今回のイベ四で思いついた話を投稿してみます。他作品キャラ同士のカプが含まれるので苦手な方はお戻りください。
「おおっ……そこにいるのは我が妹!無事だったのですねーーーー」
「お、お、お、お姉しゃまこそ、よくぞご無事でーー」
「カット、やりなおしです」
「す、すみません……」
本の世界から脱出した後、本の世界での出来事を皆さんに話したらランプさんがすごく気に入り、ハロウィンでやる演劇はこれをもとにすることが決まりました。配役も追加してやすな巡査以外は本の世界のままでいくことになりました。演劇の練習をしているのですが……。
「失敗ばかりですー」
本の世界のように私は令嬢ムギちゃんの妹役になりムギさんをお姉さまと呼ぶことになったのですが、今まで他人をそんな呼び方したことがなかったから緊張してしまい噛んでしまい、失敗してしまいます。
「配役を変えてもらおうかな」
そんなことを考えていると誰かが近づいてきました。
「ひゃうっ」
その誰かは私のほほに冷たい飲み物を当てました。
「いったい何ですか?」
「ごめんなさい。イノちゃんが悩んでいる風だったから」
その誰かはムギさんでした。
「あ、ごめんなさい。同じところで失敗ばかりしてしまって……」
「別にいいわよ。失敗は誰にでもあるものだし」
「でも、同じところで何度も失敗してしまいますし」
「そうね、どうしようかしら……」
「そうですね……」
私とムギさんの二人で考えます。
「あ、そうだわ」
ムギさんが何かを思いついたようです。
「一体どうするのですか?」
「それはね、ふふふ…………」
「……というわけでこの子、イノちゃんをしばらく私の妹にすることにしたわー」
「えっと、これからしばらくよろしくお願いします」
ムギさんが考えたアイデアというのはしばらく私たち二人が姉妹として過ごすというものでした。確かにこれなら練習や本番でも緊張せずにムギさんをお姉さまと呼ぶことができるかもしれません。
「それじゃあまずはお風呂に入ろっか」
「あ、はい、お、お、お姉しゃま」
まだ噛んでしまいます。
「少しずつ慣れていきましょうね」
「はいっ」
ムギさん、いえお姉さまと一緒にお風呂に入っているのですが……。
「やっぱりすごくきれいな人です……」
小さくそう呟いてしまいます。お姉さまと向かい合ってお風呂に入っているのでお姉さまの顔がよく見えてしまいます。近くで見るお姉さまの顔はお嬢様のようにきれいです。本の世界では令嬢役でしたしもしかしたら本物のお嬢様なのかもしれません。
「さっきから私を見ているけど一体どうしたの?」
「あ、いえお姉さまはすごくきれいだと思っただけです」
「うふふありがとう。イノちゃんにそう言ってもらえてうれしいわ。イノちゃん……」
お姉さまは少し考える素振りを見せました。
「どうしたのですか?」
「いえ、猪瀬舞だからイノというあだ名をつけられたのよね?」
「そうです。みらちゃんがつけてくれました」
「しばらく姉妹として過ごすわけだし名字由来のあだ名を呼ぶのはおかしいと思って」
「そう言えばそうかもしれませんね」
「だから、これからは舞と呼んでみてもいいかしら?」
「はい、私のことは舞と呼んでください」
それから私たちは夕食を食べてから眠ることになったのですが……、
「一緒のベッドで寝るんですか?」
「だって、私たちは姉妹なんだから当然でしょ」
「そ、そうですね……」
お姉さまと一緒のベッドで眠ることになりました……。すごく緊張してしまいますー。
「舞は入らないの?」
「あ、入ります」
お姉さまと一緒のベッドに入っているのでお姉さまの顔がよく見えてしまいます。近くで見るお姉さまの顔はやっぱりとてもきれいですごく緊張してしまいます。それにこのベッドはお姉さまが使っているからなのかとてもいい匂いがして緊張してしまいます。
「すやすや」
考え事をしていたらいつの間にかお姉さまが寝息を立てて眠っていたようです。
「あ、寝顔もすごくきれいです」
眠っているお姉さまはとてもきれいで思わず触ってみたくなります。
「起こさないようにそっと……」
私はそう呟きながらお姉さまの髪に触れてみます。
「あ、とてもさらさらです」
お姉さまの髪は絹のようにきれいでさらさらでした。
「やっぱり本物のお嬢様みたいです」
なんだかいつまでも触っていたいです……。私はそう思いながらまどろみの中に落ちていきました。
「う、うーーん」
私はそんな声をあげながら目を覚まします。
「あれ?」
そこは知らない天井でした。なんで、こんなところで眠っているんでしょうと思いながら周りを見ます。
「すやすや」
隣にはムギさんが眠っていました。その寝顔を見て昨日のことを思い出します。
「あ、そうでした。演劇の練習のためにムギさんの妹になったんでした」
私はムギさん、いえお姉さまの寝顔を見つめます。
「やっぱりすごくきれいです」
明るいところで見るお姉さまの寝顔はとてもきれいでこのままキスしたくなり……。
「あれ?」
なんで私はキスをしたくなったんでしょうか?
「女の子同士なのに……」
考えているとお姉さまが目を覚ましたようでした。
「おはよう、舞」
目を覚ましたお姉さまは私にそう朝の挨拶をしました。だから、私も
「おはようございます。お姉さま」
と朝の挨拶を返しました。
今日も私たちは演劇の練習をしています。ちゃんとできるのか不安です。そう思っているとお姉さまが手を握ってくれました。
「大丈夫よ、舞」
お姉さまがそう言ってくれます。その言葉を聞いて私の不安は吹っ飛びました。
「はいっ」
私はお姉さまに笑顔でそう言いました。
演劇の練習が始まり私が何度も失敗している場面が近づいてきました。何度も失敗したけれど今度は大丈夫なはずです。
「おおっ……そこにいるのは我が妹!無事だったのですねーーーー」
「お姉さまこそ、よくぞご無事でーー」
やった。ちゃんと言うことができました。それから演劇の練習は滞りなく進行し初めて最後までできました。
「やったわね、舞」
「はい、お姉さまのおかげです」
演劇の練習が終わってから私たちは二人で喜びを分かち合います。喜んでいるお姉さまの姿はとてもきれいで、思わずお姉さまにキスをしてしまいました。
「え、舞……」
唇を離すとお姉さまは驚いた表情をしました。当然です。だって妹だと思っていた相手にキスをされたんですから。
「あ、あぁ」
私は逃げるようにその場から走り去りました。
気が付くと私はどこかの建物の陰にいました。ムギさんは演劇のために私に協力してくれたのに私はムギさんを傷つけてしまいました。
「ムギさんにどんな顔をして会えばいいんでしょうか?」
私は小さくそう呟きます。数日後には演劇の本番が始まります。嫌でもムギさんに会わなければいけません。
「やっぱり、令嬢ムギちゃんの妹役は別の人にやってもらったほうがいいかもしれません」
もともと私が選ばれた理由は本の世界で私が令嬢ムギちゃんの妹になっていたそれだけの理由です。きっと私以外にふさわしい人間がいるはずです。
「あれ?」
そう思うと涙が流れてきました。
「どうしてでしょう?」
分かりません。いえ、本当は分かっています。私はムギさんのことが好きになっていたんです。でも、私はムギさんとの関係を台無しにしてしまったんです。
「私はどうすればいいんでしょうか?」
考えていると声が聞こえてきました。この声は聞き覚えのあるあの人の声です。でも、そんなはずはありません。そう思っていると声は大きくなっていきます。
「舞―――」
声がしたほうを見るとそこにはムギさんがいました。
「よかった……ここにいたのね……」
「ムギさん……。どうして……ですか……」
「どうしてって、かわいい妹のためだからよ」
「妹って……」
私にそう呼ばれる資格はありません。そう思っているとムギさんが言葉を続けます。
「聞いて舞。私ランプちゃんたちに本の世界でのことを聞いて、その世界での出来事をもとにした演劇をやると聞いたときとても嬉しかったの」
「嬉しかった……ですか……?」
「だってその世界では舞が私の妹になっていたと聞いて私舞と仲良くなりたいと思ったの。だから、舞と姉妹役で演劇に参加することになって仲良くなるチャンスだと思ったの。でも、舞と一緒に演劇の練習をするうちにもっと仲良くなりたいと思ったの。そのために色々考えたの、姉妹になってみるというのもその一つなの」
「そうだったん……ですか」
「さっき舞にキスされたとき驚いたけどとても嬉しかったの。舞とすごく仲良くなれたと思って、でも舞が逃げちゃったからとてもびっくりしちゃった」
「それじゃあ……」
「これが私の気持ちよ」
そう言ってムギさんは私に顔を近づけていき、ムギさんの唇が私のそれに触れました。
「あっ」
ムギさんの唇はとても柔らかくて甘い味がしてずっと触れていたい気分になりました。やがてムギさんは唇を離します。
「好きよ、舞」
ムギさんにそう言われます。
「私、舞の気持ちが知りたいな−」
ムギさんにそう言われます。
「私もです」
私はそう言って今度は自分からムギさんにキスをしました。
その日の夜私はお姉さまと一緒のベッド眠ることになったのですが、なんだかお姉さまの様子が少しおかしいです。
「一体どうしたのですか?」
「あのね、舞。昼にもっと仲良くなりたいと言ったでしょう」
「そうでしたね」
恋人になったわけですし、すでに十分仲良くなったと思うんですが……。
「だから、もっと仲良くなるために舞としたいと思っているの」
「え、えーーーーー」
私はびっくりしてそんな声をあげてしまいます。
「もしかして、嫌?」
「いえ、嫌ではないのですが……。その大丈夫ですか?確かとなりの部屋では唯さんが寝ているんですよね?」
「ああ、それなら大丈夫よ。だってこの建物は私たちが音楽の練習をするための建物でもあるから防音設備はしっかりしているの。だから、どんなに大きな音を出してもとなりの部屋に聞こえることはないわ。現に機能唯ちゃんたちの声は聞こえなかったでしょ?」
「そうですね……てえぇえー」
私はびっくりしてしまいます。
「え、唯さんにも恋人がいるんですか?」
「ええ、そうよ。このエトワリアでは女同士は一般的みたいでそういうカップルが何組もいるみたいなの」
「びっくりです」
さすがは異世界です……。
「それで、舞は私としたくないの……?」
お姉さまにそう言われてしまいます。
「あの、不束者ですがよろしくお願いします」
私はそう言いました。
「それじゃあ始めましょうか」
「はい……」
私はお姉さまと唇を重ね合わせそのままお姉さまといっぱい愛し合いました。とても幸せな夜でした。
と言いうわけで投稿し終わりました。
今回のイベでイノ先輩がムギの妹役になっていたのでそこから今回の話を思いつきました。
ムギってこう、天然そうで一度決めたら物怖じしないで攻めてきそうなところありますよね。
話の外でやることやってる唯w
コメ返信を行います。
>>13
私のエトワリアには描写されていない百合カップルも多いので彼女たちの影響を受けているのでしょう。
>>14
そう言ってもらえてうれしいです。
後速報のほうにもまとめられていたのでそちらにもここで返します。
『ひとりだけ金持ち枠でもないしさらに別の世界のたくわんが引き合ったとしか思えないんだよなw』
そうですね。私もイベント呼んだ後にたくあんつながりだと気づきました。
『新たな可能性…!!他作品百合カップルも美しい…!
そういえばかおす先生と苺香も結構仲がよかった印象(ただしかおす先生振り回され気味)』
実はうちのかおす先生はスロスタのたまちゃんと恋人になっているという設定です。
『他作品同士のカップルを考えるのって結構難しそうなのに凄いですね。』
いえいえ、公式がイノ先輩がムギの妹役になっているという材料を提供してくれたおかげです。
『神龍「好みのSSだったんで保存した さらばだ…」』
保存してくださってありがとうございます。
地学部での活動会議を終えた私は恋人のお姉さまが待つふわふわロックカフェに戻ってきました。私たちの部屋の前まで来たのですがお姉さまからの返事がありません。いつもなら私が帰るとすぐに、
『お帰りなさーい、舞』
と言ってキスをしてくれるのに今日はそれがありませんでした。
「部屋にいないのでしょうか?」
私は小さくそう呟きながらドアを開けてみます。
「あ、いました」
部屋の中にはお姉さまがいました。でも、何かの本を読んでいました。どうやら本を読むのに夢中で私が帰ってきたことに気づかなかったようです。
「どんな本を読んでいるのでしょうか?」
お姉さまが呼んでいる本が気になった私は忍び足でお姉さまに近づき、背後からのぞき込んでみます。
「え?きゃああああーーーーーーー」
私は思わずそんな声をあげてしまいます。お姉さまが読んでいる本は裸の女の子たちが抱き合っているという内容の本でした。
「きゃっ。びっくりした。舞、帰っていたのね」
私の叫び声に私が帰っていることに気づいたお姉さまがそんな声を出します。でも、今はそんなことよりも……。
「あ、あ、あ、ああの、お、お、お姉さま。そ、そ、そその本はいったい……?」
私はお姉さまにそう言います。
「実は私こういう風に女の子同士が仲良くしているところを見るのが好きなの」
お姉さまはそう答えます。私はその言葉を聞いてあることに気づきます。
「あの、お姉さま。もしかして、女の子同士の知識はそう言う本から手に入れたんですか?」
「ええ、そうなの。女の子同士で愛し合う方法は全部こういう本から手に入れたの」
「よかったです……」
私はお姉さまの言葉にそう呟きます。
「何がよかったの?」
「だって、この前お姉さまと初めてしたとき、お姉さまはすごく上手でしたから私の前に誰かとしたことがあるのかと不安になっていたので…………」
「安心して、舞」
「きゃっ」
お姉さまはそう言いながら私を抱きしめます。
「私が愛する女の子はこれまでもこれからもあなただけよ」
「お姉さま……」
お姉さまは私を見つめながらそう言います。そのまま私たちは見つめ合い、
「「んぅっ」」
唇を重ねます。
長い長い口づけを終え、私たちは唇を離します。
「ねえ、舞」
「なんですか?お姉さま」
「実は私女の子同士が愛し合う本を読んでいたから少し興奮していたの。それで、舞とキスしたせいでもっと興奮してきたの。だから、しましょ」
お姉さまがそう言ってきて私は、
「はいっ」
と言ってもう一度お姉さまと唇を重ね、そのまま…………。
「「はー……はー……」」
長い長い行為を終え私たちは息を整えながらベッドで横になります。
「お姉さまとても気持ちよかったです。ありがとうごごいます」
「私もすごく気持ちよかったわ。ありがとう舞」
そう微笑むお姉さまはとてもきれいで、私はお姉さまとまたキスをします。
「舞、知っているかしら」
「何をですか?」
「ここはエトワリアという異世界なの。だから日本の法律は関係ないのよ」
「それがどうしたんですか?」
「だから、女の子同士で結婚することもできるのよ」
「えっ」
私はお姉さまの言葉にびっくりしてしまいます。
「そ、そうなんですか」
「そうなのよ。実際、女の子同士で結婚した人たちもいるのよ」
お姉さまがそう言葉を続けます。
「だから、私たちもいつか結婚しましょ」
お姉さまが笑顔でそう言ってきました。だから、私は口を開き、
「はいっ。喜んで」
そう答えます。
「ふふふ、ありがとう舞。愛しているわ」
「私もです。お姉さま」
私たちはもう一度唇を重ね合わせてから行為の余韻に浸りました。
というわけで投稿しました。今回の話はイノ先輩がムギの百合趣味を知ってしまうという内容にしてみました。
続きktkr
にしても百地のたまちゃんとかおす先生のCPとな…!休み入ったらじっくり見るとしますか…。
コメ返信です
>>21
そんなに喜んでもらえるとはびっくりです。私のほかのssもぜひ読んでください。
>>22
この前のハロウィンイベントでイノ先輩がムギの妹役になっていましたから。
「う、うーーん」
私はそんな声をあげながら目を覚まします。
「今日は私のほうが早く目を覚ましたみたいですね」
隣を見るとお姉さまはまだ眠っていました。
「すーすー」
お姉さまは寝息を立てています。私はそんなお姉さまの寝顔を見つめます。
「やっぱりすごくきれいです……」
お姉さまの安らかな寝顔からは昨日の激しさは感じられません。布団を少しめくってお姉さまの体を見つめ、それから自分の体を見つめます。
「やっぱり、お姉さまはすごいです」
お姉さまの体についている行為の跡と私についている行為の跡では私のほうが多いです。
「まだまだ、勉強が必要ですね……」
お姉さまは知識も技術も私よりも上で私のほうがお姉さまに愛されることのほうが多いです。
「私もお姉さまのようにお姉さまをいっぱい愛したいです」
お姉さまの知識はそういう本から得たものらしいので私もそういう本を読んだほうがいいのでしょうか?
「う、うーん……」
そう思っているとお姉さまの寝息が変化しました。もうすぐ目を覚ます。私はそう思いお姉さまが目を覚ますのを待ちます。
「んっ」
お姉さまが目を覚ました瞬間お姉さまに口づけます。
「おはようございます、お姉さま」
私は目を覚ましたお姉さまに挨拶をします。
「おはよう、舞」
お姉さまも私に挨拶を返します。
「先に目を覚ましていたのなら起こしてくれてもよかったのに」
お姉さまがそう言ってきます。
「だって、お姉さまの寝顔がすごくきれいだったから。それにお姉さまだって私より早く目を覚ました時はいつも私の寝顔を見ているじゃないですか」
「ふふふ、それもそうねー」
「えへへ」
私たちは二人笑い合いそのままもう一度くちづけを交わしました。
「ふー、さっぱりしましたー」
私は部屋に備え付けてあるシャワールームでシャワーを浴びてからそう呟きます。
「それにしてもこの建物ってすごいですね」
私は服を着ながらお姉さまに話しかけます。
「すごいって何がかしら?」
「だってみんなの部屋にシャワールームがありますよね?以前みらちゃんたちと住んでいたところには部屋の中にシャワールームなんてなかったから」
「ふふふ、この世界に召喚されたときに一緒に召喚された元の世界のモノをいくつか売ってお金がたくさん増えたから思い切ってシャワールームを設置してみたの」
お姉さまがすごいことを言ってきます。
「それはどうしてですか?」
「だって、これからみんなで一緒に生活するときにメンバーの誰かと誰かが恋仲になって行為をしたとして、その後にお風呂場に向かう際に誰かとすれ違うかもしれないじゃない。そしたら気まずくなりそうでしょ?」
お姉さまにそう言われお姉さまといっぱい愛し合った後体を洗うためにお風呂場に向かう際に誰かとすれ違う光景を想像してみます。
「…………。確かに気まずくなりそうですね」
「でしょー、だから、シャワールームを設置してみたの」
お姉さまは簡単に言うけどかなりのお金が必要だったに違いありません。
「あの、私お金目当てじゃありませんからね」
「もちろんわかっているわよー」
お姉さまがそう言いながら私を抱きしめます。お姉さまのとてもいい匂いがします。
「舞、愛しているわ」
「私もです、お姉さま」
私たちはそう言いながらまた唇を重ね合わせました。私たちはしばらくの間そうしていました。
というわけで投稿しました。ムギはお金持ちなので全員の部屋にシャワーを設置するくらいできそうだと思ったのでこういうssを書いてみました。それにしても私は朝チュンというシチュエーションが好きなのかもしれません。
私たち放課後ティータイムのメンバーは近くの町でライブをすることになった。その町は星がよく見える町でもあったから恋人の舞だけでなく舞のお友達のみらちゃん、あおちゃんと一緒にその町にやってきた。
「わー、結構大きな町だねー」
「そうだね、みら」
舞の部活仲間のみらちゃんとあおちゃんも一緒にやってきた。
「この町は高台にあるから星がよく見えるんだよね。誘ってくれてありがとうございます」
「私もありがとうございます」
「恋人の舞のお友達だもの。これくらい当然よー」
それに彼女たちも私たちと同じみたいだから一緒にいれば彼女たちのイチャイチャを見ることができるしね。
「うふふふふふ」
「あの、お姉さま。急に笑い出してどうしたんですか?」
「何でもないわ。それよりも早くホテルに向かいましょう」
「あ、そうですね」
私たちはこれからしばらく泊まるホテルに向けて歩き出した。
「ここが私たちが泊まるホテルよ」
「え、なにこれ……」
「すごい……」
みらちゃんとあおちゃんがホテルを見てびっくりしているのを横目に唯ちゃんたちはホテルの中に入っていく。
「あのー本当にこのホテルに泊まるんですか」
「ええ、そうよ」
「お金とか大丈夫なんですか?」
「大丈夫よー」
(あの、お姉さまはすごいお金持ちみたいなんです)
(え、そうなんですか?)
(はい、そうなんです)
舞が小声で二人と何か話しているみたい。
「ふふふ、みんなを待たせているから私たちも早く仲に入りましょ」
「あ、そうですね」
私と舞がホテルの中に入り、少し遅れてみらちゃんとあおちゃんも入ってきた。
「もー、ムギちゃんたち遅いよー」
ホテルの中に入ると唯ちゃんが少しむくれていた。
「ごめんなさい。今チェックインするわね」
私はそう言いながらホテルに泊まるための手続きを進めていく。
「はい、これがホテルの部屋の鍵よー」
私はそう言いながら皆にホテルの部屋の鍵を渡していく。
「はい、これが唯ちゃんたちの部屋の鍵」
「ありがとー、ムギちゃん」
「これが澪ちゃんたちの部屋の鍵よ」
「ああ、ありがとうムギ」
「それで、これがみらちゃんたちの部屋の鍵よ」
「ありがとうございます。ムギさん」
「そして、これが私たちが泊まる部屋の鍵よ」
私はそう言いながら舞に鍵を見せる。
「それじゃあ部屋に向かいましょうか」
「ふーやっと一息付けるわねー」
私はとりあえず私たちの部屋に全員を集めてそう呟く。
「そうだねーとっても疲れたよー」
「今日はゆっくり休んで明日から練習をしようぜ」
「だな」
「そうですね」
「それじゃーお茶を入れてくるわね」
「あ、お姉さま。私も手伝います」
「ふふふ、ありがとう。舞」
私たちはお茶とお菓子の準備をする。少ししてみんなにお茶とお菓子をもってくる。
「みんなお待たせー」
『いただきまーす』
「なに、このお茶とお菓子すごくおいしい」
「確かに、すごくおいしい」
「ふふふ、喜んでもらえてうれしいわー」
「ムギちゃんはすごいんだよー」
「なんで唯先輩が得意げなんですか?」
私たちはそんな会話をしながらお茶を楽しんだ。
「もうこんな時間なのね。夕食の前にお風呂に入らない?」
「そうですね。夕食の前にさっぱりしたいです」
私たちは夕食の前にお風呂に入ることになった。
「わー、すごく広いですねー」
「そうね。すごく広いわー」
「わーいお風呂だー」
そう言いながら唯ちゃんは走ろうとする。
「あ、唯先輩走ると危ないですよ」
「ごふっ」
梓ちゃんの注意もむなしく唯ちゃんは転んでしまった。
「もー、だから言ったのに。唯先輩大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。ありがとうあずにゃん」
「まったく気を付けてくださいよ。唯先輩が怪我をすると私はすごく悲しくなるんですから」
「ありがとう。あずにゃん。愛してるー」
「なっ。はい、私もです」
「「んっ」」
そう言いながら唯ちゃんと梓ちゃんはキスをし始めた。
(あのーイノ先輩。あの二人って……)
(あー、はいあの二人も付き合っているみたいです)
「みら、私も……」
「うん、あの二人のキスを見て私も我慢できなくなっちゃった」
「「んっ」」
今度はみらちゃんとあおちゃんがキスをし始めた。周りを見ると澪ちゃんとりっちゃんもキスをしていた。
「舞、私たちも……」
「はい、お姉さま……」
「「んっ」」
私たちもキスをしてからお互いの色々なところを洗い合った。
「ふーとてもさっぱりしました」
「そうね、そろそろ夕食の時間だろうし向かいましょうか」
「はい」
「わー、すごくおいしそう」
夕食を目の前にしたみらちゃんが目を輝かせながらそう言ってきた。
「確かにすごくおいしそう。というか、このホテルやっぱりすごく高かったんじゃ」
「うふふ、このくらい大したことないわ」
「「あ、ありがとうございます」」
みらちゃんとあおちゃんに礼を言われた後私たちは夕食食べることにした。
夕食を食べ終えた私たちは天体観測をすることにした。みんなでホテルの屋上に上がり夜空を見上げる。
『わー』
ホテルの屋上から見える満天の星空に感嘆の声を漏らす。それから私たちは自然とカップルで別れることになった。
「見てくださいお姉さま月があんなに大きく見えます」
私は舞に言われ月を見てみる。舞が言う通り月はとても大きくてきれいだった。
「月がきれいね」
私が舞に向かってそう言うと舞の顔は真っ赤になった。舞は真っ赤になった顔で少し考える素振りをしてから口を開いた。
「お姉さまのほうがきれいですよ」
舞にそう言われ今度は私のほうが少し赤くなってしまう。
「ふふふ、かわいいわ舞」
「あっ、お姉さま……」
私たちはそのまま唇を重ね合わせた。
天体観測が終わり後は寝るだけとなりみんなで部屋に戻る途中言っておかないといけないことがあること思い出す。
「あ、そうそう。実は言い忘れていたことがあるのー」
『えっ?』
私の発言を聞いてみんなが私を見る。
「このホテルの壁は防音がしっかりしているのよー。だから、どんなに大きな音を出しても大丈夫なのー」
『…………』
私の言葉を聞いたみんなの顔が真っ赤になってしまう。
「それじゃあ、ごゆっくりー」
私はそう言いながら舞と一緒に部屋に戻る。
「それじゃあ舞……」
「はい、お姉さま……」
私たちはベッドの中で見つめ合いいっぱい愛し合い幸せな夜を過ごした。
というわけで投稿しました。
私のssの設定ではムギとイノ先輩は恋人になっているのでその関係でライブのために色々な街に行きそうだと思ったので書いてみました。
それからこのssを書き始めたのは先輩たちが実装される前なので先輩たちは出てきません。
今私は女の子同士の行為の勉強のためにお姉さまの本を借りて読んでいます。お姉さまの本はその、とてもエッチですが……物語としてとても面白く引き込まれてしまいます。ですが、少し気になる点があります。
「あの……お姉さま」
「なぁに?舞?」
「お姉さまの本、どれも少し古いですけど新しい本はないのですか?」
気になる点それは発行年月日が少し古い点。だから、私はお姉さまにそう聞いてみます。するとお姉さまはきょとんとした表情になります。
「少し古い?何を言っているのかしら?どれも最近出たばかりだけど……」
「え……?でもこの本古いですよ。スマホが出てこなくてガラケーばっかりですし」
「スマホ?ガラケー?いったい何なのかしら?」
「え……?」
スマホやガラケーを知らない?いったいどうして?と考え私はある可能性に思い至ります。だから、聞いてみることにします。
「あの、お姉さま。お姉さまの生年月日を教えてくれませんか?」
「生年月日?誕生日じゃなくて?」
「はい、生年月日です」
「私の生年月日なら1991年7月2日だけどそれがどうしたの?」
その言葉を聞いて私はやっぱりと思います。
「あの、お姉さま。驚かないで聞いてくださいね」
「一体何なのかしら……」
お姉さまの表情が少し変わります。
「実は私の生年月日は2000年9月12日なんです」
私の言葉を聞いてお姉さまは驚いた表情になります。
「そう言えばうららの千矢ちゃんたちは少し昔の日本からだったし同じ日本からの召喚でも少し年代が違うのね。びっくりだわー」
「そうですね。びっくりです」
「つまり、私は本来なら舞よりも少し年上ということになるのね」
「そうみたいですね」
「そっかー、そうなのね」
その日はお姉さまとそんな会話をしました。
それから数日後。私は目を覚まします。隣にはいつものようにお姉さまが……。
「あれ?」
いませんでした。その代わりに知らない女の人がいました。
「すやすや……」
どうして知らない女の人がいるのか分かりません。ここは私とお姉さまの部屋なのでほかの女の人がいるはずありません。私はこの女の人が誰なのかと思い顔をよく見てみることにします。
「すごくきれいです……」
その女の人はすごい美人さんでした。もしかしたらお姉さまよりも……。
「って、私は何を考えているんですか」
私はそう呟きます。お姉さまよりもきれいな人なんてこの世に存在するはずがないのに。なのに、この女の人をお姉さまよりも美人に感じます。そう思っていると私はあることに気が付きます。
「この人お姉さまに似ているかも……」
「う、うーん」
そう思っているとその女の人が目を覚ましました。目を覚ましたその人は私を見て、
「おはよー、まいー」
と言いました。その呼び方はお姉さまにとてもそっくりでした。
「あの、もしかしてお姉さまですか?」
「あら、その言い方だと成功したみたいね。」
お姉さまはそう言います。
「どういうことですか?」
「ほら、少し前に実は私は舞より少し年上だということが分かったじゃない。だから、アルケミストの力を使って大人になる薬を作って飲んでみたの」
「そうだったんですね」
「それより舞、私の姿はどうかしら」
「とってもきれいです。お姉さま」
私はお姉さまに向かってそう言います。
「ありがとう舞。」
お姉さまは鏡を見ます。
「あらあら、これが私なのねー」
「それで、お姉さま……」
「なあに、舞?」
私はお姉さまのより豊満になった胸を見ながら言います。
「お姉さまの胸を触ってもいいですか?」
「もちろんよー。だって私の体は舞のものなんだからー。なんだったらこのまま始めましょ?」
「はいっ」
私はお姉さまと唇を重ね合わせそのまま……。
お姉さまといっぱい愛し合った後、私たちは朝食を食べてデートに出かけることにしました。
「ふふふ、舞。どうかしら」
「とても素敵です。お姉さま」
私たちは服屋に来ています。服屋でお姉さまは普段は着ることができない服をいっぱい試着しています。どの服もお姉さまにとても似合っています。
「舞が喜んでくれてとてもうれしいわ」
「私も素敵なお姉さまをいっぱい見ることができてとてもうれしいです」
「うふふふ」
「えへへへ」
「「んぅ」」
私たちは唇を重ねます。それから店を出ます。
「次はどこに行きましょうか?」
「そうね、あっちにクレープ屋さんがあるしそこに行ってみましょ」
「はいっ」
私たちがクレープ屋に向かっていると向こうからりーさんと知らない女の子が歩いてきました。
「あら?」
りーさんは私と大人になっているお姉さまを見て戸惑いの声をあげます。
「イノちゃんとそちらの女の人は誰かしら?」
「琴吹紬よ。ちょっと大人の姿になってみたの。そちらの女の子は?」
「この子はヒバリちゃんよ。ちょっと魔法の薬を飲ませて子供の姿にしてみたの」
そう言われてよく見ると確かにヒバリさんの面影があります。
「おねーちゃーん。あたし、あれが食べたーい」
ヒバリさんはそう言いながら喫茶店のパフェの絵を指さします。
「分かったわ。行きましょうか」
「やったー。おねーちゃん。だいすきー」
「私も大好きよ」
そんな会話をしながらリーさんたちは喫茶店の中に入っていきました。
「私たちも行きましょうか」
「そうですね」
私たちはクレープを食べた後様々な店を回りデートを終えました。
「お姉さま。今日のデートは新鮮でとても楽しかったです」
「喜んでもらえてよかったわ」
「また、こういうデートをしたいです」
「そうね、またしましょうか」
「はいっ」
「愛しているわ、舞」
「私もです。お姉さま」
私たちはまた口づけを交わしました。
それからしばらくして今度は私のほうが子供になる薬を飲ませられました。
というわけで投稿しました。
きららファンタジアでは高校生の姿で召喚されていますが、この二人は生年月日が違うはずなのでそれをネタにしたssを書いてみました。
今日はみらちゃんとあおさんがふわふわロックカフェに遊びに来てくれました。なので、お姉さまが用意してくれた紅茶とお菓子でお茶会をしています。
「わーこのお菓子おいしい」
「そうだね、とてもおいしい」
「ふっふっふっふー、ムギちゃんが買ってくるお菓子はとてもおいしいんだよ」
「なんで、唯先輩が得意げなんですか」
「ふふふ、いっぱいあるからたくさん食べていいのよ」
「やったーありがとうございますー」
そう言いながらみらちゃんはお菓子をいっぱい食べています。
「イノ先輩」
「なんですか、みらちゃん……」
私たちはとりとめのない会話をしながらお茶会を楽しみます。そうしていると不意にお姉さまが口を開きます。
「そういえばみらちゃんが舞にイノというあだ名を付けたのよね?」
「はい、そうです。猪瀬舞の猪瀬からイノというあだ名を付けたんです」
「それなら、どうするつもりなのかしら」
「どうとは……?」
お姉さまはいったい何が言いたのでしょうか?
「だって、この子は将来私と結婚して琴吹舞になるんだもの。琴吹じゃあイノと呼ぶことはできないでしょ?」
「えっ、ええええええー――――」
私はお姉さまの言葉にびっくりしてしまいます。
「おおおおおお姉さま。いいいいいいったい、ななななな何を言っていいいいるのですか?」
「あら、舞は私と結婚するのは嫌なの?」
「い、いえ、嫌なわけじゃありません。そりゃお姉さまとは結婚したいと思っていますけど……その私たちは……」
「そんなの関係ないわよ」
「えっ?」
「だってここはエトワリアという異世界だもの。日本の法律なんて関係ないわ」
「あっ」
そういえばそうでした。ここは異世界でした。異世界だから日本の法律は関係ない。つまり、お姉さまと結婚できる。
「それにこのエトワリアで女の子同士で結婚している子たちもいるのよ」
「えっ?そうなんですか?」
「そうよ、花名ちゃんとクレアちゃん。あの二人は結婚しているのよ」
そうなんですか。このエトワリアに召喚されてエトワリアの説明をされたときあの二人はなんだか仲が良さそうだと思っていましたけど、そんな関係だったなんて……。
「お姉さま……」
「なあに、舞」
お姉さまと結婚できる。そう思うととてもうれしくなってお姉さまを呼びます。
「私、お姉さまと結婚したいです。結婚して琴吹舞になりたいです」
「舞にそう言ってもらえてとてもうれしいわー」
「お姉さま……」
「舞……」
「「んっ」」
私たちはそのまま見つめ合って唇を重ね合わせます。お姉さまの唇はさっき食べたお菓子の味がしていつもよりもとても甘かったです。短いような長いような口づけを終えて唇を離します。お姉さまを見るとお姉さまの様子が少しおかしかったです。
「お姉さま……?」
「舞」
「えっ!?きゃっ」
お姉さまは私の名前を言ってお姫様抱っこします。
「舞が可愛すぎてもう我慢できないわ」
お姉さまはそう言いながら私を部屋まで連れて行ってしまいました。ちなみにほかの皆さんも私たちが部屋に行ったのを見て我慢できなくなったそうでした。
というわけで投稿しました。このssの設定ではイノ先輩はふわふわロックカフェムギと一緒に住んでいるという設定なので、みらとあおは遊びに行っているという話を書いてみました。
今更ながら (だいぶ今更ながら) 、初コメントたいへん失礼いたします。
拝読いたしました! エトワリアの恋愛事情、随分と前衛的ですね...
「演劇の練習の一環」という触れ込みからスタートした二人の関係性。時にアブノーマルな領域に足を踏み入れながら、二人にしか形作れない紬を丁寧に織って。それを羽織った二人は手をとりあって舞を踊り、日常はますます鮮やかな彩りに満ちていく。
そんな、ささやかで不思議でしあわせな道のりを、二人は共に歩んでゆくのでしょう。
自称恋アスファンとして、興味深く読ませていただきました。今後も応援しております!
芳文社/アニプレックスの別ソシャゲを思い出しますね……
そういえばお姉様は力持ちだからお姫様だっこ余裕でした
カップルに見せつけるのはいいけどシングルに見せつけてはいけませんよ!
コメ返信です。
>>47
あなたのssは読んだことがあるのでコメントしてもらえてとてもうれしいです。ちなみに匿名でコメントをしたことがあります。私のエトワリアでは女の子同士のカップルがたくさんいるのですごく前衛的です。それからこのssは他作品キャラとの百合という本編ではありえないものなので恋アスファンの人にコメントしてもらえてうれしかったです。
>>48
ムギはけいおん!のなかで力持ちな描写があったのでお姫様抱っこくらい余裕だと思いました。
クリエメイト行方不明事件が無事解決し、私たちは本物のリゾート地に行くことになりました。私はお姉さまたちではなく久しぶりに会った先輩たちを含めた地学部のみんなと過ごしています。
「それにしても異世界に召喚されて早々あんな事件に巻き込まれるなんて思っていなかったわ」
「そうね、すごくびっくりしちゃったわ」
「あっ!びっくりと言えば、イノにあんな美人の恋人ができていることにもびっくりしたわ」
「お姉さまのことですか?」
「そう、その琴吹紬さんとどうやって恋人になったのかしら」
「私もイノちゃんがどうやって恋人になったのか興味があるわ」
「え、ええとですね」
私は先輩たちにお姉さまと恋人になったきっかけを話すことになりました。
「というわけなんです」
私は先輩たちにお姉さまと恋人になったきっかけであるハロウィンの怪盗伝説について話しました。
「本の中の世界に入るだなんてびっくりだわ」
「私たちもびっくりしたよ。ね、あお?」
「うん、いつの間にか先輩たちがいなくなっていたからどうしたんだろうと思っていました」
「あの時はすごく疲れました」
「それにしてもイノちゃんたちは記憶を操作されていたのよね。今回の事件に少し似ているわね」
「でも、ハロウィンの怪盗伝説はちゃんとゲームをクリアできるようになっていました。そういう意味では今回の事件とは違っていました」
「そうね、私たちは下手したら一生閉じ込められていたのかもしれないからね」
「みんなには感謝しないといけないわね」
「ところで、桜ちゃん。提案があるのだけど」
「何よモンロー」
「みらちゃんとあおちゃんが付き合っていて、イノちゃんはムギちゃんと付き合っている。地学部で恋人がいないの私たちだけじゃない?」
「ええ、そうね」
「だから、私たちも付き合ってみない?」
モンロー先輩の言葉に私たちはびっくりしてしまいます。
「ちょ、ちょっと何を言っているのモンロー。冗談でもそんなこと言っちゃだめよ」
「冗談じゃないわよ。私桜ちゃんのこと結構好きよ」
「なっ!」
モンロー先輩の言葉に桜先輩の顔は真っ赤になってしまいます。
「桜ちゃんは私のこと嫌いなのかしら」
「べっ、別にそういうわけじゃないわよ。わ、私もあんたのことす、好きだから……」
「嬉しいわ。これで私たちは恋人同士になったのかしら」
「そういうことになるわね」
「それじゃあ、桜ちゃん」
モンロー先輩が桜先輩に顔を近づけます。そうして二人の唇が重なりました。
「みら、私たちも」
「うん、あお」
先輩たちに触発されたみらちゃんたちも唇を重ねます。
「桜ちゃん、桜ちゃん」
「モンロー、モンロー」
「みら、みら」
「あお、あお」
皆さんはキスに夢中になっています。みんなの姿を見て私もお姉さまとキスしたくなってきました。だから、私は急いでお姉さまのところに向かうのでした。
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