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【きらファンSS】ゆっくりでも、がんばりますっ
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1 名前:ルナ・ソレイユ◆yodjdoerBO2[age] 投稿日:2019/08/05 16:37:41 ID:wDG7LGFm5m
きららBBS新参者のルナ・ソレイユと申します。

別の所で投稿した作品ですが、細かいところ(場合によっては大きなところ)が違う加筆修正版になります。

あとそこそこ百合要素強めなので注意です。

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2 名前:ルナ・ソレイユ◆yodjdoerBO2[sage] 投稿日:2019/08/05 16:39:10 ID:wDG7LGFm5m
今、私はとってもそわそわしています。

 なぜなら、今日は花名さんとお花摘みにいくからです!

 「栄依子ちゃん、冠ちゃん、たまちゃん、またねー!」

 花名さんが来ました!…栄依子さんたちの前ではあんな笑顔するんですね…。私は、私は花名さんにとって…。

 「クレアちゃん!?はわわわわ…どうしよう…時間間違えちゃったかなぁ…。」

 「違いますっ花名さん!わ、私3時間くらい前からいたので!」

 「ふぇ、私3時間も遅刻しちゃったの!?」

 「い、いえっ!花名さんはあってます!私が早く来すぎただけで…。」

 「そ、そうだったんだ…よかった…。」

 花名さんと話していたら、いつのまにかさっきまでのブルーな気持ちはなくなっていました。

えへへ、今日は花名さんとせっかくのお出掛けなんですから、楽しみましょう!

3 名前:ルナ・ソレイユ◆yodjdoerBO2[sage] 投稿日:2019/08/05 16:41:33 ID:wDG7LGFm5m
   *   *   *
 「うーん…前にたまちゃんたちと来たときにはこの辺りにあったんだけど…。」

 「見つからないですね…。」

 まだギリギリシーズンのはずですが…。私たちはお花探しに難航中です。

 「こ、こうしてるうちに、また雨になったら…。」

 「それは大丈夫です!今日は1日晴れです!」

 「な、何でわかるの?」

 「コルクちゃんのお店で売ってた道具を使ったんです!」

 「なんでも置いてあるんだね…。」

 話していると、あっという間に奥の方まで来ました。

 「なかなか見つからないね…あっ!」

 「花名さん、どうしたんですか?」

 「こ、これだよね!」

 花名さんが指で示した先には、探していたお花がありました!

 「花名さん、すごいです!」

 「い、いや、全然大したことじゃないよ!」

4 名前:ルナ・ソレイユ◆yodjdoerBO2[sage] 投稿日:2019/08/05 16:43:41 ID:wDG7LGFm5m
   *   *   *
 「どこに飾ろうか?」

 「どうしましょう?」

 「おぉ!花名ちゃんにクレアちゃん!お花は見つかったんですか?」

 里に戻ってすぐ、たまてさ…たまちゃんに会いました。

 「うん!それで、どこに飾ろうかって話してて…。」

 「ほほう、なるほど…。残念ですが、私には思い当たる場所はないですね…。」

 「こっち、きて。」

 「わかりました!あ、それではー!」

 そう言ってたまて…たまちゃんはコルクちゃんの方へ。お店の手伝いでしょうか?

 「うーん…どうしようか…。」

 じーっと考えている花名さん。…とってもかわいいです。天使です。はなちゃん…

 「クレアちゃん?どうしたの?」

 「ふぇ!?な、何でもありましぇん!」

 いつのまにか花名さんを見つめてしまっていました!申し訳ないです…。

5 名前:ルナ・ソレイユ◆yodjdoerBO2[sage] 投稿日:2019/08/05 16:46:01 ID:wDG7LGFm5m
 「あら?クレアに花名じゃない。」

 「ん。花、見つかった?」

 続いて歩いてきたのは栄依子さんに冠さん。

 「うん、見つかったよ!それでね、どこに飾ろうか迷ってるの…。」

 「うーん、そうねぇ…。ちょっとクレア、いい?」

 そういうと栄依子さんは私を花名さんから離していきます。

 「え、栄依子さん?」

 「ねぇ、クレア、」

 声を潜めて栄依子さんは言います。

 「花名のこと、好きなんでしょ?」

 「ふぇ!?にゃんでわかったんでしゅか!?」

 驚きすぎて、噛みまくりです…。

 「見たら分かるわよ。恋する乙女の顔だもの。」

 「…。私は、花名さんのことは聖典を読んで知ってはいたんです。でもその時はまだ、かわいい娘だなとしか思っていなかったんです。」

 私は気づいたら語りだしていました。

6 名前:ルナ・ソレイユ◆yodjdoerBO2[sage] 投稿日:2019/08/05 16:49:15 ID:wDG7LGFm5m
 「でも、この前、きららさんといっしょに召喚を行ったときに…」

 『一之瀬花名、です』

 「って。今思うと、多分一目惚れでした。ですが、その時はまだはっきりとは気づいていなかったんです。ちゃんと気づいたのも、このまえの雷雨の時、木の中でのことでした。」

 私の中のふわふわした気持ちが言葉になって出てきます。

 「あのとき花名さんがいなかったら、私、のろしを上げることもしていなかったかもしれません。花名さんがいてくれたから、勇気が出てきたんです。私は、これからもずっと、花名さんといたいですっ!」

 「はい、よく言えました。それじゃあ、少し手伝ってあげる。…花名もそうだし…ね。」

 なんと、栄依子さんが手伝ってくれるそうです!でも、どうやってでしょう?

7 名前:ルナ・ソレイユ◆yodjdoerBO2[sage] 投稿日:2019/08/05 16:50:52 ID:wDG7LGFm5m
 「ねぇ、花名。その花、召喚の館の中がいいんじゃない?」

 栄依子さんは花名さんのところに行ってそんなことを言いました。

 「確かに、えーこの言う通り。」

 冠さんも賛成します。

 「うん、そうだね!じゃあクレアちゃんの召喚の館にしよう!」

 「それじゃあ、私たちはこれで。」

 「じゃあね、花名。」

 「うん!ありがと!」

 あれ、お二人とも帰ってしまいました…。

 「それじゃあ、いこっ!クレアちゃん!」

 こちらに微笑みかけてくる花名さん。かわいい、かわいいですよぉ…。

8 名前:ルナ・ソレイユ◆yodjdoerBO2[sage] 投稿日:2019/08/05 16:53:21 ID:wDG7LGFm5m
 というわけで、よくわからないまま召喚の館に着きました。

 「それじゃあ、開けますね。」

 扉を開いて中に入ります。

 「うーん…どこがいいかなぁ…」

 2人でお花を飾る場所を探します。

 その時、外でガタン、という音がしました。

 「どうしたのかな…あれっ」

 花名さんがドアに手をかけますが、開きません。

 …栄依子さんの手伝いってこれですか!

 「と、閉じ込められちゃったよぉ〜!」

 「…ここまでお膳立てされちゃったらやるしかないです…!」

 「クレアちゃん?」

 「あのっ、花名さん!」

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