[Attention!]
この作品は『恋する小惑星 (アステロイド)』を題材としたSSです。
あくまで上記原作とは一切無関係な所謂二次創作 (或は三次創作) です。
創作の関係上、大いに独自設定 ・ 捏造 ・ 原作を逸脱した点が存在します。
みさ姉が原作よりもだいぶシスコン度強めなことを始め、他の皆様もどこか変な方向に突っ走っているため、見方によっては著しいキャラ崩壊と捉えられるかもしれません。
私が書いた別のSSとは作風や登場人物の思考 ・ 言動などが大きく異なりますが、各作品間に特に繋がりはありません。SSではよくあることです。
書き溜めありです。と言うより、既に最後まで完成しています。
最後に、執筆者は大の恋アスファンです。地学部メンバー以外で一番好きなキャラがみさ姉だったりします。
以上の点を了承してくださる方は、どうかお付き合いください。
みら 「え、何言ってるのお姉ちゃん」
みさ 「みらがかわいすぎて生きるのがつらい」
みら 「あの、聞こえなかったわけじゃないんだけど...」
みさ 「なら何も問題は無いな! 愛してるぞ、みら」 ギュー
みら 「ほ、ほぇぇぇ」 グルグルメ
みら (な、何が起こってるの!? 少し長めのお休みで久々にお姉ちゃんが帰ってきたのはいいけど、開口一番この台詞ってどういうことさ!? しかも意外としっかりホールドされて動けないんだけど)
あお 「みらー、天体観測しに行こ...」 ガチャ
みさ 「みら... みら...」 ギュー
みら 「あ、あお... たすけて...」
あお 「」
みさ 「やぁ、あお君。久し振りだねぇ」
あお 「」
みら (お姉ちゃんはさも普通の人ですって素振りをしないで! この状況でそれをされても混乱しない人いないって!! あおはあおで石化してるし!! ここは地層じゃないんだよ!?)
あお 「お... お久し振りです、みさ姉さん。あの、これは一体...」
みら 「あ、元に戻った! 丁度良かったよあお、たすk」
みさ 「ふふふ、気になるかいあお君? 私は今、みらと愛を育んでいるのさ」
みら 「」
あお 「あ、愛を...?」
みら 「ちょっとお姉ちゃん!? 変なこと言わないd」
みさ 「こうしてみらを抱きしめていると、『嗚呼、生きてて良かった』と心から実感できるのだ。日々の生活でみらという癒しが無い極限状態を長期に渡って強いられているが、その苦しみが全部吹き飛んでしまうよ。全く、みらは天使だ」 ナデナデ
みら 「お、おねえちゃん...」 モジモジ
あお 「...」
みら 「あお...? わたしを助けてくれるよね...?」
あお 「...その気持ち、すごく分かります、みさ姉さん!!」 キラキラ
みら 「」
みさ 「おぉ! あお君も分かってくれるか!!」
あお 「はい。みらのお陰でわたしは自分に素直になれた。天文以外の分野に興味を持ち始めたのもみらがいてくれたからこそ。つまり、今のわたしはみらが作ってくれたと言っても過言ではありません」
みら 「や、やめてよあお、恥ずかしい...」
みさ 「何て素敵な話なんだ... お姉ちゃん泣きそう」 ウルッ
みら 「うわぁ!? ほんとに涙目だし!?」
あお 「でも...」 ギュゥゥ
みら 「!?」
みさ 「!?」
あお 「みらはみさ姉さんだけのものじゃないですっ。わたしにだってみらとくっつく権利はあるはずです」 ギュゥゥ
みさ 「」
みら 「OMG...」
みさ 「な、何て恐ろしい話なんだ... お姉ちゃん泣いちゃう」 ポロポロ
みら 「そんな大袈裟な...」 クルッ
みら 「...ってほんとに泣いてるー!?」
あお 「ね、みら。わたしたちずっと一緒だよ」
みら 「そういう台詞はもっと相応しい場面にとっておいてほしいかなぁ!?」
みさ 「式はいつにしようか? そうだ、生徒会時代の伝を使って...」
みら 「なんかこっちはわたし抜きで話が急激に進行してるし!?」
みら 「だ... 誰か助けてー!?」
ガチャ
すず 「呼ばれた気がした」
みら (アカン)
すず 「やっほー、みら...って...」 チラッ
みら 「...」
みさ 「?」 ギュー
あお 「?」 ギュー
すず 「こ、この浮気者ォーー!!」 バァァァン
みら 「えぇぇぇっ!?」
----------
すず 「ていうかみさ姉もひどいよー! わたしという女が居ながら...」
みさ 「あぁー... その... なんだ? えーと... すまない」 ギュー
すず 「じゃあみらを抱きしめるの止めてよ!!」 プンスコ
みさ 「嫌だっ!! みらは私の伴侶だっ!!」
みら 「妹です」
あお 「違う、みらはわたしの妻」
みら 「親友です」
すず 「何言ってるの? みらはわたしの嫁よ」
みら 「親友です...ていうかすずちゃんこそ浮気者じゃん」
すず 「ほぇ?」
みら 「だって、さっきもお姉ちゃんに自分をアピールしてたし、駆け落ちするとか言ってあおを連れ去ったこともあったし、この場にいないけどイノ先輩を狙ってるような言動もあったし、それでわたしのこと嫁って言われても...」
みさ 「...一応訊くが、駆け落ちのくだりは事実なのか、あお君?」
あお 「...事実です」 ジトー
みさ 「...うわぁ...」 ドンビキ
すず 「ち、違うもん!! わたしは博愛主義者!! 皆のことを心から愛しているんだよ!!」
みら 「...それ、聞こえはいいけどさ」
あお 「うん。詭弁だよね」
すず 「」
みさ 「敢えて悪く言うと節操無しといったところか」
すず 「」
みら 「あ、すずちゃん石化してる」
みさ 「猛烈なデジャヴ」
あお 「言い過ぎたかな? ごめんね」
みさ 「私もだ。すまない」
みら 「一番言い過ぎたのはわたしだもん。わたしが一番謝らないと。ほんとごめんね、すずcy...」
すず 「ぬぉぉぉぉ!!」 ドカァァン
みら 「うぉあぁ!?」 ビクッ
すず 「こうなったらヤケよッ!! みら、即刻アナタをわたしだけの女にしてあげるわァーーッ!!」
みさ「!?」
あお「!?」
みら 「え、何? すずちゃん、こわい...」
すず 「ゲヘヘ、かわいがってあげるよ.../// 今夜は寝かさないから///」
みら 「」
みさ 「おっとそこまでだ、すず。流石にみらに対して邪な感情を抱くのは姉として見過ごせないからな」 スッ
みら 「お姉ちゃん...」
みら 「守ってくれるのは嬉しいんだけど、お姉ちゃんがわたしに抱いてる感情も大概邪じゃない?」
みさ 「グハッ!」
あお 「確かに」
みさ 「グハッッ!!」
すず 「酷い死体蹴りを見た」
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すず 「...というわけで、みらが常軌を逸した愛されキャラだという事実がこの度改めて示されたわけですが」 ギュー
みさ 「これはトップレベルの学術雑誌にも文句無しで掲載できる学説だな」 ギュー
あお 「学会で発表したら最優秀賞間違い無しですね」 ギュー
みら 「ツッコミ不在の恐怖」
みさ 「そうか、確かに論文として纏めるには実験的事実が少々不足しているな」
みら 「違う、そうじゃない」
すず 「もっとデータを集めないとね」
みら 「よしんば集まったとして、データの妥当性と客観性は保証できるの?」
あお 「それよりもっと根本的なことを見落としてるよ、わたしたち」
みら 「うん、そうだよあお!! あおはやっぱりわたしの善き理解者だy...」
あお 「みらの可愛さを報告しちゃうと、何処の馬の骨とも知れない人にみらを取られるかもしれない!!」
みら 「」
みさ 「な、何だと...っ!?」
すず 「それは流石にやばいよ、ひとまずわたしたちだけの秘密ってことで」
みさ 「うむ、それが良かろう」
みら 「わたしとしては一安心だけど、論文とか学会発表を引き合いに出してた人たちがそう安々と言っていいことじゃない気がするよ」
すず 「じゃあ実験する? すんごい実験、しちゃう??」 ニヤニヤ
みら 「しないっ!!」 カッッ
すず 「なーんだ、つまんないの」
みら 「...つまんなくていいよ別に...」 ハァハァ
みさ 「どうした、みら。疲れているのか?」
みら 「おかげさまでね...」 ゼェゼェ
みさ 「で、みらは結局誰を選ぶんだ?」
みら 「あぁ、折角このまま事が進めば穏やかな方向に収まりそうだったのに...」
あお 「当然わたしだよ。だって運命の出会いを果たしたんだから。一緒に追いかける夢もあるから将来性も盤石だし」
すず 「幼馴染は負け属性だなんていう馬鹿げた風潮は、この鈴矢萌がぶっ飛ばしてあげる。絶対選ばれるのはわたし」
みさ 「ははは、戯言を。みらと過ごした時間が誰よりも長く、従ってみらのことを誰よりもよく知っているこの私に勝てるとでも?」
あお 「...」
すず 「...」
みさ 「...」
みさ、あお、すず 「ぐぬぬ」
みら 「ちょ、ちょっとみんな落ち着いて」
みさ、あお、すず 「みらは誰がいいの!?」
みら 「ひゃぁぁっ」 ダダダ...
みさ、あお、すず 「...逃げられた」
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みら 「どうしよう、自宅がとんでもない修羅場と化してしまった」
みら 「こんなときこそ相談...なんだけど、いつも頼りにしていた人たちが今回は軒並み当事者だしなぁ...」
みら 「...イノ先輩に話してみよう」 prrr...
イノ 『はい、猪瀬です。みらちゃん、どうしたんですか?』
みら 「あっ、イノ先輩!! 良かった、出てくれたぁ」
イノ 『何かあったんですか? もしかして緊急の連絡とか...』
みら 「いえ、むしろ私事にも程があるってくらいの用件なんですけど...」
<事情を話したみら>
イノ 『...成程、それは大変ですね』
みら 「そうなんですよ! お姉ちゃんもあおもすずちゃんも、わたしは皆それぞれ大切に思ってるのに... そこに順序とか付けたくないし、付けられるものでもないのに...」
イノ 『お気持ちよくわかります。それに、わたしだって...』 ボソリ
みら 「ん? 何か仰いましたか?」
イノ 『い、いえ! 何でもありませんっ!!』
みら 「そうですか。それでイノ先輩、ここからが相談なんですけど... 率直な話、わたしこれからどうしたらいいですかね?」
イノ 『うーん、難しいですねぇ。どうにか皆さんにみらちゃんの気持ちを伝えきることくらいしか思いつきません。ごめんなさい、妙案を出せなくて...』
みら 「いえいえ、相談できてだいぶ楽になりました! こんな時間なのに相談に乗ってくださってありがとうございました! それでは、失礼しm...」
イノ 『あ、あの! ちょっといいですか!!』
みら 「はいっ! 何でしょう」
イノ 『今週末、一緒に何処かへお出掛けしませんか? たまにはみらちゃんと2人で、というのもいいなぁと思いまして』
みら 「いいですよ! どの辺を歩きますか?」
イノ 『あはは、それは確定事項なんですね...。別に商業施設とかでも全然構わないのですが...』
みら 「わたし、イノ先輩が普段どんな感じで探検してるのかもっと知りたいんです。地図を見ながら歩いてるイノ先輩、とっても楽しそうなので」
イノ 『みらちゃん...』
みら 「あっ、じゃあこうしましょう! 基本地図を頼りに探検して、見つけたお店に寄ったりしながらのんびりお散歩...とか」
イノ 『それ素敵です!! 是非ともそれで!!』
みら 「今からわくわくしちゃいますねっ♪」
イノ 『そうですね♪ はぁぁ、夢にまで見たみらちゃんとのデート...///』
みら 「え?」
イノ 『はっ!! ご、ごめんなさい、変なこと言っちゃいましたっ。お、おやすみなさーい!!』 プープー
みら 「...電話、切れちゃった」
みら 「そうだよね〜、どんなに迫られてもわたしの気持ちは変わらないし、それを真っ向からぶつけるしかないか」
みら 「よしっ、頑張ろう」
みら 「...ところで、さっきイノ先輩がぽろっと呟いてた言葉って...」
みら 「...流石に考え過ぎか。うん、そうだよね」
イノ 「...」 ゴロン
イノ 「ほわぁぁぁ/// みらちゃんとデートの約束しちゃいましたぁぁぁ///」 ゴロゴロ
イノ 「みらちゃん... すき... だいすきです...///」 ゴロゴロゴロゴロ
みら 「さぁて。ちょっと気は引けるけど、いい加減戻ろうかな。あの激戦地に」
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みら 「た、只今戻りました...って」
みさ 「で、そのときのみらの愛らしさといったらもう!!」 ワイワイ
すず 「みら最強!! みら最高!!」 ワイワイ
あお 「こ、今度はわたしの話も是非...」 ワイワイ
みら 「...あれ? なんか和気藹々とした雰囲気に...」
みさ 「おぉ、みら。お帰り」
みら 「あ、うん。ただいま」
すず 「わたしたち、同盟を結んだの」
みら 「同盟...?」
あお 「そう、わたしたちは3人共、みらを愛する者同士。対立するんじゃなくて、お互い仲良くみらを愛でる、そんな同盟」
みら 「わーお、早々に崩壊しそうでしない系の同盟だこれ」
みさ 「あお君もすずも、みらのことを本当に大切に想っているということがよくわかった。だから、その気持ちを尊重したいと思ってな」
みら 「さいですか...」
みさ 「私とあお君とすずで3人分、みらとのエピソードをたっぷり分かち合える。幸福も3倍、みらについての理解も3倍、愛情も尊さもそれぞれ3倍。三人寄れば文殊の知恵、とはよく言ったものだ」
みら 「それ、実際寄ったらかしましいだけでは?」
あお 「そんなことないよ、とても有意義な時間だと思ってる」
すず 「赤ちゃんの頃のみらの話とか知れてわたし的には棚ぼた状態♪」
みら 「わたしのプライバシーが行方不明なんだけど」
みさ 「うるさい、かわいすぎるみらが悪いんだ」 ギューッ
あお 「あっ、抜け駆けは許しません」 ギューッ
すず 「それじゃわたしもっ」 ギューッ
みら 「ほ、ほぇぇぇ」 グルグルメ
みら (まぁ、でも... こういうのも悪くないかな)
みさ、あお、すず 「みら、だーいすきっ!!」
--fin--
[あとがき]
はい、ということで終わりです。みらちゃんかわいい!!
数多のきらら作品の例に漏れず、キャラクターのかわいさは『恋アス』の魅力の1つと言えますが、みらちゃんは本当に素敵な子ですよね。愛されキャラになるのも当然です。
みさ姉については原作よりシスコン度が大幅にインフレしていましたが、実際のところ彼女はみらに簡単に会えない大学生活を送っているわけで、果たして無事に暮らせているのか正直気になるところではあります。毎晩みらの写真を見ながら思い出に浸ってそう。
それにしても、みさ姉の大学生活とか見てみたいものです。勿論桜先輩とモンロー先輩の大学生活も。いつか原作で描かれたりしないかなぁ...。
最後になりますが、ここまで読んでくださった方に心から感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
[これまで書いたSSリスト (順次追加) ]
・ 『あお 「くじら座の変光星の女の子」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3596&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29338408.html
・ 『変な生き物 「遂に誰からも本名で呼ばれなくなった」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3602&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29371224.html
・ 『クレア 「わたしは鍵の管理人」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3607&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29421806.html
・ 『クロ 「この丘から見える星空は」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3619&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29460066.html
・ 『きらら 「ツンツーンください!!!!!!!!」 サンストーン 「いきなりでけぇ声あげんなよ うるせぇよ」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3637&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29571518.html
・ 『みさ「みらがかわいすぎて生きるのがつらい」』 : このSS
「やるデース! 速報」にて、本SSが掲載されました!
https://kirarafan.com/archives/29631528.html
何度原作を読み返しても、「登場人物みんな素敵な人たちだなぁ」って感じます。
本作のような方向性ではないにしても、みらちゃんたちの仲がいつまでも良好であることを願ってやみません。
もぐ管理人様、誠にありがとうございます!!
貴方様の新作をお待ちしておりました。あまりの更新の速さと質のよさに驚くばかりでございます。
今回もとても楽しく読ませていただきました。
そなたの背に追いつくこと、もう諦め申した。
>>21
作者です。パラガスト下級戦士様、コメントありがとうございます!
いえいえ、私などまだまだ修行中の身。即刻精神と時の部屋にでもぶちこんでもらいたいくらいです。
それに、私は『桜Trick』を殆ど全く知らないため、南しずくちゃんたちを活躍させることが実質的に不可能な体たらく。
是非ともパラガスト下級戦士様の溢れんばかりの愛で、輝かせてあげてくださいませ...!
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