自分が作った短めのssをここに書き記したいと思います。
拙作ですが付き合っていただければと思います。
今までのss
ゆゆ意味
http://kirarabbs.com/index.cgi?read=1580&ukey=0
ごちうさ×クロ 黒いお姉ちゃん
http://kirarabbs.com/index.cgi?read=1754&ukey=0
がっこうぐらし!ss 胡桃の悩み
http://kirarabbs.com/index.cgi?read=1777&ukey=0
エンギ×ユタカ ユタカの夢
http://kirarabbs.com/index.cgi?read=134&ukey=0#bottom
の238
それではいきます
『ランプの願い』
「お借りします!!武装星(ルシッドブライト)学校暮らし(スクールライブ)!!」
腕を頭上にあげ、私はとあるクリエメイトの方の真似をしてそう叫んだ。しかし、何もでてこない。
「お借りします!!武装星(ルシッドブライト)新娯楽(ニューゲーム)!!」
当たり前だが、やはり何も出てこない。
「ランプ?一体何をやっているの?」
後ろから声が聞こえてきたので振り向いた。そこにはきららさんと・・・メリー様がいた。
「何それ?もしかして夢路の真似?」
メリー様が怪訝な表情をしていた。私は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にした。
「は・・・はい・・・」
「ふふ・・・ランプったら本当にクリエメイトの皆様が好きなんだね」
きららさんが優しく微笑んだ。ああ!!マッチがいないのがせめてもの救いだ。
「いやあ・・・私もクリエメイトの皆様のような力が使えればなって・・・」
「きららランプはそのままでも十分役に立っているよ」
きららさんの思いやりのある言葉に、私はどうしても納得できなかった。それじゃあダメなんだ、それだと・・・。
「いえいえ、女神候補生たるもの私ももっと精進しなければなりません」
「最近あんた張り切っているわね?何かあったの?」
「絶対に助けにならなければならない方達がいますから・・・それじゃあ私は勉強しなければいけないので!」
私は神殿に行って勉強をすることにした。最近1日何時間も勉強しているから大変だ。
「最近ランプってあたしたちクリエメイトと会わなくなったわね・・・」
「ええ、どうしたんでしょう・・・」
私は神殿で魔法の授業を受けていた。アルシーヴ先生の声が聞こえてくる。最近寝不足で聞き取るのもやっとだ。
「いいか、この魔法を出した後はずっと息を吐きだすようにしろ。出せ続けられるほど威力は高まるぞ。それでは始め!」
先生の合図を元に、私は魔法を手から光のようなものを出した。
「お、ランプなかなかいい調子だ」
先生が私の魔法を見て褒めた。私は気合を入れて魔法を出し続けた。
「おいランプもういいぞ・・・」
先生の言葉に構わず魔法を出し続けた。
「やめろ!ランプ!!」
先生が魔法を使い私を止めた。
「あっ・・・!」
「あまり魔法を出し続けると体に負担がかかるぞ」
「・・・・・」
「それに最近あまり休んでいないんじゃないか?休むのも修練の一つだぞ」
「いえ・・・大丈夫です」
先生は心配そうな顔をしていた。
「私は頑張らなきゃならないから・・・」
「それにしてもここまで・・」
「いや、大丈夫です」
そう思っていたのに、頭がクラっとしてきた。視界もなんだかおかしい。
「ランプ!?」
先生の声が聞こえながら私は眠りに落ちた。
目が覚めると、私はベッドの上で寝ていた。横を見てみるときららさんとマッチがいた。
「ランプ・・・よかった!本当に心配したよ・・・」
「ここは病院だよ、過労だって・・・最近魔法の修行や勉強ばっかりしていたからね・・・」
マッチにも心配かけたようだ。
「ランプ、どうしてこういう無茶をしたの?一歩間違えれば危ないところだったよ・・・」
「・・・・・・」
私は少し悩んだが、言ってみることにした。
「あの方々を助けなければ・・・」
「あの方々?一体誰のことだい?」
マッチが名前を聞いてきた。
「・・・学園生活部の方々とクロ様・・・」
今まで私は聖典で由紀様たちとクロ様たちが悲しい目にあったり死にそうな目にあったりしても、私は何もできなくて悔しい思いをしてきたのだ。エトワリアに召喚されてこの方々と触れて、なおさらこの方々の助けにならなければならないと思った。
でも、いくら私が頑張っても聖典の世界に干渉することなんてできない、だから私はただがむしゃらに頑張るしかなかったのだ。
私は夢路様とメリー様が羨ましかった。なんでもできて苦しんでいる人達を助けてくれる力を持っているお二人が羨ましかった。
きららさんとマッチは私の思いを聞いた。
「それで夢路の真似をしていたわけかい?」
マッチは私に諭した。
「別に夢路やメリーたちだって全ての夢魔や人間を救ってきたわけじゃないだろう・・・それは彼女たちの活躍を見てきた君がよく知っているはずだ」
「・・・・・・」
確かにそうだ。しかしそれでも私にもっと力があればと思ってしまう。
「それにランプ、あなたはもう由紀さんたちやクロさんの助けになっていると思うよ?」
「え・・・?」
「前胡桃さんとクロさんがいってたの」
(ランプってあたしたちの事を本当に好きだなって・・・あたしたちのことを見守ってくれる人がいると思うと・・・)
(私はきららやランプみたいに真剣に心配してくれる人がいてくれるのはとてもうれしいんだ。だからニジュクやサンジュ、君たちのためにも呪いに負けていられない)
「お二人がそんなことを・・・」
「それにメリーさんもいってたよ」
「え?」
(なにも戦う力だけが助けになるわけじゃないわ。サナとかユイとか、傍にいてくれるだけで助けになるわ)
私は目に涙をためた。
「うう・・・わああああ!!きららさん!!」
「ちょ!ランプ・・・」
「やれやれ、いつものランプに戻ったみたいだね・・・」
マッチが呆れていた。ああ、やはり私は聖典やクリエメイトの事が好きで心の底からよかったと思う。そして、クリエメイトの皆様に出会えたことも・・・。
数日後、アルシーヴは激怒していた。
「ランプは一体どこにいったのだ!!」
驚いた他の女神候補生が行き先を伝えた。
「クリエメイトに会いに行ったようです・・・」
「あのバカ・・・急に真面目になったと思ったら・・・短距離走の選手か!」
ランプはクロと一緒に学園生活部でくつろいでいた。
「いいのかい?ランプ、修行をしなきゃならないんじゃ・・・」
クロが心配そうにしていた。
「いいんですよ〜最近クリエメイトの方といなかったので〜」
「なんかいつになく私達にくっついていますね・・・」
美紀は事情を知らず、ランプを怪訝な表情で見つめていた。
「ああ、まるでうちの双子みたいだ・・・」
クロは二人のことを思い出してランプの頭を撫でた。
>>8
読んでくれて、感想をくれてありがとうございました。
シリアスは初めてだったので少し緊張しました。
ランプがクリエメイトをとても大切に想っていることが伝わりました。
やっぱり、いつものランプが一番ですね。
>>10
感想ありがとうございました。
ランプがクロや由紀達に何もできないのを悔しがらないはずがないと思いました。
『一緒に寝たい』
私は今、キサラギにお願いしようとしていた。
「あれ?クロさんどうしたんですか?」
恥ずかしくてとても言いづらかった。
「その・・・今日は一緒に寝てくれないか?」
「え?」
キサラギはきょとんとしていた。ああ!だから恥ずかしいと思ったのに!!
今日、ゆずこから「インターネット」というものから拾った怪談を聞いた。私は幽霊とかそういったものは怖くないと思っていた・・・。それなのに・・・
「でね、そのかっこいい男の人は『お前にやられたんだ!!』っていったらしいよ!」
まさかゆずこ達の世界の怪談がこれほど恐ろしいものだとは思わなかった・・・。もう水面を覗くことができないじゃないか・・・。
「あれ?クロちゃん今トラウマ中ー?」
「トラウマ中ー?」
ゆずこと縁が私をからかっていたのを覚えている。
「こ、怖い話のせいで眠れないなんて子供みたいかもしれないが・・・」
「ふ、クロはこう見えて苦手なものが多いのさ。俺はよく酒場にいくから・・・」
私はセンの羽根を掴んで黙らせた。
「ふふ・・・いいですよ、今日は一緒にベッドの中で寝ましょうか」
キサラギにも笑われてしまった。
あいにく、ベッドは一つしかなかった。
「私は床でいいよ」
「いえいえ、もうそろそろ寒くなりますので・・・大き目のベッドですし2人でもいけると思いますよ」
一緒に寝るか・・・。そういうのはあまりしなかったな。私は大きな布団にキサラギと一緒に入った。
「君は私が怖くないのかい?」
「え?なんでですか?クロさんはとっても素敵な方ではありませんか」
「・・・・・・」
キサラギは電気を消して静かに寝息を立てた。
「・・・誰かと一緒に寝るって温かいんだな・・・」
私もまどろみの中へと落ちた。
ゆゆ怖の系譜!
まさかのクロキサ!キサラギの無意識感がいいですね!
百合というよりは姉妹(キサラギが姉)みたいな癒し空間でした。
前話もですが、元が過酷なだけにちょとした日常のシーンがより大切に思えます。
感想ありがとうございました。
>>17
4月のイベントで着想を得ました。
>>18
そうですね、こういう平和な時って大切ですよね。
クロとセン、きららとランプは千矢たちうららの元を訪れていた。紺はこっくり占いでセンの運勢を占っていた。
「び・ょ・う・き・・・・成人病に気を付けてください」
「マジかよ〜ハハハ、不安だぜ〜」
「・・・どうしてセンは千矢に甘えているんだい?」
センは千矢に抱かれていた。どういうわけかセンはものすごく脱力していた。
「いや、何だか知らねえけどこのお嬢ちゃんといるとすごいリラックスすんだよ〜」
千矢は動物を惹きつける力がある。そのためコウモリになっているセンまで千矢に魅了されてしまったのだ。
「いいんだよクロちゃん〜センちゃんかわいいから〜」
千矢はセンの頭をナデナデした。
「おお、俺がかわいいとは・・・俺の魅力がわかるやつがいるとはな〜」
クロはだらけているセンに呆れながらも、自分も占いを受ける事にした。
「ええと・・・君は雪見小梅と言ったね?私は君にお願いしよう」
「その呼び方嫌いなの、私のことはミス・プラムと呼んで欲しいわ」
「ではそう呼ぶとしよう、ミス・プラム」
小梅は素直にそう呼ばれたため、うれしく思った。
「あなたは何を占ってほしいの?」
「そうだな・・・私はどのような道を進むべきか教えてほしい」
「進路の悩み?わかるわかる、この年齢になるとね〜」
クロの言葉を小梅は別の意味で受け取った。
「ふふ・・・魔女ミス・プラムのカード占いを受けるといいわ・・・この中からカードを選びなさい」
クロは小梅が並べたカードを一枚めくった。
「あなたが選んだカードは・・・恋人ね、正位置だわ」
「それはどういった意味を持つんだい?」
小梅は得意げにタロットの解説を始めた。
「恋人は絆、信頼、無図美月と言った意味を持つわ」
「う〜ん、どうなんだろう?私はあまり人と関わらないから・・・」
「あら、大魔女ミス・プラムの予言を信じないわけ?」
「そうだね、未来とはどうなるかわわからないからな・・・」
クロはふと、ランプに聞いた小梅のことを思い出した。
「確か君は魔女に憧れているんだってね?君が憧れている魔女って・・・」
すると小梅は赤い顔をした。
「マ、マリのこと・・・!?ままままままマリのこと・・・」
クロは恥ずかしがる小梅を見て微笑んだ。
「すまない、ちょっとからかってしまったかな」
「い、いいわよ!私がマリとの出会いのことを教えてあげる」
クロは小梅からマリのことを聞いた。彼女がいかにマリのことを尊敬しているかがよく伝わった。
「ふふ、君には目指すべき人間がいて羨ましい。センにもちょっとは見習ってほしいものだ」
「なんだとクロ!それはいったいどういうことなんだ!!」
怒るセンを尻目にクロはさらに小梅に聞いた。
「いや、私も魔女にあったことがあって・・・」
当然、ヒフミとマリは魔女と呼ばれているが、全然違う存在である。
「あら、あなたの世界にも魔女がいるわけね」
小梅はクロの話に興味を持ったそうだ。
「・・・いや、そう呼ばれているけど君がいってたような魔法は使えないし、そもそも姿かたちからして違うし・・・」
「あら、そうなの?」
クロはぜんまい丘の魔女のことを思い出していた。
「私は、魔女というのは自分から名乗るものではなく、他人から呼ばれた時から魔女になると聞いた」
「あら、とっても深い言葉じゃない。そうね、私も自称・魔女になんかならずに、知っている人がいないくらいに有名になって魔女と呼ばれなきゃならないわ」
小梅はすごく高い志を持った少女なのだ。本気で魔女と呼ばれ恐れられたいと思っている。
「それにしても君は魔女を悪い生き物なんかじゃないと証明したいわけなんだよね?」
「当たり前じゃない!マリはとっても意地悪で優しいんだから!!」
クロはゼンマイ丘に言われた、いい魔女と悪い魔女の区別は難しいという言葉も思い出した。
「ふふ・・・君はとっても大切な人にあったんだね、とても羨ましいよ」
「あら、そういうクロちゃんだってあの二人に強い影響を与えるかもしれないわよ?」
「何?ニジュクとサンジュのことかい?」
クロは急に双子のことを言われたので驚いた。
「あなたが旅人としてあの猫耳ちゃん達に教えているわけでしょ。そのことは絶対にあの子たちに多大な影響を与えるわ!」
小梅に言われて、クロはニジュクとサンジュが自分の元を離れて旅人になる姿を思い浮かべた。あの二人も、私のことを思って旅をするのだろうか?
(そういえば私もセンの行動がなんだかかっこよくて、真似をしていたな・・・それにあの旅人は本当に私に旅人としての道しるべを示してくれた)
「さて、私はそろそろ行くとしよう。私たちを占ってくれてどうもありがとう」
「またいつでも来てくださいね」
紺たちに見送られながら、クロはうららの館を後にした。
クロは自分が身に着けている帽子と眼鏡を触った。
「こうやって誰かに影響を受け・・・そしてそれが未来へとつながっていく・・・か・・・」
クロはそのことをかみしめた。
以上です。ご清聴をしてくれる方がいるなら、非常に感謝いたします。
(大学の発表の時もこのセリフをよく使っていました)
「てるちゃん!人間は土を食べると一生健康な体を得られるらしいよ!!」
「は?」
お姉ちゃんの突拍子のない発言に、私は思わず耳を疑った。
「土は非常に偉大な自然物で、これを食べると人間は自然に戻って真の人間になれるって!」
「なに言ってるの・・・お姉ちゃん・・・土なんて食べられるわけないでしょ・・・」
お姉ちゃんは今までになくハイになっていた。
「そりゃそんなにたくさんは一気に食べられないけど、毎日ひと舐めするだけで幸せになれるって!!」
まさかお姉ちゃんはそこまで来てしまったのだろうか?私は信じたくなかった。
「ミミズじゃないんだから!!」
「人間が土を食べられないっていうのは政府がそう洗脳しているからだよー」
私は本気でお姉ちゃんを心配した。
「どうしてそんなことを急に・・・」
「私はこの方の本を読んで目覚めたの!!」
お姉ちゃんは一冊の本を私に見せた。タイトルは土を食べる幸せというものであった。いかにも胡散臭い。
「なにそれ・・・」
「なんか偉い大学教授さんが書いているから本当だよ!」
教授だから言っていること全部正しいというわけではないのだが・・・。
「さあ!てるちゃん土をたべよう!!」
お姉ちゃんは弁当をパカっと開いた。弁当にはまるでふりかけのように土がまぶしてあった。
「ちょっと!冗談じゃないわよ!やめてお姉ちゃん!!」
「てるちゃんお姉ちゃんのいうことが聞けないの〜?」
お姉ちゃんは無理やりこの食べさせようとした。
「いやあああ!!助けてえええ!!双葉!葉子さま〜!!」
私はバッと起きた。どうやら夢だったようだ・・・。
「だ、大丈夫・・・葉山ちゃん・・・すごくうなされていたけど・・・」
双葉が私を心配していた。私は汗をびっしょりとかいていた・・・。
「う、うん・・・おっかない夢を見てたの・・・」
そりゃそうか、さすがにいくらお姉ちゃんでも土を食べろだなんて・・・。
「てるちゃんいる〜?また健康にいい食べ物持ってきたよ〜」
私はお姉ちゃんの声を聞いて教室から逃げ出した。
「いやあああ!!正夢〜!?」
アフリカとかでは市場で食用の土が売ってたりするからあながち間違いでもない…いや、それ以前の問題かw
いかにも本編にもありそうなネタで面白かったです。
ある日、ユー子とクロは訓練所で会話をしていた。
「いやあ、クロちゃん大分寒くなってきたなぁ」
「そりゃそんな恰好をすればそうなるんじゃないか?」
クロがそう突っ込むと、ユー子は一旦無表情になり、顔を青ざめた。
「いや、私の言ったことは忘れてくれ・・・」
「そういうクロちゃんはいっつも真っ黒な恰好でしかもそんな大きな棺背負って暑苦しくないん?」
「おまえらはどうしてそんな極端なんだ・・・」
側で聞いていたセンが思わず突っ込みを入れた。
「・・・私がそうすると決めたから・・・それにしてもユウ子、君は友達と随分話し方が違うみたいだが・・・」
「ああ、うちは関西という所から来たんよー」
(なるほど、訛りというものか・・・)
クロは今までいろんな国を巡ってきた。そこでいろいろな言語を聞いてきたのだ。クロはそんな時は妙な孤独感を感じてしまった。人がいっぱいるのに世界中で一人だけになったかのようだった。
「いや、うちも最初は標準語に合わそうと思ってたんよね。でもるんとナギと一緒にいる内に自分らしい言葉でええかなって思って・・・」
標準語というのが何なのかはわからなかったが、それを聞いてクロは少し驚いた。自分は青年みたいな話し方をする。棺を担いでいるのもあり、よく他人に笑われていた。そういう話し方をする自分はやはり他の同年代の少女とは違うものであると考えていたのだ。
「・・・私の喋り方はどうだと思う?」
クロはユー子に自分の口調について質問した。
「珍しいな、クロ。お前が自分の喋り方について質問するなんて」
センも少し驚いていたようだった。
「素敵やと思うで!なんだかとってもかっこええ!!まるで童話に出てくるお兄さんみたい!」
「・・・・・・あ、ありがとう・・・」
まさかこのような返事が帰ってくるとはクロも思わなかった。
「ナギと少し似てるかな?あーでもちょっと違うかな・・・」
クロはいつから自分がこういう喋り方になったのか回想した。というよりはなぜこのような口調になったのか考えてみた。そしてふと自分に黒い帽子をくれた犬のような顔の旅人を思い出した。
「・・・私には、とても憧れている旅人がいる。子供の時に出会って私の旅の道しるべになった人だ」
「へぇ!そうなんや!!うちも子供頃阪神タイガーズ選手に憧れたことがあったなあ・・・」
「私が今被っている帽子は、このエトワリアに来てから少し変わったがその人のものだ」
「うちも岡本選手のサインボール持っとるで!」
「お前らちゃんと会話かみ合っているか?」
センは少し心配になった。
「しかしこうして考えると、話し方というのは結構面白いものだね」
「そうやな、まるでアクセサリーみたいやな〜」
「うちもユウ子の話し方は素敵やと・・・」
クロは言いかけて顔を赤くした。いつの間にかユー子の話し方みたいになってしまった。なぜこのような口になったか自分でもわからなかった。
「おや?もしかしてクロちゃんも関西弁話したいん?」
「・・・・・・・」
「クロちゃん〜?もう一度言ってみいや〜」
「・・・・・・」
珍しく誰かをからかうユー子にクロは顔を合わすことができなかった。
以上です。タイトルを忘れましたが、『黒の話し方』です。
読んでくれる方がいるなら、非常に感謝いたします。
「夢路にダイナマイト」
ある日のSTOでの出来事。この喫茶店に新しいアルバイトが入った。
「今日から働く明川くんだ。みんななかよよくしてくれ」
勇魚の父親こと橘のおやっさんが高校一年ぐらいの少年を紹介した。
「よろしくお願いします」
「わからないことがなんでも聞いてね!あたしが先輩だから!!」
メリーが元気よくあいさつした。
「ところで僕の目ってキラキラしていますけど、母親が外国人でその遺伝なので気にしないでください」
「だそうだ!メリーもいてSTOも国際交流の時代だぞ!!」
おやっさんはそう笑った。
明川は一か月STOでのバイトを続けた。勤務態度は真面目で仕事もよくできおやっさんに感心された。
そんなある日のこと。
「お疲れ様〜。これからよろしくな!」
今日は一緒に働いていた夢路が声をかけた。
「お疲れ様です。あ、よかったらこれ飲んでください」
「お、サンキュー!」
明川は夢路に缶コーヒーを渡した。
「うまい・・・!うっ!!」
夢路は突然倒れてしまった。
「・・・・・・ふふふふふ」
明川はメリーに会いに行った。
「君がメリー・ナイトメアだね?」
明川はメリーにそう質問した。
「ん?明川あたしになんか用?」
「そろそろ正体を明かすとするか・・・」
突如STOが大量の爆弾で埋め尽くされた空間に変わってしまった。
「な!あんたまさか・・・」
明川は透明なミサイルのようなものに監禁されていた。その側には赤紫色をした爆弾が人型を作っているような生物がいた。
「僕の名前は爆弾魔(ボンバー)アサルト。君を殺しにきた!!」
アサルトは爆弾をメリーに投げつけた。メリーはそれを交わした。
「まさか夢魔がアルバイトに来るだなんて・・・それはこっちの台詞よ!」
「あ、それと君の相棒のあの人間はダメだよもうすぐ死ぬから」
アサルトは指を指した。そこには鎖で縛られた夢路がいた。
「夢路!!」
「ふふ・・・すぐそばに時計みたいなのがあるだろう?あと3分でドカンだ!」
メリーはすぐに夢路の元へ向かい、側に置いてある爆弾を遠くに投げ飛ばした。
「!!」
爆弾はアサルトに向かい爆発した。幸いアサルトは死ななかったが深いダメージを負った。
「夢路起きなさい!!」
メリーが夢路をビンタすると夢路は目を覚ました。
「ん・・・メリー・・・?」
「夢魔よ!!明川が器だったの!」
「何!?よしわかった!借りるぜ!!武装明晰夢縛鎖(チェイン)!」
アサルトは鎖に縛られ身動きが取れなくなった。
「ここから先は通行止めよ!!」
アサルトはメリーの力で幻界に帰った。
翌日、解放された明川は何がなんだかわからなかった。
「えっと何だかいつの間にか一か月進んでいるし・・・なぜかこの喫茶店のバイトになっているし・・・」
「いいのいいの!気にしなくて!!長い夢を見ていたのよ!!」
「そうだぜ!そういうこともあるんだぜ世の中!!気にするな!」
メリーと夢路は明川をそう励ました。
次は『スロウスタート』及びついさっき最終回を迎えた『結婚できない男』のクロスssをアップします。
「あ!桑野さん!!」
「おう、花名ちゃん元気にしてるか?」
実家に帰省したらお父さんの昔の親友で、建築家である桑野信介さんが家に来ていた。よく小さい頃遊んでもらっていた。
「どうだ?学校は楽しいか?」
「はい!とっても楽しいです!!」
「全く、お前は相変わらず花名には甘いな・・・」
お父さんが呆れたような顔をしていた。
それから、桑野さんと家族で夕飯を取ることにした。
「お前もそろそろ結婚したらどうだ?」
「いやいや、結婚という制度そのものが古いんだよ。大体・・・」
桑野さんはまだ結婚していない人なのである。
「えっとね・・・結婚ってそんなにおかしなものじゃないと思うな・・・」
すると桑野さんが真面目な表情で
「おいおい、花名ちゃん。そんなんじゃこの先うまい具合に『結婚』という一生の枷に縛られるぞ。特に花名ちゃんは女の子だから・・・」
「花名に変なこと言わないでください!」
お母さんが桑野さんをぴしゃりとしかった。
「えっとね・・・私も一年高校を留年したこと友達の誰にも言えていないの・・・。そんなに慌てなくても大丈夫かなって思えるの・・・だから今独身でも焦らなくて大丈夫かなって・・・」
すると桑野さんが顔を手で抑えて泣き始めた。
「うう・・・花名ちゃんはある意味俺が知っているどの女よりも強敵だな・・・すっごい素直で眩しい・・・」
お父さん曰く、「花名はこの世の中で唯一桑野をへこませられる存在らしい」
全ページが黒く塗りつぶされます!!
値段は黒インクを使いすぎた影響で960円!(税抜き)
『ブラック・S』
スティーレに出てくるメニューが全部ブラックコーヒーに・・・。
苺花「砂糖?何を甘いことを言っているんですか?」
『ゆゆ黒』
今日のテーマ:黒
『がっこうくろし!』
ペスト(黒死病)が突如街中に蔓延して一歩も出られない状態に・・・。学園衛星部は日々ペストのワクチン開発に努めています。
『クロミーベイベー』
やすな「ぎいいいやぁぁぁぁぁ!!!!!!熱いいいい!!!!!!!」
その後、やすなのような黒いブロンズ像が・・・。
『ご注文は黒うさぎですか?』
メニューがブラックコーヒー+出てくるうさぎは全部黒うさぎ
『くろいろモザイク』
忍「黒髪少女・・・」
※アリスは黒髪の外国人になります。
『くろキャン』
テントは全て黒色に・・・。
なでしこ「暑い!やっぱ黒野っクルは夏キャンの時はきついね〜」
『NEW GAME!!BLACK ver』
クロウジャンプはブラック企業に・・・。
青葉「いきつく所まで頑張るぞい!」
『くろみねーしょん』
はるみが侵略者になります。地球のブラックカレーを全て強奪するために・・・
『くろかなレシーブ』
水着が全部黒色になります
遥(水着が派手な色で試合に集中できない・・・)
『げっこうスケッチ』
使用する絵の具は全て黒!
『クロいろまぞく』
黒色魔法少女、スミレ
『三者黒曜』
葉子様が醤油好きになり、双葉が黒いもの(チョコとか玄米など)しか食べず、葉山ちゃんが黒い動物(黒猫とかカラスとか)しか可愛がりません。
『GB芸術科アートデザインクラス』
キョージュ一強状態になります。
雪の降る日、クロ達はたどり着いた街の宿で休みを取っていた。クロが椅子に座って休んでいた。
「ねえ!クロちゃん」
「クロちゃこっちを向いて!!」
ニジュクとサンジュがクロの膝の上へと登ってきた。
「なんだい?サンジュ」
「ふふふ」
サンジュは笑うと、顔を近づけてクロにキスをした。
「む・・・」
クロはちょっとだけ驚いてしまった。サンジュは口を離しクロの顔を見て笑った。
「ちょ、サン・・・ん・・・」
ニジュクもクロにキスをした。
「これってね、キスっていうんだって!」
「クロちゃんのおくちって柔らかいね!!」
クロは双子の頭を撫でながら言った。
「2人共、こういうのは本当に好きな人とだけやった方がいいよ」
「おいおいクロ、子供にキスされたくらいで何も真面目にそんなことを言わなくても・・・」
横にいたセンが突っ込みを入れた。
「なんで?あたしクロちゃんすきだもん!」
「ほんとにすきだからやるの!!」
「う〜ん、なんて言えばいいかな・・・取り合えずキスというのは男の子と女の子がするもので・・・」
「まあいいじゃねえかクロ。それともファーストキスはもっとダンディーな男がよかったのか?」
「真冬の美味しいチキンにしてやろうか?」
クロはセンにジューシーな脅迫をした。
「まえクロちゃがよんでくれたほんにかいてあった。おひめさまはキスをされるの」
「君たちと私、どっちがお姫様のつもりだったんだい・・・?」
「やれやれ、子供に見せるものを考えないとな・・・」
センは呆れ顔であった。
「じゃあ私もお返しにしてあげよう」
クロはニジュクとサンジュのおでこにそれぞれ口をつけた。
「あれ、おくちじゃないの?」
「うん、今の私からはこういったキスしかできないかな・・・」
クロは双子の頭をなでて優しく微笑んだ。
Fin
以上です。読んでくれる方がいたらありがとうございます!。
もっと原作みたいな上手い台詞回しができればと思います。
これから毎日センを焼こうぜ?
確かに、ニジュクサンジュならやりそうですし、きゆづき先生ならこんなときクロにどんな反応をさせるのか気になりますね。
>>61
感想ありがとうございました。
1000匹いるから毎日センを焼いたら2年半以上かかりますね・・・。
ええ、あの好奇心旺盛な2人なら興味を持つでしょうし、きゆづき先生だったらどう描くんでしょうね・・・。
次は『GA芸術科アートデザインクラス』の山口如月と『夢喰いメリー』の橘勇魚の絡みです。
(両作品のネタバレありなので注意してください)
「如月ちゃん、あなたはどうして絵を始めようかと思ったの?」
橘勇魚は今山口如月と一緒に外で写生をしていた。言の葉の木をデッサンしているのだ。
「ええと・・・私は幼馴染の方から貰った絵に感動したんです?」
「どんな絵なの?」
「空を切り取ったような絵です。私もいつか描けるようになりたいと思います」
「素敵な幼馴染だね・・・」
勇魚は元の世界にいる、自分が大好きな幼馴染のことを思い出した。
「私もね、ヒーローとでもいうべき幼馴染が存在するの」
「藤原夢路さんですよね・・・?勇魚さんの世界でメリーさんと一緒に、悪い夢魔さんと戦っているって」
メリー達の世界のことは他のクリエメイトにも知れ渡っていた。
「そうなの・・・みんなの夢を守るためにね・・・」
勇魚はため息をついた。
「・・・勇魚さん?」
「夢路っていっつも一人で危ないことをしているの。私にとっては家族みたいな存在でとっても大切で」
「私も昔、とっても危ないことをしましてね・・・」
「え?」
「とは言っても夢路さんみたいな立派なものでは全くないです。鯉の池に飛び込んだことと、両親に私立の高校行くのを反対されて家出した時です」
「如月ちゃんって意外にもそういう無茶をするんだね」
勇魚は少し驚いていた。
「はは・・・お恥ずかしいです・・・」
如月は恥ずかしそうにした。
「その時、私の幼馴染であるみっちゃんが本気で怒ってくれまして・・・」
「如月ちゃんにも本気で心配してくれる存在がいるのね」
「はい!とっても自慢の幼馴染です!!夢路さんに負けないぐらいすごい方です!」
「あら、言ってくれるじゃない。私の夢路だってすごいんだからね!!」
2人はそのようなことを言い合って笑いあった。
「ところでその幼馴染って女の人?」
「・・・?はいそうですが・・・」
「いや・・・うちの夢路って私がお風呂入っているのによく入ってくることがあって・・・子供の時から何度も・・・。その点は男の子の幼馴染ってあれだなって・・・」
「ええ・・・そんなそっちゅう!?」
如月は夢路がそのようなデバガメを「わざと」やっていると誤解した。夢路のことをいっつもナミコにセクハラをするノダのような悪戯好きだと勘違いした。
(こんにちは!この夢路が遊びに来たよー!!)
(いやああああああ!!)
如月はしばらく夢路のことを誤解してしまうことになった・・・。
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