きららBBSでのSS投稿の2回目求道者と申します、宜しくお願い致します。
アリス「鏡の世界?」(筆者は"鏡きんモザ"と呼びます)という作品を現在進行形で執筆してる者です。
アリス入れ替わり編は完結間近ですが、息抜きと最終パートを描くまでの肩慣らしということで、次回作の陽子入れ替わり編を少しだけ書いてみました。
注意
・このssは、きんモザの陽子が、原作のキャラと性格の反転した世界に飛ばされるという話です。
キャラ崩壊は必然と入るので注意、他、性格改変・パラレルワールド系等原作改変の要素を好まない方はブラウザバックを推奨します。
・今回は鏡世界原作世界交互に移します。
・アニメ未公開エピソードや、映画のネタバレをふんだんに含んでいるので注意
・あまりにも評判が悪い場合はsageて逃亡します。
・アリス編未読でも見れる内容にしていますが、説明を割愛しているので、>>2と>>3の説明とキャラ紹介は初見の方はご覧になることを強く勧めます。
以上を勘案しても問題ない方はよろしくお願いします。
また、お願いなのですが、今回先にこちらを投稿したのは、本編完結とリアルの息抜きのほか、アリス編のスレ数の少なさもあります。
もし、アリス編のスレが完結できなかった場合はこちらでアリス編やコメントの続きを書く予定です。
その場合は、陽子編とアリス編を区別するため、アリス編のみアンカーを>>2に指定して投稿します。
もし、アリス編に特化したコメントや意見などがある場合、読者の皆様も>>2に指定して投稿してくださるようご協力いただけると幸いです。
アリス入れ替わり編)のあらすじ
・アリスは、体育館に忘れ物を撮りに行ったところ、その鏡が光り出し、異世界に飛ばされた。
・その世界は性格の違う自分達のいる「鏡の世界」。陽子ぽい素直な鏡綾、弱気でオドオドしがちな鏡陽子、腹黒系女子鏡カレン、そしてスパルタで咳一つで人を黙らせられる鏡シノ。
・事実を鏡世界の仲間に認識してもらい、帰る方法を模索する。鏡世界と原作世界は根本的な部分や行動は変わらないことの方が多いこと、同じ鏡を特定の時間覗くことが帰る方法と予想する鏡シノ。カレンの知り合いに帰れる時刻を予測してもらう事で場を収める。
・原作世界に興味津々な鏡キャラに自分の世界のことを話すアリス、鏡綾が鏡陽子の胸に嫉妬したり、英語で延々と話し続ける鏡シノなど、様々な反応
・帰ろうとするも、鏡カレンにアリスは呼び止められる。
実は鏡アリスは大人しめで人見知りの激しい天然大食い少女だという。しかし、イギリスにいた頃は原作のカレンのような活発な少女とのこと...更に、以前は、鏡シノから貰った簪を付けていたが、何かの拍子で付けるのをやめた、というより付けるのを怖がっているとのこと...
そんな鏡アリスを心配する鏡カレンは、真実を明らかにしてほしいと懇願し、アリスはそれを聞き入れる。
・その後も、ノリが軽く原作の忍並に天然な鏡勇、松岡○蔵並の熱血教師鏡烏丸先生、面倒くさがりでマイペースながら鏡カレンのファンである鏡久世橋先生、常にハイテンションな鏡穂乃花、オタク全開な鏡香奈...そして鏡アリスとも会うなど、個性的なキャラと出会う。
両世界を通じ決して変わらない大切なものがあることを確認し、かけがえのない思い出を作って入れ替わりは終わった。
極限まで端折った解説なので、細かく知りたい方は、アリス「鏡の世界?」をご覧になることを薦めます。→https://www.pixiv.net/novel/series/9884915
きららBBSにもありますが、pixiv版と比べ会話の内容や一部設定、キャラの口調が変更されていること、そもそも筆者自身がBBS版で納得のいく文章を(特に前半は)書けてないことから、もしご覧になる場合は強くpixiv版から読むことを勧めます。
また、 >>1で述べたとおり、アリス編に関する内容(本スレで書ききれない部分や告知など)は、このレスの安価を付けて投稿します。
申し訳ありません、キャラ紹介、1レスで収まらない(字数制限)なため、2つに分割します。
鏡キャラ概説
・鏡綾
原作の陽子とほぼ同じ性格とスペックである。男口調の溌剌としたボーイッシュ女子に。曲者揃いのツッコミや、鏡シノや鏡カレンの辛辣な言葉に振り回される苦労人。
弱気で自己肯定感の低い鏡陽子を元気づけ続けた結果、憧れ...基友人以上の感情を持たれた。超人じみた体力を持つ。
メンタルは強いが、決定的に陽子と違う点として、原作綾同様、胸にコンプレックスを抱え続けている。
・鏡陽子
元の陽子の雰囲気を感じさせないオドオドした女子に、温厚でかわいいものや恋愛小説好きな乙女で、家事や勉強などのスペックも高い。
しかし、見た目や胸などが理由で自己肯定感が異様に低く、たまに空気の読まない発言や毒を吐く。綾と後藤ひとりを足したような性格。鏡綾以外のメインメンバーには「ちゃん」付けで話す。
鏡綾に友人以上の感情()を持っている節がある。世話好き。
・鏡シノ
原作と真逆で、冷酷で口調が鋭い鬼軍曹キャラ、二人称は「お前」「貴様」で、元の天然を感じさせないクール系となっている。様々なお仕置きや課題を課し、本編とは別の意味で「鬼畜こけし」
本編と違い、頭脳が高く英語の天才で、格闘技も強い、霊長類最強扱い。
しかし、根は体型気にしたり、かわいい服に興味のある乙女、熱くならなければ気配りもうまく、皆の幸せを誰よりも願う仲間思い。作中のツンデレ要因第一号。
実は、鏡綾の怪談(原作世界ではシノがした)で一番怯えてたというギャップもある、
金髪愛については、基本鏡アリス一筋という差こそあるが、原作同様変わらずかなりの変態、(鏡)アリス信者化しつつある。金髪愛の方向が合わないかつ、鏡アリスを狙う鏡穂乃花とはライバル関係。
・鏡カレン
カタコトで元気なアイドルキャラ...かと思いきや、それは全て演技
カタコトは日本語訛り。そして、目立ちたがりな癖に、腹黒で打算的で、演技疲れや都合が悪くなると、死ぬほど口調が汚くなる。
ただし、割と寂しがりで、一同の関係はあれこれ言ったり貶しながらも何だかんだ重んじる。作中のツンデレ要因第二号。
とりわけ、昔は活発で放っておかない危なさがあった、今は何かをきっかけに性格が変わった鏡アリスを常に心配している。
>>3の続き
鏡キャラ概説その2
・鏡アリス
原作同様守りたくなるような小動物な雰囲気を漂わせながら、原作と違い、無口で、かなりのマイペース。スカート履き忘れなどにも怯えなかったり、高い所が大好きな豪胆さを併せ持つ。
原作と違い、長髪かつ、なぜか簪を付けていない...また、自分を出すのをたまに怖がるそぶりを見せる。これが原作との決定的な違いであり、物語の核心部分にもなる...なお、今回のようこ入れ替わり編では、アリス編の経験と、3年間の積み重ねでかなり改善し、簪は身内の間のみたまにおめかしにつけるようになった。
割と乙女な鏡シノをいじったり、たまに塩対応は見せるが、依存度は原作より上。
見た目によらず走るのが得意で、勝負事にも強い、特に将棋はプロ並にうまい。身長を一年1cm伸ばして、60年後に2mを超えるのが夢。
・鏡穂乃花
カレンに対し乙女でオドオドしがちな原作と違い、常にハイテンションで陽気。2期で、カレンにナンパする自分を穂乃花は想像していたが、鏡穂乃花はその想像の自分に近い。
ギャル語で話し、不良チックでよくウザがられる。ただし実際は鏡綾同様お人良しで誰とでも仲良くなれるコミュ強。
金髪好きだが、原作と違い、他の金髪にも浮気しがち... しかし、本当に浮気する事もあるが、焼き餅を焼くカレンを楽しむ為に敢えて行う打算的な面もある。
原作と全く違う人となりに見せかけて、メンタルの弱さは本編同様。普段は積極的に鏡カレンに攻め込むも、嫌われたかと思ったりすると途端に弱気になる。実はハイテンションも、メンタルの弱さを隠すための仮面なのかもしれない...
勉強は壊滅的だが、陽子や鏡シノより身体能力は高く、「あまりテニスが上手くない」という本編と違い、全国で鉄板取れるレベルでテニスは上手い。
・鏡香奈
原作では、オタク公言を恥ずかしがり、ツッコミ役やツンデレ要素もあったが、こちらではオタク全開で周りから痛い目で見られがち。なにかとオタク発言絡めたり、金遣いや生活が荒いボケ役。
高校一年の進路希望調査に「第一志望:魔法使い」と書いた経験がある。マ〇レコのオタクだったり、普通に深夜アニメを見てオールするのが日常化している。
その一方で、仲間の反応に「はいはい、どうせオタクですよ」など、原作よりドライな部分もあったりする 。
ある日の勉強会at猪熊家
カレン「ヨーコ、この問題教えてクダサーイ!
!」
陽子「ふむふむ、この問題はねー……」
陽子「うん、わかんない。」
カレン「ズコー」
陽子「なんなの難解な文章….英語?スペイン語?」
アリス「日本語だよヨーコ!!」
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陽子「」ボー
一同「...」ヒソヒソ...
アリス「ねぇ、ヨーコ、なんか最近様子変じゃない?」ボソッ
陽子「ええ、そう...?」
カレン「あのやかましいくらいに元気なヨーコが、この世の全てを諦めたような表情をしてるなんておかしいデース!!」
陽子「そのポジションってカレンのものかと思ってたんだけど、貰っちゃっていいの?」
綾「でも、いくらおバカな陽子でも、日本語と英語を間違えてたりしないわよ...」
綾「陽子だって...ちゃんと頑張ってると思うわ...//数日までは、ちゃんとこの範囲は解けてたし...//」ボソッ
陽子「んー?今なんて?」
綾「な、なんでもないっ...//!!」
カレン「アヤヤの厳しくも、時々甘やかすツンデレ勉強法が上手いんデース!!綾ペンセンセイ、万歳デース!!」
綾「もう、カレン、大きな声で言わないで!!」
アリス「そうだよねー、陽子も最近は九九くらいは言えるようになったはずだもんねー」
忍「馬子に衣装ならぬ、陽子ちゃんにも勉強、ですね!!」
陽子「褒めてないだろ!!なんか2人のバカに仕方、雑になってない!!」
陽子「でも確かになー...みんなに心配かけたくないし、いっか。
ちょっと最近気になることがあってさー、聞いてくれる?」
一同「気になること?」
陽子「そう、悲劇が起こったのは3日前に遡る...」
>>1
言い忘れましたが、この話はアリス編より1〜2ヶ月経った話で、時系列的には10巻と11巻の間くらいです。
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陽子「ただいまぁ!!ごめんなー、部活の助っ人で帰ってくるの遅れて。」
ドタドタ...
陽子「おっ、空太と美月かー!!お姉ちゃんが帰って来たぞー!!」
2人「...」
美月「あなた、誰ですか?」
陽子「えっ」カチーン
陽子「」フリーズ
美月「ここは猪熊家なので、どうぞお帰りください。」
陽子「...い、いや!!私、2人のお姉ちゃんなんだけど、猪熊家なんだけど、血繋がってるんだけど!!
2人とも忘れちゃったのか!!」
美月「全然知りません、陽子お姉ちゃんなんて知りません。」
空太「陽子お姉ちゃんなんて知りません、」
陽子「"陽子"って思いっきり言ってるぞ!!」
空太「陽子さん、知らない人を勝手に家にあげてはいけないと教えられてますので、今日はどうかお引き取りください。」ペコリ
美月「夜道は危ないので、お気をつけてお帰りください。」ペコリ
陽子「母さんの教えを守ってご立派だ!!けど納得いかない!!」
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陽子「なんてことがあったんだよー。」
忍「...もしかして、帰るの遅れて本当に忘れられたとか...?」
陽子「人を不安にさせるような事を言うな!!」
アリス「...っていうか、よく、最初の部分信じたよね、ヨーコ...」ジー
陽子「そりゃ、冷静に考えたら嘘だってわかるよ!!わかるけどさ...」
綾「普段通りの2人ってことはないの?2人のジョークとか。」
陽子「それがさー、その後も明らかにおかしいんだよー。」
陽子「あの日から毎日帰ってくるたび、同じような事言ってくるし、
いつも美月、私と風呂入ってたのにやめるようになったし、
遊びに誘っても「用事がある」の一点張りで断るしさー。」
陽子「2人は嘘つきだけど、『ジョークは人を楽しませるためにある、本気で悲しませる嘘はつかない。』
なーんてこと前に言ってたし、姉としてどう向き合うべきか、って思ってさー。」
忍「何か...心当たりは...?」
陽子「そうだなぁ...あえていえば、最近勉強忙しくて、冬物買いに行ってから、2人と遊べてあげてない気もしたけど...」
陽子「でもさー、それは悪いって思って、あれから遊びに行こうって話したのに。」
カレン「ンー、もしかして...?」
カレン「ヨーコが大学行くから拗ねてる、トカ?」
アリス「うん、そうだよねー、2人ともヨーコが合格したら離れちゃうでしょ?
離れたくないから、つい強い言葉言っちゃうツンデレさんなんだよ、2人は。」
陽子「そう...なのか...?
でも、綾と同じ大学行くってことは前から話してただろ...?もっと前からああならないとおかしいでしょ。」
陽子「それに、少しは放っておいて悪いと思って遊びにも誘ったぞ...そんなんで断るか...?」
アリス・綾「断ると思う(よ)(わ)。」
陽子「はぁ?」
忍「つまり、陽子ちゃんとはもう、一緒にはいたくない、ということなんだと思います。」
陽子「」ガーン
陽子「やっぱり私は...嫌われて...」シュウウウウ...
綾「シノ!!言い方があるでしょ!!」
アリス「ヨーコの生気をこれ以上奪わないで!!」
忍「ご、ごめんなさい!!陽子ちゃんが思ってる意味で言ったんじゃないんですよ!!
ほら、陽子ちゃんと一緒にいるとお別れするときに辛くなるんじゃないかな、って...」
アリス「そうそう、そういうこと!!最近ヨーコ、家にいる時間減ったでしょ?
帰るのも遅くなったし、家でも勉強してるでしょ...」
忍「そんな陽子ちゃんを見てて、いよいよ陽子ちゃんとお別れしちゃう、という実感が湧いて来たんじゃないかと思います。
その前までは、陽子ちゃんがいるのが当たり前だったから...」
陽子「ああ、そっか...」
忍「お姉ちゃんは、大学にも高校にも通ってますけど...
そのためにいろいろな書類書いたり、下見行ったりで動いてるお姉ちゃん見てると、お姉ちゃんも前に進んでるなぁ、って思ったんです。」
忍「高校進学のために頑張ってるお姉ちゃん見てると、自分も頑張らないと、って思ってました!!
もえぎ高校に入学できたのは、綾ちゃんとお姉ちゃんのおかげだと思うんです!!」
綾「シノが珍しくいいことを...」ジーン
陽子「そっかー、私も色々始めたからあんな風に...説得力あるなぁ...」
アリス「うん、だからあまり気にしなくていいと思うよ!!
ちょっと拗ねてるだけ、あの2人は賢いから、すぐ元通りになるはずだよ!!」
忍「そうです!!長女がダメだと下がしっかりするって言うじゃないですか!!
陽子ちゃんのことだって2人はしっかりわかってます!!だからすぐ分かり合えるはずです!!」
陽子「いいこと言ってたのに台無しだよ!!」
陽子「でもみんなありがとー。ちょっとだけ元気戻ってきたかも!!」
アリス「でも今思い返すと、美月ちゃん達はカレンとは真逆の感じするよねー、
だって、カレンの場合、わたしが勉強中でもお構いなく誘ってきたし!!」
カレン「本当に寂しかったんデスヨ!!あの時のアリスは目が完全にこけしデシタ!!
あの時のアリスは、鉛筆動かすだけのロボットみたいで、イギリスなんて興味なくしたのかと思ってマシタ!!」
アリス「あ、あの時は本当にごめんね!!...私もこれ、向こうのカレンに言われたばかりだけど...」
カレン「まっ、いいデスヨ、今のワタシは今がとーっても楽しいノデ気にしないデス!!
今をめいいっぱい楽しむ、ゴーイングマイウェイなワタシこそ本来のワタシデース!!」
陽子「あははー、カレンらしいなー、美月達ももう少しこう素直な妹だったらいいのになー、なんてー。」
アハハハハー...
???「」ピクッ...
???「」ダッ
――――――――
――――その後 (pm :18:00)
綾「あっもういい時間ね、そろそろお邪魔するわ。」
陽子「おう、またなー!!」
アリス「なんか日が落ちるの早くなってきたよねー、暗くて車危ないよー」
カレン「...あっ、そういえば、昨日この辺りで不審者が出たトカ聞いてマシタ。カナと話してて、ヒナ達がかなり警戒してたって」
一同「ふ、不審者!?」
綾「なんで今このタイミングで言うの...」ガタガタ...
アリス「ひぇぇぇ...」ガタガタ...
忍「不安です!!
アリスがお菓子で連れて行かれたらどうしましょう!!」
アリス「流石にそれはないよ!!」
陽子「っていうか近くにいるなら助けてやれよ!!」
カレン「とりあえず、そんなカワードなみんなのために、パパに車を出してもらうデース!!みんなも一緒に乗るデース!!」
忍「ほっ...」
アリス「こういう時の九条家は心強いね...」
綾「なら一安心ね...」
カレン「あっ、ヨーコ、電話借りていいデス?」
陽子「はいはい、使って使って。」
アリス「でももっと早くからわかったら、帰る時間とかずらせたのにー」
陽子「流石にこの暗さで女子4人はなー、美月と空太も教えてくれればよかったのなー...
陽子「...ん?美月と空太...って
一同「...」
「いない!!」
陽子「しかも今かなり暗いから外の危険度MAXだよな...」
陽子「ど、ど、ど、ど、どうしよう...!!私の兄弟が魔の手に...!!」
陽子「」カクーン!!
綾「よ、陽子が脳震盪を!!ど、ど、どうすれば...
アリス、警察に電話して!!確か177番だったはずよ!!」ブルッ
アリス「焦るのはわかるけど落ち着いて!!何一つ正答がないよ!!」
忍「そもそも、美月ちゃんと空太君って、私達がいる頃に帰って来ましたっけ?」
アリス「多分...一応玄関にはランドセルあるから...
さっき"ガタッ"って物音したよね、その時2人が帰って来たんだと思う...」
綾「何も言わないで遊びに行った感じかしら...勉強中の私達に気遣って...」
陽子「...」
陽子「...ハッ!!意識を失ってた!!そうだ、このままだと2人が...!!」
カレン「ヨーコ、パパには連絡したデース!!あと、シノのマムから...
陽子「...こうしちゃおれん!!みんなはこの家で待ってて!!すぐ2人を連れて帰るから!!」ダッ!!
忍「陽子ちゃん!?」
綾「先走っちゃだめよ!!こういう時こそ、まとまって行動しないと...!!」
陽子(なんだか、嫌な予感がする―――!)
陽子(...美月...!! 空太...!!)
カレン「アノー、これどういう状況デス?」
アリス「どうしたもこうもないよ!!」
綾「美月ちゃんと空太くん、帰ってくるの遅いでしょ?慌てた陽子が探しに行ったの...」
忍「気持ちはわかりますけど...今変な所探して散り散りになったら余計大変かと」
カレン「?コータとミッキーデスカ?2人の場所なら知ってるのデスヨ?」
一同「えっ!!」
カレン「ソウデスネー、さっき...」
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勇「...陽子ちゃん?そんなに息切らしてどうしたの?何か探し物でも..?
陽子「美月と空太見なかった!!門限過ぎたのにまだ帰ってこないの!!」
勇「...」
勇「美月ちゃんと空太くん?知らないわ。2人のことだから、公園で長く遊んでるとか?あと、比奈ちゃんって子の所?」
陽子「それがいないんだよ...!!不審者が近くで出たとか聞いたから不安で...」
勇「あー、それは困ったわね...忍達が変に探してバラバラになってる可能性もあるし...
...いいわ、万が一のこともあるから、私も車で探すわ。」
陽子「ありがとういさねぇ!!何かわかったら教えて!!」
勇「オッケー、じゃあねー。」
パタン...
勇「...ごめんね、陽子ちゃん。」
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----
陽子「...」
陽子(...通行人や、帰りの同じ学校の生徒たちに聞きながら来たけど...収穫は0...)
陽子(でも、冷静に考えるとこんなに勢いだけで行動したの初めてかも...
夕方だし、不審者の心配はあるけど、2人が遅れて帰ってくることはよくあるはず...)
陽子(...それでも、これが私にできる方法だから...!!兄妹を守るのが姉の義務だから...!!)
陽子「私...体力だけは余ってるから!!すぐ追いつくよ、だから待ってて2人とも...
へくちっ...!!」
陽子「ううっ、寒っ!!そういやもう冬の始めだもんな...汗が冷えてやばい...」ガタガタ...
陽子「でも、そうこうしてる間にも2人は...!!
??「馬鹿な真似はやめなさい!!この筋肉バカ!!」
??「手前に茶髪のショートボブの子発見デース!!」
陽子「そ、その声は...綾とカレン!?」
綾「まったく話も聞かないで飛び出すんだから!!
女子だけで出歩くのが心配って言っておいてないわよ!!」
陽子「ご、ごめんな綾...」
綾「この大事な時期に...ほら、これで汗拭いて!!早く車に乗りましょ...」サッ
陽子「ご、ごめんな綾...タオルありがと...」
フキフキ...
綾「...」ジーッ
陽子「ところでカレン、さっき言おうとしたことって何?」フキフキ...
綾(...陽子が拭いてるタオル...汗が滲みたタオル...)
カレン「えぇ、ミッキーとコータの場所が見つかったんデスヨ!!」
陽子「本当か!!今ここにいるのか!!」フキフキ...
綾(...私の汗がない、陽子純度100%のタオル...陽子純度100...)
綾(...って何考えてるのよ綾!!それじゃあまるで変態じゃない!!)
カレン「ブッブーデス!!大体、わざわざヨーコが出向く必要はなかったんデスヨ!!ヨーコのよく知ってる所にイマース!!」
陽子「もったいぶらないで教えてくれよー、綾もさー
綾「い、言える訳ないじゃない...//そんな人に言えないなこと!!」
陽子「...えっ...もしかして、兄妹はそんなもう手遅れな目に...!!」ガクブル
綾「はっ!!ご、ごめんなさい...ちょっと考え事を...」
カレン「アヤヤー、戻ってきたデスカー。」
綾「ええ、もう大丈夫よ、灯台元暗しって言葉があるでしょ?多分陽子が探した範囲に既に2人はいたと思うわ。あのね...」
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大宮家
陽子「...いさねぇ、入るよ。」ガチャ
勇「あっ、陽子ちゃん、2人は見つかった?
ごめんねー、こっちはまだ
陽子「いさねぇ、嘘は良くないよな。」
勇「ど、どうしたの陽子ちゃん、目が笑って....
陽子「お邪魔するぞー!!
おーい、美月ー!! 空太ー!!とっくに門限過ぎてるぞおらー!!」ドーン!!
勇「...なんでバレたのかしら...」
綾「ご、ごめんなさい...しののお母さんからも伝えるように、って言われてて...
陽子も限界そうでしたし...」
<<ハナシテッ!!アリスチャン!!
ヨーコニミツカルマデッテヤクソクダヨ!!カエロ!!
ホラ、コウタクンモ...
...ワカリマシタ、ジャアミツキモ...
イヤッ...
美月・空太「...」
陽子「...」
カレン「ヨ、ヨーコ、一応言っておくのデスガ、イサミ達は悪くないデスヨ!!」
アリス「イサミは2人を放っておけないから仕方なく...」
勇「いや、みんな、言い訳はしないわ、嘘をついたのはほんとだから。
でも、忍達は責めないでほしいわ、さっき帰って来たばかりで伝える時間も
陽子「...いや、みんなは悪くないよ...大体の事情はわかるし...私も話聞いてたら、慌てずに済んだわけだし」
陽子「...それより、美月、空太、帰るよ。
素直に帰ったら、今回の事は、掃除当番、代わってもらうだけでチャラにやるから。」
美月「...」
美月「...帰るなんて...お断りよ...!!」
陽子「!!」
美月「だっておねえち...
陽子さんなんて...知らないわよ...馴れ馴れしくしないで!!」
陽子「...あのなぁ...」グッ
ペチン!!
一同「!!」
陽子「姉ちゃんどれだけ心配したと思ってるの!!
...いや、姉ちゃんだけならいいよ!!私だけじゃなくて、みんなまで巻き込んで!!
嘘にも言っていいことと悪いことがある、流石の姉ちゃんも怒るよ!!」
カレン「ほ、ほら、2人とも、謝るデスヨ。」
空太「ご、ごめんなさい...」
陽子「よし、ほら美月も」
美月「...おねえちゃんなんてだいっきらい!!」
一同「!!」
陽子「はぁ!!どうしてそうなるの!!」
美月「だって、おね...陽子さんは嫌いだからぶつんでしょ!!」
陽子「なんで怒るんだよ!!美月が悪いのわかってる!!」
美月「わかる訳ないでしょ!!
陽子さんは...陽子さんは...カレンちゃんや忍お姉ちゃんみたいな妹が欲しいんでしょ..!!
正直で隠し事ができないかわいい妹が!!」
陽子「はぁ、意味わかんねぇし!!」
美月「うるさい!!人の話聞かないお姉ちゃんなんてもう...もう...!!
ワーワー...ギャーキャー...
一同「...」
アリス「...収拾つかなくなってきたね...」
空太「ご、ごめんなさい...おれたちが嘘ついたからこんなことに...」
勇「いいのよ、元々こうなる事はわかってたし...いい案があるの♪」
美月「私、今日は絶対帰らないから!!私、大宮家の娘になる。」
陽子「ああ、そう、勝手にしろ!!いさねぇ、手のかかる妹だけど、よくしてやって!!」
綾「陽子、今のは流石に言い過ぎよ!!」
陽子「だってここまでされて腹立たない訳ないでしょ!!ちょっとくらい...
勇「いいわ、美月ちゃん、今日明日は忍達の妹になりましょ♪」
一同「...え?」
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陽子「もうやってられるかよ...」
陽子「...」グビグビ..
カレン「...ヨーコ酔ってマスネ...空酔い...?」
綾「...これ、ただのコーラよね...アルコールじゃないのに...」
陽子「結局いさねぇに兄妹取られたじゃんか...そりゃ私が悪かったんだけどさ...」グスグス...
綾「し、仕方ないわよ!!あんな一触即発の雰囲気じゃ、帰れは...」
陽子「あぁ...2人には生まれてからミルクだって飲ませたし、オムツだって変えたの事のあるのに...」
陽子「いつも、どこに行くにも"お姉ちゃん、お姉ちゃん"ってよちよち着いてきたあの美月が....」ウットリ...
カレン「記憶を捏造シテルデス!!」
陽子「美月は嫌いって...このまま別れたらどうしよ...」
陽子「せめて美月の晴れ着見たかったなぁ...結婚式とか多分、私は呼んでもらえないんだろうなぁ...
幸せになれよこんちきしょー!!」
カレン「...あ、アヤヤ...帰ってもいいデス?ソウ、持病のシャクが!!」ビクビク
綾「ちょっ、カレン!!抜け駆けはよく
ガシッ
陽子「もうちょっとマシな理由を考えろお前!!面白そうだから泊まるって言ってたよな!!」
カレン「ヒッ!!」(ツッコミセンスは変わらない...何故!?)
グビグビ...
陽子「かわいい兄妹を持つ姉の気持ちがお前らにわかるか!!」コップドン!!
バリン!!...ビチャビチャ...
カレン「あっ...ああぁ...」(部屋中にコーラとガラスが散らばって...)
綾「...このままじゃ、陽子のご両親が帰ったらお説教どころじゃ済まないわ!!私達で陽子を介護するしか!!」ブルブル...
陽子「よーし、遠慮するなー!!今日はわたしのおごりだ!!
お前らー!!とことん飲み明かすぞー!!」
綾・カレン「オ、オー...」サー
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それから2時間後
陽子「...!!」パチン
カレン「オソヨウゴジャイマース!!ヨーコ!!」」
陽子「ギィァァァァア!!なんでお前来てるんだカレン!?」
カレン「?そこにヨーコの家があるから?」
陽子「いや、そうじゃなくてな...」
綾「やっと目覚ましたの陽子?自分がどういう感じだったか覚えてる?」
陽子「あれ綾まで!?って...」
陽子「そうだったな...
美月と別れてから、カレンパパの車の中で気失って...
家に着いた後、ヤケコーラで2人に迷惑かけたんだったな...」
綾「えぇ、しかもさっき陽子吐いてたのよ!!もし私達いなかったら、どうする気だったの!!」ガミガミ...
陽子「うけっ!!まじかっ、死にたっ...ごめんな、綾...汚いとこ見せて...」シュン...
カレン「よっぱらいの息子を叱る姑みたいデース、アヤヤ!!」
綾「だ、だれが姑よ!!わたしそんな老けてないわ!!せめて妻にして!!」
陽子「突っ込む所そこなの!?」
綾「...まっ、まあ...でも、今日は大変だったし...これ以上は怒らないでおいてあげるわ...
後は私達でやっておくから陽子は寝てて...」
陽子「あぁ...本当にごめんな2人とも...
話してたら少し元気出てきたよ、ありがとな...!!」テクテク...
...
----
猪熊家at洗面台
陽子(...)
"美月「...おねえちゃんなんてだいっきらい!!」"
"美月「うるさい!!人の話聞かないお姉ちゃんなんてもう...もう...!!"
ジャー...キュッキュッ
陽子(...はぁ...本当、私駄目駄目だな...美月をあんなに泣かせるなんて...」
陽子「私、美月達の話聞かないで2人をぶっちゃったよな...
しかも、私と離れるのを自覚して、ピリピリしてるって、アドバイスしてもらったばかりなのに...」
陽子「...姉として最低だよ、私...」
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回想(アニメ1期5話)
"「陽子ちゃんも妹みたいなものよー。」"
"「いさねぇ、って呼んでいい?」
"「もちろん!!」"
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陽子「...私も勇姉みたいなお姉ちゃんになりたかったのになぁ...
体だけ大きくなったのに、中身は変われてないよなぁ...」ハァ...
ガタッ
陽子「!」
陽子「なんか、今鏡動かなかったか!!」
シーン...
陽子「いや、そんなわけなかったな、ははは...まだ酔いが残ってるみたいだな...」
『明日休みでよかった...こんな姿みんなには...』
陽子「えっ、幻覚の次はまさかの幻聴かよ...柄にもなくコーラなんて飲むべきじゃないな...
『そうだよね...やけ食いした後なんて、残るのは虚しさとカロリーだけで...
「『えっ?』」
陽子「き、気のせいじゃ...ない..のか?」
『な...なんで...』
..シュン!!
陽子「わっ...!!」
以上です、今回の更新意図や注意点は>>1
アリス編のあらすじとリンクは>>2
キャラ紹介(鏡キャラ)は>>3と>>4
そしてメインの内容が>>5から>>26です。
一応、まだ陽子は鏡陽子と入れ替わってはないのでご注意を。姉として苦悩する陽子ちゃん(や変態なアヤヤや辛辣なシノ)を書いてみたかった。
鏡ssの前置きとしてはかなり長いほうですね。
なお、明日、もしくは日曜か月曜日、陽子の鏡世界移動後の内容を投下しようと思います。一旦鏡メンバーと顔合わせです、しかし、まだ猪熊姉妹が出るのはかなり先です。
投稿順番としては
陽子の鏡キャラとの顔合わせ
↓
アリス編の完結(最悪、>>2を安価に、こちらで完結も検討)
↓
原作世界線(鏡陽子視点)
↓
鏡世界線(鏡嘘つきブラザーズと登場)
という流れを検討してます。
アリス編完結に向けた練習+リアルの息抜き(という名の言い訳)として書きましたが、いかがでしたでしょうか?>>1で触れたとおり、>>2から>>4を読めば、なんとかアリス編を読んでなくてもついて行ける内容にしてます。今後ともよろしくお願いします。
拝読しました! めちゃかわな鏡陽子にまた会えるとな!?
いきなり空太と美月に他人扱いされるという波乱の幕開けとなりましたが、陽子と空太 ・ 美月、更に勇や綾 ・ 忍たちの思いが絡み合って陽子にとってかなりつらい方向に行ってしまった印象です。こういう経験、私自身も何度もしてるので、つらさがよくわかります。
前作でも登場した例の鏡、確か前回は体育館に忽然と置かれていた鏡だったと思いますが、今回は猪熊家の鏡ということで、その辺の違いにも関心を持っていたりします。私の家の鏡も、もしかしたら... いや、ないか。
『きんモザ』勢の中では、特にアリスの立ち回りに注目しています。何せ、唯一の鏡世界実体験者ですから。アリス自身以外は誰も知らなかった前作とはまた違った展開を見せそうです。
これから紡がれる新たな「鏡世界」の物語、今回は始まりから立ち会えるのがとても嬉しいです。今から厄介古参ファン面しときますね... へへ...
>>28
ありがとうございます!!アンケートで続編候補に鏡陽子の話があったのもありますが、本音は自分もかわいい鏡陽子を見たいという理由から書いてみましたwあと、金髪組は優遇、シノは主人公、アヤヤはPDで主役なのに、陽子だけ映像で不遇という部分で。
なお、アリス編完結までは鏡陽子は出せないのが残念ですが...(鏡キャラ一同を今日あげます)そのかわり、鏡陽子関係で良質なイラストを一つ依頼してるのでお楽しみに..
こういう姉妹のもつれって結構リアルだと思うんですよね...誰が悪いわけでもないが、陽子でも起こることはあるよ、って感じを出したかったです。若干きんモザらしくない気もしますが...
入れ替わり経験者としてアリスは立てたいですね、後鏡世界パートでは鏡アリスも。これから更新する予定の鏡世界線の顔合わせでは実際、鏡アリスのセリフが多かったりします、原作も一工夫加えたいですね...
アリスの過去編からご覧になられたんですもんね...毎回そちらの応援も励みになってるので嬉しい限りです!!前作からグレードタウンせず期待に応えられる内容を目指します(しかし、まずはアリス編をサボるなよと)。
今日も>>27で予定したとおりあげます、陽子が鏡世界に飛ばされ、メンバーと顔合わせする話です。よろしくお願いします。
まだご覧になってない方は>>6から、初見の方は>>2からお願いします。
―――――――――
―――――――
――――
……よ...こ
….ようこ...!!
...陽子!!陽子!!
<パチッ
陽子「...ん...?さっきまで私は何を...??」
綾『おっ!!無事か陽子!!良かった!!』ギュッ
陽子「……んん……あれ?私、いつの間に布団の上に?なんで?」
綾『なんでってまだ酔ってんのか陽子?』
陽子「...えっ?」
綾『お前、鏡の前で倒れて頭打ってたんだぞ!!覚えてないのか?』
陽子(えっ、誰これ...顔近いし...こんな話し方したっけ?)
綾『なんとか呼吸はしてたから、陽子を布団まで運んだ感じ!!氷枕はカレンに拵えて貰ったんだよ!!』
陽子(は?)
陽子「はあー!!綾が私をベッドまでー!?」
綾『うわっ!!いきなりなんだ!!』
陽子「どうしたもこうしたもないよ!!綾が私をベッドまで運んだ!?
ノートの山運んだだけでも、息絶え絶えな...
...もしかしてお前綾じゃないな!!」
綾『私、綾なんですけど!!小路綾以外の何者でもないんですけど!!』
陽子「だって普段の綾はもっとおしとやかで柔らかい口調だし、
力はなくてすぐ折れるし、
顔近づけると、タコみたいにすぐ赤くなるし!!」
綾『タコって!!もう少しいい例え方してくれよ!!
ベッドまで運んだのに酷い言い草だな!!』
綾『...って待てよ...この件、なんかデジャブが...』
ドンドン!!
ドンドン!!
カレン『おいちょっとてめぇらぁぁぁぁぁぁ!!今何時だと思ってんだぁぁぁぁぁぁぁ!!』バーン!!
カレン(病み上がりなのに2人ともお元気そうでカレンちゃんうれしいのデス♪)
陽子「は?」(カレンが流暢な日本語を!?...そして言葉が汚い...)
綾『お前が何時だと思ってんだ!!本音と建前が逆になってるぞカレン!!』
カレン『あっ、いっけなーい♪2人が賑やかなものだから、ついついカレンちゃんもテンション上げちゃいましたぁ♪』
陽子「随分派手なテンションの上げ方だなお前!!」
カレン『...ん?お前?...まっいーやー♪
それよりアヤヤ、聞きたいことがあるのですぅ。
台所にある紫飯、あれはなんですぅ?」
綾『あぁ、あれか?陽子酔ってたからさー、胃に優しいお粥を作ってみたわけよ、前に陽子が作ってたのを手真似でさー。』
陽子「む、紫飯って...?」
カレン「あっ、あれってお米だったんですねぇ♪てっきり、お鍋に毒でも盛られたのかと思いましたぁ。』
綾『毒ってなんだよ!!ちょっと酸っぱくて、食べた後サイケデリックな幻覚が見えるくらいで、食感はお粥そのものだぞ!!』
陽子(えっ...まさか綾がメシマズキャラに...?)
カレン『え、えぇぇぇ...あれ味見したのかよ...じゃなかった、できたんデスネ♪
デモデモ、病人にサイケデリックな幻覚を見せるなんて非常識だと思うのですぅ、
しかも、おなべとお茶碗の色がレインボカラーに汚染されてたので、少なくとも人間にとっては食用ではないのデスゥ♪』
綾『えっ!!あれ失敗作なの!!結構自信あったんだけど!!
...ごめんな陽子...鍋代とかはなんとかするから...!!なっ!!』
陽子「...おかしい」
綾『えっ?』
陽子「2人ともおかしいぞ!!一体どうしちゃったんだ!!」
綾『い、いや、さっきも言ったけど私達はいつも通りだと思うぞ!!多分。』
陽子「いつも通りな綾がこんな素直でハキハキしてるわけがない!!メシマズで力持ちなわけがない!!
いつも通りなカレンがこんなにわざとらしい喋り方で腹黒いわけがない!!」
カレン『クロいなんて酷いのデスゥ、ヨーコ...心開いてくれてないみたいでカレンちゃん悲しいのですぅ...メソメソ...』
綾『むしろ私達は陽子の方が違和感あるんだけどな、こんなに堂々で元気な陽子初めてみたよ、
しかも、さっきカレンに"お前"とか"腹黒"とか言って堂々とツッコんでたよな...普段は陽子、カレン相手にはほとんど折れてるんだぞ...』
陽子「そんなこと言われたって...
2人は別人だし、思い返すと鏡が光り出したり動いたりする幻覚まで見るし、酔いや悲しみは醒め...
2人『それだ!!』ガタッ
陽子「えぇっ!!どうしたんだよ2人とも!!」
綾『どうしたもこうもあるかよ!!今陽子、鏡が光ったって言ってたよな!!』
陽子「あっ、あぁ...言ったけど...」
綾『これ完全に前の時と同じ展開だ!!カレン!!今すぐアリスを呼ぶんだ!!』』
カレン『言われなくてもそうするのですぅ、パム?シノの家まで車を...』
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20分後
<<ドア バタン!!
陽子「...」
陽子(なんだこれ...)
アリス『...』ウトウト...クラクラ...
陽子(このアリス...不思議ちゃん臭がすごい...立ちながら寝てる...全く倒れる気配がない...)
陽子(しかも、長髪...どこかで見たことあるけど、簪はあるから...まさかな...)
忍『...こんな真夜中に呼び出すとは...遠慮会釈もないやつだな、お前も...』
綾『ご、ごめんなしのっち...でも、結構急ぎの案件なんだよ...陽子のためにもさ...』
忍『ほう、まさか、あの2人を引き渡せ、と、のたまうつもりか?
それがお互いのためにならないことはよく理解してるだろう...』
忍『...』ドオオオ...
陽子「ヒッ!!」
陽子(...こ、こいつはやばい、マジでやばい...!!絶対に逆らってはいけない存在だと本能が告げてる!!
なんだ、これ、この少女は本当にシノなのか!?言葉が刺々しいし!!)
綾『それが違うんだよしのっちー、用があるのはアリスの方なんだよー』
カレン『実はカクカクシカジカペロリンチョ…なことがありまして...』
忍『...なるほど、アリスと会わせれば、陽子が大見栄を張っているだけか
本当に別人なのか判断がつく、とな。』
カレン『そうなのですぅ、単細胞なツッコミ役が増えると胸焼け必死なのでぇ、嘘の方がありがたいんですが、ねぇ。』ジー
忍『あぁ、残念ながら、その話が正しければ確定だろうな。元の陽子はなんだかんだ有能だっただけに、な。』ジッ
陽子「おい、さっきからなんの話してるんだよ!!3人とも!!私にもわかるように言ってくれよ!!」
綾『おっと、ごめんな陽子、ほったらかしにして...』
忍『単刀直入に聞く、貴様はこの世界の陽子ではないな?』
陽子「こ、この世界って何?」
カレン『さっき自分で言ってたじゃないですかぁ、"鏡が光って"、"気づいたらベットの上"って!!』
忍『それでいて、貴様の知っている綾やカレンはこの2人とは別人らしいな。
...そして、先ほどの私への怯え方からして、おそらく私のことも知らんのだろう。』
綾『となると、この陽子は鏡の世界から来た陽子としか考えられない!!
この状況は、前、もう1人のアリスがこっちの世界に来た時と全く同じ状況だから!!』
陽子「えっ!!ここ前アリスが来た世界なの!!」
綾『そうだぞ!!どうしてそんなわかりやすいの気づかなかったんだよ!!』
陽子「...い、いや!!でもさっき私、やけ食いとヤケコーラで酔ってたし...
しかも、アリスは簪付けてるし...もしかしたら、まだ夢の世界なだけ
???『ウェルカムトゥーようこそミラーワールドへ、ヨウコ』
陽子「あ、アリス!!いつの間に起きてたんだ!!」
陽子「あっ、でもアリスだけは他人な感じがしないな...
この無口だけど掴みどころのない感じ...そして、日本語訛りの英語...」
アリス『このツッコミ力、
受験とツッコミ疲れでできた目の下のクマ...
こっちのアヤと同じ陽キャオーラ...』
陽子・アリス『「鏡の世界の(アリス)(ヨウコ)!!」』
陽子「まじかー!!一度行ってみたかったんだよねー鏡国!!
そして、アリス、久しぶりー!!会いたかったぞー!!」ギューッ
アリス『ん...私も...アヤ風ヨウコも改めて見ると味がある...』
キャッキャッウフフ
綾『本当良かったよー!!
頭打って記憶なくしたとか、2人と喧嘩して自暴自棄になったとかじゃなくて!!』
カレン『しっかし、このワタシに"腹黒"と面と向かって言えるとは...別世界のヨーコだと認めざるを得ませんねぇ。』チッ
忍『...帰る用意の準備と、陽子周りにどう説明するか、という問題は残されているが...
まあ明日は休日だ、アリスの時よりはゆとりはあるし、焦る必要はない...か。』
陽子『あっ、そうだアリス?いつから起きてたの?全く気配感じなかったのに、会話についてきて...』
アリス『ん、覚えてない...
でも私地獄耳だから、寝ながらでも大抵のことは耳に入ってくる。』
陽子「人間の業じゃねぇ!!」
忍『そうだな陽子、Alice ear(アリスイヤー)は地獄耳で、寝ながらでもあらゆる情報が自動的に頭に入るそうだぞ。』ポンポン
陽子「へ、へぇ...」
忍『そうかそうか、どうやら、お前もこの世界こアリスの素晴らしさを理解する1人となるか、
いいだろう、少しは認めてやる、別世界の陽子よ。』ウンウン
綾『なんでしのっちまで誇らしげに語ってるんだ...』
陽子「っていうか...シノのアリス推しは同じなんだな...なんか少し安心したよ...」
アリス『ちなみに、都合の悪い話はアリスイヤーから綺麗さっぱり抜ける、だから学校での睡眠学習はまだまだ未知の領域』ムフー
陽子・綾「『誇らしげに語ることじゃねぇ!!』」
カレン『ダブルツッコミ!!』
アリス『...見事なユニゾン...』
陽子・綾「『!?』」
陽子「そっかー、私の世界のアリスがさー
こっちの綾、すごく私に似てるって言ってたけど、本当だなー!!」
綾『私もだよ!!自分と似た陽子見てるって不思議ー!!』
陽子「だな!!そうだ、綾、さっきは手当してくれたのに、色々言って悪かったなー、取り乱しちゃってさー」
綾『気にすんなよ!! 向こうの陽子が暴走する時に比べたらかわいいもんだよ!!
...つい最近なんて、一緒に図書館行くための、服選びに2時間かけててさー、私が選んでも"あやは乙女心がわかってない!!"だってもう困ってさー!?!』
陽子「あぁ、私もそんなことあったなー私の世界の綾、ポエムとかも隠さないようになって...
...しかもどれも甘酸っぱすぎて反応に困るんだよー」
綾『お互い苦労してるなー。私達気合そう!!』
陽子「だな!!...本来私はツッコミの称号とか興味ないけど...ツッコミコンビ、形成しちゃうか、ここで!!」
綾『いいな!!いっそユニットでも組むか!?名前どうする...?』
キャッキャッ...
アリス『...ツッコミコンビ...』
カレン『...はぁ...つまり、しばらくの間綾が2人の状態が続くつーことかよ...絡み辛すぎるのですぅ。』
忍『...とはいえ、話を聞くに向こうの陽子も美月達と一悶着あったはす、きっとこの綾との交流はいいガス抜きになるはずだ...』
アリス『...私は危惧する。』
一同『何が?』
アリス『私が向こうに行った時は、ヨーコ以外ボケボケキャラだった。向こうの私含めて』
陽綾「『...』」
アリス『...一方、ここにはツッコミコンビが揃ってる、
シノブとカレンも結構ボケるけど...どっちかというとツッコミキャラ気味...
...つまり、これが意味することは...』
綾『あっ...今の向こうの世界は...!!』
陽子「...深刻なツッコミ役不足...!!」
----
以上です。
今回の内容から>>31からです。
>>27や1に書いたとおり、予告編的な意味合いと、アリス編完結の息抜きで書いてたので、本編終わるまでは更新はしない可能性が高いです。なお>>46の続きは、原作世界パート(鏡陽子目線)を書きます。
喧嘩パート、ぶつとことか、走って探すとことかは陽子で姉らしいですが、これを鏡陽子としたと考えると弱気な部分とのギャップが際立つと思います。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!!
乙です
何だかんだ陽子は有能なんですよね、、
そしてツッコミ不在の現世界、アヤヤはどう出る?
ア リ ス イ ヤ ー は 地 獄 耳
拝読しました! 鏡世界の皆様と再会できてうれちい。
あと、なんか陽アリ (アリ陽?) の気配がするのですが、鏡忍さん大丈夫すか?
前作を読んでいたからか、鏡アリスが「無口キャラ」じゃなくて「不思議ちゃん」で通っているのが... こう、いい...。
ツッコミがだいぶ過多となった鏡世界と、ツッコミ不足が深刻化した原作世界... 想像するだけでだいぶかおすです。あばば。
>>48
コメントありがとうございます!
鏡シノの陽子は家陽子のことですが、どちらの世界でも欠けてはならない存在だと思います、ツッコミとしてもそうですし、それ以外でもカレンの暴走止めたり、クラス分かれたアリスと小言言い合いながらシノ不足を補う関係だったり(教室でトランプしつつ、延々とシノの話してる5巻の陽アリ好きだったりします)。
まだボケ役の中ではツッコミもするアヤヤですが、今回は頼りにならないと断言できます()鏡陽子に目が奪われるので(これは逆も然り)ポンコツさは更に増しそうです。
>>49
コメントありがとうございます!
アリスイヤーは某ヒーローのリスペクトだったりします()、鏡アリス、地獄耳、スカートめくれも気にしない豪胆さ、大食い、立ちながら眠れる、集客力、プロ並みの将棋力など、勉強以外のことだとスペック鬼高なんですよね...
無口が一見印象に残る所から、少しずつ地を見せ(上のような部分も見えて)原作キャラの鏡アリスの見え方も変わったんでしょうね。
きんモザはツッコミキャラすらも壊れることが多い世界(陽子の寿司サンプル強奪、陽子×香奈コンビの話)かつ、鏡アリスが大ボケ役なので、鏡世界のツッコミ役多さはそんな問題ではないですが、原作世界は悲惨なことになるでしょうね...しかも、鏡陽子×綾というコンビでお互いが興奮してるので、普通に陽子を失う以上にかおすみが...
お知らせです、るる様(@rrr_draw)と外場ゆう様(@sotoba_you)から、アリス編の挿絵いただきました!!
1枚目は後編part3(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14839239)の鏡シノと鏡穂乃花が睨み合ってるシーン、
2枚目は前編part3(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12699614)より、親友が変わったことで不安を抱える鏡カレンを慰めてる原作アリスの図です。
原作と違う交戦的な雰囲気が伺える鏡金髪同盟(組んでないけど)好き、潤んでるカレン、破壊力高い...
お二方ともご協力本当にありがとうございました!
ちなみに、以前あやねこうじ様からいただいた鏡陽子の挿絵は次回使わせていただく予定です!!
→外箱ゆう様の作品リンク:https://www.pixiv.net/artworks/105003358
https://kirarabbs.com/upl/1675350286-1.jpg
https://kirarabbs.com/upl/1675350286-2.png
作者の求道者です。
元の世界パート、少し書けたので更新しようと思います。よろしくお願いします。
また、以前いただいたあやねこうじ様(ayanekoji)から御提供いただいた挿絵も今回使用させていただきます。(前アリス編で上げたのはラフ)
>>46の続きから
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一方、その頃本来の世界線はというと...
綾「...」ウロウロ...
綾「...」ソワソワー...
陽子『...』ダラダラ...
綾「陽子すごい汗かいてるわ...熱でも出たのかしら...」
綾「汗かいてる時は、冷えると困るから水分補給とか、着替えとかさせた方がいいっていうけど...//」
綾「って、陽子を着替えさせる、寝てる間に!!変態みたいじゃない!!」
陽子『...』
綾「大体、具合悪くなったのも陽子が悪いのに!!
話も聞かないし、コートの1つも羽織らないで、勝手に飛び出して、
挙げ句の果てに、やけ食いなんかして!!自業自得だわ!!」プンプン
陽子『.........』
陽子((なんなのなんなのこれ...!!)
陽子((あやぁ、私熱とかないよ...//脱がせようとか言ってるよ...//
むしろ綾の言葉のせいで熱が上がってるんだけど...)
陽子((いや、それ以上に...))
綾「...まあ、でもそんな猪突猛進な所も嫌いじゃないっていうか...
美月ちゃん達を助けよう走り回る姿はちょっとかっこよかった...なんて...考えてないんだからね...!!」チラッ
陽子(それ以上に綾がおかしいよ....普段通りのデリカシーのないあやは私に話しかけるのを躊躇しない!!
私を着替えさせるのにも躊躇なんてしない...
何より女の子ぽい話し方なんて、しない...しないよ!!))
綾「で、でも、寝てる陽子を起こしたら悪いわ!!
やっぱりせめてタオルで拭くくらいの方が...」モジ...モジ...
陽子((でも、こんなにもじもじしてるあやは初めて...//
やっぱり女の子なんだね...写真欲しい...かも))
陽子『...』プルプルプル...
綾「!!...ああっ、陽子が震えてるわ!!
冷えたのね、そういうことなら!!))
陽子『!!』ビクッ!!
綾『わ、わたしは変態なんかじゃないわ!!陽子が体調悪くしたら困るかなーってだけで、陽子の下着が気になるとか、少しも思ってないんだから!!」
陽子(...ど、ど、ど、どうしよう...!!あやが...私を狙って...)アワアワ
綾「落ち着くのよ綾、これは女の子同士、何もやましいことはないわ。しかも、相手は鈍感な陽子、陽子なのよ。」スタ...スタ...
綾「...」スーハー...スーハー...
綾「...そうよ、友達同士遠慮なんてすることないわ!!」サッ
陽子(あ、あやの手が私の腕に...すごくあったかい...//)
綾「うん、後で私が着替えさせた、って言っても
「ありがとう綾ー、何度も汚いことさせちゃってさー」位で済むわよきっと!!」ドクドク...
陽子『ひぐっ...』
陽子((くすぐったい...綾の鼓動が...伝わって...もう無理ぃ...//))
陽子『それで済むなら警察はいらないよ!!あやのバカァ!!』ビターン
綾「いたっ!!よ、陽子?いつ起きてたのかしら...体調は」
陽子『綾が私の部屋に入ってきた頃にはずっとよ!!』
綾「えっ、ももも、もしかして最初から起きてたの!!」アワアワ
陽子『そうよ!!ベッドまで私を運んでくれたのは嬉しいし、倒れたのは私が悪いけど...』
陽子『でも勘違いしないで!!具合は悪くないし...汗が多いのは部屋の暖房が効いたせいなんだから!!』
綾「えっ...」
陽子『あやのせいで体温が上がったらどうするの!!デリカシーなさすぎ!!』ムスッ
綾(えっ...ツンツン陽子...この子誰!!)
陽子『うわーん!!あやのバカァ!!脳みそプロテインー!!』ダッ
綾(陽子にバレたことよりこっちの衝撃のほうが大きいわ!!なんなのこれ!!)
カレン「お邪魔するデース!!リリィの気配がしたデs」ガチャッ
ドーン!!
陽子『あっ』カレン「No!!」ビターン!!
綾「陽子!!カレン!!大丈夫!?」
カレン「アウチチチチ...ヨーコ急に元気になりましたネ...気をつけるデス...」
陽子『いたたた...ごめんなさい、取り乱して...
って...
カレン『オイ、どこ見えとんじゃテメー、カレンちゃん達に家のことポイしといて礼の1つもねぇっか?』チッチッ
※このカレンは鏡陽子ビジョンの(鏡)カレンです。
陽子『ヒイッ!!ご、ごめんなさい!!カレンちゃんに迷惑かけるつもりとかはまったくなくて!!』ペコペコ
陽子『この通りです!!』ガンガン
カレン「まさかの土下座!?」
綾「やめて陽子、血塗れになるわ!!」
陽子『そうだカレンちゃん、膝大丈夫?絆創膏いる?
ああっ...服に埃が...今すぐ洗わないと...えっとそれから...』ピヨピヨ...
----
陽子『...』チラッ
綾「...」ジー...
カレン「...」ニマニマ...
綾「ちょっとカレン!!何ニマニマしてるの!!」
カレン「イヤー...普段見慣れない珍しい図だと思っテ!!やっぱりアヤヤも気になるデスカ!!内気ヨーコ!!」
綾「はっ、はあ!?そんなこと思ってないんだから!!
確かにレアな陽子だけど、普段からは考えられないこの弱々しさをいつまでも眺めてたいとか少しも..
カレン「いや、アヤヤが食いつくのも無理ないデース!!こんな挙動不審なヨーコ、まずお目にかかれないデース!!
限界突破URヨーコデス!!」
陽子『』ガーン!!
陽子『や、やっぱりおかしいのは私なんだ...
そして挙動不審...やっぱり私は世間的には不審者...』ズーン
2人(...めんどうくさい...)
カレン「まあいいのデス、ヨーコが壊れた原因...この名探偵カレンが明らかにしてやるのデス!!」
陽子『はっ、ははーっ!!』ザザー...
カレン「くるしゅうナイ!!よきにはからえ!!」ビシッ!!
綾「ほら!!そこがおかしいのよ」
陽子『えっ!!』
綾「私達の知ってる陽子なら、カレンに遜ったりしないのよ!!ペコペコしないのよ」
カレン「ヨーコとはあくまで友達でいたいのデス...距離が遠くなったみたいで悲しいデース...」ウルウル...
綾「いや、"よきにはからえ!!"って言ってたわよね、ノリノリだったわよね!?
でも、大体陽子はカレンのこと"カレンちゃん"なんて言わないでしょ!!」
陽子『え、えっと...これはどこから説明すれば...』
陽子『...』
陽子『と、とっても明るくて...天然で...裏表のないクラスの人気者で.....』
陽子『品行方正で、まさに九条財閥の後継にふさわしい...スーパーマン...』ブツブツ
陽子『...かな...』ズーン
綾「本音は?」ジッ
陽子『...』
陽子『札束と権力で人を、学校の裏側を操る大富豪...
でも、腹になんでも溜め込んで...
地上波では放送できないような本性を隠してる...はらぐr...苦労人...かな。』
綾「腹黒!?腹黒って言いかけたわよね!!ねえ!!」
カレン「...」
カレン「札束で人心を掌握...学校の裏側を操る令嬢...その設定、最高デス...!!」キラキラ...
綾「カレン喜んでるわ!!腹黒言われかけたけどそれでもいいの!!」
陽子『さ、さっきから私のことばっかり言ってるけど...私からすると一番おかしいのは綾よ!!』ビシッ
綾「わ、私!?」
陽子『うん、私の知ってるあやはこんな女の子っぽい口調で話したりしないの!!
私の部屋でもじもじしないの!!』
綾「そ、それはこっちのセリフよ!!私の知ってる陽子はもっと堂々として、如何にもアウトドア、って感じの雰囲気だもの!!
今の陽子からはその輝きが微塵も感じられないわ!!」
陽子『わ、私が陰き...根暗なのは自覚してるけど...でもやっぱり綾の方がおかしい!!
大体ね、私の知ってる綾は立ってる時ももっと体幹がしっかりしてるし、話してる最中髪とかいじったり気にしないの!!』
綾「そ、それを言ったら陽子だって!!陽子だって体幹ブレブレで猫背だわ!!普段より15度は傾いてるわ!!
それに、私を呼ぶときのイントネーションもおかしいわ!!普段は、"あ↑や↓"って感じのイントネーションなのに、
今の陽子は"あ→""や→"で抑揚無いのよ!!」
陽子『私の知ってる綾は話してる最中こんなに瞬きしない!!瞬き多いのは緊張してる証!!
普段普段の綾は1分間10回程度だけど、今の綾は35回してた!!』
ワーワー!!ギャーギャー!!
カレン「はぇー、この2人...」ドンビキ...
綾「カレン、カレン!!」ユサユサ
陽子『カレンちゃん!!カレンちゃん!!』ユサユサ
陽綾『「どっちが普通だと思う!!」』
カレン「...正直どっちも普通じゃないと思うデス...」サー
陽綾『「そんな!!」』
カレン「にしても、アヤヤはともかく、どうしてヨーコがこんな...」
カレン(いや、このシンクロ具合...マサカ!!)ピーン!!
カレン「そうデース!!ココは、助っ人を呼んでみるのデス、意見は多い方がいいのデス!!」
2人『「助っ人?」』
今回は以上です。(>>53から>>64まで)
絶対に出会ってはいけない2人を対面させました、イントネーションまで詳しい陽綾専門家
鏡陽子から見た(鏡)カレンはヤクザ的な感じらしいです()鏡カレンはツンデレではないがかわいい妹分的な感じですが
次、原作世界パート、その次鏡世界パートでいよいよ鏡嘘つきブラザーズを出せたらなと思ってます、ありがとうございました!
それと挿絵をご提供くださったあやねこうじ様(>>59)本当にありがとうございました!(キョドり陽子かわいい)
twitter:@ayanekoji
pixiv:https://www.pixiv.net/users/77551970(なお、あやねこうじ様ご本人はpixiv等に投稿されてません。)
後、>>51にアリス編の挿絵2枚(るる様と外場ゆう様のご提供)も貼ってありますので、そちらもよろしくお願いします。
拝読しました! だいぶ遅くなってしまい申し訳ございません... いや、ほんとに...
あ、遂にあの素敵イラスト登場した! 鏡陽子ほんとかわかわ。
色ぼけアヤヤと乙女な陽子、これは波乱の予感だぁ (白目)
そして、やはりアヤヤはぶれない... と思ったら鏡陽子も大概だった件。ある意味相性抜群。
流石のカレンさんも助っ人を召喚するレベルのカオス空間、ここから更にどうなって行くのか気になってしょうがないです。
返信遅れて本当に申し訳ありません...
>>66
毎度コメントありがとうございます!出会ってはいけない2人がとうとうご対面...
忘れがちな部分ではありますが、鏡陽子自体、鏡綾のサイズに合わせた制服の予備を持っていたり(アリス編後編part3)、鏡カレンに「百合」と呼ばれてたり、中々個性的なので...()
暴走する2人を見て、ツッコミ不在かと思いきや、他のキャラがまだちゃんとし始める始末です。
カレンは原作だと普通に穂乃花にツッコミとかする事が後半増えてくので、割と原作世界のメンバーだと良心だったり。
>>67
コメントありがとうございます!アヤヤ、原作後半だと敬語陽子の魅力を突然噛み締める陽子専門家になってきてますからね...初期との釈変が本当に好き
イラストは本当私の思い描く鏡陽子のかわいさを引き出してくださって嬉しい限りです...ただ、他の方にお願いするばかりでなくいつかは自分で描き出せるようになりたいと思ったりもしてるわけですが。
別件ですが、私生活で、先日就職、内定が決まりました。(超滑り込み)春から地方の社会福祉法人に勤めます。勿論、また更新頻度は落ちるでしょうが、執筆自体は継続します。
それと、某氏ときらファン編やそこに出すオリキャラについて最近よく話すようになり、かつ最近サビ終したの受け、ある程度この物語が進んだら、きらファン編も同時並行で出したいなぁと思ってたりします。
作者です。社会人生活に入り環境の急変で、執筆が進んでません(ブラックとかではありません、単に環境の変化に慣れないだけです)。
遅くはなりますが、近々更新はしますのでよろしくお願いします。
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