4月
多分高校生のやすなは、クラスメイトのソーニャの肩に手を置いた。
...その直後、手が動かせなくなった。
「ひどいよー!ソーニャちゃん!関節はずすなんてー!」
「...ふん」
「あれ?無視?無視ですかぁ?」
やすなの煽りにムカついたソーニャはやすなの顔を殴った。
「いだっ!」
学校
「あれ?なんか人がわさわさしてる」
やすなは向こうを指差した。
「クラス分けだろ」
「え?クラス分け?忘れてた...」
「忘れてたのか...」
ソーニャは少し呆れた。
「まぁでも私とソーニャちゃんは絶対同じクラスだよ!もし違ったら桜の木の下に埋めてもらってもか」
「同じクラスだな」
「ムー!先に言わないで!」
やすなはぷくーっとほっぺを膨らませた。
「はいはい、ごめんごめん」
「というかもう三年生か...」
ソーニャは名簿を見た。
すると
「えっ!?」
とソーニャが驚いた。
「うわっ!?びっくりした!
ソーニャちゃんの頭が悪いぐらいびっくり...いでっ!」
「いたた...で、どうしたの?」
「やすな、自分のクラスの名簿見てみろ」
やすなはソーニャに言われた通り、名簿を見た。
「んーと、吉川小夜、釘宮理恵、呉織あぎり...」
「あぎりさん!?」
「な?あぎりがいるんだ」
あぎりは二人より一年上の学年。やすなたちと同じクラスになるのはおかしい。
「あら〜同じクラスですね〜」
「あ!あぎりさん!」
「どうしてあぎりが同じ学年なんだ」
「なんか〜、出席日数が足りなくて、留年してしまいました〜」
「そうなんですか!?」
やすなは驚いた。
「でも〜高校生って仕事とかで怪しまれないので、
以外といいんですよ〜」
「高校生すごっ!?」
三人はいつも通り話をしていた。
帰り道
「なんかあぎりさんもいるし、私たちずっと3人でいる気がするなー」
やすなはにこにこ顔で言った。
「...まぁ、一緒にいられるのは高校を卒業するまでだな」
「え?」
「...やすな」
ソーニャは急に立ち止まった。
「どしたの?」
「私...」
ソーニャから出た言葉はやすなにとって、信じられない事であった。
「高校を卒業したら、仕事の都合で遠いところに行く」
「え...」
「また...あえるよね?」
「...わからない」
「あ、じゃあさ」
やすなはカバンの中から漫画を取り、ソーニャに見せた。
「この恋愛漫画みたいにさ、ソーニャちゃんとキスしたい」
やすなは真っ赤な顔で真剣に言った。
「なっ!?まねしろと!?」
ソーニャも顔が真っ赤になってしまった。
「嫌ならいいんだけど...」
「嫌じゃない」
「え?」
その瞬間、2人の唇は触れ合っていた。
いつものバイオレンスとは違う、2人の特別な時間。
(そろそろ息苦しいな.....)
やすなが唇を離そうとすると、ソーニャがぐいぐいきて離せなかった。
(ま、待って...嬉死...)
やすなはついに倒れてしまった。
「おい!やすなどうした!?」
ソーニャはやすなの体を揺さぶり続けた。
「続く〜」
5月
(あのキスの後、全く進展がなかったなー...)
やすなが思っている通り、全くそうなのだ。
いつも通り一緒に帰ったり、遊んだり...
すると、ソーニャが教室に入ってきた。
「あっ!ソーニャちゃんおはよー!」
やすなはソーニャに飛びついた。
「うわっ!?いきなり抱きつくな!」
ソーニャはびっくりしてやすなを一発殴った。
「いてて...酷いよ...」
「お前が悪い」
「そんなことよりデートしよ、デート」
「は?行くわけないだろ」
「んもう!ソーニャちゃんの照れ屋さん!」
そう言ってやすなはソーニャのほっぺをプニっとした。
...プニっとした指は折れた。
「いたたー!もう!お詫びにデートして!」
「お詫びってなんだよ...」
「...ってデートって言っても私たち付き合っていないぞ?」
「え?付き合ってないの!?」
「は?違うぞ」
その瞬間やすなはショックを受けた。確かにキスはしたが、恋人になってはいないことに気づいた。
「いやいや!でもデート!行こうよーーーーーーーーーー!」
「あー!もううっさいからデートしてやる!」
「え!?本当!?やったー!」
やすなは両手を上げて喜んだ。
ショッピングモール
(20分遅刻...まぁ、想定内だな)
ソーニャはショッピングモールの前でやすなを待ってた。
「ソーニャちゃん!」
「あ、やすな遅かったな」
「ごめーん!服選んでたら遅くなっちゃって!」
確かにやすなは気合の入ったかわいい服を着ていた。
「あっ!ソーニャちゃん制服のまんまじゃん!」
「もう!まずは服屋さんからだね!」
服屋
「うっわー!かわいい!」
やすなはソーニャが試着した服を褒めた。
「なぁ、こんなのにあわ」
「めっちゃ似合ってる!」
「そういえばソーニャちゃんって足すらっとしてていいよね!」
「そうか?」
「めっちゃいやらしい足だ」
「いやらしいゆうな!」
ソーニャは試着室のカーテンを閉めて、制服に着替えた。
「あー!あの服似合ってるのに!」
「私はこっちのほうがいい」
すると、急にやすなは黙ったまま試着室に入ってきて、カーテンを閉めた。
「お、おい?どうした?」
やすなはそのまま壁ドン、顎クイからのキー
「うわっ!?やめろ!」
スで止められてしまった。
「ソーニャちゃんは私のこと好き?」
「え..あ、」
「私はソーニャちゃんのこと大好き!」
「私はどっちでもない」
「もう!どっちか決めてよ!」
「別に決めることじゃない」
すると、ソーニャの携帯が鳴った。
「なんだ?....」
「すまん、急用が入った」
ソーニャは帰って行ってしまった。
「それって、殺しの仕事じゃ...?」
「続く〜」
6月
(ショッピングモールでソーニャちゃんの返事聞きたかった!)
帰り道。ソーニャの方をやすなは見てそう思った。
「ん...」
やすなはキス顔をして、ソーニャの前に立った。
「ど、どうしたんだ?」
ソーニャは引いていた。
「キスしてっ!」
「...は?」
さらにソーニャは引いた。
「ずるいもん!私は好きか嫌いかはっきりさせてるのに!ソーニャちゃんはどっちなの!?」
「...別にどうでもいい」
ソーニャはそっぽを向いた。
「ソーニャちゃん!6月に結婚すると幸せになれるよ!」
「だからどうした」
「籍入れよう!」
「は!?入れるか!」
「大丈夫!私たちもう結婚できるよ!」
「そういうことじゃねぇ!」
ソーニャはやすなの顔を殴った。
「いたた!もうひどい...」
「嫌いだ」
「え?」
やすなは目を丸くした。
「いつもいつも付きまとって!うざいんだよ!」
「ソーニャちゃん?」
ソーニャははっとした。つい頭にきて、やすなにひどいことを言ってしまった。
ソーニャは走り去っていった。
「ソーニャちゃん!」
やすなはショックを受けた。
キルミーTrick
すれ違っているだけなのに本人達は気付いてないというやつですね
さて、どうする?折部やすな
次の日
「今日はやすな休みか...」
「そうですね〜」
「あいつは大丈夫なのか...」
「やすなさんの家にお見舞いに行けばいいじゃないですか〜」
「別にどうでもいいし...」
すると、あぎりは真面目な口調になった。
「ソーニャ、いい加減自分の気持ちに気づきなさい」
「は?」
「あなたはやすなさんとキスした時嬉しかったですか?」
「う、嬉しかった」
「そうですか...では」
すると、あぎりはソーニャの肩を押して、
「行ってらっしゃい〜」
と言うと、ソーニャはやすなの部屋に来ていた。
「え?ソーニャちゃん?」
やすなは不思議そうにソーニャを見た。
「う...そのやすな...」
(気まずい。口が動かない。でも、この気持ちは伝える!)
ソーニャは決心して、やすなの肩をつかみキスをした。
前にしたキスよりも激しく、ながく、絡み合った。
「ぷはぁっ!?ソーニャちゃん!?」
やすなは混乱した。
「ご、ごめん...昨日ひどいこと言って...」
「ううん、私も悪いから、うざくしちゃって」
「あともう1つ伝えることがある」
「なぁに?」
「一回しか言わないからな」
「好きだ」
その瞬間2人はゆでだこ状態になった。
「ふぇ!?つまり恋人になっていいの!?」
「ん、まぁ、そういう事だ」
その瞬間、やすなの顔がぱあっと輝いた。
「やったー!よろしくね!」
やすなはソーニャに飛びつき、またキスをした。
(あれ?どうしてあぎりは私達がキスしたこと知ってるんだ!?)
「続く〜」
7月
「やばいよ..,ついにソーニャちゃんと恋人に!)
やすなは隣で歩いているソーニャを見て、そう意識した。
やすなの視線にソーニャが気づいた。
(うわ...付き合ってからあいつの視線に意識しまくってしまう!)
...ういういしい百合ップルだ。
「あっ、そういえば今日お祭りやってるんだ。」
やすなは1枚のポスターを見て言った。
「行くか?」
ソーニャはそう言い、手をやすなに差し出した。
「うん!」
やすなはぎゅっとソーニャの手を握り、お祭りに参加した。
「いらっしゃい!おいしい焼きそばだよ!」
「じゃあ焼きそば1つ」
「まいど!」
「うわー!ソーニャちゃんの美味しそう!」
「ひと口いるか?」
ソーニャはやすなに自分の割り箸を渡した。
「うん!」
「はい!割り箸返すねー、えへへー間接キスだねー」
と割り箸を返すときに行ってきたため、そのあとソーニャは焼きそばを食べづらかった。
「あっ、花火が上がった」
「え?ほんとほんと?」
やすなが上を見上げると、綺麗な花火が空に咲いていた。
「うわー!綺麗!」
「ほんとだな...」
2人は向き合い、顔を近づけ、キスをした。
「んっ...」
「えへへ...ソーニャちゃんかわええなー」
「うっせ」
花火は2人のイチャイチャをずっと見ていた。
「続く〜」
やすにゃにして欲しいことを書いてください!
先着一名様のを書きます!
つまり先着1名のリクエスト受け付けます!
8月
ざざ...と波の音が聞こえてくる。
「海にきたぞっ!」
「えへへ...ソーニャちゃんの水着姿が拝めるぞ!」
「言っておくが私は水着なんて持ってきてないぞ」
「えっ!?」
「残念だったな...」
「だと思ってソーニャちゃん用も持ってきたよ!」
「なんでサイズわかったんだよ!」
「だってこの前ショッピングモールに行った時にわかったもん」
「よく5月の事覚えているな...」
「というわけで、更衣室へGO!」
やすなはソーニャの手を引っ張った。
「うぉっ!?ちょ!?」
>>11
見てる人に対してコメントする人は少ない傾向はあると思います。
>>14
水着シチュなので、タイムリーに下の水着を交換する(間違える?)なんてのはどうでしょうか
>>16
コメントありがとうございます!
水着を交換....よし!
続き
「似合ってるよ!ソーニャちゃん!」
「くっ...今回だけだからな」
2人は色違いのビキニを着ていた。
「それにしても...」
「?」
やすなはソーニャの体をじっくり見た。
「ソーニャちゃんってすらっとしてて...」
「胸ぺったんこだよね!」
やすなじゃなかったら死んでただろう...
この後すぐにやすなはフルボッコにされた。
「ひどいよー!」
「お、お前だって胸無いだろ!」
「いやいや...貧乳はステータスだよ」
「どこで聞いたことだよ...」
「とにかく!泳ごうぜ!」
「うおっ!?」
ソーニャはやすなに引きずられた。
「それっ!」
「ぴゃっ!?」
やすなは海についた瞬間にソーニャに海水をぶっかけた。
「あははー!ぴゃっ!?だって!かわいー!」
「うるせー!くそ!」
ソーニャはやすなに海水をかけて反撃した。
「あはは!望むところだ!」
「負けるか!」
JKだ...可愛い...という声が周りから聞こえてくる...
「か、可愛くないのに...」
ソーニャは少し恥ずかしがっていた。
「ソーニャちゃん可愛いですね〜www」
「うっせ!」
ソーニャが殴ろうとすると、
ズルっ。
海の上なのだろうか、やすなも巻き込んで転んでしまった。
「いたた...」
やすなはさっきより涼しい感覚に疑問をだいた。
それはすぐ解明されるが。
「...うわっ!?」
ソーニャが顔真っ赤で叫んだ。
「どしたの?」
「私たちの下の水着が...」
ソーニャが指をさしたほうを見ると...
2人の下の水着がプカプカと泳いでた。
「ーーー!?」
2人は全力で追いかけた。
そしてパシッと水着をつかみ、水着を着た。
「ふー、よかったー。」
「いや...私たち...」
「水着逆に着てるぞ」
「え?」
やすなが下を見ると、確かに今さっきまでソーニャが着ていた水着を着ていた。
「え!?」
(と、いうことは...ソーニャちゃんのサイズと私の服のサイズ一緒なのか...!)
「ってそんなことどうでもいい!」
「とにかく更衣室に行って...」
「いい!」
やすなは目をキラキラさせた。
「え?」
「こういうのって恋人っぽくていい!」
「は!?何言ってんだ!」
「いいね!このままでいよう!」
「はーっ!?」
「ふーっ!遊んだ遊んだ!」
「めっちゃ疲れた...」
「恋人っぽいこと出来たし!」
「あれが恋人っぽいことか?」
「なに?キスしたいの?」
やすなはニヤリと笑った。
「い、いや、別に」
「こんなに顔真っ赤なのに?」
「う、うるさい...」
「素直に慣れない子には、お仕置きだなー?」
やすなはそう言ってソーニャのお腹をすっと撫でた。
「ひゃっ...!」
「可愛いなー!もうなんか言っても足りないよー!」
そして2人はキスをした。
(くそ...もう少し素直になりたい...)
ソーニャがそう思うと、舌になんか感触がした。
(!?まさか、こいつ舌を...!)
その通り、やすなは自分の舌とソーニャの舌絡ませていたのだ。
(ん...気持ちいい...)
夏は恋の季節です...
「続く〜」
9月
「今日から新学期!」
「宿題は終わったのか?」
「ふっ...私に宿題など存在しない...」
「存在するからな!」
「ソーニャちゃん!今日私の家に泊まりに来ない?」
「行かない」
「即答!?」
「じゃあ私は帰るからな」
ソーニャは歩き出した。すると、やすなはソーニャの体にしがみついた。
「ねぇ〜!一緒に寝ようよ〜!」
「私ソーニャちゃんとしたいもん!」
すると、クラスメイトがこっちを見た。なんか色々誤解されている。
「ちょ...お前...!」
「やりたいよー!」
「言い方を考えろ!」
ソーニャはやすなの顔を殴った。
「え?どういうこと?」
「え、えと...説明できない...」
「なんで?」
「い、いいだろ!」
「教えてくれないと〜!」
やすなはソーニャにしがみついた手を脇の方に持って行き、脇をくすぐった。
「......」
「あれ?くすぐったくないの?」
「私はそんなの効かない」
「くそぅくそぅ!」
「とにかく、ソーニャちゃんが泊まりに来るまでは言い続ける!」
「やりたいよ!ベットの上で絆を深めたいよ〜!」
「わかった!泊まりに行くから離せ!」
「え!?まじ!やった〜!」
「その代わり、お前を殴る」
「えっ!?なんで!?いだだだだだだ!」
リクエスト応えてくれてありがとうございます。…でありながら更新見落としていました。すいません。
そして次はお泊りイベント…?泊まる前からハードですね。
放課後
「たっだいまー!」
やすなは自分の家のドアをバン!と開けた。もちろん隣にはソーニャも居る。
「お帰り〜やすな。...とソーニャさん?」
ドアからやすなの母が出てきた。
「あ、初めまして...」
ソーニャはぺこりと挨拶をした。
「わぁ!やすなの言う通りすごいかわいい子ね!」
「え?やすながかわいいって言った?」
「そう、やすなったらいつもかわいいかわいいって...」
「ちょ、ちょっと!お母さん!」
やすなは顔を真っ赤にして母の服を引っ張った。
「もう、照れちゃって!」
「あわわ...」
「親の方がぐいぐいくるのか...」
「じゃーん!ここが私の部屋!」
「うわ...ぬいぐるみがいっぱいある...」
「だってかわいいものがあると幸せになるもん!」
「脳みそハッピーワールドだな...」
「あ!あとね!ソーニャちゃんにつけて欲しいものがあるの!」
やすなは引き出しの中を覗いた。
「はい!」
やすなが手に持っていたのは黒い猫耳だった。
「つけるか!」
「えー?ソーニャちゃん似合うと思うのになー」
「にゃん!とか言ってよ!」
「言うか!」
「もー!釣れないなー!」
「あぎりさん!カモン!」
「え?あぎり?」
すると、急にあぎりが出てきた。
「呼びましたか〜?」
「ソーニャちゃんに猫耳をつけて欲しいんです!」
「面白そうですね〜いちにぃの忍!」
すると、ソーニャの頭の上に猫耳がついていた。
「なっ!?」
「わー!可愛い!」
「見、見るなーっ!」
就寝...
「zzz...」
やすなはあんなにベットの上で絆を深めたいやら言っていたが、すぐ寝てしまった。
「......」
ソーニャはやすなのほっぺをぷに、と押した。
(やすなの幸せそうな寝顔は、私のような手が汚れている人にはまぶしすぎる...)
(そもそも殺し屋が、一般人の友達...いや、恋人を作ることは難しい。)
そっとやすなの足を撫でてみた。体がビクンッとはねた。
「......やめておくか」
そしてソーニャは眠りについた。
......
「ソーニャちゃん、私に何をするつもりだったんだろ...」
実は最初から起きていたやすなは、顔を真っ赤にしてぼそっとつぶやいた。
「続く〜」
10月
「トリックオアトリート!」
やすなはソーニャに手を差し出した。
「知らん」
「ちょっ!?無視しないでよー!」
「知らん」
「んもー!いたずらするよ!?」
「別にお前のいたずらなんて...」
するとソーニャはやすなにぐいっと引っ張られた。
「今年のいたずらはひどいよ?いいの?」
「いいよ、別に」
ソーニャはプイッとそっぽを向いた。
「じゃあ分かった!」
やすなはそう言うと、ソーニャのスカートを思いっきりめくった。
「てーい!」
スカートの中に隠れていた、純白のパンツがあらわになった。
しかもここは教室、クラスメイトはソーニャのパンツに釘付けになった。
「なっ!?」
「へっ!恥ずかしいだろ〜!」
「それにしても真っ白なパンツなんて...」
「トリックオアトリート」
「え?」
「トリックオアトリート」
「え!?」
「お菓子を用意できないのならお前のスカートをめくってやる」
「ふぇー!?なんでー!?」
やすなはこの後スカートをめくられました。
「あ、雨だ」
「ソーニャちゃん!傘入れて!」
「しょうがないな...」
「ばかかー!」
ソーニャはやすなに激怒していた。
「ひどいよー!殴るのはないよー!」
「いや!お前が傘振り回して壊したのがいけないんだ!」
2人ともびしょ濡れになっていた。
「あれ?ソーニャちゃん、ブラつけてる?」
ソーニャの透けた制服の下には普通のタンクトップが透けて見えたので心配して聞いた。
「ブラ?」
「まさかつけてないの!?」
「ブラっていまお前がつけてるやつか?」
やすなも制服が透けているのでソーニャはやすなの胸元を見た。
「そうだよ!高校生なのにブラつけないなんて!」
「今度買いに行こ!」
「分かった」
ソーニャは頭を縦に振った。
「続く〜」
11月
「というわけで今日はソーニャちゃんの下着を買いに来ました!」
「その、ブラっていうのを買うんだよな」
「Yes!」
下着売り場
「まずは店員さんにサイズを測ってもらわなきゃ」
「え?サイズを?」
「そうだよ!すみませーん!」
やすなは大声で店員さんを呼んだ。
「ソーニャちゃん!サイズわかった?」
「あぁ」
「ちょっと教えてよ...」
「教えるか!バカ!」
ソーニャはやすなの頭を殴った。
「んで結局買えてよかったねー!」
「お前をかなり殴った気がする」
ソーニャが何かするたびにやすなが変なことをしでかすため、やすなはボロボロになっていた。
「いちいち殴らなくても...」
「悪いのはお前だ」
「もーっ!」
「...そうですか〜では」
あぎりは携帯電話をそっと閉じた。
「いや〜まさかやすニャが成立するとは〜」
そう、今までやすなとソーニャは殴り殴られ、帰りは一緒のとりあえず以上友達未満だった。
「あの日のことが思い出されますね〜」
昔から、あぎりとソーニャは知り合いだった。
ソーニャはずっと一匹狼で、誰とも仲良くしていなかった。
自分が唯一の友達。そう思っていた。
数年後。たまたまソーニャと同じ学校に転入することになった。
ソーニャと一緒にいたのは一般人だった。
折部やすな。彼女の名前。
「忍法すごい!」
やすなさんは私の忍術をすごいと言ってくれた。
「あぎりさんこんなこともできるんですか!?」
私は、そんな彼女に惚れていた…のかもしれない。
女の子同士っておかしいな...なんて思っていたけど…
「嫌ならいいんだけど…」
2人が、キスをしていた。
Iネ impressed, I have to say. Actually hardly ever do I encounter a blog that? each educative and entertaining, and let me inform you, you've hit the nail on the head. Your thought is excellent; the problem is something that not enough people are speaking intelligently about. I'm very comfortable that I stumbled throughout this in my search for one thing referring to this.
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そう、でしたか...
お二人は仲が良くて...
いつの間にか恋人に...
すると、ほおに暖かい感覚がした。
「泣いて、いるんですね...」
これが...悲しい、ですか。
気がつくと、やすなとソーニャはいなくなっていた。
「お幸せに.....」
涙が一粒、地面に落ちた。
でも、こうなったら...
「全力で2人の恋を応援してあげましょう!」
あぎりは手をグッ、と握った。
「続く〜」
12月
「イェーイ!クリスマスだーっ!」
やすなはスーパーうきうきわさわさを発動した!
「なんでお前がいるんだ!」
ちなみにここはソーニャの家の前だよ!
「一緒にデートしよっ!」
「......」
ソーニャはそっぽを向いた。
「本当はしたいんでしょ?」
「...さあな」
「じゃあいこっか!」
「なんでだよ!?」
「いかない。とか言っちゃって結局一緒に行くんだ〜」
「う、うるさいな...」
2人はとあるショッピングモールに来ていた。
「んもー!ツンツンなんだから!」
「ちげぇ!」
ソーニャのパンチがやすなの顔面に直撃した。
「ふぇーん!ひどいよー!」
ソーニャは顔をそらして、やすなの手を握った。
「おっ、ソーニャちゃん〜〜!大胆〜!」
やすなはにやにや笑った。
「うるさい!お前だって試着室でキ...キ...キス...しようとしただろ...」
「えっ...あー、そ、それは...」
お互い思い出して、顔を真っ赤にしてしまった。
繋いでいた手はパッと離してしまった。
「で、どこに行くんだ?」
「あっち」
やすなが差した方は、
「出口じゃねーか!」
出口だった。
「まぁ、まぁ」
「で、どこ行くんだ?」
「学校」
「え?」
「私たちの、思い出の場所」
そう言ってやすなは微笑んだ。
「忍び込むのか?」
「冬休みだし誰もいないよ!」
「た、確かにそうだが...」
「じゃあ、行こっか!」
「え、まだ行くって言ってな...」
2人は聖なる夜に学校に忍び込みます。
校門
「わぁ...」
夜に見る学校。とても新鮮なものだった。
「ここに通うのは今年までか...」
2人は門を飛び越えた。
校庭。調理室。そして、教室。
全てが全てが
「大切な思い出だね...」
「そうだな」
やすなはカバンの中からクラッカーを取り出した。
「ハッピークリスマス!」
バン!と乾いた音がなった。
「わっ!?びっくりしたぞ...」
「ケーキとかあるよ!」
「なんでそんなにあるんだ...」
「あと、これ飲んで。」
やすなが取り出したのはシャンメリーだった。
「カバンの中に入るようなものか?」
「えへへ...」
「私はそんなお前が...」
「...ソーニャちゃん...!」
ボケツッコミしながらのデート、傍から見るとめんどくさいけどこの2人なら一番安定するんでしょうね
「好きだ」
その言葉が頭の中で乱反射している。
好きだ...好きだ...好きだ...好きだ...
やすなは顔を真っ赤にしながら
「私も」
と言った。
やすなはそっとソーニャの太ももを撫でた。
「ぴゃっ...」
ソーニャはかわいい声を出して体をビクッとさせた。
「えへへ...可愛い...」
「...そうか...ありがと...」
一昔前だったら「うるさい!」とか言っていただろう。
この一年で、ソーニャは変わった。
もちろん、やすなも。
甘くとろけるような恋におちたから、だ。
「あ、そういえばクリスマスプレゼントは!?」
やすなは期待の眼差しでソーニャを見た。
「そんなものは用意してない」
「え!?ひどいっ!」
「お前が急に誘ったからだろ!」
「む〜!それでもできることがあるでしょ?」
「なんだ?」
「き、キスとか?」
「え、あ、うん」
「して、いいのか?」
「うん、いいよ」
そう言ってやすなは唇をソーニャに近づけた。
1月
新学期。いつも通り教室に入ると、やすながいた。
「なあ、やすな。お前って進路どうするんだ?」
そういえばこいつはいつも遊んでばかりいるが、進路は決めているのだろうか。
「え?ソーニャちゃんと結婚」
は?は?
「はぁぁぁぁぁぁっ!?」
いやいや!お前、結婚って!結婚て!
「どうしたの?」
どうしたの?じゃないんだよ!首をかしげるな!
「私ねー、ソーニャちゃんのこと大好き。結婚したい。」
あぁぁぁぁぁっ!微笑むな!か、か、
「...可愛いすぎて死ぬ...」
あ、声に出てしまった。
「え......」
やすなが顔真っ赤になってる。聞かれてるな。
「あ、あ、あ」
かなり硬直してる...
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
あっ、教室から出て行った。
び、びっくりしたー...ソーニャちゃん急に『...可愛いすぎて死ぬ...』とか言いだすもん!
...でも結婚とか、できないな...
ソーニャちゃん、卒業したら遠いところへ行っちゃうから...
......!
そうだ!
次の日
「ソーニャちゃん!おっはよう!」
今日はソーニャちゃんの方が先に来てるなー。
「ああ、おはよう」
「あ、ソーニャちゃん!あのねっ!これ!」
私はソーニャちゃんの頭に乗っけた。
「これは、花冠?」
「なんかお嫁さんっぽくない?」
ぼっ、とソーニャちゃんの顔が赤くなった。
「お、お嫁さん...」
可愛い。襲いたい。お持ち帰りしたい。
...変態みたいに見えるなぁ...
「あ、ありがとな」
「あ、あのさ、結婚の件についてなんだけd」
え、いない。逃げられてる。結婚についてはNGなのかー。
何なんだ!あいつは...
結婚とか...
そもそも卒業したら会えなくなるし...
結婚とか、結婚とか...
本当はしたい...けど...
「じゃあその気持ちだけでも伝えてみたらどうですかー?」
「その声は...」
あぎり、か。心の声読まれてたか。
「やすなさんきっと喜びますよー。」
「顔を真っ赤にして...ふふふ...」
なんか勝手に妄想されてる。
「そのまま押し倒して...」
なんかやばくないか!?妄想!
「やすニャは萌えですからねー」
は?やすニャ?何だそれ?
「でも、私はそんなこと言うのはなんか恥ずかしい...」
「でもやすなさんは...」
「あいつと私は違うからな」
「...そうですか」
「まぁ、あとはソーニャに任せますー」
そう言ってあぎりは私から離れていった。
...結婚したい...って...
つまりプロポーズだよな...
なんかロマンティックとかムードとかあったほうがいいのか?
「やすな、ちょっと来てくれないか」
放課後、私はソーニャちゃんに誘われ、とある公園にきていた。
...ですごく暗くなるまでずっとソーニャちゃん動かなくて...
やっとソーニャちゃんが動いたと思ったら、
私に、キスをしてきた。
「んっ...」
ソーニャちゃんの唇を感じる。気持ちいい。このまま滅茶苦茶にしたい。
「や、やすな...その、」
「き、君の瞳は百万ドルの夜景よりも綺麗だ、結婚してくれ」
ソーニャちゃんのイケボがすごく頭に残る。
というか、プロポーズ!?だよね!?
「ソーニャちゃん、あの...」
「私も、やすなと結婚したい」
す、ストレートに言われると...!照れる...
「本当?」
「本当だ」
そう言って、ソーニャちゃんは私の首に何かを掛けた。
「これは...ネックレス?」
「また、卒業しても会えたなら、」
「結婚しよう」
そういったソーニャちゃんの顔は本気で、真っ赤で...
「そうだね、結婚しよう」
と私は微笑んで言った。
2月
チョコレートをやすなは作っていた。
脳内でチョコまみれになったソーニャを思い浮かべて。
(チョコまみれのソーニャちゃん...色っぽい...!)
次の日
「ハッピーバレンタインデー!」
やすなはそう言ってソーニャにチョコを渡した。
「ありがとな」
ソーニャは微笑んで受け取った。
そして、カバンの中に手を突っ込んで、
「ほら、これやるよ」
とやすなにチョコを渡した。
「わーい!ありがとう!」
「...」
やすなは押しつぶされそうだった。この幸せに。
もう卒業式を来月に控えてしまったのだ。
卒業したらソーニャは遠い国へ行ってしまう。
それがとても信じられなかった。
「...」
「おい、どうした?」
ソーニャは心配した。大切な恋人を。
やすなは泣いていた。
やすなはソーニャの手を掴んで教室を出て行った。
「ちょっ!お前!?」
ソーニャはとても驚いていた。
そのまま空き教室に入り、ソーニャを壁ドンし、
ーーーーーーーし、ーーーーーーーーで、ーーーーーーーーーーー...
もう、やすなの感情は爆発していた。
ソーニャをひたすらーーーーーーーーした。
次の日
「オハヨーソーニャチャン」
「あ、ああ...?」
喋り方が固い。気まずい。
「どうしてそんな変な喋り方してるんだ?」
「エ、ダッテ...」
「ワ、ワタシ...キノウ...」
「ソ、ソーニャチャンニ...」
やすなは顔を真っ赤にした。やすなの熱がソーニャにも伝わってきた。
「死ぬほどキスしちゃったじゃん...やめろって言われてもずっとしてたし...舌とか入れたし...」
「いや、いつものことだろう...」
(...あれ?私とやすながキスするのって自分の中では当たり前になっているのか?)
「い、いつものことって...」
赤かったやすなの顔が、もっと赤くなっていった。
「い、いや...そういうのじゃなくて...」
ソーニャも顔を真っ赤にした。
「と、とにかく気にするな!いいか!」
「ふぁ!?ふぁいっ!」
「......」
最近やすながよく悲しそうな顔をしている。卒業するのが悲しいのだろうか?
この一年でやすなへの態度、思いがすごく変わった。
恋愛感情。私はそんな感情を抱くことはないだろうと思っていた。
折部やすな。私の人生を変えた人。
笑顔が眩しくて、かわいい。無邪気。
私の、大切な恋人。
「やすな」
悲しそうな顔のやすなに話しかけると、
「あ、ソーニャちゃん」
やすなはニコッと笑って答えた。
「......」
最近ソーニャちゃんに悲しそうな顔をしている、と言われる。
確かにそうかもしれない。卒業するのが悲しくて仕方ない。
この一年でソーニャちゃんへの思いがすごく変わった。
ソーニャちゃん。かっこよくて、強くて、かわいい。
私の、大切な恋人。
「やすな」
あ、ソーニャちゃんが話しかけてくれた。嬉しい。
「あ、ソーニャちゃん」
私はニコッと笑って答えた。
3月
卒業式当日
「ん...もう朝...」
朝の日差しでやすなは目が覚めた。小鳥のさえずりが聞こえてくる。
ついに来てしまった卒業式。
朝の時点で少し泣きそうになる。
「ソーニャちゃん」
大切な人の名前をつぶやいてみた。
桜の花びらが道に落ちている。自然のレッドカーペット、みたいな?
すると、綺麗な金髪が目に入った。
「ソーニャちゃん...!」
私はソーニャちゃんの元へ駆け寄った。
「おはよう!」
「...おはよう」
「とうとう来ちゃったね...」
「ああ...」
卒業式。それは2人の別れも意味する。
そして私たちは教室に行った。
「あ、おはようございます〜」
教室に入るとあぎりがいた。
「おはよう、あぎり」
「おはようございます、あぎりさん」
いつもより暗めの3人。
「...ソーニャちゃんっていつ遠くに行くの?」
「明日」
「......」
「今日、ソーニャちゃんの家に泊りたい」
「私も...」
「......」
「そうか、別にいいぞ」
「やっ.....たぁ.....」
やすなは喜んで、泣いた。
「卒業式...終わったら....うぅっ...」
「...やすな...」
そして、式が始まった。
みんな、泣いていて。
私も、泣いていた。
楽しかった高校生活。
卒業したらソーニャちゃんは遠いところへ行ってしまう。
あぎりさんはここに残るらしい。
「やすな」
ソーニャちゃんの声が脳内再生する。
「オラァッ!」
殴られた時
「大丈夫か?」
心配された時
いろんなソーニャちゃんの声が再生される。
もう会えないなんて、信じられない...よ...
卒業式のあと
「お邪魔しまーす...」
やすなとあぎりはソーニャの家へ行った。
ソーニャの家は物が少なかった。
引っ越すからだ。
「ソーニャちゃんの匂い...」
「うぉい!?嗅ぐなっ!」
「ふふふー」
いつも通りの会話...それも今日まで。
「で、どうするんだ?」
「3人でお風呂はいる?」
「狭くないのか?」
「もう、こういうのはわさわさしたほうがいいんだよ!」
「そうですよー」
「そ、そうなのか?」
お風呂
「はーっ...あったか〜い!」
「そうだな」
「狭いのもまたいいですねー」
3人はぬくぬくとあったまっていた。
「あぎりさん大きいですね...いろいろ」
「身長とか...いろいろ大きいな、あぎり...」
「ふふふー、ありがとうございますー」
「それに比べて...はぁ...」
「おい、なぜ私の方を見る」
「かわいそうな...」
バギィ!
ソーニャの拳がやすなの顔面にヒットした。
「いだだだだー!」
「ひどい!」
「どっちがだ!」
「ふーっ、さっぱりした!」
「もう寝るか」
「そうですねー、眠くなってきましたー」
「うん、そうだね!」
「さて...これから2人の夜の営みが...」
「「そんなことするか!
しませんよ!」」
「えー?残念ですー」
「私たちに何を期待しているんだ...」
「ん...寝れない...ちょっと廊下に...」
ソーニャは廊下に出た。すると、
「あ、ソーニャちゃん」
やすなが居た。
「どうしたの?」
「眠れなくてな...」
「そうなんだ。私と同じ」
「ソーニャちゃん」
「?」
「キス...してもいい?」
「え...?あ、ああ」
唇と唇が重なり合った。お互いの吐息を感じながら、キスをした。
「んぅ...」
「私ね、ソーニャちゃんに会いに行く。」
「でも、連絡先とかも全部消しちゃうんだぞ?組織に言われたからな」
「でも!世界中を旅したら、ソーニャちゃんに会えるかも!」
やすなは自分の指につけている指輪を見せて、
「それに、この約束を果たしたいから、ね」
次の日
「...ソーニャちゃん...」
空港。ソーニャは遠くへ飛び立つのだ。
「ふぇぇぇぇぇん!いやだょぉぉぉぉっ!」
「泣くな、もう会えないってわけじゃないんだからな」
そう言ってやすなの頭をぽんぽんした。
「ソーニャ、やすなさんのことは、私に任せてくださいー」
「ああ、わかった」
「じゃあな」
ソーニャは歩いて行った。
「ソーニャちゃん!ソーニャちゃん!」
「愛してるーーーーーっ!」
ソーニャは振り返り、
「私もだーーーーーっ!」
と叫んだ。
「あ、飛行機」
「あの飛行機がソーニャが乗ってるやつですねー」
やすなとあぎりは屋上で飛行機をずっと見ていた。
きっと、また会えるよね...
そしたら、笑顔で
「おっはよー!ソーニャちゃん!」
って言うんだ。言ってやる。
やすなは心の中でそう思った。
どうも『あ』です。
初めてのssで緊張しました!
コメントやリクエストをくれた人たち!ありがとうございます!
次回作も気が向いたら書きます!
ありがとうございましたーーーーーーーーっ!
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