注意
細かい世界観は多分無視している
SS歴長くない
メジャー2ndも女の子多いし実質きららという発想を得たという衝動的理由で作った
「開きますよ〜」
そういって呼び出されたのはおそらくクリエメイトではなかった。しかもこれまで召喚実績に乏しい男性、そして聖典に記述のない人物であった。
「え、な、なにごと?あれ睦子どこ??」
「あれ大吾!?え?ここは・・・?」
動揺を隠せない男女二人、この二人が今回召喚できた人たちである。
「あ、あれ!?」
「あわわわわわ、きららさんどうしましょう?????」
「私の中の聖典にない二人・・・?それとも私が忘れている??ありえません!ありえませんよ!」
「あ、あの!あなたたちは一体?あとここはどこなんですか?」
ーーーーーーーーーーー
「なるほど、つまりここは異世界で俺たちは召喚されたと・・・そして本来は女子がよびだされることがおおいと」
「わ、わたしにはもう何がなんだか・・・・」
「すみません、普通はこんなことはないのですが・・・」
きららが謝罪する。
「いやまあ、こっちにいる間は元の世界に影響ないなら大丈夫だよ」
「大吾、意外と適応力あるわね・・・」
「とりあえず睦子さんと大吾さんについてアルシーヴ先生に相談してきます、一旦皆さんはこちらで待っててください」
神殿に到着したきららとランプは早速アルシーヴの元を訪ね、事情を説明した。
今回のことは始めて起きた事態ということもあり、急遽女神ソラや七賢者たちも、といってもハッカやカルダモン、フェンネルは任務のためいないものの、召集される事態となり、今後の方針が話される事となった。
「きららに依頼し、一旦例の二人については里に移動させた。さてこれから今後の対処を決めていきたいと思う。」
「なあ、あの二人は本当に聖典に乗っていない存在なのか?私らが知らないだけで、実はゲストで打ち切りになった中にいるとかあるんじゃねえか?」
「急にメタいなジンジャー、それについてはランプから知らないという報告を受けている。ただやはりソラ様の見解も伺いたいです。ソラ様、彼らについて観測されたりしたことはございますか?」
「いいえ。彼らについてわたしも観測したことがないわ。本当に聖典外からきた存在とみて間違いないと思うわ」
「たしかにむつ子おねえちゃんって聖典でも見たこと無いなぁ。大吾おにいちゃんもよくわからないよ」
「ソルトの計算でも彼らは聖典外の存在であると思われます」
「とあれば、聖典外の人物ということで対処を決定したほうがよろしいですね」
「そうだな。セサミ。しかし、こうも情報がないことにはどうしようもないな・・・」
「とりあえず私は聖典外からの人物についての記録を調べてみることにする、ソラ様には観測を行っていただきます。」
「いいわよアルシーヴ」
「流石に彼ら二人を里においておくのもまずいかもしれない。混乱を防ぐために私の館にうつしてはどうだろうか?」
「ねえねえシュガーは睦子おねえちゃんとお話してみたい!」
「シュガーこれは遊びではないのですよ・・・まあそういうことでしたらソルトも同行し彼らと対話してみます」
「3人とも感謝する。セサミ彼らの移送について頼めるか?」
「承知しましたアルシーヴ様、準備致します。」
「それでは一旦解散する。それぞれの使命を全うしてもらいたい」
こうして各々行動をすることが決定した。
ジンジャー邸へ、無事茂野大吾と佐倉睦子の移送が完了した。
「うっわあこの家、大吾の家よりでかいんじゃない!?」
「俺んちよりでかいとこなんていくらでもあるだろ・・・」
大きな西洋風の建物、ふたりはここに来てますます異世界に来てしまったという実感を得てしまった。
「これからどうなるのだろうな俺たt」
そういったところで部屋のドアが開いた。すると小さな子供みたいのが立っていた。なぜか耳が生えている・・・・
「はじめまして、茂野大吾さん、佐倉睦子さん。私は七賢者のソルト、こっちはシュガーです」
「よろしくねー!」
「あ、ああはじめまして、七賢者って・・・?」
「エトワリアを統治する組織のまあ・・・」
「シュガーたちはねー!結構偉い人なんだよー!」
こんな子供が偉い人なのかと困惑する二人、よほど人手が足りない世界なのかと思えてくる。
それから四人は大吾の世界のことやエトワリアについて語り合った。
大吾と睦子としてはやはり野球がこの世界にもあり、かなり盛んであるということに驚きを隠せなかった。
今度野球をやるクリエメイトと合わせるという約束を七賢者の二人はしてくれた。なるほど、見た目の割に片方はかなりしっかりしている。・・・・もう片方は年相応だが・・・・・
そして二人はある程度必要な情報をあつめたということで帰っていった。
翌日。神殿ではまた例の二人について、話し合いが持たれた。
それぞれの持つ情報を照合した結果、きらら作品に近いような世界観や構成や登場人物を併せ持ちながらそうじゃない作品がなんらかの理由で召喚されたという結論に至った。
それをもとにソラが観測したところ、彼らはメジャー2ndという作品からきたらしい・・・とまではわかった。
それを受け再び話し合いが持たれる。
「彼らはメジャー2ndという作品からきたことが確かよ。女の子が多い野球作品ということで、観測しようと思えば出来る感じだったわ。ただ・・・大本の世界観が違いすぎるせいか、あまりうまく観測ができないのだけど・・・・」
「ソラ様、ありがとうございます。記録について見てみたが、過去にきらら系列作品のクリエメイト以外を召喚できた例はないそうだ。よって今回は全く前例のないことに取り組むこととなりそうだ」
アルシーヴが頭を押さえる。どういった影響があるのか、彼らはここにいても安全なのか、わからないことが多すぎるからだ。
「アルシーヴ様、ソルトから一つご提案してもよろしいでしょうか」
アルシーヴはソルトに発言を促す。
「球詠のクリエメイトにあわせるのはいかがでしょうか?
彼らは野球について情報を持っていました。もしかすると、球詠からのクリエメイトたちも交えて話したほうがよいかもしれません。薄い可能性ですが、彼らの情報をなんらかの形で持っている可能背があります」
「なるほど、一理あるのかもしれない。あわせてどうなったか報告を頼む」
「承知しましたアルシーヴさま。」
「でー私達が呼ばれたと」
「野球ができるクリエメイトじゃない人を召喚したんだって?」
「しかもバッテリーで!?この二人を核にチームが作れるかも!?」
きららから事情を説明された、珠姫、詠深、芳乃はそれぞれこのような反応をした。
「そうなんです、私も同行しますので、ソルトやシュガーの助けになってもらえないでしょうか?」
「「全然いいよー!」」
「まあヨミちゃんがそういうならいいわよ」
「ありがとうございます!」
かくして、この5人はジンジャー邸で出会うことになった。
「は、はじめまして。茂野大吾といいます、風林中二年野球部キャプテンです。ポジションはキャッチャーです」
「おなじく風林中二年野球部の副キャプテン、佐倉睦子です。ピッチャーやっています。」
「あ、はじめまして!私たちは新越谷高校一年生野球部員です!私は武田詠深っていいます!ピッチャーです!」
「山崎 珠姫です、キャッチャーやってます。」
「マネージャーの川口 芳乃です!・・・ねえ茂野くんってさ・・・」
「お父さんがメジャーリーガー茂野吾郎だったりしない?」
「あ、あれ?俺のおとさ、オヤジの事知っているのですか?」
「だってメジャーって言ったら野球好きはみんな読んでいるよ!」
その発言にきららは驚きを隠せなかった。
「え?みなさんの世界でもコールできるんですか?」
「違うよ!きららちゃん、メジャーってのはね、こっちの世界にある物語なんだよ!」
「え?え?本当に茂野吾郎の息子の茂野大吾・・・くん?え?え?」
「そんな物語の主人公が出てくるなんて、って私達がここで言えたことじゃないか」
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