モカ「うーん、今日はいい天気!」
モカ(ココア、向こうで楽しく過ごせてるのかな)
モカ(過ごせてるよね。だって手紙に書いてあるもん)
モカ(……顔が、見たいな)
モカ(……二日後は私の誕生日、手紙来るかな?きっと来るよね)
モカ(でも、やっぱり…… 少し寂しい)
モカ(ココアに、会いたいなぁ)
モカ(……)
モカ(なんだか、眠たく──)
"それは、あったかもしれない日常。"
──「CLOCKWORK RABBIT ご注文はうさぎですか?」公式サイト より引用
──ガガガガガガガガッ!
モカ(……今日はいい天気だね。この部屋からは見えないけど)
ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ
モカ「……」
( ^・ω・) ウィーーーーーーーン
「フフフ……。全てが完璧だよ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
モカ(ここはココアのラボ。朝からココアがなにか大掛かりなことをしてると思って覗いてみたけれど……)
┌( ^・ω・) ┐ガシャガシャ
ココア「できた!ティッピーコンテスト優勝のための完璧なティッピーが!」
モカ「ちょっとココア、何してるの!そのティッピーどう見ても違法改造でしょぉぉぉぉぉお!?」
ココア「リゼちゃんにバレなければセーフセーフ」
モカ「セーフなわけないからね!?」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・ティッピー
この世界で広く普及している
浮遊自律型コンピューターのこと
ふわふわのもふもふな素材で覆われているんだよ
カスタマイズするユーザーもいるけれど
やりすぎると違法改造になるので注意
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モカ「大事な妹が捕まってしまう……」
モカ「って、このTipsを出してるティッピーは何?これもココアの改造ティッピー!?」
モカ「本気で言ってないよね?こんなのコンテストに出せるわけないでしょ!?」
ココア「コンテストは冗談だよ、モカお姉ちゃん。このティッピーをラボから持ち出すつもりはないから安心して!」
モカ「隠れて違法改造してるのに安心も何も……」
「諦めてください。言ってもやめないことはモカさんが一番分かってるはずです」
モカ「チノちゃん。それはそうかもしれないけど……」
チノ「それよりも。ココアさん!ホット・ベーカリーの仕事を放ったらかしにしないでください!」
ココア「ごめんねチノちゃん!どうしても今日のうちに済ませたくて、つい!」
チノ「気持ちはわかりますけど。モカさんに心配かけちゃ」
モカ「ふふっ!私は大丈夫だよ、チノちゃん。こうして二人の顔が見られるだけで……。あれ、見られる?」
ココア「お姉ちゃん?」
チノ「モカさん?」
モカ(んんー?)
モカ(えーっと、ココアとチノちゃんはラビットハウスにいるはずだよね?)
モカ(だから二人がうちにいるはずがなくて……。ていうかここ、いつものHot Bakeryとは全然違うような気が)
モカ(それにココアの髪)チラッ
ココア「お姉ちゃん……?」
モカ(写真で見たときより長いよね?)
モカ(チノちゃんは)チラッ
チノ「モカさん……?」
モカ(逆に短くなってる?ボブヘアのチノちゃんもかわいいなぁ)ウヘヘ
モカ「……」
モカ「これ夢だー!?」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・ホット・ベーカリー
東京にあるパン屋さん
保登姉妹の実家でもあるんだよ
チノちゃんはここに住み込みで働いているんだ
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モカ「ココアだけじゃなくてチノちゃんもいる夢のような設定!」
モカ「夢だけど」
チノ「モカさん!?」
ココア「モカお姉ちゃん!?どうしたの?」
モカ「え?……ううん、なんでもないよ。ちょっと寝ぼけてただけ」
ココア「寝ぼけてるって……。またパンにティッピーのパーツ練り込んだりしないよね?」
モカ「そんなボケはもうしないよ!?」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・保登モカ
世界のお姉ちゃん
実は以前メモリボードをパンに練り込んだことが
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モカ「そんなのヒントでもなんでもないでしょ!?」ガシャン!
モカ(この世界の私、すごいミスしてる。私も機械が苦手な自覚はあるけど)
モカ(……こっちのココアは機械に強いよね。例えば)チラッ
ピカピカ (ω・^ )( ^・ω・^ )( ^・ω) クルクル
モカ(あそこで輝きながら回ってるティッピー。あのティッピーにはどんな改造を……)
ココア「このティッピーが気になるの?」
モカ「え?う、うん」
チノ「私も気になります。前までこんなティッピー無かったですよね?」
ココア「フッフッフッ。このティッピーはね…… なんと、並行世界のみんなを、この世界にご招待できちゃうのです!」ドヤァ
チノ「え゙」
モカ「」
ココア「並行世界の友達や家族が寂しいって感じたら、それを感知してお呼び出しするの!どう、凄いでしょ?」
モカ(それって、つまり……)
モカ「……ココア」フルフル
ココア「なぁに?」
モカ「……そんな危険な物、今すぐに停めなさぁぁぁぁぁぁい!!」
ココア「えぇー!?」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・並行世界
この空間には無数の世界線があるという説で
その那由多のごとく大量の世界は
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モカ「その話はこっちの私がこっちのココアから何度も聞いてるから!」
モカ「……この夢も、一つの世界線なのかな」
ココア「お店に戻るまでの間、ずっと説教されるなんて」
チノ「あんなの作るからです」
ココア「ごめんなさい」
モカ(……よくよく考えれば、私がその呼ばれた本人とは限らないよね。ていうか、それなら私が二人いないとおかしくない?ちょっと怒りすぎたかも)
モカ「反省したなら良し。でも、既に呼ばれちゃった人がいたら……」
チノ「ココアさん。もしもあのティッピーに呼び出されたとして、その後はどうすれば帰れるんですか?」
モカ(それ私も聞きたかったの!チノちゃんナイス!)
ココア「えーっと、あのティッピーには、並行世界の"寂しい"って思う心を呼び出す機能を付けたはずなの」
チノ「心を呼び出す……?」
ココア「うん。呼ばれた人が楽しいって思えたら、きっと寂しさもなくなって元の世界に戻るはずだよ」
モカ「んん?ねえ、心を呼ぶって言い方からして、身体ごとこっちに持ってくるってわけじゃないのかな?」
ココア「そう!呼ばれた心が、こっちの世界の人と一つになる感じ。多分だけどね」
モカ(……)
モカ「……ココア」フルフル
ココア「あ、これひょっとして」
モカ「……なんてもの作ったのよぉぉぉぉぉぉお!」
ココア「やっぱりさっきと同じ展開!?」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・保登心愛
ホット・ベーカリーの娘。機械工学に詳しい
ティッピーの改造が大の得意なんだ
お姉ちゃんと呼ばれると大喜びするという噂も
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モカ「ココアは元々理系科目が得意だったけど、こっちの世界では更に磨きがかかってるね」
モカ「……それでもやっぱり変わらないなぁ。ふふっ」
モカ(やっぱり私巻き込まれてた!思いっきり!本当になんてもの作ってるの……)
ココア「さっき反省したなら良しって言ってたのに!」
モカ「……そうだったね、ごめんごめん」
モカ(とはいえ、この状況はまさにココアの説明通りで……。見事に呼び出されちゃってて……)
モカ(……つまり私、寂しいんだ?)
チノ「ココアさん、それが本当なら大変なことじゃないですか?」
ココア「え?」
チノ「だって、呼ばれた人とこっちの人の見分けつきませんよね。それに自力で帰れるとは限らない」
チノ「元の世界に戻るお手伝いをしようにも、ココアさんの知り合いって何人いるんです。対象が多すぎて探すのも苦労しますよ」
モカ「?」コテン
ココア「?」コテン
チノ「どうして姉妹仲良く首を傾げているんです」
モカ(……二人とも、私が並行世界から呼ばれた私って気づいてない。うん、確かに見分けついてない)
モカ(私はまだここにいるという事実。うん、確かに自力では帰れないだろうし手伝ってあげないと)
モカ(ココア友達たくさんいるもんね。うん、確かに対象は多い)
モカ「……確かに!」
ココア「……確かに!」
チノ「確かに、じゃないですよ。どうするんですこれ」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・香風智乃
ホット・ベーカリーに下宿している高校生
レトロゲームが好きなんだよ
ティッピーは旧型を愛用しているみたい
かわいい!
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モカ「かわいい!」
モカ「私の世界のチノちゃんはチェスが好きみたいだけど、こっちの世界のチノちゃんはデジタルゲームが好きみたい」
ココア「でも、まだ誰かが呼ばれたと決まったわけじゃないし、慌てなくても大丈夫だよ」
モカ(呼ばれてる!呼ばれてるから!)
チノ「いえ、油断してると詰みます。ゲームと違って現実はやり直しも効きかないんですよ」
ココア「そ、そうだね」
モカ「……今日の仕事はお休みにして、呼ばれた人を探そっか」
チノ「そうですね。何人呼ばれたかもわからないですし、早めに行動しないと」
ココア「そっか、一人とは限らないよね」
チノ「とりあえず、ラビットハウスのみんなだけでも呼びましょう」
( ^・ω・)ピッ
ココア「連絡にも使えるし便利だよね、ラビットハウス」
チノ「実際は他にもっと便利なサービスもありますけど、みんなが集まってるのはここですからね」
ココア「そういえば、ラビットハウスってクラシックティッピー愛好者の掲示板だったような。こういう使い方は良いの?」
チノ「こっちに来て数ヶ月で身内の溜まり場と化したので今更です」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・ラビットハウス
クラシックティッピー愛好コミュニティサイト
管理人はチノちゃんだよ
最近は身内だけの掲示板と化しているんだ
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モカ「……私が呼ばれましたって言えば、解決までの時間が少しだけ早くなるかもしれない。きっとそっちの方が良いのはわかってる」
モカ「でも、私は、もう少しだけ。……そう思うの」
チノ「さて、ココアさんのラボに行きましょうか」
モカ「集合場所はラボにしたんだ?」
チノ「事の発端を説明しようにも、あれは外に持ち出せませんからね」
ココア「私捕まっちゃうもんね」
「へぇ、どうして捕まるんだ?」
ココア「あのティッピーは改造しすぎちゃったから……って、ソノコエハマサカ」
リゼ「今のは自白ってことでいいんだよな、ココア?」ゴゴゴゴゴゴゴ
ココア「リリリ、リゼちゃん!?来るの早くない!!?」
リゼ「たまたま近くを通った。……やれ。ココアを捕まえろ」クイッ
( ^○ω・) ドドドドドドドドド
ココア「まってまって!あれは私有地内だからセーフ!セーフだよ!!」
リゼ「セーフなわけあるか!危険だろ!?」
ココア「どうかお許しを〜!」
チノ「……行きましょうか、モカさん」
モカ「二人を止めてからにしよっか」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・天々座理世
警視庁の偉い人の一人娘
ちょっと抜けてるとこもある可愛い乙女なんだよ
違法改造ティッピーの取り締まりをしてるんだ
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モカ「リゼちゃんのティッピーは犯人捕縛に特化してるんだよね」
モカ「……こっちのココアのストッパーとして頑張って欲しい」
モカ(……ココアのラボに戻ってきたのは良いけれど)
ココア「……」
リゼ「……」
┌( ^・ω・) ┐ガシャガシャ
モカ(……大丈夫なのかな、あれ)
リゼ「……ココア、これは?」
ココア「御茶ノ水のクレープ奢るので許してください」
リゼ「街に出さなければよし」
ココア「やったぁ!」
モカ(まさかの賄賂)
「ココアちゃん」
「入るわよー」
ココア「千夜ちゃん、シャロちゃん!」
┌( ^・ω・) ┐ガシャガシャ
千夜「まあ、可愛らしいティッピーね!」
シャロ「可愛らしい……?」
リゼ「で、何があったんだ?いきなり呼び出すなんて」
チノ「実はですね……」カクカクシカジカ
リゼ「……ココアを捕まえていいか?」
( ^○ω・) スッ
ココア「やめて!」
リゼ「ま、少なくとも私は、並行世界から呼ばれた私ではないだろうな。こうしてみんなに会えるんだから楽しいに決まってる」
シャロ「私もそう思います。もし呼ばれていたとしても、もう帰ってるはずです」
チノ「なるほど。なら私も違いますね」
千夜「……寂しさなんて忘れたわ。私はいつでも新商品のアイデアしか頭にないの」
シャロ「雰囲気台無し!」
千夜「なーんて、もちろん冗談!私もみんなに会うのが楽しい。それに……」
千夜「大親友のココアちゃんが目の前にいるんだもの!寂しいわけないわ♪」ギュッ
ココア「えへへ、照れちゃうなぁ」ギュッ
千夜「ところでココアちゃん。問題のティッピー、もう名前は決まってるのかしら?」
ココア「もちろんだよ。名付けて、異界の民誘いし祝福の兎!」
千夜「うーん……。ココアちゃん、わかりづらい名前は駄目よ?」
ココア「あれ!?」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・宇治松千夜
甘味チェーン「甘兎庵」社長の一人娘
ティッピーを使ったベンチャーを立ち上げてるんだ
商品名は短く、覚えやすくを心がけているみたい
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モカ「こっちでも千夜ちゃんはココアの大親友。でも、闇を抱く、みたいなネーミングはしないみたい。どうしてかな……?」
モカ「ひょっとしたら、甘兎がチェーン店だったり、ラビットハウスが喫茶店じゃないことが関係していたりして」
「ていうか、ラビットハウスがあるのに寂しいわけないじゃん!」
「学校だって、マヤちゃんとチノちゃんがいるもん!」
チノ「マヤさん、メグさん。もう着いてたんですね」
マヤ「うん。ちなみに話は扉の外から全部聞いたよ。面白そうだけど、該当者はいないっぽい?」
メグ「だね。みんな楽しいのは良いことだよ〜」
チノ「……私の杞憂だったみたいです。すみませんモカさん、お店を休みにしてもらったのに」
モカ「良いの良いの!チノちゃんの心配はもっともだったから!」
モカ(それに、実は杞憂じゃないからね!)アタフタ
ココア「?」
チノ「……本当のところは、私がみんなに会いたかっただけかもしれません」
モカ「チノちゃん……」
ココア「チノちゃん……!私もチノちゃんに会いたかったよぉ!」モフッ
チノ「ぐるじい……。ココアさんとは毎日会ってるじゃないですか!ていうか一緒に住んでる!」
ココア「それはそれとして、せっかく集まったんだからなにか面白いことがしたいよね」
チノ「え、なんで」
リゼ「そんな漠然としたこと言われても」
千夜「そこでシャロちゃんの出番というわけね」
ココア「なるほど!」
シャロ「なんで私!?」
千夜「シャロちゃんなら、いくらでもアイデア出せるでしょ?いつも便利グッズのアイデアたくさん出してるじゃない」
シャロ「面白いことと便利グッズのアイデアは全くの別物でしょうが!」
メグ「でも、シャロさん賢いから、きっと面白いアイデアも出せると思うな」
シャロ「メグちゃん追撃しないで!?」
モカ「大丈夫、シャロちゃんならできるよ!」
モカ(あとシャロちゃんのかわいい困り顔を見てみたい!」
シャロ「モカさん欲望漏れてます!」
リゼ「シャロなら本当に思いつくんじゃないか?」
シャロ「先輩まで!?じ、じゃあ、えーっと、うーんと…… @▽@〜」
マヤ「無理しなくて良いんだよ!?」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・桐間紗路
カフェ「フルール・ド・ラパン」のアルバイト
学生だけど、主婦に人気の便利グッズの
アイデアをいっぱい思いつける凄い子なんだ
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モカ「どうやらグッズ開発コミュニティなるものがあるんだよね」
モカ「……後で見てみようかな♪」
マヤ「みんな無茶振りしすぎ!シャロ困ってるじゃん!」
チノ「まったくです」
メグ「ごめんなさい。シャロさんならって思ったら、つい」
シャロ「期待が重い」
チノ「みなさん、そこまで面白いものに飢えているなら良いものがありますよ」
ココア「良いもの?」
マヤ「だよねチノ。こういう時は、あれが一番でしょ」
チノ「ええ、あれが一番です」
モカ「あれ、って?」
マヤ「決まってるじゃん!」
チノ「それはもちろん」
マヤ「せーのっ」
「レトロゲーム!」
「音楽!」
モカ「バラバラだよ!?」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・条河麻耶
チノちゃんの高校でのお友達
いつもヘッドホンを付けてるんだ
実は気配りの上手な優しい子だよ
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モカ「音楽かぁ。私の世界のココアたちは、甘兎でカラオケ大会したんだっけ」
モカ「私も歌ってみたいな。おいしいパンの作り方〜♪」
チノ「……」
マヤ「……」
チノ「……こんな形で争いたくなかったです、マヤさん」
マヤ「それはこっちの台詞だよ、チノ」
ココア「どうしてそうなるの!?」
チノ「……マヤさんは普段ヘッドホンで聴いてますよね。これからみんなで音楽を聴くとして、ティッピー内臓のスピーカーで満足できるんですか?」
マヤ「そ、それは…… きっと今からココアがすごいスピーカー作ってくれるよ!」
ココア「巻き込まれた!?」
マヤ「お願い、アネキ!」ウルウル
ココア「お姉ちゃんに任せて!!!」
マヤ「ていうかチノこそ、この人数分のレトロゲームの実機用意できなくね?」
チノ「そ、それは…… きっと今からココアさんが作ってくれます!」
ココア「また私!?」
チノ「明日一日私をもふもふしても良いので、お願いします!」
ココア「お姉ちゃんに任せて!!!」
リゼ「……お前らも、結構な無茶振りしてないか?」
シャロ「いくらココアでも今からは無理でしょ」
ココア「おおおおおおおお姉ちゃんに任せなささささささーいいいいいい」ガタガタ
リゼ「声バグってるぞ。無理するな」
千夜「ちなみにメグちゃんはどっち派なのかしら?」
メグ「え、私?うーん……」
千夜「これは三人の行く末に関わる重大な選択よ」
メグ「そうなんだ!?」
シャロ「ハードル上げるな」
メグ「……えーっと、私はどっちでもいいかな?だって、こうやってお話するのが一番面白いんだもん。あっ、これってリゼさんの言ってたことと同じかも」
ココア「かわいい!メグちゃん優勝!優勝のもふもふ!!」モフモフ
メグ「優勝のもふもふ!?」
モカ(うんうん、メグちゃんかわいい!ふふっ、この子たちと話すのは楽しいな)
モカ(それに、ココアの楽しそうな顔が見れて嬉しい。こっちの世界に来て良かったかも。……これだけ楽しんだら、もう帰れちゃうよね)
モカ「……」
モカ(……あれ、帰れない!?)
ココア「お姉ちゃん、どうしたの?」
モカ「な、なんでもない!よ、よーし!私ももふもふしちゃうぞー!」
( ^・ω・) Tippy's Tips !
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・奈津恵
チノちゃんの高校でのお友達
そのゆるふわの生態は謎に包まれている
───────────────────────
モカ「謎に包まないで!?」
モカ「えっと、こっちのメグちゃんは、うさぎのぬいぐるみが大好きなんだよね。家には大きいのもあるとか」
モカ(……夜になりました。自分の部屋に戻ってきました。日付変わりました。元の世界には帰れてません。なんで!?)
モカ(今日一日、ココアの友達とてんやわんやして)
モカ(楽しかった、はずだよね。楽しくない理由がないもん)
モカ(なのに、帰れない!どうして!?)
モカ「じゃあ、楽しいけど、寂しい?うーん?」
コンコン
モカ(ノックの音……?)
モカ「入っていいよー」
ガチャ
ココア「お姉ちゃん、まだ起きてたんだ。よかった」
モカ「……ちょっと、眠れなくて」
モカ「こんな時間にどうしたの?ココアも眠れなかったのかな」
ココア「……うん。モカお姉ちゃんが、恋しくなっちゃった」
モカ「えー、毎日会ってるでしょ?」
ココア「えへへ」
モカ「じゃあ、今日は一緒に寝よっか」
ココア「わーい!」
モカ「でも、ココアはお姉ちゃんなのに良いの?」
ココア「今日は甘えんぼココアなのです。それと」
ガシャガシャ
モカ「うん、ガシャガシャ?」
┌( ^・ω・) ┐ガシャガシャ
モカ「違法改造ティッピー!?ちょっとココアなんでここにこの子が」
┌( ^・ω・) ┐ポンッ
モカ「きゃっ!……あれ?」
┌( ^・ω・) ┐ピカピカ
───────────────
☆HAPPY BIRTHDAY!!!☆
───────────────
モカ「え?え?」
ココア「誕生日おめでとう、モカお姉ちゃん」
ココア「日付が変わってすぐだから、一番乗りだよね」
モカ「ココア……!」
ココア「このために大急ぎでティッピーを改造したんだ。サプライズだよ」
モカ「その改造はやりすぎかな?」
ココア「驚いてもらおうかなって」
モカ「驚くのニュアンス変わっちゃうぞー?」
ココア「確かに!」
モカ「……ふふっ!」
モカ(ああ、そっか。私は、この日に会いたかったんだ。なら……)
モカ「きっと、もう、寂しくない──」
( ^・ω・^ )
Tippy's Tips !
───────────────────────
どんなに遠く離れても、どんなに近くにいても
ずっと、ずうっと……
───────────────────────
モカ「──今日もいい天気!」
モカ(あの不思議な夢を見てから、もう2日。今日は本当に私の誕生日)
モカ(そして、ココアから誕生日祝いの手紙が。嬉しい!)
モカ(会いたくないと言ったら嘘になる)
モカ(けど、どんな世界でも、この世界でも。私もココアも変わらない、そう思うから)
モカ(だから、今日も寂しくないんだ)
モカ(でも、一つ気になることがあって。この手紙が届いた時……)
『モカ〜!手紙、もう一通届いてるわよ!速達で』
モカ『速達!?……これもココアから?』
モカ「速達の手紙って何事!?一体どんな手紙なんだろう……」ペラッ
「
( ^・ω・) Tippy's Tips !
───────────────────────
追伸
絶対、会いに行くからね!
───────────────────────
」
モカ「これ、って……!」
ガチャッ
モカ「今の音……ほんとに?……っ!」ダッ
というわけでモカさんハッピーバースデイ
クロラビのPV第1弾の公開まだですかね(´・ω・`)
>>40
本編完結後にクロラビやってくれないかなぁ(淡い期待)
当時のTwitterだけ見ても設定がとても凝ってるからあの世界の物語がほんと気になります
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