新作ssを投稿します。この作品は他作品キャラ同士のカップリング要素がある作品なのでそういうのが嫌だという方はお戻りください。それから、私の別作品と設定を共有していますのでそちらを読まないと意味が分からないところがあります。予めご了承ください。
花名ちゃんの記憶が戻ってから数日が経過しました。あれから花名ちゃんはクレアちゃんに結婚を申し込みクレアちゃんはそれを受け入れたそうです。とてもめでたいですねー。そう、とてもめでたいです……。
「やっぱり、少し心が痛みますね」
花名ちゃんとクレアちゃんのことを応援すると決めたと言っても私は花名ちゃんのことが好きだったわけですから、花名ちゃんが幸せになってうれしいという気持ちと花名ちゃんを取られて悔しいという気持ちもあります。
「難しいものですね」
私はそう呟きます。こんな時は何かで気を紛らわせたいですね。私はそう思いながら商店街を散策します。
「あれはコミックエトワリアの最新号ですね」
そういえばそろそろ発売日でしたね。花名ちゃんの記憶喪失ですっかり忘れていました。
「すいません、これをください」
私は店の人にそう言ってコミックエトワリアを購入します。それから急いで家に帰って読みます。
「やっぱり、面白いですね」
私はコミックエトワリアを読みながらそう呟きます。私と同じくらいの年齢の人たちが描いていることがすごいです。特にかおす先生の漫画がすごく面白いです。この人たちはまんが家という職業でとても忙しそうなのであまりお話したことはありませんでしたがどんな人たちか興味がありますね。会いに行ってみますかね。私は彼女たちのいるところに向かうことにしました。
「ここがまんが家さんたちがいるところですね」
私はにゃおす寮の前でそう呟きます。どんな人たちがいるのかとても楽しみです。
「ごめんくださーい」
私はノックをしながらそう呼びかけます。しばらくすると中からあわただしい音が聞こえてきて小さな女の子が出てきました。
「あばばばば、何のごようですかー?」
「コミックエトワリアの作家さんですよね?ファンです。会いに来ました」
私がそう言うと彼女は驚いたような顔をしました。
「ごめんなさい。今は小夢先生も姫子先生もウイング・V先生も出かけていていません」
彼女はそう言いました。ん?ということは……。私は彼女の手をつかみます。
「あなたがかおす先生なのですね?お会いできてうれしいです」
私は彼女に向かってそう言いました。
「それで、私に何かごようでしょうか?」
にゃおす寮のリビングに案内された私はかおす先生にそう質問されました。
「もちろん、かおす先生に会いに来たんです」
「あばばばば。私にですか?」
「そうです、かおす先生のまんがを読んでからかおす先生のファンになったんです」
「あばっ。私なんかのファンですか?えっと……」
あ、そういえばまだ名乗っていませんでしたね・
「私は百地たまてといいます。かおす先生のように異世界から召喚されました」
「あ、私はかおす。本名は萌田薫子です。かおすと呼んでください」
私が名乗るとかおす先生も名乗りました。
「えっとそれで、たまてさんはどうして私なんかのファンになったんですか」
「実は私可愛い女の子が出てくるまんがが大好きなんです。それで、かおす先生のまんがにもかわいい女の子たちが出てきてそれに話も優しくて面白かったのでファンになりました」
「そんな風に言ってもらえてとてもうれしいです。私ほかの人にそんなこと言われたの初めてです」
かおす先生はそう言いながら涙を流しました。というか、今気になることを言ったような……。
「あの、かおす先生?元の世界にはファンはいなかったのですか?」
「一人も……いませんでした……。でも、エトワリアで漫画を描いてファンレターももらってそして、ファンの人が会いに来てくれる。私はとても幸せですー」
そんなことを言いました。かおす先生は結構泣き虫ですね。すごくびっくりです。でも……。
「かおす先生ってとてもかわいいですね」
「あばっ?わたしがかわいいですか?」
「そうです。まるで、萌えまんがのキャラクターのようでとてもかわいいです」
「あばばば、私なんかが萌えまんがのキャラクターみたい。そんなの萌えまんがのキャラクターたちに申し訳ないです。それにかわいいというのは小夢ちゃんのような人のことを言うんです」
それから、かおす先生はいろいろとネガティブなことを言ってきました。結構自己評価低い子ですね。
「自信を持ってください。かおす先生。かおす先生はかわいい。私が保証します。それとも、かおす先生はファンの言葉が信じられないのですか?」
私がそう言うとかおす先生は涙を流しながら、
「たまてさん、ありがとうございます」
と言いました。
しばらくリビングでお茶を飲んでいるとかおす先生が口を開きました。
「あ、そういえばたまてさんは萌えまんがが好きなんですよね」
「大好きです」
私は即答します。
「それなら、私の部屋を見ていきませんか?」
かおす先生がそう言ってきました。
私はかおす先生に案内されてかおす先生の部屋に向かいます。まんが家さんの部屋に入るのは初めてなのでとても楽しみです。ある部屋の前でかおす先生が止まります。
「どうぞ」
かおす先生はそう言いました。どうやらここがかおす先生の部屋のようです。
「失礼します」
私はそう言いながら部屋に入ります。
「うわー、これは」
私は部屋を見た瞬間感嘆の声を漏らしてしまいます。かおす先生の部屋にはまんがだけではなく美少女フィギュアの類やアニメのポスターもたくさん並べられていました。まさにオタクの部屋でした。
「実は私もこういう萌えまんがのような美少女が出てくる作品が好きなんです」
かおす先生はフィギュアの一つを手に取りながらそう言いました。そのフィギュアのキャラクターは違う世界だからか私が知らないキャラクターでしたがとてもかわいい女の子でした。
「すばらしいです。かおす先生」
私は先生に近づいてそう言いました。
「ほ、本当ですか」
「はい、とても素晴らしい部屋です」
「ありがとうございます」
「このキャラクターはなんていうキャラですか」
「ああ、このキャラクターは……」
そうして私たちは時間を忘れて語り合いました。
しばらくすると話していると玄関のほうで音がしました。時計を見るとかなり長い時間話していたみたいです。
「あ、もうこんな時間になっています」
「なら、私は帰ります。」
私はそう言って帰ろうとします。するとかおす先生に腕をつかまれました。
「あの、たまてさん。いえ、たまてちゃん。実は元の世界にはこういうオタク話できる友達がいないのでたまてちゃんといっぱいお話しできてとても楽しかったです。またお話してくれますか」
そのまま上目遣いでこう言われました。なんでしょう、すごくかわいいです。
「私もかおす先生、いえかおすちゃんとこういうお話ができてとても楽しかったです。またお話しましょう。それから、私のことはたまちゃんとお呼びください」
「ありがとうございます。たまちゃん」
そうして私とかおすちゃんは友達になりました。
かおすちゃんと友達になって少し経過しました。私はかおすちゃんとお話をしたり、原稿を手伝ったり、料理を作ってあげたりと充実した日々を過ごしています。それから、ほかのまんが家さんたちともお話をするようになりました。でも……。
「かおすちゃんとお話しするのが一番楽しいです」
そんなことをつぶやきながら今日も私はかおすちゃんのところに向かいます。
「おや?あそこにいるのは」
かおすちゃんのところに向かう途中でかおすちゃんを見つけちゃいました。
「こんなところでどうしたんですか?かおすちゃん」
「あ、たまちゃん」
私はかおすちゃんに話しかけてみました。
「実はまんがの取材のために少し遠出をしたいのですが、一人では少し不安なのです。でも、ほかの皆さんは予定があるのでどうしようか悩んでいたのです」
かおすちゃんはそう言いました。私は少し考えます。
「なら、私がついていってあげます」
私がそう言うとかおすちゃんはすごくかわいい笑顔になりました。
「あばばばー。い、いいんですか」
「もちろんです」
「迷惑じゃありませんか?」
「大事な友達のためですから全然迷惑じゃありません」
「大事な友達……。あ、ありがとうございます」
そうして、私はかおすちゃんの取材についていくことになりました。
かおすちゃんと一緒に歩くこと数時間休憩をはさみながらようやく目的地の港町に到着しました。
「うわー、これがエトワリアの港町ですかー」
港町に着くなりかおすちゃんがそう感嘆の声をあげました。まあ確かに異世界の港町ですしそういう感嘆の声をあげる気持ちもわかります。さてこれからどうしますかね。そう考えていると。
ぐーー
おなかが鳴ってしまいました。
「そういえばお昼の時間を過ぎていましたね」
私たちはお昼ご飯を食べることにしました。
「わー、どれもこれもすごくおいしそうですー」
「そうですね」
港町だけあって海鮮料理がたくさんあります。そしてどの料理もすごくおいしそうです。私たちは悩んだ末に料理を決めました。しばらくして料理が来ました。
「「いただきます」」
私たちはそう言って食事を始めます。海の幸がふんだんに使われた料理はとても美味しく、あっという間に料理を食べてしまいました。
「いやー美味しかったですねー」
「そうですね、とても美味しかったです。でも……」
「でも?」
「私はたまちゃんが作る料理のほうが好きです。毎日だって食べたいくらいです」
かおすちゃんがそんなことを言ってきました。嬉しいことを言ってくれますね。
「かおすちゃんは大切な友達ですから。これから何度だってかおすちゃんのために料理を作ってあげますよ」
「大切な友達……」
かおすちゃんが小さく何かをつぶやきました。
「どうしましたか」
「いえ、なんでもありません。あ、そうだ取材に来たんですからいろいろなところを見て回らないと」
「あ、そうですね」
そうして私はかおすちゃんと一緒に色々なところを見て回りました。港町の様々なものを真剣な瞳で見つめスケッチをしたりメモ帳に何かを書いたりするかおすちゃんの姿はとてもかっこよくてかわいかったです。私もかおすちゃんのために何かをしてあげたいそんな気分になりました。そして、気が付くと夕方になっていました。
「そろそろ、今日泊るところを探しましょうか」
「そうですね」
そうして私たちは泊れるところを探したのですが……。
「どこの旅館も空いていませんでしたね」
「そうですね」
私たちは夕食を食べながらそんな会話をします。一人だけなら泊れるところもあったのですが、二人以上泊れるところはありませんでした。
「ごめんなさい、たまちゃん。私なんかの取材についてきたばかりにこんなことになってしまって。迷惑でしたよね?」
かおすちゃんが涙目でそう言ってきました。
「迷惑なんかじゃありません。それにかおすちゃんについていくと決めたのは私です。だから、気にしていません」
私はかおすちゃんにそう言います。
「たまちゃん……。ありがとうございます」
かおすちゃんはとてもかわいい笑顔でそう言いました。
「やっぱり、かおすちゃんには笑顔が似合いますね。かわいいですよ」
「あばぁっ?」
かおすちゃんは真っ赤になりながら驚きました。うん、とてもかわいいです。
「食べ終わったら。もう一度どこか泊れるところがないか探してみましょう」
「そうですね」
そうして私たちは泊まれるところをもう一度探すことにしました。
少ししてようやく泊れるところを見つけました。少し値段が高かったですが、背に腹はかえられません。お金を払って泊ることにしました。なぜか、受付の人に変な目で見られました。
「ちょっと変わっていますね」
「そうですね」
私たちが泊るところは少し変わっていましたが泊れるならよしとします。
「それでどっちが先にお風呂に入りましょうか」
私はかおすちゃんに聞いてみます。
「たまちゃんが先に入るべきです」
「いいえ、かおすちゃんが先に入るべきです」
「たまちゃんが」
「かおすちゃんが」
「たまちゃん」
「かおすちゃん」
しばらくそんな問答を繰り返した後、じゃんけんで負けたほうが先に入ることになりました。勝ったのは私です。つまり、かおすちゃんが先に入ることになりました。
「かおすちゃんがお風呂に入っている間何をしましょうかね」
私はそう呟きます。それにしてもこのホテルはなんかおかしい気がします。どうしておかしいと思うのかその原因を探るために少し部屋を探索することにしました……。
「こ、これは……」
そうして見つけてしまいました。この部屋にはあれなものがありました。つまり、このホテルはただのホテルではなくいわゆる○○○というやつでした。本来こういう場所は男女二人で利用するものです。それを女の子二人で利用するわけですから受付の人に変な目で見られるわけですよ。
「とりあえず、これは隠しておきますか」
かおすちゃんに見つかったら大変なことになりますし隠すことにしました。ほかにもあれなものがないか探して隠します。一通り見たころかおすちゃんがお風呂から上がったようです。
「お先ですー」
そう言ってかおすちゃんは部屋に入ってきました。お風呂上がりのかおすちゃんはとてもかわいかったです。ここがあれな場所ということもありつい変な想像をしてしまいます。
「じゃ、じゃあ私もお風呂に入ります」
私は変な想像を追い払うために急いでお風呂に入ります。私はかおすちゃんにここがあれな場所だと知られたくないので急いでお風呂に入ります。烏の行水です。そうして私は急いで部屋に戻ります。
「上がりましたー」
私はそう言って部屋に入ります。部屋のベッドの上にはかおすちゃんがいました。けれど、様子が少しおかしかったです。
「かおすちゃん……?」
私は小さくそう呟きます。
「たまちゃん。ここっていわゆる○○○なんですね」
どうやらばれてしまったようです。
「ここに泊りましょうといったのはたまちゃんですよね。つまりそういうことなんですよね?」
かおすちゃん身に着けている衣服を脱ぎながらそう言いました。違いますと言おうとしましたが言えませんでした。衣服を脱ぎながらかおすちゃんが言葉を続けます。
「私、たまちゃんが私なんかのファンだって言ってくれてとても嬉しかったんです。たまちゃんとオタク話をしてとても楽しかったですし、たまちゃんが原稿を手伝ったり料理を作ってくれたりしてとても嬉しかったです。私はたまちゃんのことが好きです。たまちゃんと恋人になりたいです」
衣服をすべて脱ぎ全裸になったかおすちゃんから告白されました。かおすちゃんの体はとてもきれいで私は目が離せなくなりました。
「だから、しましょう」
かおすちゃんがそう言いながら近づいてきます。かおすちゃんは私のことが好き。なら、私は……。私はかおすちゃんのことが好きなのでしょうか。私は花名ちゃんのことが好きでした。でも、花名ちゃんには私が入り込めないくらい仲のいい恋人がいます。だから、私はあきらめて花名ちゃんたちを応援することにしました。少し、考えて私は一つの答えを出しました。
「かおすちゃん。実は私好きな人がいたんです」
「え……?」
かおすちゃんの目が絶望に染まります。でも、やっぱりこのことは言わないといけないと思うから言葉を続けます。
「でも、その人には恋人がいるんです。そして、その二人はとても仲が良く、私が入り込める隙間なんてなかったんです。でも、私はそれに気づかずその人に告白して振られました。私はいっぱい泣いてしまいました。それからその人は恋人の記憶を失ったんです。この時私はチャンスだと思いもう一度告白してみました。でも、その二人の絆は私が思っていた以上に強く私はまた振られてしまいました。この時私は思ったんです。もうかなわないんだと。だから、その二人を応援することにしました。まったくショックじゃなかったといえばうそになりますね」
「たまちゃん……」
「でも、そんなときにかおすちゃんに出会ったんです。かおすちゃんはとても頑張り屋さんでかわいくて、私とおんなじ趣味を持った女の子です。あんなにオタク話をしたのはかおすちゃんとが初めてでした。かおすちゃんと過ごすのはとても楽しかったです。いつの間にか失恋の痛みも消えていました」
私は一度深呼吸をします。
「私もかおすちゃんが好きです。かおすちゃんと恋人になりたいです」
私もかおすちゃんに告白します。
「たまちゃんっ」
かおすちゃんが泣きながら抱き着いてきました。
「ありがとうございます」
そのままそう言いました。
「たまちゃん……」
かおすちゃんが顔を近づけてきました。だから、私もかおすちゃんに顔を近づけます。
さようなら、花名ちゃん。心の中で花名ちゃんに別れを告げながら私はかおすちゃんにキスをしました。
「「んぅっ」」
そんな声が漏れてしまいます。かおすちゃんの唇はとても柔らかく甘い味がしました。このままずっとかおすちゃんと唇を重ね合わせていたいですが少し息が苦しくなってきましたので一度唇を離します。
「たまちゃんの唇とてもよかったです」
「かおすちゃんのもよかったですよ」
「あの、実は私初めてだったんです」
「私も初めてでした。初めてのキスをかおすちゃんに捧げることができてとてもよかったです。」
「私も初めてをたまちゃんに捧げることができてとてもよかったです。とても幸せですぅ」
かおすちゃんがうれし涙を浮かべながらそう言いました。
「私もとても幸せです」
私たちはこのままベッドに向かいます。ベッドの上でもう一度キスをしようとして気づきます。私は服を着たままだということに。だから、私はかおすちゃんのように衣服をすべて脱ぎ去り生まれたままの姿になります。
「かおすちゃん、私の体どうですか?」
「とても、とてもきれいです」
「ありがとうございます。かおすちゃんもきれいですよ」
私はそう言ってかおすちゃんに顔を近づけ、もう一度キスをします。今度はさっきよりも長く深くキスをします。お互い初めてなので少したどたどしかったですがかおすちゃんとの初めての深いキスはとてもよかったです。
「「はぁはぁ……」」
私たちは唇を離します。唇が離れると私とかおすちゃんの間にきれいな銀の橋がかかりました。
「かおすちゃん、私もう我慢できません。かおすちゃんともっと深くつながりたいです」
「あばー。私もたまちゃんともっとつながりたいです」
「かおすちゃん」
「たまちゃん」
私たちはお互いを求めあい激しく愛し合いました。
「かおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃん」
「たまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃん」
私たちはお互いの名前を呼び合いながら高みを目指します。そしてついにその時はやってきました。
「かおすちゃーん」
「たまちゃーーん」
私たちは甲高い声をあげてしまいます。
「「はぁはぁ……」」
そうして私たちは息を整えます。かおすちゃんの顔は汗などの液体で汚れていました。きっと、私の顔も同じようになっているのでしょう。でも、そんなかおすちゃんの顔はとてもきれいだと思いました。
「かおすちゃん、きれいですよ」
「あばぁ、たまちゃんもきれいですよ」
「かおすちゃん、私とても幸せです」
「私も幸せれすぅ」
「かおすちゃん愛しています」
「私もたまちゃんを愛していますぅ」
そうして私たちは今日何度目になるかわからないキスをして眠りにつきました。
翌朝、私は目を覚まします。なんで裸なのだろうと思いながら周りを見回します。となりにかおすちゃんが眠っているのを見て昨日のことを思い出します。
「そうでした、昨日はかおすちゃんと恋人になったんでした」
「すーすー」
私は愛しい愛しい恋人であるかおすちゃんの寝顔を見つめます。
「とてもかわいい寝顔ですね」
しばらく寝顔を見つめて、ふと今何時なのだろうと思い時計を探します。
「ああ、ありました」
時計を見つけます。それと時計とは別のあるものも見つけます。
「これは……」
それが意味することに気づき、これからどうするか考えます。
「う、うーん」
考えているとかおすちゃんの声が聞こえてきました。もうすぐ目を覚ます。そう思った私は急いでかおすちゃんのところに戻ります。そうして、目覚めたかおすちゃんにおはようのキスをします。
「あばばばばー」
唇を離すとかおすちゃんはびっくりしたような声をあげました。びっくりした声をあげるかおすちゃんもとてもかわいかったです。
「かおすちゃんおはようございます」
しばらくして落ち着いたかおすちゃんにあいさつします。
「おはようございますたまちゃん」
挨拶を終えた私たちはもう一度キスをします。
「それで、これからどうしますかかおすちゃん」
「今日も色々見て回りたいです」
「違います。私たちの将来のことです」
「あばばばばー、将来ですか」
「せっかく恋人同士になったんですし里でもかおすちゃんとイチャイチャしたいです」
「そうですね」
「でも、私とかおすちゃんは住んでいるところが違うじゃないですか?」
「はい」
「泊まるにしても夜は同居人に迷惑がかかると思います」
「そうですね……」
かおすちゃんが少し寂しそうな声を出します。
「だから、私たち二人の愛の巣を作ってそこに住みましょう」
「あばっ」
「朝はおはようのキスから始まり一緒にまんがの手伝いをし、食事は私がかおすちゃんのために毎日おいしい料理を作ります。そして、夜は恋人同士の営みをしてお休みのキスをする。そんな生活を私とかおすちゃんでするんです」
「あばばばばー」
かおすちゃんはびっくりしています。
「いや……ですか……?」
私はかおすちゃんにそう聞いてみます。
「いやじゃ……」
「え……?」
「いやじゃありません。私もたまちゃんと一緒に暮らしたいです」
「かおすちゃん。大好きです」
私はかおすちゃんにそう言い、抱き着こうとします。するとかおすちゃんが口を開きます。
「ふ、不束者ですがよろしくお願いします」
そういうかおすちゃんはとてもかわいかったです。
「ところで、かおすちゃんあそこに時計がありますよね」
「ありますね」
「その近くにも時計のようなものがありますね」
「あ、ほんとです」
「どうやら、あれは残りの利用時間を表しているようです。まだまだ利用時間は残っているようなのでもう一度しましょう」
「あばぁ」
かおすちゃんはびっくりします。そんな姿もとてもかわいかったです。
「いただきます」
私はそう言ってかおすちゃんに抱き着きます。そしてこう思うのです。花名ちゃんに素敵な恋人ができたということを伝えたとき彼女はどんな反応をするのだろうか。そう思いながら私は愛しい恋人をいっぱい愛するのでした。
というわけで投稿し終わりました。私の別作品でたまちゃんには失恋させてしまったのでたまちゃんに恋人を作ってあげたいと思いまして、同じオタクであるかおすちゃんが結構相性がいいのではないかと思いこの二人のカップリングssを書いてみました。こういう違う作品のキャラ同士のカップリングももう少し増えてほしいと思います。
そうそうそう!これですよこれ!絶頂の手前でお互いの名前を呼び合うやつ、好物なんですよ!!同じオタクでもグイグイ来るたまちゃんとネガティブ気味で保護欲唆られるかおす先生の組み合わせは素晴らしいです。
私のssでは脱出かおすさんのssのエピソードを元に結果だけ残っているカップルとして出てくるので、前日譚のようで感慨深いものがあります。(勝手に結び付けてすいません)
私は行為の部分は避けてしまう癖があるので踏み込んで書かれるところ尊敬します。
花名クレでたまちゃんが失恋してしまうように、作品をまたいだカップルは扱いが難しいところがありますからね…。
読ませていただきました!
かおすちゃんとたまちゃん、結ばれてよかった…
というかいきなり○○○とは……たまちゃんもすみに置けないですね…!
コメ返信です。
>>21
あなたからコメントが来てうれしいです。あなたのssのたまかお描写を見てこのカプもいいなと思ったので。ちなみに行為の部分のセリフはすこしパク……じゃなくて参考にさせてもらいました。
>>22
彼女たちはずっと幸せでいると思います。
>>23
結び付けてしまっても問題ありません。それから踏み込んでしまってもいいと思います。
>>24
私もこの二人が結ばれてよかったと思います。それから泊まるところを探していて見つけたところがたまたま○○○だっただけですよ。
- WEB PATIO -