きらら 「なんですかそれ?」
うつつ 「よくわかんないけど、『もしかしたらあったかもしれない小噺』を纏めてみる企画らしいわよ」
マッチ 「誰がそんなしょーもない企画を...」
ソラ 「私だ」 デェェェェン
きらうつマッチ 「知ってた」
ランプ、メディア 「わたしたちもお手伝いしました!」
きらら 「うん、それも知ってた」
ソラ 「アルシーヴに全力で止められたけど無視したわ」
きらら 「アルシーヴさん、最近ますます胃薬の量が増えたらしいよ」
うつつ 「普通に心配ね、少しくらい休んだらいいのに」
メディア 「あと、ハイプリスもドン引きしてました」
うつつ 「えぇ...」
マッチ 「そりゃ欺瞞と言いたくもなるわ」
きらら 「そのうちあの人も、都合のいいギャグキャラへの道をあy」
ソラ 「きららちゃん? それ以上余計なことを言ったらお口縫い合わせるわよ?」
きらら 「」
メディア 「それから、各作品の間には特に繋がりはありません」
ランプ 「ということで、早速始めるンプよ!!」 ンプゥゥ
うつつ 「何よその語尾」
ウツカイA (魂) 『うれしい!!』 キラキラ
ウツカイB (魂) 『こいつ、狂ってる...』
[ちゅうい!]
・ このお話は、ウツカイが主役という世にも珍しいSSです
・ 登場するウツカイたちは既に死んでます (白目)
・ ウツカイAの元ネタは第2部8章に出てきたこいつ↓です
(出典: 『きららファンタジア』 第2部「断ち切られし絆」8章「旅の終わりは近づいて」)
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https://kirarabbs.com/upl/1662908908-2.png
ウツカイA (魂) 『だってさぁ、あのうつつさんに踏んでもらえたんだよ? うつつさんのお御足だよ?? そんなの嬉しいに決まってるじゃん????』
ウツカイB (魂) 『さも世の理のようにおのれの異常性癖を正当化するな』
ウツカイA (魂) 『はぁ〜、ウツカイじゃなくて人間として生まれたかった』
ウツカイB (魂) 『異常性癖を晒された後だと返す言葉に困る』
ウツカイA (魂) 『うつつさんって、相手が女の子でも受け入れてくれるのかな?』
ウツカイB (魂) 『死んだ奴が何か言ってら』
ウツカイA (魂) 『オマエモナー』
ウツカイB (魂) 『違いねぇ』
ウツカイAB (魂) 『あっはっは』
ウツカイB (魂) 『... え、ちょっと待って。お前女だったの?』
ウツカイA (魂) 『今更かよ』
----------
ウツカイB (魂) 『ていうか、住良木うつつにはお相手がいるらしいから、どっちにしたって無理だぞ』
ウツカイA (魂) 『ちっ... 因みに誰なのさ』
ウツカイB (魂) 『スクライブギルドのメディアって奴だ。かつてはハイプリス様と同級生だったとか』
ウツカイA (魂) 『あれ? でも確か、そのメディアって人は女性では?』
ウツカイB (魂) 『そうだな、女性だな』
ウツカイA (魂) 『... あたしにもワンチャン』
ウツカイB (魂) 『あるわけねぇだろ、あいつらのラブラブっぷりから明らかだ』
ウツカイA (魂) 『は? ころすぞ』
ウツカイB (魂) 『もう死んでる定期』
ウツカイA (魂) 『そうだった』
----------
ウツカイB (魂) 『おれはショックだよ。唯一の友達だと思ってたお前がこんなド変態野郎だったなんて』
ウツカイA (魂) 『野郎じゃないが』
ウツカイB (魂) 『... おれじゃ、駄目なのかよ』 ボソリ
ウツカイA (魂) 『駄目だね』 キッパリ
ウツカイB (魂) 『なぁ、せめて聞こえないふりとかできないの?』
ウツカイA (魂) 『うつつさんと比べたらお前なんてミジンコよ』
ウツカイB (魂) 『そこまで言うか普通』
ウツカイA (魂) 『悔しかったらうつつさん並のかっこかわいさを身に着けてから出直して来い』
ウツカイB (魂) 『但し、出直す機会は?』
ウツカイA (魂) 『ない』 ドンッ!!
ウツカイB (魂) 『でしょうね』
----------
ウツカイA (魂) 『ていうかお前、さっきからあたしに対する好意を隠せてなくね?』
ウツカイB (魂) 『隠せてないんじゃあない』
ウツカイB (魂) 『隠してないんだ』 ドヤァ
ウツカイA (魂) 『くそむかつく』
ウツカイB (魂) 『本当に駄目か? おれ、割としっかりお前のこと好きだぞ』
ウツカイA (魂) 『そうなの?』
ウツカイB (魂) 『そうともさ。こうして死んでもなお好きなんだ、想いだけは本物だ』
ウツカイA (魂) 『そ、そういうこっ恥ずかしいこと言うなよ』
ウツカイB (魂) 『お、照れてるのか? かわいいやつめ』
ウツカイA (魂) 『だーーっ! だからやめろって!!』
ウツカイB (魂) 『す、すまん』
ウツカイA (魂) 『... いいよ。付き合ってあげる』
ウツカイB (魂) 『まじ!? さんきゅー!! これでおれはお前の彼女...///』
ウツカイA (魂) 『変な反応見せるなよ、もう』 ニコリ
ウツカイA (魂) 『... え、ちょっと待って。お前女だったの?』
ウツカイB (魂) 『今更かよ』
----------
ウツカイA (魂) 『... ねぇ、これ気のせいじゃないよね』
ウツカイB (魂) 『あぁ、気のせいじゃないな』
スゥゥゥ...
ウツカイA (魂) 『そっか。そしたらあたしたち、このまま消えるんだね』
ウツカイB (魂) 『そもそも、こんな状態で留まれる方がおかしかったんだ。おれは未だに、死に際の自分が見てる幻覚の類だと思ってるけどな』
ウツカイA (魂) 『お前ってその辺リアリストだよな』
ウツカイB (魂) 『そーだな。「現実主義者」っていう、本来の意味のな』
ウツカイA (魂) 『あたしは、自分らがお互いの未練が晴れたから天に昇っていく幽霊だと捉えてる』
ウツカイB (魂) 『夢見がちなお前らしいや』
ウツカイA (魂) 『... ねぇ』
ウツカイB (魂) 『何だよ』
ウツカイA (魂) 『... ありがと』
ウツカイB (魂) 『... それはこっちの台詞だ』
ウツカイA (魂) 『あはっ。作っちゃったね、ふたりだけの「絆」』
ウツカイB (魂) 『ハイプリス様たちには内緒にしなきゃな』
ウツカイA (魂) 『背徳感あるよね』
ウツカイB (魂) 『わかる』
ウツカイA (魂) 『... もしも、もしもだよ』 スゥゥゥ
ウツカイB (魂) 『何だ、藪から棒に』 スゥゥゥ
ウツカイA (魂) 『もし、生まれ変わりっていうのがあるならさ。今度は...』 サァァァァ...
ウツカイB (魂) 『... ばか。言いたいことがあるのなら、消える前に全部言い切れよ』 スゥゥゥ
ウツカイB (魂) 『... 万が一、そんなうさんくせぇ概念があるっていうのなら』 スゥゥゥ
ウツカイB (魂) 『... そのときはまた、会えるといいな』 サァァァァ...
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「... ほぇ? 今のは一体...」 ガバッ
「夢、か。しかしひどい絵面だった」
「今見た夢を基に、短いお話でも書こう。そうでもしないと、強烈すぎて忘れられない」
『おーい、宇津木ちゃーん』
「あ、打田ちゃんだ。今行くねー」 トテトテ
「宇津木ちゃん、県の作文コンクールで最優秀賞獲ったんでしょ? やっぱすごいよね」
「打田ちゃんこそ、テニスの大会で優勝したじゃない。それこそすごいと思うな」
「うぅ、それはわたしだけの力じゃないし... あ、そうだ! それよりさ、今日見た夢の話でもしてよ! 宇津木ちゃんの見る夢、いつも不思議で面白いからお話聞くのが楽しみなんだよね」
「くっ、露骨に話題をすり替えて... まぁ、いいけど。今日のはかなり濃いやつだよ、思い出しただけでも卒倒しそう」
「そこまでなの!? でも、なんか逆に気になってきた...』
「じゃあ話すね。今日の夢は...」
--fin--
どうも、皆様。私です。この阿呆みたいなSSを書いたのは私です。
このスレッドでは今後、毎日0時に1本ずつ、合計5本の短編SSを投稿していく予定であります。
各作品の執筆は既に全て終了しています。また、後続のSSも全部大体こんな感じのしょーもないSSです。
それでも大丈夫な方は、どうかお付き合いくださいまし。
P.S.
こんな駄作よりイノ先輩 (地) の誕生日記念SS書けや、などという声が聞こえてきそうな気がしたので、言わせてください。
... 誠に申し訳ございません。どうしても書けませんでした。
実を言うと、3月下旬に投稿したイノ先輩のSS (『舞 「わたしが歩んできた道は」』) は、本来は今日のタイミングで発表することを目指して執筆していたのです。
その後色々あって半年ほど投稿を早めたわけですが、どんなに考えてもあの作品以上の内容を思いつくことができなかったんです。
作者のリアルの日程の関係で、今週を逃したら5日連続で予定をとれる日が暫くなさそうだったのもあり、今日を選ばざるを得なかったというわけです。繰り返しになりますが、本当にすみませんでした。
ウツカイを主人公にしようというアイデアが凄いです。俺たちが思いつかないことを平然と(ry
ギャグ・ネタ路線のようで終盤はイイ話で締まっていて良かったです。
さらっと始末されてるウツカイA、Bに合掌 ナム
ウツカイには性別があったんですね!?
短くさらっと読めて、内容もしっかりとしている、流石すぎます!
>>21
作者です! コメントありがとうございます! 今回は流石に自分の中でもだいぶクレイジーな作品でした。
あのですね、第2部8章のプレイ中にあいつを見たときにね、大爆笑しちゃってね。
あまりにも笑いすぎて、もうこれはこいつをネタに一本書き上げるしかないと、そう確信したわけですよ。
結果として、思ったとおりの頭おかしいSSが仕上がりました。一応自分の中では気に入ってるのよ?
短編集にすると、こういう長く書くのが難しいお話も投稿できていいすね。0時になったら2本目を投稿しますので、ご興味あれば是非。
>>22
作者です! カレル様、コメントありがとうございます! 本名義の方ではいつもお世話になっております。
少なくともウツカイAは、あのあと戦闘パートになったからきららさん御一行におしおき (婉曲表現) されてると思うんですよ。
あとは、あいつを見たときのインパクトを足がかりにプロットを書き上げました。
え? 流石にうつつさんのお御足にふみふみされてる保証はない? 確かに。
今回はだいぶ短くお話がまとまりましたね。いつもとは毛色が違う作品を書けてこちらとしても満足です。
なお、5作を足し合わせた合計の分量だとどんなに少なく見積もってもツンツーンSSや恋アス×まぞくSSに並ぶ模様
うつつ 「ママー」 ハグハグ
かおす 「あばばばば...」
[ちゅうい!]
・ このお話は、うつつちゃんが赤ちゃんになる (!) お話です
・ なお、赤ちゃんになるのは心だけです (!!)
・ こちらが今回のお話の参考画像↓です
(出典: 『きららファンタジア』 第2部「断ち切られし絆」終章「終わってから始まる物語」)
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https://kirarabbs.com/upl/1662994810-2.png
https://kirarabbs.com/upl/1662994810-3.png
かおす (もしかして、わたしにバブみを感じていらっしゃるのでしょうか? でも、こんなちんちくりんにどうして...)
うつつ 「あうあう」
かおす 「...」 ドキドキ
かおす 「よ、よしよーし。ママですよー」 ナデナデ
うつつ 「〜〜♪」 キャッキャッ
かおす 「ふふっ。かわいいですね」 ニコニコ
「これは『試練』です」 コツーンコツーン
かおす 「!?」
??? 「『過去』に打ち勝てという『試練』と、わたしは受け取りました」
??? 「人の成長は、未熟な『過去』に打ち勝つことだとね」
かおす 「...ッ」
??? 「え? 貴方もそうでしょう?」 ゴゴゴゴゴ
メディア 「萌田、薫子... さん...??」 ゴゴゴゴゴ
かおす 「あ、貴方は... メディアさん!?」
メディア 「... えっと、次の台詞何でしたっけ」
かおす 「あ、それはわたしよりも翼さんに訊いた方がよろしいかと」
うつつ 「あうあうあー」 ムギュゥゥ
----------
メディア 「成程、バブみですか...」
かおす 「はい、わたしたちの世界ではそういう風に呼ばれています。疲弊した心を癒してくれる存在には、何もかも忘れて甘えたくなってしまうものなんです」
メディア 「... あの、かおすさん」
かおす 「嫌です」
メディア 「まだ何も言ってないのですが」
かおす 「うつつさんはわたしにバブみを感じてくださっているのです。ですから、わたしが存分にオギャらせてあげないといけません」
メディア 「わたし、うつつさんと同棲してる仲なので。やはりわたしこそがうつつさんのママにふさわしいと考えます」
かおす 「... このままでは平行線ですよね」
メディア 「ここは公平かつ公正に、第三者に決めていただきますか」
かおす 「でも、そんな人都合よく居ますかね...」
きらら 「〜〜♪」 ルンルン
メディかお 「...」
----------
きらら 「... あの」
かおす 「どちらがうつつさんのママに相応しいか、決めてほしいんです」
メディア 「どうか、お願いできませんか?」
きらら 「...」 チラッ
うつつ 「zzz...」
きらら (何もかも意味不明なんだけど)
メディア 「わたしですよね!? きららさんも、わたしとうつつさんの仲をご存知ですよね!?」 グイグイ
きらら 「ひっ!?」
かおす 「いいえ、わたしですよねっ!? きららさんは見てないかもしれませんが、最初にうつつさんがオギャってくださった相手はわたしなんですよ!?」 グイグイ
きらら 「えぇっ!? あの、その...」
メディかお 「...」 ジーッ
きらら 「... た」
メディかお 「た...?」
きらら 「たすけてー!!」 タタタ
メディかお 「あ」
メディア 「... 逃げられちゃいました」
かおす 「ちょっと強引すぎましたかね」
メディア 「... どうしましょうか?」
かおす 「こうなったらやむをえません」 ジッ
メディア 「えぇ、そうですね」 ジッ
うつつ 「すぅ、すぅ...」 zzz
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きらら 「...」 ← 様子を見に戻ってきた
うつつ (赤ちゃんファッション) 「...」 ムスゥ
かおす 「うつつちゃーん、笑って笑ってー」 ニコニコ
メディア 「かおすママとメディアママでちゅよー」 ニコニコ
きらら 「... で、そうなっちゃったわけなんだね」
うつつ 「感心してないで助けてよ...」 ← やっと正気に戻った
かおす 「ほら、きららさんもママになりましょう?」
メディア 「うつつちゃん、とってもかわいいですよ?」
きらら (狂気かな?)
うつつ 「どうしてこんなことに...」
きらら 「いや、でもこればっかりは自業自得としか」
うつつ 「実を言うと... わたし、こうなるまでの記憶がないのよね。毎日慣れない力仕事をして、疲れが溜まってたところまでは憶えているのだけど」
きらら 「そういえばうつつ、最近荒廃地域の復興作業を手伝ってるんだっけ」
うつつ 「えぇ、そうよ。それくらいしか、できることが思いつかなくて」
きらら 「充分すごいよ、ほんと」
[ここで補足]
「うつつが復興作業に参加している」というのは、あくまで独自設定です。本編終了後のうつつが何をして過ごしているかを考え、この設定を盛り込みました。
冷静で客観的な視点を持ち、旅の中で積極性を育んでいったうつつ。第2部のストーリーを通してエトワリアの闇とも言える側面を知った彼女は、現在も紛争の爪痕が残っている現状に思うところがあると思います。復興のため、自らその現場に足を運んでいたとしても、おかしくないのではないでしょうか。
それでは、続きをお楽しみください。
かおす 「え、そうだったんですか!?」
メディア 「そうなんですよ、すごいですよねぇ」
きらら 「成程... 復興作業で疲れきったところでかおすさんに出会って、ついつい甘えてしまった... というわけなんですかね」
かおす 「... あれ? そしたら、うつつちゃん... うつつさんは、最早赤ちゃんではないのでは?」
メディア 「!?」
きらうつ (だから、最初から赤ちゃんじゃないんだって)
メディア 「そんな... わたしは、とんだ勘違いを」
かおす 「それはわたしの台詞です... とんでもない勘違いで、話をややこしくしてしまって...」
うつつ 「... そんな顔しないでよ、二人共」
メディかお 「...?」
うつつ 「わたし、全然憶えてないけどさ。二人がわたしのことを気遣ってくれたんだよね。それにまで文句を言うほど、わたしもひねくれてないよ」
うつつ 「二人共、ありがとう」 ニコッ
メディかお 「うつつさん...」 ウルッ
きらら (うつつ、すっごくかっこいいんだけど...)
うつつ (赤ちゃんファッション) 「...♪」
きらら (... その服装のせいで、いまいちぐっと来ないんだよね) ニガワライ
----------
かおす 「それでは、失礼いたしますー」 テクテク
きらら 「わたしも途中まで同じ方向なので、これでー」 テクテク
メディア 「かおす様、きららさん、お元気でー!!」
うつつ 「ま、またねー」
メディうつ 「...」
メディア 「じゃあ、帰りましょうか。うつつさん」
うつつ 「えぇ、そうね。できれば人目につかない道を希望するわ」
メディア 「えー、かわいいじゃないですかぁ。その格好、似合ってますよ」
うつつ 「どういう意味よそれ」
メディア 「ふふっ、深い意味はないですよ」
うつつ 「はぁ、全くメディアったら...」 ニコッ
メディうつ 「...♪」
うつつ 「... それはそれとして、この服は恥ずかしいから早く帰るわよ」
メディア 「はーい」
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かおす 「... あの、きららさん」
きらら 「はい、何でしょうか」
かおす 「... わたしに、オギャってみたり... してみませんか?」 ニコォ
きらら 「」
--fin--
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