――図書室
恵那「リンー、ちょっと電話に出てもいいかな?」
リン「んー……」
リン(まあ、他に人もいないしいいかな……)
恵那「ありがとう」ピッモシモーシ
リン(こいつ心を読みやがった)
恵那「オジさん久しぶりー。元気してた?」
『──────。────』
恵那「うん、私はまあまあ元気だよ」
『────、────────────────』
恵那「えっ、死にかけた?やだなあ、大げさだよ」
恵那「友達とキャンプに行ってね、ちょっと準備不足で大変な目に遭っちゃったんだけどね?」
恵那「他の宿泊客の人とか先生も駆けつけてくれて助けてくれたから大丈夫だったよ」
恵那「別に怪我とか風邪ひいたりとかしてないから」
『────────、──────────』
恵那「ちゃんと言ったよ〜。もう凄く感謝してるもん」
恵那「オジさんも心配して連絡してくれてありがとね」
リン(この前の山中湖キャンプの時の話か)
『────────────────────』
恵那「あれ?言ってなかったっけ?」
恵那「うん、私最近キャンプ始めたんだ」
恵那「友達とクリスマスにキャンプ行ってやってみたらはまっちゃってね」
『───、─────────────────────────』
恵那「あ〜、そうだよね。オジさんもキャンプやってるもんね」
恵那「今度キャンプ道具とかいろいろ見せてよ」
リン(オジさんもキャンプやってんのか)
恵那「あ〜、あとね、一緒にキャンプに行った友達がオジさんのファンなんだってさ」
『───?─────』
恵那「うん、ちなみにその娘もキャンプ大好きだよ」
『────────────?』
恵那「ううん、言ってない。あんまりそういうことは言わない方がいいと思ったし」
『─────、─────────』
恵那「うん、いやいや、うん、こちらこそ今日はありがとね、オジさん」
恵那「今度機会があったらキャンプ連れてってよ」
恵那「それでついでに色々奢って欲しいな〜」
『───────────────。─────────────』
恵那「アハハハ、冗談だから冗談。うん、じゃあまたね〜」
ピッ
恵那「ありがと、リン」
リン「うぃ〜〜」
リン(……………………)
リン「お前のオジさんってどんな人なんだ?」
恵那「あらあら、リンちゃんや。そんなに知りたいのかい?」
リン「そりゃまあ……、キャンプやってるんなら……」
リン「いやそれなでしこの田舎のおばあちゃんのやつ」
恵那「私のオジさんか〜」
恵那「う〜ん、かいつまんで言うとね?」
恵那「自転車のサドルだけ盗まれたり、寿命診断したらもう死んだりしてたんだって」
リン「いやそれヒロシじゃねーか」
恵那「あと誰でもいいから付き合いたいって言ってた女の人に振られちゃったんだって」
リン「やっぱりヒロシじゃねーか」
恵那「信じるか信じないかはあなた次第!!」
リン「いや、都市伝説の関」
恵那「あっ、そろそろバイト行かないと」
恵那「またね、リン」フリフリスタスタ
リン「……………………」
リン「……………………」ググリチュウ
リン「…………ん?」
_人人人人人人人人人人人人人人_
> ヒロシ 本名 齊藤 健一 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
リン「あっ、よく見たら斉藤と「サイ」の字が違う」
リン「えっ……、つまり……、え……?」
BGM:ガラモン・ソング
ヒロシの本名まで駆使して...後から調べてダブルパンチを食らうなんと高度なボケなんだ...
まあでも恵那ちゃんならやりそう感がすごい
良いネタをありがとう
読んでくれてありがとうです
最初は恵那ちゃんとヒロシが本当に親戚のほのぼのとした日常のSSを書こうとしたのですが、ちょっと字が違うことに気付いた結果、こんな形に収まりました
芸能人の本名ってあまり気にしたことがないので、面白いテーマだと思いました
もちろん話の内容も良かったと思います
ありがとうございます
コメントうれしいです
ちょっと前に書いた作品が長めのわりにあまり感想をいただけず、自身を失くしてたので助かりますw
コメントありで〜す
そうなんですね。ヒロシの名前は斉……齊藤なんです!!
ちなみにこのSS内の設定でさえ本当に親戚なのかどうなのか書いた本人でさえよく分かっていません。
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