現時点で「自分の考える最尊の百合シチュ」を書きたい、ほぼそれだけが目的のSSです。
シチュを実現するために都合よく設定を作っているのでリアリティも科学的考察もあったものではないです。
愛が重い展開はありますが話は重くはならないです、多分。
STEP.01 はじまりのものがたり
たまて「実は私、吸血鬼になったのです。」
花名「えええええ!?」
栄依子「それはまた、珍しいことになったわね。」
冠「何があった。」
たまて「それは聞いてはダメです。なったところから始まるのです。」
花名「なんで皆そんなに落ち着いてるの?種族が変わっちゃったんでしょ?」
栄依子「花名が私達の分まで慌ててくれてるからかしら。
なっちゃったものは仕方ないしね。」
花名「で、でも生活が変わっちゃうし、お家の人は知ってるの?」
たまて「なんだか都合よくデイウォーカーな吸血鬼なので食生活以外はあまり変わりそうにないですね。
お婆ちゃん達には伝えましたがすんなり受け入れられました。」
花名「やっぱり私が考えすぎなのかぁ。」
栄依子「でも、いきなり日光とか、怖くはなかったの?」
たまて「う〜ん、本能というか直感というか、なった時点で自分がどんな仕様になったのか
なんとなく分かってしまったので、なんてことはなかったですね。」
栄依子「それは便利ね。」
冠「都合が良すぎる。」
たまて「そこは突っ込んじゃダメなところです。そんなわけで今後も解説役は任せてください。」
花名「そうだ、たまちゃん、血が必要なんだよね。だったら、私の血を飲んでよ。」
栄依子「急に思い切ったわね。」
冠「大胆。」
花名「そ、そうかな?」
たまて「申し出はありがたいですが、昼間の教室では目立ってしまいます。
放課後、花名ちゃんの家に寄らせてもらって良いでしょうか?」
花名「うん、歓迎するよ。」
−放課後、てまりハイツ−
たまて「では花名ちゃん、夕飯も食べ終わったようですし、覚悟はいいですか?」
花名「覚悟っていうか、私が言い出したことだから、いつでもいいよ。」
たまて「しかし、自分がイベントスチルになるなんて思ってもみませんでした。」
花名「あ、これもイベントスチルになるんだ。ねえ、写真に撮っておかない?」
たまて「お、いいですね。耽美な写真が撮れそうです。」
花名「志温ちゃんからカメラ借りてくるね。」
志温「改めてこんにちわ、たまちゃん。」
たまて「おや、カメラと一緒に志温ちゃんさんまで借りてきてしまいましたか。」
志温「タイマーじゃタイミングが難しいでしょ。
花名ちゃんの初めてなんだから、綺麗に残したいと思って。」
たまて「なるほど、私が花名ちゃんの初めての相手になるわけですね。」
花名「なんかそういう言い方されると恥ずかしいよ。
あと、たまちゃん以外の人に血を飲まれることはないと思うよ。」
たまて「それもそうですね。では、行きますよ。」
志温「はい、いつでもいいわ。」
カプッ
花名「んっ…。」
志温「いい写真が撮れたと思うわ。また今度ね。」
たまて「はい、今度私にも見せてください。」
花名「ねえ、たまちゃん、さっき、血を飲まれてから、なんだか体が変なの。」
たまて「えっと、どんな感じですか?」
花名「体が熱いっていうか、火照るって言うか、お願い、たまちゃん、鎮めて…。」
たまて「花名ちゃん…。」
ちゅ・・・
花名「嬉しいけど、さっきより熱いの、もっと・・・。」
たまて「は、はい。」
花名「あああああああ。私、何であんなことを。」
たまて「花名ちゃん、落ち着いてください。」
花名「たまちゃん、ごめんね。」
たまて「いえ、これは私が悪いのです。
実は、血を吸うときに痛みを緩和する成分を注入するのですが、
副作用として"好意を持った相手"が近くにいると体が熱くなってしまうのです。」
花名「そ、それって ///」
たまて「私に、直接確かめる勇気がなかったんです。
花名ちゃんに反応がなければ今まで通り友達で、反応があったら、相思相愛だなって。」
花名「たまちゃん… ///」
たまて「なんだか、順番がおかしくなってしまいましたが、
お付き合いして頂けますか?花名ちゃん。」
花名「あ、あの、ふつつか者ですが、よろしくお願いします。」
たまて「はい、よろしくお願いします。
本当は、一緒にお風呂に入って2回戦から朝チュンルートに行きたいところですが…」
花名「は、恥ずかしいよ。」
たまて「今日は家に帰らないといけないので、また今度、ゆっくりしましょう。」
花名「うん、またね。」
花名(今日はなんか、いろいろあって疲れたな。
…首の傷、夢じゃないよね。
嬉しいけど、明日、皆にどんな顔して会ったらいいんだろう。
考えすぎだよね、なるべくいつも通りで過ごさないと。)
1話終了です。いきなり超展開でついてこれなかったらすいません。
サブタイトルに深い意味はありません。
吸血鬼にした理由というか必然性みたいなものは今後の展開で出てくる予定です。
花名ちゃんさっきまで驚いてたのにスムーズに発展してて草
たまちゃんは吸血鬼の体が火照る成分を存分に使って欲しいです。
次回も楽しみにしてます
コメントありがとうございます。
>>12
原作がかわいいですからね。
>>13
発展してるのは成分のおかげという側面もありますが。今後も活かせるかどうか、次回もがんばりますっ。
>>14
それぞれ好きなCPを書けばいいとは思いつつ、花名クレと相反してしまう部分があるので少し気になっていましたが、受け入れてもらえて良かったです。
STEP.02 はなのけんしん
−百地家−
ふみ 「たまちゃん、花名ちゃんとお付き合いしてるのよね。」
(父方祖母)
たまて「はい、そうです。」
ふみ「一人暮らしの子よね。」
たまて「はい、だからといってイケナイことはして…いなくもないですが
同意の上というかなんといいますか」
多佳子 「そうじゃなくて、いや、そのことも関係はあるけど、
(母方祖母) いっそ一緒に暮らしたらどうだい?」
たまて「関係あるって、そうすれば時間を気にせずに…
ってそういうの普通は止めるものじゃないんですか。」
多佳子「女の子同士だもの、心配することなんてないでしょう。」
ふみ「わたし達も女だから、どうしたいかは分かるわよ。」
たまて「おばあちゃんには敵いませんね。
いえいえ、私が出てしまったらおばあちゃん達はどうするんですか。」
ふみ「まだまだ自分のことは自分で出来るし、たかちゃんもいるから大丈夫よ。」
多佳子「そうそう、それに孫娘の恋路は応援してあげたいじゃない。」
たまて「ありがとうございます。花名ちゃんの大家さんが従姉妹さんなので話は速いですね。」
−てまりハイツ、花名の部屋−
たまて「おばあちゃん達から勧められまして、今日から同棲したいと思います。」
花名「また、急な話だね。」
たまて「善は急げと言いますから。嫌でしたか?」
花名「嫌なことは何もないけど。」
たまて「着替えや日用品は持ってきました。当面、困ることはないでしょう。」
花名「準備がいいね。」
たまて「あとは、家に置いてきた人形55体とお洋服ですね。」
花名「そんなに!?それに、たまちゃん人形集めなんて趣味あった?」
たまて「冗談です。ゲームや漫画、アニメの類ですね。
こういうとき、力があって飛べると便利ですね。」
花名「それ、ホラーやオカルトになってないの?」
たまて「う〜ん、どうでしょうか。」
花名「あと、飛ぶときはスカートはやめてね。」
たまて「はっ。花名ちゃんって、結構そういうこと気にしますよね。」
花名「それは気になるよ ///」
花名「そういえば、聞いてなかったけど、たまちゃんってどのぐらいの血が必要なの?」
たまて「割と燃費は良くて、1日平均3cc程度あれば大丈夫ですね。
それも、毎日ではなくて例えば3日で9ccとかでも良いです。
もちろん、可能であれば毎日したいこともありますが。」
花名「あ、うん、そうだね ///
1ヶ月で90ccだから、良かった、これなら私だけで大丈夫なはず。」
たまて「え、何のことですか?」
花名「えっとね、たまちゃんの食事を私だけで賄えたらいいな、って思って。
400ml献血をすると3ヶ月は間を開けることになってるみたいだから、
1ヶ月当たり133cc以下ならそれができるの。献血は他に1年3回の
制限もあるみたいだけど、そこまでは気にしなくていいかなって。」
たまて「ああ、もう、花名ちゃんはかわいいですねぇ。」
花名「私、たまちゃんには他の人の血を飲んで欲しくないから…。」
たまて「気を付けます。」
−学校、昼食−
栄依子「最近、花名のお弁当のメニュー変わったよね。」
花名「分かっちゃうかな。」
冠「大人味覚。」
花名「そうじゃなくて、志温ちゃんに頼んで血を増やすメニューにしてもらってるの。」
栄依子「それは、たまのために?」
花名「うん。」
たまて「花名ちゃん、愛してますぅ。」
−てまりハイツ、はなたまの部屋−
花名「たまちゃん、明日、持久走だね…。」
たまて「花名ちゃん、一番苦手ですもんね。」
花名「体育なんて科目、この世から無くなれば良いのに。」
たまて「適当な理由をつけて休んじゃいますか?」
花名「学校は休みたくないかな。」
たまて「でしたら、学校に行ってから熱を出せばいいですね。」
花名「そんな都合のいいこと、え、もしかして…。」
たまて「はい、あのとき、ちゃんと体温も上がります。」
花名「それは無理かな。
ああなっちゃったら、たまちゃんに鎮めてもらわないとおかしくなっちゃうよ ///」
たまて「大丈夫です。私が保健室に同行しますから、そこで何とかしましょう。」
花名「そんなの、良くないよ。でも、それで持久走を避けられるなら…。」
たまて「では決まりですね。カーテンの陰で隠れてしましょう。」
花名(お母さん、志温ちゃん、私、悪い子になっちゃったのかな…)
−翌日、保健室−
保健の先生「…37.5℃、そこそこあるね、休んでいった方がいいわね。」
たまて「私も付き添います。」
先生「あなたは授業に戻っていいわよ。」
たまて「心配なので。」
先生「何かあったら先生がいるから。」
たまて「しかし。」
先生「大丈夫だから。」
花名「ハァ…あの、私も…ハァ…た、百地さんに…いて欲しい…です…。
我儘を…言って…ハァ…すいません…。」
先生「一之瀬さん、無理しないで。仕方ないわね。一緒にいてあげて。」
たまて「はい、承知しました。」
たまて「私が言っても聞いてもらえないのに花名ちゃんだとすぐに認められるのは
納得がいきませんが、これも人徳でしょうか。」
花名「そんな、私、悪い子なのに…。」
たまて「熱があるのは事実ですから。さて、『治療』を始めましょうか。
場所が場所なので声を出さないようにしてください。」
花名「あ…忘れて…ハァ…無理…だよ、声…ハァ…出さない…なんて…。」
たまて「仕方ありませんね。声を出せないようにしましょう。」
花名「そんな…ん…ん…。」
たまて(あ、これ、新しい扉が開く奴です。)
たまて「花名ちゃん、いつもと反応が違いましたね。」
花名「… ///」
たまて「即席の猿ぐつわですか?見つかるかもしれないというスリルですか?」
花名「もう、やめてよ。 ///」
たまて「それはともかく、熱は下がりましたが息が乱れているので落ち着いてから戻りましょう。」
花名「あ、ベッド…。」
たまて「少し寝て、汗をかいたら治った、ということでいいでしょう。
実際、そういうことはありますし、嘘ではありませんから。」
花名「そ、そうだね。」
清瀬「一之瀬、もういいのか。」
花名「はい、すいませんでした。」
清瀬「いや、謝ることは無い。むしろ、あまり無理はするな。」
花名「は、はい、ありがとうございます。」
清瀬「百地も付き添いありがとうな。」
たまて「珍しく優しいですね。」
清瀬「お前達は私を何だと思ってるんだ。」
−帰宅、はなたまの部屋−
たまて「それでは、今後のために本格的に口をふさぐ道具を探しましょうか。」
花名「それはもう忘れて、というか、そういうことじゃなくて、
たまちゃんのハンカチが良かったのかな、っていうか。」
たまて「おお、私物フェチ。」
花名「ご、ごめんね、変なこと言って。気持ち悪かったよね。」
たまて「いえ、悪い気はしません。ハンカチやタオルがあれば口以外にも
目隠しや手首を縛ったりにも使えますからね。応用は効きますよ。」
花名「今日のは特別だから、普段は普通にしよ?」
たまて「そうですか、ちょっと残念な気もしますが。」
2話です。
後半のインパクトが強くなってしまったように思いますが、前半部分にも書きたかったシチュエーションが含まれてます。
方針はあくまで純愛であって精神的な繋がりがメインです。(説得力低)
いいぞもっとやれ。
>>22
綾「仲間の声が聞こえるわ。」
捕食者と被食者
純愛でありながら、互いの肉体を求める関係、良いです。
たまちゃんには他の人の血を飲んで欲しくないっていうセリフすごく好き(語彙喪失)
読んでくださった方ありがとうございます。
>>30
>>32
花名ちゃんが恥ずかしい気持ちを持ちながらいろいろ受け入れているので、何かに目覚めつつ初々しい感じになってるのでしょうか。いろんな印象を持っていただければ幸いです。
>>31
>>33
小ネタからテーマっぽいもの(それ程大げさではありませんが)まで伝わっているようで良かったです。
STEP.03 えいえんのものがたり
花名「ねえ、たまちゃんって吸血鬼になったっていうことは、もう年はとらないんだよね。」
たまて「はい、つまりもう永遠に平なのです…。」
花名「私はその胸も好き、って小さいのが好きっていうわけじゃなくて、
たまちゃんの胸だから好きっていうか…。」
たまて「嬉しいことを言ってくれますね。もともと、半分諦めてましたし、
ずっと新鮮なライチでいられるのは悪くないですね。」
花名「えっと、そういうことじゃなくて、どうしよう、私の方が年上なのにさらに離れていっちゃう。」
たまて「せいぜい1ヶ月程度の違いで、年上というほどじゃないと思いますが。」
花名「え、あ、その、なんていうか・・・。ごめんなさい、実は私・・・」
たまて「そういうことだったんですか。打ち明けてくれてありがとうございます。」
花名「隠しててごめんね。」
たまて「いえ、いいんです。隠し事はしたくない、でも変わってしまうのは怖い。
その気持ちはよく分かります。」
花名「ありがとう。」
たまて「それに、秘密の共有って、親密度アップイベントみたいで嬉しいです。」
花名「そ、そうだね。」
花名(あれ、それじゃ私と栄依子ちゃんの間にもイベントがあったの?
どうしよう、これじゃ浮気になっちゃうよ。)
たまて「どうしました?別に、花名ちゃんが他の子との間に秘密を持っていても、
結果的にそうなったというだけですから、咎めたりはしませんよ。」
花名「え、なんで考えてること分かったの?」
たまて「愛、でしょうか。」
花名「それでさっきの話なんだけど、たまちゃんとこれ以上離れるのは嫌なの。
そうと分かったら、1分1秒も惜しいの。」
たまて「その程度では変わらないので落ち着いてください。
一度、体質が変わってしまったら元には戻れませんよ。」
花名「たまちゃんとこうなったときから、気持ちは決まってるよ。同じ時間を生きたいって。」
たまて「嬉しいです。
不老といっても、『人間の体のまま、年を取らなくなる』と『完全に吸血鬼になる』という
2通りのパターンがあるのです。」
花名「人間のまま、がいいかな。それなら、たまちゃんに血を分け続けることができるんだよね。」
たまて「ああ、もう、花名ちゃんはいちいち嬉しいことを言ってくれますねぇ。」
花名「そ、そうかな。」
たまて「さて、具体的な方法ですが、そのためにはゴニョゴニョから血を吸うひつようがあるのです。」
花名「そ、そうなんだ ///」
たまて「やっぱり恥ずかしいですか?」
花名「恥ずかしいけど、考えてみればいつもしてることとあまり変わらないから大丈夫だよ。」
たまて「そうですか、それでは・・・。」
たまて「大丈夫ですか?痛くはなかったですか?」
花名「痛み止めのおかげかな、そんなに痛くは無かったよ。
それに、たまちゃんからなら、痛いのも平気だから。」
たまて「無理はしないでくださいね。その成分のせいでこの後が大変なんですが。」
花名「え、なに、いつもより熱い。」
たまて「首筋に比べて直接ですからね、3000倍とはいかなくても
通常の5倍以上のゲインはあると思います。」
花名「そんな、私、どうなっちゃうの…。」
たまて「私が全力で臨むしかないですね。」
たまて「花名ちゃん、どうしましたか?」
花名「・・・」
たまて「意識飛んでしまいましたか。私の技術なら良いのですがあくまで仕様によるものですからね。
ですが、それも好意の強さが効き目に現れるもの、
それだけ花名ちゃんが私のことを想ってくれているんですよね。
私はそれだけの気持ちを返せているのでしょうか。
…考えても仕方ないですね。応えられるようにするだけです。
愛してますよ、花名ちゃん。」
花名「ん…あれ、私、どうして…そうか…あ、あのとき… ///」
たまて「おや、花名ちゃん、目覚めましたか?」
花名「あ、うん、なんだかごめんね、私だけ…。」
たまて「いえ、いいですよ。私は私で楽しませてもらいましたから。」
花名「そ、そうなんだ ///」
たまて「さて、これで花名ちゃんも不老不死になったはずなのです。」
花名「やっぱり、自覚は無いよね。」
たまて「死がふたりを分かつこともなくなって、ずっと一緒にいられますね。」
花名「あ、でも何億年か後には太陽の活動が変わって生き物が住めなくなるっていうけど、大丈夫かな。」
たまて「ずいぶん先のことを心配しますね。」
花名「今までは自分には縁がないと思ってたけど、それまで生きることになるなら気になって。」
たまて「正確にはなってみないと分からないですが、ダメなら一緒に灰になりましょう。
生きていられたら、宇宙空間でも花名ちゃんの側にいますよ。」
花名「そっか、私達、本当にずっと一緒なんだね。」
3話でした。相変わらずの急展開で大事なことがさらっと流されてるような気もします。
2人の関係はまさに『永遠のパートナー』ですね。
いずれ来る終焉を既に覚悟している…確か、生き物が住めなくなるのは30億年くらい後で、太陽が暴発するのが50億年だった気がします。
相手の考えていることがわかって、他の子と秘密があっても咎めないという考え方に優しさを感じました。
花名ちゃんが秘密を打ち明ける…やはり愛の前に敵なしですね!
最初に30億年先のことを考える花名ちゃん…!
コメントありがとうございます。
自分の場合は甘口な話になりますね。
30億年(1億年レベルで誤差がありますがw)後を心配するのは花名ちゃんの考えすぎる性格が出ています。
STEP.04 きずあとのいみ
−はなたまの部屋−
花名(そういえば、勢いで浪人のこと喋っちゃったけど、何ともなかったな。
栄依子ちゃんや冠ちゃんにも、ううん、たまちゃんとの秘密にしたんだから、
他の誰かには話さない方がいいのかな。一番大切な人に知ってもらえたからかな、
このままでもいいような気もするよ。)
たまて「花名ちゃん、夕ご飯できましたよ。」
花名「うん、ありがとう。」
志温「いつものことだけど、私も一緒でいいのかしら。」
たまて「もちろんですとも。」
花名「たまちゃんが作ってくれるようになったから、少しは志温ちゃんの負担も減らせるかなって。」
志温「負担なんて思ったことなかったわ。むしろちょっと寂しいというか、
子供の成長を見守る、この場合は子供が結婚した親の気持ちってこういうものなのかしらね。」
たまて「なんだか申し訳ない感じです。」
志温「いいのよ。もう花名ちゃんはたまちゃんのものなんだから。」
たまて「はい、花名ちゃんのことはお任せください。」
花名「『もの』って…。」
−学校−
栄依子「ねえ、花名。その首筋の傷、隠さないの?」
花名「目立っちゃうかな?」
冠「かなり。」
たまて「なんだかそう言われると花名ちゃんをキズモノ(物理)にした責任を感じてしまいますね。」
花名(あ、そうか、これが…。)
冠「責任問題。」
たまて「いやでも、責任は取ってますよ、これからも取り続けますよ。」
花名「うん、責任は取ってくれてるというか、でも、責任とかじゃなくて好きだから一緒にいる、
という方が嬉しいかな。」
栄依子「結局ノロケになるのね。」
花名「ご、ごめんね、そんなつもりは無かったんだけど。」
栄依子「それはいいけど、今度、スカーフでも買いに行かない?」
花名「ありがとう。でも、この傷は見せていきたいと思うの。」
冠「変わった趣味。」
花名「趣味というより、この跡は私はたまちゃんのものだよ、他の誰のものでもないよ、
っていう証拠みたいなものだから、隠したくないかな。」
栄依子「そんな意味があったんだ。」
花名「今、皆と話していて、そういう意味があるっていうことに気付いた感じかな。変かな?」
栄依子「いい考え方だと思うわよ。」
花名「そっか、良かった。」
−帰宅後−
花名(首の傷が皆に見せるものなら、「こっち」の傷は、2人の秘密。
私とたまちゃんが特別な関係にあることの証拠。どっちも大切な傷痕…。)
花名「たまちゃん、もっといろんなところから血を吸ってくれないかな?」
たまて「一体何があったんです?」
花名「学校で話したよね。血を飲まれた跡は、私とたまちゃんの繋がりだから、もっと欲しくて。」
たまて「気持ちは嬉しいですがそれはダメです。花名ちゃんが穴だらけの水玉模様になってしまいます。」
花名「なら、せめて見えないところなら。」
たまて「普段見えなくても水着になったりできなくなります。
水着イベントスチルも時には欲しいじゃないですか。」
花名「そっか。」
たまて「そこは数ではなくて、『そういう跡がある』ということでいいんじゃないでしょうか。」
花名「うん、そうだよね。それじゃ、いつものように…。」
たまて「はい、いただきます。」
−おまけ−
栄依子「先生、私に傷をつけてみませんか?」
清瀬「オマエ、何言ってんだ?」
栄依子「既成事実を作って逃げられなくする、というものです。」
清瀬「大丈夫か?病院行くか?」
栄依子「もう、生徒に酷いこと言いますね。」
清瀬「自分がもっと生徒らしくしてから言え。」
栄依子「ほら、ボールペンでも、あ、ヘアピン使いますか?」
清瀬「さすがに冗談が過ぎるだろ。」
栄依子「分かります?」
清瀬「オマエが本気だったら、私も本気で救急車を呼んでいる。」
栄依子「そうですか。」
清瀬「全く、オマエって奴は」グイッ
栄依子(か、顔が近い…この距離は)
清瀬「何だ?既成事実を期待してたんじゃないのか?」
栄依子「///」
清瀬「冗談だよ。さあ、用がないなら速く帰れ。」
たまて(進展してるのかしてないのか・・・)
椿森(栄依子ちゃん栄依子ちゃん栄依子ちゃん栄依子ちゃん栄依子ちゃん栄依子ちゃん栄依子ちゃん栄依子ちゃん栄依子ちゃん栄依子ちゃん栄依子ちゃん栄依子ちゃん・・・)
4話でした。
そもそもあまり動きのない話ですがこれまで以上に内面の話です。
椿森さん!!!!!!
そういえば志温ちゃんも写真撮ってたから知ってるんですよね!
志温ちゃんからあっさり葉月さんに知られてそうですね!
ちょっと待って!「わたしはたまちゃんのもの」や「数じゃなくてそう言う跡があるだけでいい」など、かなり発展してるだけで十分尊いのに、そこからエナセン出してくる二段構えは反則ですよ!(盛大なる歓喜)
いつもありがとうございます。
>>60
両家とも家族(親族)公認っぽいですね。
>>61
ここだけの秘密だよ♪(←きららではない)
>>62
その辺りの感覚、分かってもらえると有難いです。榎並×十倉は主に単行本の巻末でやってる謎漫才の雰囲気を少しでも出せてたら良いな、と思います。
STEP.05
花名(血液の比重は約1.05、1日3ccなら3.15g、1年で1149.75g、
全然少ないから長期的に考えないといけないな。365.25日で計算すると1150.5375gで…
たまちゃんの体重が…割ると…)
たまて「花名ちゃん、夕ご飯できましたよ。」
花名「うん、ありがとう。」
たまて「そういえば、今日は志温ちゃんはいないんでしたか。」
花名「なんか用事があるみたい。志温ちゃんがいないと、食べるの私だけなんだね。」
たまて「寂しいですか?」
花名「ううん、たまちゃんが側にいてくれるから寂しいことはないよ。
ただ、たまちゃんが退屈じゃないかなって。」
たまて「私も同じです。花名ちゃんがいれば退屈なんて感じないです。」
花名「そっか、良かった。でね、こうしてたまちゃんが作った料理が私の体になって、
私の血をたまちゃんが飲んで、そうやって繋がってるのが嬉しくって。」
たまて「私もです。心の繋がりが、体を通して形になっているようで、幸せです。」
花名「たまちゃんも同じ気持ちなんだね。
それで、1日3ccずつ置き換わっていくと、たまちゃんの体重が」
たまて「待って、数値はダメです。」
花名「そ、そうだね。単純に計算すると、41年でたまちゃんの体が私の血で置き換わるの。
もちろん、神経は変わらないとか、頻繁に入れ替わる場所とそうでない場所があるから
もっと時間はかかると思うけど、たまちゃんがずっと私の血だけ飲み続けてくれれば、
いつかたまちゃんの全身が私の血から作られていることになるって、
そのことが何だか楽しみなの。」
たまて「おー、長期計画。そう考えると、既に私の体の一部は花名ちゃん由来なんですね。
なんだか自分の体が愛しくなってきました。」
花名「私も、たまちゃんに飲んでもらうために自分の体を大切にしようって思うよ。」
たまて「ああ、花名ちゃん。」
花名「ダ、ダメだよ、まだご飯食べてるから。」
たまて「すいません、花名ちゃんの気持ちが嬉しくて、つい。」
花名「大丈夫だよ、それに、私も、こんなこと話してたら…」
たまて「今日は激しくいっちゃいますか?」
花名「う、うん、そんな気分。歯磨きして、お風呂入ったら、そのあとで、ゆっくりと、ね。」
たまて「はいっす。」
5話です。
とりあえず、書きたかった「自分の考える尊さ」は一通り書けたと思います。
割と短めでエピローグ的になってしまいましたが、実際ここで一つの区切りです。
今後はこの設定で思いつくことがあったら更新、なければフェードアウトしていく予定です。
※ちなみに体重はガイドブックと言わずに公式サイトで確認できます(鬼畜作者)
こら、女の子の体重を勝手に見るなんて失礼ですよww
言ってることがわたてんの松本ォ!と同じなのに全く穢れを感じない不思議
全身が私の血から作られている…素晴らしいワードですよね!(松本は棚上げして)
ちゃんとやることやってからやろうと言っている花名ちゃんいい子
いつもありがとうございます。
やはり、松本を連想しますよね。影響を受けているのは間違いないですが、となりの吸血鬼さんを見ながらソフィーが灯に応えたら…、という妄想が設定を超えて広がっていったのが元になっていて、自力で松本に近い思考にたどり着いていました…。
↓証拠もないし日本語が変だけどこいつは私です。
http://kirarabbs.com/index.cgi?read=537res#159
>>70
30億年先まで誓った仲ですから。
花名ちゃんが吸血鬼に…。この微妙に惜しいというか残念な感じ、まあ自分らしいのかもしれない。
もうこれは夫fu…はなたまは永遠…末長くお幸せに…はぁ…尊い…
最高です!ありがとうございまままます!!
>>73
ありがとうございます。
たまて「獣人になったら肉が食べたいのです。」
花名「再生能力があるから私を食べて。替わりにたまちゃんの血を飲ませてね。」
似たようなパターンに持ち込めますね。新しく話を書いたわけではないのに上げるのはどうかと思いつつ、さすがに作品スレにこのネタを投下するのは自重です。
>>75
ありがとうございます。そのパターンも見てみたいけど本編も面白いから良いですね。
ちょっと猟奇的かな、とも思ってたけど似たようなことを考える人はいるものですね。絵で表現されるとやはり良いものです。
https://twitter.com/HZY_0102/status/1182305995776675840
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