちょっと大人になった気分だよね、こうやって夜にお話してると」
望遠鏡の接眼レンズを覗きながらわたしがそう問いかけると、数秒も経たずに返事が返ってくる。
「確かにそうかも。わたしだけじゃないと思うんだけど、小さい頃はうんと早くに寝ちゃう生活だったから」
良い子はもう寝る時間。いつの時代も、馴染み深い標語。
そうしたら、今のわたしたちは悪い子?
「ねぇねぇ、あお。ちょっと思ったことがあるんだけど」
黄昏れていたあおに話題を振ってみる。
「ん、なになに?」
「大人になるっていうことは、悪い子になるってことなのかな?」
「いやいや、どうしてそうなるのさ」
即座に突っ込みが入る。流石に唐突すぎたか。
改めて、思考の経緯を説明。あおはなおも首を傾げている。
「うーん、それはどうかなぁ。単に子どもと大人の境目は睡眠時間だけでは引けないっていうのもそうだけど、夜に起きてることが悪いことだとは思わない」
あおの言わんとすることは、わたしもよくわかる。
夜間に働いている人もいる。夜間に学校に通う人もいる。眠れない夜を過ごす日など、誰にだってあるだろう。
「だから、その全てを悪いことと切り捨てるのは何か違うよね、ってことでいいかな」
「そうそう。悪い子にならないために星を見るのも禁止です、とか言われたら、わたし泣いちゃうもん」
「あはは、あおなら本当に泣きそう...」
容易に想像できてしまうのだ。大好きな天体観測を禁止されて、不貞腐れながら目に涙を浮かべるあおの姿が。
「閑話休題」
あおの一言で、意識が現実に戻る。議論を続けよう。
「でもさ。早寝早起きをすることは、逆に凄く良いことなんだよね。それは間違いない」
生活リズムの意味でも、生活の質という意味でも。
「特に成長期はね。だから、小さいうちはそれを念押しされるんだよ」
ぐうの音も出ない正論。では、こうして夜に起きていることを選んだわたしたちは、どんな状態か。
早く寝たほうが良いことは知っているけれど、この時間帯にしかできないこと ─星空の観察─ をしたかった。それ故、この選択をした。
それは、自分の時間に、自分の選択に、責任を持てるという証。わたしたちは、それを受け入れて夜を過ごす。
要するに、自分で起きている時間を ─活動して、何かを生み出す時間を─ 制御できること。それが、大人になるということなのだろうか。
「今日のみら、なんか理屈っぽい」
そんなコメントが返ってきた。あおにそう言われると、確かにそんな気がしてきた。
「いいじゃない、こんな素敵な夜なんだからさ。多少生産性のない話で盛り上がるってのも」
ぐいっとコーヒーを一口。甘さと苦さが混ざりあった、不思議で優しい味が広がる。
「よくそんな甘いの飲めるね...」
あおは苦笑しながら、マグカップに入ったコーヒーをすする。案の定、ミルクも砂糖も一切入っていないやつを。
「逆に、そんな苦いのわたしには飲めないよ」
わたしは、砂糖とミルクをたっぷり入れたコーヒーを飲みながらそう返す。
皮肉ではない。文字通り、わたしの舌がお子様なだけ。
大人っぽさって、結局こういうところにも現れるんだよね。
こういう瞬間に限らないが、あおはとても大人びて見えることが多い。
冷静に意見を述べたり、論理的に物事を考えたり。わたしに足りないものを、あおは当然のごとく持っている。
勉強熱心で、特に天文に関することなら何でも知っているのではと思うことすらある。
それに、行動力もとてつもない。幼い頃にささやかな約束をした程度の、同じ部活の同級生の家に住んでいるこの状況自体が、既に行動力の現れなのだ。
でも、わたしは知っている。あおの側面はそれだけではないってことを。
真面目さ故に度々見せる、ちょっと抜けたところ。
自分の趣味をわかってくれる人には、意外とぐいぐい攻めるところ。
人間は誰しも多面性を持っているとよく耳にするが、あおを見ているとそれをひしひしと実感させられる。
単純には語れない。だからこそ、面白いのだと。
「な、何かな。そんなに見つめられると恥ずかしいよ」
わたしの視線にいよいよ耐えられなくなったのか、あおは顔を赤らめながら申し出る。
「んー? 何でもないよ。ただ、あおはかわいいなって思ってただけ」
不意打ちのからかい。悪意はないが、ついついやりたくなってしまう。
「か、かわっ!? わたしが!?」
「そだよー。かわいいの、あおは」
うんうんと、多少大袈裟に頷いてみせる。でも、かわいいと思ったこと自体は本当なんだよ。
「や、やめてよ... 恥ずかしい...」
顔を真っ赤にして照れてしまうあお。そう、君はかわいいんだ。
何よりも、その反応がね。
今日も今日とて、星の輝きは筆舌に尽くしがたい美しさだ。
わたしたちの肉眼ですら確認できるほど、強く強く輝いている。
昔は、空を見上げてそれを眺めているだけで満足だった。
「綺麗だな」で終われば、それで充分だった。
今は、違う。それらが、点ではなく形を持った物体であることを知っている。
ずっとずっと昔に形作られ、ずっとずっと昔に放った光が、今この空に映し出されているということを、知っている。
不思議だと思ったことは何度もある。何度も調べて、何度も感嘆した。
そして、その中で度々見かけた文字列があった。「理由はよくわかっていない」という文言だ。
この世界は、解き明かされていない謎で満ちている。
それこそ、この空に映る星の数ほど。いや、もしかしたらそれ以上かも。
わたしは、あおの星を見つけたい。世界中で誰も見つけていない、あおの星を。
そうして、いつかそれを見つけたなら。その星の持つ謎を、追い求めてみるのも面白そうだ。
どの位置にあって、どのような組成で、いつ頃に、どうやって形作られたのか。ぱっと考えただけでも、これだけの謎が思いつくのだから。
「それはいい考えだけど、まずは見つけないと何も始まらないんだよね」
それは、その通り。所謂、捕らぬ狸の皮算用というやつ。
「わたしの悪いところだね。色んなものに興味を持って手を出して、ついつい迷子になっちゃう」
自分の部屋の本棚を思い返す。ここ1年くらいの間に、随分と本のジャンルが増えた。
「わたしは、むしろそこがみらのいいところだと思うんだけどね」
不意を突くように、あおに突然褒められた。しかも、わたし自身が欠点として挙げたことを。
「ど、どういうこと?」
「あ、みら照れてる。かわいい」
「ちょっと! 今それは置いておいてよ!!」
先程からかった件のお返しなのだろうか。油断も隙もない。
「ごめんごめん。それで、話を戻すけど」
そこで一旦息を吸って、あおは再び話し始める。
「わたしたちって、最初は天文に興味を持って地学部に入ったわけだけどさ。入ってみたら、地学ってそれだけじゃなかったよね。石とか地面の話、大気や気象や気候のこと、海や川や大地の成り立ちの話、地形の話... まぁ、最後ら辺は地理も入ってるけど」
「境目が難しいよね」
「そうだね。それはそうとして。わたしは全部を全力で楽しめるほど器用じゃないから、積極的にそれができるみらが凄いと思う。最近、やっとコツを掴めてきた気はしてるけど」
あおは、そう言ってコーヒーを口に運ぶ。マグカップから漂う湯気が、ゆらゆらと揺れている。
「そっか。そう言われてみたら、わたしって結構器用なことしてるのかも。何だかんだ、他の部員の皆が言ってることもわかるようになってきてるし」
イノ先輩然り。ナナちゃん然り。チカちゃん然り。それから、桜先輩やモンロー先輩、そして当然、あおが話していたことも。
「ある意味で、みらはわたしの目標なんだよ。どんなことにも夢中になれるところ、いつも見習わせてもらってる」
あおはそう言って微笑む。月下美人という言葉を体現したような佇まいに、一瞬どきっとしてしまう。
「わ、わたしはそんな立派な人じゃないよぉ...」
若干上ずった声でそう返すしかできない、今のわたしの余裕のなさよ。
ただ、そう。この流れになる前に遡ると。
興味を持ったことを貪欲に調べれば、そこから何か面白くて新しいものが、生まれ出るかもしれないから。
やりすぎない程度に、わたしはわたしの生き方を貫こう。
「あ、飛行機だ」
赤と緑の光が、点滅しながら動いている。肉眼でもはっきり見えるくらい明るい。
「わたし、昔あれをUFOだと勘違いしたことあるんだよね」
「あ、あおもそうなんだ。わたしもー」
実際、幼い頃にあれを目撃して、初見で飛行機だと思える人はそう多くないのではないか。勝手に、そう思っている。
「もしも、本当に宇宙人がUFOに乗ってわたしたちの元にやって来たら、みらはどうする?」
「と、唐突な大喜利!? えーっと...」
こういう質問は、考えれば考えるほど難しくなる。
「... 取り敢えず、地図を渡して一緒に星咲を探検します」
あおは、それを聞いてくすりと笑った。
「うん、模範的地学部員って感じ」
「だって、折角遠くから来てくれたってことになるはずだし、この町の面白いところをいっぱい知ってほしいと思って」
尤も、わたしたち地学部員がそれをすると、観光地巡りより水路の痕跡を辿ったりする方にだいぶ偏りそうだけれども。
「因みに、あおだったらどうする?」
ここで負けじと逆質問。あおは、少し考えて視線を上空に移した。
「わたしだったら、今みらとしてるみたいに、一緒に星を見るだろうね。宇宙人さんが住んでる星がどの辺にあるのか知りたい」
それを聞いて、わたしもくすりと笑みを浮かべる。
「うん、模範的地学部員って感じ」
まぁ、あおならそう答えるよね。予想は何となくできていた。
「逆に、宇宙人さんが住んでる星から見える夜空の様子も気になる。地球も点みたいに見えるんじゃないかな」
あおの言う通りだ。少なくとも、地球から簡単に行き来できる距離に高度な知的生命体が定着する天体があるという証拠はない。感覚としては、わたしたちが火星や木星を望遠鏡で観測するのと似たイメージになるだろう。それと同時に、ふと思った。
「地球との距離次第では、もしかしたら地球が今ほど発展する前の景色が見えてるのかも。光の速度の関係で」
そうしたら、きっと衝撃を受けるだろう。まだまだ自然ばかりだと思って来てみたら、高層ビルが立ち並び、夜も明るいところはずっと明るい、眠らぬ星に着いていたとなれば。
「まさにタイムマシンってわけだね。尤も、そんな遠くからこの星にやって来れる科学力があるだけで、あまりにも充分すぎる話だけど」
あおのコメントに、わたしも私見を述べる。
「いいじゃん、夢があって。想像するだけでも面白いわけだし」
本当に地球外知的生命体がどこかの天体に存在するのなら、かれらも同じことを考えているのだろう。それとも、もう発見していたりして。
どちらにしても、わたしたちは追い求めるのだ。
そこには、解き明かされていない大きな謎が、きらきらと輝いているのだから。
「さてさて、そろそろ日付が変わるね。わたしのときに予告した通り、用意してあるよ。プレゼントを」
あおは、どこか演技がかった声でそう呟く。
「わたしのときと全然違うや。あお、全然隠そうとしないんだもん」
わたしがサプライズを狙ったのとは対極的。一応、何を用意しているのかは秘密にしていたし、わたし自身も知らないようにしていたが。
「初めからお祝いすることを伝えておく方が、気疲れが少ないと思ったからね」
あおのその言葉は、字面以上に重い意味を持つ。恐らくは、親の転勤が決まった関係で引っ越し問題に揺れていたときのことを言っているのだろう。
それから、わたしたちがコーヒーを飲むのに使っている、このマグカップの件も。あのときは色々と大変だった。
「そっか。楽しみにしてるね」
手短に、ただ素っ気なさは感じさせないように、そう返答した。
しかし、わかっていてもどきどきする。かちかちと、部屋の時計の針の音が聞こえてくる。
息を飲む。満天の星空の下、その日は果たしてやって来た。
あおが、優しさのこもった声で祝福してくれた。わたしは、それに笑って応える。
「うん、ありがとう。あおにお祝いしてもらえて、とっても嬉しい」
6月13 日。かつて小惑星探査機「はやぶさ」が地球に還ってきた日でもある今日は、わたしの誕生日だ。
そんな特別な日を、あおと一緒に迎えることができた。あおの誕生日のときもそうだったから、尚更感慨深いものがある。
「ということで、早速だけど。はい、どうぞ」
あおにプレゼントを手渡される。わたしは、ゆっくりと、丁寧に、ラッピングを解いていく。わりかし小さめの箱に入っていたそれは...。
「う、腕時計!?」
群青のベースに銀色の文字盤が浮かぶ、使い勝手の良さそうなアナログ式の腕時計。しかも、驚きはそれだけではない。
「こ、この文字盤、よく見たらくじら座の模様が入ってる」
やばい。これ、絶対高いやつだ。直感でわかる。
「丁度みらにぴったりの贈り物が見つかって、本当によかった」
あおは、何事もなかったかのように笑みを浮かべている。その実、金額的な負担はそれなりに大きかったのではないだろうか。
「わ、わたしなんかが貰っちゃっていいのかな...?」
嬉しいのに、どうしても戸惑いが隠せない。わたしはきっと、このプレゼントに見合うような人間ではない。
「そんな風に思わないで。逆に、みらだからこそ貰ってほしいの。日頃の感謝の気持ちとか、みらにしてもらった諸々のお返しとか、他にも色々あるからね」
あおの真っ直ぐな視線が、わたしを完全に捕捉して離さない。今のあおは、本気だ。
「値段なんて、本当は関係ないんだ。確かに安い買い物ではなかった。それは認めるよ。でもね、わたしはこれがいいって思ったんだ。これをみらにプレゼントしたいって、心からそう思ったんだよ」
「あ、あお...」
「だから、ね? 受け取って欲しいよ。わたしの、気持ちを」
ぐいぐいと攻めるでもなく、でも諦めモードというわけでもなく。ただひたすらに、本心を曝け出して。
無垢で清らかな、優しさ。わたしは、それを受け入れるだけで良かった。
「... うん、わかった。ありがとう、あお。大切にするね」
そう言って、わたしは時計の文字盤をそっと撫でる。
丁寧に刻まれたくじらのパターンが、ますます愛おしく思えた。
「いやー、参ったよ。てっきり食器系で来るものかと」
マグカップ、お茶碗、という流れが続いていたから、今度は箸とかお皿とかではないかと予想していた。まさか時計だとは。
「正直、わたしも最初はその方向で考えてたんだよね。でも、なんか違うかもって思ってさ。それで改めて悩んでたときに、部屋の時計が目に止まって」
「ほうほう」
「その日も結構遅い時間まで起きてたから、急いで眠る準備をしたんだけど、一通り準備が終わったときに気付いたの。時計をプレゼントするのがいいんじゃないかって」
成程。そんな経緯で、プレゼントの内容が決まったのか。
「やっぱり凄いよ、あおは。わたしじゃとても敵わない」
あおの場合、思いついてからの行動力も特筆すべきものがある。またもや、それを思い知ることと相成った。
「うーん、来年はわたしももう少し高いものにしようかなぁ」
プレゼントとしての価値は値段よりも気持ちだと、先程あおに言われたことは承知の上だけど。どうしても、そう考えてしまうのが人間の性だ。
「気にしないで、そんなこと。知ってると思うけど、わたしは何を貰っても嬉しいんだから」
あおは、わたしがプレゼントしたお茶碗を、それはそれは丁重に扱っている。今しがた彼女が言った言葉は、間違いなく本当のことだろう。
「おっけー。じゃあ、来年の誕生日プレゼントはわたしが描いた漫画でもいいよね」
冗談めかして意地悪な一言... のつもりだったのに。
「えっ、本当に!? 是非とも欲しいよ、永久保存するから」
「ふぇ!?」
意外すぎる反応に、変な声が出てしまった。きらきらと、あおの表情が煌いている。
にこにこと笑うあおが、小悪魔みたいに見えてしょうがない。兎に角今は、この流れを止めないと後が怖い。
「どんな作品なんだろう、楽しみだなぁ」
「じょ、冗談だから! 今の話は忘れてー!!」
その後、少し話をして何とか誤解は解けたものの。
「えー、ざんねん」
そんな反応を見せるあおに、ついどきりとしてしまうのだった。
「夜もだいぶ更けてきたね」
あおが、小さくあくびをしながら言う。
「そろそろ寝よう。明日... じゃなくて、今日も早いもん」
正確だけど、どこか妙な言い回しになってしまった。
「あははっ、何それ」
それに反応して、あおが笑いだす。
つられて、わたしまで笑いがこみ上げてきて。
1分くらい、そのまま笑って。それから、やっと落ち着いた。
「ねぇ、あお」
少し目が細くなっているあおに、話しかける。
「なぁに?」
「今日は、本当にありがとうね」
あおは、それに笑って応える。
「これくらい、お安い御用だよ」
とはいえ、だいぶ眠たそう。わたしも、眠くなってきた。
小さく伸びをして、望遠鏡を片付けようとして、手を止めた。
最後に、これで星空を眺めておこう。接眼レンズに、顔を近づけた。
間もなく、視界には星空が鮮やかに映し出される。
あぁ。なんて、美しいのだろう。
何度見ても、退屈しないのが星空だ。途方もない距離を経て、天体の煌めきはこの惑星に射影を作る。
色も、明るさも、見える時期も、実に多種多様だ。ある意味で、多様性に満ちていると言って良い。
このレンズの向こうには、広大な宇宙が広がっている。
その中に、わたしたちの夢は息を潜めている。
若しくは、じっと待っている。わたしたちに見つけられるのを。
ならば、見つけよう。そして、解き明かそう。
一人では難しくて、とてつもなく不安なその道のりも。
君と一緒なら、どこまでも行けるよ。
そんな、特別なわたしたちでいられることが。
きっときっと、何よりの幸せなんだよね。
わたしだけの幸せの形は、君がいないと作れないから。
これからも、仲良くしてね。あお。
望遠鏡を仕舞い、ベランダから部屋へと戻る。
実のところ、また近いうちにそれは広げられることになるだろうけど。
今日のところは、メリハリを付けよう。数時間の後には、いつものように朝が来るのだから。
「それじゃ、おやすみ」
あおがそう言って、部屋に戻っていく。
「うん、おやすみ。素敵な夢を」
ごろんとベッドに寝転がりながら、わたしも返事をする。
しんと静まり返った部屋。時計の音だけが、相変わらず規則正しく鳴り続ける。
部屋の時計と、あおから受け取ったばかりの腕時計の音が、シンクロしてこの部屋に響く。
ますます深まっていく暗闇に身体を預けると、心地よい眠気が全身を包み込む。
今日は、何をしようか。どんな一日にしようか。
そんなことを考えながら、ゆっくりと、瞼を閉じた。
静かに瞬く星咲の夜空に、そっと見守られながら。
始まったばかりの今日という日を、そっと抱きしめながら。
--fin--
[あとがき]
はい、ということで終わりです。みらちゃん、誕生日おめでとう!!
今回も、例によってみらちゃんの誕生日である6月13日の始まりと、作中でのあおちゃんのお祝いメッセージをリンクさせてみました。こういう作品外での調整も、こだわると楽しいものです。
この作品は、遅くとも今年1月頃にはみらちゃんのお誕生日記念SSとして計画していたものとなります。尤も、以前あとがきで述べた通り、内容自体はここ最近で殆ど仕上げたのが実態ですが。
一時は投稿できないかもしれないとすら思っていたため、完成まで辿り着けて素直に嬉しいです。
私の作品を何作か読んでくださった方なら既にご存知だと思いますが、『恋する小惑星 (アステロイド)』は私にとって特別な作品です。
元々地学 (特に天文学、地球惑星科学、宇宙開発など) に興味があったことと、作品を通じて新しい知識を得ることが好きだったことが、まさに本作の持つ魅力を堪能するのに充分な下地となってくれました。
そこから、登場キャラクターに心からの愛情を憶えるようになった今では、誇張抜きで一番好きな漫画 ・ アニメーション作品だと自信を持って言えるようになりました。
本当に本当に、大好きなのです。だからこそ、こうしてあおちゃんに続きみらちゃんのお誕生日をお祝いできたということが、底知れぬ喜びなのです。
最後になりますが、ここまで読んでくださった方に心から感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
[これまで書いたSSリスト (順次追加) ]
・ 『あお 「くじら座の変光星の女の子」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3596&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29338408.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17271872
・ 『変な生き物 「遂に誰からも本名で呼ばれなくなった」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3602&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29371224.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17272934
・ 『クレア 「わたしは鍵の管理人」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3607&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29421806.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17274145
・ 『クロ 「この丘から見える星空は」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3619&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29460066.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17278807
・ 『きらら 「ツンツーンください!!!!!!!!」 サンストーン 「いきなりでけぇ声あげんなよ うるせぇよ」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3637&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29571518.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17279756
・ 『みさ「みらがかわいすぎて生きるのがつらい」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3650&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29631528.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17280762
・ 『シャミ子 「杏里ちゃん、一緒に帰ろ?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3668&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29760440.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17285569
・ 『千矢 「風邪を引いた夜のお話」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3681&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29831832.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17286656
・ 『スズラン 「飯奢ってくれ」 ロベリア 「図々しいわね、呪うわよ...」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3702&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29946896.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17289587
・ 『シャロ 「貴方が教えてくれること」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3720&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30014131.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17291478
・ 『みら 「あおー、ぼくの着替え知らない?」 あお 「!?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3727&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30053806.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17291693
・ 『舞 「わたしが歩んできた道は」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3742&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30108512.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17293779
・ 『千矢 「山で遊んだお話」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3754&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17318983
・ 『あお 「みらが知らない女性と仲良く話してる」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3764&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17415852
・ 『ランプ 「うつつさんがきらきらしています」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3770&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17474617
・ 『ユウ 「クラスのみんなにおでこぱしーしまくってたら海果がすねた」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3775&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17523413
・ 『桃 「シャミ子、ごめんね...」 シャミ子 「...」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3781&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17572005
・ 『あお 「君の心を覗きたいんだ」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3793&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17654759
・ 『小春 「全然釣れないよー」 ??? 《諦めないで!》 小春 「!?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3801&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17717125
・ 『みら 「このレンズの向こうには」』: このSS
それから、私的な話をひとつ。
ここ最近私生活が忙しさを増しており、その状態がこの先も暫く続きそうな見込みとなりました。
そのため、心苦しくはありますが、本作品をもって定期的なSSの投稿を休止したいと考えております。
時々気まぐれで投稿するかもしれませんが、更新頻度は激減するでしょう。
その旨、ご理解のほどよろしくおねがいします。
これまで、私の作品を閲覧してくださり誠にありがとうございました。
またお会いできたなら、そのときはまたよろしくお願いします。
誕生日おめでとう、みら。
まさか市●島瑞葉と同じ日だったとは……。
どうもいつものスズロベ推しの人です。
わかりました。今まで名作をありがとうございました。
我々は過去作を周回しつつ復活をお待ちしております。
>>40
どうもどうも、作者です。今は、恒常星5きらきらイノ先輩 (地) の実装が決まってひたすらハピハピしています (なお、お迎えできるとは限らない模様)
お話にあった「市●島瑞葉」氏を存じ上げていなかったので、検索してきました。こちらの方でよかったですかね? 一応誕生日は一致しているみたいですし。
https://dic.pixiv.net/a/%E5%B8%82%E6%9D%B5%E5%B3%B6%E7%91%9E%E8%91%89
それはさておき。今回 (とあおちゃん誕生日記念SS) の内容は、これまで色々SSを書いてきた中でも一際書きたかったものとなっておりまして。その点でいうと、一応の目標は達成できたのかなと思っております。
あ、こんなこと言ってますが、決して別に創作活動を完全にやめるわけではないので、その辺はご安心を。
だんだん3本/1ヶ月という数字がノルマみたいになってきてしまったのをこの機会に是正して、私生活と創作活動のバランスをうまくとっていきたいと考えたのが、今回の決定の根本にある理由です。要するに、みんなが私を忘れた頃に新作が上がってたり上がってなかったりするようになるってことです。
3月や4月に様々な場所で述べた通り、私は今後もきららBBS住人であり続けますから...!
投稿お疲れ様です
前の作品『あお 「君の心を覗きたいんだ」 』では味わえなかったリアルタイムで、感動です
休止、終わりではないけれど寂しい言葉です。
失礼ではありますが寂しさを貴方への(後学のため)質問と代えさせてもらってよろしいでしょうか?
>>42
作者です! カレル様、いつもコメントありがとうございます!
リアルタイムでのお祝い演出、味わっていただいたとのことで非常に嬉しく思っております。
休止という言葉については、どうか重く捉えないでいただけたらと。書けるときに書いて、投稿できるときに投稿するようになるってだけですので。尤も、その時間がなかなかとれないというのは確かに事実ですが...。
質問ですか! 正直滅茶苦茶嬉しい。何でも... とはちょっと言えないかもですが、答えられる範囲であれば勿論お答えいたします。どうぞお気軽に!!
>>44
返信が遅くなってしまい申し訳ございません。作者です! カレル様、質問コメントありがとうございます!!
そうですね... 私は、元々ソーシャルゲームをやってこなかった人間でして。
あるときふと「物は試しで何かソシャゲを始めてみよう」と思い立ち、アプリストアを眺めていたときに見つけたのがきらファンでした。
意外かもしれませんが、当時は「まんがタイムきらら」系列の作品を殆ど全く知らない状態で、辛うじて『ごちうさ』は多少見聞きしたというレベル。だから、他の皆様が感じるような「あの作品に出てくるあの子がゲームに登場している」という感覚は、正直あまり憶えませんでした。
でも、きらファンはそんな私をも気前よく受け入れてくれました。
そこからあっという間に「きらら」の魅力に引き込まれ、今では『恋アス』を始めいくつもの作品を推すようになった私。
いわば、「きららSSの執筆者」としての今の私がいるのは、偏にきらファンのおかげといっても過言ではないのです。
... 途中からなんか違うことを書いてるような気もしますが、以上で質問への回答とさせていただきますね。
回答ありがとうございます
入りはゲームからなのですね。私もきららに触れたのが2年前(アニマエールが再放送されていた頃)で、めっちゃ共感できますw
次の質問は「小説を執筆したきっかけ」をお願いします
>>41
いつものスズロベ推しの人です。
SSスレ用のハンドルネームを作ってみました。
>市●島瑞葉
そうです彼女です。
きららキャラの誕生日はRe:ステージ!キャラのと関連付けて覚えています(なお両作品とも全員の誕生日を覚えているわけではない模様)。
……アニメまぞく2期とコラボせんかな、リステップ……。
>>46
続けての質問ですね。これは「きらら作品をテーマとした小説 (SS) を執筆するようになった切っ掛け」と解釈してよいのでしょうか? 了解しました。お答えします。
私は昔から文章を書くのが好きで、詩を書いたり (第3作であるクレアちゃんのSSでも述べた通り、私は中学生時代に詩を書くことを趣味としていました)、話題となった科学のトピックに関する文章を書いたり、誰にも公開するつもりのないオリジナル小説をのんびり執筆したりしていました。
そこに「きらら」の世界観が入り込んできて、加えて他の方の書かれたSSをよく読むようになり (このBBSにいらっしゃる方だと、例えば求道者様の『アリス「鏡の世界?」』などが該当します)、私もこんな文章が書きたい、私ならきっとこんな展開を書くだろう、というかこんな展開を見てみたい... などと考えるようになっていました。
私が執筆 ・ 投稿してきたSSは、そうやって蓄積してきたアイディアを、情熱の赴くままに書き綴ったものです。要するに、文章という表現方法で、登場人物を動かし物語を紡ぐことの楽しさを知っていた上で、きらら作品に触れることで創作のアイディアが次々と浮かんでいったのが、きららSSを執筆するようになった切っ掛けです。
またもや長々と書いてしまいましたが、質問の回答としてはこんな感じです。
>>47
作者です! スズロベ推しの方、改め「詠手」様、重ねてコメント感謝デース! ごめんなさい、投稿タイミング的な問題で気付くのが遅れました。
私、そちらの方はあまり詳しくないんですよね...。だから、気の利いたコメントが何一つ返せない。いやはや、お恥ずかしい限りです。
それはそうとして、やはりコラボレーション ・ クロスオーバーというものは夢と可能性があります。
どんどん広げよう、まちカドまぞくの輪。当時に、RPG不動産の輪も広げましょう。
私としては、恋アスの輪も広げていきたいものです。恋アスはいいぞ。
ありがとうございます
作品を読むと創作意欲が刺激される、というやつでしょうか。SS(星新一のショートショートだと思っていた)自体ほとんど読んだことがないので、いろいろなものを読んでみようかな
次の質問を今日の最後にします
1 本は紙派電子派?
2 「小惑星」以外の作品を書くときの筆のスピード
3 意識して書いていることは
です
>>50
なるほどなるほど。順に答えていきます。なんか「〇〇だけど何か質問ある?」スレみたいになってきたな...
1. 断然紙派です! 別にデジタル端末に疎いわけではないのですが、本は自分でページをめくる感覚が大好きなので紙で買ってます。そのせいか、部屋が本で溢れて大変なことに...
2. これに関しては、本当にまちまちです。特に『恋アス』だから速筆というわけでもないし、『恋アス』じゃないから遅いというわけでもありません。完成まで1ヶ月以上かかる作品もあれば、発案から2日間で仕上がった作品 (『桃 「シャミ子、ごめんね...」 シャミ子 「...」』が該当します) もあります。
3. 一概には言えませんが、「登場人物や作品を最大限リスペクトする」、「必要なら原作の徹底的なリサーチも厭わない」「原作などに登場したネタを積極的に拾う」「登場人物の心情や行動、他の登場人物との関係性などを丁寧に描く」ことは挙げてよいかと思います。
それから、私は執筆した大多数のSSにおいて共通のテーマを設定しているので、それを意識して書くことは大いにあります。
それが、『幸せの形』というものです。
幸せという概念に決まりきったテンプレートなどなく、その定義や理想は人によって違うものです。更に、それは日々の暮らしの中で出会ったもの (物、者) に強く影響されて少しずつ形を変えていきます。
まるで直方体の石を削って精密な彫刻作品を作るように、私たちは自分の幸せを彫刻していく。時に他者との衝突で思わぬ形に削れながらも、それが最終的な形を作るのに一役買う。
そういったことを毎日繰り返して、自分だけの『幸せの形』を作っていくのが人生というものなのだと、私は思うのです。
... いけませんね、こんな読む気をなくすような長文ばかり。一応、回答としては以上となります。
家に帰って返信来てるなと思ったら、8時には返信きていたんですね(笑)。朝早くから答えていただきありがとうございます。
いえいえ、楽しんで読んでいます。これも一種のよみもの。
2日で?まだ読んでいないので読みます!
ペンギノンさんの人生の哲学のようなものですね。私も今の輝きを曇らせないように頑張っていきたいです
質問のストックがあと2問なので最後、答えていただけたら幸いです
1 執筆のお供(食べるものや音楽)
2 名前の由来
ロベリアのSSで名前が決まってるみたいなので
>>52
そう言っていただけて嬉しい限りです。さて、質問の回答に移りますね。
1. 特に儀式じみたルーティーンはないので、時と場合によって「お供」は様々ですが... 例えばこんなことをしています。
・ 音楽を聴いている。きららな曲だったり、『恋アス』のサウンドトラックだったり、お気に入りのJ-POPや洋楽だったり。因みに、QueenやKing Crimsonなども聴いていたりする。
・ きらファンをやっている。周回とか育成とか。題材がきらファンの場合、ストーリーを見返すために立ち上げることも。
・ 投稿するSSの原作を読んでいる。内容のリサーチとチェックも兼ねているが、大体読み耽って執筆が遅れる。
・ おカタい本を読んでいることも。過去作でも何度か述べたが私は所謂理系であるため、そういった系統の本もいっぱい持っている。
・ 本当に集中しているときは、お供は一切ない。勢いに任せてぐいぐいと執筆を進める。
まぁ、要するに色々気まぐれでやってます。以上ッ!! (あ、因みに、1月に出したツンツーンSSのお供はジョジョ6部のアニメでした)
2. 名前の由来自体は過去の作品 (『千矢 「山で遊んだお話」』) で一度言及していますが、折角なのでもう一度。
私のハンドルネームの由来である「ペンギノン (penguinone) は、平面構造式がペンギンに似ていることに因んで名付けられた有機化合物です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%8E%E3%83%B3
https://www.chemspider.com/Chemical-Structure.10338857.html
他の候補としては、例えば「アルドゥルフィン (いるか座ε星の固有名称)」などがありました。今思えば、この名前微妙に呼びづらいな...。
結局、私の中でよりしっくり来た「ペンギノン」を名前として採用した... という流れです。
※ なお、私のきらファンのアカウント名はこれらとは全く違う名前なので、探しても多分見つかりません。
... と、こんな感じでどうでしょうか。参考になったかは全くわかりませんが、お役に立てたなら光栄です。
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