こんにちは!カレルと申すものです
5作目というキリが良い(わたしの中で)数字なので、いつも以上に気合を入れて書きました
こちらは「サジちゃんの病み日記」というまんがタイムきららMAXで連載されていた作品の二次創作です。
今作は「サジちゃんの病み日記」の後日談として制作しました。そのため原作の壮絶なネタバレがあります。そのため原作を読んでから本作読むことをお勧めします。
シリアスとほのぼのの半分が含まれています。
少し長くなりそうなので、何分割かして投稿しますが、最後までは書いていないので投稿が遅れる可能性がありますので、そこはご容赦ください。
注意事項
*キャラクターの独自解釈
*独自設定
*原作との乖離
*妄想
等が含まれるので苦手な方は注意してください
サ「 」み「 」日記
..................................
7/24 天気 晴れ 7:00起床
晴天が続き、夏を実感するようになった、今日もいい日
になりそうだ今日もひかりちゃんに会えるのかと思うと
わくわくする。少し違和感を感じる、うさぎの事件から
4か月くらいかだんだん大きくなっている、なんなんだ
ひかりちゃんとはなしているとうさぎの声が聞こえてく
る こ「 」わ「 」い
こ「 」わ「 」
7:30
すこしおちついた そのあいだうさぎが言っていたこと
を思い出した
きっとこわいからだ、ひかりちゃんに「
」
ちがう、「 」られるのがこわい うしなう「 」
こわい 「 」うがこわい
ひかりちゃんが「 」
もうだめかも 「
」
8:00
もう学校へ行く時間だ まったく私はとんだ大馬鹿もの
だ 私はひかりちゃんを不幸にしてしまう、もう潮時だ
ありがとう さようなら
..................................
「この日記の日付、三日前のものだ…」ぼろぼろの日記を読みながら橋口メロは言った。
「三日前、つまり私たちと別れた後に行方不明になったってこと?」不安の混じった声で江戸川ひかりは返した。
[少し前]
ふたりは学校に来なかった月宮沙慈(通称サジちゃん)様子を確認するため彼女の自宅を訪ねていた。
「ひかり、サジちゃんの家は隣でしょ 気づかなかったの」メロがあきれ顔で聞いた
「いやぁ〜先週末は家族でお出かけしてたから気づかなかったよ。 たぶん体調不良だと思うから、沙慈ちゃんがすぐに元気になれるようにおいしいごはんを作ろうかな〜」ひかりはのんきな口調で答えた
(ほんとにひかりは楽天的だな)とメロはサジちゃんの家のインターホンを押しながら思ったが、インターホンの音が少し不気味に響く家に違和感を覚えた
「ひかり、うまく表現できないけどなんか嫌な予感がする」メロの深刻な顔を見たひかりも、これまでの楽天的な考えが間違いなのではないかと思い始めたようだ。
「おーい!」
「...」
家の中に呼びかけるも反応がない。しばらく様子をうかがったのち、しびれを切らしたメロは玄関のドアに手を伸ばしノックした。
「お〜い いるんだろ〜 いるなら返事してくれ〜 ひかりもいるぞ〜」
「...」
サジちゃんの部屋には誰もいないのか物音ひとつ聞こえない、不安感が頂点に達したメロはドアに耳を押し当て中の音を聞くことにした。
『おかしい、私はともかくひかりが来ているのに物音ひとつしない三日前のサジちゃんは特に普段と変わりない様子だったけど、私たちと別れた後に何かあったのか?』 部屋の中に誰もいないことを確信したメロは悪い想像を巡らせている。
「メロ、私沙慈ちゃんの部屋の合鍵持ってるから、入ろう!」ひかりは意を決したように言った
「うん、 え!? なんでひかりが合鍵を持ってるの?」突然の事実に驚きを隠せない
「詳しい話はあと、さぁ開けるよ」メロの疑問を流し、ひかりはドアノブに鍵を差し込んだ
「ギギギィ…」アパートのドアは建付けが悪いのか、不快な金属音を鳴らしている
「おじゃましま〜す」
部屋の中に入った二人は驚愕した
「あれ? サジちゃんの部屋ってこんなにきれいだったっけ? もっとひかりの写真とか前ほどではないにしても飾ってあったのに 引っ越しでもしたみたいだな」きれいに片付いた部屋を見て自然とそんな感想がメロの口から出た
「ひ、引っ越しって、沙慈ちゃんがわ、私たちに内緒でど、どこかに行ったっ…てこと」メロの何気ない一言、しかしひかりはいつにもないほど動揺しており、声が震えているのが伝わった
「いや 確定していないけど… ごめん不安にさせるつもりでいったんじゃなかった…」しばらくの間の無言が、ふたりの間の空気を停滞させた。
「.........」メロは会話の取っ掛かりを探すように、部屋を見まわした。あるのは空の本棚、ベッド、引き出し付の机…
「…っ、ひかり! もしかしたらあの机の引き出しに何か手がかりが残されてるかもしれないから、開けよう! そうしよう」自らを鼓舞するようにわざと元気な声でひかりに呼びかけた
「うん、そうだね メロの言う通り不安になっても仕方ないし 手がかりがあるならそれにすがろう」
ひかりは引き出しに手をかけ開ける。幸い引き出しには鍵がかかっていないようなのですんなりと開いた。引き出しの中には汚れた日記帳のようなものが数冊入っていた
「サ、み、日記? 表紙がとんでもないくらい汚れてるけど、たぶんサジちゃんが書いた日記だよね」血が乾いたような跡になっている日記帳をみながらメロが言った
「そうだと思うけど、人の日記を盗み見するのは気が引けちゃうな〜」ひかりはいつもの調子に戻っている
「私は別の意味で怖いけど見ようか」
メロは別の意味でドキドキしながらひかりと、サジちゃんの日記を読み始めた
「まずは一冊目から 日付は去年の9月18日だから最近の日記はだいぶ後か」
......................................
09/18 天気 晴れ 朝7:18ひかりちゃん起床、
ベッドで8分間、スマホを見ながらねむそうにしている
と妹が起こしに来た、クソひかりちゃんにさわる「 」
じゃないふざけるなふざけるな メッセージの
通知音がした、
多分橋口メロのものだ あ“「
」
どいつもこいつも本当にジャマだ!朝からイライラする
(略)
......................................
(やっぱり、私に敵意むき出しだな、怖いし)
「ねぇ、最新の日記まで飛ばさない? ちょっと私への殺意がすごすぎて」
「そ、そうだね メロに対する当たりが強いもんね」殴り書きされた内容はひかり7割、メロやまわりの人への怒り3割ほどで、全体にまんべんなく血が乾いたようなシミがある。特にメロに対する記述には血痕と殴り書きで判別が困難で強い恨みが感じ取れるようになっている。
メロは恐る恐る机の奥を探り、比較的汚れの少ない日記帳を発見した。表紙には日記05と書かれている
一冊目とは比べ物にならないほどきれいな表紙でメロやひかりと仲良くなった後の内容であることが想像できる。
「多分これが最新の内容だよね、1ページ目の日付を見る限りうさぎの事件から一か月後の日にちだ」一冊目の表紙と見比べながら言った
「つまり、一番最後の内容に手がかりがかくされているかも、ちょっと貸して」ひかりはメロから日記帳を受け取ると、はじめから読み始めた
......................................
4/18 天気 晴れ
だんだんこの生活にも慣れてきた、最近空がきれいだと
思うようになってきた、これまでそう思ったことが一度
もないので、少し戸惑っている。
今までつけてきたひかりちゃん観察日記のサブでつけて
きた日記以外すべて無くなったしいい機会だ。
これからは自分のことも少しずつ書いていこう。
わざわざひかりちゃんの屋根裏へ侵入しなくても、これ
からまた会えるんだから必要ない
橋口メロもうざいが、慣れてきた 案外私とも少しほん
の少しだが趣味は合うし、私をともだちと思ってくれて
いるのが「 」
これからの生活がずっと続くのか、たのしみ
......................................
- WEB PATIO -