祝！来期アズールレーンアニメ放送特別SS 忍とアリスで学ぶ、イギリス艦艇図鑑！！初心者でも極力わかりやすくした艦艇基本知識付き
忍「私達のアニメの監督『天衝』さんがアズールレーンのアニメを担当しました。」
アリス「天衝さんは最近自分のスタジオを作ったよね。」
忍「そう。それがこちらです。」
アリス「この子達、私達のこと意識してない？」
忍「私はもっと西洋風の顔立ちですよ。」
アリス（突っ込むのはやめておこう）
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アリス「じゃあまず、PVを見てみよう。」
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忍「ひゃー！金髪少女もいます！」
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アリス「アズールレーンの世界観はこんな感じです。」
異世界より突如現れた、異形の敵「セイレーン」に対抗するべく、人類は4大陣営を中心に世界的な連合組織「アズールレーン」を結成した。
自由を敬う「ユニオン」
栄光を重んじる「ロイヤル」
結束を讃える「鉄血」
羈絆を尊ぶ「重桜」
忍「ユニオンはアメリカ、ロイヤルはイギリス、鉄血はドイツ、重桜は日本に当たります。」
そんな人々の英知を結集した「キューブ」を用いて誕生されたのは、鋼鉄の艨艟（もうどう）たちの力を有する少女たち。
時に勇壮、時に美しく、時にダイナミック――陣営の垣根をも乗り越えた彼女たちの活躍により、
セイレーンの侵攻が食い止められ、
その勢力がほぼ撃退されたように見えた。
しかし「セイレーンの力を用いるべきか否か」という理念の違いからか、はたまたフネではなく、ヒトとしての彼女たちの思いからか――
「重桜」と「鉄血」に代表された一部の勢力が「アズールレーン」から離脱し、
「レッドアクシズ」として活動を開始した。
アリス「国際連盟の脱退みたいだね。」
そんな「レッドアクシズ」の動向を監視するため、「アズールレーン」は大洋の中で新たな基地を新設し戦力を集結
お互いピリピリしてる。
忍「共通の相手がいるのに、大変ですね。」
アリス「このアズールレーンは、第二次世界大戦の艦艇を女の子に擬人化したキャラを使ったシューティングゲームだよ。」
忍「そこで、私達はその中のイギリス艦を紹介し、放送に備えるってことですね。」
アリス「そう！でもその前に、まずは軍艦の基本情報を見ないと、みんなわからないよね。私もわからないよ。」
基本編
艦艇の装備用語
艦橋 艦長や司令官が指揮するところ。ブリッジ
主砲 前後についてるその艦の主な武器となる砲
漢の浪漫の１つ。
副砲 艦の側面についてる、サブの砲。飛行機を落とすのにも使ってる。
魚雷 駆逐艦 巡洋艦 潜水艦 などが装備する水中を進む細長い爆弾。魚雷発射管から発射される。当たりどころが良ければ（←ここ重要）戦艦を数発で沈められる。ただし、アメリカの魚雷は当たっても爆発しない時がある（もちろん今はそんなことない。）日本のは射程めっちゃ長い上に泡がほとんど出ない。
対空砲 飛行機を落とすために作られた砲。日本では陸軍は高射砲 海軍では高角砲と呼んだ。
潜望鏡 潜水艦が水上を覗くときに使う筒。
排水量 艦艇の重量を示す単位。
甲板 船の外の床。
乾舷 水面から甲板までの距離
飛行甲板 空母などが持つ、飛行機を飛ばすための甲板。
カタパルト 飛行機を装備する船が持つ、テコの原理で飛行機を飛ばす機械。
アングルドデッキ 空母の最上段甲板の船首方向に対して斜めに配置された艦上機の着艦用飛行甲板。艦の進行方向から斜めにずれた新たな着艦専用甲板を設けることで、艦の進行方向に沿う旧来の飛行甲板を発艦専用にでき、着艦に際して飛行甲板の中央部から前部で行われる発艦作業を妨害しなくなり、着艦のやり直しも容易になる利点が生まれ、安全性・運用効率が飛躍的に向上した。
↓の空母の甲板の斜めに飛び出てる部分。
航続距離 船舶が燃料を最大積載量まで積んで航行できる最大距離。
金曜日のカレー 船乗り達が曜日感覚を失わないように金曜はカレーの日という伝統がある。艦によって味は異なる。美味しい。
艦艇が出来るまで
艦艇が出来るまでの流れは
起工→進水→竣工 の3段階に分かれる。
まず、『起工』で船体が完成し、『進水』でその船を海上に浮かべる。この時、『進水式』というイベントをやる。進水は母の胎内から外へ生まれるように、母なる陸の工場から海へと生まれることとなり、その時に船に名前が付く。
船の誕生日は進水した日である。そして、主砲などの装備を取り付ける。これを『竣工』といい、部隊に編入、就役する。
アリス「金曜のカレーという言葉はたまに聞くけどこれが由来だったんだ。」
忍「なんだか、難しい単語が多いですね。」
艦艇の種類
忍「アズールレーンに登場する第二次世界大戦の主な艦艇の種類はこちらです」
戦艦 巡洋戦艦 航空母艦 軽空母 重巡洋艦
軽巡洋艦 駆逐艦 潜水艦 砲艦（モニター艦） 工作艦
アリス「いっぱいあるね。」
忍「軍艦と戦艦は同じと思ってました。」
戦艦は強大な艦砲による火力と堅牢な防御力により、敵艦船の撃滅を主任務とした。また高価で高い技術もいるから主力艦とも言われ、これを持ってると政治的にもある程度有利に立てた。しかし、第二次世界大戦を境界に飛行機が戦闘で優位に立ち、さらにミサイルなどの発達でその存在価値を失い、現在戦艦を運用する国はいない。しかし、アメリカと日本は戦艦を記念艦として保存している。
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アリス「イギリスにはベルファストていう軍艦が飾られてるけどアレは戦艦じゃないのね。」
アリス「これが日本にある戦艦、三笠だよ。でも作られたのはイギリスだって。」
忍「イギリスから日本に来た…まるでアリスやカレン見たいです！」
アリス「ちなみにゲームではアズールレーンにも三笠は登場するよ。」
忍「なんだか、イギリス人っぽくありません。どうして金髪じゃ無いのですか！？」
アリス「シノ…だって日本の船だから。」
超弩級戦艦 イギリス海軍が作った戦艦『ドレッドノート』より大きな戦艦を指す。浪漫の塊。
忍「超ド級はよく聞きましたけど」
アリス「これが元だったのね。」
巡洋戦艦 戦艦より装甲と火力は低いけど、代わりにすばしっこい。こっちも現在は無い。
忍「急に説明が雑になりましたね。」
アリス「戦艦の下位互換かな？」
ちなみに、カレンとごっちゃにされる戦艦金剛もこのカテゴリーに分類されるそうです。
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航空母艦 一般的に空母と言われてる。全通甲板という広ーい甲板の上に飛行機をいっぱい積んだ艦。海上を動く航空基地で現代の主力となる艦。本格的なものを正規空母といい、現在正規空母を保有する国は
アメリカ、イギリス、中国 、ロシア、フランス、イタリア、インド、タイ。
強襲揚陸艦のような空母では無いけど空母に準ずる艦を保有する国は
エジプト、オーストラリア、スペイン、トルコ、日本、ブラジル、韓国。
忍「よくニュースとかでアメリカのをよく見ますね。」
アリス「あれ何してるのかな？」
忍「旅行だと思います。」
軽空母 正規空母と比べて小さくて安く作れる。空母が誕生してしばらくすると、輸送船の護衛を専門とするものは護衛空母と艦隊戦力の補助となる軽空母が計画された。護衛空母より高性能で正規空母より安く作れることが求められ、一般の船や巡洋艦などが改造されて軽空母になることが多い。現代は全通甲板を持ち、比較的小型でカタパルトを持たず、滑走路なしで飛べる飛行機を運用する艦を指す。
巡洋艦 遠洋航行能力・速度等を生かした攻撃力を持たせた軍艦の艦種。いろんな任務に使うことが出来る、万能艦。1930年に調印されたロンドン海軍軍縮条約では、砲口径6.1インチ（155 mm）以下の巡洋艦が軽巡洋艦となって、それ以上の砲塔を持つものを重巡洋艦と呼んだ。現代では軍艦のカテゴリーが曖昧になったので、あると言えばあるし、無いと言えば無い。
忍「ロンドンで何があったのですか？」
アリス「軍艦ってお金かかるからみんなで節約しようみたいな条約だよ。歴史で習ったよ」
忍「そうなんですか。」
駆逐艦（はすごいぞ。最高だぜ！）
元々は水雷艇などを駆逐するための小型の艦。魚雷を主兵装とし、駆逐艦隊は別名水雷戦隊と呼ばれていた。出現当初から第二次大戦のころまでは、軽巡洋艦より小型だが砲艦より大型で航洋性があり、軽装甲であるが高速で汎用性が高いといった位置付けだった。現代では対艦ミサイルの発達と共に、外洋での行動力、一定の対艦・対空・対潜能力を兼ね備えた艦種として多くの任務を担っており、今日での海軍の主役のひとつといっても過言ではない。
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忍「つまり、今の海軍は駆逐艦と空母がメインってことですね。」
アリス「そうみたいだね。」
潜水艦 水中を航行できる艦。レーダーの電波や可視光線がほとんど届かず、唯一捜索手段として有効な音さえも水の状況で伝播状況が複雑に変化する水中で「深く静かに潜航」した潜水艦を探知・撃沈することは最新鋭の探知装置と対潜兵器を備えた現代の対潜部隊にとっても容易なことではない。兵器がなければ、水上艦は潜水艦にとっての「獲物」にすぎない。勿論、現代の海軍でも活躍してる。
忍「潜水艦はどんな船かは知ってましたけど…」
アリス「こんなに怖い船だったのね…」
忍「まるで忍者みたいですね。」
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砲艦（モニター感） 小型で底乾舷の船体に大型の砲塔を持つ艦。沿岸や内水域、河川での対艦戦闘を目的としたものと、海上や河川からの対地攻撃を目的としたものに分類することができる。いずれも乾舷が低く航洋性能が乏しい傾向があり、移動砲台的な性格を持つ点で共通する。
忍「川？」
アリス「海外には海のように広い川がいっぱいあるの。日本にはないよね。」
工作艦 旋盤や溶接機、クレーンなどの各種工作機械を装備し、艦船の補修・整備などを行う艦船のこと。事実上、移動工廠となっている艦
忍「ニュースとかで勝手に領海に入ってイカを採ったりして漁師さんたちに悪いことする船のこと？」
アリス「アレは工作船だよ。これで以上だね。」
忍「アリスはどっちかといいますと駆逐艦か砲艦ですかね？」
アリス「小さいからでしょ！シノは潜水艦かな？」
忍「陽子ちゃんは…空母かな？」
アリス「お姉ちゃんみたいだからね。」
忍「綾ちゃんは…軽空母かな？」
アリス「軽巡だったりして。」
忍「カレンは…」
アリス「巡洋戦艦？」
イギリス艦紹介
忍「それでは、本題のアズールレーンに登場するイギリス館について紹介します。」
アリス「艦の紹介は一日一艦のペースの予定だよ。」
忍「峰麗しい金髪少女を期待してます！」
アリス「では記念すべき最初の艦はこちら！」
駆逐艦 ジャヴェリン
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忍「可愛いけど、金髪じゃありませんね。」
アリス「なんだか…すごい格好だね…」
ジャヴェリンはJ級駆逐艦の一番艦
基本データ
全長108メートル、
排水量1760〜1,773トン
速力36ノット
兵装・45口径12cm連装砲×3基
・39口径40mm4連装機銃×1基
・62口径12.7mm4連装機銃×2基
・53.3cm5連装魚雷発射管×2基
・爆雷投射機×2基
・爆雷×20発
忍「でもこのデータがすごいのかどうかよくわかりませんね。」
アリス「えっと…『ドイツの駆逐艦と戦った時、
魚雷と砲撃によってひどく損傷を受け、艦首と艦尾の両方を失った。このとき、ジャヴェリンの船体は元の353フィート（108 m）の長さに対し、わずか155フィート（47m）であったが何とか浮き続けており、寮艦にけん引され帰港した。』だって。」
忍「体の半分以上なくなってるじゃないですか！」
アリス「なんとかのレベルじゃないよ！どうやって浮いてたの！？」
ジャヴェリンは修理からの復帰後マダガスカルへ向け出港し、1942年5月にはマダガスカルの戦いに参加した。
アリス「復活するの早っ！」
1943年1月20日、ジャヴェリンと駆逐艦ケルヴィンは掃海艇4隻、特設掃海艇3隻などからなる集団を攻撃して全滅させた
アリス「体の半分以上なくなってその2年後の戦い敵を全滅させたの！？」
忍「この可愛い見た目とは裏腹に、すごい経歴ですね。ところで、この子の持ってる槍はなんですか？」
アリス「投槍って別名ジャベリンって言うの。多分そこから来てると思うよ。」
忍「なるほど…じゃあこの子もひょっとしたら」
アリス「投げるのかな？」
忍「さて、このジャベリンがどんな活躍をしてくれるか楽しみですね。」
忍「と、こんな感じで、一日一隻のペースを目標に紹介していきます。」
アリス「他にはどんな子がいるのか楽しみだね。」
忍「次回は金髪だったら良いですね、」
アリス「もー！金髪ならここにいるのに！」
ジャベリン編 完
参考 ウィキペディア Pixiv大百科
間違いなどがあれば指摘お願いします。
シノが説明に付いてこれている…だと…！
レス29ではさすがのシノも驚きを隠せませんでしたね…！
続きも楽しみにしています！
>>31
ありがとうございます！
ついてこれてないとSSが成り立ちませんから…いや待てよ、本当についていけてるのかな？
アリス「続いての艦はこちら！」
軽空母 ハーミーズ
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忍「また金髪じゃありませんね。」
アリス「なんか、艦橋がすごい事になってるね。」
忍「かんきょう？」
アリス「前回の用語集見て！」
ハーミーズは1918年1月15日アームストロング・ホイットワース社で起工されるが、イーグルの運用実績を考慮に入れつつ慎重に工事が行われたため、2年近く遅れて起工した鳳翔（1919年12月16日起工、1922年12月27日就役）に世界最初の竣工艦としての栄誉を奪われることとなった。建造当初から、小柄な船体に不似合いな程に大きなアイランド式の艦橋が特徴で、アンバランスな印象も与えたといわれる。
忍「えっと…じゃあ最初に空母作った国は日本ですか？」
アリス「そうみたいだね。ハーミーズさん、残念！でもイギリスでは最初の空母になったのね。」
いいえ、世界初の空母はイギリス海軍のフューリアスです。
忍「あれ？」
アリス「ハーミーズさん…なんだか…残念だね」
忍「どう言う事ですか？日本の鳳翔はなんなのですか？」
フューリアスは最初は大型巡洋艦というカテゴリーに分類される艦だった。
アリス「前回で言ってた軽空母は巡洋艦や一般の船から改造したって言ってたね！でも大型巡洋艦って何？」
そう。空母鳳翔は『最初から空母として作られた最初の船』でフューリアスは『最初に現れた空母』である（フューリアスが『航空機を運用し始めた意味で』空母になったのは1917年3月）。
大型巡洋艦は巡洋艦の船体に戦艦並みの砲塔を乗せた船です。
忍「あれ？それじゃあ重巡洋艦に当てはまらないのですか？」
アリス「シノ、フューリアスが竣工した年を見て」
フューリアス 竣工 就役 1917年（一年足らずで空母になっちゃった。）
忍「ん？」
アリス「軽巡洋艦と重巡洋艦の区別がついたのはいつか覚えてる？」
忍「えっと…確か前回そんな事言ってたような…」
忍「ありました！1930年のロンドン海軍軍縮条約ですね…はっ！」
アリス「そう。フューリアスが出来た年はこれより前。つまり、まだ軽巡洋艦と重巡洋艦の区別がついてなかったってことね！」
その通り！そして、戦略的な都合で飛行機を使う事になったフューリアス。そのためにはまず、改造しないといけませんね。まず、艦首側、つまり前についてる主砲を撤去、格納庫と飛行甲板を設置。フューリアス第2形態ですね。これにより、艦から飛び立つことはできるようになった。
アリス「どうして前だけに飛行甲板を置いたの？」
ほんと謎。そういうところが英国面って感じでいいけどね。
忍「えいこくめん？」
イギリスって世界的に見て変なものを作る傾向が多いらしい。兵器のほうでは『パンジャンドラム』食事だと『マーマイト』や『ハギス』
忍「イギリスを馬鹿にしないでください！」
ごめんなさい。
アリス「シノ…ありがとう。でも私ハギス苦手だよ。」
さて、本艦から飛び立った機体のうち、水上機は近くに着水すれば良いが陸上機は陸上基地で着陸するしか無く、寄港後に再度運び入れる必要があった。このような運用上の不便さから、健気な搭載機乗員は自主的な「着艦」訓練を実施することとなる。
あ、着艦は艦の上で着地することだから。
着艦と言っても現在のそれとは異なり、艦の側面を失速ぎりぎりで飛行し、艦橋を追い越したときに機を横滑りさせ甲板上に持ってきて着艦、乗組員が機体を押さえるというアクロバット的かつ強引な方法で行われた。言うまでもなくパイロットに高度な技術を必要とし、甲板要員・パイロット共に危険を伴う着艦法であり、同年8月には着艦直後の機体がそのまま甲板から海に転落し、操縦していたエドウィン・ハリス・ダニング飛行隊長が溺死するという事故が起こった。この結果から着艦訓練は危険と判断され、全面的に禁止されることとなる。
忍「エドウィンさん可哀想です。」
アリス「こんなことわかっておきながら、どうして前だけに飛行甲板置いたのかな？」
さて、このような艦では作戦遂行にも支障をきたすため、後部18インチ砲塔を撤去して後部甲板上にも縦85メートル×横20メートルの着艦用甲板を設置することとなった。これが、フューリアス第3形態ですね。
アリス「これが第3形態…って、煙凄いよ！これちゃんと飛行機着艦できるの？」
勿論出来ません。
これを飛行場でたとえれば、滑走路の真ん中に管制塔が立っているようなものであり、飛行機にとって邪魔以外の何物でもなかった。後部に着艦した飛行機を前部へ運ぶために、艦橋構造物の脇を通る通路も設けられたほか、飛行機が艦橋構造物に激突することを防止するため、着艦用甲板前部にネットを張って煙突を防御する策を施された
忍「なんだか、凄い勢いで迷走してますね。」
アリス「いくらなんでもネットで解決しようとするなんて…」
こうした対策を施されたが、着艦実験は失敗に終わっている。煙突の排煙と艦橋の影響で気流が乱れ、とても着艦できる状態ではなかったという。運良く乱れが少ない状態でも、今度は甲板上が無風に近い状態となっており、後部甲板では長さが足りずネットに頼った着艦になったという。結局、本艦は空母として着艦不可能と判断され、大戦終結まで後部は格納庫兼整備場として使用され、フューリアスは発艦専用として運用されることとなる。
当時は空母という概念が無く、『どんな形が「正解」なのかがわからなかった』ので、無理もないだろう。
また、フューリアスは『怒りで荒れ狂う』みたいな意味だそうです。
アリス「確かに使用者が怒りで荒れ狂いそうな船だったね。」
忍「そして、そのフューリアスはどうなったのかな？」
アリス（あれ？いつのまにかハーミーズ忘れられてないかな？）
フューリアスは4度目の改装を受け、ついにちゃんとした空母になった。
アリス「まともな形になってるね。」
あれから後々色々生まれてくるイギリス空母たちとともに第二次世界大戦に参加、ドイツの戦艦ティルピッツを3ヶ月間出撃不能にさせたりとかなり活躍した。
ちなみに、フューリアスと純同型艦にグローリアスという艦がいます。こちらはアズレンにも登場しています。
忍「ひゃー！金髪！まさに私が求めてた子です！コスチュームもまさにイギリスって感じで素晴らしいです！」
アリス「シノ！私がいるのに！」
忍「ごめんなさい、つい興奮してしまって。」
アリス「もー、シノはすぐ金髪に反応するから。私がいるのに…」ムスーッ
忍「アリス、私が一番好きなのはアリスですよ。」
アリス「シノォ…シノー！」ギュッ
忍「アリスー！」ギュッ
あ、ちなみにハーミーズは第二次世界大戦中日本海軍に撃沈された唯一のイギリス空母です。
あの艦橋はやはりアンバランスでトップヘビー（重心が高く傾きやすい）でした。
果たして、ハーミーズとグロリアースはアニメに登場するのでしょうか！？
あとアズレンのハーミーズはなぜか遊戯王のパロが多いです。
今回はここまで！お疲れ様です！
うわぁ…イギリスアホだぁ…（無知な人）って書いたら私もシノに怒られますねすみません
使用者が怒りで荒れ狂うとはアリスもよく言ったものですね！
あとシノアリはいいぞ
空母は日本もいろいろやらかしてましたよねｗ
甲板が狭いので延長したら外海に出られなくなったり小さな船体に無理やり詰め込んで独特のシルエットにしてしまったり煙突の配管のため(？)乗員が焼き鳥になったり……(ゲームからの受け売り情報です)
黎明期はなんでもそんなものですよねw
>>44
ありがとうございます！ほんとイギリスは良くも悪くも変な国です…。
>>45
ありがとうございます！あの独特のシルエットさんは旋回するときぱっと見ななめ45°くらい傾いてた記憶があります。
あ、ちなみに『紺碧の艦隊』という架空戦記がありまして、
日本がアメリカの戦艦を捕獲して魔改造する回があります。
その魔改造されたアメリカ戦艦たちは『米利蘭土型航空爆撃戦艦』として就役しますが、その姿はフューリアス第二形態の上位互換みたいな感じです。
>>34みてどう見てもデュエリストだと思ったら>>43見ると本当にパロディキャラなのかよwと調べてみたら思っていた以上にネタまみれでお菓子食って腹痛いわ状態w遊戯王に船型モンスターって少ない気がするのに何故パロった…w
>>48
そもそもアズレンはパロディの塊といっても過言ではない作品で、強化素材が「私のドリルは天を貫く」みたいなこと言ったりします。さて、ハーミーズさんはアニメに登場するのでしょうか、そして自ら城之内として沈むのか！？
>>50
ありがとうございます！イギリス海軍は「世界の海をまたにかける」という使命感に駆られてる感が好きです。
アリス「続いての艦はこちら！」
戦艦 ロドニー
アズレンモデル
忍「今度は綺麗なお姉さんですね。」←グローリアスのデザインが気に入ってるので暫く金髪欲求は抑えられてる
さて、この戦艦のおかしな所、わかりますか？
下は当時日本が建造した同世代の戦艦長門です。
忍「よくわかりませんね…」
アリス「シノ！手法の配置を見て！」
おわかりになられましたか？アリスさん
アリス「ナガトは船体の真ん中に艦橋と煙突があるけど、ロドニーはそれらがかなり後ろに寄ってるよ。」
正解！さて、どうしてロドニーはこんな形になったのかと言いますと…
1922年に結ばれたワシントン海軍軍縮条約（以下条約）の第3項目において、建造中および未起工の艦は全て中止されることになっていた。
忍「ワシントン？」
アリス「ロンドン海軍軍縮条約（1930年）と同じように軍艦はお金かかるからあまり作らないでおこうという条約だよ。建造中の艦船を全て廃艦とした上で、米英：日：仏伊の保有艦の総排水量比率を5：3：1.75と定めた条約だって。」
忍「えー、アリスずるいですよ。」
そーだそーだ！ずるいずるい！
アリス「いや私に言っても…」
で、その条約なんだけど、大日本帝国は未済工事が残っていた長門型戦艦「陸奥」の竣工を主張したため、それを認める代わりに英米に対する日本の戦艦保有量が6割を超えるのを防ぐ目的から英米に対して16インチ砲戦艦2隻の追加保有が認められた。このためアメリカ海軍はデラウェア級戦艦2隻の廃艦と引き換えにコロラド級戦艦のうち工事の進んでいた「メリーランド」に加え、2隻の追加建造が認められて3隻となった。
この時点でイギリス海軍において16インチ砲戦艦はなく、イギリスにも「サンダラー」と「キング・ジョージ5世（初代）」の廃艦と引き換えに16インチ砲戦艦2隻の建造枠が認められた。加えて第一次世界大戦の戦訓を加えて一から設計できるのは大きなアドバンテージであり、1922年度計画で2隻の建造が承認された。
また、その条約の中に「一隻3万5000トンまで」と「主砲16インチ以下」も含まれており、結果として世界に存在する16インチ砲搭載艦はアメリカのコロラド級「コロラド」「メリーランド」「ウエストバージニア」、イギリスのネルソン級「ネルソン」「ロドニー」、日本の長門級「長門」「陸奥」の7隻のみとなり、これらの戦艦群は「世界のビッグ7(世界七大戦艦)」と呼ばれるようになった。
さてここで１つ問題が。
日本の長門と陸奥やアメリカのコロラド、メリーランド、ウエストバージニアはその条約が結ばれる前に船体が完成しておるため、一隻3万5000トンまでをやむなくかもだけど普通に破ってます。
アリス「日本ずるいよ」
忍「いや、その、これは…」
でもその頃はまだロドニーとネルソンがまだ建造されてません。つまり、この2隻だけ条約を忠実守らないといけなくなりました。さぁ大変！
普通に作ったら余裕でオーバーしてしまいます。
そこで、主砲３つを前部に集中させることで軍艦で最も守らなくてはならない主砲、弾薬庫、機関などをまとめることで装甲を浮かせようとした。
その結果がこの姿です。
忍「ほえ〜、イギリス人賢いですね。」
アリス「フューリアスだけでイギリスを決めつけないで）ドヤッ
しかし欠陥はすぐに見つかった
アリス「ニャー！」ガーン
まず、集中防御に伴う特殊な船体形状により運動性が悪いという問題があり、特に低速時の運動性は劣悪と艦隊側から評価されている。
加えて、主砲塔全てを艦首に集中配置したために発砲時の爆風圧力は猛烈な物となり、特に後方に向けて射撃した際には上部構造物や甲板を損傷する可能性があった事から、平時に艦後方に向けての射撃が禁止されていたなど運用性に問題があった。
また、防御面でも軍艦で最も守らなくてはならない主砲、弾薬庫、機関などをまとめることで装甲を浮かせようとした。
裏を返せば「それ以外の装甲はかなり弱い」となっしまった。軽量化のため防御範囲が狭く、水中防御も満足な対策が執れないために様々な面で能力不足と認識された。
アリス「ショボン…」
忍「アリスがショック受けてます！この艦、どうなりました？」
大丈夫。兵器はスペックが全てじゃない。
なんとこの艦、意外にも活躍したのです！
特に有名なのがこちら
『ビスマルク追撃戦』
忍「びすまるく？どなたですか？」
アリス「鉄血宰相とも言われたドイツの政治家だよね。」
このビスマルクは人ではなく、ドイツの戦艦ビスマルクである。このビスマルクはァァァァァアァーわーれらがゲルマン民族の最高知能の結晶でありィィィィイィー誇りであるゥゥゥゥゥウゥ！ドイツの造船力は世界一ィィィイィィィ！！みたいな船です。
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忍「急にどうしました？」
アリス「今うるさいおじさんが出てきたような…」
ビスマルクは、デンマーク海峡海戦でイギリス戦艦フッドを沈めるのだが、このニュースでイギリス海軍はビスマルクに対する復讐心を燃やし、動かせる大型艦のほぼすべてを注ぎ込んでの迎撃を計画した。これが『ビスマルク追撃戦』となる。
ちなみにこれがフッドです。
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忍「これまた見事な金髪じゃないですか！コスチュームもおしゃれです！今度作ってみようかな♪」
アリス「なんだ、ちゃんとした形の戦艦作ってるじゃない。」
忍「よかったですね。アリス」
アリス「うん！」
1941年5月27日の朝、ロドニー、キング・ジョージ5世、巡洋艦ノーフォーク、ドーセットシャーはビスマルクと遭遇する。ビスマルクは英国艦隊との砲戦序盤においてロドニーの砲撃により前部2基の主砲が1弾によって沈黙、さらにノーフォークが放った1弾によって前部射撃指揮所を直撃されて射撃指揮ができなくなった。英国艦隊はビスマルクの装備を次々と吹き飛ばし続けた。火達磨のビスマルクに直撃弾は続き、1番砲塔が完全に破壊されてその破片が2番砲塔を破壊、ロドニーの16インチ砲弾が2番砲塔（ブルーノ）に再度命中し、砲塔後部を吹き飛ばした。復讐の念にかられた英国艦隊はこの後も砲撃を続行し、最後はドーセットシャーによる魚雷攻撃によってビスマルクを撃沈した。その後ロドニーは燃料切れにより戦場を離脱した。
アリス「へぇ〜…壮絶な戦いだったね…」
忍「恐るべき、イギリス人です」
ちなみに、第一次世界大戦以降、戦艦同士の対決がほとんどなく多くは飛行機や潜水艦の雷撃で沈むことが多いので、この海戦は歴史に残る戦いです。
また、ロドニーはビスマルクに接近して魚雷攻撃も行い、水中発射管から24.5インチ魚雷を合計8本発射してビスマルクの左舷中央部に1本を命中させた。この雷撃は致命傷にはならなかったものの、これによりロドニーは史上唯一戦艦同士の戦いで魚雷を命中させた戦艦という記録を残した。
見た目はアレだけど、その戦いは、まさに戦艦という艦の存在感を存分に披露した戦いをし、それを制した。
忍「なかなか凄い艦でしたね。」
アリス「同じイギリス人として誇りに思うよ。」
忍「日本には何かそういう艦はありませんか？」
駆逐艦綾波は、1942年の第三次ソロモン海戦で単独行動中にアメリカ第64任務部隊に遭遇。戦艦2隻・駆逐艦4隻の敵艦隊と単艦で交戦し、戦艦1隻損傷（異説あり）、駆逐艦2隻撃沈・1隻損傷の大戦果を挙げる。だが綾波も集中砲火を受けて消火不能の火災となり、総員退艦となる。生存者全員が救助されてまもなく、魚雷に誘爆して沈没した。
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アリス「正に『ヤマト魂』って感じ…負けました。」
忍「そんなことないですよ。ロドニーはあの戦いの後ちゃんと生きて帰ってこれたのです。それだけで十分ですよ。」
その通り。どんなにいい戦果をあげても、帰って来なければ意味はない。悲しいだけです。
さて、最後にちょっと重い雰囲気になりましたが、今回はこれで以上です。
忍「アニメでのロドニーさんの活躍が楽しみです！」
アリス「ビスマルクとの戦いも再現されたないいな。」
ナレーターさん壊れました！
というのは置いといて、ロドニー見た目はアレですがすごくかっこいいじゃないですか！
綾波さんについても気になります！
>>64
ありがとうございます！
ビスマルク追撃戦は後に映画化もされており、
なんと戦艦ビスマルクはイギリス海軍の最後の戦艦「ヴァンガード」を使ったそうです
アリス「続いての艦はこちら！」
軽巡洋艦 シェフィールド
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