注意 原作未読
12月24日 クリスマスイヴ
某所
琴音「クゥ~~リスッマッスッガコ・ト・シ・モ・ヤァテクル♪」
琴音「あ、皆さんこんにちは雨月琴音です。えっと、きららBBSでは『脱出かおすの人です』というネームでSSのような怪文書を不定期にばら撒いてます」
琴音「天之御船学園で幸福クラスの歴史と生物の教師をしています。本ッ当にみんな可愛くて…」
放送『巨大不明生物が出現しました。お近くの住人達は指定避難所に…』
市民達「きゃー」
琴音「な、何だって!?みんなが危ない!!」
天之御船学園 防災司令部
隊員A(以下ハヤタ)「巨大不明生物出現、パターン青『ダークマッチ』です!」
小平「やはりダークマッチですね…」
隊員B(以下ナカジマ)「住人達の避難は完了しました。現在自衛隊と超火力発電所のロボット達が応戦に向かってます。」
琴音「ただいま到着しました!」
小平「狭山さんがデンドロチモシーの操縦室で待機してます。雨月先生は幸福クラスの点呼をお願いします。」
琴音「わかりました。」
ナカジマ「あの人で大丈夫か?」
ハヤタ「いや手を出すようなやつじゃないから」
〜天之御船学園・地下広場〜
はなこ「みんな無事だし、クリスマスにまた学校に来れるなんて、私達ツイてるね!」
ひばり「ちゃんと『あの人』もここに入ることができてよかった…」
牡丹「あれー、前が見えません…」←全身包帯
ひばり「牡丹!?」
響「全く、この学校は家からは遠いな。避難にも時間がかかったよ」
蓮「zzz」
はなこ「あれ?椿ちゃんは?」
琴音「大丈夫です。椿さんは別ルートで避難して小平先生のところにいます」
ひばり「先生!?」
琴音「点呼を取りに来ました。」
デンドロチモシー遠隔操縦室
椿「全システム稼働準備完了、いつでも出撃できます」
小平「そのまま待機してください」
椿「はい」
琴音「うーん……」
ひばり「どうしたのですか?先生」
琴音「ここ来るとき、コンロの火消してるかどうか不安になって来た」
ひばり「洒落にならないじゃない!」
琴音「多分大丈夫だと思うけど…」
ひばり「……」
琴音「さて、もうちょっとここに居たいけどそろそろ出るとするか。」
牡丹「どこに行くのですか?」
琴音「小平先生に幸福クラス全員の無事を報告しに行きます」
防災司令部
ハヤタ「PR-04、PR-01沈黙!」
小平「デンドロチモシーの出撃用意をしてください」
ナカジマ「電磁カタパルト、充電開始!!」
小平「狭山さん、準備はいいですか?」
椿「いつでもどうぞ」
ハヤタ「PR-05、PR-06沈黙、超火力発電ロボ全滅です!!すぐにデンドロチモシーを!!!」
デンドロチモシーが今まさに発進しようとしたその時!
『バチィィィン!!』
小平「何でしょうか…今の衝撃波のようなものは…」
椿「先生、デンドロチモシーが動きません」
ハヤタ「その他電子機器が動きません!」
ナカジマ「電磁パルスです!こうなったら復旧が…!」
小平「デンドロチモシーの機器は殆どがデジタル、超火力発電ロボットも全滅…自衛隊だけじゃ…」
琴音「自衛隊だけじゃない。」
ハヤタ「雨月先生!」
琴音「点呼終わりました。幸福クラスは全員無事です。」
小平「ご苦労様、でも自衛隊だけじゃないって…」
ナカジマ「まさか、アレに乗るつもりか!?」
ハヤタ「アレはまだ試験段階だぞ!」
琴音「メカコケシはアナログ式で動力は原子炉です。」
ハヤタ「その原子炉でもしお前が…いや、戦闘中に放射能でも漏れてしまったら!取り返しのつかないことになるぞ!!」
琴音「今こうしてヤツを放ったらかしにするつもりですか!?それこそ取り返しのつかないことに…」
小平「静かに」
琴音「先生…出撃の許可を…」
ハヤタ「先生」
ナカジマ「…小平先生」
小平「….…出撃を許可します。この戦いを、ダークマッチ最後の戦いにします!」
ハヤタ「最終攻撃体制、メカコケシ発進準備」
ナカジマ「ゲートは手動で開ける」
小平「雨月先生、あまり無茶はしないでください。生徒達のためにも」
琴音「はい」
メカコケシ格納庫
琴音「この街の将来は、私と君にかかってる」
ハヤタ「雨月の搭乗を確認、神経接続を」
琴音「神経接続開始」
……
…
,
琴音「神経接続、完了しました。」
ナカジマ「ゲート開放」
重々しい音を立てながら門が開く
琴音「琴音、行きまーす!!」
メカコケシのエンジン音が天之御船学園に響き渡る
地下室
はなこ「なんかすごい音なったね!」
牡丹「…」チーン
ひばり「ぼたぁぁぁん!!」
街
琴音「アレがダークマッチか!これ以上はやらせないぞ!」
ダークマッチ『はっはっはっ…』
琴音「こ、この声は!?」
ダークマッチ『やれやれ、まだ僕に歯向かうモノがいるなんて』
琴音「こいつ、直接脳内に語りかけてるだと!?」
ダークマッチ『残念だけど、ここで消えてもらうよ』
ダークマッチが尻尾を振り下ろす!
琴音「そうはさせるか!」
メカコケシがダークマッチの尾を弾く!
ダークマッチ『なかなかだね』
琴音「お前!お前は人間じゃねぇからわからねぇだろうが、今日はクリスマスイヴだ!多くの人が楽しみにしてた日だ!!それを無茶苦茶にするなんて、この私が許さないよ!!」
ダークマッチ『だから来たんだ。この時期になると人間達が美味しいものを大量にこしらえてくれる。僕はそれを頂くのだよ。こんな風に』
琴音「あぁ!トップバリューやケンタッキーのクリスマスセットがダークマッチに吸い寄せられていく!!こいつアレか?ウルトラQのバルンガみたいなタイプの怪獣か?でも街燃えてる辺り…この際どうでもいい、今はこいつを倒すことだけに集中しよう」
琴音「ドリル回転、『天馬流星拳(ロケットパンチ)』!!」
メカコケシのドリルが飛び出す
琴音「殴らせろ!一発くらい、一発くらい殴らせろぉ!!」
しかし!
ダークマッチ『こんな玩具、当たらないよ』
ダークマッチがメカコケシのドリルを交わす。
この瞬間を琴音は逃さなかった!ダークマッチはきつい一発を回避したことで心に少しだけ油断が現れた!その瞬間を琴音は逃さなかった!!
琴音「今だ!」
メカコケシの股間部に搭載された『試製キングジョージ5世砲』が火を吹く!!
ダークマッチ『うわっ!!』
琴音「よしっ、戻れドリル!!」
メカコケシがさっき飛ばしたドリルが再び腕に向かって飛んでいく
琴音「もう一発!『回転を効かせたシンプルな横殴り』!!」
メカコケシの左腕の拳がダークマッチを倒す
琴音「このまま踏みつけてやる!!」
琴音はメカコケシの脚の裏に仕込まれた履帯をフル回転させながらダークマッチを踏み付ようする!
琴音「喰らえ!!」
これで勝ったと思ったその時だった!!
ダークマッチ『呼ッ!!』
琴音「なぬっ!!」
ダークマッチから不思議な光が!!
ダークマッチ『やれやれ、君は僕を本気で怒らせたようだな』
琴音「なんだあれは…化け物!!」
ダークマッチ『そいっ!』
形態変化したダークマッチが殴りかかる!
琴音「速い!さっきのとはまるで違う。しかし!まだドリルアームで対応できる」
メカコケシがドリルを突き立てようとするが
ダークマッチ『甘い』
弾かれてしまった。そしてその勢いでメカコケシな腹パンを決める
琴音「あ"ぁ"!!」
ダークマッチの腹パンがメカコケシを遠くに吹き飛ばす
琴音「痛い…畜生…こうなったら!!」
琴音「プラズマキャノン発車用意…FIRE!!」
メカコケシのプラズマキャノン!!(語彙力崩壊)
ダークマッチ『ならこれでどうかな?』
ダークマッチも対応して熱線を撃つ
二つのビームがぶつかり合い爆発する!
その爆発に怯んだのは琴音の方だった!!
爆煙の中からダークマッチが突進、メカコケシの手足を抑えて床に押し付ける
ダークマッチ『さっきはよくも僕をコケにしてくれたね。トドメだ!』
琴音「うぅ…」
と、諦めかけたその時
ピカーン
何処かから放たれたビームがダークマッチに直撃する!!
ダークマッチ『だ、誰だ!』
「先生!!」
琴音「……こ、この声は!」
目を向けた先にはデンドロチモシーが飛んでいた。
小平「電気システムが回復しました。デンドロチモシーのエンジンも電磁パルスに強いものにしたのでもう大丈夫です。」
琴音「助かりました!ありがとうございます!」
椿「先生…」
琴音「なんですか?」
椿「その…先生のと…僕ので合体してくださいっ!」
琴音「…!っっ!!」ニカァ
ハヤタ「何変なこと考えている!デンドロチモシーとメカコケシを合体させるのだ」
琴音「そ、そんなことができるの!?」
小平「今から送信するパスワードを2人で声を揃えて唱えたらメカコケシはデンドロチモシーと合体し更なる力を引き出します」
ナカジマ「パスワードを送信する」
ピロリン
琴音「なるほど」
椿「わかりました」
小平「私の掛け声に合わせてください。せーのっ」
琴音「パンチマインド・きん!ぱつ!」
椿「パンチマインド・きん!ぱつ!」
2人の思いがあらゆる壁を超え一つになるとき!
ここに天之御船最強の巨神が完成する!!
完成!グレート・メカコケシ!!
あ、参上ぅぅ〜!!
ダークマッチ『大きくなった所で何が変わる…何っ!?』
琴音「残像だ…!」
グレートメカコケシは既にダークマッチの背後に回り込んでいた!!
ダークマッチ『速い!なんだこの速さは…!既にこいつは僕にドリルを向けている。防御しないと…だめだ、間に合わない!!』
琴音「『超天馬流星拳(スーパーロケットパンチ』!!」
ダークマッチ『うわぁ!?』
これが合体によって生み出されるパワー!
ダークマッチ、一気に吹き飛ぶ
琴音「逃がさない、『デンドロスナイパー』!!」
琴音「発射!!」
吹っ飛んだダークマッチに隙のない砲撃
琴音「トドメを刺すぞ!」
椿「は、はいっ!」
ダークマッチ『やれやれ…』
琴音「な、何っ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
琴音「こ、この音は!?」
ダークマッチ『はっはっはっはっはっ…」
琴音「な、なんだあれは!?」
椿「う、うそでしょ…」
ハヤタ「まだ変身を残していたなんて!!」
ナカジマ「あんな化け物、見たことねぇ…」
小平「……」
ダークマッチ『僕をここまで追い詰めたのは君たちが初めてだよ。久しぶりに最強の姿見せちゃったよ』
ダークマッチ『グラビティ・デストロイヤー・レイ』
琴音「ちょちょちょちょ!やばいやばいやばい!!」
ダークマッチ『これから僕は世界中の美味しいものを吸収する。指を咥えて見てるが良い』
そう言ってダークマッチは飛び去っていく
ナカジマ「このままだと日本は…いや、世界が危ない!」
ハヤタ「なんとかならないのですか!?」
小平「いいえ、まだ手はあります。狭山さん、『天使之翼(エンジェルウイング)』です。右から2番目のボタンを押してください」
椿「えっと…これかな?」
琴音「羽が生えた!」
小平「これなら遠くまで速く飛べるはずです。行きなさい!」
琴音「はいっ!」
空
ダークマッチ『まずは手始めにこの国を…なにっ!?』
琴音「そうはさせるか!」
ダークマッチ『ここまで来るとは…良いだろう、決戦にしようじゃないか。この空を君の墓場にしてくれよう』
ダークマッチの急降下、それをメカコケシは素早くかわす。
かわした勢いでグレートメカコケシは上昇、上からビームライフルでダークマッチを撃つ。
しかしそれをダークマッチはグラビティ・デストロイヤー・レイで弾き返す。
琴音「この距離と角度からでもかわされる。ならば直接肉弾戦に持ち込まなければ」
ドリルを回転させながらダークマッチに突撃するメカコケシ。流石のダークマッチでもグレートメカコケシのドリルを避けることはできず、正面から受け止めるしかなかった。
いや、わざと受け止めたかもしれない。
ダークマッチ『おりゃあ!』
琴音「なにぃぃぃ!?」
ダークマッチはグレートメカコケシを押さえつけながら上昇する
ダークマッチ『これならどうかな?』
ダークマッチの腕力と4本の尻尾による拘束でグレートメカコケシは抵抗ができない…
琴音「このまま上昇するってことは…まさか!?」
水平線と星が見える…
琴音「成層圏!?」
ダークマッチ『その通り、最期に見る宇宙をじっくりと感じるが良い』
そう言いながらダークマッチはグレートメカコケシの左腕と左翼を破壊する
琴音「このままじゃ…!」
咄嗟の判断でキャノンを右腕のドリルに装着させる。
ダークマッチ『これで最後!!』
ついでに頭部まで破壊!!
ハヤタ「メカコケシ、頭部破壊!」
椿「そんな…」
琴音「……」
小平「雨月先生…」
琴音「たかがメインカメラをやられただけだ!」ガシャン!!
琴音「『天元突破ギガドリルブレイク・ラストシューティング』!!」
ハヤタ「こいつ!ここでギガドリルブレイクを…」
説明しよう!ギガドリルブレイクはメカコケシの核動力、および全システムを右腕のに集中させ、通常では発生できない、いわゆる『黄金の回転』を生み出し。その螺旋力によって右腕に巨大なドリルを出現させることで一気に敵を撃ち貫く。今回はデンドロチモシーとの合体により更なる強大なエネルギーが発生する。
これにより使用後はほとんどの機能が停止し、正直搭乗者もどうなるかわからない危険な技である。
小平「雨月先生、成層圏でそれをやってしまったら!」
だが既に遅かった。いろいろと
超天元突破ギガドリルブレイクは完成し、ダークマッチは完全に爆散
ほとんどのエネルギーを使い果たしたメカコケシはそのまま地球に落下し始めた。
琴音「最期に一言。あばよ…」
何もかも諦めた琴音だが…
「…んせ…」
「……せい」
「…んせい」
「先生!!」
琴音「通信機能がまだ生きていたのか!」
小平「緊急用のパラシュートを使ってください」
琴音「そんなのあるの!?助かった…」
小平「コックピットの斜め右上にあります」
琴音「わかりました。」
パラシュートを使って琴音はメカコケシから脱出した。
琴音「そういえばパラシュート初めてだったな……あ」
琴音「綺麗ですね…」
終
おまけ
その頃の天之御船学園
ガシャーン!!!!
ひばり「な、何!?」
小平「幸福クラスのみなさん、少し残念なお知らせがあります。」
ざわ…ざわ…
小平「天之御船学園が誇る某機械の落下により、幸福クラスの教室が潰れました。特に花小泉さんの所は完全に消滅してます。」
チモシー「新学期までには元に戻ると思うから安心してね」
えーただメカコケシとダークマッチを戦わせるという奇妙なSSでしたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。
途中きらら要素が薄くなって申し訳ございません。反省します。
それでは皆さん、メリークリスマス!
ちょっとしたクリスマスプレゼントです。
なんなりとお使いください
https://kirarabbs.com/upl/1577177964-1.png
https://kirarabbs.com/upl/1577177964-2.png
https://kirarabbs.com/upl/1577177964-3.png
>>28
ありがとうございます!
多分クリスマスは守られました。
でももうすぐ私はダークマッチ殺したから飼い主に殺され…おや?こんな時間に誰か来たようだな
自分をモデルにしたキャラをきらら世界に混ぜたssを書く人がいるなんて…。
混ざり過ぎてて把握しきれませんが面白いです。
>>30
ありがとうございます!
最初は自分も躊躇しましたが、貴方がイレギュラーズ書いてくれたからハードルが下がりました。
もしこの進化版のメカこけしが実装されたら、エトワリアが凄い事になりそうですな。(あいつ一人でよくね状態になりそうです)
イラスト付きの作品は中々手が込んでおりますね。
とても良い作品でした(私も第13作はクリスマスに投稿すればよかったとちょっと後悔しております)
>>32
ありがとうございます!
イラスト(コラ画像)作るの楽しかったです。
ただでさえ強いメカコケシが来年にこの形で現れたら…(震え)
背景が白い画像は全部透化してますのでコラなどにご使用ください。>>27と同様クリスマスプレゼントです。
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