勝手に恋アスのすずちゃんの参戦イベントというイメージで書きました。
タイトルに反してジョジョ1部はあまり関係ありません。
モカ「萌ちゃんって、パン屋さんなのよね。」
萌「実家がパン屋なので、手伝っているだけではありますが。」
モカ「それでね、良かったら私と一緒にパン屋をやってみない?」
萌「この世界で、ですか?」
モカ「そう、ラビットハウスや甘兎庵があるんだから、
ベーカリーもやってみたいと思ってたの。」
萌「面白そうですね。
モカさんにはとても及びませんが、私で良ければお手伝い
させてください。」
モカ「もちろんよ。私から誘ったんだし。
それじゃ、よろしくね。」
ココア「お姉ちゃんが私より先に新しく来た子を妹にしてる!」
千夜「妹というより同業者じゃないかしら。」
ココア「パン作りなら私だって。」
シャロ「ラビットハウスはどうするのよ。」
ココア「そうだね、チノちゃんを寂しがらせるわけにはいかないよね。」
千夜「リゼちゃんがいれば大丈夫じゃないかしら。」
ココア「いらない子みたいに言わないで。」
千夜「甘兎ではいつでも歓迎よ。」
シャロ「勧誘してるんじゃないわよ。」
萌「ついに開店ですね。」
モカ「萌えちゃんのおかげで順調に運んだわ。
ありがとう。」
萌「私こそ、この世界に来てすぐに自分のお店が持てるとは
思ってませんでした。モカさんのおかげです。」
モカ「大事なのはこれからね。たくさん売るわよ。」
萌「はいっ。」
コウ(ここが新しいパン屋か。)
コウ「りん?来てたのか?」
コウ(気のせいか…?)
佐久「パンにカレーが入っているとは面白いな。」
佐久「ニナじゃなかったのか。」
カンナ「ライネか、このサプライズパンとはどういう
ものなのだろうな。」
カンナ「?…確かにライネに話しかけられたと思ったが。」
ゆずこ「あー、あいちゃんは何にする?」
唯「おかしいな?声がしたと思ったんだが。」
縁「えー、なんか怖いよー。」
メリー「お、サナもいたのか。」
メリー(誰もいない?いや、何かの気配がする。
悪い感じではないからいいか。
予定通りドーナツを買って帰ろう。)
モカ「お店に幽霊が出る?」
萌「はい、そういう噂が立っているようです。
実は、私もモカさんの外出中にモカさんの声を聞いた
ような気がします。」
モカ「なんだか面白そうね。」
萌「そうですか?」
モカ「お客さんが来なくなったら困るけど、今のところ
そんなこともないし、魔法があるような世界なんだから
不思議なことがあってもいいじゃない。」
萌「さすがモカさん、頼りになります。」
モカ「ふふ、お姉ちゃんに任せない。」
萌「お姉ちゃん、ですか。」
モカ「そう、萌ちゃんも私の可愛い妹の一人よ。」
萌「モカさんって、私の…憧れの人に似ています。」
モカ「嬉しいわね。どんな人なの。」
萌「妹想いのしっかり者の姉、という感じです。
冷静でいて大胆なところがあって、それから…」
モカ「私もその人に負けないように頑張らなくちゃね。」
萌「モカさんはモカさんの魅力があるので、勝ち負けと
いうことはないと思いますが。」
モカ「それもそうね。萌ちゃんもしっかりものね。
あら、お客さんだわ。」
すず「こんにちは。」
モカ & 萌「「いらっしゃいませ。」」
すず「実は、買い物の前にお願いがあるんですが、
よろしいでしょうか?」
モカ「もしかして、幽霊のことかしら。」
すず「分かってしまいますか。
もちろん、迷惑でしたら諦めます。」
なる「迷惑だと思うならやめましょうよ。」
モカ「なるちゃんも来てくれたのね。
迷惑なんかじゃないわ。
楽しそうなことはいつでも歓迎だもの。」
なる「『普通の反応』が欲しい、と言って
連れてこられました…。」
すず「ありがとうございます。早速取材させてもらいます。」
モカ「でも、残念ながら私は何も経験してないのよね。」
萌「モカさんには話しましたが、私はモカさんが不在の時に
モカさんの声を聞いたような気がします。」
すず「やはり、いない人の声を聞いたという話が多いですね。」
なる「何かいるんでしょうか。」
モカ「実は以前、墓地だったとか、霊道が通ってるとかかしら。」
なる「やめてください。モカさんは自分のお店がそんなことで
いいんですか?」
すず「これが普通の反応ね。参考になるわ。」
モカ「大丈夫。お店も妹も私が守るから。」
なる「頼もしいです。」
すず「これが姉オーラ…?ああ、成仏してしまいそう。」
萌「YURYYYYYYYYY」
ココア「お姉ちゃん、遊びに来たよ、え?
なるちゃんに萌ちゃんにすずちゃん?」
モカ「みんな、私の妹よ。」
ココア「激しい『喜び』はいらない…
そのかわり『妹』に囲まれる……
『姉の心』のような人生を…
そんな『お姉ちゃん』こそわたしの目標だったのに……」
モカ「ココア?」
ココア「ヴェアアアアアアアア
ミンナトラレルウウウウウウウ!!」
萌「ココアさん、落ち着いてください。」
ココア「私の名前は吉良吉影。」
なる「え?」
ココア「美しい町だ……エトワリア……」
すず「これはもしかして憑依なのかしら。」
モカ「じゃあ、そのキラっていう人が幽霊の正体かしら。」
すず「でも、話では女性の声ということでした。」
なる「そんなことより、ココアさんを元に戻す方法は
ないんですか?」
モカ「なんとかなるでしょ。」
ココア「とても柔らかいパンだね。」
萌「パンのことも分かってくれてるみたいね。」
なる「そういう問題じゃないと思うんですが。」
ココア「美しい手と顔をした女だ。」
なる「そんな、私なんてフツウです。」
萌「そんなことないわ。なるちゃんは可愛いわ。」
なる「もう、すずさんまで ///」
すず「ペースに乗せられてしまいましたね。」
モカ「ツッコミがこれじゃ話が進まないね。」
萌「まず、ココアさんがこうなった原因ですが、
モカさんが私達を妹としたことに対する嫉妬が
きっかけのようでした。」
ココア「この店のサンドイッチはいつもお昼の11時に
焼きあがったパンで作るから評判がいいんだ。」
なる「は、はい。」
すず「つまり、私達がココアさんを姉と認めれば
元に戻るかもしれないですね。」
モカ「試しにやってもらっていいかしら?
なるちゃんも。」
なる「なんで急に真面目になるんですか…。」
萌「いいから、やってみましょう。」
モカ「それじゃ、せーの」
すず & 萌 & なる
「「「ココアお姉ちゃん!」」」
モカ「まあ、3人なのにまるで1人みたい。」
ココア「私が、姉…?」
ココア「私は、常に『理想の姉』であることを
願って生きている。」
すず「惜しかったわね。」
なる「余計おかしくなってませんか?」
モカ「やっぱり、チノちゃんに言ってもらうのが
一番いいのかしら。」
萌「なら、私が呼んできます。」
モカ「お願いするわ。」
ココア「寝る前にあたたかいココアを飲み
20分ほどチノちゃんとイチャイチャ
してから床につくと」
すず「面白いこと言い出したわね。」
チノ「またココアさんが何かしたんですか?」
ココア「まるで猫だ。」
チノ「兎です。」
ティッピー「わしは人間をやめるぞ!
チノーーッ!!」
チノ「既に辞めてます。」
ティッピー「わしは人間を超越するッ!
ティッピーの体でだァーーッ!」
チノ「急にどうしたんですか。」
ティッピー「数年前にこの体になったが…
これほどまでにッ!
絶好調のハレバレとした気分はなかったのぉ…
この店の空気のおかげじゃ
本当によくなじむッ!」
ティッピー「最高に『ハイ!』ってやつじゃアアアアッ!」
なる「あれ、腹話術なんですよね。」
すず「どうかしら。
もしかしたら本物のお化け兎かもしれないわよ。」
なる「怖がらせようとするのやめてください。」
萌「でも、この世界なら喋る兎ぐらいいても不思議
じゃないよね。」
すず「だけど、ティッピーはチノちゃんの世界から
来てるのよね。」
萌「そういう世界なんでしょうか?」
モカ「多分、皆とあまり変わらないはずよ。
魔法や不思議な生き物がいるような世界じゃないわ。」
すず「つまり、本当にティッピーが喋っているなら
お化けということになりますね。」
モカ「そうね。私はそれでもいいけど。」
萌「さすがモカさん。奇妙な現象も平然と受け入れる。
そこにシビれる!あこがれるゥ!」
チノ「それで、私がココアさんに呼びかければいいんですね。」
モカ「そうそう、お願いできるかしら。」
チノ「それで効果があればいいんですが。」
チノ「お姉ちゃんのねぼすけ。」
ココア「チノちゃん!?私、寝てたの!?」
チノ「どうして本当に元に戻るんですか。」
すず「愛の力かしらね。」
モカ「何故そこで愛ッ!?」
萌「YURYYYYYYYYY」
ココア「ここ、お姉ちゃんのお店だよね。
お店に入ってからの記憶が曖昧だよ。」
すず「今日はもう休んだ方が良さそうね。」
ココア「でも、せっかく来たんだから買えばよかろうなのだ。」
萌「また違う人になってる?」
モカ「ううん、大丈夫みたいね。」
ココア「それじゃ、チノちゃん、帰ろうか。」
チノ「やれやれです。」
モカ「一応、解決ね。」
すず「はい、いろいろと参考になりそうです。」
なる「結局、最初の幽霊の噂はわからないままですね。」
すず「それなんだけど、この場所が霊感を高めてるんじゃ
ないかしら。」
萌「何か分かったんですか?」
すず「霊能者じゃないから確実なことは言えないけど、
霊感が高まるスポットになってるんじゃないかと
思うの。」
モカ「何かいわくとかあるのかしら。」
すず「気を悪くされたらすいません。
そういうのではなく、窪地に水がたまるような
ものだと思います。」
モカ「私は気にしないわよ。」
萌「それで、普段は何も感じない人でも声や気配は
感じられる、と?」
すず「私の予想だけどね。
縁の深い人なら姿も見えるかもしれないわね。」
なる「それって、見えないだけでそこら中に幽霊が
いるってことですか。」
すず「そういうことね。」
モカ「まあ、気付かないぐらいだから大丈夫よ。」
なる「そうなんでしょうか…。」
すず「今日はありがとうございました。
サプライズパンを、えーと、6個ください。」
萌「ありがとうございます。」
なる「それじゃ、私は…。」
萌「なるちゃんにはパンツパンがおすすめね。」
なる「なんでそんなパンがあるんですか。
そしてなんで私に勧めるんですか?」
萌「なるちゃん達って、みんな大胆な服着てるから、
際どいものもいいかなって。」
なる「ご、誤解です。ここでの服装が勝手に
決まってるのはみなさん同じですよね。
結構恥ずかしいんです。」
モカ「そう言えば、この服ってどこから出てきたの
かしらね。」
すず「きららちゃんの趣味なんじゃないかしら。」
モカ「それなら仕方ないわね。」
なる「受け入れるしかないですね…。」
萌「きららちゃんってそんな人なんだ。
いい仕事してるわね。
今度、じっくり話してみたいわ。」
すず「萌ちゃんはこれがいつも通りなのね。」
モカ「そうね。」
なる「それじゃ、ティッピーパン4つお願いします。」
萌「はい、ありがとうございます。」
すず「ありがとうございました。
今度は普通のお客さんとして来ます。」
なる「お騒がせしました。」
萌「こちらこそ、ありがとうございました。
またいつでも来てくださいね。」
?「うう、なんとなく引き寄せられる気がして
来てみたけど、やっぱり誰も気付いてくれない…。」
由紀「ここが新しいパン屋さんだね!
めぐねえ!?いつの間に召喚されてたの?」
- fin -
読んで頂いた方、ありがとうございました。
名前と声優繋がりから競演して欲しかった2人、それぞれ幽霊(ファントム)とパン(ブレッド)に関係があったのでタイトルがこうなりました。
怖浦先輩が余所行きモードなのでおとなしめでした。
きららは名前呼びが多いことと、「すずちゃん」では怖浦先輩と区別がつかなくなりそうなので「萌ちゃん」呼びにしていますが、どうなんでしょうか。
おまけ
独立部隊 <ホット・ベル>
今回の部隊、ではなく舞台 Bakery Hot Bell
パン屋だが、リゼによって部隊にされた。
読ませていただきました!
チノちゃんの一声で戻るまさに愛の力…
すずちゃんもぶっ飛んでいてよかったです!
>>27
ありがとうございます
すずちゃんは、こんなのでいいのか迷ったところがあるのでそう言っていただけて良かったです
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