ssを投稿します。このお話は以前にも投稿したssなのですが、続きの話を投稿しようと思ったら過去ログに行っていたので再投稿します。投稿し終わったら続きの話を投稿します。
花名ちゃんの記憶が戻ってから数日が経過しました。あれから花名ちゃんはクレアちゃんに結婚を申し込みクレアちゃんはそれを受け入れたそうです。とてもめでたいですねー。そう、とてもめでたいです……。
「やっぱり、少し心が痛みますね」
花名ちゃんとクレアちゃんのことを応援すると決めたと言っても私は花名ちゃんのことが好きだったわけですから、花名ちゃんが幸せになってうれしいという気持ちと花名ちゃんを取られて悔しいという気持ちもあります。
「難しいものですね」
私はそう呟きます。こんな時は何かで気を紛らわせたいですね。私はそう思いながら商店街を散策します。
「あれはコミックエトワリアの最新号ですね」
そういえばそろそろ発売日でしたね。花名ちゃんの記憶喪失ですっかり忘れていました。
「すいません、これをください」
私は店の人にそう言ってコミックエトワリアを購入します。それから急いで家に帰って読みます。
「やっぱり、面白いですね」
私はコミックエトワリアを読みながらそう呟きます。私と同じくらいの年齢の人たちが描いていることがすごいです。特にかおす先生の漫画がすごく面白いです。この人たちはまんが家という職業でとても忙しそうなのであまりお話したことはありませんでしたがどんな人たちか興味がありますね。会いに行ってみますかね。私は彼女たちのいるところに向かうことにしました。
「ここがまんが家さんたちがいるところですね」
私はにゃおす寮の前でそう呟きます。どんな人たちがいるのかとても楽しみです。
「ごめんくださーい」
私はノックをしながらそう呼びかけます。しばらくすると中からあわただしい音が聞こえてきて小さな女の子が出てきました。
「あばばばば、何のごようですかー?」
「コミックエトワリアの作家さんですよね?ファンです。会いに来ました」
私がそう言うと彼女は驚いたような顔をしました。
「ごめんなさい。今は小夢先生も姫子先生もウイング・V先生も出かけていていません」
彼女はそう言いました。ん?ということは……。私は彼女の手をつかみます。
「あなたがかおす先生なのですね?お会いできてうれしいです」
私は彼女に向かってそう言いました。
「それで、私に何かごようでしょうか?」
にゃおす寮のリビングに案内された私はかおす先生にそう質問されました。
「もちろん、かおす先生に会いに来たんです」
「あばばばば。私にですか?」
「そうです、かおす先生のまんがを読んでからかおす先生のファンになったんです」
「あばっ。私なんかのファンですか?えっと……」
あ、そういえばまだ名乗っていませんでしたね・
「私は百地たまてといいます。かおす先生のように異世界から召喚されました」
「あ、私はかおす。本名は萌田薫子です。かおすと呼んでください」
私が名乗るとかおす先生も名乗りました。
「えっとそれで、たまてさんはどうして私なんかのファンになったんですか」
「実は私可愛い女の子が出てくるまんがが大好きなんです。それで、かおす先生のまんがにもかわいい女の子たちが出てきてそれに話も優しくて面白かったのでファンになりました」
「そんな風に言ってもらえてとてもうれしいです。私ほかの人にそんなこと言われたの初めてです」
かおす先生はそう言いながら涙を流しました。というか、今気になることを言ったような……。
「あの、かおす先生?元の世界にはファンはいなかったのですか?」
「一人も……いませんでした……。でも、エトワリアで漫画を描いてファンレターももらってそして、ファンの人が会いに来てくれる。私はとても幸せですー」
そんなことを言いました。かおす先生は結構泣き虫ですね。すごくびっくりです。でも……。
「かおす先生ってとてもかわいいですね」
「あばっ?わたしがかわいいですか?」
「そうです。まるで、萌えまんがのキャラクターのようでとてもかわいいです」
「あばばば、私なんかが萌えまんがのキャラクターみたい。そんなの萌えまんがのキャラクターたちに申し訳ないです。それにかわいいというのは小夢ちゃんのような人のことを言うんです」
それから、かおす先生はいろいろとネガティブなことを言ってきました。結構自己評価低い子ですね。
「自信を持ってください。かおす先生。かおす先生はかわいい。私が保証します。それとも、かおす先生はファンの言葉が信じられないのですか?」
私がそう言うとかおす先生は涙を流しながら、
「たまてさん、ありがとうございます」
と言いました。
しばらくリビングでお茶を飲んでいるとかおす先生が口を開きました。
「あ、そういえばたまてさんは萌えまんがが好きなんですよね」
「大好きです」
私は即答します。
「それなら、私の部屋を見ていきませんか?」
かおす先生がそう言ってきました。
私はかおす先生に案内されてかおす先生の部屋に向かいます。まんが家さんの部屋に入るのは初めてなのでとても楽しみです。ある部屋の前でかおす先生が止まります。
「どうぞ」
かおす先生はそう言いました。どうやらここがかおす先生の部屋のようです。
「失礼します」
私はそう言いながら部屋に入ります。
「うわー、これは」
私は部屋を見た瞬間感嘆の声を漏らしてしまいます。かおす先生の部屋にはまんがだけではなく美少女フィギュアの類やアニメのポスターもたくさん並べられていました。まさにオタクの部屋でした。
「実は私もこういう萌えまんがのような美少女が出てくる作品が好きなんです」
かおす先生はフィギュアの一つを手に取りながらそう言いました。そのフィギュアのキャラクターは違う世界だからか私が知らないキャラクターでしたがとてもかわいい女の子でした。
「すばらしいです。かおす先生」
私は先生に近づいてそう言いました。
「ほ、本当ですか」
「はい、とても素晴らしい部屋です」
「ありがとうございます」
「このキャラクターはなんていうキャラですか」
「ああ、このキャラクターは……」
そうして私たちは時間を忘れて語り合いました。
しばらくすると話していると玄関のほうで音がしました。時計を見るとかなり長い時間話していたみたいです。
「あ、もうこんな時間になっています」
「なら、私は帰ります。」
私はそう言って帰ろうとします。するとかおす先生に腕をつかまれました。
「あの、たまてさん。いえ、たまてちゃん。実は元の世界にはこういうオタク話できる友達がいないのでたまてちゃんといっぱいお話しできてとても楽しかったです。またお話してくれますか」
そのまま上目遣いでこう言われました。なんでしょう、すごくかわいいです。
「私もかおす先生、いえかおすちゃんとこういうお話ができてとても楽しかったです。またお話しましょう。それから、私のことはたまちゃんとお呼びください」
「ありがとうございます。たまちゃん」
そうして私とかおすちゃんは友達になりました。
かおすちゃんと友達になって少し経過しました。私はかおすちゃんとお話をしたり、原稿を手伝ったり、料理を作ってあげたりと充実した日々を過ごしています。それから、ほかのまんが家さんたちともお話をするようになりました。でも……。
「かおすちゃんとお話しするのが一番楽しいです」
そんなことをつぶやきながら今日も私はかおすちゃんのところに向かいます。
「おや?あそこにいるのは」
かおすちゃんのところに向かう途中でかおすちゃんを見つけちゃいました。
「こんなところでどうしたんですか?かおすちゃん」
「あ、たまちゃん」
私はかおすちゃんに話しかけてみました。
「実はまんがの取材のために少し遠出をしたいのですが、一人では少し不安なのです。でも、ほかの皆さんは予定があるのでどうしようか悩んでいたのです」
かおすちゃんはそう言いました。私は少し考えます。
「なら、私がついていってあげます」
私がそう言うとかおすちゃんはすごくかわいい笑顔になりました。
「あばばばー。い、いいんですか」
「もちろんです」
「迷惑じゃありませんか?」
「大事な友達のためですから全然迷惑じゃありません」
「大事な友達……。あ、ありがとうございます」
そうして、私はかおすちゃんの取材についていくことになりました。
かおすちゃんと一緒に歩くこと数時間休憩をはさみながらようやく目的地の港町に到着しました。
「うわー、これがエトワリアの港町ですかー」
港町に着くなりかおすちゃんがそう感嘆の声をあげました。まあ確かに異世界の港町ですしそういう感嘆の声をあげる気持ちもわかります。さてこれからどうしますかね。そう考えていると。
ぐーー
おなかが鳴ってしまいました。
「そういえばお昼の時間を過ぎていましたね」
私たちはお昼ご飯を食べることにしました。
「わー、どれもこれもすごくおいしそうですー」
「そうですね」
港町だけあって海鮮料理がたくさんあります。そしてどの料理もすごくおいしそうです。私たちは悩んだ末に料理を決めました。しばらくして料理が来ました。
「「いただきます」」
私たちはそう言って食事を始めます。海の幸がふんだんに使われた料理はとても美味しく、あっという間に料理を食べてしまいました。
「いやー美味しかったですねー」
「そうですね、とても美味しかったです。でも……」
「でも?」
「私はたまちゃんが作る料理のほうが好きです。毎日だって食べたいくらいです」
かおすちゃんがそんなことを言ってきました。嬉しいことを言ってくれますね。
「かおすちゃんは大切な友達ですから。これから何度だってかおすちゃんのために料理を作ってあげますよ」
「大切な友達……」
かおすちゃんが小さく何かをつぶやきました。
「どうしましたか」
「いえ、なんでもありません。あ、そうだ取材に来たんですからいろいろなところを見て回らないと」
「あ、そうですね」
そうして私はかおすちゃんと一緒に色々なところを見て回りました。港町の様々なものを真剣な瞳で見つめスケッチをしたりメモ帳に何かを書いたりするかおすちゃんの姿はとてもかっこよくてかわいかったです。私もかおすちゃんのために何かをしてあげたいそんな気分になりました。そして、気が付くと夕方になっていました。
「そろそろ、今日泊るところを探しましょうか」
「そうですね」
そうして私たちは泊れるところを探したのですが……。
「どこの旅館も空いていませんでしたね」
「そうですね」
私たちは夕食を食べながらそんな会話をします。一人だけなら泊れるところもあったのですが、二人以上泊れるところはありませんでした。
「ごめんなさい、たまちゃん。私なんかの取材についてきたばかりにこんなことになってしまって。迷惑でしたよね?」
かおすちゃんが涙目でそう言ってきました。
「迷惑なんかじゃありません。それにかおすちゃんについていくと決めたのは私です。だから、気にしていません」
私はかおすちゃんにそう言います。
「たまちゃん……。ありがとうございます」
かおすちゃんはとてもかわいい笑顔でそう言いました。
「やっぱり、かおすちゃんには笑顔が似合いますね。かわいいですよ」
「あばぁっ?」
かおすちゃんは真っ赤になりながら驚きました。うん、とてもかわいいです。
「食べ終わったら。もう一度どこか泊れるところがないか探してみましょう」
「そうですね」
そうして私たちは泊まれるところをもう一度探すことにしました。
少ししてようやく泊れるところを見つけました。少し値段が高かったですが、背に腹はかえられません。お金を払って泊ることにしました。なぜか、受付の人に変な目で見られました。
「ちょっと変わっていますね」
「そうですね」
私たちが泊るところは少し変わっていましたが泊れるならよしとします。
「それでどっちが先にお風呂に入りましょうか」
私はかおすちゃんに聞いてみます。
「たまちゃんが先に入るべきです」
「いいえ、かおすちゃんが先に入るべきです」
「たまちゃんが」
「かおすちゃんが」
「たまちゃん」
「かおすちゃん」
しばらくそんな問答を繰り返した後、じゃんけんで負けたほうが先に入ることになりました。勝ったのは私です。つまり、かおすちゃんが先に入ることになりました。
「かおすちゃんがお風呂に入っている間何をしましょうかね」
私はそう呟きます。それにしてもこのホテルはなんかおかしい気がします。どうしておかしいと思うのかその原因を探るために少し部屋を探索することにしました……。
「こ、これは……」
そうして見つけてしまいました。この部屋にはあれなものがありました。つまり、このホテルはただのホテルではなくいわゆる○○○というやつでした。本来こういう場所は男女二人で利用するものです。それを女の子二人で利用するわけですから受付の人に変な目で見られるわけですよ。
「とりあえず、これは隠しておきますか」
かおすちゃんに見つかったら大変なことになりますし隠すことにしました。ほかにもあれなものがないか探して隠します。一通り見たころかおすちゃんがお風呂から上がったようです。
「お先ですー」
そう言ってかおすちゃんは部屋に入ってきました。お風呂上がりのかおすちゃんはとてもかわいかったです。ここがあれな場所ということもありつい変な想像をしてしまいます。
「じゃ、じゃあ私もお風呂に入ります」
私は変な想像を追い払うために急いでお風呂に入ります。私はかおすちゃんにここがあれな場所だと知られたくないので急いでお風呂に入ります。烏の行水です。そうして私は急いで部屋に戻ります。
「上がりましたー」
私はそう言って部屋に入ります。部屋のベッドの上にはかおすちゃんがいました。けれど、様子が少しおかしかったです。
「かおすちゃん……?」
私は小さくそう呟きます。
「たまちゃん。ここっていわゆる○○○なんですね」
どうやらばれてしまったようです。
「ここに泊りましょうといったのはたまちゃんですよね。つまりそういうことなんですよね?」
かおすちゃん身に着けている衣服を脱ぎながらそう言いました。違いますと言おうとしましたが言えませんでした。衣服を脱ぎながらかおすちゃんが言葉を続けます。
「私、たまちゃんが私なんかのファンだって言ってくれてとても嬉しかったんです。たまちゃんとオタク話をしてとても楽しかったですし、たまちゃんが原稿を手伝ったり料理を作ってくれたりしてとても嬉しかったです。私はたまちゃんのことが好きです。たまちゃんと恋人になりたいです」
衣服をすべて脱ぎ全裸になったかおすちゃんから告白されました。かおすちゃんの体はとてもきれいで私は目が離せなくなりました。
「だから、しましょう」
かおすちゃんがそう言いながら近づいてきます。かおすちゃんは私のことが好き。なら、私は……。私はかおすちゃんのことが好きなのでしょうか。私は花名ちゃんのことが好きでした。でも、花名ちゃんには私が入り込めないくらい仲のいい恋人がいます。だから、私はあきらめて花名ちゃんたちを応援することにしました。少し、考えて私は一つの答えを出しました。
「かおすちゃん。実は私好きな人がいたんです」
「え……?」
かおすちゃんの目が絶望に染まります。でも、やっぱりこのことは言わないといけないと思うから言葉を続けます。
「でも、その人には恋人がいるんです。そして、その二人はとても仲が良く、私が入り込める隙間なんてなかったんです。でも、私はそれに気づかずその人に告白して振られました。私はいっぱい泣いてしまいました。それからその人は恋人の記憶を失ったんです。この時私はチャンスだと思いもう一度告白してみました。でも、その二人の絆は私が思っていた以上に強く私はまた振られてしまいました。この時私は思ったんです。もうかなわないんだと。だから、その二人を応援することにしました。まったくショックじゃなかったといえばうそになりますね」
「たまちゃん……」
「でも、そんなときにかおすちゃんに出会ったんです。かおすちゃんはとても頑張り屋さんでかわいくて、私とおんなじ趣味を持った女の子です。あんなにオタク話をしたのはかおすちゃんとが初めてでした。かおすちゃんと過ごすのはとても楽しかったです。いつの間にか失恋の痛みも消えていました」
私は一度深呼吸をします。
「私もかおすちゃんが好きです。かおすちゃんと恋人になりたいです」
私もかおすちゃんに告白します。
「たまちゃんっ」
かおすちゃんが泣きながら抱き着いてきました。
「ありがとうございます」
そのままそう言いました。
「たまちゃん……」
かおすちゃんが顔を近づけてきました。だから、私もかおすちゃんに顔を近づけます。
さようなら、花名ちゃん。心の中で花名ちゃんに別れを告げながら私はかおすちゃんにキスをしました。
「「んぅっ」」
そんな声が漏れてしまいます。かおすちゃんの唇はとても柔らかく甘い味がしました。このままずっとかおすちゃんと唇を重ね合わせていたいですが少し息が苦しくなってきましたので一度唇を離します。
「たまちゃんの唇とてもよかったです」
「かおすちゃんのもよかったですよ」
「あの、実は私初めてだったんです」
「私も初めてでした。初めてのキスをかおすちゃんに捧げることができてとてもよかったです。」
「私も初めてをたまちゃんに捧げることができてとてもよかったです。とても幸せですぅ」
かおすちゃんがうれし涙を浮かべながらそう言いました。
「私もとても幸せです」
私たちはこのままベッドに向かいます。ベッドの上でもう一度キスをしようとして気づきます。私は服を着たままだということに。だから、私はかおすちゃんのように衣服をすべて脱ぎ去り生まれたままの姿になります。
「かおすちゃん、私の体どうですか?」
「とても、とてもきれいです」
「ありがとうございます。かおすちゃんもきれいですよ」
私はそう言ってかおすちゃんに顔を近づけ、もう一度キスをします。今度はさっきよりも長く深くキスをします。お互い初めてなので少したどたどしかったですがかおすちゃんとの初めての深いキスはとてもよかったです。
「「はぁはぁ……」」
私たちは唇を離します。唇が離れると私とかおすちゃんの間にきれいな銀の橋がかかりました。
「かおすちゃん、私もう我慢できません。かおすちゃんともっと深くつながりたいです」
「あばー。私もたまちゃんともっとつながりたいです」
「かおすちゃん」
「たまちゃん」
私たちはお互いを求めあい激しく愛し合いました。
「かおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃんかおすちゃん」
「たまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃんたまちゃん」
私たちはお互いの名前を呼び合いながら高みを目指します。そしてついにその時はやってきました。
「かおすちゃーん」
「たまちゃーーん」
私たちは甲高い声をあげてしまいます。
「「はぁはぁ……」」
そうして私たちは息を整えます。かおすちゃんの顔は汗などの液体で汚れていました。きっと、私の顔も同じようになっているのでしょう。でも、そんなかおすちゃんの顔はとてもきれいだと思いました。
「かおすちゃん、きれいですよ」
「あばぁ、たまちゃんもきれいですよ」
「かおすちゃん、私とても幸せです」
「私も幸せれすぅ」
「かおすちゃん愛しています」
「私もたまちゃんを愛していますぅ」
そうして私たちは今日何度目になるかわからないキスをして眠りにつきました。
翌朝、私は目を覚まします。なんで裸なのだろうと思いながら周りを見回します。となりにかおすちゃんが眠っているのを見て昨日のことを思い出します。
「そうでした、昨日はかおすちゃんと恋人になったんでした」
「すーすー」
私は愛しい愛しい恋人であるかおすちゃんの寝顔を見つめます。
「とてもかわいい寝顔ですね」
しばらく寝顔を見つめて、ふと今何時なのだろうと思い時計を探します。
「ああ、ありました」
時計を見つけます。それと時計とは別のあるものも見つけます。
「これは……」
それが意味することに気づき、これからどうするか考えます。
「う、うーん」
考えているとかおすちゃんの声が聞こえてきました。もうすぐ目を覚ます。そう思った私は急いでかおすちゃんのところに戻ります。そうして、目覚めたかおすちゃんにおはようのキスをします。
「あばばばばー」
唇を離すとかおすちゃんはびっくりしたような声をあげました。びっくりした声をあげるかおすちゃんもとてもかわいかったです。
「かおすちゃんおはようございます」
しばらくして落ち着いたかおすちゃんにあいさつします。
「おはようございますたまちゃん」
挨拶を終えた私たちはもう一度キスをします。
「それで、これからどうしますかかおすちゃん」
「今日も色々見て回りたいです」
「違います。私たちの将来のことです」
「あばばばばー、将来ですか」
「せっかく恋人同士になったんですし里でもかおすちゃんとイチャイチャしたいです」
「そうですね」
「でも、私とかおすちゃんは住んでいるところが違うじゃないですか?」
「はい」
「泊まるにしても夜は同居人に迷惑がかかると思います」
「そうですね……」
かおすちゃんが少し寂しそうな声を出します。
「だから、私たち二人の愛の巣を作ってそこに住みましょう」
「あばっ」
「朝はおはようのキスから始まり一緒にまんがの手伝いをし、食事は私がかおすちゃんのために毎日おいしい料理を作ります。そして、夜は恋人同士の営みをしてお休みのキスをする。そんな生活を私とかおすちゃんでするんです」
「あばばばばー」
かおすちゃんはびっくりしています。
「いや……ですか……?」
私はかおすちゃんにそう聞いてみます。
「いやじゃ……」
「え……?」
「いやじゃありません。私もたまちゃんと一緒に暮らしたいです」
「かおすちゃん。大好きです」
私はかおすちゃんにそう言い、抱き着こうとします。するとかおすちゃんが口を開きます。
「ふ、不束者ですがよろしくお願いします」
そういうかおすちゃんはとてもかわいかったです。
「ところで、かおすちゃんあそこに時計がありますよね」
「ありますね」
「その近くにも時計のようなものがありますね」
「あ、ほんとです」
「どうやら、あれは残りの利用時間を表しているようです。まだまだ利用時間は残っているようなのでもう一度しましょう」
「あばぁ」
かおすちゃんはびっくりします。そんな姿もとてもかわいかったです。
「いただきます」
私はそう言ってかおすちゃんに抱き着きます。そしてこう思うのです。花名ちゃんに素敵な恋人ができたということを伝えたとき彼女はどんな反応をするのだろうか。そう思いながら私は愛しい恋人をいっぱい愛するのでした。
つい最近のことです私と恋人のかおすちゃんは商店街の福引で温泉旅行の宿泊券を手に入れました。そんなわけで、私とかおすちゃんは温泉旅行に行くことになりました。
長い距離を歩いてようやく私たちは今日泊る温泉旅館に到着しました。
「これが今日私たちが泊まる温泉旅館ですかー」
「あばばばばばばー。とてもすごいです。本当にこんなところに泊まっていいのでしょうか」
「子の宿泊券があるので大丈夫ですよ。さあ入りましょう」
「たまちゃん、待ってください」
私たちは旅館の中に入ります。
「こんにちはー」
「あばばばばばー。中もすごいですー」
旅館の中に入ると受付のところに見知った顔を見つけます。
「「たまちゃんっ」」
「花名ちゃんとクレアちゃん」
友達の花名ちゃんとクレアちゃんです。お二人がどうしてここにいるのでしょうかそう思っていると二人がこちらにやってきました。
「びっくりですね。花名ちゃんたちもここに泊まるんですね」
「うん、新婚旅行で来たの。たまちゃんのほうは」
「実は商店街の福引でこの旅館の宿泊券を当てたのです」
花名ちゃんたちの視線はかおすちゃんに向かいます。そういえばまだかおすちゃんとの関係を言っていませんでしたね。私はかおすちゃんを抱き寄せて口を開きます。
「あばっ」
「実は私はかおすちゃんとお付き合いをすることになったのです」
「「え、えええーーーー!」」
お二人がびっくりしています。まあ当然でしょう。私は花名ちゃんのことが好きだったわけですから。
「い、い、い、いつから付き合っていたの?」
「お二人が結婚をする少し前に私とかおすちゃんは恋人同士になりました」
「そうなんだ……」
「はい、たまちゃんと恋人になりました」
私とかおすちゃんのことを話したので私たちも宿泊の手続きをすることにします。
「それじゃあ私たちも宿泊の手続きをしましょうか」
「そ、そうですね」
私たちは女将のところに言って宿泊の手続きを行います。手続きを終えると私とかおすちゃん、花名ちゃんとクレアちゃんの四人は女将に部屋まで案内されました。
「一之瀬ご婦妻方はこちらの部屋で、百地たまて様と萌田薫子さまはこちらの部屋になります」
どうやら私たちと花名ちゃんたちの部屋はとなり同士のようです。
「それでは夕食の時間になれば夕食を持っていきますのでそれまでお部屋でおくつろぎくださいませ」
「それじゃあ、花名ちゃんたちに負けないくらいお部屋でイチャイチャしましょうか」
「あばっ」
私たちは部屋に入ることにします。
「結構広い部屋ですね」
「そうですね」
部屋に荷物を置いているとかおすちゃんが何か話したそうにしていました。
「どうしたのですか?かおすちゃん」
「あの、花名さんたちの結婚式の時からずっと気になっていたのですが、もしかしてたまちゃんが好きだった人は花名さんですか?」
かおすちゃんがそう聞いてきました。嘘をつかないほうがよさそうですね。
「そうです……。私は花名ちゃんのことが……好きでした……」
「やっぱり。そうだったんですね……」
私たちは無言になります。
「「……………………」」
しばらくしてかおすちゃんがようやく口を開きます。
「あの、本当に私でよかったんですか?」
「え?」
「だって、私と花名さんを比べたら花名さんのほうがかわいい女の子です。でも、私は……」
かおすちゃんが何かを言う前にその唇を私のそれでふさぎます。
「っ!?」
驚きのあまりかおすちゃんは目を開きます。そのまま私はかおすちゃんの口の中に舌を入れちゃいます。
「「んんっ。んんぅ。んんっ」」
静かな部屋に私とかおすちゃんの舌が絡む音が響きます。唾液の糸を引きながら唇を離します。
「確かに私は花名ちゃんのことが好きでした。でも、今好きなのは、恋人として愛しているのはかおすちゃんだけです。それから花名ちゃんとかおすちゃんを比べたらかおすちゃんのほうが圧倒的にかわいいですよ」
「本当にそう思っていますか?たまちゃん」
「恋人の言葉が信じられませんか?」
「ありがとう……ございます。たまちゃん。」
かおすちゃんは目を閉じ顔を近づけてきました。だから私も目を閉じかおすちゃんに顔を近づけて唇を重ねます。今度はかおすちゃんのほうから舌を入れてきました。私たち二人は舌を絡ませ、唾液を絡ませ、心を絡ませます。やっぱり好きな人と、最愛の人とするキスはすごく気持ちいいです。とても幸せな気持ちになります。
(かおすちゃん、私とても幸せですぅ……)
(はい。わたしもです……)
私たちは夢中でお互いを堪能しました。少し名残惜しいですが唇を離します。
「今は昼間ですし。このくらいにしておきましょうか」
「はい……、そうですね……」
トロンとした目つきをしているかおすちゃんもかわいいです。そうだ、かおすちゃんに聞いておきたいことがあったんでした。
「かおすちゃんはどちらがいいと思いますか?」
「ん?どういう意味ですか?」
「萌田たまてと百地薫子のどちらがいいかということです」
「あばばばばばー」
「私は花名ちゃんとクレアちゃんの結婚式を見てとてもうらやましいと思いました。私もあの二人のようにかおすちゃんと結婚したいと思っていますし、かおすちゃんの子供を産みたいです。だから、どちらの名字を名乗るのがいいと思いますか?」
私の言葉にかおすちゃんは固まってしまいました。どうやらこの話をするのは早かったようですね。しばらくしてかおすちゃんは復活しました。都合よく記憶も飛んでいました。すこし、残念ですがこの話はまた今度にすることにしました。
夕方になると女将が私たちの部屋に料理を持って来てくれました。
「夕食をお持ちいたしました」
「「ありがとうございます」」
「では夕食をお楽しみくださいませ」
そう言って女将は部屋を出ようとしましたが戸の前で止まりました。一体どうしたのでしょうか?
「あ、そうそう、もしかしてお二人は恋人同士なのですか?」
女将がそう聞いてきました。
「「はい、私たちは恋人です」」
私とかおすちゃんは同時に答えます。
「そうですか。ではお部屋はいくらでも汚しても構いませんので存分にイチャイチャしてくださいませ」
そう言って女将は部屋を出ていきました。私たちは夕食を楽しむことにしました
「とてもおいしい料理でしたね。かおすちゃん」
「そうですね。でも、私はたまちゃんが作る料理のほうが好きです」
「ありがとうございます。かおすちゃん」
私たちはキスをします。
「それじゃあお風呂に行きましょうか」
「そうですね」
「かおすちゃんを隅々まできれいにしてあげますね」
「あばぁ」
私たちは部屋を出ます。部屋を出るとちょうど花名ちゃんたちも部屋を出るところでした。
「おや、お二人も今からお風呂ですか?」
「うん、私たちも今からお風呂に入るところだよ」
「それじゃあ一緒に浴場に行きましょうか」
「うん」
私たちは脱衣場で裸になります。
「私たちはこの大浴場でイチャイチャすることにしますけどお二人はどうするのですか?」
「私たちは露天風呂のほうに行くことにします」
「そうですか、それじゃあかおすちゃんいっしょに洗いっこしましょっか」
「はいっ」
私はかおすちゃんを連れていきます。石鹸をつけたタオルでかおすちゃんの体を隅々まで洗っていきます。
「あばばばばー。少しくすぐったいです。それに念を入れすぎな気がします」
「かおすちゃん。知っていますか?」
「なにをですか」
「料理は下ごしらえが大事なんです。これから私はかおすちゃんという最高のデザートを食べるのです。だから、念入りに洗わないといけないのです」
「あの、いいのでしょうか?」
「え?」
「だって、女将さんはああ言っていましたがよく考えてみると私たちの隣の部屋では花名さんたちがいるんですよね?しちゃったら迷惑になるのでは?」
かおすちゃんがそんなこと言ってきました。
「問題ないとおもいます。あの二人は新婚旅行できているのですから行為をするに決まっています。私たちもあの二人と同じくらい仲がいいことをあの二人に教えてやりましょう。それにせっかくかおすちゃんと恋人同士になったのに住んでいる家が違うからあまりしていません。せっかく二人で泊まっているのですからかおすちゃんといっぱい愛し合いたいです。それともかおすちゃんは私とするのは嫌ですか?」
「そんな言い方ずるいです。私だって……私だってたまちゃんといっぱい愛し合いたいです。たまちゃんをいっぱい感じたいです」
かおすちゃんはそう叫びました。かおすちゃんにこんなに思われて私は幸せ者ですね。
「じゃあ、お風呂から出たらしましょうか」
「はいっ。それから私もたまちゃんを下ごしらえしたいです。たまちゃんを隅々まで洗いたいです」
「はい、私を存分に洗ってください」
私たちは体を洗いっこしました。
そして、私とかおすちゃんは部屋に戻るとすぐに寝間着を脱ぎ捨て下着も脱ぎ捨ててかおすちゃんと深い深いキスをします。
「「んぅっ。んんん。んっぅ……」」
たっぷりお互いを堪能してから唇を離します。
「たまちゃんっ」
「かおすちゃんっ」
私たちはお互いの名前を呼びながらお互いをいっぱいいっぱい愛し合いました。
「「はぁはぁ…………はぁはぁ」」
長い長い行為を終えた私たちは呼吸を整えます。久しぶりのかおすちゃんとの行為は最高でした。
「かおすちゃん、愛しています」
「あばばば、私も愛しています」
私とかおすちゃんは今日何度目になるのかわからないキスをしてから眠りにつきました。
翌朝、私とかおすちゃん、花名ちゃんとクレアちゃんは女将に、
「昨夜はお楽しみでしたね」
と言われてしまいました。
もう一泊して、温泉旅行を楽しんだ私たちは花名ちゃんたちの邪魔にならないように花名ちゃんたちを見送って少したってから帰ることにしました。
帰る前に女将に
「「それじゃあありがとうございました」」
と別れの挨拶をします。女将も
「こちらこそありがとうございました」
と返してくれました。私たちは女将に見送られながら旅館を後にしました。
「温泉旅行楽しかったですねかおすちゃん」
「はいっ。とても楽しかったです」
私たちは唇を重ね合わせると帰り道に向けて歩き出しました。とても楽しい温泉旅行でした。
というわけで投稿し終わりました。
続きを書いたので更新しようとしたら過去ログに行っていたのでびっくりしました。なので、過去ログに行っていた分を再投稿して続きの話を投稿しました。前回の話で二人を恋人にしたので温泉旅行に行かせてみました。温泉旅行はいいと思います。ちなみにほぼ同時に投降した作品ともつながっています。
ナイス女将!
せーのっと言った掛け声なしに「恋人です」とハモれるところから2人の結びつきがお互い確信、そして自身に繋がってるところが良かったです
過去ログに行ってしまうと時の速さを感じますね。
恋のねじれが起きてもみんな幸せになれる世界が好きです。
コメ返信です
>>30
二人の絆の強さの表現で同時にしゃべるというのは好きです。
>>31
時の速さを感じました。それからキャラには不幸になってほしくないですからね。
それにしてもこの作品がまとめられていてびっくりしました。
まさかの花名クレと同じ旅館…!
たまちゃんもかおす先生もお幸せに!
ついにこの時がやってきました。今日ようやく私とかおすちゃんの愛の巣が完成しました。今日は記念日なので私の友達の栄依子ちゃんと冠ちゃんと花名ちゃんとクレアちゃん、かおすちゃんのお友達の小夢先生と琉姫先生と翼先生たちを呼んで軽いパーティーを開くことにしました。
「ん、たまの料理やっぱりすごくおいしい」
「確かにすごくおいしいわね」
「甘い味付けの料理もあっておいしー」
皆さんは私が作った料理をおいしそうに食べてくれています。作ったかいがありますね。そんな中花名ちゃんは少し難しい顔をしていました。
「どうしましたか花名ちゃん?私の料理おいしくないですか?」
「え、えーっと……。たまちゃんが作る料理すごくおいしいんだけど……。以前、二人で食べた料理よりおいしく感じないというか……」
花名ちゃんがそんなことを言ってきました。なんでですかね別に普通に作ったつもりなんですが。私が考えていると花名ちゃんが私の隣にいるかおすちゃんを見ました。
「たまちゃんの作る料理すごくおいしいですー」
かおすちゃんは私が作る料理をとても美味しそうに食べていました。やっぱりかおすちゃんはすごくかわいいですね。
「あ、そっか」
花名ちゃんが不意にそう呟きました。
「どうしましたか?花名ちゃん」
「あの時の料理は私のために作られた料理だけど、今日の料理はかおすちゃんのために作られた料理だか、ら私が食べても以前ほどおいしく感じないんだなって思ったから」
そういえば私今日の料理かおすちゃんが喜ぶ顔を想像しながら作っていましたね。
「そうですね。私はかおすちゃんのことを愛していますから、愛するかおすちゃんのために今日の料理を作りました」
「あばっ」
私の言葉を聞いてかおすちゃんはびっくりしています。びっくりするかおすちゃんもすごくかわいいです。
「かおすちゃん、好きです。愛していますよ」
私は隣に座るかおすちゃんにそう言いました。
「あばー、私もですたまちゃん」
そのまま私たちは唇を重ね合わせます。やっぱりかおすちゃんの唇は柔らかいです。とっても幸せな気持ちになります。しばらくお互いの唇を堪能してから唇を離します。唇を離してから視線に気づきます。
「二人ともすごく熱いわねー」
「ん、とても熱い」
「かおすちゃんが私の知らないかおすちゃんになっている」
そうでした皆さんがいたんでした。私とかおすちゃんは少し熱くなってしまいました。
「それじゃー私たちは帰るわね」
「ん、ご飯おいしかった」
「じゃーねー」
ご飯を食べ終えたみなさんはそれぞれの家に帰って行きました。私はそれを見送った後、隣にいるかおすちゃんの手を握ります。
「二人きりですねかおすちゃん」
「そうですねたまちゃん」
「「んぅっ」」
私たちはくちづけを交わします。かおすちゃんと、愛する人とのキスはとても気持ちいいです。何回やっても飽きません。
「今までは住んでいる場所が違うからなかなか愛し合えませんでしたけど、これからはいっぱい愛し合えますね」
「そうですねたまちゃん」
私たちは家に入ります。
「行為の前にお風呂に入りましょうか」
「はい……」
私たちは一緒にお風呂に入ります。私もかおすちゃんもいつもよりも念入りに体を洗い、それから湯船に入ります。
「かおすちゃん、とてもかわいいですよ」
「たまちゃんもとてもかわいいです」
私たちは唇を深く重ね合わせます。かおすちゃんの舌が私の舌に触れるたびに脳に甘い痺れがやってきます。とても気持ちいいです。
(かおすちゃん愛しています)
(あばー、私もですたまちゃん)
私たちは長い時間お互いの唇と舌を堪能し唇を離します。唇を離すととてもきれいな銀の橋が私たちの間にかかります。
「とてもきれいですね」
「そうですね。でもたまちゃんのほうが……きれいですよ」
そういうかおすちゃんはとてもかわいくて思わず襲ってしまいそうになります。でも、我慢です。お風呂でするのもいいですが、この家での初めては寝室でしたいですから。
「そろそろ出ましょうか」
「そうですね」
私とかおすちゃんは一緒にお風呂を出ます。脱衣場でおそろいの下着を身に着けおそろいのパジャマを身に着けます。
「かおすちゃん今夜は寝かせませんからね」
「はいっ……」
私たちは手をつなぎながら寝室に向かいます。心臓がどきどきしています。かおすちゃんも私のようにドキドキしているのでしょうか。ドキドキしていたらうれしいなそう思いながら歩きます。
「寝室とても楽しみですね」
「あれ?私はまんが家の仕事が忙しくて行けませんでしたけどたまちゃんはちょくちょく様子を見に行っていたのでは?」
「まあ、そうなんですけど。あの部屋はこれから私とかおすちゃんがいっぱい愛の営みをする場所です。初めてはかおすちゃんと一緒がいいです」
「たまちゃん……。ありがとうございます」
そう言うかおすちゃんはすごくかわいかったです。そろそろ私の理性がやばそうです。理性が決壊する前に寝室に向かわなければいけません。
「ここが私たちの寝室です」
「この部屋で私とたまちゃんはこれから……」
かおすちゃんが私の手を強く握ってきました。だから、私も強く握り返します。
「それじゃあ開けましょうか……」
「はい……」
私とかおすちゃんは扉を同時に開けます。
「「わー」」
私とかおすちゃんは思わず感嘆の声を漏らします。その部屋には私とかおすちゃんが眠るための大きなベッドがあり、カーテンはとてもおしゃれでしたし、アロマキャンドルも置いてありました。
「あばばばーすごいですー」
「そうですね、すごいです」
「それじゃあ、行きましょうか」
「はい……」
私とかおすちゃんはベッドに向かいます。私はすぐにパジャマを脱ごうとしたのですがかおすちゃんに止められます。
「あの、私が脱がせたい……です」
かおすちゃんがそう言ってきました。
「はい、わかりました。かおすちゃんが私の服を脱がせてくださいね。その代わり……」
「はい……。たまちゃんが私の服を脱がせてください」
私たちはお互いの服を脱がせてあっという間に全裸になりました。
「やっぱりかおすちゃんの裸すごくきれいですねー」
「たまちゃんもすごくきれいですよ……」
「ありがとうございます」
「たまちゃん」
「かおすちゃん」
「「んぅっ」」
私たちは唇を重ね合わせ、舌を絡めます。
「「んっんんんっつ」」
かおすちゃんと舌を絡めるのはとても気持ちいいです。気持ちよすぎて私たちは呼吸も忘れお互いの舌を唇をむさぼります。そのうちに息が苦しくなってきて一度唇を離し、呼吸を整えてからもう一度唇を重ね合わせる。そんな行為を何度も繰り返します。
「たまちゃん私もう我慢できません。私のあそこを触ってください」
「かおすちゃん。私も触ってほしいです」
私たちはもう一度唇を重ね合わせそのまま手をお互いのあそこに伸ばし、そのまま……。
「たまちゃんのあそこ……やっぱりとてもきれいですぅ……」
「かおすちゃんのもきれいですよ……」
「たまちゃぁん……その表情とてもかわいいれすぅ……」
「かおす……ちゃん……も、とても……かわいい……ですよ……」
「たまちゃん……愛して……いますぅ……」
「私もですぅ……かおすちゃん……」
私たちは何度も唇を重ね合わせたり体の向きを変えたりしながらいっぱいいっぱい愛し合いました。すごく疲れています。でも、行為をやめたくありません。だって、この家で、私たちの愛の巣で迎える初めての夜だから、こんな幸せな夜を終わらせたくなくて私とかおすちゃんは何度も何度も愛し合います。でも私たちは人間ですから限界はやって来てしまいます。
「たまちゃーーん」
「かおすちゃーん」
私たちはそのまま気絶するように眠りについてしまいました。
「ふわーあ」
私はそんな声をあげながら目を覚まします。昨夜はたくさんかおすちゃんとやったせいか体のあちこちが少し痛いです。でも……。
「とても幸せな夜でした……」
隣を見てみるとかおすちゃんも目を覚ましたところでした。
「おはよう……ごじゃいましゅぅ……たまちゃん」
「おはようございますかおすちゃん」
私たちは唇を重ね合わせます。
「たまちゃん昨夜はとてもよかったれすぅ」
「私もとてもよかったですよかおすちゃん」
「あんなに幸せな夜は初めてでした」
「私も昨夜が今までで一番幸せな夜でしたよ」
「ありがとうございます」
「これからもたくさん愛し合いましょうね」
「はいっ」
私たちはもう一度キスをします。
ぐーーーー
「「あははは……」」
キスをしたところでおなかが鳴りました。そういえば今何時なのかと思って時計を見てみるともうお昼になっていました。
「昼ごはんにしなければいけませんね」
「そうですね……。とてもおなかがすきました」
私たちは散らばっていた下着や衣服を集め服を着ます。
「それじゃあ行きましょうか」
「はいっ」
私とかおすちゃんは手をつなぎながら寝室を出ました。
というわけで投稿し終わりました。
たまちゃんとかおすちゃんが恋人同士になったので同棲させなければいけないと思い今回の話を書きました。実はもう一本かいたのでそちらも投稿します。
「よしっ」
私はそんな声をあげて気合を入れます。今日、たまちゃんは友達と一緒に遊びに出かけています。私も誘われたのですがまんがの仕事があるからと言って断りました。でも……。
「実は仕事はもう終わっているんです……」
ごめんなさいたまちゃん嘘つきました。
「せっかく恋人同士になったのに私だって何か家事をしてみたいです」
『かおすちゃんはまんが家の仕事があるから家事全般は私に任せてください。仕事をする旦那、いえ、この場合は嫁ですかね?を支えるのは妻である私の役目です。だから、かおすちゃんは仕事に専念してください』
たまちゃんはこう言っていましたけど。
「やっぱり仕事ばかりして家のことを何もしないというのは嫌です……」
私は掃除をすることにします。リビングの掃除をしたり寝室の掃除をしたり、そのほかにもいろいろな部屋を掃除します。
「はぁはぁ……。結構……疲れました……」
掃除をするのは結構疲れますね。掃除だけでもこんなに疲れるのにたまちゃんは洗濯に炊事、買い物など家事全般をやってくれているわけですからね。
「私、たまちゃんにすごく愛されています。私とても幸せですぅ」
改めて私はたまちゃんの存在の大きさを実感します。たまちゃんはとてもかわいい女の子で家事全般ができるまさに理想のお嫁さんです。でも、だからこそたまちゃんに家事全般を任せるわけにはいかないと思います。私もたまちゃんと一緒に家事をやりたいと思います。私は決意を新たに掃除の続きをすることにします。
「次はこの部屋にします」
あ、この部屋は……。
「たまちゃんの部屋です……」
恋人が留守の間に部屋に入ることに若干の後ろめたさを感じつつ掃除のためだと言い訳しながら部屋に入ります。
「結構片付いていますね」
掃除の必要がないかもしれませんね。そう思いながら部屋を出ようとすると気になるものを見つけました。一冊のノートです。そのノートには、
『子供の命名案』
と書いてありました。
「あばばばばばばばばばーーー」
いったい何ですかこれは。まさかたまちゃんが私の子どもを妊娠している。私たちは女の子同士です。女の子同士では子供はできません。あ、でも……。
「ここは魔法が存在する異世界エトワリアでした」
異世界だから女の子同士でも子供ができるのかも……。
「あばばばばばばばばばばばばーーーーーー」
頑張らないと、たまちゃんと生まれてくる子供のために頑張らないと私は強くそう思いました。
「ただいま帰りましたよー」
夕方になってたまちゃんが帰ってきました。
「お帰りなさいたまちゃん」
私はたまちゃんを出迎えます。
「あれ?家がきれいになっている気がします」
「実は今日掃除したんです。恋人同士なのにたまちゃんにばかり家事を任せるのは嫌なので」
「かおすちゃん……ありがとうございます……」
たまちゃんに抱きしめられます。そのままたまちゃんは顔を私に近づけます。
「「んぅっ」」
私とたまちゃんの唇が触れ合います。
「それじゃあ夕ご飯の準備をしましょうかね」
たまちゃんはそう言って台所に向かおうとします。その前にたまちゃんの服をつかみます。
「かおすちゃん……」
「私も手伝いたいです。さっきも言ったようにたまちゃんにばかり家事を任せたくないです。たまちゃんが私を支えたいように私もたまちゃんを支えたいです。二人で支え合いたいです」
「わたりました。一緒に夕食の準備をしましょうか」
「はいっ」
「うー、私はだめだめですー」
生まれてくる子供のために夕食の準備を手伝おうとしたのですがうまくいかず失敗ばかりしてしまいました。こんなんじゃだめですー。
「失敗ばかりしてごめんなさいたまちゃん」
「気にしないでくださいかおすちゃん。私はかおすちゃんのそんなところも含めて好きになったのですから。それにかおすちゃんに怪我がなくてよかったです」
やっぱりたまちゃんはすごく優しいです。
「ところでかおすちゃん何かあったんですか?」
「あばっ。どうしてそう思うんですか?」
「だって帰ってから少し様子がおかしい気がします」
私はたまちゃんにノートのことを話しました。
「あははははー」
話し終えるとたまちゃんは笑いました。
「どうして笑うんですかー」
「ごめんなさいかおすちゃん。違うんですよ。あれは花名ちゃんとクレアちゃんのためのものです」
「花名さんとクレアさん……。あの二人妊娠していたんですか?」
「まだしていません。でも、結婚したんですからいずれ妊娠すると思います。私は名付け親になると花名ちゃんと約束しましたから、その時のために子供の名前を考えることにしたんです」
「そうだったんですか」
たまちゃんが妊娠していなくてほっとしたような残念なような複雑な気持ちになります。
「あ、そうだノート見てもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
たまちゃんは部屋に行ってノートをとってきます。たまちゃんが考えた名前とても楽しみです。私は期待に胸を膨らませながらページをめくります。
「…………」
パラ……パラ
「……………………」
パラ……パラ……パラ……パラ
「………………………………」
パラ……パラ……パラ……パラ……パラ……パラ
「どうですかかおすちゃん?」
「たまちゃんふざけているんですか?」
「えっ?」
たまちゃんのネーミングセンスはすごく残念でした。
というわけで投稿しました。
本編でのたまちゃんのネーミングセンスは残念なのでそれをネタにしたssを書いてみました。
濃厚な百合テロ…
実家の手伝いもできなかったかおす先生がたまちゃんのために成長してるの良いです。
エトワリアならたまちゃんのネーミングセンスがギリ通用するかも。子供が火属性ならサラマンダー、風ならシルフィとか・・・。
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