注意
この話は、スズランがロベリアからの依頼で『ドドリアンボム』の捕獲へ行く内容です(なぜエトワリアにあるのかというツッコミはありますが、あくまでももしも的な話です)
第37作目です(多忙故に半年以上空けているのは申し訳ないです)
もちろんトリコのパロディ、というかネタをほぼ引用したパクリです(投稿当時公式配信しております)
なおキャラ崩壊がそれなりにあります、個人的な設定が出てくるので、そこはご了承ください
過去作はpixivにてどうぞ(https://www.pixiv.net/users/2873290)
ある日、ロベリアに呼び出されたスズラン(個人的な設定で、ロベリアは自分の財団を設立していると思っています)
ロベリア:「よく来てくれたわね、スズラン」
スズラン:「また仕事の依頼か?今度はどんな仕事なんだぜ」
ロベリア:「スズランには、あるものを取りに行って欲しいのよ」
スズラン:「それは一体なんだぜ?」
ロベリア:「この辺境の地に自生している『ドドリアンボム』という実よ」
スズラン:「なんだその爆弾とドリアンを足した奴ww」
ロベリア:「かつてエトワリアで起こった戦争で、古代エトワリア人が兵器として使ったくらい強烈にクサイ果実よ」
スズラン:「そりゃヤバイ奴だな・・・なんでそれを取りに行けと?」
ロベリア:「実が完熟すると自重落下して、破裂した際にエトワリアにおぞましい臭いを放つのよ、それが起こるとエトワリアで様々な問題を起こすから、その前に回収して欲しいと神殿側から要請があったのよ」
スズラン:「神殿自ら依頼するって事は、相当難易度高そうだな、報酬は高いんだろうな?」
ロベリア:「神殿からの要請だから、これぐらいよ、仲介料や必要経費別よ」
スズラン:「おおこりゃ気合が入るぜ」
ロベリア:「食べ物関係ならスイセンも誘ってみたらどうかしら?」
翌日スイセンの所へ行く(現在ジンジャーの屋敷で居候)
スズラン:「おーいスイセン」
スイセン:「スズラン?ウチになんか用だし?」
スズラン:「オレと一緒に、仕事しないか?」
スイセン:「ウチ、スズランの仕事に付き合う義理なんてないんよ」
スズラン:「面白い果実を取りに行く仕事だぜ、食いしん坊なお前にうってつけだぜ」
スイセン:「それって何なんよ〜」
スズラン:「『ドドリアンボム』だ。すげえ美味いらしいぞ」
スイセン:「何それ、ウチ興味あるんよ〜行きたいんよ」
スズラン:「捕獲にはお前の力が必要なんだぜ、今から来てくれ」
スイセン:「ウチの力が必要なら任せるんだし〜」
スズランはスイセンにあるものを見せる(アフロ博士が作った練習場にて)
スズラン:「見ろ!これがアフロ博士が開発した試作機のエトワリア四輪駆動車だぜ」(軍用のジープに似たフォルム)
スイセン:「スズランのバイクより凄い奴が出てきたんよー」
スズラン:「どうだかっけえだろ、今回の仕事で現場までこれで行くんだぜー」
スイセン:「これならラクチンなんよ〜」
スズラン:「ちなみにな、運転するのはお前だぜ」
スイセン:「なんでなんよ?こういう事はスズランの方が適任だと思うんよ?」
スズラン:「実はこのマシンのエンジンは最近開発した『水属性専用レシプロエンジン』でな、このマシンは水属性の奴じゃないと動かないぜ」(スズランは風属性なので、エンジンに不適合)
スイセン:「ウチを誘ったのはそういう事だし・・・ここまで誰が持ってきたんよ?」(スイセンは水属性なので適合)
スズラン:「ラビットハウスのリゼがここまで運んでくれたぜ」
スイセン:「納得したんよ・・・」
スズラン:「今から練習するぜ、今回の仕事のついでで、博士に提出する運行テストのレポートも頼まれてんだよ」(借りる条件として)
スイセン:「スズランも一緒に乗って練習に付き合うしー」
早速練習する(スズランは操作マニュアル読みながら助手席に座る)
スズラン:「まずは、エンジンを始動するぜ、クラッチペダル踏んで、鍵を回してイグニッションしたら始動するぜ」
スイセン:「足元にペダルが3つあるんよ・・・クラッチってどれなんよ?」
スズラン:「一番左だ、真ん中がブレーキで、右がアクセルだ」
スイセン:「クラッチを踏んで鍵を回せば・・・エンジンが動いたんよ〜」
スズラン:「ちょっと待て、まだクラッチペダル踏んでいる左足を放すなよ」
スイセン:「(ガクッ!)うわっ、エンストしたんよ」(ド派手にノッキングしてエンスト)
スズラン:「ギアが入った状態からサイドブレーキかかったまま、クラッチ繋ぐからだ」
スイセン:「それ聞いてないんよー!ちゃんと説明して欲しいんよ」
スズラン:「エンジン始動前には、シフトレバーを『ニュートラル』にしてからだ」
スイセン:「はいはい・・・こうやったらいいんよね、これでイグニッションっと」
再度エンジンを始動
スイセン:「こっからどうするんよ、どうやったら前に進むんだし?」
スズラン:「発進する時はクラッチを切ってシフトを1速に入れてから、サイドブレーキを解除して、アクセルを軽くふかしつつ、クラッチペダルを半クラッチで繋いだら動くぜ」
スイセン:「長い長い長いんよ・・・半クラッチって何なんよ?」(混乱する)
スズラン:「エンジンとクラッチがギリギリ繋がっている状態だ」
スイセン:「えっ?半分繋いでいるって意味じゃないんよ?」
スズラン:「もういい、とりあえず言われた通りにやれ」
スイセン:「えっと、まずはシフトを1速に入れて、サイドブレーキを解除して、アクセル吹かす、クラッチペダルをゆっくり戻して繋げば・・・うぇ!」(派手にノッキングした)
スズラン:「アクセル吹かしすぎだ、ギアと回転速度が合ってないぜ」
スイセン:「うるさいんよ!プレッシャーかけないで欲しいんよ」
スズラン:「もう一回仕切り直しだ」
何度もエンストしつつ、やっと発進はできるようになった(口喧嘩の果てに)
スイセン:「やっと発進でエンストしなくなったんよ」
スズラン:「おいおい、いつまでも1速で走るなよ、5000回転行くまでにシフトチェンジしろよ、7000回転以上で走り続けたらエンジンがぶっ飛ぶぞ」
スイセン:「クラッチ切ってシフトを2速に入れて繋げばいいんよね」
スズラン:「回転速度が高ければ加速チェンジ、低いなと感じたり、エンジンブレーキが必要なら減速チェンジだ」
スイセン:「タコメーター見たら分かるけど、結局は音と感覚で運転したらいいって分かったんよー」
スズラン:「よし、コースを走ってハンドル操作の練習するぜ」
そして練習の結果、運転できるようになった(登坂発進に失敗しまくって相当大喧嘩したがww)
スイセン:「ウチにかかれば、こんなの朝飯前だしー」
スズラン:「上手くなったら急に調子付きやがって〜(登坂発進に相当手こずった癖に)」
スイセン:「今度機会があったら、ウチが教えてやるんよ〜」
スズラン:「オレはバイクでクラッチ操作慣れてるから、お前に教わる必要ないぜ」
そして練習が終わって
スズラン:「じゃあオレは明日の出発準備があるから、お前は明日の為にありったけの飯を食っておけよ」
スイセン:「この車、ウチのクリエを燃料に使っているから、もうお腹ペコペコなんよ〜」
翌日、集合場所の支部神殿にスイセンは車で来た
スズラン:「よーし来たな」
スイセン:「スズラン、この荷車は何なんよ?」
スズラン:「『ドドリアンボム』はデカいからな、運搬に必要だぜ、分解して積んでおくぜ」
スイセン:「そういえば、スズランの頭に付いているビデオカメラは何なんよ?」
スズラン:「一応神殿からの要請で現地調査の為の撮影で必要なんだよ」
スイセン:「ウチが食べる分の食べ物は大丈夫なんよね?」
スズラン:「携帯食料や缶詰多めだが、お前の好きな菓子も買い込んでおいたぜ、食糧が足りないならオレが聖典でリカバリーするぜ」
スイセン:「じゃあ積んだら神殿の転移装置で、一番近い支部神殿までウチらごと車を転移するんよー」
転移装置で転移した後
スズラン:「さ〜てここから長い運転になるぜ」
スイセン:「一番近い支部からでも結構遠いんよね〜」
スズラン:「自生地から周辺には誰も住んでいないからな」
スイセン:「じゃあ出発なんよ〜」(シフトを1速に切り替えて発進)
スズラン:「目指すは辺境の地の『ドドリアンボム』だぜ」
道中にて二人は会話する(長旅故に)
スズラン:「昨日の練習の甲斐があったな」
スイセン:「ここまで来ると、運転が楽しくなってきたんよー」
スズラン:「オレも運転したくなってきたが、エンジンの都合で交代出来ねえってのが辛いぜww」
スイセン:「お腹空いたから、お菓子頂戴よ」
スズラン:「はいよ(結構積んできたが、半分くらい減ったな)」
スイセン:「食べても食べてもお腹一杯にならないんよー」
目的地に近づくにつれて
スイセン:「ん?ここからなんかクサイんよ・・・」
スズラン:「いよいよ、自生地から100キロ圏内に入るぜ、噂以上かもしれないぜww」
スイセン:「まさか・・・『ドドリアンボム』って・・・」
スズラン:「あー言ってなかったぜ、古代兵器にも使われたくらいクサイ果実なんだよww」
スイセン:「ウチを騙したしー!!」
スズラン:「ここから近づけるだけ近づいて、そこから後ろの荷車を引きながら歩きだぜ」
自生地に近づくにつれて・・・(頑張って30キロ圏内にまで近づけた)
スズラン:「やべえな・・・走行能力低下ランプが光りやがったな、これ以上進むと自走不能で帰れなくなりそうだぜ」
スイセン:「もうお腹ペコペコなんよ・・・お菓子食べつくしちゃったんよー」
スズラン:「よし、ここからは歩きだ、車から荷車出すぞ、お前はとりあえず持ってきた食糧を食え」
スイセン:「クサイけど、食べないと死ぬんよー」
スズラン:「ちなみに缶詰の奴は車に置いておけよ、帰りの運転の為だからな」
スイセン:「ウチの銃器持っていった方がいい?重たいから置いていった方がいい?」
スズラン:「こんなクッサイ所に魔物はいないだろうと思うが、自分で判断しろよ」
準備が整ったのでいよいよ徒歩で向かう
スズラン:「よし!行くぜ、気合入れろよー」
スイセン:「クサすぎなんよ・・・ウチ生きて帰れるんかよ〜」
歩いてしばらくすると・・・スイセンの顔面がヤバイ
スイセン:「クッサ〜、近づくにつれて臭いキツイんよ〜」
スズラン:「これも仕事だ〜我慢しろ〜」
スイセン:「帰ったら、ウチも報酬貰えるんよね?」
スズラン:「ちゃんと言ってやるよ(ブゥ〜)あっ・・・悪いなww屁こいちまったぜ」
スイセン:「こんな〇人的悪臭で分からないっし!!もう帰りたいんよ」
スズラン:「帰るかよ、オレを待つ報酬ちゃんの為だぜ、それにもしその『ドドリアンボム』が美味い奴だったらその苦労も報われると思わないか?」
スイセン:「別に食べたいと思わないけど、ここまで来たら報酬で御馳走いっぱい食べるために自棄なんよー」
スズラン:「クサそうな顔だなww」
そして長い時間歩き続け目的地に近づいていく(二人の顔面が物凄く崩壊ww)
スズラン:「そろそろ携帯食料食っておくか、捕獲時に力が必要だしな・・・」
スイセン:「クサイから食べられる気しないんよ〜」
スズラン:「(お前がそれを言うとはな・・・)何―!!個包装の袋開けた瞬間に食料が朽ちて消えたぞ!!」
スイセン:「えー!!どういう現象なんよー!!」
スズラン:「ヤバイな・・・実から離れるまではエネルギー補給不可能だ・・・」
そしていよいよ目前になると臭いはかつてないほど強烈
スイセン:「あ〜目に染みるんよ!!」
スズラン:「スイセン耐えろ!もう少しだ!」
そしてついにデカい巨木に吊り下がった『ドドリアンボム』が見えた
スズラン:「あれが『ドドリアンボム』だー!!クッサー!!!」
スイセン:「やったーなんよ!オエー☆☆☆☆」(盛大にゲロを吐くww)
スズラン:「よーし回収するぜ、手伝え、クサイクサイ!」
スイセン:「吐き気催して近づきたくないけど、仕方ないんよ・・・うっ☆」
二人は木に登って、果実の捕獲を行う(スズランが斬る係で、スイセンが密封用の袋で包んで、ロープで繋いで、地面に落下しないように支える)
スズラン:「スイセン準備はいいか、クッサ!」
スイセン:「この袋で包んで密封してロープで繋いだんよ、クサッ!!」
スズラン:「よし斬るぞしっかりロープ掴め、おらー!!」
スイセン:「重!!ウプッ☆☆」
スズラン:「落とすなよマジで!ウェ☆」
スイセン:「よしこのまま実をゆっくり降ろすんよ、オエー☆☆」
実を降ろした後、台車に乗せる
スズラン:「よーし任務完了だぜ」
スイセン:「もし破裂させたらウチらはどうなっていたんよ・・・」
スズラン:「ああ・・・想像するだけで、ゾッとするぜ」
スイセン:「とにかくクサイから早く車まで歩くんよ」
スズラン:「そうだな、お前の顔面崩壊しているからなww」
スイセン:「スズランもどっこいだし」
車まで徒歩で戻る(結構長旅だった)
スイセン:「やっと着いたんよ、お腹空きすぎて死にそうだし〜」
スズラン:「車荒らされた形跡が全くないな、流石は自生地周辺がクサイだけある」
スイセン:「もしウチの食糧を食った奴は、ウチの銃で蜂の巣にしてやんよ」
スズラン:「お疲れさん、燃料補給で残りの食糧全部食え」
スイセン:「もうお腹空きすぎて、クサイなんて関係ないしー」
スイセンが缶詰を全部腹に入れて補給完了
スイセン:「じゃあ出発するしー」
スズラン:「支部神殿まで走るぜー」
そしてロベリアのいる財団事務所へ帰還
スズラン:「今帰ったぜ」
スイセン:「あーもうきつかったんよ〜」
ロベリア:「ご苦労だったわ、クッサ!!」(凄い顔ww)
スズラン:「悪いな、風呂入ってないからな(今のロベリアの顔がヤバかったぜww)」
ロベリア:「シャワーさっさと浴びてきなさい、服も私の貸してあげるから」
スイセン:「ロベリア、ウチのご飯を用意して欲しいんよ〜」(凄い腹の音を奏でる)
ロベリア:「しょうがないわね、臭いちゃんと落としてくるのよ」(鼻をつまみながら)
シャワーを浴びた後(ロベリアはその間に消臭スプレーを散布)
スズラン:「あーサッパリしたぜー」
スイセン:「入念に洗ったから、臭い取れたと思うんよー」
ロベリア:「もう臭わないから大丈夫よ、あの悪臭から察するに、現場は相当きつかった模様ね」
スズラン:「あーもうこの世の物と思えねえような臭いだったぜ、魔物や動物も一匹もいねえし、ペンペン草一本も生えていないような場所だったからな、支部神殿で転移装置使う時に神官が不快な顔していたからなww」
スイセン:「ウチスズランに騙されて、運転手やらされたんよ〜」
スズラン:「お前の水属性と、無限の食欲じゃなかったら、あの車をあそこまで動かせないからな」
スイセン:「おかげでお腹空きすぎてヤバイんよ〜」(飯をがっつく)
ロベリア:「そうそう、スズラン、貴方に貸したカメラを頂戴」
スズラン:「これだ、袋の中に入れてあるぜ、多分くっせえからなww」
ロベリア:「この件は私から報告しておくわね、『ドドリアンボム』の実と調査レポートについては、神官がもうすぐ引き取りに来るはずよ」
スズラン:「オレへの報酬は忘れんなよ〜出来れば水増ししてくれよ」
スイセン:「ウチの分も忘れない欲しいんよ〜」
ロベリア:「じゃあ前金でこれだけ立て替えておくわね、神殿からの支払いが来たら、改めて渡すわね」
スズラン:「またオレへの依頼があるならいつでもいいぜ」
スズランとスイセンの『ドドリアンボム』捕獲作戦は完了した
終わり
最後までお読みいただき感謝申し上げます。随分空けて申し訳ないです
今回は真実の手のメンバーを主役にしました、いつかはやってみたかったので(ただ・・・真実の手の設定情報があまりにも少ないので、調べるのに一苦労しました)
キーボードを新しくしたら、入力が速くなったので、その勢いで作ったら割と早くできました(昔の勢いぐらいに戻りました)
運転の練習をする場面で、マニュアル車の運転する場面は、私の普段運転する感覚と教習所時代にあった経験を参考にして書いております(難しいのは発進だけで、慣れたら何てことはないです)
次回作も期待しない程度に(リアリスト達の批判はここでは自重願います)
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