注意
この作品はごちうさのエイプリルフールネタの2次創作です。原作と設定が離れてる所が多いです。
エピソード0
サイレンが鳴り響く夜の木組の街。
リゼ「待てえええ!ラパン!!」
木組の街ミリタリー(風)ポリスのリゼ警部が叫ぶ先には、屋根をウサギの様にかける仮面をつけた金髪少女がいた。
ラパン「いただきいただき〜♪」
彼女はラパン3世。世界的に有名な大泥棒だ。
リゼ「ラパンは第3交差点に向かっている。包囲しろ!」
ラパン「ココア!もう着くよね?」
ココア「大丈夫よ!」
川沿いの路を猛スピードで走るバイクが一台。
このバイクに乗ってる彼女こそラパン相棒、ココアである。第三交差点でラパンを回収するつもりだ。
ココア「おや?」
しかしその交差点は既に大量のパトカーとサツがいた。
リゼ「よし!これでラパンも終わりだ!」
ラパン「ちょっとココア!もう包囲されてるじゃない!」
ココア「大丈夫!お姉ちゃんに任せなさい!」
ラパン「あなた同い年でしょ!?」
ココア「いくよ!」
ココアはパトカーに向かって急加速する!
警官「バイクを止めろ!撃て!」
警官の射撃を華麗にかわすココア。
ココア「そんなのじゃ当たらないよ!」
ココアはバイクの前輪を上げて、パトカーに乗り上げそのパトカーをスキージャンプ台として天高く飛び上がった
ココア「今よ!」
ラパン「それっ!」
ラパンは飛び上がったココアのバイクに飛び乗り2人の泥棒は闇夜に消えた…。
ココア「綺麗…可愛い街!」
シャロ「幾多なる歴史の中、喫茶店だけが政権を握る変な市街国家よ。今回はここで『聖杯』をいただくのよ」
ココア「聖杯?」
シャロ「そうよ。なんでも、その杯は特殊な合金で出来ていてその周りにはある規則にしたがった独特な配置で多種多様な宝石埋め込まれてるの。がそこに液体を入れてある角度から光を当てるとその光が杯内で複雑な反射をしてそれが液体に振動を起こして成分に干渉するそうよ。伝説によるとその作用で変異した液体を飲むと『不老不死』になるとか」
ココア「でも不老不死になったらそれはそれで嫌だな」
シャロ「単なる伝説よ。あと、使い方次第では高熱を帯びた光線を出すこともあって一説には『杯の形をした兵器』とも言われてるそうよ」
ココア「物騒なコップだね。それがどこで手に入るの?」
シャロ「バレンタインイベントのバリスタ大会よ。その大会で優勝したバリスタが現在最高権力を持つ喫茶店の子供と結婚するというのよ。」
ココア「バリスタと最高権力持ってる喫茶店の子が両性だったらどうするよ?」
シャロ「両性婚認められてるから大丈夫よ」
ココア「なるほど」
シャロ「そして、明日の結婚式にその優勝したバリスタ淹れたカフェモカがその聖杯に注がれて新郎新婦が飲むというのよ。」
ココア「いいねそれ!」
〜甘兎庵〜
おや?」
『今夜聖杯を頂戴するよ!〜ラパン三世〜』
老婆「誰かの悪戯じゃろ?」
リゼ「ラパンは絶対に来ます!」
老婆「じゃがせっかくのイベントがこんな物騒な様子になっては…」
リゼ「聖杯が取られていいのか!?」
老婆「そうじゃな…今夜は宜しく頼んだ。」
リゼ「ご協力ありがとうございます」
千夜「…」
リゼ「おや?お孫さんか?」
千夜「宇治松千夜です」
老婆「今年の審査は孫が行うのじゃ。」
リゼ「なぜ和菓子屋が珈琲の審査を?」
老婆「全くその通りじゃ!しかし今は亡きわしの旦那が選挙で当選したのだから…」
リゼ「成る程…」
その頃ラパンら2人はこのやり取りを外から見ていた。
ココア「本当に、どうして籤引きなんだろうね…私達の様な泥棒対策かな?…ラパン?」
ラパン「……」
ココア「ラパン?どうしたの?」
ラパン「この子、知ってるよ」
ココア「え!?」
ラパンザ3rd!ありゃ?←アイキャッチ
ラパン「あの子は『千夜』って言ってね、話は私がまだ青二才だった時まで遡るの…。あの時はまだ1人で何でもできると思い上がってた時期で、ここで聖杯を盗もうとしたんだけど返り討ちにあって…確かあの水路に落下したはず。」
ラパン「目が覚めると和菓子屋の客席にいて、1人の女の子がいたの。どうやら年貢の納め時かな?と思ってたらその子私に和菓子振る舞ってくれたのよ!身体の方ももう手当てされててびっくりだったわ。」
ココア「その子が千夜ちゃんっていうのね。」
ラパン「そう。因みに、あの後千夜が友達連れてきてロシアンルーレットシュークリームを開いたのよ」
ココア「大丈夫だった!?」
ラパン「山葵入りは全部千夜が当たったからなんて事なかったよ」
ココア「……」
ラパン「じゃ、下見に行って来るね。」
ココア「行ってらっしゃい。」
〜千夜の部屋〜
千夜「はぁ…」
コンコン…
千夜「え!?どうして窓からノックする音が…」
恐る恐るドアを開けても外には誰もいない。
「こんばんは」
声が後ろから聞こえる
千夜「誰!?」
ラパン「私は泥棒よ(あの子忘れたのかな?)」
千夜「な…何を盗みに来たの?」
ラパン「聞いたわよ。貴女変な結婚させられるよね?」
千夜「質問を質問で返さないで!」
ラパン「ごめん…。明日お目にかかる凄いコップよ」
千夜「聖杯…?」
ラパン「正解よ。それともう一つ、どうかこのドロボウめに、盗まれてやってください。」
千夜「え?」
ラパン「千夜を自由にしたいのよ。」
千夜「!?あなたは…」
ラパン「そうよ。久しぶりね」
千夜「嬉しいわ!でもこの国の伝統を破ることなんて…」
ラパン「はぁ…」
ため息と共にラパンはトランプや口から旗とか火とか出すやつなど様々な手品を見せて一言。
ラパン「少女が信じるなら泥棒は、空を飛ぶ事だって、湖の水を飲みほす事だってできるのに……」
ラパンは手袋に仕込んだ小さな花を出し、それを千夜に渡す。
ラパン「今はこれが精一杯」
千夜「まあ…」
〜ラビットハウス〜
ティッピー「ダメじゃ!あんなババアの所に儂の孫をやらんわ!」
タカヒロ「親父、ウチと甘兎庵が仲悪いのは親父の代だけだ。」
ティッピー「マスターの儂が許さん!」
タカヒロ「親父」
ティッピー「なんじゃ?」
タカヒロ「マスターは俺だ」
〜大会当日〜
エントリーしたバリスタ達のカフェモカは屋台という形で振舞われ、参加者が投票することで優勝者を決める。またバリスタ以外にも綿飴やイカ煎、射的などもある。
しかし、今回はいつもと違う。木組の街ミリタリー(風)ポリスがラパンの襲来に備えているからだ。
リゼ「美味いな…。」←カフェモカ飲んでる
ココア「カフェモカも美味しいし、屋台も楽しい!」
ラパン「全く、遊びに来たわけじゃ無いからね!それにしてもリゼ先輩ここまで警備重くしなくてもいいじゃない…」
ココア「特にラビットハウスって所のが特に好き!バリスタのチノちゃんも妹にしたいくらい可愛かったよ!」
ラパン「あの店の子?この子千夜ちゃんの友達よ!」
放送「まもなく、聖杯の登場です」
老婆「甘兎庵が今回の祭りの主催を行う事ができたことを今は亡き夫に感謝する。皆さんも今宵は楽しんでおくれ。それじゃあお見せしましょう!『聖杯』じゃ!」
客「おぉーっ!」
ココア「あれが聖杯なのね!綺麗…」
ラパン「こりゃ盗みがいがあるわね!…ってあれ?」
ココア「どうしたの?」
ラパン「あれ見て」
数あるエントリーカフェモカ屋台の中、一つだけ客が何度も注文をするのが一つ。
ラパン「怪しさが凄い…」
ココア「怪しさが凄い…」
ココア「確認して来る」
怪しい屋台の後ろに回り込んで珈琲を採取、そこに税関とかにある反応したら色変わるやつを垂らしてみる…
ココア「これが青くなったら間違い無いけど…」
ココア「青!早くラパンのところに行かなきゃ…」
その時だった
ココア「うっ…」バタン
後頭部を殴られたココアは意識を失った
〜謎の部屋〜
ココア「ハッ!ここは!?」
おじさん「グフフ、気づいた様だな」
ココア「くっ…!貴方達が…カフェモカに麻薬入れるなんて…」
おじさん「お嬢さん、今回の大会の優勝者の商品はなぁ、甘兎庵のかわい子ちゃんなんだ。おじさんは参加者じゃねぇがあいつが優勝したら一緒に(以下自主規制」
ココア「なんで酷いこと…」
おじさん「というわけで、お前には…」
ココア「やだ!やめて!私…まだ…」
もう駄目だと思ったその時だった。
ラパン「薬物はタイムリーだから!!」
ココア「ラパン!」
ラパン「大丈夫?」
ココア「ありがとう!大丈夫だよ!」
おじさん「なんだお前ら!」
ラパン「私は…ラパン三世!」
ココア「ココアだよ!」
ラパン「ここで会ったが運の尽き、あんたが犯した罪、悔い改めな!!」
おじさん「畜生…お前ら!来い!」
おじさんは仲間を呼ぶ
ラパン「ふっふっふ…」
リゼ「麻薬取締法違反で貴様らを逮捕する!」
ココア「リゼちゃん!」
リゼ「ラパンを追いかけたらこんな凶悪な現場に来てしまった…!今日誕生日なのに!!」
おじさん「お前ら!ラパンとやらは放っておけ!今はサツが相手だ!!撃て!」
おじさん「サツさんよぉ〜誕生日プレゼントに年の数より多い鉛玉はどうだ?」
リゼとおじさんが激しい銃撃戦をしている間、
ラパンとココアはこっそり逃げた。
リゼ(ん?今ポケットに何か入れられた様な…)
ココア「残念、聖杯は無理だったね。」
ラパン「いいの。ほら見て」
老婆「今回の優勝者はラビットハウス、香風チノじゃ!」
チノ「ありがとうございます」
千夜「チノちゃんだったのね!よかった…安心したわ」
翌日
ラパン「こんにちは」
ココア「こんにちは」
千夜「あ!昨日の泥棒さん!!」
ラパン「よかったわね。相手が友達で。」
千夜「ありがとうございます!」
チノ「ココアさんも昨日はありがとうございます。危うく怖いおじさんに千夜さんが…」
ラパン「あ、そろそろ先輩が来るからそれでは。」
ココア「本当だ!じゃあね!」
2人がさって数秒後にリゼが来た。
リゼ「ラパンめ…逃してしまった…。」
千夜「刑事さん、彼女達は何も盗んでませんよ」
チノ「そうですよ。」
リゼ「いや、奴はとんでもないものを盗んで行きました!」
チノ「それは…」
リゼ「貴女達の心です」
千夜「はい!」
チノ「はい!」
リゼ「それでは!」
リゼ(ラパンのやつ、誕生日とバレンタインを兼ねてポケットにチョコ入れるなんて…しかもこれGODIVAじゃないか!しかもちゃんと購入済みだ!!)
リゼ(……)
リゼ「いやでも購入に使った金も盗みで得たやつじゃねぇか!」
〜結婚式〜
老婆「では聖杯を…なんじゃこれは!?」
聖杯を入れてた箪笥には聖杯は無く、一枚の髪があった。
喫茶店の子が両性である可能性を最初に気にするとは
作中作がどんな話なのか想像するの楽しいですね
>>9
ありがとうございます!
両性婚前提で話を進めたかったので。
あのエイプリルフール企画は一度SSにしたいと思ってました。
さりげなくルパン三世の名シーンのパロディを入れるとは、なかなか凝っておりますね()
私の投稿予定の第14作もパロディ作品なので、明日投稿を検討しています
素晴らしい作品でした
>>13
ありがとうございます!
言えない…ルパンの知識今やってるやつとカリ城の知識しかないってこと…
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