お久しぶりです。ほぼ半年ぶりでしょうか?
タイトル通り綾と陽子のssです。高校3年生の文化祭の日、片付けのために陽子とともにゴミを捨てに行った綾は、あることを打ち明けますが・・・
<side 陽子>
綾「えーっと、だ か ら・・・私と、つ、つ、付き合ってください!!恋人として!!!」
綾の声で目が覚める。時計を見ると…まだ午前5時だった。
もう少し寝ようと布団の中へと再び戻ったがうまく寝付けなかった。
まどろみながら綾のあの言葉を思い出していた。
“恋人”か。
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<side 綾>
いつもの目覚ましの音で目が覚める朝6時。雨の日のどんよりとした空気の中目覚める。昨日は文化祭で今日はその代休だから、もう少し寝ていても構わないのだが、ベッドから降りていつものように洗面所へと向かった。いや、「いつも通りを演じていた」と表現するのが正しいかもしれない。
まさか、自分から告白するなんて思ってもみなかった。文化祭の浮ついた雰囲気のせいだ、と言い聞かせ自分を取り戻そうとする。一夜が明け、落ち着いてから事の重大さに気が付いた。廊下の蒸し蒸しとした空気のせいか、気持ちも清々しいものとはかけ離れたものとなっていた。今更どうしようもない。今日は代休だがいいが、明日は学校がある。陽子に会わなければならない。陽子に電話して、いっそ「昨日の告白は嘘!」なんて言って笑顔で誤魔化してしまおうか・・・
いや、そんなことしたって何の解決にもならない。問題の棚上げ。先送り。陽子のことを気になり始めた頃からずっとじゃないか。来年は大学生。これが最後のチャンスかもしれない。
「ちょっと綾、顔洗い終わったのならどいてちょうだい。水出しっぱなしよ。」
母親の声で我に返る。いつのままにか顔を洗い終わってそのまま洗面所の前に突っ立っていたらしい。飛び散った水の滴が腕にくっ付いて冷たい。
「はぁい。」と気だるけな声で返事をしリビングへと向かう。
「はあ、今日一日どう過ごそう・・・」
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<side 陽子>
布団の中でうずくまっていると美月の声がした。
美月「ちょっと、お姉ちゃん起きて!」
のろのろと布団から体を起こすともう7時40分だった。
陽子「美月、学校は?」
美月「今から行ってくる。その前に起こしてってお母さんが。もうお母さんはお仕事行っちゃったし。」
陽子「ああ、悪いね。」
美月「お姉ちゃん、顔色悪いけど大丈夫?」
この一瞬で自分の不調に気付いてしまうなんて、さすが美月だ。美月を心配させないために「いや、平気だよ。」と言ってみるも、寝不足のせいで声に力が入らない。
ますます美月が心配そうにこちらを覗いてくる。
美月「まあ、お姉ちゃんはバカだから風邪ひかないだろうけど。」
陽子「おい、どういう意味だ。」
美月と空太はしっかりしている妹と弟だがたまにこういうとこがある。それでも大事な大事な妹と弟だ。
美月「ふふっ。じゃあ学校行ってくるね。あんまり無理しないでね。」
美月の顔に可愛い笑顔が戻った。美月の姿を見送っていると、だんだん体から力が抜けていった・・・
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<side 綾>
朝食を終え。自室に戻り、外の方を見た。相変わらず雨はザーザー降っている。
庭の方を見ると私の植えたコスモスの花が雨の中健気に立っていた。
参考書を買いに行ったときにたまたま雑誌コーナーにあった園芸雑誌。
表紙は上品な薄紅色の花の写真が飾っていた。
『初心者でも簡単!今からでも間に合う コスモスの育て方』
「コスモスは初心者にも育てやすい花!どんな土でも育ちます。地植えの場合なら、水やりはほとんど必要ありません・・・」
花は元々好きだった。受験生活のお供に手頃で可愛いものはないかとぼんやりと考えていたから買ったような気もする。コスモスのその生命力の強さに惹かれて決めたような気もする。
数か月前のことなのに、曖昧にしか覚えていない。仕方ないだろう。そんなことよりも大切なものを沢山頭に詰め込んでいるのだから。
コスモスを育てるのは本当に簡単だった。水をあげたのは何日も快晴が続いた夏の日に数回だけ。台風にも耐えてくれた。
そして今に至る。蕾ができたまではいいが、一向に咲く気配がない。
中間試験の勉強しているとしのから電話が来た。
「もしもし、綾ちゃん。今日、うちに来ませんか?昨日の劇の打ち上げパーティーをするんです。カレンも来ますよ。」
「え、ええ、そう。それで、陽子は来るの?」
自分の言葉にドキッとした。自分の関心はやっぱり陽子なのだ。もし、もし仮に、陽子を目の前にしたら・・・
「陽子ちゃんですか?それが電話に出なくてですね。もしかしたら外出しているのかもしれませんね。」
「そ、そう。」
「もしかしたら、超無謀パフェに再挑戦しているのかもしれません。」
「そうかもしれないわね。」
そうだ、そうなんだ。
私がこんなに悩んでいても、もしかしたら陽子は特に気にせずにいつも通りの笑顔なのかもしれない。いや、絶対にそうだ。
「綾ちゃん、大丈夫ですか。」
「いえ、大丈夫よ。確かに陽子なら何か食べに行っているかもしれないわね。わかったわ。」
「では、11時くらいに来てください。待ってます。」
「ええ、分かったわ。11時ね。何か持ってくるわ。」
「助かります。料理はうちで準備するのでお菓子か何か持ってきてください。」
「ええ、分かったわ。じゃあ。」
「はい。」
母親にしのの家に行くことを伝え、外出の準備をし、外に出る。
気圧が低いせいか、はたまた寝不足のせいか、頭はボーとしている。家にちょうどあったクッキーを手に歩み始めた。
平日の昼前ともなると、人通りもまだらだ。毎日通学のために通る道は、いつもは同じ高校の生徒がちらほらといるのだが今日はもちろん一人もいない。今日は寒そうだからといって着込みすぎたか。腕にはべったりと汗がまとわりつく。
歩いても歩いても、進んだ気がしない。
行く先にある信号がどんどん遠ざかっていくようだった。
後ろから走る足音がした。
「あ、アヤヤ!オハヨウゴジャイマース!」
水たまりを器用に避けながらこちらに走ってくる。パシャパシャと水をはじく音は小気味良い。
「あら、カレン。おはよう。」
「あれ、あやや、なんか元気ないデスネ。もしかして陽子とケンカしちゃいマシタカ?」
心臓が握りつぶされたかと思った。
「その顔はズボシ、いや、ちょっと違うミタイ・・・」
「え、カレン、わ、私は元気よ。」
いつも通りの大根な演技。こんなのじゃますます勘付くに決まっている。
でも、さすがカレン。こちらの気持ちなんてお見通しということか・・・
「まあ、いいデース。それより、今日は思いっきりPartyを楽しみまショー!」
「そ、そうね。」
カレンと取り留めない話をしているうちにしのの家に着いた。
パーティーはというと、部屋はきれいに飾りつけされていて、みんなでお昼を食べて、おしゃべりして、小腹がすいたころにおやつを食べて、と進んでいった。
中3のときの卒業パーティーを少し思い出した。まあ、あの時のように涙を流している陽子はここにはいないのだが。
「アヤヤ!ちょっといいデスカ?」
「ええ、いいけど。」
「じゃあ、ちょっとついてきてクダサイ。」
アリスがきょとんとリスのような目でこちらを見ていた。その隣ではしのがアリスにべったりしていた。
「アヤヤ、やっぱり陽子と何かアリマシタネ?」
こういうときのカレンは本当に鋭い。
「名探偵カレンに見抜けない謎なんてアリマセン。まあ、アヤヤに関してはいつでもeasyデスケドネ。」
「ケンカ・・・デハないデスネ。ジャア・・・もしかして”propose”されちゃいマシタカ?」
はあ、もう言い逃れはできない。
「そ、そうよ。告白よ。でも・・・・・わ、私から陽子に告白したのよ!!!」
心臓は高鳴り、声は裏返った。言い終わったら終わったで、体中の力が一気に抜けてしまい、その場に膝から崩れ落ちてしまった。
「R・・REALLY? You're kidding! 」
「ほ、本当よ。こんなこと嘘ついて何になるっていうのよ。」
「まさか、アヤヤから告白するナンテ。今回ばかりは名探偵カレンも完全敗北デス。真実はいつも一つとは限らないってワケデスカ。」
「まあ、でもダイジョーブデスヨ。ワレワレのギョーカイにはよくあることデス! 応援してマスヨ。」
カレンにこのことが知られてしまったという恥ずかしさもあったが、反面、カレンに認められた、応援されているということで安心している自分もいた。
今日の分はこれで以上です。ストック分は明日か明後日の夜に上げようかなと考えています。まだ最後まで書ききっていないので気長に更新をお待ちください。
感想・意見などございましたらお気軽にコメント下さい。
まさか綾ちゃんから告白するとは…!
陽子ちゃんが何をしているのかも気になります…!
>>16
感想誠にありがとうございます。
陽子は鈍感なので面と向かって言ってあげないと意識し始めないだろうという、テキトーな脳内設定が事の始まりです。
綾も条件さえそろえば口が滑りそうですしね。
>>18
感想誠にありがとうございます。
陽綾は自分が初めて触れた百合CPの一つですし、原作の描写から正統派しか思いつきませんでした。
<side 陽子>
玄関のほうで物音がしたような気がした。
足音が近づいてくる。
酷い悪夢を見ていたような気がするが、内容は全く思い出せない。頭がぼーっとする。目の焦点が合わず、天井が遠くなったり近づいたりして変な感じだ。
美月「お姉ちゃん、具合はどう?」
そっか、もう3時なのか。
起き上がろうとするも力が入らない。
トントン
美月「開けるよ」
ガチャ
美月「うわぁ、蒸し暑っ・・・もしかして、お姉ちゃんずっと寝てたの」
陽子「うん・・・」
空太「あんまり蒸し暑いと体に良くないと思うよ。ただでさえダルそうなのに。」
陽子「ごめん・・・」
美月「え・・・謝らなくても。」
美月の声はさらに心配している声になった。
その場がしーんと静まり返った。
美月「ゼリーにする?」
陽子「うーん、ゼリーはいいかな。」
重いものが落ちて鈍い音が低く響いた。
空太「イッテー」
音の出るほうを見ると空太が右足の指を抑えて静かに痛がっていた。
空太「お、お姉ちゃんがゼリーを欲しがらないなんて。これはもう救急車!?」
陽子「だ、大丈夫だから。心配しないで。単に食べたくないだけだから。」
美月「でも・・・何も食べないのは体に悪いし。じゃ、じゃあ、ポカリ持ってくるから!」
陽子「申し訳ないね・・・」
美月に心配はかけまいと声を張ろうとするも、どうしても力が入らない。何か食べたほうがいいのか。でも全く食べる気にはならないし。
美月「・・・病人なんだから。お礼なんて。お母さんにはできるだけ早く帰ってきてって伝えるから。」
美月はますます自信を失ったように、ドアの前で小さくそう呟いた。
その後、美月は氷の入ったポカリを持ってきてくれた。
美月「体起こせる?」
陽子「まあ、なんとか。」
起き上がってみると、大量の汗が染みこみ、そのラインはくっきりとシーツの上に残っている。着ていた服はベタベタと体にまとわりついている。美月の言う通り、軽い熱中症になっているのかもしれない。
空太「やっぱりお姉ちゃん、いつもと違ってなんかおかしい。」
美月「空太もそう思うの?そうだよね。こんなに元気ないお姉ちゃんなんて見たことがない。」
陽子「変・・・?」
2人の言う通りかもしれない。いつもの私なら、外に出て、思いっきり走って、走って・・・
空太「美月、そろそろ。お姉ちゃんも疲れちゃっただろうし。」
美月「そうね。」
陽子「2人とも、ポカリありがとうね。」
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<side 綾>
「ハァハァ、なんとか間に合った・・・」
朝礼ぎりぎりでなんとか教室に滑り込んだ。
数人、文化祭の話をしている生徒もいたが、あとは全く別の話題で盛り上がっている。数学の教科書と問題集を前に悪戦苦闘する者も何人かいた。
文化祭で使ったものなど教室に残っているはずもなく、私は言葉も分からない異国の地に一人放り出されたような孤独感を感じていた。
「大丈夫、アヤ?」
アリスがちょこちょこと心配そうに駆け寄ってきた。
「ハァ、ダイジョウブよ。ほら、私・・・いつも、運動不足だから・・・こういうのは・・・・・・」
「本当に大丈夫なの?アヤがお寝坊なんて。」
体調は良くなかった。1時間おきに目が覚めて、ろくに寝られず頭痛がする。
とはいえ、家で寝ている方が辛いだろう。陽子の返事を聞かずに家に居れば余計体調が悪くなりそうだ。陽子は、陽子はどこかしら・・・
「皆さん、席に着いてください。今から朝礼を始めます。」
陽子ったら、先生もう来てるのに。まだ居ないわ。カレンに会いに行ったままなのかしら。
「あれ、猪熊さんは。
そうでした。お休みの連絡が来ていましたね。」
え、陽子休み?嘘でしょ。
朝から陽子になんていおうかばかり考えていたが、まさか休むなんて。全くの想定外だ。
「文化祭も終わり、高校生活で残されたイベントも・・・」
確かに、昨日の打ち上げパーティーにも来なかったし。陽子が今まで風邪で休んだことなんてあったかしら。昨日から連絡が来てないし。ますます心配になる。
朝礼が終わると私はすぐさまケータイを開いた。
新着メール一件。陽子からだ。
ひとまず安心する。陽子のことが不安で不安で耐えきれず、すぐにメールを確認した。
『風邪ひいた。先行ってて』
とだけ書かれていた。
簡潔で絵文字など一切無いメール。
内容を除けば、陽子のメールはいつもこんな感じなのだから心配する必要がないのだが。ここまで簡素だと余計心配になる。
「アリス、陽子について何か聞いてない?」
「朝に休むから先行っててくれってメールだけ。」
「そう。ありがとう、アリス。」
ああ、私のせいだ。私が陽子に告白したばかりに。もう二度と、陽子とは会えないんじゃないかという気持ちさえしてきた。
It's no use crying over spilt milk. 覆水盆に返らず。
昨晩の英語の参考書の記述がフラッシュバックする。今の私には後悔の念しか浮かんでこない。
「オハヨウゴジャイマース!!みんなどうしたんデスカ?元気ないデース。」
「カレン、陽子ちゃんが風邪をひいてしまったみたいで。今日はお休みです。」
「Oh〜、それでみんな元気が無かったんデスネ。」
カレンは少し俯いて考えると、すぐさま私の方を見て目で合図した。何が伝えたいのかしら。いつもの突拍子もないことを思いついたような目で見てくる。
「まぁ、心配しすぎないほうがイイと思いマスヨ。」
それだけを言い、カレンは教室を出ていった。
1限が始まってからも、私は全く授業に集中できなかった。
窓からは昨日と打って変わって真っ青な空が見える。時折、乾燥した冷たい風が吹き込んで、カーテンがたなびいていた。もうそこまで冬が来ているのだと思うと、とても心細く感じる。
中学生のとき、転校したばかりで、今よりも余計に恥ずかしがりやだった私の手を引いてくれたのは陽子だった。そのときから、ずっと。親友で、姉のような存在で、そして特別な人だ。
高校受験のとき。私はシノと、そして陽子が差し伸べてくれた手を引いて、自ら決断してもえぎに入った。
そして今、私は陽子の先に居て、陽子の手を引こうとしているのかもしれない。
カレンが昨日言ったように、私が好んで読む小説で、こういった・・・女の子同士の恋愛形態がないとは言わない。私やカレンにとって許容できるものが、陽子にとっても同じとは限らない。
いやいや、バレンタインに女の子から、しかも別のクラスの子からもお菓子を貰うことに全く拒否感を示さなかったのだからもしかしたらこの心配は杞憂なのでは?まあ、陽子のことだから何も考えていなかっただけだろう。
なんとか1限持ちこたえられた。2限目は体育。いつもは一番嫌な科目だが、ずっとじっとしていなければならない座学よりかはいいかもしれない。
グラウンドに出ると、昨日の雨でできた水溜まりがポツポツと残っていたが、ハードルが並べられたレーンは、その水たまりを器用に避けてまっすぐと引かれていた。
ジャージまで着込んでいるとは言え、着替えたばかりの体操服は肌寒かった。
出欠を確認し、準備体操をした後は、自分の番が回ってくるまで手持ち無沙汰になる。
地面が濡れているので座るわけにもいかず、私は立ちすくして遠くの方を眺めていた。
思えば、グラウンドから見える風景も気づかないうちに変わった。
古い建物が更地になって、新しい家が建った。親子で住んでいるらしく、何度か大きなランドセルをしょった子供を見たことがある。
もし、陽子と同棲するようになったら・・・・・・どうなるのだろう。
告白が成功して、春から同じ大学に合格すれば2人で暮らすというのもいいかもしれない。陽子は授業サボりそうだし。
陽子のためにも早く起きて朝ご飯を作る早朝。
昼間はそれぞれの授業に出るけど、お昼は一緒に食べよう。
時間が合えば一緒に帰るのもいいかもしれない。
帰る途中にスーパーに寄って夕飯の食材を買って、夕飯は陽子と一緒に作ろう。
夕飯を食べたら、課題と予習・復習をしっかりやって。
それからそれから ・・・・・・って何考えてるのよバカ!!!
「〇×番、〇×番ー。小路居ないのかー。」
「あ、すみませーん。」
私は急いで先生のところへと走った。
体が熱く感じるが、さっきの妄想のせいだろう。
スタートラインに立つ。
目の前にはまっすぐにひかれた白線のレーンと少しずつだけずれたハードル。
聞こえるのは風の音だけ。
先生の旗の合図で駆け出した。
4拍子のリズムでハードルを越えていく。最初の数個は上手く超えられたものの段々と足が上がらなくなっていく。
ハードルがつま先に当たった。後ろからガシャンと音がする。
今度は引っかからないようにと余計に高く飛ぼうとする。
すると自分の体は前への推進力を失い足がもつれる。
視界からだんだん色が消え、もう上下もわからなくなってしまった。それでも前へ前へ・・・
ゴールした時には、体を支えるほどの力は残っていなかった。電源を落とされたロボットのようにその場に倒れこんだ。
あの陽子が風邪だと!?(いや、陽子と普通の人だから風くらい引く)
病は気からともいうし今まで好意を持ってたもののいざ言われると…みたいなアレかな?
さあどうするアヤヤ!
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