「城下町のダンデライオン」6巻が発売され、3日経ちました。
コミックスで読んだ方、更に言えばCOMIC FUZでリアルタイムで読んでた方々はその余りに壮絶な展開
ファレンハイト兄弟姉妹の言動にハラワタが煮えくり返ってるのではないのでしょうか?
しかし自分は、何度か読み返してる内に今回のエピソードで、作者の春日歩さんが描きたかった事
更にはファレンハイト兄弟姉妹の真の姿が、なんとなく見えて来たような気がしました。
そこで、ダンデリオン編の今後の展開の予想、ファレンハイト兄弟姉妹の考察、6巻現在での
ストーリー展開の考察などを述べるスレッドを作ってみました。
本当は本スレで書きたかったのですが、かなりの長文になりそうなので敢えて別個に立てました。
注意事項1・・・・あくまでも自分個人の感想、解釈、予想ですので間違ってたり
考えが偏っていましたらご容赦を汗
注意事項2・・・・考察スレですので、ほぼコミック6巻の完全ネタバレとなります。
まだコミックを買って無い方はくれぐれもご注意をば。
ハイドクラウト・ファレンハイトについて
恐らく今巻でもっとも胸クソなキャラと言えるのハイドクラウト
通称ハイド様では無いのでしょうか?
・輝様、栞様に対する暴力について
果たしてハイド様の暴力は、そこまで酷い物だったのでしょうか?
栞様とハイド様の最初の衝突(VOL54「日常の終わり」より)の
栞タグが「栞君!」と叫んだ直後の攻撃、栞様が「タグは渡さない」
と言った直後のハイド様の攻撃。これは、暴力と言うより、あくまでも
「栞様のタグを奪おうとしただけ」なのではないのでしょうか?(ハイド様の
手の動きを見る限りそう見える)しかし、何せバトルなど未経験の櫻田家
ましてや一番末妹の栞様にとっては、暴力等全くの未経験であり(恐らく
怒られて両親や兄弟姉妹に手を上げられた事も無い?)そんな彼女にとって
「単にタグを取ろうとした」ハイド様の行動も「暴力」に感じたのかも知れません。
・ハイド様と輝様のバトルについて
上で挙げた様に、「タグを取ろうとした」ハイド様の手の動きを「暴力と感じた」
栞様は腰を抜かしてしまう訳ですが、ここで輝様が栞様を助けに来て、ハイド様との
バトルになります。
・輝様の攻撃は「過剰防衛?」
妹に暴力?を振るわれた輝様は、完全に頭に血が登っており、「会話にならない」
程興奮しています。しかもハイド様が言っていた様に「まともに食らったら死ぬ」
程の攻撃を仕掛けます。「タグを取ろうとした」だけのハイド様と、「死ぬ程の
攻撃を仕掛けた」輝様。確かに過剰防衛と言えるかも知れませんね。
・実は切れ者?良い奴?ハイド様
さて、あくまでも「タグだけを狙ってる」ハイド様に対し、輝様は「妹に非礼を働いた」として
かなりの攻撃を仕掛けて来ます。流石にピンピンしてる状態でタグを取るのは無理と判断した
ハイド様は、腹パン、そして顔面パンチで輝様を完全にK・Oしてタグを奪います。
ここで放ったパンチは、輝様の様な能力では無く、「普通のパンチ」なのではないのでしょうか?
(勿論ダメージは相応に残りますが)
もし輝様の様に能力を発揮し、「まともに食らったら死ぬ」パンチを2回も受けたら?
1回目で腹に風穴が開き、2回目で顔面はぐしゃぐしゃになってたでしょう。
そして、栞様に対しては、タグだけを奪います。その際「タグは無くても死ぬ気になれば能力は使える
だから儀式が終わるまで能力は使わせるな」と言い放ちます。確かに輝様ならやり兼ねませんし
「それを防ぐ為に骨を折る」事も可能だったでしょう。しかし・・・・ハイド様はそれをしませんでした。
自分はここに、ハイド様の優しさを感じ、「実は良い奴?」と感じた訳です。
・ダンデリオン参加に対し、余りに不真面目だった?櫻田家
6巻VOL53「開幕」。櫻田家はダンデリオン参加を「バカンスの一環」と考え、全く気を入れてません。
やる気なのは茜様と輝様だけです。(そう言えば栞様もゲームしてましたね笑)
一方ファレンハイト家の面々は、VOL58「観測者」でほんの少し触れられていた様に
かなり壮絶な目に遭っていた様です。又VOL55「ズレた認識」では
暴力を振るわれるハイド様を(恐らく)リオニー様が庇ってるシーンも見受けられます。
これだけの目に遭い(恐らく、今後ファレンハイト兄弟姉妹が掘り下げられて行く展開で
更なる壮絶な暴力に遭ってるシーンも出て来るかも知れません)かつ、王家の地位も
地に墜ちた状態で、正に死地回復の気持ちでダンデリオンに参加した訳ですから
バカンス気分の櫻田家とは気合の入り方が違います。しかも、VOL56「ほんの予行練習」で
ライアン様が言っていた様に、ファレンハイト兄弟姉妹全員能力をずっと鍛えてた訳です。
そう考えるとVOL57「守れたもの」で葵様が言ってた様に「考えが甘かった」と考えるのも当然ですよね。
それだけの気合が有りながら冷静に「タグだけを」狙ってたハイド様はry
・ライアン様の「嫁取り」の真意、茜様を狙った事に対する真意
ファレンハイト家長男・バルドライアン様(愛称ライアン)は、最初から
茜を(ダンデリオンで優勝し、且つ自身が黄金の蒲公英を手に入れたら)
嫁に貰い受けると宣言します。そしてVOL55「ズレた認識」では、「君の様な純粋で
正義感の塊みたいな子を屈服させ、蹂躙出来ると思うと一番興奮する」と言い放つ程の
ド変態野郎です。が・・・・・
上に挙げた様なファレンハイト一族の壮絶な生涯を見るに、あの変態発言は
真意では無い様に思うのです。
・黄金の蒲公英争奪編は、ミスリード、ホンの序章に過ぎない?
恐らく、蒲公英争奪戦で櫻田兄弟姉妹は惨敗し、茜様を奪われる事になるでしょう。しかしそれは
ライアン様が言っていた様に茜様を蹂躙するのが目的では無く、別の理由が有ると思うのです。
恐らくライアン様は、ファレンハイト王国の惨状を茜様に目の当たりにさせるのが目的だと思います。
その上で、もうファレンハイト家だけではどうにもならなくなった王国を救済して貰うのが目的だと思います。
敢えて外者の血を注入して風通しを良くした上で茜様の純粋さ、正義感を利用して国民の信頼を取り戻す、
これが真の目的なのではないかと。
・決して「一線を踏み越えなかった」?ライアン様。
VOL56「ほんの予行練習」でライアン様は茜様のジャージ?を破ります。しかし、その下の下着?
までは破りません。もし本当に「予行練習」をしようと思うなら、下着まで一気に破り捨てるでしょう。
あのシーンも「タグを見つけるだけの手立て」であり、それ以上の事をする気は無かったのでは?
(まぁあれ以上の事をしたら本当にダンデライオンと言う作品そのもの、そして作者の春日さん自身が
袋叩きに遭ってたかも知れませんね笑)
・ファレンハイト家の能力について
現時点で、能力が完全に明らかになってるのはライアン様(浮遊能力)
と四女・プリーメル・ファレンハイト様(愛称メル)様の「ブレイクスルー」
(相手と自分の位置を入れ替える=例えば、自分が崖から落とされそうになった時
この能力を使うと、逆に相手を崖から落とせる?)だけです。しかも、メル様の
能力は文章で紹介されてただけであり、実際にはまだ発動してません。
ハイド様は、VOL54「日常の終わり」で光様の能力(自分と相手の背丈を自由に変えたり
成長を促進させる)や栞様の能力(動物や他の物体と自由に会話出来る)を
見抜いてる描写が有るので或いはそれ系の力かも知れませんね(ただ単にテレビで
能力を使ってる所を見たり、ネットで調べただけかも知れませんが)
長女・ダリエ・ファレンハイト様(愛称・ダリエ様)は・・・・
VOL58「観測者」で、自身の指を切って血を流してるシーンが有るので、「自身の血を相手、或いは
自分自身に与える事で、自分自身や相手の能力をアップさせる」でしょうか?
・ファレンハイトの残りの兄弟姉妹、そして
ラスト付近の展開に関する考察
さて、ダンデリオン編・6巻パートの考察もラストになりました。
ファレンハイトの中で、全く動きを見せ無かった残りの兄弟姉妹
(VOL53「開幕」での、ファレンハイト初登場シーンで映ってた
メル様に背負われたキャラと、ダリエ様とリオニー様の間に立ってるキャラ
そして、何やら仮面をつけたキャラ)
今の時点でこの3人に関しては全くわかりません。ただ、メル様に背負われたキャラは
VOL58「観測者」でメル様に「レオン」と呼ばれており、名前だけは分かっています。
(決して人形では無い模様笑)
そして・・・・VOL57「守れたもの」のラスト付近と、VOL58「観測者」のラストページに
登場した岬様。
特にVOL58のラストは、最初見た時は、「遠巻きに見ていた遥様を、ファレンハイトの誰かと
勘違いして警戒していた」と思っていました。が・・・
何か違和感がある。果たして遠巻きとは言え、肉親を見間違えるだろうか?更にVOL57の
台詞「そんな悠長な事してたら遥逃げちゃうでしょ!」これも、何かおかしい・・・・
もしかしたら、VOL57、58の岬様は、ファレンハイトの誰かが化けいてた物なのでは?
となると、現時点で動きの無い兄弟姉妹達の誰かの能力は「変身能力」?
以上、ダンデリオン編、6巻パート迄の考察感想でした!自分はFUZは登録していないので
あくまでも「コミック中心、しかも、3〜5回くらいしっかり読んだうえでの考察」
ですので、今度ここに書くのはいつになるのか汗
願わくば、途中で打ち切りになりません様に、そして、なるたけテンポ良く(作者の春日さんが)
本編を更新して呉れます様に汗
ちょい訂正
>>4、>>5で「ダンデリオン参加」「ダンデリオン優勝」と書いてますが
正しくはダンデリオン招聘を賭けた「開花の儀」でしたね汗
先程、何度目かの6巻再読をしていて、新たな疑問、訂正したい箇所
等が出て来たので再び色々書きたいと思います。
・目立った動きを見せなかったファレンハイト側の兄弟姉妹の名前について
リオニー様とダリエ様の間に立ってるキャラですが、「ローエンメイル」
と言う名前で、次男である事がチラッと書かれていました。
・ハイド様の能力・訂正版
ハイド様とのバトル中(正しくは「乱殺魔幻焉滅光斬」をハイド様に受け止められてから」)
輝様はハイド様に「パンチが軽くなった」「能力が(タグを取られて無いにもかかわらず)
使えなくなった?」と言われています。
実はその前、ハイド様は降参するフリをしてしてタグを取ろうとし、輝様に腕を掴まれています。
そして、一旦ハイド様の腕を離した後で「乱殺魔幻焉光斬」を放つが・・・と言う流れになります。
この一連の流れから見るに、ハイド様の能力は「自分の体に触れた物、或いはハイド様自身が
触れた物の力(王族の能力だけで無く、その人本来の力、怪力とか、視力が良いとか)を吸い取る」
なのではないのでしょうか?
・櫻田家とファレンハイト家の能力の比較
ここで櫻田家とファレンハイト家の能力の比較をしてみましょう。
櫻田家
瞬間移動、重力制御、物質作成、成長促進、物体会話、肉体限界(のパワーを出す)
確率計算、分裂能力、絶対命令
この中で実戦に使えそうなのは、瞬間移動、重力制御、肉体限界、絶対命令辺りでしょうか?
成長促進は、まぁ身体を巨人レベルまで大きく出来れば・・・と言った感じですね。物質作成も、例えば
「絶対破れない盾」を作れば使えそうですが、奏様の予算で出来るかどうか・・・
後分裂も上手く使えれば・・・
次にファレンハイト家の能力(判明してる物)
浮遊能力・強風・カマイタチ、能力吸収、体位置入れ替え、能力強化・分配
何か、ファレンハイト側の能力の方が戦闘向きの様な気がします。
・諸悪の権化?総一郎氏
そもそも父・総一郎氏はここまで危険(命に関わる)なイベントで
尚且つ参加国のメンバーのヤバさをどの位認識してたのでしょう?
キチっと調べ、その危険度も認知した上で、国の為とは言え
(大切な息子娘達を)送り込んだのだとしたら、余りに浅はか、且つ
スパルタが過ぎるのでは?
しかし、VOL53「開幕」で、「そう気構えず、羽を伸ばすつもりで楽しんで来てくれ」
と言っている所からも、総一郎氏もここまで危険なイベントとは思っていなかった
様に見受けられますが、これはこれで問題大アリだと思います。
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