第1話 一番人気のあるパン屋
近くの本屋で買った雑誌を、すずやベーカリーで読む、舘島虎徹
その雑誌に、見慣れない町のパン屋の記事を発見
すぐに店員、鈴矢萌に聞いてみる虎徹
虎徹「萌さん、山の方に町なんてありましたっけ？
その町で有名なパン屋が、今一番人気のあるパン屋らしいんですけど。」
萌「聞いたことがないわね。で、店の名前は？」
虎徹「ベーカリー保登っていう店みたいですね。」
萌「知らないわね。情報ありがとう。後で、芽や母に聞いてみるわね。」
しかし、妹の芽や母に聞いても、その店についての情報を得ることができなかった
念の為、友達の木ノ幡みらに聞いてみる萌
萌「みら、ベーカリー保登って知ってる？山の方のパン屋らしいんだけど。」
みら「知らないよ。それがどうかしたの？」
萌「今一番人気のあるパン屋らしいのよ。私の店も負けてられないわ。
みら、週末空いてる？空いているのなら、ベーカリー保登を視察に行くわ。」
みら「週末は空いているけど、店は大丈夫なの？」
萌「芽がいるから大丈夫よ。」
週末、ベーカリー保登の前には、萌、みら、虎徹の姿があった
第1話終わり
注意事項書き忘れました。すみません。
この作品は、恋する小惑星、アニマエール、ご注文はうさぎですかのコラボSSです。
両作品やそのキャラクターについて知らないひとは楽しめないと思います。
虎徹と萌の出会いについては、前作『虎徹の愛するパン屋』を読むとより楽しめます。リンク先は以下の通りです。
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=1584&ukey=0
>>2
正しく説明できていませんでした。すみません。
正しくは
虎徹と萌の出会いについては、前作『虎徹の愛するパン屋』に書かれています、です。
第2話以降は後ほど公開します。
ご感想お待ちしております。
読ませていただきました！
まさかのライバル店！
そしてすっかりすずやベーカリーの常連として馴染んでますね！
>>4
>>5
読んでくださいましてありがとうございます。
こてっちゃんはもちろん活躍する予定ですので、お楽しみに。
第2話 ベーカリー保登
山の方にある高台の町までバスで向かう萌、みら、虎徹の3人
バスに揺られながら、3人とも眠ってしまっていた。
バスの運転手「次はー、山の手、山の手ー。」
萌「いけない、もう目的地じゃないの。
運転手さん、降ります。」
運転手「了解。」
萌「ほら、みら、虎徹さん、目的地に着いたから起きて。」
みら「すずちゃん、ここどこ？」
虎徹「も、目的地に着いたんですか？」
萌「そうよ。降りるわよ。」
山の方にある高台の町、山の手
ここに一番人気のあるパン屋、ベーカリー保登がある
3人は雑誌に書かれていた地図を頼りに歩き始めた
萌「本当に丘の上のに町があったのね。
ベーカリー保登の場所は町の外れみたいね。
およそ30〜40分歩くかしら？」
みら「え〜、3、40分も歩くのー？」
虎徹「ぱ、パンをたくさん食べるには少しでも多く歩いて、
カロリーを消費しないとね。」
萌「そうです。パンは美味しいらしいから、敵情視察ついでにパンをいただきましょう。」
みら「わかった、歩くよ。」
40分後、ベーカリー保登の看板が見えてきた
萌「看板が見えてきたわ。あと少しで到着よ。」
みら「やっと、目的地？疲れた。」
虎徹「ついに、ベーカリー保登のパンが食べれる。
急いで店の前にいかなきゃ。」
みら「こてっちゃん、待って〜」
店の前まで猛ダッシュする虎徹
後を追うみら
虎徹「着いた〜、疲れた。」
みら「や、やっと…ついた。」
少し遅れて萌も到着
萌「何、走っているのよ。これからが本番だっていうのに。ほら、この水飲みなさい。
ここが、ベーカリー保登ね。あら、かわいらしい外観じゃないの。」
萌から水をもらって、少し元気が復活する2人
虎徹「でも、田舎のパン屋って感じだよね。」
萌「草木に囲まれているからいい感じじゃないの。私の店も負けてられないわ。」
みら「も〜、二人とも話してないで店へ入ろう。」
続く
続き
店内に入る3人
保登モカ「いらっしゃいませ。」
虎徹「お、おススメのパンってありますか？」
モカ「クロワッサンが当店の一番人気ですけど、まもなく、サプライズパンが焼きあがりますよ。
そのパンの中身がわかったら、好きなパンをプレゼントしますわ。参加してみますか？」
虎徹「参加します。」
みら「ここのクロワッサンは月齢6ぐらいだね。」
モカ「あら、こちらのお客様は月がお好きなようですね？クロワッサンは三日月という意味ですね。あなたも、サプライズパン挑戦してみますか？」
みら「面白そうだから、挑戦してみる。」
モカ「そちらのお客様も挑戦しますか？」
萌「するわ。それで質問なんだけど、この店では、いつもそういうサービスをしているの？」
モカ「そうですよ。午後の当店のメインイベントです。全てのパンの中に違う食材が入っているのでそれを当てるという…」
母「モカ、サプライズパンが完成したよ。」
モカ「了解。みなさーん、サプライズパンが完成しました。さて、今日は何が入っているのかな？当ててみてくださいね。」
お客様全員「はーい。」
続く
続き
一斉にサプライズパンに群がる客
虎徹、みらもその中に加わる
萌「すごい人気だわ。客の出入りが少なくなる午後を見計らってこんなイベントを仕込むとは…
この店の人気の理由はわかったわ。後は味よ。もし、味が私の店よりも上だったら、完敗だわ。」
モカ「はい、サプライズパンは売り切れです。ゲットできたお客様は、中身が何か推理してみてね。それでは、推理開始〜」
虎徹「よし、サプライズパンゲットできたよ。味はというと…これは、本物のメロンが入ったメロンパンだね。」
モカ「お客様、正解です。お好きなパンを選んでください。」
みら「こてっちゃん、すごい。私もやっとゲットできた。んー、これはピーナッツバターパンかな？」
モカ「惜しいけど、残念。正解はピーナッツクリームパンでした。」
みら「そうか、残念。」
萌「あら、もう無くなったのね。虎徹さん、クロワッサン1つお願いね。」
みら「こてっちゃん、私にもお願い。」
虎徹「私は、2人の為に挑戦したわけじゃないんだけど…。
しょうがないから、1つずつね。」
萌、みら「ありがとう。」
クロワッサンを食べる、萌とみら
みら「お、おいしい。」
萌「わ、私の店よりもおいしい。完敗だわ。店員さん、この店のパンの焼き方を教えてください、お願いします。」
モカ「今は忙しいから、教えられないです。どうしても聞きたいなら、妹がやっている店があるから、そこを紹介しますわ。」
萌「お願いします。」
こうして、3人はモカの妹ココアの店へ向かった
第2話終わり
第2話、いかがでしたか。
今回は2週間ぶりなので、少し長編となりました。
ご感想お待ちしております。
次回はラビットハウス…？
やはりココアのことを信頼してるモカさんですね！
>>11
>>12
読んでくださいましてありがとうございます。
次回はラビットハウス編ですので、お楽しみに
クロワッサンの月齢とかさりげない天文ネタ良いです。
ラビットハウス遠征か、ココアが独立開業してる世界か、次回を待て、ですね。
>>15
読んでくださいましてありがとうございます!
恋アス2巻でクロワッサンネタがあったので、入れました
第3話ラビットハウス潜入
モカさんからもらった地図を頼りにラビットハウスに向かう萌、みら、虎徹の3人
しかし、地図の場所にあったのは、パン屋ではなく喫茶店のようで…
萌「場所はここで店名もラビットハウスであっているんだけど、ここどう見ても喫茶店よね？」
とりあえず、窓越しに店内の様子を観察する3人
虎徹「しかも、夕方なのにお客さんがほとんど見当たりませんよね？
本当に人気店なんですか？」
みら「店員は、全員私たちと同じ高校生ぐらいだね〜
コーヒーを淹れている子は中学生位にみえるよ。
あれ？その子の頭の上にウサギが乗っているよ。」
萌「そうだね。本物かしら？
あら、動いたわ、本物…みたいね。」
虎徹「え？ウサギが頭に乗っているの？
それって、飲食店として、衛生的にアウトだよね？」
萌「そうね。まあ、まずは店内に入ってココアという店員がいるか、聞くわよ。
いざ、潜入開始よ。」
みら、虎徹「潜入開始〜。」
続く
続き
一方こちらはラビットハウス
ココア「リゼちゃん、なんか店の外で覗いている人がいるよ。」
リゼ「何者だ？これで偵察のつもりか？笑わせる！
ちょっと、外を見てくる。」
チノ「リゼさん、コーヒーできましたから、青山さんにお願いします。」
リゼ「ココアに頼め。私は、外に覗いている奴らが何者か探ってくる。」
一方萌、みら、虎徹の3人は
萌「あ、店員さんがこっちに向かってくるわ。ばれたみたいね。
潜入作成、失敗だわ。」
みら「そうだね、あの店員さん、怒っているよ。」
虎徹「こっちへ近づいてくる…」
ついに、3人を捉えるリゼ
リゼ「何者だ！名を名乗れ。」
みら「こ、木ノ幡みらです。」
虎徹「た、舘島虎徹です。」
萌「私は、鈴矢萌というわ。」
リゼ「お前達、外で店を覗いていたな。
何が目的だ。」
萌「ここの店にココアという店員がいるはずなんだけど…」
リゼ「ココアに用か。
で、ここを覗いていた理由は何だ！」
萌「ベーカリー保登の店員のモカさんから、ここにココアという妹がいて、
私よりもパン作りが上手いから紹介すると言われて来たんだけど、
ここがパン屋ではなくて喫茶店だったから、様子をうかがっていたの。」
リゼ「モカさんの頼みなら、しょうがない。
ココア、お客さんだぞ。」
続く
続き
ココア「待って、今行くから。
おまたせ。私は、ココアだよ。ここ、ラビットハウスでバイトしてるんだ。
あなたたちは私と同じ高校生だよね。名前はなんていうの？」
萌「私は、鈴矢萌よ。」
みら「木ノ幡みらです。」
虎徹「た、舘島虎徹です。」
ココア「萌ちゃん、みらちゃん、虎徹ちゃんだね。
で、私に何の用なの？」
萌「萌ちゃんって…
まあ、ベーカリー保登がすごく人気あるから、
パンの作り方を店員のモカさんに見せてってお願いしたんだけど、
妹のココアの方が上手いからそっちに行って、と言われたの。だから、作り方を教えて！」
ココア「もー、お姉ちゃんったら。面倒ごとをこっちに押し付けて。
そりゃあ、パンの技術はお姉ちゃんに負けないけど…
萌ちゃんは、パンを作ったことがあるの？」
萌「実は、作ったことがないの。」
みら「え？すずちゃんって、いつもお店でパンを作ってい…」
萌「みら、黙って。
まあ、店がパン屋なので、お手伝いはするんだけど、一からパンを作ったことは無いの。
だから、作り方教えて。」
ココア「ここまで言われたらしょうがないなあ。
私が、作り方教えるから、ついてきてね。
みらちゃんと虎徹ちゃんも一緒にやろう。」
虎徹「わ、私は食べる係で…」
ココア「虎徹ちゃんも一緒にやるよ。」
虎徹「お、お願いします。」
こうして、3人はココアとパン作りをすることとなった
第3話終わり
2週間ぶりに第3話公開しました
ラビットハウス編、いかがでしたか？
感想お待ちしております
>>21
読んでくださいましてありがとうございます
出会って3秒で友達のココアちゃんなので、押しは強くしました。
なので、こてっちゃんも完敗です。
妹が一気に３人も！
「ココアの方が上手い」（←言ってない）こう言えば喜んで教えてくれそうなあたり、相変わらず策士ですね。
>>23
>>24
読んでくださいましてありがとうございます
すずちゃんは策士ですね
次回もお楽しみに！
食べる係なんて言われちゃったらやっぱり気になりますねー…
パンの感想とか…次回が楽しみです！
>>26
>>27
出会って3秒で友達がモットーのココアちゃんですからね
そこは意識して書きましたよ
パンは何パンが登場するのでしょうか
お楽しみに！
第4話 ぱ、パンツパンだと？
虎徹、萌、虎徹はココア、チノ、リゼと一緒にパン作りを開始した
ココア「それじゃ、みんなでパンを作るよ！」
全員「よろしくお願いします。」
ココア「まずは、下準備だよ。
みんな、パン作りをなめちゃいけないよ。
少しのミスが完成度を左右するんだからね。」
虎徹「そ、そうなんですか…」
リゼ「まあ、確か最初にココアと一緒にパンを作った時にも言っていたな。」
萌「そうよね。パン作りは生地作りが一番重要ね。」
ココア「さずが、萌ちゃん。パン作りがわかっているね！」
萌「まあ、父と母が言っているのを聞いてただけなんだけど！」
本当は作ったことがあるのに初心者ぶる萌
これも、保登家のパン作りの技術を盗むための作戦だ！
ココア「今日は、私は、初めてリゼちゃんとチノちゃんとパン作りをした時と同じ、
ドライイーストを使用した焼きうどんパンを作るよ！
ドライイーストは酵母菌なんだよ！これが無いとパンがふっくらしないからね。」
チノ「酵母菌はパンに含まれている菌んだから、悪い菌ではないですよ。」
虎徹「酵母菌ぐらいなら知っているよ。」
みら「私も知っているね。」
チノ「え、そうなんですか！」
初めてパンを作った時に酵母菌を悪い菌と勘違いしていたチノ
しかし、虎徹とみらは酵母菌の存在を知っていたようだった
ココア「みんな、ここから作る材料と作るパンを決めて。」
萌「私は、マーマレードにするわ。」
みら「私は、イチゴジャム。」
虎徹「私は、あんぱんにする。」
ココア「では、パン作りを始めるよ。
みんな、一斉にパンをこね始める
萌「ココアさん、生き生きとしていますね。」
ココア「この時のパンがもちもちとしてすごくかわいいんだよ。」
萌「かわいい、ですか…」
ココア「パンをかわいいからこそ、素晴らしいパンが出来上がらないよ！」
萌「わかったわ。」
この時、萌は知った
ココアは心から楽しんでパン作りをしていることを！
それに対して、自分は仕事でいやいやパン作りをしていたことを！
そして、この気持ちが、すずやベーカリーに欠けていることを！
パン生地が出来上がり、次の工程としてパンの形づくりに入った
チノ「今回私は、ウサギにします。」
リゼ「私は、ワールドギース風にずるぞ！」
虎徹「私は、普通に丸い形かな。」
みら「私は、星座パンを作るよ！」
ココア「星座パン？いいね！」
萌「私は、店では新商品として採用されなかった、かわいいパンツパンを制作するわ！」
リゼ「ぱ、パンツパンだと？
そ、そんな破廉恥なもの作るな！」
萌「え〜、かわいいのにー。
わかったわ、普通のマーマレードパンにするわ。」
残念ながら、鈴矢萌のかわいいパンツパンはラビットハウスでも実現しなかった
第４話終わり
お待たせしました
3週間ぶりの第4話です。
いよいよパン作りが始まりましたよ！
感想をお待ちしています。
萌ちゃんのかわいいパンツ入りパンはどこで買えますか？
途中でいいことに気付てるのにパンツパンで持ってかれます。
ごちうさ組よりもまともにパン作りをしています…！
パンツパンへの執念…
>>32
>>33
>>34
読んでくださいましてありがとうございます！
パンツパンはどうしても入れたかった内容なので…
気になる方は恋アス1巻79ページをご覧ください
商品化は…恋アスアニメのスタッフに任せました!
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